複雑・ファジー小説
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- 微睡みのエンドロール
- 日時: 2020/11/24 21:47
- 名前: ネイビー (ID: CAVbJ4NS)
※ドキドキのラブラブな話が書きたい(大嘘)。
※暇潰しの為の書き物。クオリティは低い。
※ネイビーは好きな色。
※よろしくね
- Re: 微睡みのエンドロール ( No.21 )
- 日時: 2022/11/28 08:48
- 名前: ネイビー (ID: VYLquixn)
淡い初恋を思い出すように口角を上げる佐野は、「私もコーヒー飲もうっと!」と腰を上げる。自販機の前でごちゃごちゃやっている後ろ姿を、俺はぼんやりと眺めた。こいつもこいつで、『あいつ』に対してすっごい執着だな。死人になったら思い入れも深くなるのかね。俺なら関わりたくないと思って距離を置くんだが。ホームレス同然の、こんなナリした三十路超えた男に平気でヘラヘラ近づいてくるなんてどうかしている。
佐野は俺と同じ種類のコーヒーを「あちあち」と手のひらで転がしながら、再び同じ場所に腰掛けた。さっきより深く。
「翠さんはもう出てきているんだろう」
「はい。ミドリンは木原皐月の死体遺棄と、貴方への傷害罪……、昔の事件の被害者であることなどが考慮されたので、それほど長くは服役していません。今の行方はわかりませんけれど、実家の方には帰っていなかったですね」
「あんた、翠さんの実家にまで行ったのか?」
「行きましたよ。彼女は地元では有名人……というか、一縷が有名人なので、付属品としてミドリンも有名ってだけですから。地元の方に訊けばすぐ分かりますよー。宮川雫が起こした事件だって、未だに語り継がれているみたいですからねー」
「…………なんでそこまでして関係者を漁ってるんだ」
「なんでって……んー、まぁ、そうですねぇ……」
プシュッと缶コーヒーを開け、躊躇なく口をつける。当然、舌を火傷したようで「ゔぇっ」と赤黒いそれを出す。意外だったのが、その舌先がグロテスクにも蛇のように二つに分かれていたことだった。不意打ちだったので、凝視する。外気に触れて冷めた舌をしまい、佐野は話を続ける。
「愛した男が二人続けて死体になったんですよ。真実を知りたい!って思うじゃないですかぁ」
「俺に何を訊きたいわけ?」
「本心です」
にっこりと口角を上げる。目は笑っていない。
「一縷が唯一友人だと認めていた。黎も貴方には心を開いていただろうし、貴方のお父さんの恩恵を受けてバイトもしていた。一方で、木原皐月とも貴方は切れていなかった。あんなに堕ちて、泥水を啜るような生活をしていた木原を、貴方は見捨てることはなかった」
「木原は後輩だったんだよ。ちょっと悪い連中っているだろう?俺も一縷もろくでもない奴らとつるんでたんだ。木原もその一人だった。最悪の家庭環境で、金欲しさに子供の時から体を売っていた」
敢えて直接的な言い方をした。佐野はうんうん、と頷く。誰から聞いたのか知らないけれど、木原のことも当然存じ上げているんだろう。
俺と一縷が高校を卒業した数ヶ月後、木原皐月が高校を中退したことを木原本人から聞いた。中学生の頃から欲塗れの中年親父と寝ては金を受け取っていたらしいが、一縷に恋をしてからはキッパリやめていた。
恋焦がれ、憧れて、望んで、宮川と関係を持った。あいつからしたら、大嶋以外の人間は紙切れみたいなもので、それほど思い入れもなく後先も考えず、気まぐれで。自分に入れ込んでいない宮川の態度が、逆に木原を溺れさせたのかもしれない。
宮川のいない高校に通うことは時間の無駄だと、彼女は確信したのだろう。
---急に連絡が取れなくなった。そっちの界隈で姿を見たと人から聞いた、何か知らないか。
退学届が受理された日、俺を呼び出した木原はヒステリックになりながら訊いてきた。その時に、アンタの友達の大嶋翠と既に付き合っていると言えば良かったか?……未だに正解がわからない。俺は言えなかった。
高校を中退した木原は、年齢を詐称して風俗の世界に生きながらも、必死で一縷を探していた。夜に近い世界で一縷もいたから。どんなに汚いことをしても宮川を探し出すつもりでいたんだろう。
正直、俺はあいつがどんな仕事をして、どこで暮らしているのかは知っていたけれど、大嶋翠とまさか籍を入れる話まで出ていたとは思わなかった。
「同情って言ったらそうなんだろうけれど。俺は、誰に気持ちを寄せて行動すれば良かったんだろうな」
