二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- KH×SAO×P4×FBクロスオーバーズ
- 日時: 2015/07/13 15:18
- 名前: レイR ◆SY6Gn7Ui8M (ID: HfS/slXT)
- 参照: http://ge-novel.com/mtsg.cgi?mode=view&no=1&id=Marc
キングダムハーツ
ファイブブレード
ソードアート・オンライン
ペルソナ4
今交わる四つの世界……
誰も見たことの無い世界で、誰も見たことの無い物語が始まる!
【キングダムハーツ Five・Blade the Ultimate in Crossovers】
—————
はい、どうもレイラです!今回はなんとクロスオーバー作品に挑戦してみます。このような本格的なクロスオーバーは初めてなので少々自信ありませんが、頑張っていきます。
各作品からキャラを選出し、総勢20人がクロスオーバーします!ちなみにファイブブレードに関しては上のURLを参照ください。
総勢20人+隠しキャラ10人でおりなすストーリー、ご覧あれ!
アンケート>>165
キャラ人気投票について>>91 >>98
登場人物>>7(第1部) >>168(第2部)
隠しキャラ>>51
レイ、ディアside
(レイ、キリト、陽介、ディア、隠しキャラ5、隠しキャラ3)
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鳴上、ライガside
(鳴上、王様、ライガ、千枝、ソラ、隠しキャラ7、隠しキャラ8)
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ダークside
(ダーク、フィオ、雪子、リク)
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クロナside
(クロナ、クライン、ロクサス、隠しキャラ10)
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紫音side
(紫音、隠しキャラ9、隠しキャラ4)
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漆黒の影side
(シャドウレイ、キリス、エスナ、鳴冠、セラ)
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>>115 >>169 >>171
>>180
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- Re: キングダムハーツFive・Blade クロスオーバーズ ( No.6 )
- 日時: 2014/05/29 19:04
- 名前: レイR ◆SY6Gn7Ui8M (ID: SUkZz.Kh)
- 参照: http://ge-novel.com/mtsg.cgi?
「リーダー、ただいま」
「お帰り、キリス」
レイ達のいる平原から遠く離れた城の一室に二人の少年がいた。一人は影に隠され姿が見えないが、もう一人のキリスと呼ばれた方は髪色や服装こそ白いものの、それ以外の特徴はキリトに類似していた。
「どう?SAOの次元のやつらは」
「対した事無かったな。とりあえず“黒の剣士キリト”は追放しておいたが」
「……“閃光”は放っといて良いの?」
「今のところ“閃光”には“黒の剣士キリト”が消えた事はバレてない。今頃平和ボケして気付いてないだろうさ」
「ハハッ、そりゃ傑作だね!」
リーダーと呼ばれた少年がキリスの話を聞いて高笑いすると、改まってキリスに聞いた。
「所で、情報は?」
「あぁ、エスナが30分前にペルソナの次元を歪ませた。そこに居合わせたペルソナ使い達も追放したらしい」
「良いね、どんどんこの次元に集まってくる…!」
その時、その部屋の入り口が開く音がした。部屋に入ってきたのはレイ達やキリトを襲撃した鳴冠だった。
「リーダー、只今帰りました」
「お帰り鳴冠。今日はもう休んで良いよ」
「はい、わかりましたが……その前に一つ質問をしても宜しいでしょうか?」
「なぁに?」
先程レイ達を襲撃し、彼らを切り離した鳴冠はどうしても引っ掛かる物があった。それを知っているであろうリーダーの少年と対面したとき、聞こうと決めた。
