複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 英雄と少年の前奏曲
- 日時: 2016/06/19 16:38
- 名前: マグロ煮つけ (ID: wSTnsyhj)
どうも初めましての方しかいないと思います。マグロ煮つけと申す者です。
普段は二次創作を書いていますが、かなり構成が上手くいったんじゃまいか?と思うような設定が出来たので書かせていただきます。
本編開始の前に少し注意事項に入らしていただきます。
・勢いとカオスでこの作品は作られております。
・低品質かつ生産速度の遅い文章
・キャラが濃ゆ過ぎる
・鬱ブレイカーがたまに起動します。
の以上の成分が含まれております。
苦手な方はブラウザバックをしていたけると幸せになれると思います。許してやるよって方は見ていてください。
中々前置きが短く上手くまとまりませんですが、後々前置きを修正するかもです。気づいたら凄いですね。
そうそう、タイトルの『前奏曲』はプレリュードと読みます。
それでは適当感溢れる前置き終了でございます。作品をお楽しみくださいませー
プロローグ【人喰らいの牙】
>>1
【太陽の騎士編】
- 【太陽の騎士】 ( No.3 )
- 日時: 2016/09/20 13:03
- 名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)
今日、確実に俺は死んだ。
死んでしまった筈だったんだ、自室にいて更に、目の前に黒髪ポニーテールの少女がいる。近くに居るだけで心も身体も吸い込まれそうなほど神秘的な雰囲気を放っている少女が。更に不思議な事になんかの剣の鞘を抱いている。
ああ、ここが天国なのか__咄嗟にそう感じると、少女が遂にこっちを向いた。
「マスター、やっと起きたんですね。料理作っておきましたから、一緒に食べましょう」
ちょっ、マスター?何で魔道具何て触ってませーん。まさか、あの時の石?そうかあの石か…偶然だったけど触ってなかったら…ぞっとする。
何て彼はシリアスな事を考えている訳ではなかった。彼は、一瞬振り向いた少女の事で頭がいっぱいだった。
落ち着きのある黒紅色の瞳、さっきも彼が考えていたが肩より少し下ほどの長さの烏羽色の美しい髪、凛とした面差しには幼さが入っており、どことなく感じる気高さが更に彼女の雰囲気を掻き立てる。
身長は彼と同じか小さかった事から大体170~160cm程、青を基調とした和服には特に目立った刺繍はあしらわれておらず、少し水芭蕉の花があしらわれている程度である。そのシンプルな服装も彼女をより一層掻き立てている。見とれていたら、不思議そうな表情で少女は顔を覗き込んでくる。
「マスターお気に召しませんでしたか?それとも何か考え事ですか?」
「おおう、ちょっと考え事してた」
ちょっと顔を覗き込まれただけで、赤面していた。彼女いない歴=人生の彼にとっては美少女に見られるだけで、相当な精神的ダメージをくるものなのだろう。
赤面しながら彼女が作った食事をありがたく食べさせて頂くが、こんな美少女を見ながら美味しいご飯を食べると感謝以外の気持ちが現れそうなので彼は必死にニヤつく顔を止めながら、ご飯を完食した。
「あの少し自己紹介ぐらいしませんか?」
「ああ、良いよ」
それでは、と彼女は自己紹介を始める。
「私は、クラス『オールマイティ』で真名は『スサノオ』と申します。能力はちょっと特殊な武装系です」
「次は俺か、俺は望月 康太郎だ。能力は…言えないな…」
「能力を教えてくれませんか…少しトラウマもあると思いますが教えて下さいませんか?」
二人の自己紹介も終わり、望月は必死に能力を隠していた。これは彼の最大のコンプレックスだからである。何故なら彼の知る限り最低の能力でこれが原因で虐められたり、人生損をしているからである。
