複雑・ファジー小説
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- Huh? You believe it?
- 日時: 2024/11/28 17:22
- 名前: 青リンゴϵ( 'Θ' )϶ (ID: 3KWbYKzL)
青リンゴです!初投稿だよ✨がんばりまっする!
では本編をよろしくね!
「You know, you shouldn't trust people.(あのね人を信じちゃダメなんだよ)」
その言葉を聞いた時彼は凍りついた。きっとボクの言うことが信じれなくなったのだろう。
Huh? You believe it?(え?信じるの?)
闇 野望 憎悪 思念 僕は地獄行き
第一章まとめ読みページ>>22 第二章まとめ読みページ>>53
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この小説についてのお知らせ📢 >>48
↓もくじ(╹◡╹)
第1話 オレテシア>>01
第2話穴 >>02
第3話 死の世界>>03
第4話 フロリアン >>04
第5話 悪魔の世界 >>05
第6話 魔界 >>06
第7話 日記❶>>07
第八話 大通り >>08
第9話日記❷ >>09
第10話レモンパイ>>10
第11話フルマの日記帳>>11
第12話衝撃>>12
第13話新しい出会い>>13
第14話人を信じちゃいけない>>14
第15話もう消したよ>>15
第16話ファクト社>>16
第17話裏切り>>17
第18話あはは>>18
第19話戦う>>19
第20話全てを終わらせる>>20
第21話救う>>21
第23話二章開幕>>23
第24話不吉>>24
第25話来ないで>>25
第26話待っててね>>26
第27話変な2人>>27
第28話チグリジア>>28
第29話夢>>29
第30話悪夢の始まり>>30
第31話知っている>>31
第32話ようこそ!>>32
第33話ダークサイドストーン>>33
第34話帝王様>>34
第35話不思議なところ>>35
第36話ただいま>>36
第37話 日奈>>37
第38話 フロリアンの正体 >>38
第39話 ボクの一部 >>39
第40話意志を継ぐ者>>40
第41話 全部分かったよ >>41
第42話 なんでこんなことしてるの? >>42
第43話 自我消失>>43
第44話友達じゃないの? >>44
第45話 新しい自分に>>45
第46話 灯火 >>46
第47話 真実を反映させる物 >>47
第49話 友達とは何? >>49
第50話 死?>>50
第51話 走馬灯で見たキミの… >>51
第52話 終わりじゃない >>52
- Re: Huh? You believe it? ( No.49 )
- 日時: 2024/11/15 17:57
- 名前: 青リンゴ🍏 (ID: 3KWbYKzL)
「なにこれ、、もうこんなのフロリアンじゃないよ、、」
心で思ったことを僕は恐ろしさのあまりに言ってしまった。
「へー。お前そう言うのわかるのか。そうだぜ。今あいつは、ダークサイドストーンに自我を吸収されている。つまり支配状態だ」
なにそれ、、こわっ。とにかく今僕はなにも武器を持っていなかったから逃げようとした。しかし帝王に手を引っ張られた。
「おい!なに逃げようとしてる!」
「ええっ、」
「お前、戦えよ!友達なんだろ、、!」
「と、友達だって、、」
フロリアンと僕は友達なのかな。。なに?アルヤの記憶を持ってるからなのかな?
フロリアンと過ごした記憶が脳みそで、浮かび上がった。裏切った、けど、それには理由がある。それに、、今フロリアンは普通じゃないんだ。もしかしたらあの時も、操られていたのかな。真実はわからない。けれど僕は逃げたくなくなった。剣を握りしめた。
- Re: Huh? You believe it? ( No.50 )
- 日時: 2024/11/16 09:21
- 名前: 青リンゴ🍏 (ID: 3KWbYKzL)
剣を持った僕を見て帝王は笑った。
「どうやらやる気になったようだな」
「…」
フロリアンを見上げた。初めて会った時、仲良くなれた時、裏切られた時。そんなの今は関係ない。
今はただ「救う」だけだ。
剣なんて慣れていないけれど、無我夢中に振り回した。その剣が深くフロリアンの体を切った。苦しげな呻き声をあげている時にもう一度!今度は触手を切ろうとした時、帝王が叫んだ。
「おい、待てよ。狙うのはフロリアンじゃなくて、アイツだ」
「え?」
帝王が指さしたのはお守り、、ダークサイドストーンだった。そうか。ダークサイドストーンをぶっ壊しちゃえば、いいんだね。
せっかく父さんにもらったお守りだけど。ぐるぐると剣を振り回してダークサイドストーンに斬りかけた。
カッ
思ったよりも固い、、。異変に気づいたフロリアンが、僕を叩きつけようとした。まずい、、。なんとか抵抗しようとしたもののも、
抵抗の力が強過ぎて、僕は体内に押し込まれてしまった。
_体内の中は不思議だった。息をするのが困難だった。それに体に負担もかかる。チラチラといろんなところを見回すと、
なんだろう。心臓だろうか。大きな物体があった。そして、額の方を見ると、なんとダークサイドストーンが組み込まれていたのだ。そっか。あれを取ればいいんだ、、!剣をガチャリと鍵のようにストーンに組み込ませて、ぐるぐる回った。
「お願いとれて、これさえ取れれば何にもならないんだから、、!」
後少しで取れるその時だった。謎の声が響いた。
「い、痛いな。やめてよ、、。僕のジャマ、しないでよ。こんな醜い世界、滅んじゃえばいいじゃない。みんな死んじゃえばいいじゃーん!」
「…そんなことないよ!この世界は幸せなんだ。それよりお前は誰だよ」
「え?僕?僕はダークサイドストーンだけど?」
え?今何、、って、、
「だからダークサイドストーン。」
その声と共に、ダークサイドストーンから触手が伸びた。
「は?」
気づけば触手に捕まえられていた。つかむ力が強く、圧死してしまいそうだった。首を抑えられたまま、心蔵のようなところに、
巻きつけられてしまった。息をするのができない。あれ?しんじゃう。意識が無くなった。
- Re: Huh? You believe it? ( No.51 )
- 日時: 2024/11/24 16:22
- 名前: 青リンゴ🍏 (ID: 3KWbYKzL)
なんだかふわふわしている。
目を開けると懐かしい山奥の小さな村が映った。此処は,,僕が昔住んでいた村だ。
そんな村のところにアルヤと,なんと僕がいる。
おいおいまさかこれって走馬灯ってやつじゃないか,,?