「何故……折角捕らえた“器”を手放したのです?“計画”に必要なら、何もやつらの手に渡さなくても……」
「あぁ、彼女の事でしょ?」
そう言ってリーダーの少年はモニターに写っているレイ、キリト、そしてリズを見て、その内リズだけを指差した。
「“器”は全次元の均衡を保つだけじゃなく、“次元の記憶”さえも覚える事が出来る。それも無意識にね。だからあえて目に見える所に離しておいて、この次元の記録を取る」
「その後に回収し、この交わった次元を破壊すると言う事か?」
「キリス、話が早いね。そう言う事。でもそろそろかな……あの器にまだ首輪ついてる?」
「はい、この目で確かめました」
「なら宜しい。あの首輪には本来の力を発揮出来なくなる作用がある、いくらマスターメイサーと言えど、戦う事は出来ないよ」
キリスはモニターに写る一同、特にキリトを集中的に見た。
「あいつの力、どんな物かな……」
「気になる?なら君が器を回収しに行ってきてよ」
「そうしようか」
リーダーの少年の頼みもあり、キリスは微笑みながらその場を去った。この薄暗い部屋にはリーダーの少年と鳴冠のみとなった。
「頼んだよ……キリス」
リーダーの少年はこれから彼らの所へ向かうキリスに向かってそう言い、見送った。
「所で鳴冠、“ダークペルソナ”の力はどう?」
「あぁ、最高です。この力ならば、オリジナルに負ける気がしません!」
「……鳴上 悠か……」
鳴冠が使っていたのは通常のペルソナではなく、ダークペルソナと言う物で、このリーダーの少年に与えられた人工的かつ闇に染まったペルソナの事。鳴冠は手にしたばかりの力に喜びを覚え、自らのオリジナルたる存在、鳴上 悠と言う人物に負けないと公言した。
「フフっ、楽しみだねぇ……さて」
リーダーの少年はモニターに写る映像を三人からリズだけに写し変えた。
「もう一度我らに囚われてもらおうか……」
- Re: キングダムハーツFive・Blade クロスオーバーズ ( No.7 )
- 日時: 2014/06/28 13:15
- 名前: レイR ◆SY6Gn7Ui8M (ID: Slxlk2Pz)
- 参照: http://ge-novel.com/mtsg.cgi?
キングダムハーツFive・Blade The Ultimate in Crossovers キャラ設定
レイ
「ファイブブレードシリーズの主人公。ある日 時空の歪みに巻き込まれ、仲間達とはぐれてし まう。その先で出会ったキリトと共に時空の歪 みの真相を探す」
キリト
「ソードアート・オンラインの主人公。黒の剣 士の通り名を持ち、SAOでも異例のスキル“二 刀流”を使う。時空の歪みに巻き込まれアスナ 達と離され、倒れていた所をレイ達に助けられる」
陽介
「通称ジュネスのガッカリ王子。ペルソナとしてジライヤを宿す。連続殺人事件が終わり親友兼相棒である鳴上が去り、何時もの日常を過ごしていたが時空の歪みに巻き込まれ、世界の異変に関わっていく」
クロナ
「ファイブブレードシリーズのもう一人の主人 公。レイの幼馴染みであり大切な人。時空の歪 みに巻き込まれ、レイ達と離れ離れになってし まいアークソフィアに流される」
クライン
「SAO内の攻略ギルド“風林火山”のリーダー。キリトの数少ない友人でもある。また、女好きであるが特に誰からも突っ込まれない。時空の歪みに気付き、クロナに協力する」
ロクサス
「No.13、巡り会う鍵の称号を持つⅩⅢ機関の一員で、機関中唯一キーブレードを使う。任務中に時空の歪みに巻き込まれ、トラヴァースタウンに流れ着く」
ダーク
「レイがリーダーのチーム“レイディアントス ター”の自称算法でレイの相棒。自他共に認め る特攻隊長で、何かと被害に遭いやすいが、そ のお陰でいち早く世界の異変に気がついた」
フィオ
「レイの仲間でダークとは親友。射撃、及び ジャンプ力に自信があり、小学生並の身長はも はやお約束。レイディアントスターの仲間達と 共に時空の歪みに巻き込まれ、ダーク以外のメ ンバーとはぐれてしまう」
雪子
「八十神高校でも評判の高い少女で千枝とは親友。千枝曰く赤色が似合う為服装も基本的にはそれ。ペルソナとしてコノハナサクヤを宿す。天城屋旅館に鳴上以外の仲間達といた所を時空の歪みに巻き込まれ、謎の敵に目を付けられる」
リク
「キーブレードに選ばれし勇者の一人で闇担当。ソラの親友でよきライバル。実は少し前から王様と共に謎の敵について調べていたが、その敵から突然襲撃を受け、時空の歪みを止められず王様とはぐれてしまう」
