二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ダンガンロンパN Brand New Despair
- 日時: 2016/03/01 17:12
- 名前: バタフライ ◆T0qJfISYm6 (ID: cWF1aDDB)
みなさんこんにちはこんばんは 初めましての方は初めまして。バタフライと言うものです。
ダンガンロンパの続編の開発決定。そしてアニメーションも制作&放送決定と、
一時期とある事情により冷え込んでいたダンガンロンパ熱が回復したため、今回の小説を投稿致します。
この小説は、ゲーム「ダンガンロンパ」をモチーフにした小説です。
注意点がいくつか。
1 元ネタとなったゲームの都合上、グロテスクなシーンや殺人のシーンがある
2 ダンガンロンパシリーズ(特に1.2)のネタバレが多数入っている
3 「絶対絶望少女」はプレイしていないためそのネタは出せない
4 この小説自体が前作、「絶望の牙と希望の花」のネタバレ
5 更新停止した作品「ダンガンロンパ2 Lost memories」の設定も少しだけ踏襲
前作を見なくても一応楽しめますが、ついていけなくなっても、僕は責任を取れませんので悪しからず。
それでも大丈夫!という方はごゆっくり、お楽しみください。うぷぷぷぷ……
登場人物紹介
>>1
prologue ようこそ 地下都市ジェネシスへ
>>2 >>5-6 >>7-8 >>9 >>10-11 >>12
2016 1/26 タイトルの1部を修正
返信のRe:を含むとなると、なんとタイトルに30文字以内で入りません(滝汗
申し訳ありませんが、これからタイトルはNextの頭文字を取って「ダンガンロンパN」とさせていただきます。
……投稿する前に気付けって話ですよね。本当申し訳ないです……
コメント返信
風死 様>>4
- prologue ( No.8 )
- 日時: 2016/02/03 22:53
- 名前: バタフライ ◆T0qJfISYm6 (ID: cWF1aDDB)
最後の建物……ライブハウスのような場所にやってきた。
……しかし、地下街にライブハウス……?
「……」
ドラムの音が聞こえる。
「すごい迫力……志保ね」
「志保?」
「中に入ればわかるよ」
中に入ると、黒髪のロングヘアの女がドラムを鳴らしていた。
「「「……」」」
その様子をじっと見守る、3人の男女。
「……」
不思議と引き込まれるような魅力を感じた。
ジャ〜〜〜ン!
最後に力強くシンバルを叩き……
「は〜……スッキリしました!」
満面の笑み。
周りが拍手するので、私も拍手した。
「和太鼓以外聞いたことはなかったが……通ずるものがあるな」
と、体格の大きな男。
「今のBGM、なんとすごい……メモメモ……」
メガネをかけたおなじくアイボリーカラーのロングヘアの女。
「いやぁ。やっぱりいいねぇドラムって。叩く子がかわいいと、よけいにね」
どう見てもキザな男。
「っと、おやぁ?」
……こちらに気付いたようだ……
「またまたかわいい女の子が……」
「はっ……?」
急に背中に手を回してくる……
「これは運命の思し召しか、はたまた……必然か」
「いや、あの……」
「顔を真っ赤にして、か〜わい〜いねぇ」
なんだろうか……この感覚……
「やめなよ高城!虫酸が走ってるでしょ!」
そう、それだ!
「……は な し て く れ!」
自分でもびっくりするぐらい語気を強めた。
「おっと、俺としたことが……悪いねぇ」
ため息しか出ない……
「これがナンパというやつなんですね。そうだ。メモメモ」
メモをするな……私まで恥ずかしい……
「……そういえば、汝は初めて見るな、名は?」
ようやくその男によって場が引き締まった。
「私か?私はツバサ。その名前で呼んでくれ」
「うむ、我が名は秋吉 慎二郎(あきよし しんじろう)。{超高校級の空手家}……ということになっている」
威厳溢れる喋り方に、私の背筋は徐々に伸びてくる。
「あ、わたしも自己紹介をしないと……わたしは早川 志保(はやかわ しほ)です。
ドラムとロックを愛する、どこにでもいるような普通の女の子です」
「あ、あたし?あ、あたしは北条 雪見(ほうじょう ゆきみ)。えぇっと……{超高校級の書記委員}だよ」
と、言いながらもメモを取っている……
「そして俺の名前は高城 大和(たかぎ やまと)。{超高校級の登山家}さ。
俺に越えられない山と、落とせない女はないね」
「アーハイハイ」
ー▽ー <こんな顔をしながら。
「冷たい!?氷もびっくりだなぁ」
「ノイズはいけません!」
「そしてこっちは毒々しい!?」
咳払いをして、島津が(一応)紹介する。
「これでも高城は、世界のあらゆる山を登りきったとんでもない精神力の持ち主なんだぞ?
