二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- Project X Party【キャラ募集中】
- 日時: 2016/09/06 17:32
- 名前: 伊那谷ユウナ (ID: KZRMSYLd)
ーーーそして 世界は交差する
ーーー全ては 神の御心のままに
☆
お馴染みの方には毎度どうも、こちらの作品では初めましてな方には初めまして!伊那谷ユウナです。
本作はプロジェクトクロスゾーンをベースとした長編小説。なので大分はっちゃけカオスな内容となります。
版権キャラもですがオリキャラもわんさかです。戦闘などの暴力表現、版権キャラ×オリキャラ恋愛要素も含みます。多忙や気分次第で執筆・更新が遅いです。人によっては読みにくいとか展開が気に入らない場合があるやもしれませんが、そこは大目に見て頂けると幸い。それでもオッケー!な方はどうぞお楽しみに下さい。
それでは、参りましょう…ようこそ、新世界へ!!
*必要目次
・登場作品一覧 >>01
・募集要項 >>15
イメージOP
Lia & ELISA『A Whole New World God Only Knows』
小倉唯『TO BE ALIVE』
イメージED
marina『世界は一つの舞台』
辻詩音『Sky chord〜大人になる君へ〜』
開設日:2016年8月18日
- Re: Project X Party【キャラ募集準備中】 ( No.12 )
- 日時: 2016/08/21 11:10
- 名前: 伊那谷ユウナ (ID: e22GBZXR)
四年前、数人の高校生が神隠しに遭う事件があった。
その高校生達はいずれも有名で、問題児と見られるような存在だった。事件については未だに解決せずーーー四年も月日が流れてしまった。
高校生達は今、何をしているのか?答えは誰も知らないけども、実はあった…高校生達はある異世界へと飛ばされてしまったのだ。
戦国ーーー数多くの武将が天下を目指し、戦う時代。しかし、その武将達があまりにも突飛過ぎて、高校生達の知る戦国時代とはあまりにもかけ離れていた。そんな時代に必然か偶然か、引き寄せられた高校生達は話し合って決めた。この時代で生きよう、この時代で命を燃やそうと。
そんな決意をしてから四年。あれから高校生達は、現代に大人と認められる年齢までに成長していたのであるーーー
☆
「…それって、本当なの!?」
奥州・青葉城の近くには壮大な龍の彫刻がそびえ立つ広場がある。何故そこに金を使ったんだとかはまあ、言わないでおいておこう…その広場にいたのは三人。右眼に眼帯を付けた男性、赤い鉢巻きを頭に巻いた男性、そして、小柄で愛らしい少女だ。
「HA!こんなとこまで呼んでお前らに嘘を吐くほど、馬鹿じゃないんでね。なんならThe word now again, please(今の言葉、もう一度お願いします)…ってか?」
「そこまで言われて嘘だと信じる程、お馬鹿さんじゃないけど?あとね、英語は分からないからやめて」
眼帯の男性…伊達政宗と、小柄な少女…利世は互いを睨み合って空気を重くする。普段はこうではないのだが、ある事が原因で二人は苛立っていた。そんな中、珍しく黙っていた鉢巻きを頭に巻いた男性…真田幸村はここで口を開いた。
「しかし、あの愛姫殿が行方を眩ましたとは…何かあったのでござろうか?」
「愛姫…那美が黙って消えるなんて事、あり得ないわ!」
「I know!だからこそお前らをここに呼んだんだ。Understand that…this stupidity(それぐらい理解しろ…この馬鹿)」
「ああっ!今馬鹿にしたでしょ、そうでしょ!?」
「り、利世!落ち着け!」
利世は殴りかかろうとするも、幸村に止められてしまう。じたばたする彼女に政宗は笑いそうにながらも言った。
「とにかく。同盟相手にこんな事頼むのはどうかしてるだろうが…」
「同盟相手以前に那美は私の仲間だわ!絶対、見つけてみせるから!」
「……Thanks」
しかし、ここはどこから当たれば良いのだろうか…三人は唸っていると、利世がある事に気づく。
「…ねえ、上から何か聞こえない?」
「は?………!?」
「あれはっ!?」
政宗と幸村はバッ、と空を見上げる。水色の物体…否、少女が落下していたのだ。その中で、幸村だけは思っていた…あれ?この状況、利世との初対面と似てね…?
