二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜
- 日時: 2015/12/06 20:41
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
お久しぶりの方はお久しぶり、初めましての方ははじめまして。河童です。去年まで書いてた「東方幽明総〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜」の出来(特に序盤)が自分の中で不満だったのでリメイクすることにしました。その部分だけ書き直せよって? リメイクのほうがなんか楽しいじゃないですか、ははは。
《注意》
・更新ペースが非常に遅いです
・オリキャラがたくさん出てきます
・文が拙いです
・荒らし、中傷はお止めください。ただ「つまらない」「この小説は嫌い」というのではなく、できれば何処がつまらないのか、何処が気に入らないのかアドバイスを貰えると嬉しいです。
こんな小説でも読んでくださる方はゆっくりしていってね!!!
目次
>>1 登場人物
第一章
>>2 第一話
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.14 )
- 日時: 2016/01/30 10:32
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
第六話「理由」
「あんたたちは5月病って知ってる?」
「ああ、あれだろ? 新しい環境に適応できなくて気分が沈む、みたいな」
「そうね、その程度の理解ができているならいいでしょう。でもそれはそちら側の話。実は違うのよ、5月病と言うのは」
自分で理由を話せと言ったものの、いきなり5月病の話が出てきて首を傾げる霊夢。しかしそれを見ていないように話し続ける芽衣。意外と話好きなようだ。
「自然の物を全て表す六十を、月の十二で割れば六十÷五=五。つまり5月は一年の区切りの月。一年に一度浮かれた人間も、浮かれていない妖怪も、気持ちをリセットさせなければいけないの」
「でも、5月病なんて私はなったことがないぜ?」
「そうね、私もなったことがないわ。博麗の巫女は特別なの?」
「今までは洋罪様だけでやっていたから5月病にかかる者とかからない者がいた。人手が足りなかったのね。でも今回は違うわ」
「今回はあの妖怪が居る。あれは良い能力ね。『道を作る』なんて。この力で私達は人間、妖怪、神、それ以外にも、精神のリセットを行うわ。だから心配しなくて良い。終わったらすぐ返すわ、あの妖怪は」
喋り終えたらしく、芽衣は黙る。
——正直意味分かんないわね。すぐ返す? 私達は今返して欲しいのよ。
そんな霊夢の心をわかっているように、魔理沙が
「私達は今返して欲しいんだ。お前らはいつもこんなんだな。人のものを盗ったら泥棒なんだぜ」
「人のことを言えないくせに。じゃあ、譲歩したけど交渉決裂ね。三対二よ? いくら貴方達でも勝てるのかしら」
「いや、三対一だ」
魔理沙が言うと、死神三人だけでなく、霊夢も驚き魔理沙の方を向く。そして侑李は、ハッと笑い、
「気に入った。博麗の巫女だけじゃなく、あんたもおかしいね」
という。おかしなものには霊夢の次に好かれやすい魔理沙だった。しかし魔理沙はそれを気にする様子もない。話を聞かず、弾幕ごっこの準備をしているほどだ。ゴソゴソと何が入っているかもわからないスカートのポケットの中から、4枚の紙と、八卦炉を取り出す。
「スペルカードは4枚。そっちは三人で4枚だからな」
「わかったわ」
「今からでも二人で挑んでいいんだよ?」
小町が声をかける。三人の死神の中で魔理沙と一番関わりを持っているので、心配なのだろう。
「いや、だから良いんだって。霊夢、見てろよー。お前よりも強いんだってことを教えてやるよ」
「まあ、頑張りなさいね」
魔理沙が霊夢に話しかけたあと、カウントダウンを始める。
「3——2——1——」
「0」
言った瞬間に動き出す。先に動いたのは、侑李だった。
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.15 )
- 日時: 2016/04/24 12:53
- 名前: 河童 ◆PZGoP0V9Oo (ID: DxRBq1FF)
第七話「星花火」
「虚符「酔生夢死」」
先手必勝、短期決戦——と、侑李がスペルカードを宣言する。侑李の周りに幾つかの黄色い弾が浮かぶ。
魔理沙はそれを、どのような攻撃なのだろうと見破ろうとじっと見つめる。
その時、先程までは五十に届かないような数だった弾が、一瞬にして倍程の数になる。侑李の能力だろう。一秒、二秒と経つにつれて、二倍、その二倍と数が増えていく。
十秒程経つと、魔理沙の目の前には、黄色の弾が美しい球形となって飛んでいた。1つの球が、2つに。2つの球が、4つに。時間を追うごとに増えていく円が、魔理沙を追い詰めていく。
「中々やるじゃないか。素人にしては」