ライガ
「レイディアントスターの仲間の一人でレイや クロナより一つ上の16歳。女に間違われるのは 相変わらずだが、時空の歪みに巻き込まれ流さ れた先で出会った仲間達を助ける為、リーダー となりその真価を発揮する」
千枝
「“肉は貴方を裏切らない”と言う台詞を聞けば一瞬で半分ほど理解出来る性格の持ち主。ペルソナはトモエ。雪子とは親友で、仲間達と共に時空の歪みに巻き込まれ、その先で出会ったライガやソラと共にそれぞれの仲間達を探す旅に出る」
ソラ
「キングダムハーツシリーズの主人公。明るく陽気で悩み事は表に出さないタイプ。幼馴染みで想い人であるカイリと会う約束をした前日、時空の歪みに巻き込まれ、約束を果たせなくなってしまう」
ディア
「レイディアントスターの影のリーダーでレイの闇部分。メンバーがキーブレードを使う中、彼だけ滅多に使用しない(使用する事は可能)。戦闘の際には代わりに長剣を使う。時空の歪みに巻き込まれ、アークソフィアで出会ったアスナと共にそれぞれのパートナーを探す事に」
アスナ
「血盟騎士団の副団長で“閃光のアスナ”の異名を持つ。SAO内でキリトとシステム上の結婚を果たしている。キリトが時空の歪みに巻き込まれた可能性をディアから
聞かされ、彼を説得し共に探す旅へ出る」
鳴上
「かつて八十稲羽市の連続殺人事件の謎を解き明かし、真実を掴み取ったペルソナ使い。メインペルソナはイザナギ。他のペルソナ使いには無い“ワイルド”の力の持ち主。八十稲羽を離れ、都会に帰る為の電車に乗っている時に時空の歪みが発生、見知らぬ港へと辿り着く」
王様
「本名ミッキーマウス。しかし一部のキャラにしか本名で呼ばれない。ディズニーキャッスルと言う城の王様で彼もまたキーブレード使い。リクと共に謎の敵の事を探っていたが、襲撃を受け彼とははぐれてしまう」
紫音
「レイディアントスターのメンバーの中では一 番新米でフィオに想いを寄せている。時空の歪 みに巻き込まれ、何処か知らない諸島へ流れ着 く。その後、仲間達を探すため、時空の歪みの 謎を解き明かす為単独で旅に出る」
リズ
「SAO内でリズベット武具店と言う自らの名を 残した武具店を経営する少女。しかし謎の敵に 捕らわれ、謎の城に幽閉されていたが彼らの計 画によりレイの所に落とされた。その際に謎の 首輪を付けられ、本来の力が出なくなってい る」
ヒトミ
「レイディアントスターの中では紫音の次に歴が浅く、レイの妹で14歳。物語開始前に謎の敵に捕らえられ、謎の城に幽閉されていたが彼らの計画により謎の首輪を付けられ鳴上の所に落とされる」
シャドウレイ
「漆黒の影のリーダーで金色の瞳をしている所を除けばレイとほぼ同じ容姿をしている。言わば彼のシャドウであり、メンバーからの信頼は厚い。滅多に人前に姿を現さず司令室からメンバーに指示を与える事が多いので表向きには存在を知られていない。また、漆黒の影の使う武器や聖獣は全て彼が造り出した偽物」
鳴冠
「本名鳴冠 悠治。薄い黒髪に落ち着いた雰囲気 を帯びた顔が特徴。シャドウレイに忠誠を誓ってお り、彼から与えられた人工的かつ闇に染まった ペルソナ、ダークペルソナを使用する。レイ達 やキリトを襲撃した張本人」
キリス
「本名キリストロス・ディスメギス。髪や目、 服装が白い所などを除けばその容姿はほぼキリトと同じ。リズを気絶させ、連れ去った張本人。漆黒の影の副リーダーでNo.3。キリトの事をライバル視している。なお、 キリトとは若干髪形が異なる。キリトをも越える3刀流の使い手」
エスナ
「本名エス・ナバイル。赤いハーフアップで赤い瞳が特徴。漆黒の影の副リーダーで同じく副リーダーであるキリスとは恋仲。漆黒の影、及びキリスに逆らう者は全て支配しようとし、目的の為ならどんな残酷な手段だろうと躊躇わない。漆黒の影ではNo.2の実力。」
セラ
「本名セラロ・スカイハール。髪や目が緑色のソラとも言える容姿をしており、漆黒の影のメンバーの中ではかなりの策士。繋がる心や絆などを嫌っており、それらを破壊しようとする。基本的には自らの手を汚さずに相手を排除する」
- Re: キングダムハーツFive・Blade クロスオーバーズ ( No.8 )
- 日時: 2014/05/30 22:18
- 名前: レイR ◆SY6Gn7Ui8M (ID: ShMn62up)
- 参照: http://ge-novel.com/mtsg.cgi?
