二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- FE ~忘れ去られし紋章~ 【新キャラクター募集】
- 日時: 2016/10/11 16:39
- 名前: 鳳凰 (ID: Y/EEdxYk)
【あらすじ】
あなたは知っているだろうか?
「ファイアーエムブレム覚醒」のストーリーを。
イーリス王国の英雄の一人であるクロムと彼の仲間達が彼らの世界を守るために邪竜ギムレーと戦い、平和を取り戻した伝説を。
その伝説から遠い遠い年月が過ぎ……。
新たな伝説が今、始まろうとしていた。
平和を愛する青年アルスと仲間達が正義と平和と本当の自由を勝ち取るため目の前の長い道のりを歩んでいくこととなる。
果たして彼らに待ち受ける結末とは…?
【もくじ】
第一章
「夜明けの決闘」
>>2
>>4
>>8
>>18
>>19
>>26
>>28
>>29
>>32
>>33
第二章
「旅の始まり」
>>34
>>42
>>47
>>48
>>50
【キャラクター募集ページ(過去のも含む)】
>>1(第一回分。募集終了済)
>>43(第二回分。募集中。)
【資料ページ】
>>3
【職業紹介ページ】
>>15
【支援会話ページ】
近日作成します
【ストーリーページ】
近日作成します
- Re: FE ~忘れ去られし紋章~ 【第2回キャラ募集実施中】 ( No.46 )
- 日時: 2016/07/17 23:48
- 名前: 鳳凰 (ID: Y/EEdxYk)
スレ上げ
- 第二章「旅の始まり」戦闘前 前編 ( No.47 )
- 日時: 2016/08/09 20:24
- 名前: 鳳凰 (ID: Y/EEdxYk)
しばらくすると、彼の躰の中に存在した痛みは消えていた…。
重たく、躰を深くまで抉った一撃のようなあの痛みが…。
彼はしばらく喘ぎ、苦しんだ後に呟いた…。
「何なのだろうか…。あの幻影は…。」
その時、城前から大きな金の音が聞こえてくる。
………鎮魂の金である。
アルスの大切な父を弔う…金の音。
彼は一度、軽く眼を閉ざし呼吸をすると自室から城の外へと出れる隠し階段を降りて城の外へと向かった……。
その頃……。
男二人は部下を従えて惨劇を起こす準備を終えていたばかりだった。
「さぁて…。たっぷりと金品やら命やらいただいていきますかね…。」
「そうですねぇ……。ケヒヒヒ…。あ。そう言えば、こいつはどうします…?」
「ああ。そいつか。そいつの躰は奴隷用にでもとっとけ。それまた金になるからな…。」
「承知しました。」
怪しげな軍団の頭2名は話し合いを終えると部下に合図を送るためにその場から移動を開始する…。彼らがいるのはナバリアス王国内の平穏な市街地…。
警備兵の警備を上手くすり抜けて街の中へと軍団を侵入させた。
その時、財布を探していた女剣士ヌコラに悪事の準備を見られヌコラを卑怯な手を使って背後から捕まえたのだ。
「この縄をほどけ…!下等な人間共……。私をこの目に合わせた事……後に後悔するぞ」
ヌコラは移動を開始しようとした彼らに警告するように怒鳴る。
思いっきり唇を噛み締め、怒れる獅子のような表情で。
その表情を見た副将らしき男は驚きつつも語る。
「怖いねぇ。お嬢さん…。でも、秘密を知ったからには生かす訳にはいかないし…。でも、この方が殺さなくても良いと仰るから奴隷行き止まりなんだぞ…。」
「くっ……。」
「……。まぁ。大人しく、ここにいてくれよ?惨劇を終えたらすぐに戻って来てやるから」
主将が宥めるように彼女に言うとその牢屋へと通じる鍵を閉めて市街地へと向かった。
刻、既に迫れり。
アルスは鎮魂の儀式へと向かい……
軍団は惨劇へのカウントダウンを始めるかのように中心街へと走り始めた。
中編へと続く
(第二回キャラクター募集も参加お願い致します。)
- 第二章「旅の始まり」戦闘前 中編 ( No.48 )
- 日時: 2016/08/10 22:05
- 名前: 鳳凰 (ID: Y/EEdxYk)
