複雑・ファジー小説
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- 只のつまらない日記
- 日時: 2017/01/26 22:46
- 名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)
思い立って衝動的に日記でも書いてみよう。つまらない、終わりのない、これで終わりかもしれない日記を。
1/26 恋い焦がれて焦がして、プリンのカラメルのようにとろとろと甘い気持ち が胸の中を這いずり回って。
嫉妬燃やして燃えて、粉っぽい黒焦げの塊がざわざわと唸っている。
君の顔が一瞬でも見えたら、まるでぴったりのヒールを見つけた時みたいに胸が高鳴って。
君のどんな仕草も、掌で小鳥を休ませてるように愛しくて。
好きとか、愛してるとか、そんな可愛らしい感情が自分にもまだあったとは、なんて、まだこんなに子供なのに。
君のことをベッドの上で考えていると、胸から、頬から、全身から、ベリーピンクのキラキラした粒子が溢れて、
指先から出るそれで君の名前を空書きしてみたり、
おままごとみたいな妄想したり。
ねぇ、私はこんなに好きなんだよ。私に気づいてよ。ねぇ。
- Re: 只のつまらない日記 ( No.11 )
- 日時: 2017/03/19 21:11
- 名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)
指の間をさらさらと癖っ毛が踊る。太腿にあたる彼の温かい頬が心地いい。
不自然なほど整った横顔と、女の子みたいに長い睫毛。
小さい寝息をたてて人形の様に眠る彼は、起きている時の無邪気さを微塵も感じさせない。ただひたすら、美しい。
そっと頬に触れてみる。温かい、熱い。薔薇色に上気していて可愛らしい。
ぱちり、と大きい眼が開き、くるり、とこちらを見つめて とろり、と笑う。
そしてまた、眼を閉じる。私も、彼の髪を撫でながら眼を閉じる。
- Re: 只のつまらない日記 ( No.12 )
- 日時: 2017/03/22 08:48
- 名前: 宮小路たまき (ID: YD.TDOUy)
- 参照: ダークでショウセツ書いてます
もっちゅもちゅカレ−ライスおいしいよ−
オバスノナリス!!
きえぇぇぇえいいい
- Re: 只のつまらない日記 ( No.13 )
- 日時: 2017/03/27 22:36
- 名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)
ちょっと夢見てみただけで、いつもの日常に不満を感じるのはなんで?
もういっそ、夢なんて見なきゃいいのかな。
彼の名前に込められているお花を見つけて、
彼の瞳と同じ色の絵の具を見つけて、
彼とおんなじ匂いを感じては、きゅうと、胸が軋む。
もう会いたい。体温を感じたい。抱きしめられたい。
- Re: 只のつまらない日記 ( No.14 )
- 日時: 2017/03/28 22:11
- 名前: カズレ・クインq (ID: SkZASf/Y)
背中と肩が、彼の温かい体温で包まれている。後ろからひっつくように私に抱きつく彼。首元に回された腕から、ちょっぴり甘い、太陽のような匂いがする。私の脚を挟み込むように彼は脚をゆっくり揺らす。可愛い癖だ。背中にあたる、硬めのお腹にどきどきする。私の髪にピンク色の温かい頬を押し付けている。
「すき。」
やわらかい吐息が耳をかすめて、首筋を伝う。脳がびくんと震える。
私はこの可愛い仔猫のような彼のカールした癖毛をふわり、と撫でた。
- Re: 只のつまらない日記 ( No.15 )
- 日時: 2017/05/23 13:39
- 名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)
昼下がりに、煉瓦造りの庭を見ながら
甘い、優しいプレーンオムレツを食べる。
最後のひとくち
悲しい。