俺——レイとリズとキリトの三人は離れ離れになってしまった仲間達を探すため、この歪んだ時空の謎を解き明かすため旅に出た。SAOの有名な人が共に戦ってくれるとなると、かなり頼もしく思えた。
「そう言えばキリト君、リズを連れ去ったやつ、見てない?」
「いや、俺は見てないな。その日は確かリズの店の近くは通ってない気がするし」
「ねぇレイ、どうして今そんなこと聞くの?」
「何か引っ掛かるんだ……リズ、確か連れ去ったやつは見覚えがあったんだよね?」
「え?えぇ……」
「性別や推定年齢はわかる?」
「確か……男だったわね。推定年齢は16才くらい」
「レイ、そう言う事か?」
「うん、犯人は身近な人の可能性がある。鳴冠でない事は確かだし……」
リズを連れ去った犯人は恐らく身近な人、その次元の存在である可能性が高いが、100%ではなく、鳴冠の存在もあり正直な話わからない。それにあいつはリーダーと言う言葉を口にしていた為、何かの組織の一員である事が伺える。
「にしても……この平原何処まで続いてんのよ〜!」
「……キリト君、ここらで少し休もうか」
「そうだな」
リズが歩き疲れたので一旦その場で休もうとした途端、突如俺達の前に見たことも無い怪物が現れ、俺達を取り囲んだ。
「な、何よこいつら!?」
「彼らは“シャドウ”。お前達とは異なる次元の魔物だ」
その言葉と共に現れたのはまるで白いキリト君とでも言うような少年だった。その少年が先程解説したシャドウと言う怪物は少年を襲わない、恐らくシャドウは彼が呼んだ物だろう。
「……っ!?あんたは!」
「どうしたリズ?」
「あいつよ!あいつが私の店に来て突然気絶させてきたやつよ!」
リズが白い髪の少年を指差してそう言った。確かに彼はキリト君によく似ているし、もしそうだとすれば見覚えがあると言う特徴とも一致する。
「やっと思い出したようだな、リズベット」
「あんたは……何者!?」
「俺はキリス。ある組織の副リーダーの一人で、見ての通り剣士さ」
確かにキリスの手には白い剣が握られていた。それは色を除けばキリト君の持つそれとほぼ同様の物で、俗に言う色違いと言うやつである。
「ある組織?」
先程キリスが言った言葉に反応したキリトが剣を抜き、何時でも攻撃出来るように構えた。
「名を“漆黒の影”と言う。我らはある目的の為に、その器を回収する」
キリスの所属する漆黒の影と言う組織も気になるが、それよりも俺達が驚愕したのは器と言う単語。なんとリズを指しながらそう言ったのだ。
「器……?リズの事を言ってるの!?」
「さてキリト。俺はお前と戦いたい、勝負しようぜ。もしお前が勝てば知ってる事を何でも話そう。しかし俺が勝てば……リズベットは貰っていく」
「きゃあっ!」
「リズっ!」
その瞬間リズがシャドウ達に拉致されてしまった。どうやらキリスは本当に今言った掛けをするようだ。
「リズ、反撃しろ!早く!!」
「それが出来ないのよ!!やろうとしてるけど、何故か何時も通りの力が出ないし、メイスも出てこない!」
キリトがリズに反撃を指示するが、リズは何故か抵抗出来なかった。自らの武器を出す事も敵わず、両腕をシャドウに捕まれ身動きが取れなくなっている。
「リズベットに首輪がついてるだろ?それは本来の力を封じる作用がある。俺達はそれを『黄泉』と呼んでる」
「黄泉……そんな物が!?」
「さて、そろそろやろうか。何ならそこの天パーも加わって良いぜ」
「天パー言うな!」
キリスの挑発に乗せられたのは皮肉だが、俺もキリトに加勢する為キーブレードを構えた。
「フッ、俺の力を見せてやる」
そう言うとキリスはもう片方の手に水色の剣を出現させ、二刀流となった。それを見てキリトは驚愕した。
「そんな……!?白いエリシュデータに、ダークリパルサーまで!?」
「始めに言っておく、お前達では俺には勝てない!」
- Re: キングダムハーツFive・Blade クロスオーバーズ ( No.9 )
- 日時: 2014/05/31 12:38
- 名前: レイR ◆SY6Gn7Ui8M (ID: ShMn62up)
- 参照: http://ge-novel.com/mtsg.cgi?