「うわああああああああどいてどいてどいてどいてぇえええーーッ!!?」
彼女が必死に叫んでいたので、全員避ける。少女はそのまま落下し、着地点は隕石の如く地面に穴を開けていた。
「だ、大丈夫…?」
「ぶは…っ!大丈夫な訳あるかーい!普通そこ、避けるんじゃなくて受け止めるとこだろうがーい!」
「……おい、真田の嫁。馬鹿って言ったのは謝る。She was more stupid(こいつの方が馬鹿だった)」
「やっぱり馬鹿って言ってたのね!?謝ったからいいけども!!」
「というかさらっとボクを馬鹿にすんじゃなーい!ボクはレヴィっていうかっちょいい名前があるんだからね!?」
水色の髪をツインテールにした少女…レヴィはぷんすかと音を立てるように怒っていた。
「レヴィ殿。レヴィ殿はどうやって来たのでござる?」
「んーわかんにゃい。ボクは王様とシュテるんと一緒に魔力の微調整していたんだけど…」
知らないうちに知らない場所に迷い込んだ。というのがレヴィの証言だった。まあ利世もそんな感じでこちらの時代に来たので、責める事はしなかった。
ところで、こちらの時代に来たというのは一体どういう事か。それを説明しよう…利世は俗に言う『現代』から来た人間のひとりで、先程名前が挙がっていた愛姫もそのひとりだ。現代での利世は『桜田門華姫』という名前だったが、戦国に残ると決めた日に、それは仲間達と共に捨てた。いや、捨てるという言い方は悪いが、とにかく新たな名前でこの世界を生きると決めたのだ。
「うーん…帰る方法っていっても、何というかゆらぎ?と言えばいいのかしらね…それが発生しないと話にならないというか」
「そのゆらぎとやらでお前がいた世界に行けるってのか?」
「確証はありまする。かつて某と利世はゆらぎにて一度、向こうの世界に迷い込んだ故」
「…もしかして那美の奴、そいつに巻き込まれたんじゃないだろうな」
「ねえ!結局帰る方法あるの?ないの!?」
ある。しかし今すぐではない…というとレヴィはそっかぁ…としょんぼりしていた。
「まあまあ、完全に帰れない訳じゃないから大丈夫よ。仕方ないからウチに来て休む?今は桜が見頃なのよ」
「えっ、いいの?やったー!お花見だー!」
「simple(単純)だな…」
利世の趣味で前よりも増えた上田城の桜は、現在満開である。政宗もつい最近見たが、あまりの美しさにため息をついた程、美しかった。レヴィもきっとはしゃいで喜ぶだろう…こうして、とりあえず一同は解散しようとした…が。
「!?この感じ…何かくる!」
何かを察知した利世は龍の彫刻を見やる。すると、そこに複雑に描かれた魔法陣のようなものが出現した。
「何だアレは…!」
「魔法、陣?でもミッドチルダやベルカとは違うよーな…」
その魔法陣の中央から飛び出してきたのは、屍のような人形…その屍に利世は小さく悲鳴を上げる。
「ぞ、ゾンビ…!?」
「どっちにせよ、敵意はあるようだな…真田、力を貸せ」
「承知!」
「じゃーボク達もやろ、リヨ!」
「うう、仕方ないか…行きましょう!」
政宗と幸村、利世とレヴィはそれぞれ武器を構えたーーーその時。
「待て!ここは俺達も助太刀する!」
声と共に魔法陣から現れたのは、気品のある装飾が施された服装の男性。それと鎧を着込んだ凛々しい少女だった。
「あなた達は…?」
「俺はクロム。イーリス聖王国、国王だ」
「私はその娘、ルキナです」
「娘…?すると親子か?そんな見た目じゃあjokeにもならねえぞ」
「色々複雑な事情があるんだ。その屍兵を倒してから説明する」