それに甘いルックスから、{登山王子}とも言われてるしな」
嘘だ。絶対。
「で、志保は{超高校級のドラマー}。志保の演奏は国内外から高い支持を受けてるの。
動画サイトで上げた動画なんて、再生数が5千万回以上になってるんだって」
華奢な体つきからは思いもつかないほど、パワフルな演奏だった。
それにこのおしとやかな見た目……ギャップも人気があるだろう。
「やめてください寺本さん。わたしよりうまいドラマーなんていくらでもいますから」
「じゃあ俺が夜のロック、教えてあげようか?」
「消えやがれです」
「「!?」」
今一瞬早川の顔が黒いオーラに覆われたような!?
き、気のせい……だよな?
「とりあえず、これからよろしくお願いしますね」
目の前にいるのは、普通の女の子だ。
うん。普通の女の子、早川 志保だ。……きっと。
「しかしツバサ殿。貴殿はろっくとやらを聞くのではないのか?」
「え?」
「その首に付けているものは、へっどほんというもののはずだ」
「あぁ。これ?」
そういえば、このヘッドホンは何故身につけているのだろう?
コードレスタイプのようだが、電源を入れる部分も見当たらない。
これは一体なんなのだろうか?
「と、秋吉の紹介もしないとな。
秋吉は空手の試合で500戦以上して未だ負けなしらしい。
次期秋吉流の頭首としても期待されていて、秋吉とまともに戦える人物はいないとまで言われているな」
「ふ、島津殿、あまり買いかぶるものではないぞ?」
服の上からもわかる筋肉隆々の体。そして凛々しい如何にも日本男児の顔……
500戦無敗と言われても、不思議ではない。
「ところでツバサ殿。少し気になることがあるのだが……」
「なんだ?」
「あのかめらというもの、一体何を撮っているのだと思う?」
「カメラ……?」
目線の先に、確かに監視カメラがあった。
今思えば、今までやってきた場所全てに天井から監視カメラがあった。
これは一体どういうことだろうか。
私たちは閉じ込められ、何者かに監視されている……?
「……」
「ん?気になることでもあったのか?」
と、北条に言うと……
「え?い、いや!何も!」
北条はメモ用紙で自分の顔を隠した。
「あ、いや。それほど踏み入って聞くつもりはなかったんだ。ごめん」
「ご、ごめんって……謝るのはあたしのほう!……だ、だよ……」
恥ずかしいのだろうか?
「雪見、こう見えても色々な要点とかをまとめあげるのがすごくうまいの。
裁判の証言記録、国会での答弁、雪見に任せたら一言一句間違えずに完璧にメモするらしいよ。
……こんなふうに極度の恥ずかしがり屋なのが玉にキズだけどね」
「つ、つ、ツバサさん!」
「?」
私がじっと見ると……
「……や、やっぱり、何でも……ない!」
「言えよ。気になるだろう?」
「じゃ、じゃあいいですか?あ、あの……」
……しばしの静寂。
「あ、あたしたち、どこかであったよね?」
「……え?」
キョロキョロと辺りを見回す。
「……」
全員、「いいや?」といった顔だ。
当然私にも、北条 雪見という名前を初めて知ったし、北条の顔も今初めて見た。
「ご、ごごご、ごめんなさい!記憶違いだったみたいで……!」
「……」
にしても、急に何を言い出すのだろうか……
まぁ。初対面だしあまり気にすることもない……だろう。
……これで一通り街の施設は回りきったはずだ。
だが……
「そういえば島津、あそこ、どうなったんだろうね」
と、寺本がいった。
「あそこ?」
- prologue ( No.9 )
- 日時: 2016/02/06 19:25
- 名前: バタフライ ◆T0qJfISYm6 (ID: cWF1aDDB)
私は寺本、島津に連れられるようにして、地下都市を歩く。
「……そもそもどうして私たちはこんなところに?」
「それがわかったら苦労しないんだよね〜。気がついたらここにやって来た……というか……」
「俺たちは間違いなく希望ヶ峰学園に入学したはずだ。だが入学して校門を抜けたところで、いきなり気を失って……」
「みんなそうらしいわよ。ツバサはわかんないだろうけど……」
そう話しているうちに、跳ね橋のような場所へやってきた。
「……降りてる」
「確かに降りてるな。俺たちがここへ初めて来た時は跳ね橋は上がっていたはずだ」
「この奥になにかあるのかも、行ってみようよ」
跳ね橋を渡ると、そこには……
「?」
馬に乗った鎧を着た女の銅像が。
「何、あれ……」
「なんというか、威厳があるようなないような……」
「……」
私は呆然とした顔で、その銅像を見た。
パチン……
「!?」
頭の中で火花が散った。
「ツバサ?」
そして、何故か……
ブルブル ブルブル
「がっ……!」
左腕が突然びくびくと蠢き始めた。
「どうした?」
そして……
ドサッ!