「一気に畳み掛けるよ!来て…エルシオン!」
早々に決着をつけるため、鳴冠の時と同様聖獣を召喚した。
「行くよ!」
エルシオンと共に攻撃を仕掛け、二つの攻撃を諸に喰らったように見えたキリスだったが、実際はあの二つの剣で受け止めていた。
「なっ!?」
「この程度か?キーブレードの勇者が聞いて呆れるぜ…」
そのままキリスは俺とエルシオンを弾き返し、さらに俺に向かって二刀流による超連続攻撃を仕掛けてきた。
「そんなっ!?スターバーストストリームまで!!」
「ぐっ!」
スターバーストストリームと言う技に俺は吹っ飛ばされ、エルシオンが再び攻撃を仕掛けるもそれも同じくスターバーストストリームにやられてしまった。
「くっ!だったら俺も!!」
キリト君も何処からか二つ目の剣を取り出し、なんとキリスと同様にスターバーストストリームをやって見せた。しかしキリスはそれを物ともしておらず、寧ろ片方の剣だけでいなしていた。
「なっ!?」
「弱い……本当にお前“黒の剣士”か?」
「今だ!」
キリスがキリト君に挑発している間を見計らい、風の魔法であるエアロラをぶつけるが、全く効いていなかった。実際当たってはいたのだが、傷一つついていない。
「それで不意打ちしたつもりか?」
その刹那、何かに身体を斬られたような痛みが走った。そう、キリスが音も立てずに一瞬で俺に近づき、攻撃したのだ。
「ぐはっ……!」
「レイ!!」
「さて……そろそろ始末するか。来い、ノーブルディモン!」
なんとキリスもまた聖獣を出した。その聖獣は上半身が腕のごつい悪魔のような姿を、下半身が怪虫のような姿をした禍々しい物だった。しかもエルシオンよりも数倍ほどでかい。
「お前も聖獣を!?」
「フッ、天パー。お前はノーブルディモンの相手でもしておけ」
「だから天パー言うな!!」
相変わらず俺の事を天パー呼ばわりするキリスの挑発にのせられるように彼の聖獣ノーブルディモンに立ち向かっていくが、異常なまでにごつく大きい腕に軽く凪ぎ払われ、エルシオンごと吹っ飛ばされてしまった。
「ぐわぁっ!」
「レイっ!!」
「人の心配をしてる場合か?」
キリト君が気がついた時にはキリスはいつの間にか三つ目の剣を出現させていた。その剣はキリト君の持つエリシュデータでもダークリパルサーでもなく、見たことも無いデザインの神聖感漂う白い片手剣だった。
「オリヴィアン=ディスメギスと言う。これが俺の本来の剣」
「じゃあ、今まで本気じゃ無かったって事か!!」
「フッ、そう言う事」
キリスは自らの真の愛剣、オリヴィアン=ディスメギスを中に浮かせ、合計で3刀流となった。通常は二刀流が限界である人であるが、何らかの力により浮かせる事によってキリスは3刀流を可能にしているようだ。
「3刀流!?」
「見せてやる、3刀流でのスターバーストストリームを」
そう言ってキリスはスターバーストストリームの動きでキリト君に連続攻撃を仕掛けた。通常ならそれだけなのだが、先程のそれよりも明らかにスピードが早く、しかも中に浮いているオリヴィアン=ディスメギスが勝手に動き、さらに奇襲を掛けているのだ。二刀流と3刀流とでは当然部が悪く、キリト君は成す術もなくやられてしまった。
「……がはっ!!」
「これが俺の“ゲイルソードストリーム”だ」
キリスの放ったゲイルソードストリーム。それはキリト君の使うスターバーストストリームを邪悪に、より強力に強化した物だった。当然二刀流であるキリト君には不可能であるわけで、逆に二刀流さえ越えたキリスだからこそ使ってきたのだろう。
「もう戦える身体では無さそうだな」
キリスの言う通り俺達二人はキリスとその聖獣ノーブルディモンにより深刻なダメージを与えられ、倒れてしまっている。
「それじゃあリズベットは回収させてもらうぜ」
「ちょ、何言って……っ!」
訳がわからないままリズは謎の睡魔に襲われ、そのまま眠ってしまった。
「心配するな、ちょっと眠ってもらっただけだ」
「お前……リズをどうするつもりだ!?」
「さぁ?俺は少なくともそれを教える気は無いね」
「何だと……!」
