複雑・ファジー小説
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- 桔梗に深紅
- 日時: 2017/07/02 20:03
- 名前: きなり (ID: k7TBKGCR)
魔法、恋愛、友情、などの要素を混ぜました
新参者なので至らないところがあるかもしれませんが、
温かく見守っていただけたらと思います(-.-;)y-~~~
ちなみに場所や名前には現実との関係は一切ありません
- 炎の魔法 ( No.10 )
- 日時: 2017/07/30 23:08
- 名前: きなり (ID: k7TBKGCR)
「よしっ、じゃ、はっじめよー!」
「お、おぉーー?」
まあ、自分で選んだぐらいだから、すごく楽しみにしてた。だけどそのあとの景色は、VRも、現実も、夢も、全てを超えていた。炎はまるで生き物。蝶のように舞う時もあれば、澄みきった空のように青くなる時もあった。そして、その炎を操るひかりとイブ君はまるで焔神。何もかもが最高っ
「おっ、陽君、炎の魔法を気に入ったようですね〜。でも、まだ全部の魔法を見てないし、専門魔法を決めるには、まだ早いからおあずけね。グフフ。」
「えっちょ、待って。最後、変な笑いが聴こえたのは、スルーして、」
「スルーしないでよぉっ」
「僕は魔女になりたいなんて言ったことないよ? 新太が変なこと言ったなら、それはほとんど多分、嘘だし…」
「そうね。確かに誰も魔女になりたいなんて言ってない。でも、あなた達は少しでも、魔法に興味があったから来た。それに、2人とも魔法使いになりたいと思ってるのは、私達からしたら、筒抜けよ」
マジかよ!ひかり、それは怖ぇ…でも、これで新太と2人で意見は一致したってことはわかったし、新太と一緒なら絶対大丈夫なはずっ
「じゃあ、2人一致で、魔女、なるよっ。」
「陽君、魔女じゃなくて、魔法使いね…魔法使いが女とかそういうんじゃなくて、ちゃんと意味あるし。それはそれで問題発言…」
「問題発言? 」
ヤバい、新太が変なとこ反応した…
「え、それはもしかして思春期の男子にはムフフなヤツとか? え、ヤベェじゃん」
「この、変態野郎ガァっっ」
あ、新太ご愁傷様。ひかりをよく怒らせた。それはそれで任務完了!でも何が問題発言?
「陽君、言い忘れてたけど、陽君とあらっちゃんだけじゃなく、もう1人、説得をお願いしたいんだけど…」
うわぁっ。頭ん中訳わかんなくなるよっ。黙れえっっ
- 魔法使い3人衆 ( No.11 )
- 日時: 2017/07/16 23:27
- 名前: きなり (ID: k7TBKGCR)
「んで、イブ君、もう1人ってどういうこと?」
新太の問題発言のせいでひかりがぶっちギレ、とっ散らかった部屋を片付けながら、聞いてみた。
この部屋、イブ君の部屋みたいだったから、とばっちり喰らってたイブ君だけど、例の問題発言でまあまあ喜んでた感じだったから、それなりに責任は取ってもらおう。
「ああ、和樹のことだよ。和樹も魔法使いになってもらいたいなあ〜って思って」
「ん〜、変な魔法使いに勧誘ってそれは和樹次第だけど、なんで和樹も?」
「だって〜なんかそういうのって、大体3人なのがお約束じゃん?2対1の対立とか、3人だからこそできる友情、妬み。みたいな?」
ふざけてんな、こいつ。ドラマチックなのは、いらんし。
「まあまあ、陽、落ち着いて。それ、和樹も入れるって言ったの、私だから、イブは責めないで」
さっきまでブチ切れてこの部屋荒らしたの誰だよ。
「でも、ひかりはなんで、和樹も入れようと思ったの? 流石にひかりのことだから、そんな理由じゃないでしょ?」
ひかりに対する恐怖か、あまり喋ってなかった新太が聞く。
「勘よ、勘」
ふざけんなあっ、でも、よくよくかんがえてみると、自分の安心感としてもその方がいいかも…?
- 結成、魔法使い3人衆 ( No.12 )
- 日時: 2017/07/18 20:03
- 名前: きなり (ID: k7TBKGCR)
次の日、4月8日。その日は早速、朝読前の休み時間に、新委員長の集まりがあった。僕は、音楽委員長で、副委員長は、1組の八嵩代なずなだったけど、あいつのことはよく知らんし、別にどうなろうと関係ない。それに、やかさかなずなって言いにくいし。
音楽委員の仕事は極めて簡単。月替わりで、給食中に今月の歌を流し、夏と冬、一回ずつコンサートを開く。ただそれだけだし、委員長だからって特別な仕事といえば、月一回、委員会の司会ぐらいしかない。
本当は、和樹のところ行きたかったんだけど。というか、なんで小学校って朝の会と一時間目の授業、ぶっ通しな訳?和樹と喋れないじゃん!