「私達の世界にいた敵なんです。協力して頂けませんか!?」
ルキナは必死に政宗達へ協力を仰ぐ。そんな事言われなくても、答えは決まっていた。
「断る理由なんざねえからな。お前らもそれで構わないな?」
「応!我が炎、燃やせぬモノ無しィッ!!」
「こんな怖いモノ放って置けないもの!早く倒して、早くお家に帰るからね!?」
「うんうん!ボクも早くサクラ見たいからバシュッと終わらせるよ〜!」
「ありがとうございます、皆さん!」
「では…行くぞ!」
プロローグ4【英雄たちの物語】
☆
次回に続く。レヴィは知ってる人は知ってる、魔法少女リリカルなのはのゲームオリジナルキャラクターです…よね?ダークマテリアルズ好きです。そんなウチのダークマテリアルズの生い立ち?みたいなものをPXPで語れればと思ってます。
つーか幸村の口調よく分からん!書き方完全に忘れた証拠なのね…口調に違和感あってすみません。政宗の英語もサイトで自動翻訳したものなので間違ってたらすみません。私英語が苦手なんで…とにかく、次回も早めに上げるの努力します。次回をお楽しみに!
- Re: Project X Party【キャラ募集準備中】 ( No.13 )
- 日時: 2016/08/23 17:38
- 名前: 伊那谷ユウナ (ID: OLpT7hrD)
プロローグ4の続きを書こうにもあまりにも短すぎたのであれでもキリがいいというか丁度いいし次にいきましょう…という訳でプロローグ5です。いつかpixivにも纏めたり書き直したりして載せる予定なんで、多分プロローグ4の続きをちょこっと載せると思います。予定は未定です。
それとプロローグ5終わったら募集要項載せますね。まあ割と殺伐なプロローグ5、とりあえずどうぞ。
☆
伝説の魔剣士、スパーダ。彼は悪魔でありながら、人間界を守る為に魔界の全てを敵に回した悪魔。彼は何の見返りを求めず、胸の内に生まれた心の赴くままに全てを賭して戦った。彼は偉大だった。圧倒的な強さはただ、それだけで悪の抑止力となった。
ーーー誇りだった。しかしそれ以上に彼に、自分に、憤りを抱いた。
何故、あの日側にいてくれなかった?何故、愛する人の側を離れた?何故…俺には力がないのか?
力が、欲しい…そうだ、もっと力を。
全てに揺るがない、力を手に入れなければーーー
☆
どこまでも暗い世界。道を踏み外して奈落に落ちてしまいそうな、そんな世界に彼はいた。
銀髪を撫でるように後ろへと追いやる彼の名はバージル。彼はある悪魔に会う為、果てのない枯れた大地を歩いていた。けれど、それはある者によって阻まれる。
「…そこをどけ、女」
母とは違って彼女の髪は茶色がかった金髪は跳ねるようにウェーブを描いている。女性は、アッシュブルーの瞳でバージルを映す。
「随分とご機嫌ね。私を女呼ばわりするのってつまり、そういう事でしょ?」
「…いつものように名前を呼べばいいのか?それとも愛称か?…アンジー」
アンジーと呼ばれた彼女は笑顔を浮かべる。いつものように輝いた、花のような笑顔を。不気味なぐらいにーーー
「あいにく、そういう呼ばれただけでハイハイと言う事聞くような都合のいい愛称、持ってないわ。よかったわね、バー君…私が尻軽な女じゃなくて」
「つべこべ言わず、そこをどけ。死にたくなければな」
「優しい人。でも駄目…今回はそれに揺らぐ余裕はないのよ」