「しょうがないな、スサノオだけだぞ。『戒律』」
「武装系?ですか?」
戒律そう唱えると望月の周辺に10本の剣が落ちていた。武装系?と少し顔を輝かせていた、スサノオに申し訳無さそうに、望月は能力の説明をする。
「俺のこれはな、相手に『制限を付け、破ると罰を与える』ってもんだ。これも相手に当てるとすぐ消える。んで、罰っていうのは防御無視の攻撃。鉄板身に付けても無意味」
「聞くと最強なんですけど?」
「その制限を与えるのも難しくて色々条件があんのよ」
悲しそうな表情を浮かべ、彼は能力の説明を終える。この説明をする前には幾らかスサノオにも慣れていたようで普段通りの口調で喋る事が出来るようになっていた。
その後、少しトランプや囲碁などのボードゲームをしてその日は夜を明かした。
後書き
本編スタートです。最後らへんはごり押し気味でした。
反省はしている!だが後悔はしていない!(ドヤァ
後悔もしてます。ええ。
誰もコメントしてくれなくて一人寂しくシクシク言ってます。誰かコメントして下さい。あわよくば支援絵(殴
それではまた次回の更新をお楽しみに〜
- 【太陽の騎士】 ( No.4 )
- 日時: 2016/08/20 07:15
- 名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)
俺がスサノオと出会ってから一週間が経った、中間テストとかあったが、特に何も無い素晴らしい日々が続いていた。
普通ならそれも続くが……明日は土曜日休みじゃん?と思うだろう。土曜日から日曜日にかけて中間テスト『実技』があるのだ。この実技とは一日目は、くじ引きを引き当たった相手と対戦という物だ。
体術は、クラスいや学年で最も悪い。そして能力は、それ以上全体的に見ても俺以上に弱い奴はいない。
そんな最弱の俺だが、今日くじ引きをしたのだが、まさかのクラスいや学年でもトップクラスの実力者と当たった。
憂鬱だ、楽に負けるか……
「マスター、そうめん出来ましたよ」
「ん、サンキュー…」
「どうしたんですか?暗い顔して、まさか負けるとか考えてませんよね?私とコンビを組んで闘うんです。それに怪我したらまた介抱しますから、安心して下さいね」
ああ、スサノオの笑顔を見るだけで、癒される。
そうそう彼女も俺と同じ高校に通っている。人間と召喚者でクラスは別だが、召喚者クラスでスサノオは人気者らしい。
俺とは真逆だななんてことを考えそうめんを啜る。
「マスター、そんなに不安なんですか?」
「ああ、すげー不安だ。下手したら一分も持たない」
その言葉を聞いてから、スサノオが真剣に悩んでいる顔になった。なんかまずいこと言ったか…
「それにしてもテストというには過激では?」
「数年前から五分の一くらい人類減ってるんだ」
「何故ですか?」
「そりゃ『人喰いの牙』のせいさ」
そうめんをすすりながら、テストについて説明する。
初めて聞くならちょっと衝撃的過ぎる話かもしれないと思いつつ進める。
「一人でも、奴らに対抗できるように〜って願いがあって過激テストになる訳。んで、スサノオ達が学校に通えるのもそれ。『召喚者』は強力な能力持ってるからな」
取り敢えずそうめんを二人で完食したのだが、まだ何か考えているようだった。
「どうした?スサノオ」
「いや、少し作戦を考えてまして」
声を掛けてみると、悩んだ顔から笑顔に変わった。やはり笑顔のままがいい。
「後少しで、考え終わるので待っていて下さい」
「一体どんな作戦だ?」
「立て終わったらお知らせします」
明日の用意と作戦を打ち合わせ、床に着いた。
彼女の不敵な笑みには逆転の策はあるのか?
後書き
さぁ、中間テストが本編初バトルになります!