「ツバサ!?ちょっどうしたの!ツバサ!ツバ……サ……」
なんだ?
ここはどこだ?
人が大量に……死んでいる……
「……」
声が聞こえる。
かろうじて女性ということだけはわかるが、雑音が多すぎて何も聞き取れない。
「……」
その隣に、背の高い男もいた。
「……」
その男は……さっき、私にクッキーを手渡していた男だ。
「……」
「……」
私も何かを話しているようだが、何故か聞こえない……
「……」
その男に右腕を引っ張られて……
……今度は少し記憶が飛んだ。
「……」
「……」
やはり男と女がしゃべっているが、先ほどの男とは印象が違う。
「……」
その男が、私の腕に手を伸ばし……
……腕?
私は、消え入りそうな意識で、左側を見る。
その時、目の前にノイズが走った。
まるでテレビの砂嵐のように、何も見えなくなってきて……
「!?」
目が覚めると、ベッドの上だった。
布団をかけているが、少し寒い。
先ほどの夢が悪夢かどうか……それは分からないが、体の震えが止まらない。
「……な、なんだ……!」
どうすればいいかわからなかった。
逃げ出したくなった。
そういった焦燥感でいっぱいになってきて……
「……」
……現実から逃げようとした。
再びベッドに寝転がる。
そして多少無理矢理にでも、目を閉じようとする。
「うんうん!寝る子は育つって言うしね!」
「!?」
何か声が聞こえた。
体を急いで起こし、左右をキョロキョロと見回す。
「違うよツバサさ〜ん!こっちこっち〜!」
「だ、誰だっ……!」
「部屋の中にモニターがあるでしょ?それを見てみなよ!」
頭を上に上げると、天井からモニターが吊るされていた。
「じゃ、そのまま顔を下ろしてごらん!」
と、そこにいたのは……
「……」
「やっほ〜!はじめましてだね!ツバサさん!」
白と黒のクマのぬいぐるみだ。
「……」
唖然として、声が出なくなった。
声が聞こえる方向を見たら、ぬいぐるみがあって……
「いやいや、もっとリアクションしてもいいんだよ?{なんでやねん!}とか、
{ヴェアアアアアア!クマシャベッテルゥゥゥゥゥ!}とか」
「あ、あぁ。うん」
後者は喉が潰れるからやめておくとして……
だが不思議と……驚き以外の感情は生まれなかった。
「何しに……この部屋に来た?」
「何って……寺本さんや島津クンに頼まれたからだよ!本当は頼んでもないけどね!
とりあえず、詳しいことは今頃絶望に沈んでいるみんなから聞くといいよ!
うぷぷぷぷ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃ〜〜〜!」
嵐のように、ぬいぐるみは消えていった。
「……?」
事情がまるで飲み込めなかった。
よく見ると、部屋の中にある小さなテーブルの上に、手帳のようなものが置いてある。
「……」
コンコン
「ん……今開ける」
とりあえず手帳を懐に隠し、ドアを開けると、そこには……
「……よかった。もう大丈夫なのね」
寺本がいた。
「あぁ。ごめん。心配かけて……」
「うんうん。大丈夫。とりあえず……今から大食堂に来て。大切な話があるの」
大切な話……?
