複雑・ファジー小説

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英雄と少年の前奏曲
日時: 2016/06/19 16:38
名前: マグロ煮つけ (ID: wSTnsyhj)

どうも初めましての方しかいないと思います。マグロ煮つけと申す者です。
普段は二次創作を書いていますが、かなり構成が上手くいったんじゃまいか?と思うような設定が出来たので書かせていただきます。

本編開始の前に少し注意事項に入らしていただきます。
・勢いとカオスでこの作品は作られております。
・低品質かつ生産速度の遅い文章
・キャラが濃ゆ過ぎる
・鬱ブレイカーがたまに起動します。
の以上の成分が含まれております。
苦手な方はブラウザバックをしていたけると幸せになれると思います。許してやるよって方は見ていてください。
中々前置きが短く上手くまとまりませんですが、後々前置きを修正するかもです。気づいたら凄いですね。
そうそう、タイトルの『前奏曲』はプレリュードと読みます。
それでは適当感溢れる前置き終了でございます。作品をお楽しみくださいませー

プロローグ【人喰らいの牙】
>>1
【太陽の騎士編】

【太陽の騎士】 ( No.8 )
日時: 2016/08/20 07:24
名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)

「回収っと」

槍本体だけは上手く弾けたようで、スサノオに被弾したのは棘だけだった。とはいえ棘とはいえど威力は相当なものだ。
開いた紅い槍はクーフーリンが触ると同時にシュッと音を立て閉じる。

「へぇ、厄介だね。その能力」

鞘から出ていた青い鱗が傷を癒していた。まるで蛇のように渦巻きながら傷口にゆっくり入っていく。入っていく度に傷が塞がっていく。

「まだまだ、これだけじゃありませんよ。他にも能力はあります」
「そうですか、それは楽しみだ」

スサノオの能力『天叢雲剣』には幾つか能力が内蔵されている。一つは、この再生能力。他には身体能力強化など含まれているが、一度に発動できる能力は二つまで、フルパワーで能力を使う時は一つしか使えない。

「さてと、そろそろ傷が癒えたし、他の能力も見せてあげましょう。」

青い鱗が傷を覆っていたのだが、スサノオがそう発言すると鱗が徐々に両手と右足に場所を移動している。移動した鱗は真っ赤に染まり、まるで心臓の様に脈打つ。

「不気味ですねぇ、その能力。んじゃ、どんなもんかスピードマックスの『鉄棘』で試してあ…げ…ます……よ?」

クーフーリンが人差し指を向け『鉄棘』を発動するよりも早く。いや指を向けるよりも早く。右足で力強く踏み込み、クーフーリンを力一杯斬りつけていた。

「痛ッッッたいですね!なんですかねぇ……その反則。他にもそんなのがあるなんて楽しみですよ」

クーフーリンはギリギリの所で槍を使い攻撃を防いだのだが、防ぎきれず浅い切り傷を付けられたようだ。槍がカタカタと震え出した。もう一度槍を投擲し早めに勝負をつけようという算段なのだろう。

「また投げる気ですか?」
「はは、違いますよ。投げたら次は確実に一撃をもらえますからね」

槍を力強く握りしめ、飛び掛かる。刀で弾かれる直前槍は開き、銀色に輝く棘がスサノオを貫こうとするが、スサノオが全身のバネを使い後ろに跳ぶことで棘は全く当たらなかった。

「避けられちゃいましたか…ならこれはどうです?」

槍をクーフーリンは無意味に振り回し続けていた。スサノオは疑問を持ちながらもクーフーリンに向かっていく。近づくとスサノオは気が付いた。無意味に槍を振り回しているのではなく、槍から棘を大量に放出しているのだと。数発が髪に掠るが、それ以外は全く被弾もなくクーフーリンに向かう事が出来た。