更に刻を同じくして、中央街付近の路地にて…。
女に飢えた青年はいつもとは違う作戦で女を誘うつもりだった
「うーん……。どうしようねぇ…。昨晩はヌコラを誘えなかったしなぁ…。さぁ。心の中のマチエール。君ならどう攻める…?」
ポツリとそんな事を呟きつつ、中央街へと向かっていると、何やら走り始める軍団の片割れを目撃。
その男たちは皆、正装ではなく、軽装備やら何やらを装備していたのだった。
「なんで、走ってるんだろ…。それに…今日はこの国の王の鎮魂を祈る式典があるだけだってのに…。あんな戦闘服を着なくても良いよね…。もしかしたら………」
この時、青年は久しぶりに間違っていない決断をした…。
そう。後に女性の心を惑わすきっかけを作ったアルス軍に入るために…。
彼も中央街へ後を追うようにして歩かず、慎重に走った。
青銅の剣を片手に傭兵の彼は自分の力を王国軍に売り込みに行った…。
「彼奴らは無事にやっているだろうか。」
式典場にアルスよりもいち早く、到着していた皆の大盾ことマシラは故郷のカギロヒ村の友人や家族を心配していた。マシラの友人は皆、平和そうに暮らしている。
しかし、多くの子供を抱えている者が多く、一日一日の生活が非常に苦しいと風の便りで聞いたのだ。
また、鎮圧された蛮族の襲撃が起きた村の近くにある村だからか余計に心配になってくる。
そんな、若い頃の彼が思い付いたこと。
確かに思い立った時には友人達も若く、彼らの子供もいなかった。
だけど貧しい村だからこそ、誰かが襲う恐怖から護らなくてはならない。
誰かの希望の盾に。
誰かの安心の為の盾に。
残りの人生を村を護る為に捧げようと。
そう決意した。
伊達男兼盾男。それがマシラである。
そんなマシラの横に男の騎馬騎士エージュがやってきた。
「マシラさん。早いですね…。流石って感じです…。」
「ん。エージュか。早く来るのは当然だと俺は思うからな。それにアルス様の身に何かがあっては困るからな。先に来て監視をするのも良いことだろう?」
「…やっぱり憧れます。そんなマシラさんのこと。何か僕の父さんに似てるんです。騎士になるきっかけをくれた僕の父さんに。」
「そうだな。俺もエージュくらいの歳には尊敬していた人がいたからな。重装騎士になったのもエージュが言うように父さんの背中を見て憧れたのさ。」
ふっ…とマシラは過去を懐かしむように清々しく笑った。
エージュもまた、そんな逞しい彼の背中を誇りを持つようにして見つめていた。
その刹那。
「た、大変だぁ…。みんな。式典どころじゃないぞ!!逃げろ…!!」
一人の男を追うようにして沢山の住人たちが背後から遅いかかる災禍から逃げていた。
途端に式典場付近は混乱し、すっかり静けさを取り戻していた。
「エージュ。構えておけ…。まもなく戦闘が始まる。愛馬も連れてこい…!」
「はいっ!!」
彼は近くの馬小屋に向かい走る。マシラが長年の勘からしてエージュにそういうと言うことは何か軍団が襲いかかってきたということに間違いはない。
「ミクシラさんは大丈夫かな…?まさか寝坊とかしてないよね…。」
ミクシラさんの愛馬もいるかどうかも確認しなくてはなと尚更、走る早さを早めていく。
軍団が本格的に襲撃開始まであと僅か。
後編へと続く
(キャラクター募集をまだまだ受け付けています。誰かがアイデアをくれると作者は非常に助かります。どうかアイデアをお授けください。)
- Re: FE ~忘れ去られし紋章~ 【第2回キャラ募集実施中】 ( No.49 )
- 日時: 2016/08/12 15:50
- 名前: 鳳凰 (ID: Y/EEdxYk)
スレ上げです
- 第二章「旅の始まり」戦闘前 後編 ( No.50 )
- 日時: 2016/10/11 16:25
- 名前: 鳳凰 (ID: Y/EEdxYk)
「朝から騒がしいな…。ろくに眠れやしないな…。」
元々は蛮賊上がりのこの男、ハバル。
現在はアルス軍の中でも随一の力を誇る戦士だ。若くして蛮賊の頭領を努めていた彼だが、アルス軍の猛攻に圧され敗北したが命を助けてもらうだけでなく彼にとっては十分と言っていいほどの生活が保証された。