「詳しいことは今頃絶望に沈んでいるみんなから聞くといいよ!」
「さっき、部屋にモノクマが来たんだが……それに関する話か?」
「え?」
「あのぬいぐるみのような奴だ。{今頃絶望に沈んでいるみんなに聞け}と言われて……どうした?」
寺本は目を丸くした。
「なんであのぬいぐるみの名前……モノクマだって知っているの?」
「……?」
少し考えたあと、
「なんで……だろうな?」
とりあえず{大切な話}を聞かない限り、何もわかることはない。
私はまだ少しだけだるい足を、食堂に向けた。
- prologue ( No.10 )
- 日時: 2016/02/14 22:52
- 名前: バタフライ ◆T0qJfISYm6 (ID: cWF1aDDB)
大食堂にやってきた。
「……」
「……」
確かに全員が、暗く沈んだ顔をしている。
「あぁ、ツバサさん。もう大丈夫?」
と、谷崎。
「あぁ。ごめん。心配かけたよね」
「全くだ、せっかく汝に渡すはずの身を焦がした魂も、このように砕けてしまった」
「いや、いい。クッキーは責任を持って食べるから。ありがとう」
全員が席に座る……いや、1人だけいない。
「島津は?」
「意外にも一番ショックを受けていた様子であってな……少し落ち着いてから来るそうだ」
そう喋っていた秋吉の隣に座る。
「……うん?」
と、私の首元を見た秋吉が……
「……どうした?」
「ツバサ殿のへっどほん……」
「?」
外して眺める。特に変わったところはないはずだが……
「す、すまぬ、俺の見間違えだったのかも知れん」
私は首の後ろにヘッドホンを戻した。
……でも、このヘッドホンは結局なんなのだろう。
私の趣味?
誰かの形見?
「じゃあ、ツバサのために、さっき起こったことを話すわね」
寺本の言葉で、私は我に返る。
「あれはあたしが、ツバサを部屋に送り届けてからなんだけど……」
・
・
・
「一体どうしたんだろう……ツバサ……」
「……」
その時だ。
ピンポンパンポーン……
「あ〜あ〜、マイクテスッ!マイクテスッ!オマエラ!この{地下都市ジェネシス}の住み心地はどうかな?
気に入ってくれたのなら、とっても嬉しいね!
さて、これからオマエラに、ボクからスペシャルなプレゼントがあります!
黒の街から跳ね橋が降りているので、中央広場に集まってください!
あ!ちなみに寺本さん!島津クン!今寝ている子はそのまま眠らせておけばいいからね〜!」
声は聞こえなくなった。
「……なんだ?」
「今の声……もしかして」
部屋の中を見回す寺本、そして……
「多分、この声の奴が監視カメラから覗いてるんだわ。きっと」
「そうだな。でないとさっきのような言葉が出る説明がつかない」
「あ!ちなみに寺本さん!島津クン!今寝ている子はそのまま眠らせておけばいいからね〜!」
「どうする?行くの?罠かもしれないけど……」
少しだけ考えて……
「行かずに何か面倒なことにならないのなら行かないが」
「……」
結局、二人共跳ね橋を渡り、中央広場と呼ばれる場所にやってきた。
「あ、はるはる。レンレンも一緒?」
「レンレンって、俺のことか……?あぁ。一緒だ」
どうやら、ツバサ以外全員がここに集まっているらしい。
「ふっふっふ、闇の玉座より、ついに忌々しき万魔の王が降り立つのであろうか?」
「ワオ!ミス千葉からベリークレバーな香りがします!」
ベリークレイジーの間違いではないだろうか。
「……」
寺本は銅像を見た。
あの銅像に描かれている少女を見て、ツバサは失神した。
「あれれぇ〜?どうしたのぉ寺本ぉ〜?」
「え?……いや、なんにも?」
「考え込む姿も素敵だなぁ寺本ちゃん。その悩み、俺が晴らしてあげようか?」
油断も隙もない高城。
「でも、あの声……なんだかかわいらしい声でしたね」
「黒峰も思った?俺もそう思ったんだけど、だからこそ怖いんだよなぁ」
「ふむ……普通なら推測もできるでありますが……」
様々な言葉が飛び交う。
「あっきーはどう思う?」
「……」
そんな中でも、弓形は小説を読んでいるし、
「大丈夫?不安じゃない?俺が抱きしめてあげようか?」
「では洗面器をお願いします」
「や、やっぱ取り付く島もないなぁ」
早川と高城は相変わらず。
「と、ととと、ところで……」
「ん?どうしたの?北条」
「な、ななな、何か、気配を……感じない?」
「気配?」
見渡す寺本。
「よくある気のせいっちゅうやつちゃうやろな?」
「失礼な!ボクはさっきから、ず〜っとずっと、ず〜〜〜っとここにいるよ!」
「ほら、なんか変な声も聞こえる……し……」
「な、何者!?」
構える秋吉。
「見て!」
寺本が指差すと、そこに教壇のようなものがあった。
「……さっきツバサと一緒に来た時はなかったな」
「そう!鋭いね!寺本さん!島津クン!」
そしてその教壇から……
ボヨヨヨヨ〜〜〜ン!