「そりゃどうも、お褒めに預かり光栄だよ」
結構きつい弾幕にしたはずだけど、まだ軽口が叩けるか。
侑李が、一瞬思考のために動きを止めたその時。一瞬の不意を突き魔理沙はスペルを宣言する。
「魔符「ミルキーウェイ」」
星形の弾が風車のように回転し、風になびく木や、地面に当たるとそこから小さな星弾が反射し、侑李の元へとんでいく。
自分の放っていた弾幕に、相手の弾幕が混ざる感覚。侑李はそれを経験したことがなかった。彼女は、いつの間にかどの弾幕が誰のものなのかわからず、目の前の星弾に被弾してしまった。
「しまっ——」
「さあさあ死神さん。お次はどの方が出てくるのかい?」
侑李が後ろに下がり、芽衣が前に出てくる。魔理沙の挑発に引っかかる気など毛頭ないようで、鎌を振り上げると、スペルを宣言する。
「刈符「ハーフハーベスト」」
鎌を振り下ろした直後、魔理沙の周りに、よけきれない程の緑の大玉が球形に現れる。
「おいおい、よけきれない弾幕はナンセンスだぜ」
「今のことしか考えられない人間は愚かね。2手3手があるに決まっているでしょ」
芽衣がそう言うと、弾幕が半分ほどの大きさになる。これで避けられると思ったのもつかの間に、だんだんと弾幕は魔理沙へと近づいてくる。弾幕が薄くなったところをすぐに抜けださないといけないようだ。
しかし魔理沙も負けてはいない。機動力とパワーなら人間一番と豪語するだけあって、ひゅんひゅんと弾幕の嵐を抜けていく。ぬけ出すついでに芽衣に向かってマジックミサイルを飛ばすのも忘れない。
芽衣は侑李よりもできるようで、軽々とそれを避け、第二波を繰り出す。今度は赤色の大玉。先程よりも範囲が広がり、ぬけ出す速さ、正確さを求められる。
魔理沙はちまちまとそれを避けるが、途中で面倒くさくなったのか、芽衣に向かってスペルを宣言する。
「星符「エスケープベロシティ」」
乗っていた箒を左手で持ち、星を撒き散らしながら上へのぼっていく。大雑把に上っているように見えるが、赤弾にぶつからないように、繊細に行っているのだ。
しかし芽衣は、ぱらぱらと飛んで来る星弾を一瞥しただけで避け、なんでもないような顔で言う。
「これで終わり?」
「そうやって油断するのを待ってたんだ——」
魔理沙は芽衣に指を突き立て、力を込める。ばん、と放たれる音がした時には、弾は芽衣の近くまで来ていた。
「避けられない弾はダメなんじゃないの——きゃあ!」
「まあ見てなって、美しいからさ」
芽衣が被弾すると、そこから小さな星弾が花火のように溢れる。1人だけ被弾していなかった小町も、見とれているうちに、星弾に当たる。気づいた時にはもう遅かった。
——これがあんたの作戦かい、魔理沙!
「スペルカードを2枚使っただけで3人に勝てちゃったぜー」
「あんたほんとに悪知恵が働くわねえ」
「それほどでもないぜ」
「褒めてないっつの」
勝った魔理沙は、地上に降りる。霊夢は安心した顔で、魔理沙をからかった後、死神たちの方を向く。
「さあて死神さん? 私達の勝ちよ! ここを通しなさい!」
「……わかったよ。まあ精々洋罪様にボロ負けするんだな」
「負け惜しみだぜ」
霊夢と魔理沙は、弾幕勝負のことなど気にしなかったように、そそくさと是非曲直庁へ向かった。
- 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.16 )
- 日時: 2016/04/24 18:47
- 名前: ニコ (ID: yl9aoDza)
- 参照: http://霊夢さんの絵、見ましたよ!!
おお!!
魔理沙すげぇ……(感嘆)
私も早く書かないと……
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.17 )
- 日時: 2016/08/25 20:34
- 名前: 河童@スマホ (ID: APISeyc9)
>>ニコさん
コメントありがとうございます! 返信遅くなってごめんなさい。魔理沙には頑張ってもらいました!
これからもこき使ってやるぜ(笑)
イラストの方も見てもらってくれて……。本当にありがとうございます。
ニコさんも小説更新頑張ってください!!
- 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.18 )
- 日時: 2016/09/05 02:02
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)
こんばんわ、一応、覗かせてもらいました♪
スペルカードルールがちゃんとしていて、符の名前も原作に準拠している感じが良いです^^
弾幕バトルも力が入っていて良いですね。
……でも、正直、弾幕バトルのルールはシリアスな作品にどうなのだろうかと、合作でシリアスをやるとなると少し考えてしまうところ。
いや、ここで話すことではないですね。
今後もがんばってください。
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