二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ドラゴンクエストⅨ】スライムと元天使の冒険!
- 日時: 2012/06/22 21:59
- 名前: 怡執 ◆i0yxwOSY66 (ID: v.OxdoyZ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=27344
「我々の平穏を守る為には、こうするしかないのだ!!」
そう叫んだ魔術師は、赤子を抱いていた。
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はじめまして! 怡執です♪
この小説はドラクエⅨの二次創作になります。
マナーの守れない方は戻る事をおすすめします。
更新スローペース、原作無視の内容ですが、読んでいただけたら幸いです。
ちなみにコメディ・ライトの方でも小説書いてます。
詳しくは上のURLをクリック☆
※題名は仮定です。
オリジナル設定が含まれています。
怡執の自己解釈・ストーリーの改編がされています。
怡執の文が下手すぎるので注意です。
目次
第1章 >>2 >>1 >>3 >>4 >>6 >>7 >>8 >>9 >>13 >>14 >>16 >>17 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24
第2章 >>25
お知らせ
>>15 >>18 >>19 >>21
- Re: 【ドラゴンクエストⅨ】スライムと元天使の冒険! ( No.12 )
- 日時: 2012/05/25 19:53
- 名前: 怡執 ◆i0yxwOSY66 (ID: Styhyys8)
桃乙女さん&春嵐さん
はじめまして!
こんな小説ともいえないようなものを読んでくださってありがとうございます。
ぜひまた読みにきてくださいませ^^
- Re: 【ドラゴンクエストⅨ】スライムと元天使の冒険! ( No.13 )
- 日時: 2012/06/05 21:57
- 名前: 怡執 ◆i0yxwOSY66 (ID: OewqiabW)
「無理だ……」
巨大な土砂の山を前に、がくり、と膝をつきうなだれるニード。
くそっ、と悪態をつく事も忘れない。
「うまくすりゃ親父の鼻を明かしてやって村のヒーローになれたのに!!」
その言葉に、ナインは眉をしかめる、が、すぐにそれをやめ微笑む。
村のヒーローになれたら、リッカもきっと振り向いてくれるのではないか——
言葉の裏に隠された、ニードの淡い想いを知ったからであった。
「誰かいるのかー?」
土砂の向こうから、声が聞こえてきた。
「ウォルロ村の者だー」
とニードが対応し、会話が続けられていく。
どうやら、土砂を片付ける為にセントシュタイン城下町から兵士が派遣されたらしい。
ルイーダ、という女性がウォルロ村に行ったきり戻ってきていない、
気の強い女性の事だから、もしかしたら“キサゴナ遺跡”に向かったかもしれない、と
兵士は言っていた。
キサゴナ遺跡——ナインは、頭のどこかにある筈のその知識を探した。
確か、大昔はセントシュタイン城下町とウォルロ村を繋ぐものだった。
魔物がすみつき旅人が通らなくなった為、王国の管理も行き届かなくなり、
今では崩壊の危機がある為、通行禁止になった。
一言で片づけるのであれば“危険”。
その後、ウォルロ村に戻った二人は村長にこってり絞られ、
更にニードはリッカに殴られもした。
村長宅からの帰り道。
「ルイーダさん、だよね」
「キサゴナ遺跡に向かったかもしれない、って人?」
うん、とリッカは話し出す。
「あの人、お父さんの知り合いなの。
最後に会ったのは、わたしのお父さんが亡くなる3年前かしら…………あ、」
ナインは軽く頷き、「それで?」と続きを促した。リッカは「ありがとう」と言い、
「もし、魔物に襲われていたらどうしよう、って思って……ねぇ、ナイン。
キサゴナ遺跡にルイーダさんがいないか、探——」
ううん、と首を横に振る。
「やっぱり、なんでもない……」
リッカの宿屋の2階の一室、ナインにあてがわれた部屋。
天使界から落ち地上で目覚めてからは宿屋に泊る事にした。
いくらリッカの家に祖父がいるとはいえ、リッカにもナインにもその気がないとはいえ、
血の繋がりが無い男女が一つ屋根の下……というのはどうだろうか、と生真面目にナインは考えたのであった。
ナインはある程度、所持金があった。今はそれで宿代を払っている。
もっとも、リッカはお金なんていらない、と言っていたが。
柔らかい布団がしかれているベッドに倒れこみ、決意する。
翼と光輪が無くても、ウォルロ村の守護天使であることにかわりはない。
守護天使として、住民の願いは叶えなくては。
——明日は、キサゴナ遺跡に行こう。
そして、ナインの意識はあっと言う間に夢の中に引きこまれていった。
- Re: 【ドラゴンクエストⅨ】スライムと元天使の冒険! ( No.14 )
- 日時: 2012/05/27 19:53
- 名前: 怡執 ◆i0yxwOSY66 (ID: GiW8wj2s)
天使界で支給される銅剣は、あまり良い品物とはいえない。
キサゴナ遺跡の魔物は、ウォルロ村周辺の魔物よりも強力だと聞く。
武器屋で鋼の剣を購入し、スラリンに道案内を頼む。
キサゴナ遺跡——中に入ってみるものの、扉が開かない。
これはスラリンも知らないらしく、不思議そうな表情を顔に浮かべている。
「どうしようかな、」
ナインの呟きに呼応するかの様に、そこに中年男の幽霊が現れる。
「え……?」
幽霊は扉とは別方向に行き、そこにある像に触れる。
と、
ご、ごごごごごごご……!!!