「アルヤ!遊ぼうよ!」
「いいよ。そうだ!新しくできた飛行機に一緒に乗らない?」
「エ?飛行機なんて作れたの?すごい!」
「うん。フルマには秘密にしてたけどずっと作ってたのさ」
あーあ。こんなコトあったよな,,。今アルヤはどうなっているんだろう。
おい,何言ってるんだ僕。もうアルヤはいないだろ,。
「よし,あの灯台まで行こう!」
「いいよ!よーし,エンジン加速だ!」
懐かしいなぁ。僕とアルヤが乗り込んだ。
びゅうんっ。
「やほほーい!風が気持ちいいな!」
「だろ?よーし,後少しで着く,,うわぁ?!」
ああ,そういえばこんなコトあったな,,。機体が揺れて僕とアルヤは投げ出されちゃったんだよね。
その時アルヤの低い声が聞こえた。ゾッとするほど低い。
「お前,,」
アルヤはその後何か言おうとしていた。しかしそこで目が覚めたのだ。
- Re: Huh? You believe it? ( No.52 )
- 日時: 2024/11/28 17:11
- 名前: 青リンゴ🍏 (ID: 3KWbYKzL)
「_ルマ!フルマ!」
ハッとした。石で作られた天井。横には帝王がいる。
「あー。よかった。死んだと思ったぜ」
「え,,?ここはどこ,,?」
「ここは,ニシツモ病院だぞ」
ニシツモ病院って,,。地元の病院じゃないか。いつのまに戻ってきたんだ。
てゆーかフロリアンはどうしたんだよ,。何呑気に病院にいるんだよ帝王君。
「いやあ。君が倒れている間に闘いは終わったんだよお」
「え?倒したの?すごー」
「いやあ。違くて〜。なんと!急にダークサイドストーンが取れたんだよ」
「え!???帝王が何もしてないのにー?」
「そうそう。なぜか取れてね。取れた瞬間に,フロリアンは倒れた。だからなんとか倒せたんだよ」
「倒してはないでしょ」
「あ?(*^^*)」
「イイエナニモアリマセン」
そっか。。倒せたんだ。体が軽くなった感じ。ん?
「あれ?フロリアンはどうなったの?」
「えー?あー。それが消えて,,。倒れた瞬間いなくなったんだ」
「え?そんな,やばくない?」
「いや。多分世から消されたんだと思うぜ」
笑顔で何言ってんだコイツ。
「じゃぁダークサイドストーンは,,?」
「それも,ない」
「…い,いいの?本当になくなった?」
「なくなっただろ,,。そりゃ割れたからな★」
「わ,割れた,,。先に割れたってこと言ってくれる,,?」
「はは。まあめでたしめでたしだぜ」
笑顔で笑う帝王の横でなぜか僕は俯いてしまった。物語は終わってない。まだ謎は、あるんだ。
第三章 「月食編」へ続く
- Re: Huh? You believe it? ( No.53 )
- 日時: 2024/11/28 17:21
- 名前: 青リンゴ🍏 (ID: 3KWbYKzL)
「まとめ読み」
「起きて時間よ」
母の声がした。フルマは起き上がった。いい匂いがする。炒飯の匂いだ。
「ん〜いい匂いがする!早く着替えていくね!」
「ええ。」
フルマはすぐに前魔界で買ったブラウスに、カーディガンをはおって短パンを着て、リビングに向かった。
「いただきまーす!」
食べた後はパイを食べる。コーンフレークもね。フルマは毎日平和に暮らしていた。
それが毎日続くと思っていたのに。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~~~~~~~~~~~~~~~~
狭い嫌な空気が漂う路地の間に、1人の少年がいた。
「もう少しもう少し。待ってろよ。。フルマ」
その少年は満足気に頷くと、路地を出て行った。
いつもの見慣れた通学路を歩いていく。魔物と人間たちが一緒に歩いている光景はここでしかみられないに決まっている。
「おはよ。フルマ」
「おはよ!ラッテ」
あの時に魔界であったラッテとはクラスが一緒の仲良しになった。
魔物や人間に囲まれてとても幸せな毎日を送っていっていた。
コソッササササε=٩(●❛ö❛)۶
「ん?今誰か、、」
「ん?どうしたの?」
「いや、、誰かいた気がして」
「そんなの気のせいだよ。早く行こう」
「そうだよね」
なんだろう、、不吉な予感がする、、!
あの時確かに見た。そう、、あの子がいたんだよ!フロリアンが!明らかに緑色の無邪気な顔をしたスライムが!なんだ?僕を狙いに来たのか??
「ん?本当にどうしたんだよ、、フルマ!」
「いやなんにも、、大丈夫だよ。ラッテ!」
そう、、笑いかけたいんだよね。心から笑えない。フロリアン、、何をしに来たんだろう、、!
何がなんだろうと。。フロリアンには会いたくなかった、、。あいつ、、僕のことを利用して、、。やばいことしようとして。。やばすぎる。
あ。。ラッテに言えたらね。。ラッテに言えたら良いのにね。、
「顔色悪いよ?早く保健室に行く?」
「いや大丈夫!ラッテ先に行ってて良いよ!」
ラッテは首を傾げながらがっこうにむかった。フロリアン、僕に近づかないでほしいな。
僕は注意深く歩いていく。まぁ周りに人も居るし、あまり変なことしないと思うけど、、。
とりあえず僕は何かされないように慎重に歩いて行った。
コソッサササ
また動いた。もう少しで学園に着くから大丈夫なはず。
「よしっ!着いた!」
僕は門を潜り抜けると、二階に上がって行った。
「はぁーよかったこれで大丈夫!!」
★★☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
そのフルマの後ろ姿を一匹のスライムが見ていた。無邪気な笑顔には、とある野望が隠されていた。。。
「きゃははは。フルマぁ!今行くからね!」
「よし。今日も絶好調!早く教室にはい、、」
グイン。何かに強く引っ張られる。何??ドンッ。
「痛っ。。だれっ??」
「静かにしろ。」
目の前には黄緑色の髪の毛をした女の子がいた。その子は赤色の目でフルマをジロリと睨みつけ、ナイフを取り出した。
「えっちょ、、何する気だ!」
「あっ、、いや。。何もないよ!ただ、、君を、、」
「殺したいだけ♥︎」
「え、、わああ!」
フルマは死を覚悟した。しかし、、
「わああ!何するんだよ!やめてー〜ー」
ガバッと目の前には、謎の少年がいてフルマを庇っていたのだ!
その少年は燃える炎のような赤色の髪をしたかっこいい少年だった。女の子は、無邪気に笑って見せると
「今度こそ!フルマ!君を。、、やってやる!」
と捨て台詞をはいて、逃げて行った。
「あ、ありがと、、」
「ふん。こんなの当たり前じゃん。ていうかあいつ、ずっとお前のこと狙ってたぜ。」
「えっ?」
「まぁさよなら。あいつ、めっちゃやばいから。気をつけろよ」
なんだったんだ?