白と黒の、クマのぬいぐるみが現れた。
「……」
場が凍りついた。
目の前に現れたクマが、声を発した。
「あ〜。あ〜。久しぶりだなぁこの感じ。オマエラ、おはようございます!」
「「おはようございます!」」
フォル、御手洗が二人して頭を下げる。
「いちいちやらなくていいでしょ……」
「うん!いい挨拶だね!挨拶は大事だよね!
(ピー)先生の漢字テストツアーズの最終問題でもあったもんね!」
わかりづらい例えが出たところで、
「ま、まず自己紹介してよ……てかまずここはどこ?あたしは誰!?
……って、あたしは杜若 泉か」
「も〜欲しがりだなぁ杜若さんは!じゃあまずボクの自己紹介から。
ボクはモノクマ!この希望ヶ峰学園の学園長なのデース!」
「ががが、学園長殿!?そ、それは失礼した!」
こうべを垂れる秋吉。
「いやいや、ボクはフレンドリィな感じでいきたいからね!そんな土下座なんてしなくていいよ!
特別にボクの足を舐めることで許してあげるよ!」
悪化している気が……
「で、ですが、学園長殿が、どうしてこんなところに……」
御手洗が聞くと……
「さてと、茶番はここまでにして……」
モノクマがクラッカーを取り出し、
パン!
鳴らす。
「オマエラ!この{地下都市ジェネシス}の永住権取得、おめでとうございます!」
……
何を言っているのか、理解するのに時間がかかった。
- prologue ( No.11 )
- 日時: 2016/02/22 20:19
- 名前: バタフライ ◆T0qJfISYm6 (ID: cWF1aDDB)
「……は?」
呆気にとられる寺本たち。
「そ、それ、どういう意味?学園長?」
「どういう意味って、そのままの意味だよ杜若さん!
オマエラは、これからこの地下都市ジェネシスで、一生何不自由なく暮らせるんだよ?
もっと喜んでいいんだよ?{やったー}とか{ハラショー!}とか、
{ヴェアアアアアア!ココデクラセルー!}とか」
モノクマと名乗ったそのぬいぐるみは、息をするように非現実的なことを口走る。
「えぇ!?つつ、つまり、もうここから出られないのぉ!?」
「ジャパニーズジョーク!?ジャパニーズジョークですよね!?」
「いい加減にしてください!わたくしは、お嬢様のもとへ帰らねばならぬのです!」
「せやせや!こんな場所で一生とか、ふざけたこと言うたらいてこますぞ!」
北条、フォル、黒峰、千堂が矢継ぎ早に話すが……
「も〜うるさいなぁ。オマエラ、本当に{希望の象徴}として希望ヶ峰学園に入学したの?
もっとどっしり構えないと!アストロン唱えた時みたいに」
まるで聞いていない……のだろうか。
「オマエラのような{希望の象徴}は、保護されてしかるべき存在なんだよ!
こんなどんな絶望がはびこってるかわかんない外に行くより、よっぽど良心的だと思わない?
だってオマエラが生活に困らないレベルの施設は揃えてあるんだよ!
ボクは、オマエラを愛しているからね!