そんな翌日にこの騒ぎが起こったのである。
「さてと…。これはいっちょ行っときますか…。」
鉄の斧を取り出すと肩に背負ってすぐさま中央街へと移動。
「本当にありがとうございます。貴方に助けてもらえなかったら……うっ……っ……」
「泣かないでください…。お母さん。貴方の息子さんも怪我をしてしまいましたがこの通りですよ。さぁ。お逃げください。出来るだけ遠くに。」
リンは親子の命以外にも中心街のあちらこちらに走り回って、自慢の回復術で回復していく。何人回復しただろうか。何本か「ライブ」の杖が魔力が尽きたのか折れてしまっている。
「リン…!!持ってきたよ!!」
「あ。ライブの杖!ミクシラさん。ありがとうございます。」
「良いってことよ。それよりも早く鎮圧しなきゃね…。」
「ええ。このままでは王国の財産どころか国が盗まれてしまいます…!!」
するとそこへ……。
「ねぇ。お二人さん!この戦い終わったらお茶しない?俺、この国の直属軍になる男だからさ。ははは!」
「だ、誰ですか!?貴方は…。」
急に口説こうとしてくる傭兵に対してミクシラは顔を引きぎみにして思わず、軽く軽蔑しはじめる。
「俺はマチエール。女の子好きの傭兵さ。で、お二人さんは何て名前?」
「馬鹿っ!!言うわけないでしょっ!」
思わず、彼の頬を軽くつねってこちらに引き寄せる。
その様子にリンは慌ててしまう。
「ミクシラさん…!喧嘩はだめなのですぅっ…!!」
「で、でも!なんかこの人だけは悪党に見えるし……盗賊団の一味にしか見えない……。」
「い、いどいなぁ…ほぉれとほぉぞくぅだぁんのぉにゃかみゃじゃないおふっ…」
つねられつつ発言する彼の言葉はなんとなくぼやけて聞こえる。が、今は走行している暇はない。渋々ミクシラは彼から手を話して強く言う。
「はぁ……。分かった。貴方、王国軍に入りたいんでしょ?だったら戦って。一緒に。」
「わかりましたぁ…。」
次第に彼女らを囲むようにして盗賊達が攻めてくる。
すると、そこへ……。
「父上の作り上げた王国には一歩も入らせませんっ!!」
盗賊団の群れに突っ込んでいく王子。素早い身のこなしをしつつ次々に盗賊達の身を斬っていく。
「ぐはっ」
「かはっ」
「………。こんな時にマルセンさんがいたら……。」
一瞬、隙を見て立ってそう思っていた王子の背後に隙ありと盗賊が攻めてくる。
「お前の首はもらったあああ」
「!……しまった…。」
その刹那。
厚いアーマーを装っている伊達男が攻撃を弾き返す。
「アルス様っ!!ご無事ですか。」
「マシラさん!ありがとうございます。」
エージュとハバルも到着し、いよいよ役者は揃った。
アルスは一回後ろに下がって点呼をとる。
「マシラさん。エージュさん。リンさん。ミクシラさん。ハバルさん。そして……マチエールさん。準備は良いですか…?」
皆は準備が出来ていると言わんばかりに王子に向かって首を振る。
「分かりました。では、これより盗賊団との戦闘に入ります。無理をしないように気を付けてください、亡き父の加護……そして、この国の旗のもとに………。勝ちましょう。」
「「「「「「了解!!」」」」」」
それぞれがそれぞれの得意な戦い方で………勝つ。
亡きマルセンの残してくれた言葉のひとつである。
大きな通りの守備はマシラに任せ
移動力の高い騎士二名を中央へと待機させる。
リンは杖を持って待機…。
マチエールには基本的にはマシラの守る通りとは違う細道から来る残兵を向かい討つ。
勝利条件:敵全滅かつ王場へ続く道の突破防止。
敗北条件:突破もしくは全滅
アルスは目の前の敵に立ち向かおうと仲間と共に…覚悟を決めた。
今はただ国民とこの国を護りたい。
その一心で。
戦闘編に続く
(お久しぶりです。高校生活が色々と忙しいので更新が亀のような早さになりますが、引き続きご愛読のほどよろしくお願いします。)
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