「あっ!いた!フルマ!」
「あ。ラッテ!」
らって、、待っててくれたんだ!やっぱり親友だよね、、!
「ありがとう!待っててくれたんだね、、!」
「そりゃそうじゃん。あと、、フルマの机に手紙あったよ。」
「え?」
フルマが封筒を開いてみると中にはチグリジアの花があった。
「なんで、、、花?誰が渡したかわかる??」
「さぁ、、、分からないんだよ、、」
フルマは怪しみながらも、チグリジアについて花について物知りな、、「白鳥奈由美(しらとりなゆみ)」先生に、聞いてみることにした。
「、、えっ、、チグリジア、、???????」
「ど、どうしたんですか、、」
「チグリジアの花言葉は、、『私を救ってください』なの、、。」
「はっ、、?救って、、」
「うんそうだよ!フルマくん、もしかして、、なんかしたぁ!???」
フルマは驚いて沈黙していた。奈由美先生が口を開いた。
「誰かがイタズラしてるのかもしれない、、。担任の先生に言いなよ、、。」
「はい!わかりました!」
フルマは不安を抱えながら担任の先生のところに向かった。
「せんせー、、」
「はあい!なんでしょー?」
フルマは先生、、7本足のタコ先生に今までの事を話した。
「えぇー?そうですかあ。奈由美先生の言うとおりイタズラの可能性もありますねぇ。」
「そうですよね、、。でも僕、本当に何もしてないんです。」
俯いたフルマに7本足のタコ先生は肩をポンと叩いた。
「安心してください。もしもイタズラだとしたら安心じゃないですか。それにこの学校のことですよお。しかも英雄であるフルマくんにイタズラするやつなのどいますか!届けた人は花言葉を知らなかっただけですよお。」
「まぁそうですね」
そう、フルマは魔界と人間界を繋げたとしてとっても尊敬されている。この学校で知らない人はいないくらいなのだから。その日フルマは安心で家に帰った。
「助けてえええ!フルマあぁ。。。」
「待って!いま行くからっ。。」
間に合わない。駄目だ、、!!!!!
「そんなっ、」
フルマは静かな空間にただ1人取り残された、、。
「わあっ。。夢かぁ、、」
目をこすりながらあくびをする。どうやら夢を見ていたようだ。
「それにしても叫んでいたのは一体誰、、、」
あの声どっかで聞いたことがある。なんだろう、、。思い出せない、、。
その日は不安すぎて眠れなかった、、。
ちゅんちゅんちゅんちゅん
小鳥の鳴き声で起き上がった。全然眠れていなくて瞼が重い。
「こんなんじゃ、授業中寝てしまうよ、、」
「フルマー?起きてるの?起きてるならささっときなさーい」
「はいはい」
足をのっそり動かして、フルマは、リビングに向かった。
リビングに行くと母のテラテスが心配そうにフルマの顔を見た。
「どうしたの?もしかして、寝れてない?」
「いや、ちゃんと寝れたとも。それより早くご飯を食べたいなあ!」
フルマはそう言って誤魔化した。心配をかけたくない。絶対に。
フルマはご飯を食べて、学園へ向かった。
昇降口まで行くと、ラッテが来た。
「おはよ!フルマ!」
「うん、おはよ」
ラッテはフルマが元気ないのに気づくと心配そうになった。
「全くどうしたんだい?体調でも悪いのかい?」
「いやそんなことない!早く行こう!」
フルマはそそくさと教室に向かった。
「おはようございます。一時間目は、社会でぇす。」
授業中、先生の話が全く聞こえなかった。
それどころか全身に鳥肌が立った。クラクラする。
フラッ、、、、
ドサッ、、
「わああ!フルマ君が倒れました!」
「えええ?わー本当ですねえ。ラッテ、保険の先生を呼んでくださいなぁ」
「わかりました!」 大事な友のために、、ラッテは走った。
教室から離れたところに。先ほどの少女がいた。その少女は、黒いバラをつかむと、ラッテを追跡し始めた。
同じ頃、さっきの少年も、少女のことを警戒しながら、教室に近づいていった。
そこで、7本足のタコ先生と目が合ってしまった。
「ん?誰」
「えっ、!いやなんにも!!」
少年は慌てて逃げ出そうとした。しかしそこに、薔薇が刺さった。
「な、、、」
「あー外れちゃった★」
目の前にはあの少女がいたのだ。少女は緑色の髪の毛を揺らすと、少年に襲いかかってきた。
「!!!!!」
なんとか飛び抜いた。7本足のタコ先生は少女を、捕まえた。こんなことは先生として許さない!
しかし、少女は保健室の方に走り出した。
「あっ、、あっちにはフルマが!!」
少年も走り出した。先生は、青ざめて、見ていた。
「あいつら、、フルマのことを知っていたぁ?」
先生も黙ってられない。急いで走っては、、いけないので、早歩きで階段を降りた。
保健室、、
「う、うーん、、」
フルマが目を覚ましたのは、暗黒の暗闇。
「えっ?此処、どこ、、どこ」
今自分が言った言葉が、フルマの耳には聞こえず、感覚がなかった。
どこか、知らないところにいるのに、困らない。感情まで忘れたようだ。
頭の中で、「あっ」という言葉が、繰り返し流れる。
「あれ?マジで此処どこどこ」
フラフラ歩いていると、崖に落ちてしまった。落ちても、痛みは感じない、、はずだったのだ。でも、、落ちた瞬間、痛くなった。そして、全てが元に戻った顔を挙げると、そこは光に満たされた空間。
「そんな、、みんな何処、、?」
不安が込み上げてきた。
「ラッテ、、先生、、」
またしばらく歩くと、また暗闇に戻ってしまった。すると、また全てを忘れた。
フルマは、、闇と光の世界に迷い込んだのだ。
闇の世界のとある場所、、、
「フロリアン様。フルマ様が見えてきました」
「よろし〜。では、門番に命じて、捕まえるのだ!!!」
「わかりました」
鎧兵は、カタカタ足音をたて、部屋を出た。
「フルマがかけているお守りの中に、封印されている、『ダークサイドストーン』があるはずだぜ。ダークサイドストーンは、全く見つからない秘伝の石なのだ。本当だったら、あいつから盗みたかったのに!ちえっ。せっかく変身して、人間界に行ったのが無駄になったぜ!」
フロリアンは窓から外を除いた。感情がバグっているフルマなら、何も抵抗をできない。あっという間に門番につかまるだろう。そう思いながら、窓を見ていると、思った通り!フルマが、捕まえられてきた。
「やったあ!全ては計算通りだ!こうすれば、ダークサイドストーンが手に入る。光と真実なんて、、消してやる!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
保健室
「フルマ、、大丈夫、、?」
ラッテは、フルマに手を当てようとして、固まった。
「えっ、、なんかひんやり、、」
そう。フルマから、謎の冷気が出ていた。
「なんだ。このひんやり、、、」
おでこに手を当てる。冷たい。まるで、南極世界に行ってしまったようだ、、。
闇の世界のとある場所。
「フロリアン様、フルマ様を捉えました」
「『様』つけなくていいぜ。『フルマ』で、いいから。」
「わかりました、、、」
フロリアンは、フルマに近づいた。
「クフフ。これがダークサイドストーン!さ、フルマ。もらうね★」
フロリアンは、ストーンに触手をつけた。持ち上げようとした瞬間、、!