少なくとも、メガネをかけた古文の先生ばりにはね!」
わかりにくいネタを口走るモノクマ
「も、もう……ライブでドラムをたたけない……!?」
「そんなぁ……太陽の光を浴びたいよぉ……」
「俺を待っている女は……まだ無数にいるのに……!」
その言葉が入ってこない寺本たち。
「まぁでも、ボクも鬼じゃないよ?」
「え?」
「オマエラが、この街を出ることが出来る方法を、ここでご用意しました〜!」
ゲラゲラと下劣な笑いをあげながら言った言葉に……
「それは、どういう方法だ?」
真っ先に食いついたのは、今まで何も喋らなかった島津だった。
「いよっさすが島津クンお目が高い!それはね。と〜っても簡単で、と〜ってもやりやすいことだよ!」
「真か!?」
「そうだよ!多分、今からでも出来るんじゃないかな!」
そしてモノクマは、とんでもないことを口に出した。
「その方法はね……」
・
・
・
「……あたしたちの誰かを殺すこと」
「!?」
寺本の言葉に、私は口をつぐんだ。
「……そう、モノクマは言ったわ。ここか脱出するためには、あたしたちの誰かを殺せって」
「ま、待て!無茶苦茶な話じゃないか!私たちが見ず知らずの人を……どうして殺せるんだ!」
「嫌だなぁツバサさん。見ず知らずだから殺せるんじゃないか〜」
そこへモノクマが現れた。
「ひぃ!?モノクマ!いきなり出てくるでない!」
秋吉は体と違って小心者なのか……?
「うぷぷ、期待通りのリアクションありがとう秋吉クン!」
「……どういう意味だ」
私はあえて、冷静に言った。
本当は血液が沸騰しそうなくらい、怒りがこみ上げていた。
「どういう意味って?簡単だよ。見ず知らずで何にも知らない方が、簡単に殺せるってわけだよ。
オッケー○ーグル?」
「……そういう意味じゃない。お前は何がやりたいんだ」
「……ほへ?簡単だよ?」
モノクマの目が妖しく光る……
「オマエラ希望の象徴が、絶望に染まるのが見たいだけだよ」
「!?」
驚く私に……
「だってツバサさん。本当は知っているはずだよ?」
「何を……」
「ツバサさん……」
「キミは、自分の両親を遠まわしに殺したんだもんね?」
……固まった。
まるで体が石になったかのように、その場からびくりとも動かなくなった。
「……な、ななっ何を……言ってるの……?ツバサが……そんな事するわけ……ないじゃない……」
「ボクが嘘をつく時は、やさしい嘘しかつかないよ?例えば、城崎温泉に出張したとか」
「こ、こんなかわいいツバサちゃんが……人殺しなんてするわけないだろう!?」
……私が……両親を殺す……?
そもそも、私の両親は誰なのか?
それすらままならないのに……
モノクマから告げられたその言葉は、私を震え上がらせるのに十分だった。
「ま!ボク的にはどうでもいい事実だったね!さてと、オマエラ、既に見た人もいるかも知れないけどさ。
電子生徒手帳に校則が載ってあるから、それには目を通しておくようにね。
もし校則の違反をおかしたら……」
「おっ……おかしたら……?」
早川が恐る恐る聞くと……
「もちろん、月に代わって、ぶっ殺しちゃうよ!」
「ぶっ殺すぅ〜!?」
驚く君塚。
「め、滅茶苦茶だろうが!なんでそうなるんだよ!」
「やだなぁ谷崎クン。そんなの校則を守ればいいんだよ。簡単でしょ?」
「か、簡単でしょ?って……よく言えるね……」
「と、いうことで。オマエラ、しっかり電子生徒手帳には目を通しておくようにね!」
それだけを言うと、モノクマはいなくなってしまった。
「……」
再び重い空気が食堂を支配する。
「……どうするのだ?」
千葉が声を出した。
「とりあえず、モノクマが言っていた、電子生徒手帳を読みましょう。
わたしは……モノクマに殺されるだけはいやです」
「そ、そうだね……つ、ツバサさん。行ける?」
「……あ、あぁ」
……御手洗の言うとおりだ。
あの顔は、本気だ。
モノクマに殺されないためにも……
「ん?」
「……あ、ごめん。持ってきてって言うの忘れてたわ。取りに行こうか?」
「あ、いい。大丈夫だ。自分で取りに行く。ついでに島津も呼んでこないとな」
「うん。おねがい」
私は重い足のまま、食堂を出た。
……
「キミは、自分の両親を遠まわしに殺したんだもんね?
「……」
意味がわからなかった。
遠まわしに……両親を殺した……?
そもそもなんで、モノクマがそんなことを知っている……?
