複雑・ファジー小説

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陰陽花伝
日時: 2016/08/18 22:51
名前: 白夜 (ID: l/9ga28M)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi

初めまして、白夜(はくや)と申します。総合掲示板では咲月(さくつき)として活動しているので、知っている方は知っているかもしれません。
さて、挨拶はこれぐらいにして注意書きみたいな物を記載します。


☆文才0から始まる初小説です。クオリティは低いです、間違い無く。
☆「安倍晴明」が出ますが、この小説では、実際の歴史とは全く違います。
☆陰陽道については、全く知りません。
☆中傷に荒らしはブラウザバック。
☆誤字・脱字あれば指摘して下さい。
☆コメントバッチ来い!
☆アドバイスもバッチ来い!辛口も良いですが、辛口すぎるのはちょっとやめて欲しいですな……。
☆更新は、必ず週2回以上します。……多分!


全て読みましたか?それでは、不思議な物語をご覧下さい!

【目次】
《第一話》

『第一章』>>1 >>2 >>3 >>4 >>8
『第二章』>>9 >>10


【お知らせ】
・2016/08/07 13:38 小説を設立
・2016/08/09 タイトル決定。考えてくれたラニ様、ありがとうございました!
・2016/08/11 参照が100突破!
・2016/08/11 16:18 初コメント!

【お客様一覧】
・小鈴さん

Re: 陰陽花伝 ( No.7 )
日時: 2016/08/11 17:23
名前: 白夜 (ID: l/9ga28M)

>>6 つ、ついに初コメント……!ありがとうございます!
では、今日中には小説を投稿しますね♪
 2章は、今週中に投稿出来るか分かりません。あくまで、「更新は、必ず週2回以上します。」なんですから。】

Re: 陰陽花伝 ( No.8 )
日時: 2016/08/11 18:53
名前: 白夜 (ID: l/9ga28M)
参照: 2016/08/11 17:24 投稿日

 狐妖怪は4人に分身すると、周りに大量の紫色をした炎を浮かばせて私達に放つ。あ……これ、どうすれば良いの……。

「ああ、この娘がいる状況でそんな範囲広い攻撃されたら守りの御札を何枚か使わないといけないじゃないか。あれ、呪文を書くの面倒なのに」

 安倍晴明さんは私を見てぼやくと、青い字が書かれた御札を自分の所と私の所辺りに数枚投げた。その直後に、炎が色んな方向から飛んできたのだか、それが安倍晴明さんの前、私の目の前ででかき消される。

「何だ……これは?」

「お前は無知で馬鹿すぎるんだよ。これはただの結界。これぐらいの攻撃を破れる術も持ってないなんてな。攻撃は強いのに能はない奴だ」

 安倍晴明さんは赤い字が書かれた別の御札を数枚、指に挟んでひらひらとさせながら、恐れずに狐妖怪の近くまで歩く。

「ああ、……認める。此処に連れて行って喰おうとしたのは間違いだったな……」

 4人から1人になると、少し苛ついたような感じで言い返している。
 喰おうとした? まさか私を殺した理由は、食べる為……。

「そうだよ、力任せの馬鹿!」

 安倍晴明さんは大きな声を出して吐き捨てる。凄いな。化物相手に動じないどころか、罵るなんて。狐妖怪が言ってた通り、喰われるかもしれないのに……。私は、とても怖いよ……。
 
「そんなに怖がるな、あんた。直にコイツを倒すから」

 安倍晴明さんが振り向きもせず、私にそんな言葉をかける。そう言われたなら、少し落ち着かないと。

「さて、と。今すぐお前を退治する。人を喰おうとした罪で。未遂でも重いからな」

 そう言った途端、何か小さい音がなった。音源を見ると、其処は狐妖怪の足。……にある、安倍晴明さんが持っていた筈の数枚の御札。それが縄の様になって相手の足を縛っている。

「……くそっ!」

 狐妖怪は縄を切ろうと両手を振るうがその手は、御札から縄の様な物が伸びて縛られた。

「それは、まあまあ強力な封印術だよ。お前ぐらいの、力は中級妖怪の奴には結構効くのさ」

 安倍晴明さんがそう言った後に、大幣を力強く握る。相手の体に左斜めの形でそれを振りおろして当てる。
 直後、狐妖怪は声を上げて苦しみだす。大幣を振り下ろしただけに見えたけど、何か特別な力でもあるのかな。