「はっるくうぅーんこーんにっちわ〜」
なんかヤバい声聞こえた。まさか、集まりが終わって朝読前のギリギリ3分を狙ってきたのか。前言撤回。和樹、来ないでください。まあ、新太やイブ君から魔法について話が入ってるはずだし、多分そのことでしょ。
「いたぁ〜和樹!どこ行ってたの?」
そう言って駆けてきたのは、は…ひかり? どこ行ってたのってもしかして…
「学校来たら、陽君もういなかったから、ずっと探し回ってたよ?」
当然って顔して言った。
「こっちは3人がかりで探してたんだけど!?」
マジか…恐るべし、和樹…
「あ、あのーとりあえず、教室急ごう?」
「えっ陽君に100回抱きつくまで行かないし。」
はああっっ!?
「あ〜じゃあ、陽、ご愁傷様。私は…先行くね?」
最終的に、大幅の遅刻で、教室にたどりついた時にはすでに一時間目が終わっていて、先生にこっぴどく叱られましたとさ。
- 和樹、やっと見つけたぁっ(困) ( No.13 )
- 日時: 2017/09/24 23:00
- 名前: きなり (ID: k7TBKGCR)
「んで、なんでずっと俺を探してたの?もしかして、陽君、俺に愛の告白…!?やだなぁ。それはちょっと早過ぎるよ〜」
「大丈夫、それは無いから」
「え!?陽君ちょっと酷くないっ!?」
えー、今はようやく自由奔放な和樹を見つけて、下校している所でーす…魔法の話ってどうやって言い出せば良いのか、かなり困っている真っ最中、どうしましょ。
『陽君、めっちゃ言い出しにくいんだけど、どうする?』
昨日、イブ君達に貰った、交信機を使って、新太が話しかけてきた。なんか小さくてまんまるで、オセロの白い方だけのみたいな感じなんだけど、意外と万能なの。真ん中が少し押すとへこむから、押してると心の中で思った言葉を相手に伝えることができて、周りの人に何独り言言ってるの、とか思われなくて使いやすい。
『と、とりあえず後回しにするか』
『うそん!』
「ねー和樹、今日遊べる?」
「おー陽君もようやく俺の魅力に気づいたか。じゃ、どこ集合にする?」
「じゃ、僕ん家で。新太、良いかな?」
ということで、魔法の件は後回しにしまーす…
- Re: 桔梗に深紅 ( No.14 )
- 日時: 2017/09/25 21:28
- 名前: きなり (ID: k7TBKGCR)
「ただいまー。なーこー、今日、和樹とイブ君とひかり来るから、3階にいてくれるー?」
はい、結局いくじなしでひかりとイブ君を呼んだのは僕と新太でーす…
そして、今声をかけたのは神代菜子。新太の妹で、小学校一年生。僕と菜子が出会ったのは、本当に菜子が赤ちゃんみたいに小さな頃だったからなぁ。ここまで成長したことにしみじみと感動を…
「ひかりちゃん来るの!?えー菜子も遊びたいんだけどー」
「はいはい、途中で呼ぶから宿題やってな」
おっ新太、流石のお兄ちゃんっぷり。でもそれで黙ってる菜子ではなく…
「宿題終わったしー、残念でしたー」
「うおおおおおい!!」
新太、頑張れー妹に負けるなー。
ということで、ここで家族紹介を入れましょー。まず、今出てきた新太の妹、菜子。まあ、今の会話どうり、ああ言えばこう言うめんどくさいやつです。そして次に俺の姉、渡邊綾。綾の字は、女子のくせにりょうって読んで、僕と男女入れ替わってるような…?中学2年で僕と同じようにバスケをやってる。それで和樹には、お兄ちゃんと弟がいるんだけど…まー今度でいっか。
「陽くーん、勝ったよー…グフッ」
新太、謎の疲労感がかわいそう…まー気にしないっと。
『ピポピポピポピーンポーン』
和樹、インターホン鳴らし過ぎじゃね?でもなあ、たまに和樹、口が達者で手に負えないんだよな。菜子にも多分、あれだけは和樹も負けてないぞ。