ビリビリビリ!雷の網がフルマを守った。
「あわわわわわっ!な、なんだよ〜!???」
「フロリアン様!どうなされましたか!???」
「わ、分かんない、、」
フロリアンはブルブル震えてちぢこまった。今のが相当怖かったようだ。
「これは、ダークサイドストーンが、フルマを守ったのに違いない。」
高々な声が響いた。
「わっ、、。帝王様、、。」
「フロリアン、今回もむりだったか」
「ボクは、、帝王様みたいに、強くないし、闇の力も持ってない、、、。それに。」
フロリアンは一息ついた。
「ダークサイドストーンにとって、ボクは因縁の相手!だって、フルマを利用したんですから。
厳しい態度をとるのも当たり前なんです。」
「まあそうだな。そういえば、一つ気になっている事があって。」
「なんでしょうか、、、」
帝王は、フロリアンとフルマの顔を見回して言った。
「2人の名前の頭文字が同じなのが気になって、、」
「!!!!!」
「そんなの!ただの偶然ですよ。頭文字が一緒なんて、よくある事ですからね」
「まぁそうだな。」
そういうと、帝王は部下と共に、「嘘の間」を後にした。
「あーあ。帝王様って、意外と、そういうところ気づくタイプなのか。意外だな」
フロリアンはフルマを見つめた。
「さーて!そろそろ返さないとな★ボクが呼んだものはボクが返す、、当たり前だね」
フロリアンは、フルマを不思議な水にちゃぽーんと入れた。
「人間世界も魔界もぜーんぶコントロール、、、なんて。バカバカしいね」
ちゃぽーーんと、音がし、きらめく水が、僕の髪を揺らした。
あれ?どこだろう、、。ここは。水の中なのに、息ができる。まるで誰かの夢の中にいるような感じ。ふわふわどこからするあまーい匂いで、眠くなる。どこに繋がってるの?この匂いは、、?
瞼が重い。眠いな、、、
「ふわぁ、、寝ちゃおうな、、寝れば、良いのかな、、」
ぶつぶつ言っていると、体中がポカポカしてきた。
「あ、声がする、、、」
聞き取れないけど、声がする。誰?聞いたことあるけど、、。
「あ、もしかして、、ラッテ?」
だとしたら、、学校の近く?でも、こんなところ無いし、、。ふと、服を見ると、お守りが揺れていた。このお守りは、父さんにもらったので、赤色の石だった。このお守りが、僕を守ってるんだ。声が近づいてくる。あまーい匂いもどんどんしてきた。
「あー。眠い、、」
眠いのに、何故だかねむれないんだよね、、。ん?水から出たの?
あ、れ、?落ちてく感じがする、、。わー!おちとるじゃーん!!!助けてーー!
「ん?ふわふわ、、?」
目が開いた。目の前にはラッテが居た。
「あ?らって、、」
「フルマ!大丈夫〜?」
「僕、どうしたの、、?何があったの、、」
「、、、倒れたんだよ」
フルマは今までのことを思い出してみた。
授業ちゅう、鳥肌が立ってきたところまでは覚えている。
「、、、僕、倒れたんだ、、」
「心配したんだよ?」
「なんかごめん!」
「謝んなくても良いって。。」
フルマは立ち上がってみた。なんかクラクラする、、。
「フラフラする、、どーしよ、、」
「フルマ、先ほど転校生が来たんだけど」
「えっ?あっ?えっ?うっ?(思考停止、、)」
「てんこうせい。」
急すぎるって!なんで今転校生が来たんだろ〜?
「どんな、子?」
「普通に女の子だけど」
「人間?」
「多分!」
とりあえず、転校生、見てみなくちゃ。
僕はラッテと一緒に廊下を走って、急いで教室に向かった。転校生。一体どんな子だろう。なんで急に来たのだろう。いっぱい不思議に思うことはあったが、とりあえず、落ち着いて席に着く。そしてあたりを見回して、びっくりした。転校生って、、日奈の事、、!??
日奈は、僕の幼馴染だ。昔っから仲が良かったけど、事故で長い間、入院していたのだ。退院できたのは良かったね。と思うけど、いきなり転校してきたから、、喜びより、驚きが勝ってしまった。
「日奈、、キミが転校生か〜」
「フルマ。どこ行ってたの?わたし、あなたがいるって聞いて転校したんだよ。」
「そ、そうなんだ〜」
日奈はオレンジ色の髪の毛にリボンをつけている、陽キャ、、、より陰キャだ。
「あとでさ、話そう。図書室で」
「え、うん。わかった」
久しぶりでもなんでもなく、話そうって、、まぁ日奈らしい。、、、日奈だけではなく他にも幼馴染はいるのだが、、転校してきたのは、日奈だけか。とりあえず、あとで話に行かなくちゃな。
「はあい。授業を始めますよお」
「せんせい、何するんですか?転校初日、急に言われても分かりません」
本当に落ち着いて話すよなぁ。
「あ、そうですね!では、日奈さんのために話します、、、」
日奈、なんか変わった気がするんだよなぁ!
僕は、放課後、日奈に言われたとうりに、図書館へ来た。日奈の哀しげな表情が夕陽に照らせれて光った。
「なんで、そんなに哀しそうな顔しているの?」
「わたしの他にもさ、いっぱい幼馴染っていたでしょ?」
「う、うん。」
日奈、知ってたんだ、、。
「私はね、あなたがいるって聞いて、真っ先にこの学園に来たの。道を歩いてたら、魔物がいてびっくりしたけどさ。学園長の話を聞いて、わかったよ。フルマ、すごいね」
「え、ありがと」
久しぶりでなぜか緊張しちゃう、、。
「あのさ、あんた騙されたんでしょ?緑のスライムに」
「え?うん。知ってるんだ、、」
「そのスライムね、、あんたの幼馴染の1人が作った物よ」
「え!??作れるって言うと、、まさか、、、」
「誰かは知らないけど、、、。」
、、、まさかっていうのは、、アルヤの事だ。いつもいろんな面白いものを作ってくれていた。でもまさか、、、。なんであいつがそんなことするんだろう?
