二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜
- 日時: 2015/12/06 20:41
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
お久しぶりの方はお久しぶり、初めましての方ははじめまして。河童です。去年まで書いてた「東方幽明総〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜」の出来(特に序盤)が自分の中で不満だったのでリメイクすることにしました。その部分だけ書き直せよって? リメイクのほうがなんか楽しいじゃないですか、ははは。
《注意》
・更新ペースが非常に遅いです
・オリキャラがたくさん出てきます
・文が拙いです
・荒らし、中傷はお止めください。ただ「つまらない」「この小説は嫌い」というのではなく、できれば何処がつまらないのか、何処が気に入らないのかアドバイスを貰えると嬉しいです。
こんな小説でも読んでくださる方はゆっくりしていってね!!!
目次
>>1 登場人物
第一章
>>2 第一話
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.1 )
- 日時: 2015/12/06 00:13
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
《登場人物》
・洋罪 園・ヤマザナドゥ(ようざい えん —)
性別 女
年齢 不明
種族 閻魔
性格 真面目で、公私をしっかり分ける。地の性格は結構甘く、必死に「天国に行かせてください!」と言えば許される、という噂まで立っている。実際は仕事の時は映姫を越すぐらい厳しいので許されない。また、蒟蒻が好物で、おでん屋に蒟蒻を山盛りに頼む園の姿の目撃情報が多数報告されている。
容姿 赤い髪を映姫とは逆の向きに(右から左へと)長くしている。服装は映姫とほぼ同じだが、白と赤のリボンの色が逆になっている。寒がりのため、上に白黒のコートを着ていることがある。部下たちの評判はよろしくないようだ。「ださい」「閻魔だからってこれはない」など言われ放題である。ちなみに言った者は全員シバイている。
能力 熱を操る程度の能力
二つ名 地獄の激熱裁判官
備考 「熱を操る」と一言で言っても、人の情熱、ものの熱さ、体温など色々ある。園は基本的に熱くなって常識の判断がつかない者にこの能力を使う。喧嘩をしてもすぐに冷めてしまい、クール気取りの者も熱血にすることができる。ちなみに、冷めた蒟蒻を温めるのにも使える。
・鈴城 侑李(すずしろ ゆうり)
性別 女
年齢 不明
種族 死神
性格 面倒くさがり屋で、よく小町と一緒に木陰で駄弁っている。そこを閻魔二人に見つかって仕置きされるまでがワンセット。しかし、やらなきゃいけないことはしっかりと判断し、やる。仕事はやらないが。
容姿 青い髪を後でまとめる。小町の着物を多少簡略化したものを着る。首に五円のネックレスを付ける。歩くとジャラジャラなるので煩いと不評である。魔法使いのM氏は「是非曲直庁のやつはファッションがわかっていないぜ」と評している。
能力 倍にする程度の能力
二つ名 倍々の死神
備考 倍にする程度の能力とは、人の寿命や三途の川の距離や長さを倍にする能力である。それ以外のものには使えないし使わない。人の寿命を倍にするのは基本死神としてアウトなので使わない。距離を倍にするのも小町がやってくれるしで使わない。よって能力があまり知られていない。しかし小町と違うのは、鎌に殺傷能力が有ることである。うっかり切られたら寿命が倍になるぞ。…切られたほうがいいかもしれない。
・岡澤 芽衣(おかさわ めい)
性別 女
年齢 不明
種族 死神
性格 小町、侑李と違い、真面目で死神のリーダー的な存在。しかし苦労人体質で、他の死神の尻ぬぐいをするのはだいたいこの方。可哀想である。最近はそれも楽しくなってきたようだが。おせっかいで世話焼き。幽霊に話しかけることも好きで、トークスキルは高い。
容姿 黄色の髪をショートにしており、小町と色違い(少し水色がかっている)服を着ている。閻魔のもののフリルとリボンをなくしたような帽子を被っており、やはり不評である。帽子をもう少し小さくしたら…と評すのはM氏。
能力 半分にする程度の能力
二つ名 半分の死神
備考 基本的に侑李の半分バージョン。しかし能力の認知度は高く、恐れられている。鎌にも能力が付与されており、触れた瞬間人生が半分消える。閻魔やその辺の死神よりよっぽど脅威である。
・過化 華(かばけ はな)
性別 女
年齢 不明
種族 道祖神
性格 マイペースであり、自由気まま。果たして本当に道祖神なのだろうかと疑いたくなるレベルである。ご利益もあるんだか無いんだかわからないし。というか無い。道祖神とは名ばかりの道を作る神である。道祖神というより道作神? しかし神は神、力は予測できない。
容姿 ピッケルが太くなったような変な帽子を被っており、ピンク髪のセミロング。服装は村人が着るような質素な着物で、何着も持っている。帽子とミスマッチ過ぎて怖い。いや、神としての威厳を保ってるからアリなのか?