大きな音と地響きを伴い、扉が開く。
ナインが像を見た時、そこに幽霊はいなかった。
<作者>
本当はウォルロ村で鋼の剣なんて買えません。
が、毎度毎度新たな武器に買い替えるのはどうよ?という訳で買わせました。
盾は……まだ買わないでいいかな。
- Re: 【ドラゴンクエストⅨ】スライムと元天使の冒険! ( No.15 )
- 日時: 2012/06/03 10:02
- 名前: 怡執 ◆i0yxwOSY66 (ID: 7z3IIjJJ)
お知らせ
>>0の序詞を改造しました。
- Re: 【ドラゴンクエストⅨ】スライムと元天使の冒険! ( No.16 )
- 日時: 2012/06/03 12:12
- 名前: 怡執 ◆i0yxwOSY66 (ID: 7z3IIjJJ)
キサゴナ遺跡、最深部と思われる場所——
複雑な構造のこの遺跡にしては珍しく拓けたそこの中央に、瓦礫があった。
その下に、青い髪の女性が倒れていた。
リッカにそれとなく聞いておいた、“ルイーダ”という女性の特徴からして、
おそらく彼女がルイーダだろう。
「ルイーダさん、大丈夫ですか」
声をかけ、駆け寄る。 返事は無いが、顔色からして心配は無さそうだ。
瓦礫をどかそうとすると遺跡の奥から、ずしん、ずしん、という足音が聞こえる。
「ぴき!?」
頭上のスラリンの驚きの声に反応して、足音が聞こえる方角を向く。
「……あなた、誰?」
ルイーダの問いにナインが答えるよりも前に、
彼女は、あれは、と奥からやってくる魔獣に目を向ける。
「ブルドーガ……」
ルイーダは魔獣をそう呼び、「まずいわ」と呟いた。
不思議そうな表情をしているナインを見て、ルイーダは
「ここを住処とする魔物たちを従える魔獣よ」と説明する。
「怒ってるみたいね……ねぇ、少しお願いがあるんだけど」
「何ですか?」
「ブルドーガは縄張り意識が高いから、立ち入っただけで怒り、
もう手がつけられない程暴れる。
だから、あなたにブルドーガを気絶させてほしいの」
ナインは剣を鞘から引き抜き、構える。
「気絶させるだけで、いいんですよね?」
ルイーダが巻き添えをくらわないように彼女から十分離れ、問う。
ええ、と頷くルイーダを見て、突進してくるブルドーガを見据える。
魔獣がナインの間合いに入る。
ナインは剣を横に振ろうとする———
が。
「ぴきぃ」
スラリンがナインの前に立ちはだかった。
ブルドーガの動きがとまる。
ナインの何かを問おうとした声が聞こえたが、スラリンは聞こえない事にした。
『ねぇブルドーガさん、少し話を聞いて欲しいんだ』
『話など、聞くものか! そこを退け、あの不埒な奴らを成敗してやる!!』
それとも、とブルドーガはスラリンに目を向ける。
『お前も我の縄張りを荒らすのか』
『違う! 違うよ、ぼくたちはあの女の人を助けにきただけだよ!!』
『助け……?』
『そうだよ、君の縄張りを荒らしたりなんてしない』
『そうか……それは失礼をした。主の名は何という』
『ぼく? ぼくはスラリン』
『…………!!』
ブルドーガは目を見開く。
が、それも一瞬の事で『どうかしたの?』というスラリンの問いに、
低い声で『なんでもない』とだけ言った。
ルイーダ、ナイン、スラリンの二人と一匹がウォルロ村に帰った、その後。
キサゴナ遺跡——
ぱたぱたと飛ぶドラキーが言う。
『珍しいね、ボスが縄張りに立ち入るのを許すなんて』
それに答えるのは、
鋼鉄製の翼をギシギシと軋ませながら飛ぶガチャコッコ。
『ああ、地上の魔物——確か、スライムだっけ——がいたからじゃないか?』
『人間と一緒にいたんでしょ?』
変わり者だねぇ、とドラキーは笑った。
『そういえば、さっき、ボスが独り言で言っていたのを聞いたな』
『何?』
『“まさか[あれ]がここにいるとは”って』
『[あれ]? なにそれ』
『さあな。
ただ、確かなのは、魔物でさえも縄張りに立ち入るのを許さないボスが珍しく許したって事』
『へぇー……あのスライム、意外と高貴な魔物かも?
それとも実は強い魔物だけど黒い組織に薬を飲まされて気づいたらスライムに、みたいな展開とか』
『厨二かお前は』