「それぞれが悲劇的だったんですよねぇ。クソ親父から嬲られていた一縷と黎、好きな相手に没頭するあまり自分を犠牲にしていた木原、愛する人を殺した憎い男と同棲するミドリン……」
自分でも分かるほど、佐野の発言に眉が動いた。
「なぁ、そこなんだけどさ。翠さんってやっぱり、宮川の……おとーとな、黎の方……あいつのこと、嫌いだったんか?」
- Re: 微睡みのエンドロール ( No.22 )
- 日時: 2022/12/14 15:31
- 名前: ネイビー (ID: VYLquixn)
「あの人が好きだったのは、ずっと一縷だけですよ」
そう言い放つ佐野は、高そうなコートのポケットから煙草の箱を取り出した。
吸うのか、と一瞬驚いたがその銘柄が一縷のものだったので言葉を飲み込む。慣れた手つきでライターに火を灯す。煙草の先端に火をつけて、それを咥え、深く深く息を吸った。
「いります?」
なら一本、と手を差し出す。
利き手の右手は言うことをかろうじて聞いてくれた。宙で小刻みに震える俺の手に、佐野が煙草を置く。
「つけますよ」
自分だとひどく時間のかかることだ。煙を肺に入れながら、佐野の次の言葉を待つ。
「機会を窺っていたと思うんです」
「なんの?」
「一縷を殺した黎への復讐の機会ですよ」
「…………」
復讐と騙るには冗談が過ぎる。あの二人の時間が全て嘘だった?ロマンチストになったつもりはないが、少なとも俺は--ーそして俺の親父は、歪な同棲生活も時間が経てばそれらしくなるもんだと思っていた。
二人が一緒に住むと聞いた時、正直戸惑った。
ま大嶋翠が一縷と黎の認識に誤作動を起こしているというハッタリを信じていたのだから尚更。
すべては余計なものを排除するために。だから木原皐月が黎によって殺されて、はれて大嶋翠の枷になるものは消えたというわけか。
長い沈黙から色々と俺が察したのを感じたらしく、佐野は灰を地面に落としながら微笑んだ。
「そしてその復讐の矛先は、貴方にも向けられていたのです」
「………ほう」
---安心してよ、千里。私はね、しっかり正気を保っているから。
そう言った時の大嶋翠の顔が浮かぶ。
黎の前であいつを一縷と呼ぶなと言った日。
しっかり、正気を保っていたのか。
「木原皐月に二人の住所を教えた挙句、気味の悪い怪文書まで届けてどうしたんですかぁ?けっこうあの女に肩入れしているような気がするんですが」
「なぁ、なぁ、なんでその手紙のこと知ってんの?」
「まあまあ、いいじゃないですか。で、どうなんです?本当のところ、貴方は誰にも同情していないんじゃないですか?みんなの事が可哀想だから嘘はつけない。知らない方がいい事もあるけれど、頼まれたら黙っているわけにはいかなかった。……貴方はそんな事を言っていますけれど、実際は少し楽しんでいたんじゃないんですかね。自分の周りで起こる、非日常が」
佐野は吸い殻を捨てて、ぐしゃりと足で踏んだ。
俺は吸いかけの煙草が、すでに吸い口ギリギリまで灰と化していることに気づく。
「ミドリンはそれを見抜いていたんですよ。貴方の一歩引いているようで、誰よりも周りのことを把握しておきたい性格も。無関係だからこそ、すぐ撤退できる所で干渉できますもなのね。本当なら誰も踏み込もうとしない所で、いつ自分が関わろうか指を咥えて見ている……」
ぽとりと灰が落ちた。
気づけば、すぐそこに佐野の顔がある。
「愉しかったですか?」
ほくそ笑む佐野が、俺に囁く。
「愉しいって、顔に出ちゃっていますよ。ミドリンに襲われた時、命があってよかったですね。使い物にならないゴミを両腕にぶら下げて、これからもロクデナシとして生きていってくださいね」
最後まで佐野は笑っていた。
俺は笑えなかった。
もしもこの腕が自由に動いたら、その細い首を絞めてやろうかと思った。まあ、多分思っただけ。実行に移すほど俺は狂っていない。あいつらみたいに、狂ってなんかいない。
俺の知り合いがたくさん屍になったし、俺の腕は確かに使い物にならなくなった。失ったものはたくさんあるのに、悲しい気持ちにはならない。ああ、そうか。それはしょうがないね。それで終わり。終了。未練が全くないわけじゃないけれど、寂しいかと訊かれるとそれもどうだろう。
狂うほど誰かを思ったこともないから、見限られるんだ。
「なーんもないのな」
誰もいない公園。
俺も、ひとり。
- Re: 微睡みのエンドロール ( No.23 )
- 日時: 2023/02/03 17:36
- 名前: ネイビー (ID: VYLquixn)
6
たいしたことのない男だった。
帰りの電車は制服を着た学生たちでいっぱいで、この時期のせいかそれぞれが単語帳と睨めっこしたり、友達同士で勉強の進み具合を確認したりしている。