「話はコレだけよ。じゃあまたね」
「え?う、うん。またね!」
、、、アルヤに何があったんだろう?そう思いながら図書館を出ようとすると、、。触手に捕まってしまった。、、、この感覚!まさか!
「やっほー!フルマ!」
「フ、フ、フロリアン!」
、、、なんでこんなに懐かしい気がする?前騙されたからとかそういうことじゃない。もっとずっと昔にあった気がする。僕がまだ小さい時だ。
「フルマ、さっきの日奈って人との話ぜーんぶ聞いちゃった★安心して!フルマには何もしないよ。でもね日奈には、フルマと同じようにしてあげるんだ!」
「や、やめてくれ!」
「なんで?あんなやつ許せない。全部フルマにいうなんて!ソレにあんな情報どこで手に入れたか、とっちめて聞き出してやる!」
フロリアンはそう宣言すると、僕を投げ捨てて、外に飛び出した。
「嗚呼、、。日奈ごめんっ、、」
フロリアン目線💚
さーて。日奈はどこかな〜?そんな遠いところにはいってないはずだ。
「あっ!みっけ。あんなところにいるなんて」
うふふ。ちょうどいいタイミング★路地にいるよ。あの子。路地ならなんでもできちゃうね。人がそんないないから、、。
「エッ、、」
ボクは日奈に飛びつこうとして止まった。日奈は路地にある錆びついた階段を登って、とある古い建物に入ろうとしている。、、、あの建物って!
「あいつ、、、本当になんなの?本気で殺してやる、、!」
日奈はその建物に入ってしまった。キィィ、、。錆びついた音がする。うう、、、。嫌な音、、。じゃなくて、、追いかけなくちゃ、。。ボクが入ろうとした頃にはもう遅かった。ドアの鍵がかけられてしまったのだ。
「………!!!!!」
まずい。やばい。どうしよう。どうしよう。どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。
駄目だ、、。あそこは、、ボクの、、、体の一つの、、あの子の、、お家なのに。
日奈目線🧡
「コホンッ、、くさっ、、」
ホコリがドアを開けた瞬間外に飛んでいったからびっくりした、、。
正直言って私がなんでここに来たかわからない。でも大切な用があってきたのは確実。
部屋は薄暗くて一台のパソコンがあった。そして横にはエターナルカプセル。結構小型なエターナルカプセルだ。何かの研究中かな?
パソコンを覗くと、訳のわからない記号がたくさんあった。ずいぶん昔の、、ものだね。ずいぶん昔からこの家は誰も暮らしてないぽっい。パソコンの横にメモ帳があったので、開いてみた。すると、、
『僕のディーエヌエーと遺伝子を入れる。そして、タコの足を全部入れる。あとタコのディーエヌエーも。そして、あーちゃらこーちゃらして、、完成だ。僕の、代わりに、僕の願いを叶えてくれよ』
、、、この家の人、、ものすごーくやばい実験してたんだと思うな。
僕はそのあとお家に帰った。日奈のことが心配で心配で、気が沈んだままだった。心がもうぐしょぐしょ。だって、僕のせいで、僕のせいで、日奈がいなくなってしまうかもしれない。ベットにうつ伏せになった。それにしても気になることがあった。アルヤの事。
アルヤは、いろんなものを作ってくれた。手先が器用で、面白い発明をよくしていた。幼い頃から家に引きこもりだったらしい。
僕と友達になり、外に出るようになったんだって。アルヤは体が弱かったから、、家にいたのかもしれないな。
そんなアルヤはなんでフロリアンを作ったんだろう?でもアルヤに悪いところは一つもない!きっとフロリアンが、暴走しただけでしょ。アルヤとは何十年もあっないや〜、、。
「おーい。フルマ」
父さんの声がした。
「誰かが、家の前で待ってるぞ」
「、、、どんな人?」
「、、、えーと、、熊だよ。虹色の翼をしている」
「ああ!ラッテ!」
僕の沈んでいた気持ちが一気に明るくなっいく。
「僕の友達だよ!今行ってくるね!」
「暗くなる前に帰るんだぞ」
「わかってる」
家を出るとラッテがいた。なんだか元気がないけど。僕が不思議に思っていると、急に腕を掴まれた。そして引っ張られた。
「な、なに、、どうしたの。」
しかし、ラッテは答えない、、。ラッテ、、何か悩み事でもあるのかなぁ?
ラッテは路地にある錆びついた階段を登ってドアを開けた。
キイイ、、、
うわぁ、嫌な音。中は薄暗く、パソコンが一台。何十年も使われていない家だ、、。 不気味だ。エターナルカプセルとかあるし。。
ラッテは鍵を閉めると、僕に向かって口を開いた。
「ねぇ、フルマ。聞いてよ」
それはもうラッテの声ではなかった。ラッテの顔が溶けた。と、思うと、緑色のスライム、、フロリアンになった!
「ふふふ。僕ね、誰かに変身できるようになったんだ!」
「ふ、ふろりあん、、」
「いやあ、キミは本当に、お人好しだよな。てゆーかさ!ここ見てどう思った?」
「ここ、どこだよ、、なんでこんなところに、、」
フロリアンは僕に向かって笑った。わぁ、、不気味な笑い!
「ここね、ボクの生まれたところ。ここね、キミのお友達のお家。ここね、ボクの一部のお家。だから、連れてきた。真実を知ってもらうために」
「僕のお友達の家?君が生まれた?君の、一部、、?」
何言ってんだ、、フロリアン、、。
「こんにちは。ボクは、アルヤの研究で生まれたアルヤの意志を継ぐもの、バタフ・フロリアンです」
イシヲツグモノ?バタフフロリアン?アルヤノケンキュウデウマレタ、、?
ぼうぜんとした。一気に血の気が引いていく。
「うふふふ。本当のことを教えてあげる。アルヤはねもう死んだんだ!」
フロリアンは僕の顔を見て高笑いした。
「そう、、お前のせいで、アルヤは死んだ。アルヤは病気持ちだったから、家にいた。けど君が外の世界に連れて行った。そのせいでアルヤは体が弱くなり、命の危機にさらされた。その時アルヤは思った!自分の代わりに、意志を継ぐ者を作ろうと。アルヤは自ら
とても愛していたペットのタコを殺し、ディーエヌエー、そしてタコの足を採取した。そして最終的は自分の記憶を共有し、、
自分のディーエヌエー、そして自ら心臓を取り、化学物質と混ぜようとした。しかし心臓を取ってしまったから、アルヤは死んだ!
