複雑・ファジー小説
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- 転生と異世界とヲタク
- 日時: 2019/06/14 19:28
- 名前: Nahonn (ID: bb2N.JWt)
ああ、疲れた。仕事きつっ。そして暗っ。
私は何でこんなブラック企業に就職したのか...。
おし、こんな日は、推しで癒されよう。
てか、そうしないとやってけないし。
「にしても、今日に限って大雨。」
そろそろ自分が可哀想になってきたよ。
毎日毎日残業とか、滅べクソ部長ー ←ほんとは大声で叫びたい
プーーと音が響く。 赤い光が私の影を写し出す。
そして、私は振り返る間もなくトラックに引き裂かれた。
目次
NO.1 転生した( ´;゜;∀;゜;) >>1 >>2 >>3 >>4 >>5
NO.2 見知らぬイケメン >>6 >>7 >>8 >>9
NO.3 夜叉 >>10 >>11 >>12 >>13
NO.4 バビュラム逹の家 >>14 >>15 >>16 >>17
NO.5 お医者さん >>18 >>19 >>20
NO.6 命令と刃 >>21 >>22 >>23 >>24
No.7 実験は嫌 >>25 >>26
NO.8 推しカプの為なら >>27 >>28 >>29
NO.9 夜叉の名称 >>30 >>31 >>32 >>33
NO.10 締め切り厳守! >>34 >>35 >>36
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.9 )
- 日時: 2019/04/14 23:02
- 名前: Nahonn (ID: 3nlxUYGs)
「あの...変なことを聞きますが、どうしてこの森が怖いのですか?」
我ながら完璧な質問っ←
皇くんは、戸惑った顔を少しだけ見せたが、
「怖い....と言うより危険です。...夏川さんからすると、普通の美しい森かもしれませんが
この森に"夜叉"が出現していると。」
と、普通に返して見せた。
...夜叉...とは、危険な生物...ということか?
痛いのと辛いのは嫌だつったのに...
「夜叉も知らない様子であれば教えますが?」
え...このヒト紳士...っ。受けでも行ける!!
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
と言うと、皇くんは丁寧に教えてくれた。高校時代の数学教師よりも...凄く。
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.10 )
- 日時: 2019/04/14 23:24
- 名前: Nahonn (ID: 3nlxUYGs)
まず、話を聞いた所あれだな...死ぬな私。
まあ、夜叉とは吸血鬼みたいなもんだ。人間に似ていて、人間の血肉を好んで食らう奴らだそうだ。
特徴は、牙と猫のような目くらい。
弱点は、銀と鈴の音だ。
ちなみに、夜叉にも味方がいて、上質な血を給料として貰っているらしい。
皇くんもその類いだそう。
「じゃあ、皇くんはその夜叉を殺しに来たんですか?」
と、聞いてみると、皇くんは頷いた。
なんていうか、カッコいいよな....そうゆうの....さぞやモテるんでしょうね〜
...なんて言えるわけない...っ
ああ、ヲタ友に会いたい...
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.11 )
- 日時: 2019/04/14 23:42
- 名前: Nahonn (ID: 3nlxUYGs)
「その夜叉は、もう退治したんですか?
真面目に私死んじゃうんで。」
遠回しに守れと言ったが、皇くんはそれに気づかたかったのか、
「当たり前です。それくらい。」
と言った。うわ...性格までもイケメンか....。
その時、皇くんが私を抱き寄せる。
何かが私の頭の上で空を切る。
「夜叉です!!隠れてください!!!」
皇くんがそう叫んだ。私は木の影に逃げ込む。
そして、ひょっこり顔を出すとその様子を見ていた。
いや、別に少年漫画のようなシーンが見たかった訳じゃないから。
心配なだけだし。
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.12 )
- 日時: 2019/04/15 16:46
- 名前: Nahonn (ID: 3nlxUYGs)
皇くんは、辺りをみわたした。が、その夜叉らしき者は見付からない。
「す...皇くん?」
声を掛けると、皇くんは、しずかにしろ、とでも言いそうな目で此方を見た。
ハイハイ、とんでもごぜーません。←
なんて心の中でふざけていると、天罰が下ったのか。
それとも、夜叉の気まぐれか。
.....私の脚が消えていた。
すぐに覚えた感覚は
熱に似た感覚だった。
その後、すぐに痛みが走る。
「ぁああああぁぁああああぁぁぁぁああ」
私は、何とも言えないその痛みをはきだした。
生きているからか、トラックに轢かれた時よりも痛い。
私は、それを必死に堪えた。それでも激痛は変わらない。
喉の奥に溜まった熱は血となり、それを吐き気と共に吐き出す。
もう、あたまがまわらなくなってきた。
わたし、もうしぬのかな。
そこで、私は意識を失った。
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.13 )
- 日時: 2019/04/15 17:09
- 名前: Nahonn (ID: 3nlxUYGs)
遠くで、叫び声が聞こえる。
そして、テンポ良く揺れる暖かい背中。
ドアの開く音。
男の人や女の人の焦った声。
柔らかいベッドに身を包まれる。
「あ....」
目の前がぼやけている。木製の天井らしき物が見える。
やがて、はっきりと見えるようになると、辺りを見る。
太股辺りが重い。
痛みも、もうすっきり消えていて、起き上がれるとわかると上半身だけ起こした。
え......
皇様が寝ている....だとぉ!?
しかも、私の膝の上でぇ!?
「ん....」
しゃ...写メを....と...りた....い←イケメンの破壊力
「ん...?」
目を細めて、皇くんはぐっと私によった。
「な...夏川さんっ」
皇くんは、そう言うと私を抱き締めた。