私の住む街は田舎の方なので、駅のホームに着くたびに、学生たちがごっそり降りていく。乗り込む人は少ない。
2年ほど前まで私もその一人だった。
授業が終われば塾に行き、塾講習が終われば家で勉強をしていた。シングルで私を育てていた母は美容師なので、何か資格があれば人生どうにかなるという考えを持っている。とりあえず資格を持っていれば、進学も就職も有利になるという理由から、英検やら簿記やら色々と取得はしていた。
母曰く、ウチの子とは思えないわーと感嘆されるほど、頭の出来はそこそこ良かったから、苦ではなかった。
勉強はできる代わりに、恋愛の方はさっぱりだったけれど。
私の好きな人は、もうとっくに他界している。
私の初恋は歳の離れた従兄で、彼はとても綺麗な顔立ちをしていた。まぁ、彼の弟の方が女性っぽい顔立ちをしているのだけれど、私の好みの話だけで言えば、従兄の方が整っていた。
会った回数は少ない。それに、その時私はまだ幼かった。
それでも、彼の完璧な容姿と、纏っている独特な雰囲気は幼い私にも「この人は特別なのだ」と感じさせるには充分だった。
彼が亡くなって、その弟の方と私はしばらく同じ屋根の下で過ごしていたことがある。
母が、顔を見れば嘔吐してしまいそうなほど嫌っている男の息子。なんで引き取ることになったのか。「お願いされちゃったのよ」と苦笑していたけれど、もっと別の理由があったんじゃないかな。
血筋で言えば私の従弟、母からすれば甥にあたる彼は、うちに来た当初、頻繁に夜泣きをしていた。
こちらが呼びかけても声は届いていないようで、何かに怯えたように、ずっと叫び続ける。気味が悪かったし、自分の生活が突然その男に無茶苦茶にされたみたいで嫌だった。
もっと嫌だったのは。
なんで生き残ったのが弟の方で、私の好きな人は死んでしまったんだろうと、思ってしまう自分だ。
「大嶋翠を見つけたんです」
騒ぎ立てる夜の頻度が少しずつ落ち着いて行って、従弟との生活にも慣れてきた頃に、災厄が落とされた。偶然にもフリーモデルとして何かの被写体となっていたミドリンを、彼が見つけてしまった。
夢から覚めたみたいに、何かに取り憑かれたように、彼はそれまで私たちが我慢と忍耐で構築していった時間を破壊していった。
母がどれほど反対しても無駄だった。
家を飛び出して、後のことは、私は母から伝え聞いていただけ。
興味が無いわけでは無いけれど、母から従弟のことを聞くたびにうんざりはしていた。話から想像する従弟とミドリンの生活は、胸糞の悪いものだったし。どうかしちゃってる。死んだ兄の名前で弟を呼ぶなんて。
自宅は、最寄りの駅から自転車で15分のところにある。
この時期は風が冷たくて、ペダルを漕いで進むたびに息が詰まるほど鼻が痛む。
母は今日も仕事で不在だ。自宅の郵便ポストを確認して、鍵を開けて中に入る。
「たでーまー」
誰もいないのだろうけれど、一応。
コートを脱ぎながら灯りをつけて、すぐに暖房を入れる。なんだかひどく疲れた。
田島千里に会ったからか。想像以上に落ちぶれた、大したことのない男だった。あの人の友達だと聞いていたから、どんな人かと思ってみたら。
深くソファに腰を沈めて、田島千里の震える右手や鼻先に長く残る傷跡を思い返す。
木原皐月が従弟に殺害されたあと、二人が向かったのは田島千里の自宅だった。ミドリンはもうおおよその察しがついていたのだろう。木原皐月をけしかけたのが誰だったのか。二人の住む場所を知っている人間なんて限られすぎている。
殺すつもりだったのかもしれないし、もっと別の理由があったのかもしれない。とにかく田島千里を襲ったあと、二人はその場から逃げ出して………
最終的に、宮川黎は廃ビルの屋上から飛び降りた。
残されたミドリンは自分で警察を呼んで、逮捕されることになる。
「……ふぅ」
従弟が、宮川黎が、一体なぜあんな最期を選択したのかはわからないし、本当に自分自身として死んだのかはわからない。
忌々しい大昔の事件の被害者が起こした事件とあって、大々的にニュースにはなったし、その親戚として私たちのところにも取材が蛆虫のように集っていた。浴びせられる質問やライトの明かりはぼんやりとしているのに、何故か私にはハッキリと、見えていた。蛆虫の連中の後ろの方で、真っ直ぐに私を見つめるあの人の幻が---。
「今日も大好きだよ、一縷」
疲れているので、眠気も襲ってくる。ゆっくりと目を閉じて、またうっすらと開いてみる。もちろん気は確かだし、そこにいないとわかってはいるのだが、「感じている」と錯覚していないと、心が虚しい。