能力 道を作る程度の能力
二つ名 幻想郷の道作ラー
備考 道を作る程度の能力というのはとても便利で、物理的な道から成功への道までなんでもござれだ。道とついていたら基本的にこいつが作ったもの。空手道、合気道など。砂利道を整備するのが好きらしい。
昔香霖堂近くの道祖神だったが、いつの間にか道を作る神になっていた。今は香霖堂に住み着いている。霊夢と魔理沙とも仲がよく、三人でお花見をしたり異変に行ったりと色々やっている。
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.2 )
- 日時: 2015/12/09 16:10
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
第一話 「仕事をしない死神」
道行く人に、『三途の河といえば?』と聞いたら、どんな返事が帰ってくるだろうか。死人が行くところ、死神がいる所等、物騒な返事が帰ってくるだろう。しかし実際の所、幻想郷で物騒なところはそんなに無いのだ。死神はいるけれど、その死神も、
「最近、墓が無縁塚にポンポン来るんだよねえ」
「ふうん、親不孝者もいたものね、外の世界も」
「あたいはそんな奴だけにはなりたくないね」
「あんたはその前に仕事をしなよ」
「あんたもだろう?」
「はっはっはっはっはっは!」
なんて、木陰に座り込みながら談笑している。死神なんてこんなもんだ。しかも船頭である。人魂と話しながら魂を彼岸に運ぶだけの仕事。まあ、その仕事すらやらない死神が二人いるのだけれど。
すると、1人の赤い髪をした死神——ちなみに名を、小野塚小町という——が、何かの気配を感知したようで、顔を一緒に話していた青髪の死神——こちらは鈴城侑李——から逸らし、気配の方向を向いた。侑李はそれに気づかず、ペラペラと、何かを話している。
気配の発生源が枝を踏んだのか、パキリ、という音が鳴り、そこで初めて侑李は気付く。
目の前にいかにも怒っていますよという顔をした少女がいたということに。
「うわっ! 芽衣! なんで此処に!?」
「なんで此処に!? じゃ、ないでしょ! 仕事ほっぽって何やってるかと思ったら小町とお喋りしてるし!」
芽衣と呼ばれた黄色の髪をした死神は今にも殴りかかりそうな勢いで歩み寄る。
「いやいや、私が誘ったんだよ。休憩中だったからさあ」
「そうそう! 小町が誘ったせいだよ!」
小町が擁護する。しかし芽衣は表情を崩さず、
「誘いを断らなかった時点でダメ! 結局サボりたかったからサボったんでしょう?」
「うっ」
図星だったようで、侑李の顔に汗が浮かぶ。これはもう何を言ってもダメだね、と小町がつぶやき、侑李の肩を掴む。
「ま、頑張れよ」
「裏切り者ー!」
「そうそう、小町。貴方も洋罪様に呼ばれてるから」
「えっ?」
「最近サボりすぎだって。シバくそうよ」
芽衣がそう言った瞬間、侑李の顔がパァっと輝く。がっくりと肩を落とす小町に、ニコニコと笑いながら言った。
「ま、頑張れよ」
「うわ、やな奴だなあんた!」
煩い二人を眺めながら、はあと溜息をつく。
——別に怒られるわけじゃないけど。小町は知らないが。
侑李と小町が喧嘩を始めた辺りでそれを止める。サボらなければ良い友人だが、サボり魔が治るわけでもなく。
ふと目を移すと、人影が見えた。死者だろうか。いや、それにしては生き生きしている。迷ったのか? ここに? 三途の川に用事があるのだろうか。変な奴。
「侑李、小町。あんたたち先に言ってて」
「はいよ、なんか用事でもあるのかい?」
「まあちょっとね」
なんだ、ふたりとも気づいていないのか。勘が鋭いところがあったけれど、今回ばかりは気づかなかったようで、芽衣の返事に不信がる様子もなく、そのまま彼岸に向かっていった。
芽衣は人影の方へ小走りで向かう。やはり生きている。さて、此処に来るのはどんな変人なのだろうか。
「お前……死人じゃあ無いよな?」
「ああ」
「どうやって此処に? 名前は?」
「過化華。まあ少し道を作りにね」
「はあ? まあいい、とっとと帰れ。ここは人が来るとこじゃないよ」
「私は人じゃないわ。神よ」
「神ぃ? 疑わしいわね。ちょっとこっちに来なさい」
「誘拐されるー」
「違うわよ!」