「あぁああぁあああぁあぁあ!!」

 苦しんでいる狐妖怪を、安倍晴明さんは鋭い目付きで見下ろしている。

「……ふん、じゃあ今すぐ散れ。陰陽師の裁きを受けな。トドメだ」

 安倍晴明は深呼吸をする。

「『青龍・白虎・朱雀・玄武・勾陳・帝台・文王・三台・玉女』!」

 よく分からない呪文を唱えながら、両手の形を素早く変える。
 その呪文と両手の動作が同時に終わった瞬間、狐妖怪の体から紫色の煙が出てくる。狐妖怪は胸を抑える。

「……あぁあああっ……!」

 その体は、灰色となってボロボロと落ちていく。やがて、狐妖怪がいた場所には灰しか残っていなかった。その灰を安倍晴明さんは拾うと仕舞う。

 そして灰のあった場所に、青い五芒星の印が書かれてある御札を一枚ペタッと貼り付ける。すると、印が少し光った。安倍晴明さんはそれを見た後に取る。

「よし、退治と妖力の処理完了。あんた、帰るぞ、一緒に」

「はっ?」

「馬鹿か、お前。そのままの意味を指している」

 この人って「馬鹿」が口癖なの? 狐妖怪にも馬鹿馬鹿言ってたけど。

「とりあえず、俺の家に入れてやるから付いて来い」

 そう言うと、スタスタと先に歩き始めた。付いていかないと此処から出れないかもしれない。なのでちゃんと付いていく。
 早歩きで歩く安倍晴明さんと私は一緒に歩いていると、森を抜けた。
 そして何処かへと、歩いて行った。

Re: 陰陽花伝 ( No.9 )
日時: 2016/08/15 23:45
名前: 白夜 (ID: l/9ga28M)
参照: 2016/08/15 23:15 投稿日

 大きめな和風の家で、晴明さんが私を大きな玄関から入れ、和室に案内した。あの家(狐妖怪の家)よりも結構広い事が入った瞬間に分かる。
 
「青龍ー! 包帯頼む」

 この陰陽師の人、他の誰かと住んでいるの? でも、青龍って変わった名前だなー。
 とか思っている内に、その人が現れた。青い髪で角が生えている者が包帯を持ってきた。人間じゃないわ……。

「軽いトラウマになってないか、あんた? まあこいつは俺の命令に従うから、襲う事は無いぞ」

 なっ、と青龍さんに言う。それに対して青龍さんは無言で命令に対して頷く。そして、包帯をむんずと奪うようにして取る。
 私と晴明さんは座布団に座り、そして、狐妖怪に引っ掻かれて出来た傷の所を包帯で巻いてくれた。

「ようし、これでいいか?」

 巻き終わると、私を見て言う。

「はい、ありがとうございます」

 頭を下げてお礼を言う。狐妖怪から助けて貰った事も含めておいて。

「いやまあ、いいってもんよ。それじゃあ、とりあえずまずはこれを唱えろ」

 近くにあった緑の巻物を掴んで私に放り投げる。私は紐を解いてそれを広げた。
 中身を見てみると、意味分かんない言葉の羅列。ふりがなが打ってあるから読めるけど。

「それ、出来る限り集中して本気で唱えろ。朝日に向かって」

 ……え? どういう風に? まあ、とりあえず唱えた方がよさそうだ。晴明さんが指差す方法を向く。

「えーと……。『元柱固具、八隅八気、五陽五神、陽動二衝厳神、害気を攘払し、四柱神を鎮護し、五神開衢、悪鬼を逐い、奇動霊光四隅に衝徹し、元柱固具、安鎮を得んことを、慎みて五陽霊神に願い奉る』……」

 ゆっくりだけど、集中して間違えないように唱えた。

「……で、この呪文に何の意味が?」

 巻物を持ったまま晴明さんに聞く。

「ああ、それは俺達陰陽師が毎朝、朝日に向かって唱える呪文だよ」

「え? なんで私が唱えるんですか? 私……陰陽師じゃないですよ」

「……その才能、陰陽師の才能があるんだ。あんたには。……なあ、陰陽師になってくれ! 俺の弟子に!」

「嫌です」

 即座に断った。晴明さんには悪いけど、あんな凄い事をする自信が無いし、妖怪と戦うのはなぁ……。

「……じゃあ! 毎日の飯、お風呂、住む所、そして安全を保証するから! それで頼む……」

 土下座をされた。何で私みたいの人間にここまで言うのかな? まあ、断れない。色々な物も保証してくれるそうだ。もし、ここで断ったら、毎日生きていけるか分かんない。
 ここは自分の身の為と、晴明さんの為。