次からバトルですが、全く上手く行かせられるか分かりません(何
まぁ頑張っていきます。
期末テスト前だという事と、ちょっとした繋ぎということで短いですが、次回は長いのでお楽しみに〜
- 【太陽の騎士】 ( No.5 )
- 日時: 2016/08/20 07:07
- 名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)
翌日
雲がゆるゆると流れていき、まさに晴天といった天気だ。
そんな中望月 康太郎は天気とは真逆の気持ちを抱え、中間テスト『実技』を迎えようとしていた。
康太郎の目の前には、学校から配給された中間テスト用の青を基調とし、白のラインが入ったジャージを着た、赤茶色の髪。ウニを連想されるような髪型に、つり上がった真っ黒な瞳の小柄な少年。
そのすぐ横に少年とは違う雰囲気で勿忘草色の髪、髪の毛の立ちはそこまで無く、七三分けで髪の毛を分け、少し垂れた赤銅色の瞳の大柄な青年がいた。
「よぉ!無能!今日は実技の相手が俺達で、残念だったなぁ〜。力加減ミスって怪我させちまうかも知んねえから、早めに棄権した方が良いぜ。」
「またからかいに来たのか?『広樹』」
広樹と呼ばれた少年は康太郎を小馬鹿にする様子でまだまだ続ける。
「からかいじゃねぇよ。警告だ。け・い・こ・く!」
「貴方には、勿体無いですねぇ〜。スサノオさんなんて、私達に譲ってくれても良いんですよ。」
「『クーフーリン』と広樹に当たった事は不運だ。だが当たったからには全力でやる」
「ぷぷ、カッコつけて今日負けんだから、あんまカッコつけんなって」
落ち着いた雰囲気の『クーフーリン』と呼ばれた青年にも小馬鹿にされるが、康太郎は慣れた様子で、二人の言葉をスルーしていく。
「マスター、こんな所にいてどうしたんですか?」
「おはよう、スサノオさん」
「おはようございます」
スサノオが来た途端態度を180°変える二人だがここまでスッキリ態度を入れ替える事が出来るのには呆れるを通り越し感服の域だ。
そして、広樹がニヤニヤし口を開いた。
「スサノオさん。こんな雑魚より僕達とコンビを組むのは、如何ですか?今回の中間テストでそれが分かると思うので」
「いえ、遠慮させていただきます。私はマスター一筋です」
「そうですか、でも心変わりしたならいつでもどうぞ」
「広樹、そろそろ、私達の番かと」
二人はニヤニヤしながら去っていった。スサノオは心底気持ち悪い物を見る表情だったのに気づかない様子だ。知らぬが仏という奴だろう。
「ちょっと虫唾が走りました。それよりも私達も早く準備しましょう」
「……ああ、そうだな」
本当に全身鳥肌が立っていた。そして、中間テストのジャージを着て準備運動を一通りし、中間テスト会場に向かう。
___後書き___
今回も繋ぎでした、すみません。
次こそは、能力を使ったバリバリのバトルなので期待していてください。
さぁ、私も期末テストの勉強に戻らなくては、ではまた次回をお楽しみに〜
- 【太陽の騎士】 ( No.6 )
- 日時: 2016/08/20 07:10
- 名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)
数分後
遂に康太郎達の番が来た。相手の性格は最悪だが、戦闘能力だけはクラスいや学校の中でもトップクラスだ。
康太郎は、正直言って、広樹の能力は詳しく把握しているわけでは無いが一つだけわかっている事がある。
「本当にやるんだな。なら容赦はしねぇ、『豪炎』!!」
『炎』に関する能力である事。
広樹の手から一つの炎の柱が康太郎を包んだかに見えたが、間一髪スサノオに引っ張られ避ける事が出来たようだった。
「今のに当たりゃ生焼けで済んだのになぁ。まだまだ行くゼェ!」
次は5つ程の炎の柱が襲いかかる。どれも康太郎達はギリギリの所で避ける事が出来た。必死で避けているといきなりピタリと炎の柱が止まる、かと思ったら赤い槍が猛烈なスピードで飛来し、康太郎の肌を掠める。
掠っただけでは、勢いが止まらず地面に突き刺さった。一、二秒後槍から大量の棘が展開される。
「当たったと思ったんですがねぇ。掠っただけですか…傷にすらなっていないようですし。」
槍を回収に来たクーフーリンが残念そうに呟いた。クーフーリンに気を取られていると、広樹が康太郎に回し蹴りを繰り出した。ギリギリの所で、受け止める事には成功したが、あの小さい体から想像もつかない程のパワーが襲いかかり、頭一つ分ほど大きい康太郎が一、二m程吹っ飛ばされる。
「まだまだぁ!」
五本の炎の柱が、ふたたび二人を襲う。それに加えクーフーリンの槍による突きも始まり徐々に追い込まれていく。康太郎は炎の柱ですらギリギリだったのに突きも始まり直撃するのは時間の問題だった。その状況を察知したスサノオは行動に出た。
