二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜
- 日時: 2015/12/06 20:41
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
お久しぶりの方はお久しぶり、初めましての方ははじめまして。河童です。去年まで書いてた「東方幽明総〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜」の出来(特に序盤)が自分の中で不満だったのでリメイクすることにしました。その部分だけ書き直せよって? リメイクのほうがなんか楽しいじゃないですか、ははは。
《注意》
・更新ペースが非常に遅いです
・オリキャラがたくさん出てきます
・文が拙いです
・荒らし、中傷はお止めください。ただ「つまらない」「この小説は嫌い」というのではなく、できれば何処がつまらないのか、何処が気に入らないのかアドバイスを貰えると嬉しいです。
こんな小説でも読んでくださる方はゆっくりしていってね!!!
目次
>>1 登場人物
第一章
>>2 第一話
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.9 )
- 日時: 2016/03/13 12:00
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
第三話 「怪奇な会議」
芽衣と離れて彼岸に来た侑李と小町。是非曲直庁に着いた二人は、叱られるのかシバカれるのかゴクリと唾を飲みながら入口に入った。
「洋罪様ー、入りますよー……」
「どうぞ」
凛とした声が聞こえ、奥のほうを覗くと、赤い髪の閻魔がこちらを向いた。彼女こそ熱を操る程度の閻魔、洋罪園である。
園はこちらを一瞥すると、1人足りないな、と呟く。芽衣の事だろうか? 彼女も何かやらかしたのだろうか、と二人は顔を見合わせる。芽衣に限ってそんなことをするのか、と双方意外に思った。
しかし、園が話したかったのはその事ではなかったらしい。
「今年もあの時期になってきましたね」
「あの時期? 今は……」
「5月…。ああ! そういう事ですね」
「ええ、アレをやる時期になりました。して、芽衣は何処です?」
「さあ、私達を呼んで、その後1人でどこかに——」
その時、バタンと勢い良くドアが開いた。三人が音がした方向を向くと、息を切らした芽衣と、見知らぬ少女が居た。
変な帽子にピンク髪。小さい身長。はて、死んでいる……のか? いや、生きている。人間ではないらしい。神のようだ。
「遅れました! すみません!」
芽衣がそう言うと、園はそんなことはどうでもいいというように皆の疑問を代弁した。
「お疲れ様です。して、その方は誰です?」
「ああ、此奴ですね。こいつは……」
長い芽衣の話を要約したところ、このピンクは過化華。道祖神もどきらしく、道を作る能力が有るらしい。迷って三途の川に来た、ということだ。迷ってぽんぽん三途の川に来られても困るのだが。
「ふうん、過化華ねえ……」
と、園が思案する。何秒かすると、ぽん、と手をたたき、ニコニコしながら言った。
「ここに来たのも何かの縁。貴方にも手伝ってもらいますよ、私達の作戦を……」
「はあ。まあいいけど、何やるの?」
「それはですね……」
「霊夢、こいつどうする?」
「そうね、その辺に放っておきなさい。死にやしないわ」
「うー……」
人里から少し離れた獣道。霊夢と魔理沙は華が行きそうな場所を虱潰しに当たっていた。ついでに妖怪退治も行っている。今倒したのは宵闇の妖怪、ルーミアである。黒い物体が飛びかかってきたのでボコボコにしておいた。
それはさておき、霊夢は気になっていることがあった。先ほど人里に行って聞いた噂だ。
「最近、だるいという人が多い、ねえ。華に関係ある、かな」
「どうだかなー。5月病ってやつじゃないのか?」
「それもそうね。次は何処に行くかな」
「霧の湖とか良いんじゃないか? 近いし」
「そうね」
二人は顔を合わせ、霧の湖に向かった。これから起こる異変の前兆に気づくことも無く。
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.10 )
- 日時: 2016/01/13 22:30