ぎゃあぎゃあと騒ぎながら、早く保護者が来ることを願う。一体誰がこんなの連れてきたんだろう。迷惑だからとっとと連れ帰ってくれよ。
その保護者はこれから此処に来るなんて、芽衣は思いもしなかった。
- Re: 【リメイク】東方悠暝創 〜もう一人の閻魔と愉快な仲間〜 ( No.3 )
- 日時: 2015/12/09 17:51
- 名前: 河童 (ID: DxRBq1FF)
第二話「閑話休題、香霖堂」
——魔法の森。普通の人間なら咳き込みそうな程の化け物茸の胞子が宙を舞う。そんな森の入口に色とりどりのビラが貼られた建物が一件。名を香霖堂という。そこかしこにひと昔前の電化製品が無造作に置かれており、ゴミ屋敷のような風貌である。もちろん人っ子一人寄り付いていない。立地条件が最悪なのもあるが、店の雰囲気のせいだろう。
いや、人っ子一人寄り付いていない、というのには語弊があった。正しくは、『まともな人間は』人っ子一人寄り付いていない、である。
——カランコロン。カウベルが鳴り、本を読んでいた店主、森近霖之助が顔を上げると、金髪の少女がいた。
「お邪魔するよ」
とだけ言うと、入口近くの壺に腰掛ける。そこがお邪魔してきた霧雨魔理沙という魔法使いの定位置だからだ。
「邪魔だというなら帰ってくれないか?」
「はは、それは出来ない相談だ」
「で、何か用かい?」
「いや、特に用は無いよ。ただ顔を見に来ただけだ。……ん?」
魔理沙が何かに気がついたように、周りを見渡す。何かこの店に憑いているのだろうか。彼女に霊感があるのかは分からないが。
「華は何処だ? いつもここに居るのに」
華とは最近になって此処に住み着いた道祖神……らしい。らしいというのは、道祖神はそもそも地蔵などに宿っている物だと思っていたので自由に動き回れて、話すことができる華が道祖神なのか怪しいからだ。しかし力はそれなりにあるようで、魔理沙などと一緒に弾幕遊びをしている。
そして先週辺りから、どこかに散歩にでかけたと思ったら電化製品を拾ってくる。助手として雇うつもりはなかったが、恩返しのつもりなのだろうか。ならばもう少し売れる物を拾ってきてほしいものだ。電化製品はかさばる上に売れないので困ってしまう。——と、いらないことを考えすぎたようだ。多分、今日も散歩に行ったのだろう。そのことを魔理沙に伝えると、
「へえ、あいつが1人で、ねえ……。なにか悪いことが起きなきゃ良いがなあ」
「流石にそれは無いだろう。いくらあの子でもそれは……」
無いとは言い切れないのが悲しいところだ。実際、あの子が住み着いてから面倒事がやけに増えた。なぜ店主である僕が人里まで行って華達の茶菓子を買ってこなくてはならないのか。不思議なものである。
なんて、魔理沙と他愛のない雑談をしていると、カランコロンと再びカウベルが鳴った。華が帰ってきたのだろうかと入り口を見ると、紅白の目出度い色をした少女がいただけだった。
「華居るー? あら、霖之助さん居たのね」
「ここは僕の店であり家だ。したがって僕が此処に居ないことは無い」
「よう霊夢」
「あ、魔理沙も居たのね」
来店した紅白は、博麗霊夢という。ちゃらんぽらんな性格だがれっきとした博麗の巫女である。華に会いに来たらしい。
今日は華目当ての客が多い。いや、霊夢も魔理沙も代金を払わないので客とはいえないかな。
「華はきっと散歩にでも行ったんじゃないかな。最近出掛けていることが多いからね」
「ふーん。少し用があったんだけどなあ」
「どうしたんだ?」
「神社の道を舗装して欲しくてね」
華は道を作る能力がある。どんな仕組みかは知らないが、念じるだけでそこに繋がる道ができるらしい。一度人里と家の道をつなげて欲しいと頼んだことがあるが、人里は駄目らしい。全く持って意味がわからない。
「うーん、ここに居ないかー。じゃあ、探してこようかなあ」
霊夢がそうつぶやくと、魔理沙がすぐさま反応した。私も行く、と言うと霊夢が返事をする前に彼女を連れて行って店を出て行ってしまった。全く、忙しい子だと思いながら、読みかけだった本を開く。何ページだったかな。
……しまった。今日も彼女らに代金を払ってもらっていない。
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