二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在
- 日時: 2016/05/06 23:25
- 名前: 魔夜&ラリティ (ID: y88BZl/P)
- 参照: http://設立日…2015/12/24 (15時47分)
皆さん初めまして!こんにちはの方も居ますかね?ラリティです!
今回は魔夜さんとのコラボ作品です!
コラボというより合作…、ですかね。初の合作だったりしますw
暖かく見守ってください。…安心してください、魔夜さんは上手ですよ(キリッ
まずは注意です!
【注意】
・とりあえず荒しさんはご退場願います
・私、ラリティは文才0であり掛け持ちしてます
・オリキャラ多い、てかついて行けなくなるほど多い
・オリキャラ募集?しないよ、そんなの
・小説カキコのルールを守ってください!
続いて目次です!
【目次】
『月夜消滅異変』
1話…>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10 >>11 >>12 >>13 >>17 >>21
2話…
3話…
4話…
最後にお客様覧です!
【お客様覧】
・フラン・ブレイク・ガルシア様
・風死様
・
・
それでは、スタートです♪
『ようこそ幻想郷へ、歓迎するわよ。最古の妖怪としてね』
- Re: 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在 ( No.2 )
- 日時: 2015/12/24 17:07
- 名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: 2CRfeSIt)
「まぁ、入りなさいよ」
「おう、お邪魔するんだぜ」
そういい、魔理沙はほうきから降り、博麗神社内部へ入っていった。
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「…へぇ〜、紫が」
「そうよ、面倒極まりないわ。でも受けちゃったからやるしかないわね」
あれから何分かした。
博麗神社の中、いつも霊夢の寝ている畳の部屋にて。
茶色の丸いちゃぶ台を挟むように、霊夢と魔理沙が対面している。
真ん中には醤油煎餅の入った器。
そして、端には茶飲みが二つ。霊夢と魔理沙のだろう。
少し驚いたように話すのは、さっきやって来た霧雨魔理沙。
如何にも面倒と言いたげな表情を浮かべるのは博麗霊夢。
魔理沙が来る前のことを話していたのだ。…愚痴混じりで。
「ただでさえ貧乏巫女なのにな」
今にも笑いそう…、訂正。今さっきクスっと笑った魔理沙に、少しムカッとくる。どうしてこうも魔理沙はこうなのだろう。
「そこは良いの!早苗からお金奪いとるし、咲夜から食料もらうし、妖夢から料理教えてもらうわよ」
「最初に被害にあう早苗が可哀想なんだぜ」
「事情説明すれば分かってくれるわよ、早苗だもの」
ちゃぶ台をバンっと叩き、力強く魔理沙を説得したところで落ち着く。苦笑いして、魔理沙はそういうが、友情に絶対的自信を持つ霊夢である。
その自信は何処から来ているのだ。
「う…、うぅん…」
隣の部屋から声がする。
さっき寝かせた幻想入りした子だ。萃香がいる覚えもないし、紫の声はもっと大人びてる。
幻想入りした子で間違いない。
「お、起きたんだな。私も挨拶しておいていいか?」
「幻想入りしちゃったんだから嫌でも一週間以内には挨拶させるわよ」
起きたことが嬉しいのか、声を聞いた瞬間に笑みが溢れる。魔理沙は顔に出やすいから、仕方ないか。
霊夢が片目を閉じてからそういい、隣の部屋の襖を開けようとする。
「此処どこ!?」
大声が境内に響く。
魔理沙は耳を塞ぎ、霊夢は肩をくすめて両目を閉じている。響子でもこうはならないぞ。
「ちょっと、煩いわよ!参拝客が逃げちゃうじゃない!!」
「お、落ち着くんだぜ霊夢!そりゃ外の世界から来たんだから分からないに決まってるんだぜ!」
襖を勢いよく開け、鬼の形相で幻想入りした子に言う。
魔理沙は慌てて説得、止めようとする。霊夢は聞く耳を持っていない。
「あ、えっと…。此処どこ?」
「まだ言う!?此処は幻想郷、そして博麗神社よ!」
「…えっ?幻想郷?」
幻想入りした子の頭の上には、はてなマークが三つほどある気がした。
まぁ、分かりきった反応だった。