「えいっっ!!」

クーフーリンを全力で切る。クーフーリンの槍は大きく弾かれ槍に大きな傷を付けた。

「僕の自慢の槍が……」

クーフーリンは槍に傷がついた途端一気に表情が変わっていく。今迄切られようとどんな事をされようと決して怒りを見せない彼が、スサノオに対して初めて明確な怒りを見せた。
その表情を見た瞬間体が凍り付く感覚を覚えたスサノオは、一歩も動けなくなっていた。その感覚を体験している間クーフーリンは槍を回収しスサノオに向かいこれまでとは明らかに違う速度で突きを繰り出した。









___後書き___
MRI検査やら何やらで更新出来ないマグロです。
テスト終わったらこれだよ。
結果が悪かったら手術の可能性も出てきたので、少し更新が出来なくなります。申し訳ございません。

Re: 英雄と少年の前奏曲 ( No.9 )
日時: 2016/08/20 07:58
名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)

クーフーリンの速度が異常なまでに上がり、身体能力が上がったスサノオでも防戦一方の状況に追い込まれていた。避けている間またあのカタカタという異音を耳にする。

「僕の誇りに傷を付けてくれたな!!!」

声を荒げ、力を込め最高速度、最高威力の突きを繰り出すクーフーリン。スサノオは反応こそ出来たものの、少し体が遅れ刀を持っている左手に突き刺さる。棘が更に追い打ちをかける。

「危ない。もし『赤』を使っていなかったら、多量出血で死んじゃいましたよ。槍に傷つけたのが、不味かったですね」
「次は仕留める!」
「怖い怖い。それじゃ『青』を使って傷を治して、にしても自由ですね。ほぼ死闘が中間テストなんて世紀末ですか?先生の監督も無し」

全くやれやれといった様子で、手を上にあげ首を左右にスサノオが振っていると、またあの槍から展開する棘を使った攻撃を発動させるようだ。

「武器にある『能力』を使わせてもらおう。これであれば君は避けられない!」
「私のと違って槍は彼の付属品みたいなもんでしたね。チートみたいなのが宿っている事がありますからねぇ。怖い怖い」

左手の赤の鱗は青色に変色するが、数秒するとまた赤色に変わった。

「再生完了。」

クーフーリンの深紅の槍はいつの間にか銀色に変わっていた。銀色は太陽の光を反射しほんの一瞬、本当に一瞬スサノオの視界を奪った。

「眩しいッ!」

その視界を奪われた一瞬の内に彼女の目の前には、銀色の槍が迫っていた。すぐに反応し、剣で弾き軌道が逸れたはずなのだが、すぐにスサノオに向かっていく後ろに飛び退くが、槍も追いかけるように向かう。

「勢いが落ちてない?!しかも追いかけて来る!?」
「これが僕の槍『ゲイボルグ』の力一度狙われたら、刺されるまで追いかけ続けます」

スサノオも徐々に追い込まれていく。そして遂に背中に深く刺さり棘が追い打ちをかける。だが、青色の鱗に防がれる。

「良かった。良かった。『青』と『赤』同時に使えなかったら死んでましたよ。何回死にかけるんでしょう私……」
「防いでいるだけじゃ、勝てませんよ」
「ええ、ですから次で決めます」
「『ゲイボルグ』を避けて私を倒すなんて無理ですよ!」
「『避ける』のは無理でも、『斬る』だけなら出来ます」

そう言い放ち、鞘に刀をしまう。全身の鱗が鞘に回収されていく。そして漆黒の鞘は橙色の光を放つ。その間にクーフーリンは槍を回収したようで投げる体勢に入っていた。そして思い切り振りかぶり、最高速度で『ゲイボルグ』は放たれた。