微睡みの中で、私は彼を想う。想い続けている。ずっと。
- Re: 微睡みのエンドロール ( No.24 )
- 日時: 2023/02/11 17:44
- 名前: ネイビー (ID: VYLquixn)
終
薄暗い部屋に女はいた。
きちんと食べているのか誰もが訝しむほど線の細い女だった。眠れていないのか隈が酷い。どこか鬱々とした雰囲気があるものの、美しい顔立ちをしているので、芸術品のような儚さと脆さを他人に与える。触れれば、消えてしまいそうな。
女は今年で四十を迎えるのだが、これまでの経緯から自分の年齢を把握していない。随分と長い間、塀の中に居た気がする。
女の罪状は色々あった。死体遺棄、傷害、殺人未遂---。
どれも許されることではないが、女にとってはどれも必要なことだった。
真の復讐をする為には。
女にはこの世界でたった一人、愛していた男がいた。
自分の理解者。全てを受け入れられる存在。気がおかしいと笑われるかもしれないが、それでもいいと女は思っていた。
この人と一緒になる。
そう信じて疑わなかったし、そう男も望んでくれていた。
男の劣悪な家庭環境は知っていた。男が、家に残されていた自分の弟を救いたいと思っていたことも。
女は約束する。いつかその弟を一緒に迎えに行こうと。穢らわしい実父の手から救い出してやろうと。弟が成人になるまで、面倒を見ようと。
なのに。
なのに。
なのに。
男は、殺されてしまった。
弟は既に脳髄を犯され、人格を破壊され、精神を穢され、弟ではない化け物を生み出していた。
女は化け物と約束する。
化け物の痛みを、受け止めてやると。
既に愛した男は息絶えていたし、全ての元凶は肉だるまになっていた。女の痛みをぶつける相手もまた、目の前のぶっ壊れた化け物しかいないのだ。
母親のようだと、化け物は言った。
そして意識を手放す。
弟は、何もわかっちゃいなかった。
自分の中の化け物のことも、どうして実父と実兄が死んでいるのかも、何もかも。
あの日。
木原皐月という元友人が化け物に殺された日。
田島千里という男の友人を襲った日。
近くの廃墟ビルに着いたのは、早朝だった。日がまだ出ていないため、辺りは深い闇に包まれていた。
化け物は何故、女がここに自分を連れてきたのかを問う。
女は、静かに真実を話す。
共犯者なんて馬鹿馬鹿しいと。
貴女は本当はいない存在--要らない存在だと。
化け物の全てを否定する。
化け物の皮が剥がれ、彼が現れたとき、全てを理解したような表情をしていた。切れた唇が震え、青ざめた顔で、何度も謝罪する。
許して。
許してください。
翠、僕は、きみと生きていたい。
それらの言葉は女にとって何の意味もなく、目の前の男は、ただの仇でしかなかった。
女は拒絶する。静かに、彼を拒絶する。
そして、
あの廃ビルには、女ひとりになった。
薄暗い部屋で、女は煙草に火をつける。
男が愛した銘柄だった。
締め切られた部屋の中、煙が行き場所を失って宙を浮遊し、そのまま混ざり合って消えるのをただ眺める。
「一縷、私ももう少しでそっちに行くから」
女の傍らには太いロープが置かれていた。
静かに目を閉じて、意識をぼやかせる。どんどん自分の体が煙と混ざり合うような感覚。男に抱きしめられているような錯覚。
微睡みの中で、ただ、じっと。
女は男に抱かれていた。
- Re: 微睡みのエンドロール ( No.25 )
- 日時: 2023/02/14 22:24
- 名前: ネイビー (ID: VYLquixn)
あとがき
拙い書き物をここまで読んでくださったそこのあなた!そう、あなた!ありがとうございます〜。
なかなか難しいですね、書くのって。
文章力もなければ構成もクソもないので、だんだんと「だれて」くるというか。そういうのを感じましたね。苦しい〜ってもがいていました。
けど楽しいので、また新しいのを書くかなと思うんですが、いつになることやら。けっこう私生活が忙しいので、合間を見つけてペシペシ打っていきたいですね〜。
またネイビーという名前で書くかは未定です。
ネイビーっていう名前も、好きな色でぽんっと思いついて「もうこれでいいか」でつけたんですけどね。特に思い入れもないので変えるかもしれん。
あ、今日バレンタインですね。男性の諸君はチョコもらえましたか?女性陣は渡せましたか?
自分はもらえませんでした。くそー。どうでもいいけど、売っているチョコ普通に美味しそうだから買って食べたいなーと思っても、あそこまでバレンタイン強調されてたら、自分で買うって躊躇してしまいません?そのためのセルフレジか……?