でもその後化学物質、、、このボクが自我を持ち、全て吸収した。でもさあッ!納得いかない。だってアルヤは君を呼んだ。
助けて欲しかった。でもキミは、きてくれなかった!そのせいでアルヤは死んだんだ。キミがきてくれてたら、アルヤはそのまんま病院に行けたのに!ボクなんか作る必要なかった!そのままアルヤは生きて行けた!アルヤに残された感情は憎悪と孤独と執念。そして、キミへの逆襲。だから、その意志をつごうとしたんだよ!」
、、、なんで?なんで?本当なのか。そんな現実を受け入れることができなかった。嗚呼、ここで全てがわかった。フロリアンが僕を知っていた理由はアルヤの記憶を持っていたから。母を殺したのは復讐のため。僕を殺そうとしたのも復讐のためだ。
そしてあの時見た夢の声はアルヤだ。
「あの時ボクはチグリジアを君に渡した。その理由は君に思い出してもらうため。きてもらうためだ。」
「、、、、、、思い出す?来てもらうため?」
「アルヤのことを思い出し、そして、光と闇の世界に来てもらってダークサイドストーンをもらうためさ!」
フロリアンは僕のことを睨みつけると軽々と持ち上げた。
「今なら、ダークサイドストーンが手に入る!闇の力が強いほど手に入れれるんだから!」
フロリアンは僕のお守りに手をかけた。ググッッッ強い力で紐を引っ張られて首がしめられた。
「さあ、世界を闇で包んじゃおう!」
フロリアンがお守り、。ダークサイドストーンを取った瞬間、目に映る景色が変わった。赤色の世界。
真っ赤だった。周りの家に血が飛びちったようだった。怖くて足がすくんだ。目がクラクラとする。なぜこんなことになったの、、?
(あっ、、そうだ、、お守りのせい、、?)
フロリアンはお守りのことを、「ダークサイドストーン」って言っていた、、。父さんがくれたお守りってものすごいやばいものだった、、?
(、、いや!それどころじゃない、、!)
僕はフロリアンに目を向けた。どんな恐ろしいことになってるんだ、、。
「あれ、、?」
フロリアンが、居ない。いったい何故、、?何処かに隠れている、、?フロリアンがいたところにはお守りが落とされていた。
恐る恐る手を伸ばす。あと少しで手が届く時、、。
バァァァン!
耳元で、何かを叩きつける音がした。びっくりして振り向くと、フロリアンが大きな石を叩きつけていた。石の破片が飛び散り、僕を狙う。
「ボクは絶対に復讐する。一回や2回やられただげて飽きられめるか!」
石の破片はずっと追ってくる。逃げている内に、路地のはじまで追い詰められてしまった。本当だったらここに出口がある。だげと、この路地の出口には大きなゴミ箱があって、いくことができない。
ドシャァァァ
大量の石の雨が降りかかった。
「、、、、ッ!」
手で頭をガードしたせいで手に痛みが走った。
「、、、ハァハァ、、、」
少しの間静かな時間が流れた。どうしたのだろう?石の破片を振り払おうとした。
「喰らえ!アルヤの、痛みの倍を!」
「、、、?」
後ろを振り向くと大きな鋼鉄が振り下ろされていた。
「ーーーーーー!!!!」
絶句した。このままでは死んでしまう、、!
「死んで、あの世でアルヤに謝ってこい。そして、アルヤにその命を貸してあげでよね!」
嗚呼。僕が悪いのかな。あの時助けていれば良かったんだ。
僕が悪いんだ、、。フロリアンの言う通り、死んで謝ろう。
あのときに助けに来なかった僕のせいなんだ。僕が助けていれば。そもそも、フロリアンは、いなかったから。オレテシアを危険にさらさしたのは僕だ。
ボクは何をしたいのだろう? あの子がこんなことを望んでいるのか。 あの子の望みはきっと違う。親友を殺したいわけない。 親友に復讐したいなんて思ってない。 あの子がボクを作った理由は あの子の望みを叶えるため。意志を継ぐために生まれたのに。 なんでこんなこと しているの? ボクはどうしちゃったの? あの子はボクに怒っている。
きっと、あの子がボクにして欲しかった事は あの子の代わりにボクがフルマと 遊んで欲しいんだ。
悲しませたくないんだ。 ボクにあの子が死んだことを伝えて欲しいんだ。 ただそれだけだ。
じゃあなんでこうったの? なんで世界をコントロールしようとしたの? フルマの母を殺したの? フルマを殺そうとしたの? オレテシアを巻き込んだの? ボクは間違ってる。 なのに 分かってるのに 分かったのに
手は止まらない。 きっと ボクは おかしくなったんだ。
あの日から あの子の 望みを 忘れて 自分の望みを叶えたんだ
ほんのわずかで鋼鉄は僕にぶち当たる。嗚呼、これは自動地獄ってやつ、、。
ピシャアア
鋼鉄が振り下ろされた。その時だ。
カツーンと音がし、周りにオレンジ色のドームが張り巡らされていた。
「、、、?なにこれ?」
「な、なんだ、、これ、」
僕とフロリアンはほぼ同時に叫んだ。にしてもこれはなに?周りを見ると、お守りが光っていた。
お守りが、、僕を守っている、、?フロリアンもそれを察ししたらしい。
「はあ?ダークサイドストーンが、善の気持ちを持つものを守るなんて?おかしい、、どこかの闇の力でも弱まったのかな、、?」
フロリアンは、あたりを見回しているうちに自分の異変に気がついた。
「あ、れ?力が弱まってく、、やばい。このままじゃ、、、元に戻っちゃうよ、、、」
フロリアンの体がどんどん小さくなっていく。
このまま行けばフロリアンは消えるだろう。
フロリアンが小さくなっていくうちに、世界が元通りになっていった。赤色だったところが元にちゃんと戻り、黒酢ぐらい黒いところも元の色に戻った。とたんにドームは音もなくしすがに割れた。こつんこつん、、お守りがフロリアンのそばに転がっていった。
「ダークサイドストーン、、、これさえあれば、、、なんとかなる!」
フロリアンはまた触手を伸ばした。
「ああっ、、また、、」
しかし、ダークサイドストーンが、フロリアンの触手を弾いた。
「又だ。闇の力が弱くなったんだ、、」
『フロリアン?』
ボクの脳内で、アルヤの声がずっと響いていった。
ボクはやってしまっている。それはわかってるんだよ、、。