「『ゲイボルグ』は斬ることも不可能なんですよ!」

クーフーリンが勝ち誇る。スサノオは傲慢すぎる、小さくそう呟き、刀に手をかける。それと同時に『ゲイボルグ』は真っ二つにクーフーリンは大きな傷を負った。

「ほら、『斬』れたじゃない。」
「一……体……どう……やっ……て?」
「『橙』は刀を強化する。切れ味と長さをかなり上げたの、それだけ。」

それ以上喋ると本当に死ぬわ。そうクーフーリンに囁くと康太郎の様子を見に行った。







後書き
どうも、マグロです。
遂に、VSクーフーリン終了!次から広樹ですが、彼はすぐ終わるかも。クーフーリンよりも長くありません。
以外と戦闘シーンは疲れる。でもやらなきゃいつまでも上手くならないので、頑張ります。
それでは次回をお楽しみに〜

Re: 英雄と少年の前奏曲 ( No.10 )
日時: 2016/07/09 17:53
名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)

時は遡り、丁度スサノオが飛び出し、一対一を作り出した時だった。
炎の柱が康太郎を襲うのをやめ、広樹は指に小さな炎で出来たボールを弄んでいた。

「少しは頑張るようだな。だが、もうそれもお終いだ!」

広樹は弄んでいたボールを康太郎に投げる。軌道は逸れ、当らなかった。外れたボールは地面にぶつかり、弾け、爆発する。

「こんな事が出来たのか?」
「俺の『豪炎』は形から威力を始め、いろんな事が出来るぜ。お前の能力なんかよりもなぁ!」

勝ち誇ったように笑う広樹だったが、直ぐにその笑いは消える事となる。

「なら比べて見ようじゃないか!『戒律』!」

『戒律』そう言い放つと、康太郎の手には両手剣にしては小振りな両刃の剣__クレイモアが握られていた。クレイモアを両手で握り、引き摺りように走りながら広樹に向かうが、広樹も負けじと先程よりも大きい炎のボールを投げつける。クレイモアで玉を防ぐ事が出来るが爆ぜ、粉々に砕ける。

「運が良かったな〜、でも次からは楽に負けられねぇと思え!」

指に先程と同サイズの炎を8つ燃やし投げる。『戒律』そう呟き康太郎も八つのスローリングナイフを炎に投げる。炎とナイフがぶつかり爆ぜると煙が当たり一面を覆う。

「くそっ!煙で見えねぇ!これが奴の狙いか?!」

当てずっぽうに広樹は炎のボールを乱射するが、全て外れ地面にぶつかり、煙が更に濃くなる。そんな中煙を切り裂き、『く』の字型に湾曲した刀身の短い刃物__ククリナイフを持った康太郎が現れる。

「喰らえ!これが入れば俺の勝ちだ!」

歯をギリギリと噛み締めながら、悔しそうに蝋燭の灯火程の炎の玉を打ち出し、空中で爆発させ煙で康太郎の視界を奪う。

「危機一髪。喰らうところだったぜ!」

煙の外に出れた広樹だったが、その広樹を追うように回転するスローリングナイフが向かってくる。そしてヒットする。痛みを警戒する広樹だが、痛みはなかった。ナイフを見ると塵になり風と共に消えていた。

「やっと、捉えた。お前には『ルール』を設けよう。」
「何を言ってやがる?」
「『お前はそこから動くな』」

フッと鼻で笑い立ち上がり、歩き出すと刺さった箇所に傷が出来る。突然の出来事に目を丸め立ち竦む。

「何をしやがった!!俺に!!」
「本来の俺の能力を使っただけだ。」

康太郎の能力は、『戒律』詳しくは康太郎ですら知らず、この本来の力を知ったのはスサノオに指摘されてからである。彼が知っているのは、自分の知っている物を『人にダメージを与えると消える』という条件付きで形成する能力。スサノオが指摘したのは、刃物に触れた相手に何かしらの『ルールを作り、それを破った物に刃物のダメージを与える』というものである。他にも本人は知らない秘密があると睨まれているが、それを知る者はいない。