「……私陰陽師、なります!」

 承諾の言葉を放つ。すると、晴明さんは顔を上げた。嬉しそうな表情をしている。

「おお、それはよかった! じゃあ、師匠である俺の事を知っとかなくちゃな。知ってるかもしれないが、改めて。俺は安倍晴明、(あべのせいめい)陰陽師だ。気軽に晴明と呼べ。後敬語も辞めてくれたら嬉しい」

 師匠なの? ……晴明。まあ、この人ならいいかな。

「えー……分かった。私は哀川雪菜。好きなように呼んで」

「じゃあ、雪菜だな」

 晴明が頭を掻きながらそう呟いた。

「そして、最後はこいつの事。青龍、自己紹介しろ」

「ああ、はい。自分は青龍という者。晴明殿の式神をしております」

 式神か。よく分からないけど、式神なら人間じゃないね。真面目そうな感じだし、信用してみようか。

Re: 陰陽花伝 ( No.10 )
日時: 2016/08/18 22:50
名前: 白夜 (ID: l/9ga28M)


「さて。自己紹介が終わったから俺から質問したい事があるけどいいか?」

「ん、何?」

 晴明が私に質問したい事とは一体何だろう?

「あんた、どうして『迷妖の森』に入ったんだ?」

 迷妖の森(めいようのもり)? 森といえば、狐妖怪と出会ったあの森かな?

「え? 何かあるかなと思ったから……」

 正直に晴明の質問に答えた。すると相手は、怪訝な顔をする。

「おかしいぞ。あの森は妖力の働きで迷うし、妖怪がうじゃうじゃいるんだ。それが名前の由来になっているし」

「そうなの?」

 そんな所に入ったら間違いなく自殺行為なのね。もしかして、晴明は私があの森に入った事を疑問に思ったんだ。

「知らなかったのか。……まあいい。よし、次はお前が質問しろ」

 驚いた様にそう言うと、少し間を開けて自分の質問を終わらせる。そして、私に質問を催促した。

「じゃあ、何故あそこまでして私を陰陽師にさせようとした?」

 とても気になる所だ。あんな好条件で晴明は私を陰陽師にさせようとしたからね。

「ああ、それはあんたが陰陽師としての才能が高いからだ。それで早くあんたを見つけられたから俺が陰陽師にしよう、と思ってな。気に入ったんだよ」

 気に入られているのね、私。少し嬉しいかも。

「よし、他に質問は無いな? それじゃあまずは修行の準備!」

 晴明の問いかけに私が頷くと、相手はガバッと立ち上がって元気よく言う。修行かあ。何するのかな?

「じゃあ、これを着てくれ」

 青龍さんがいつの間にか持っていた服を晴明さんが貰い、渡してきた。白装束に赤いラインが入った物。

「何でこんなの持っているの?」

「知り合いが間違って持ってきた物をそのままにしておいたんだ。面倒くさいからな」

 何故晴明の知り合いさんは間違えたのか……。ちょっと心の苦笑いをする。

「勿論俺と青龍は別の部屋に行くよ。変態スケベ野郎になりたくないから」

 そう言ってこの和室から出て行く。よし、それじゃあ早速着替えよう。

 暫く時間をかけて、白装束を着た。うーん、赤いラインを見て思い出したんだけど、巫女服が着たいなぁ。まあ、後で言おう。とりあえず、二人にこの格好を見てもらおう。

「晴明ー、青龍さんー。着替え終わった〜!」

 別の部屋にいるであろう二人を呼ぶ。すると廊下で足音がし、襖が開いた。

「一体どんな感じか……。おお、結構似合ってるぞ!」

 私を頭のてっぺんから足のつま先まで細かく見た後、右手の親指を立てて元気よく言う。青龍さんも「ここまでこの服が似合う女性は中々いないですね」と褒めてくれた。高評価だ。嬉しい! 巫女服は今の所いいや。

「じゃあ、その新しい服で早速修行だ!」

Re: 陰陽花伝 ( No.11 )
日時: 2016/08/28 11:28
名前: 白夜 (ID: l/9ga28M)

【突然ですが、この小説をロックしようと思います。
理由は、余りにも無計画な状態で設定を詳しく組み込まないで書いてしまったからです。いずれ、別の小説を書く時はちゃんとしようと思います。
読んでくれていた皆さん、自分勝手な理由で小説を辞めてしまい大変申し訳ございませんでした!】


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