ねぇ、アルヤ。ボクはどうすればいいの?体が勝手に動くんだよ。それになんだか自我が奪われてるんだ、。
ね
え
た
す
け
て
y
『やあ、愚かな物よ。今からお前は我の器だ!』
誰かに訊かれた。
「友達っているかぃ?」
「…。いない」
「じゃあ僕と仲良くなろうよ」
「いい。ボクと友達になってもつまんない」
そう言っていたボクに手を差し伸べしたのはフルマだった。
友達なんていらないと思っていたのに、フルマとは友達になれた。ボクの人生を大きく変えてくれたんだ。
手作りの飛行機で空を飛び回った日、紙飛行機を飛ばす特訓をした日、2人でいろんな動物を探した日。
楽しいことをたくさんした。でも、、。ある日突如、お医者さんに言われた事。
「寿命が縮まりました。後一ヶ月、楽しく過ごしてください」
最初はこんなやつヤブ医者だと思った。でも、確かに医者の言う通りだったのだ。
日に日に体が老化していく。そんなある日だった。
呼吸をするのがキツくなった。このままではやばいと思った。
そしてなんとか電話でフルマを読んだ。 だけどフルマは来なかった。
ボクは、決心した。 ボクの代わりに、ボクの意思を継ぐものを作ろうとした。
ボクがどうなろうかと知ったことはない。
フルマをひとりぼっちにさせたくないのだ。
ボクのようにつまらない人生にさせたくない。
きっと、成功する。
完成する直前謎の声が脳内に響いた。
「フルマが来れば君は死ななかったのにね?何フルマの為にやってるのさ。フルマが、、君を殺したんだよ?」
え?ゑ?エ?ナニイッテルノ、、。フルマガワルイワケナイジャン。アレ?デモ、アナタノイッテルコトハタダシイ、、。
アレ?フルマッテナンデデンワニデナカッタ?ヨウジカナ?
「違うよ。勘違いしないでよ。『アルヤ』。フルマは家にいるよ。電話が鳴ったのを無視してくつろいでるよ!みてほら」
ナゾノコエガワラッタ。ノウナイニフルマガノンビリシテイルヨウスガナガレタ。
フルマ、ナニヤッテルノ?ボクトトモダチナンジャナイノ?
「ねぇ、アルヤやっぱり友達なんていらないでしょ?どうせ作ったって裏切られるだけさ!」
この世界は、とても醜い。だからこそ、こんな世界を変えないといけないよね。
アルヤは僕の、言葉で目が覚めたみたい。良かった。さあ次はフロリアン君の番だよ。
目の前のこの子を完全なる敵と思いなよ?アルヤが君をどんな思いで作ろうとしたなんて関係ないよ。
これは君の人生。誰かの思いで自分の思いを変えてしまうなんてそんなことするなよ〜。
人に惑わされないで。アルヤの言葉が君を操ってるだけだよ。そもそもアルヤだって最終的には僕の言葉でフルマに復讐してやりたい。そんな気持ちが芽生えたんだよ。だからぁ、ささっとフルマを殺してよ。フルマを殺した後はラッテでしょ、日奈でしょ、フルマの両親でしょ、学校の先生達。みーんな殺しちゃってね。え?やりたくないの?じゃあいいよ。僕が操ってあげる。
昔の優しい自分を、捨ててよ?もう新しい自分になっちゃうんだ。そう_君が望んでいた、復讐の時間がきたよ。
さあ、僕の思い通りに、動いてよね。フロリアン。
この世は新しく生まれ変わる事が大事だよ。その同時に君も生まれ変わるんだ。
恐る恐る目を開けた。しかし、そこにはフロリアンがいなかった。
「あれ?どこかに逃げたのかな、、?」
でも、フロリアンって逃げたりしないよね。路地のところを見回したが、誰もいなかった。
もしかして外に行ったんじゃ、、!そう思った時後ろで、殺気がした。慌てて振り向くと、フロリアンが、鋼鉄を降りまわしていた。
その目は赤色にらんらと光っていた。なんだか、もうフロリアンじゃない。慌てて避けた。鋼鉄が振り下ろされたところは割れていた。
絶句した。こんなのにあったたら、死んでしまう!これは逃げるしかない!
逃げた。逃げた。顔が歪むほど走って、やっと人気ないところに着いた。しかし、うしろを振り向くと大きな触手が伸びてきていた。
嗚呼、もう捕まってしまう!
バキイッ
ギリギリだった。誰かが触手を切り刻んだ。
「だ、誰、、?」
その人は僕の方を見てニヤリと笑った。赤色の髪の毛が炎のように綺麗だった。
「俺は帝王様だ。」
えーっと?て・い・お・う・さ・ま?ってなんだそれ٩( ᐛ )و帝王って偉い人ですよね。あ、この人すごい人か?(急すぎて混乱中)
「えっと、あなた誰ですか(๑•ૅㅁ•๑)急に来てびっくりしたんですが」
「そういうふうに呑気に言ってる場合じゃねーんだよ!」
怒鳴られた、、。あれ?今何してるんだっけ?あっ、、そうじゃん!!!今やばい事になってるんだった★
フロリアンの触手が僕を捕まえようとしたが、ていおうっていうひとがその触手を切り刻んだ。しかし、フロリアンの攻撃は
ずっと続く。猛攻撃だ。
「一旦逃げるか、、おい、ついて来い!」
「え?あ、はい」
その人に引っ張られるようにしてフルマは古そうな建物の中に入った。
「はあ、ここならアイツでも来れないだろうな。でも、今アイツは通常じゃない。支配されているから助けないとなんだ」
その人は独り言のつもりだったんだろうけれど、僕は尋ねた。
「それってどういう事ですか?」
「敬語、やめてくれたら教えるぞ(*^^*)」
「いやです」
「あ’’?(*^^*)」
「分かったよ、、💦」
帝王は、古びた椅子に腰をかけるとはなしはじめた。
「俺は、闇と光の境目の城に住む帝王だ。闇のエネルギーを保管している。まぁ、俺の自己紹介は後でだ。とりあえず悪いやつではないからな。」
「うん」
「まず、ダークサイドストーン。闇の世界では通常、『A reflection of the truth(翻訳してください💦)』、略して『Mirror of Truth』と呼ばれる。そのダークサイドストーンがどのような事で君が持っているかは知らんが、とても危険なものだ。
しかし、なぜMirror of Truthと呼ばれているのか。それは、解明されていないが、じいちゃんはこう言ってたな。
『This is the stone in the crown of royalty that makes lies appear true and dominates its owner.』ってな!