- Re: 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在 ( No.3 )
- 日時: 2016/05/07 00:06
- 名前: 魔夜 (ID: y88BZl/P)
「私が代わりに説明してやるぜ。幻想になった者、つまり忘れられた者が来る世界、それが幻想郷だぜ」
魔理沙が隣の部屋へゆっくりと歩いてきて、説明する。
「へぇ……。レイ、きっと皆に忘れられたからここに来るのは不思議じゃないのかも……」
顎に手を当てて、そう呟く。
「あ、自己紹介がまだだったな。私は霧雨魔理沙、魔法使いだ。魔理沙と呼んでくれ、よろしくな。ついでにこいつは一応ここの巫女、霊夢だ。
……所で、そんな顔をしていたら、客が逃げるぞ?」
魔理沙はにこりと澪澄に自己紹介をした後、呆れたような顔で巫女に言う。
「あ……そうね。……私は博麗霊夢。ここの巫女をやっているわ。よろしく」
魔理沙の言われた事を受け取った後落ち着いた顔になり、霊夢も自己紹介をする。
「よろしく、霊夢ちゃんに魔理沙ちゃん!レイは神坂澪澄だよ〜」
こちらもあいさつし、澪澄は立ち上がるが少しふらつく。
「だ、大丈夫か?」
「結構高い所から、階段から落ちたから全然大丈夫じゃないよ……」
「はぁ!?高い所から落ちて助かる上にタイミング良く幻想入りするなんて幸運の持ち主ね……。……魔理沙、この子、大丈夫じゃないらしいから永遠亭に連れて行って」
「おう、分かったぜ!それならレイ、箒に乗ってくれ」
「え?乗ってどうするの?」
「どうするってこれで行くんだよ。」
「え、う、うん……?」
意味がよく分からない澪澄は首を傾げながら、おそるおそると箒に乗る。
「よし、今に意味が分かるぜ。じゃあ、出——発——!」
澪澄が乗ったのを確認すると箒を浮かして、永遠亭への方向に飛ぶ。
「わわわっ!わー!」
「いってらっしゃい。……ふぅ、疲れたわ。じゃあ、二人が帰って来るまで休憩しよう……」
一人になった霊夢は、疲れきった顔をして畳の部屋へ戻って行く。
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「ただいまだぜ」
「ここは私の家であんたの家じゃないわよ。で、怪我はどうだった?」
「大した事無いってさ。明日、明後日ぐらいになれば完治するそうだぜ」
「ふぅん、あんたに女神様が微笑んだそうね、そんな大したことない怪我で済むなんて。……そういえばあんた、どうせ住むところ無いんでしょう?だから私の所に住んだらどうかしら?」
澪澄が大した怪我を負っていない事を聞いてそう反応した後、しばらく考えこんでからそう提案した
「おお、霊夢。レイが起きる前に愚痴言っていかにも面倒臭そうだったのにそんな事言うなんて驚きだな。見直したぜ」
「紫に頼まれたからね、やらないといけないのよ。それにタダで住ませないからね。そうだ、毎日、料理を作ってもらいましょう」
わざと驚いているような口調でそう言う魔理沙に対して、上を向いてそう応える霊夢。その会話の中に。
「呼んだかしら?」
突如、紫がスキマからひょっこりと現れる。
「あんたは呼んでない。何か用?」
目の前の妖怪に、霊夢は冷たい感じで聞く。
「そうそう、この子の能力を伝えるのを忘れていたから来たのよ」
「スペルカードの弾幕を作る時は主に能力を駆使するからな、皆。レイの能力は何なんだっ?」
「何で嬉しそうに聞くのよ?」
すかさず魔理沙に呆れたようにツッコむ霊夢。
そしてその様子を見て微笑んでいる紫と、皆の話を聞いて頭に青いハテナが沢山浮いている澪澄。
「えっとね、この子の能力は『幻を操る程度の能力』と『形を操る程度の能力』よ」
「うへっ?普通の人間の私に能力があるの?」
「そんな事言ってたら、霊夢も魔理沙も普通の人間よ」
「へ、へぇ……。普通の人間が不思議な能力を持つなんて幻想郷は凄いね」
- Re: 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在 ( No.4 )
- 日時: 2015/12/25 14:33
- 名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: 2CRfeSIt)
「…まぁ良いわ。レイの怪我が完治したら挨拶回りにでも行きましょう」
一度ため息に似たものを吐いてお茶を飲んでからそういう。
「そうだな!最初は紅魔館か?」
「お世話になったんだから、永遠亭よ」