「ああ、分かったよ。当たらなきゃイイだけだ。」
「避け切れるかな?」

傷を抑え立ち上がる辛そうな表情を浮かべた広樹に、不敵な笑みを浮かべ相対する康太郎。広樹は手を向け戦う意思を示す。




___後書き___
どうもマグロです。
能力解説&広樹君を追い詰める展開です。中々早くこれは決着がつく……はず。
戦闘は頭を使うから時間がかかり申し訳ございません。
それでは次回をお楽しみに〜

Re: 英雄と少年の前奏曲 ( No.11 )
日時: 2016/07/10 11:57
名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)

彼___康太郎の能力にも弱点はあった。『戒律』で作れる物は一度に10まで、それを超える事は出来ない。そして大き過ぎる物は一度に数個分という扱いを受ける。
彼の能力を超えようと思ったのか、広樹は十数個の炎の玉を投げる。当然彼は十発しかガード出来ない。彼の足元に行った数発の炎は爆発する。

「よし!命中!!」

爆発の際に出来た煙の中からぬっと、姿を現す康太郎。足を引きずり、立っているのも難しそうだ。

「命中したのはいいが、何で命中したのか考えてみなくちゃなぁ。」

そういい、手に一発の炎の玉を作り康太郎に向かって投げる。当然ナイフで防がれる。一発ずつ増やしていく。何発が限界か探るようにそして、十一発投げると彼はガード仕切れなかった。そして爆発に巻き込まれる康太郎。

「成る程!!十発が防ぐの限界って事かぁ」

煙の中に炎の玉を20個程投げ入れる広樹。爆発音とともに黒煙が高く立ち昇る。勝利を確信していたが、康太郎は煙から抜け出していたようで、被弾は無かった。

「もう、諦めなぁ!!俺の勝ちだ!!アハハハハハ!!」

高笑う広樹の周りをゆっくり、ゆっくりと歩いて行く。横目で広樹は追っていたが、やがて、笑うのを止め炎を投げてくる。力を振り絞り走る康太郎。避けられたが、まだまだ炎は止まらない。防ぐ為に『6発』を20発に投げ、ぶつかり爆発する。吹き飛ばされた康太郎は動くことすらままならない状態だ。

「遂に体力が切れて能力すら使えねーか!じゃ、最後にこれで終わらしてやるよ。」

広樹は空に手をかざす。すると手に周囲の大気が揺らぎ、肌が焼ける様な熱を放つ巨大な炎の玉が出現する。

「これをお前の近くに当てりゃ、死にはしねえが、大怪我間違いなしだ。そうすりゃ俺の勝ちって訳だ。」
「へぇ、もうケリを付けに来たのか?」
「俺もグダグダしてっと傷が開くからなぁ。」
「お前なんか忘れてるよなぁ〜」
「何だ?」

少しだけ聞いてやろう。という姿勢の広樹を見て続ける。

「あの時俺は『六発』しか使わなかった。それは何故だと思う?」
「何を言っている?」
「俺が言いたいのは、実は『吹き飛ばされた時にとっておきを使った』ってことだよぉ!」

よく見ると、下には鉄の糸が張り巡らせてあった。それに気付いた時はもう遅く、康太郎が両手でその糸を掴み、縛り上げる。身動きが出来なくなり、立つ事が出来なくなった広樹はバランスを崩し倒れると同時に炎も消えた。

「よし!勝った!!意識は……無いなこりゃ。やり過ぎてしまった。」

グルグル巻きの広樹を担ぎ、保健室へ歩き出す。







____後書き___
遂に勝利!クーフーリン&広樹!!
慢心し過ぎて広樹はすぐ負けましたが、結構長かった。
次で、とある方とのコラボで登場するキャラが全て揃います!!
それでは次回更新をお楽しみ〜

Re: 英雄と少年の前奏曲 ( No.12 )
日時: 2016/07/10 21:18
名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)