「『神装・天叢雲剣』」
スサノオがそう呟くと右手に漆黒の鞘に収まった日本刀が現れた。現れた日本刀を手にしっかりと握りしめ突きと炎の間を縫い飛び出した。
そしてクーフーリンが突きを止めスサノオを追い掛けるように飛び出した。
突きは止まったが、炎はクーフーリンに気にする必要が無くなった為更に勢いが増したのが分かった。
「ふふっ、遂にスサノオさん能力を見せてくれたんですね」
「マスターの為です。見せたくて見せたんじゃありません」
「ツンツンしている貴女も素敵だ。私も能力を見せましょう」
キザな台詞をさらりと吐いてみせるクーフーリン。スサノオは全身に鳥肌が立っている。
能力を見せるといったクーフーリンは人差し指を突き出し、何かを指から打ち出す。それを察知したスサノオがギリギリの所で打ち出された何かを切り落とした。
「これは、棘?」
「私の能力は『鉄棘』見ての通り鉄の棘を扱う能力です。にしても凄いですね。ほぼ最高速度で打ち出したのを切り落とすなんて。」
「あら、身体にしっかり当たっているわよ。」
じわじわとスサノオの右腕が切れて、血が噴き出す。
後書き__
どうも、バトルシーン上手く書けたか分からないマグロです。
しばらくバトルが続きます。
それと今週末までテスト期間ですので、更新遅くなります。すみません。
それでは後書き短いですが、次回をお楽しみに〜
- 【太陽の騎士】 ( No.7 )
- 日時: 2016/08/20 07:19
- 名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)
何とか一対一の状況を作り出す事に成功した二人だがスサノオ、康太郎共にかなり追い込まれていた。
康太郎は炎の柱で追い込まれ脆弱な康太郎は息が切れ最初の動きから速度が目に見えて落ちている。
スサノオは片腕にやや大きめの傷を負い、動かすたびに激痛がぜんしんを襲う。
二人共互いの為という心を捨てず虚勢を張るが、それも虚しく敗北への道を進んでいた。
「もう諦めたらどうですか?私には貴女は勝てない…」
「いいえ、諦めません。マスターも闘っているんです。」
スサノオは刀を持ち直しクーフーリンに戦闘態勢をとる。
クーフーリンは先程と同じように指を向け棘を飛ばす。先程よりは遅いが数が多かった。間に合っているとスサノオは感じていたが、全然間に合っておらず棘が体にヒットしていた。
「かなり、深手負いましたね……」
更に先程の傷口を深く深く抉り手は使い物にならない状況にまで陥った。
周りから見ると無駄な努力だ。そう感じるかも知れないが彼女の闘志はまだまだ消えてはいない。消えるどころか更に燃え上がっていた。
幸い脚に傷はなくいつでも激痛に耐えれば切りつける事が出来た。
そして激痛に耐えながら全力で走りクーフーリンに向かっていく。動く力も無いと思っていたクーフーリンは能力を使う間も無く迫られ、そして一閃をしたと思っていたが鈍った剣技では彼に届かず槍で防がれた。
「流石ですね。貴女は強い女性だ。だが諦めることをお勧めする。傷付いた体じゃ何も出来ない」
「だから、諦めません。私が諦める事を諦めてください」
刀を今の最高速度で動かし攻撃を始める。全て防がれてしまう。そしてクーフーリンはその刀のスピードに違和感を感じていた。あの傷ではあの速度は出ない。なのに出ている。と感じ後ろに大きく後ろに下がる。
「なぜ、傷が小さくなっている!一体何をしたんです?」
「この刀…正確には鞘だけど、刀の能力です。鞘が青い鱗に包まれてるのわかりますか?」
そう言ってクーフーリンに鞘を見せる。その鞘は最初の漆黒では無く青い鱗に包まれていた。ゆっくりゆっくりじわじわと腕の怪我が再生していく。
「素晴らしい能力ですね。もっとその能力の事知りたいですねぇ!」
クーフーリンはスサノオの肩に向かって紅い槍を渾身の力を込め作り出した突きをスサノオはいとも簡単にいなし勢いを殺した。
「もう見切りました」
「そうですか、ならこれはどうですか?」
紅い槍がカタカタ、カタカタと大きな音を立て今にも槍が壊れそうになっている。
そしてクーフーリンは槍を思いっきり、スサノオに投げ付ける。
約1、2秒ほどでスサノオの目の前まで飛んできた紅い槍。
刀で弾こうとするその瞬間棘が展開しスサノオの体に突き刺さる。
後書き
ついにスサノオの能力が発動して逆転と思わせて、また不利にしていくスタイル。
どうもマグロです。
ついに期末が終わったぁ!これで更新ペースがかなり上がります。これ迄かなり遅くて申し訳ありません。
それでは次の更新をお楽しみに〜