魔理沙が嬉しそうにしながら最初に行くのは紅魔館だ、と言う。
それに対し霊夢は、怪我の手当てをしてくれた永琳の居る永遠亭にしようと言う。
…悔しいが、霊夢のほうが正論だ。
「いや、白玉楼の方が…」
「それはないわね」
白玉楼は冥界にあり、生きた人間は滅多に行くことを許されない。
…いやまぁ、行けるっちゃぁ行けるけど。
霊夢と魔理沙と咲夜は普通に行けたけど。
人間じゃなければ行けるの?とかそういう問題ではないけど。
「行くとしたら、永遠亭の方が先の方が良いわよ。…ねぇ紫…って居ない!?」
後ろを振り返り、スキマ妖怪である紫に同意を求めるが、いつの間にか姿を消していた。
さすが、スキマ妖怪。
「あぁ、紫ならさっきっから居なかったぜ」
「くぅ、知ってるなら言ってくれれば良かったじゃない…!!」
「面白そうだったから黙ってみたぜ」
霊夢の真ん前、つまり紫の真ん前にいる魔理沙は気付いていたようだ。
どうやら、魔理沙が「最初に紅魔館に行く」と言ったところらへんから居なくなっていたらしい。
魔理沙がピースサインをする。ムカっとくる。どうしてこうも魔理沙はこうなのだろうか。
こんの、次何かあったら同じ目に合わせてやる。
そう、心に誓った楽園の素敵な巫女だった。
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_______________________
「…あの、紫様」
「何かようかしら?藍」
スキマの中。
微笑みを浮かべるスキマ妖怪と、その式である九尾と狐がいた。
「…何故彼女を幻想郷に?」
スキマ妖怪とは対してしっかりとした顔で、式は問う。
「実体に忘れられたから、幻に覚えさせようとした。…それだけよ」
感情を一切見せない、破顔微笑。
…さとりでもない限り、その表情を見破ることは難しい。いや、不可能。もしかしたら、さとりでも無理かもしれない。
「けれど、彼女は本当は忘れられて…」
「あーもう、助けたんだから良いの!この話はおしまい。藍、お昼ご飯作って」
「…分かりました」
式は一生懸命、何かを言おうとする。
スキマ妖怪は途中で遮り、逆らえないような命令を下す。
勿論、式は逆らうことはない。静かに、従うだけ。
だが、式はスキマ妖怪に何を言いたかったのか…。
彼女とは?『本当は忘れられて…』の続きとは?紫の考えとは?
明かされることは、二度とない。
- Re: 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在 ( No.5 )
- 日時: 2016/05/07 00:18
- 名前: 魔夜 (ID: y88BZl/P)
「ふ、ふふっ。あ、そういえば」
「何よっ?」
魔理沙の性で、まだ少しムカっとした気持ちが残っていて、澪澄に何かと聞く霊夢の口調が強かった。
「魔理沙ちゃんが言っていた、“すぺるかーど”と弾幕って一体何?」
「ああ、その事ねぇ……。あらかじめ技の名前とそれを体現した技をいくつか考えておいてそれを契約書形式に記した紙を任意の枚数所持しておくことになる契約書の事よ。」
そう言い、霊夢は自分のスペルカードを相手にひらひらと見せる。
「そして弾幕はな……、パワーだぜ。聞くより見たほうが早い!」
魔理沙がどこからかミニ八卦炉を取り出してニヤリと澪澄に微笑み、外に出て空にそれを向ける。
「よーく、見てろよ。恋符『マスタースパーク』!」
魔理沙の持つ八卦炉から虹色の極太レーザーが放たれる。
「わあ……凄いね!私もこういう技が使えるようになるのかな?」
「ああ、お前の努力したいでなれるぜ。てかならないとこの世界では妖怪にパクッと食べられて終わりだ。気をつけろよ。」
魔理沙はルーミアを思い出しながら、怖い顔で相手にそう言う。
「はぁ……。二人共気が合いそう。ほぼ魔理沙に任せたいわねぇ」
二人が楽しそうに喋っている様子を頬杖をついてため息を吐き、霊夢は見ている。
「……そうだ。そろそろ昼になるわね。レイ、約束通り料理を作ってみなさいよ」
「あ、分かったよ〜。驚くような料理を作ってあげるからね〜!」
「はいはい、頑張ってくださいな。」
「おいおい、霊夢。冷たいな〜。」
霊夢は幻想の少女を台所へ連れて行く。
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「お、ハンバーグか!旨そうじゃねえか!」
一つの白いお皿に美味しそうなハンバーグが三つ、そしてちゃぶ台を三人が囲んでいて、みんなの前に割り箸が置いてある。