あの時俺は意味がわからなかった。今もそんなわからないけど、予想としてはな、、」
帝王が何かを言おうとした時、扉がはち切れた。前にはフロリアンがいる。ていうかフロリアンだろうか、、。
巨大化しているし、自我を持っていない気がした_。
なにこれ、、もうこんなのフロリアンじゃないよ、、」
心で思ったことを僕は恐ろしさのあまりに言ってしまった。
「へー。お前そう言うのわかるのか。そうだぜ。今あいつは、ダークサイドストーンに自我を吸収されている。つまり支配状態だ」
なにそれ、、こわっ。とにかく今僕はなにも武器を持っていなかったから逃げようとした。しかし帝王に手を引っ張られた。
「おい!なに逃げようとしてる!」
「ええっ、」
「お前、戦えよ!友達なんだろ、、!」
「と、友達だって、、」
フロリアンと僕は友達なのかな。。なに?アルヤの記憶を持ってるからなのかな?
フロリアンと過ごした記憶が脳みそで、浮かび上がった。裏切った、けど、それには理由がある。それに、、今フロリアンは普通じゃないんだ。もしかしたらあの時も、操られていたのかな。真実はわからない。けれど僕は逃げたくなくなった。剣を握りしめた。
剣を持った僕を見て帝王は笑った。
「どうやらやる気になったようだな」
「…」
フロリアンを見上げた。初めて会った時、仲良くなれた時、裏切られた時。そんなの今は関係ない。
今はただ「救う」だけだ。
剣なんて慣れていないけれど、無我夢中に振り回した。その剣が深くフロリアンの体を切った。苦しげな呻き声をあげている時にもう一度!今度は触手を切ろうとした時、帝王が叫んだ。
「おい、待てよ。狙うのはフロリアンじゃなくて、アイツだ」
「え?」
帝王が指さしたのはお守り、、ダークサイドストーンだった。そうか。ダークサイドストーンをぶっ壊しちゃえば、いいんだね。
せっかく父さんにもらったお守りだけど。ぐるぐると剣を振り回してダークサイドストーンに斬りかけた。
カッ
思ったよりも固い、、。異変に気づいたフロリアンが、僕を叩きつけようとした。まずい、、。なんとか抵抗しようとしたもののも、
抵抗の力が強過ぎて、僕は体内に押し込まれてしまった。
_体内の中は不思議だった。息をするのが困難だった。それに体に負担もかかる。チラチラといろんなところを見回すと、
なんだろう。心臓コアだろうか。大きな物体があった。そして、額の方を見ると、なんとダークサイドストーンが組み込まれていたのだ。そっか。あれを取ればいいんだ、、!剣をガチャリと鍵のようにストーンに組み込ませて、ぐるぐる回った。
「お願いとれて、これさえ取れれば何にもならないんだから、、!」
後少しで取れるその時だった。謎の声が響いた。
「い、痛いな。やめてよ、、。僕のジャマ、しないでよ。こんな醜い世界、滅んじゃえばいいじゃない。みんな死んじゃえばいいじゃーん!」
「…そんなことないよ!この世界は幸せなんだ。それよりお前は誰だよ」
「え?僕?僕はダークサイドストーンだけど?」
え?今何、、って、、
「だからダークサイドストーン。」
その声と共に、ダークサイドストーンから触手が伸びた。
「は?」
気づけば触手に捕まえられていた。つかむ力が強く、圧死してしまいそうだった。首を抑えられたまま、心蔵のようなところに、
巻きつけられてしまった。息をするのができない。あれ?しんじゃう。意識が無くなった。
なんだかふわふわしている。
目を開けると懐かしい山奥の小さな村が映った。此処は,,僕が昔住んでいた村だ。
そんな村のところにアルヤと,なんと僕がいる。
おいおいまさかこれって走馬灯ってやつじゃないか,,?
「アルヤ!遊ぼうよ!」
「いいよ。そうだ!新しくできた飛行機に一緒に乗らない?」
「エ?飛行機なんて作れたの?すごい!」
「うん。フルマには秘密にしてたけどずっと作ってたのさ」
あーあ。こんなコトあったよな,,。今アルヤはどうなっているんだろう。
おい,何言ってるんだ僕。もうアルヤはいないだろ,。
「よし,あの灯台まで行こう!」
「いいよ!よーし,エンジン加速だ!」
懐かしいなぁ。僕とアルヤが乗り込んだ。
びゅうんっ。
「やほほーい!風が気持ちいいな!」
「だろ?よーし,後少しで着く,,うわぁ?!」
ああ,そういえばこんなコトあったな,,。機体が揺れて僕とアルヤは投げ出されちゃったんだよね。
その時アルヤの低い声が聞こえた。ゾッとするほど低い。
「お前,,」
アルヤはその後何か言おうとしていた。しかしそこで目が覚めたのだ。
「_ルマ!フルマ!」
ハッとした。石で作られた天井。横には帝王がいる。
「あー。よかった。死んだと思ったぜ」
「え,,?ここはどこ,,?」
「ここは,ニシツモ病院だぞ」
ニシツモ病院って,,。地元の病院じゃないか。いつのまに戻ってきたんだ。
てゆーかフロリアンはどうしたんだよ,。何呑気に病院にいるんだよ帝王君。
「いやあ。君が倒れている間に闘いは終わったんだよお」
「え?倒したの?すごー」
「いやあ。違くて〜。なんと!急にダークサイドストーンが取れたんだよ」
「え!???帝王が何もしてないのにー?」
「そうそう。なぜか取れてね。取れた瞬間に,フロリアンは倒れた。だからなんとか倒せたんだよ」
「倒してはないでしょ」
「あ?(*^^*)」
「イイエナニモアリマセン」
そっか。。倒せたんだ。体が軽くなった感じ。ん?
「あれ?フロリアンはどうなったの?」
「えー?あー。それが消えて,,。倒れた瞬間いなくなったんだ」
「え?そんな,やばくない?」
「いや。多分世から消されたんだと思うぜ」
笑顔で何言ってんだコイツ。
「じゃぁダークサイドストーンは,,?」
「それも,ない」
「…い,いいの?本当になくなった?」
「なくなっただろ,,。そりゃ割れたからな★」
「わ,割れた,,。先に割れたってこと言ってくれる,,?」
「はは。まあめでたしめでたしだぜ」
笑顔で笑う帝王の横でなぜか僕は俯いてしまった。物語は終わってない。まだ謎は、あるんだ。
第三章 「月食編」へ続く