……つい言葉がこぼれた。
「私は……誰だ……」
- prologue ( No.12 )
- 日時: 2016/02/26 20:35
- 名前: バタフライ ◆T0qJfISYm6 (ID: cWF1aDDB)
ホテルの中の自分の部屋に向かおうとすると……
「傷の舐め合いは終わったか?」
「!?」
島津が物陰から覗いていた。
「し、島津……お前どこに……」
「別に?モノクマから聞いた話も、それによって絶望してるあいつらにも嫌気が差したからここに来ているだけだ」
「……」
「そんなことより……」
私の方を向く島津。
「お前、いいのか?」
「何が……?」
「お前、親を殺したんだろ?」
「!!?」
戦慄した。
なぜ島津がそれを知っている……!?
「ど、ど、どうして……!」
「さぁな。で、そのことを知ったあいつらを……殺したいとは思わないか?」
「ふ、ふざけるな!私は……私はそんなこと、思ってない!」
「どうだろうな。お前のような奴が、一番思っているかも知れないぞ?
現に俺は……お前のような掴みどころのないやつが絶望に落ちたことを知っているからな」
それだけを言うと、島津は自分の部屋に向かった。
「島津。寺本が……」
「あぁ。それもわかってる。どうせ俺のことを呼んでいるんだろう?
……まぁ。どうでもいいことだが」
「どうでもいいって……」
「忘れるなよツバサ」
島津は冷たく言い放った。
「誰が敵か。誰が味方か……見誤ればお前に待っているのは……」
「{絶望}それだけだ」
「……忠告、ありがたく受け取っておくさ」
一度冷静になって、島津の言葉を聞いた。
……この男には、腹を立てるだけ無駄だ。
だが……次の言葉には、私は怒りを覚えざるを得なかった。
「まぁ。あえて言っておくが……」
「俺は出来るぞ?」
パタン……
ドアを閉める島津の後ろ姿が、鎌を持った死神のように見えた。
私は再びその場に立ち尽くした。
俺は出来る。
つまり島津は、ここから脱出するために人殺しが出来る。
「……」
電子生徒手帳を手に持ったあと食堂に戻り、その事を話した。
「……!」
全員、絶句した。
「う、うそ……やろ……!?」
「ばっさん……それは……本当っなの……!?」
「この状況で嘘をつけるほど、私に余裕はないさ」
自分でも今言うことはダメなことだと分かっている。
だが、どうしても精神と脳が制止しろという命令を出してくれなかった。
「つ、つまり……島津には警戒しろと……そう言いたいんだね?ツバサさん」
「あぁ。そういう事だ」
「確かに……島津さんは最初に会った頃から少しおかしかったんですよね〜。
高城とかいう女たらしよりマシですが」
「きっつ!?消えやがれに始まりついに呼び捨てなのか!?」
しかしその時、とある人物が声を荒らげた。
「そうやって疑い合うことが、モノクマの思うツボってわかんないの!?」
「!?……寺本……」
「モノクマの手のひらの上で踊らされてるってことに、どうして気がつかないの!?
こうやってみんなして疑いあうのが、モノクマの狙いなんだよ!?」
寺本の血液が逆流しているのが、顔を見るだけでわかった。
「で、でも……寺本ぉ」
「絶対にダメだからね!みんなして疑いあったり、殺しあったり、糾弾しあったりするなんて……
あたしが絶対に許さない。……絶対に」
その目は、少し殺気立っているようにも見えた。
「……ごめん」
「……もういいよ。ツバサ。いろいろあって……疲れたんだもんね。あたしこそ……ごめん」
再び重い空気が食堂を支配した。
「誰かを殺した者だけがこの街から出る権利を持つ」
モノクマの出した条件は、ひどく簡単で……
ひどく、難しいものだった。
prologue
ようこそ 地下都市ジェネシスへ
END
生き残りメンバー
ツバサ 島津 蓮
寺本 遥 ワンダレイ・フォルキース
北条 雪見 黒峰 渚
千葉 涼子 千堂 剛
御手洗 茜 秋吉 慎二郎
弓形 あきら 高城 大和
杜若 泉 君塚 孝之
早川 志保 谷崎 翔馬
<16人>
To Be Continued
プレゼント「白いヘッドホン」をゲット!
ツバサ愛用(?)のヘッドホン。
コールドスリープから目覚めた頃には首の後ろに着けていた。
壊れているのか、音楽を聴くことはできない。
この掲示板は過去ログ化されています。