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
第四話「次に進むべきところは」
「あんたたち! ここいらはアタイの縄張りだよ! 帰りな帰りな!」
「いつもいつも邪魔をしやがって……。私達は急いでんだよ、通せよ」
「嫌だね!」
霧の湖上空。華を探す二人はここに来ていた。結局収穫は0だったが、その代わりに妖精に絡まれていた。名前はチルノ。馬鹿である。喧嘩っ早く、この辺りの妖精のリーダーのようなものだ。
霊夢と魔理沙はもううんざりといった表情でチルノを睨みつける。しかし当の本人は二人に喧嘩を売るのに必死だ。
「あーもう、わかったわよ。弾幕ごっこすればいいのね」
「話がわかってるじゃない! あたいは最近鬱憤が溜まってるんだ。発散させてもらうよ」
「発散されるのはどっちなのやら」
幻想郷での少女の決闘方法は命名決闘法案(スペルカード)——通称弾幕ごっこだ。色とりどりの弾幕に名前を付け、どちらがより多く被弾せずにいられるか。また、弾幕の美しさを競う勝負方法である。これにより、人間と妖怪が平等に喧嘩できるようになった。
そんな弾幕ごっこでは霊夢と魔理沙がトップクラスの実力を持つ。ちなみにチルノは身近な雑魚レベルである。妖精は基本的に弱者なのだ。身の程を知らないとはまさにこのことだが、馬鹿なのでいつかは勝てると思っているのだ。実際に、魔理沙を追い詰めたこともある。そういう意味ではチルノは妖精というレベルを超えているのかもしれない。
「スペルカードはそれぞれ1枚ずつ、一回被弾したら終わりね。私対チルノってことで」
「オーケーよ!」
「頑張れ、霊夢。いや、頑張らなくても大丈夫だとは思うけど」
「何だとー?」
「はいはい。それじゃいくわよ」
霊夢がそう言うと、すぐさま札と取り出し投げつける。基本的に霊夢のスタイルは『テキトーに勝つ』だ。大幣を振り回すかホーミング弾で追尾させるか札をテキトーに投げまくるかのいずれかで、だいたいの雑魚には勝てる。
しかしチルノはただの雑魚ではない。小さい体を活かし、ひょいひょいと札を避ける。鼻歌が聞こえてくるほどに軽快だ。
「そんなんじゃあたいは倒せないよ! 今日のために新しいスペルカードを作ってきたんだから」
「あら、それは楽しみねー」
「どうせ大したことないぜ」
魔理沙が軽口を叩くと、チルノは空中で地団駄を踏み、憤怒の表情で魔理沙を見る。一瞬札が顔を掠め、今はそんなことをしている場合ではないと弾幕を避けることに集中する。
そうして十秒ほどたった時、札の嵐が止む。すかさずチルノがスペルカードを宣言する。
「冷符「コールドショルダー」」
すると青い弾がチルノの周りを飛び回る。少しながら霊夢を追撃する。霊夢は最初はひょいひょいと避けていたが、次第に面倒臭くなったのか、
「霊符「夢想封印」」
「きゃあああ!」
「げ、外道だぜ……」
これこそ本当の追撃。しつこくチルノを追いかけ回し、被弾させる。可愛らしい悲鳴を上げながらチルノは落ちていった。少し哀れに思ったのか、魔理沙はチルノの落下点に入り、抱っこする。
「酷いわねえ、外道だなんて」
「酷くない」
「そういえばあんた達、急いでるって言ってたわね。なんで?」
「ん。それは——」
霊夢が事情を説明する。チルノがなにか思い当たることがあるというように顔を上げ、
「その妖怪——華? だっけ、見たかもしれない」
「え、何処でだ?」
「あっち」
と、彼岸が有る方へ指をさす。霊夢と魔理沙は顔を見合わせ、チルノに礼を言う。
「ありがとう馬鹿。あんたのおかげで目的地が見えたわ」
「ほんとほんと。ありがとな馬鹿」
「礼はいらないわよ。……て、あたいは馬鹿じゃなあああああい!」
彼岸へ飛び去る二人をチルノが追う。しかしすぐに二人は見えなくなってしまった——。
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.11 )
- 日時: 2016/01/17 04:38
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
第五話「邪魔」
チルノから華の居場所を聞いた二人は無縁塚に向かっていた。普段よりも速く、周りの妖怪を風圧で吹き飛ばすほどに。
しかし、魔理沙は気付く。いつもはもう無縁塚、彼岸に着いていてもいい頃合いだ。それなのに一向に目的地の形も影も無い。
——誰かが私達の邪魔をしてる? 何のために?