「一つ良いことを教えてやる。我ら漆黒の影は全部で五人いる」
「五人も……」
「まさか、この次元の歪みもお前らが!?」
「話が早いな」
俺とキリト君は驚き顔を合わせた。どうやら本当に漆黒の影がこの次元をおかしくした犯人のようだ。
「そうだ、もう一つ教えてやろう」
そう言うとキリスは右手から闇色の光を放ち、それを放出した。するといつの間にか俺達の前に長い黒髪の女の子が倒れていた。
「ユイ!?」
「知ってる子なの?」
「あぁ…俺達の次元の子だ」
またもキリト君の次元から人が一人連れてこられてしまった。だが先程までいなかったユイが何故ここにいるのか、それがわからなかった。
「我らはこのように様々な次元から人を呼ぶ事が出来る。数日前も、お前に縁の深そうな悪人を引き込んだ」
「次元から人を呼ぶだと……」
「その悪人は我らに協力している。そいつを倒す事が出来たらまた情報を提供してやるよ」
その言葉を最後にキリスはリズを連れてシャドウ達と共に姿を消した。
「まてっ!!」
- Re: キングダムハーツFive・Blade クロスオーバーズ ( No.10 )
- 日時: 2014/05/31 17:00
- 名前: レイR ◆SY6Gn7Ui8M (ID: ShMn62up)
- 参照: http://ge-novel.com/mtsg.cgi?
揺られる電車の中、俺、鳴上 悠は窓から見える景色に目を通しながら一年前の自分を思い返していた。
一年前、俺は両親の都合で稲羽市に一年間だけ住むと言う事で八十神高校に転校した。
その時はごく普通の学校生活が始まると思っていた。しかし、ある日突然、俺は非現実に足を踏み入れる事になった。それがマヨナカテレビとペルソナ。
いきなりペルソナ能力を得て混乱したり、謎が多かったが、八十神高校でのクラスメイトであり親友である陽介やテレビの世界で出会った謎の存在であるクマと約束した。テレビの世界の謎や稲羽市で起きている奇怪な事件の解明を。
なんか色々と語りすぎたな。俺は改めて窓の先の景色に目を写した。
「なにっ!?」
その景色は明らかに目慣れた物では無く、それこそテレビの世界に近いような光景だった。
「どうなってるんだ……?」
とここで電車が止まった。そこは稲羽市でもなく、俺がもといた都会でもなく、見知らぬ港だった。
「ここは……何処なんだ?何故電車はこんな所へ?」
本来この電車は港なんて通らないはず、そう疑問を抱いて運転士がいるかどうかを確認すると、運転士どころか他の乗客さえもいなかった。
「どうなってるんだ?独りでに電車がここへ来たとでも言うのか?」
様々な疑問に頭を悩ませながら港を歩いていると、また一つある事に気がついた。なんとこの港にすら人の気配が無いのだ。その上俺の足音以外の物音がまるでしない
「今この場にいるのは…俺一人?」
その時はそう思っていた。だがその瞬間何処からか黒い身体の見たことも無い化け物が何体か現れ、俺を取り囲んだ。
「何だ……こいつらは!?」
「君、伏せて!!」
突然聞こえた声に従い、一旦伏せると何処からともなく鍵のような不思議な剣を持った大きく、丸い耳が特徴的なネズミのような人が飛んできて、化け物の一体を倒した。
「あんたは!?」
「僕はミッキー。それより、今はこの状況を何とかしないと!」
ミッキーが先程化け物を倒すのに使用した剣を構えながら言う。本来なら俺も戦いたい所だが、ここはテレビの世界ではない。その為ペルソナ能力も使えない。だが、そんなことは言ってられなかった。
「早く逃げるんだ!」
「いや、俺も戦う!」
自称特別捜査隊の時のように右手を構え、何時もの体勢に入る。
「一か……八か……!」
目を閉じて祈り、握り潰すような感覚で右手を閉じると、何かが割れる音がした。そして俺の背後には、ペルソナ“イザナギ”の姿があった。
「やった!」
「…あれは!?」
俺のペルソナを見たミッキーは非常に驚いていた。
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