「マスター大丈夫でしたか?」
「ああ、何とかな。」

何とか動ける康太郎を見てスサノオが心配しているようだが、もっと傷の深いクーフーリンを心配してやってくれと思った康太郎であった。

「実技お疲れ……って勝ったのアンタが?!」

保健室の先生が驚いている。まぁそれも当然だろう。クラスどころか学年トップをねじ伏せたのだ。

「へぇ、ま、頑張ったのね。それじゃ『治癒』」

先生が能力を発動すると緑色の光が保健室に溢れ、全員の傷が消える。クーフーリンの槍も瞬く間に引っ付いた。

「相変わらず、凄い能力ですね。」
「アンタもその能力解除してやったら?」

先生のその言葉を聞き、やっと思い出した康太郎は能力を解除し、先生が保健室から出るよう促すので、保健室から出る。

「中間テストしゅーりょー!!」
「やけにテンション高いですね。買い物に行きましょうマスター。」

あれから、制服に二人揃って、着替えスーパーに向かっている所である。康太郎は嫌な事の一つが良い結果で終わり有頂天になっている所だ。

「モッチー、何してんの?」

モッチーそう康太郎を馬鹿にしたように呼ぶ男。振り返ると康太郎はその人物の姿に目を見開く。

「まさか、大樹が苦手な能力と闘ったはずなのにもう勝っちまってる何てな。」
「お前も、広樹に勝てるなんてありえねぇ。」

康太郎と談笑している。長身、細身で康太郎と同じありふれた学生服を着た、落ち着いた髪の毛で垂れ目の優しい印象を与える青年__三島大樹。彼は康太郎の数少ない友人の一人である。そんな彼を加え、スーパーに向かい必要な物を買い、またあの時、『アルミナ』に襲われた道を通る。

「何だぁ!このガキ!」
「……うう……」
「邪魔だぜ!どきやがれ!!」

ここでは、生憎イベントがよく発生するらしく、恐らく12~13程の少女が今まさに不良に暴行を受けようとしている所だった。

「モッチー、行くぞ。」

低い声で大樹は康太郎にそう語り、不良数人に向かって走り出す。それを追うように康太郎も走っていく。スサノオはそれをただ傍観していた。

「おい、そいつを庇うのか?ならまずてめぇらからやってやるゼェ!」

下手な殴り方で、大樹を殴ろうとするが、彼得意の合気道で受け流され地面に強烈に叩きつけられる。別の不良が、手が黒くなりその手で殴ろうとしてくる『能力』を使い手を『硬化』させたのだろう。
だが、その考えも虚しく、不良の手は直角に捻じ曲がる。その手を見た他の不良は退散し、遅れてその不良も退散する。

「ふぅ、あんな奴らに能力使いたく無かったんだがな。」
「流石だな。俺入らなかったよ。」

康太郎は『戒律』で包帯を作り、傷だらけの少女の特に深い傷に巻く。そして担ぐ、裏路地だからこんな事が出来たのだ。もし表だったら、ロリコンだと勘違いされるなと康太郎は少し考えてしまった。

「なぁ、こんな時にアレだが、明日『太陽の騎士』を調べにいかねぇ?」
「ん、ああ、良いけど、何んだそれ。」
「明日また話してやるよ。もうそろそろ別れるな。」

明日の『太陽の騎士』にワクワクを抱きつつ、少女を担いだ状態で、大樹と康太郎は別れる。

「その女の子は預かっといてくれー!!」

笑顔で大樹は立ち去る。凄まじいスピードで、助けるだけ助けて、後は任せるか。何て極悪な奴だ。と呟き、俯く康太郎そして、スサノオと共に部屋に入る。

「うーん。『月夜見』ちゃんが、彼らの所に行っちゃう何て、誤算だったな。」
「ええ、でも私を調べに来るならそこで、奪い返します。」
「そう!ありがとう『ガウェイン』!!」
「『アルミナ』様の仰せのままに……」
「うまく、ボスの『物語」の通りに行くはず。」

向かいの雑居ビルで話す二つの影に気付くものなど、いなかった。





___後書き___
一応出すだけですが、全員出す事が出来ました!
『月夜見』に限っては殆ど分からずじまいですが、次は概要が全て分かる様になっています。
それでは次回の更新をお楽しみに〜


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