そんなことを考えだしたころ、霊夢が口を開く。
「今日はなんだか時間が流れるのが遅いわね。もう彼岸についても良いんじゃない?」
「そうだな。まるで誰かが湖から彼岸までの距離を伸ばしているような——」
自分の考えを代弁した霊夢に相槌を打ちながら魔理沙は気づく。彼岸には距離や長さに関する能力を持った死神が3人も居たじゃないか。何故気づかなかったのだろう。考えれば簡単じゃないか、彼岸へ行くのを邪魔するのは大体閻魔の下に着いている死神だ。
しかし動機がわからない。なぜ彼女らは私達の邪魔をする?
「——それは、あんたらに今来られると困るからに決まってるだろ」
いきなり聞こえた頭に思い浮かべていた人物の声に驚きながら前を向く。考え事ばかりしていると顔がうつむきがちになってしまう。
声は一つだったが居るのは3人。
——こんなに大勢の気配を見逃していたなんて、油断大敵とはこのことだな。
「何? 何の事情があるのよ。まさか、裁判に不正があったとかでそれを隠蔽しようとしてるんじゃ——」
「いやいや違うよ。あたいらは今の時期だからこそやらねばならないことをしてるんだ」
「今の時期だからこそ?」
そんな意味深なことを言うのは小野塚小町。いつも持っている鎌は見当たらないが、それ以外はいつもと変わらない、飄々とした死神だった。
それと正反対に、小町の右でキリッとした仕事モードの顔になっているのは岡澤芽衣。半分にする能力を付与した鎌を携えており、今すぐにでも切りかかってきそうな雰囲気だ。
「いま手を引けば私達もあんた達に危害は加えないよ。とっとと帰った帰った!」
と、挑発的な口調で霊夢達に言うのは鈴城侑李。後でまとめた青い髪を揺らしながら、二人を睨む。倍にする程度の能力をもっている彼女が、おそらく二人を彼岸に行かせなかった元凶だろう。
霊夢と魔理沙は顔を見合わせ、なんだこいつら——と思っているような顔をし、当然のように、
「手を引かない」
「手は引かないぜ」
と言った。
対して、3人の死神は全員揃ってやれやれといった顔をし、ため息をつく。しかし、顔を上げた後は、臨戦態勢に入った顔で、二人を見る。
「分かったよ。あんたらの考えはようくわかった」
侑李が言う。
「じゃあ交渉決裂ってことで——」
「弾幕ごっこだね!」
芽衣と小町がそう言って、二人に指をつきつける。
魔理沙はおう! と声を上げたが霊夢は俯き何かを考えている。魔理沙がおいどうしたんだよ、と声をかけ、肩に手を掛けようとした瞬間、顔の向きを戻し、言う。
「その前に聞かせてほしいことがあるわ」
「聞かせてほしいこと?」
魔理沙を合わせた4人が面食らった表情をする。それもそうだ。さあ戦うぞ、となったところで話の腰を折られたのだから。
しかし霊夢は気にしていないようで、話を続ける。
「あんた達がやりたいことって何よ。華が関係あんの? 私達は華を取り戻しに来たのよ!」
霊夢が叫ぶと、芽衣はそんなことか、と言い、また、少し長くなるけど良い? と尋ねる。二人は、というか霊夢は構わないわと話をするように促す。
「わかった。じゃあ説明するわね。私達が今しようとしていることは——」
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.12 )
- 日時: 2016/01/26 11:05
- 名前: 風死 ◆Z1iQc90X/A (ID: B594orir)
初めまして河童様、風死と申します。
ここ最近で東方のファンになりまいた。まだまだ、知識も浅く、知っているキャラすら多いわけではないですが、読ませてもらいました。
文章が引き込まれる感じで良いですね。なんというか、何かを読者に問いかけているようなスタイルが好きです。
それと魔理沙や霊夢といったキャラが、鮮明に掛けていていいなと思いました。
更新頑張ってください。
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.13 )
- 日時: 2016/01/30 09:40
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
風死さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。すごく嬉しいです。
これからも一生懸命書かせていただきます。
この掲示板は過去ログ化されています。