「にしてもお前、咲夜から材料と割り箸を貰っていたんだな」
「ええ。そろそろ腐ってもおかしくなかったからちょうど良かったわ」
「おい、大丈夫か?もしお腹壊したら、そんな材料を使わせた霊夢の責任な」
「それは嫌よ!」
「あ、あの、冷めちゃうよ。とりあえずレイから頂きまーす!」
手を合わせて頂きますを言い、割り箸をパキンと綺麗に割ってハンバーグを四等分に分けると、掴んで口に運ぶ。
「よ、良かった!とりあえず成功した……かな?」
澪澄はほっとし、胸をなでおろす。
「どれどれ、……って美味!とりあえず霊夢食べてみろ!」
「どんな味かしらねぇ?って本当に美味しいわ!あんた、これから毎日料理を作りなさい!」
「って言っても材料はどうするんだぜ?」
「咲夜から貰いに行きなさい!あんたが連れに行ったらどう?どうせパチュリーの本をパクるんでしょう?」
「パクっているんじゃなくて借りているんだぜ!死ぬまで!」
「パクる・・・?そんな事したらレイの住んでいた世界では罰を受けるよ?窃盗罪として」
「え!そうなのか!?外の世界は厳しいんだな!」
- Re: 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在 ( No.6 )
- 日時: 2015/12/27 22:13
- 名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: 2CRfeSIt)
「…なるほど、魔理沙はぜっっっったいに外の世界で生きれないわね」
「なっ、私だって密かにやるよう努力してるんだぜ!?」
呆れたように言い、ジト目で魔理沙を見る霊夢。
そして、否定しきれない魔理沙。
「努力の使い所が間違ってる気がするんだけど?」
「そこは言っちゃいけないんだぜ」
…どうやら二人とも何が言いたいか分かっているようだ。親友、色んな意味で恐ろしい。
まぁ、だからこそ『親友』と言う言葉が似合うのだろうけど。
「じゃ、永遠亭に向かうんだぜ!」
ニカッと笑って魔理沙が言う。
霊夢も一度ため息を付いてから、微笑んで無言で頷いた。
…レイはって?もう鳥居の方に行って、
「二人とも早くー!」
なんて言っていた。元気が魔理沙並みにある、そう思った巫女だった。
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「さて、ここが迷いの竹林。この一番奥にあるのが永遠亭よ」
「うー…、疲れたよぉ…」
「こんな事で疲れてちゃ、弾幕ごっこは出来ないんだぜ!しっかり鍛えなきゃな♪」
「ふぇ…」
此処まで歩きできた。
「やはり周りを覚えるには歩かないと」と魔理沙が言ったからだ。
実は、博麗神社から永遠亭は結構な距離がある。空を飛んでも5分はかかる。
…魔理沙はほんっと元気が良い。私はついていけない。
そしてまんまと騙されたレイ。
元気だから体力はあるかと思ったら、ふつーだった。性格だけは元気らしい。
その瞬間、フワッと火の粉が舞う。
「あなた達、また来たのね。永遠亭に?」
「あらかぐ。案内してくれる?」
「断るつもりはないわ」
火の粉の正体は、鳳凰である神風華紅蘭。
二つ名も『鳳凰の少女』と名乗るほど。
此処にいる理由として、迷いの竹林近くに家があるから。…たったそれだけ。
そして、迷いの竹林から永遠亭に行くまでの道をしっかりと覚えている。
そして、断らないと言っている。
…という訳で、永遠亭まで案内してもらうことにした。こういう人が居ると本当に有難い。
永遠亭に行く途中でレイにも自己紹介してくれた。こう気が利く人は、あんまり居ない。
…そう言って、霊夢は紅魔館の方を見ていた。
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「…さて、到着よ」
「ありがとな、かぐ!お礼はキノコで支払うぜ」
「それなら筍が欲しいわね」
少し言おう。筍は高級品だぞ?貧乏巫女と人の来ない店を運営する魔法使いに貰えると思っているのか?
…こほん、何でもない。
「それじゃあね、かぐ。案内ありがとう」
「帰りは迷わない?帰りまで待っててあげるわよ?」
「さすがに帰りは空飛んで帰るわよ」
本日二度目の永遠亭に、魔理沙とレイは足を踏みいれた。
霊夢はその後ろから静かに入った。
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