アンジー…アンジェラはホルスターから銃を取り出す。薔薇の装飾が施されたそれの名は『ブル・ロッサ』。魔具に近い性質を持ち、普通の弾丸も扱えるが、魔力を弾丸とするのも可能な銃。連射性は並より劣るが、威力は魔力量によってはバズーカ並の破壊力を誇る。そんな物騒な銃を向けながらアンジェラは言った。
「この先を行くなんて自殺行為。いくらなんでも、貴方にアレは倒せない」
「余計な真似をするな。死に方ぐらい、俺が選ぶ」
「死に方なんて案外選べないのよ?人間とは言いがたい存在は、特にね」
「…どけ、アンジェラ。刀身が穢れる」
「嫌よ、バージル。約束は守る主義なの」
例え、自分が死ぬ事になっても。そう言ってアンジェラは引き金を引いた。約束というのは何なのか。それが分からずとも、バージルは銃弾を閻魔刀で受け流す。
「お前を斬った所で、俺の心は痛まん。残念だったな」
「でも身体の傷は痛んでくれるのでしょう?それだけで…十分間に合ってる!!」
今度は刃だけではなく柄すら全てが真っ赤な魔剣『ロッソ・レジーナ』を引き抜くアンジェラ。魔界の炎を滾らせたその剣撃から、確かな本気を感じる…けれど、どこか迷いのようなものも感じた。
「っ…!」
正直言って、二人は何故戦っているのか、よく分からなかった…分かりたくもなかった。たかが数年共に行動しただけでこのような情を抱くのも不愉快だった。でも…でも!
「いい加減にしろ…!」
「それは、こっちの台詞よ…っ!」
最早それは互いにではなく、自分に向けての叫びだったかもしれない。二人は決着すべく、力の限り踏み込んだ…しかし。
ーーーバァァァ…ン
「!?」
それは、一つの銃声だった。だがそれは銃を持つアンジェラではなかった。誰か、いる。二人はその正体に身構える。
「…痴話喧嘩にしてはちと、物騒だな?流石にこっちも胸が痛むぜ」
「誰!?」
銀髪に髭面、赤いコートをたなびかせてやってきたのはひとりの男。そして後ろには同じ銀髪の青年と、メイド服を着た女性がいるではないか。どちらにせよ、見覚えはなかった。
「久しぶりだな、バージル。今のところは元気そうで何よりだ」
「汚い髭面をした知り合いなど、俺は知らん」
「ハハッ、酷えな」
「!ねえ、もしかして貴方…ダンテ、じゃない?」
アンジェラが恐る恐る聞いた。過去に一度会った事のある彼はこんなにも老けてはいない…けれど、バージルと似たような魔力の波長と、他人を小馬鹿にするような立ち振る舞いはどう考えてもバージルの双子の弟、ダンテそのものだったのだ。
「アンジーは分かって兄貴が分からない…ここまでくるとジョークがキツイぜ?」
「……まさか、また時間がずれているのか」
「察しがいいな。その通りだ」
「どういう事?」
バージル曰く。彼は数日前にこの魔界から時代の違う場所へと飛ばされ、自分より年上となったダンテに出会った。しかし、今目の前にいるダンテはその時よりもかなり老けている。一体、何があったのだろうか?
「今回は後ろにいるお嬢さんの依頼で、昔の魔界に来たのさ」
「初めまして、ポムニットと申します」
メイド服の女性…ポムニットは丁寧にお辞儀する。
「じゃあその子は?どう見ても普通じゃないのは分かるけど」
「…悪かったな、普通じゃなくて」
青年はそう言って右腕を隠す。その右腕は人の形ではなく、悪魔が持つような、水色の脈が入った赤い腕だったのだ。
「こいつは…まあ一応便利屋で、たまに俺の助手を務めている坊やだ。名前はネロ、腕は保証するぜ」
「!おい、勝手に…」
「黒、ですって…?」
何だろう、胸騒ぎがする。アンジェラは思わずネロを凝視した。それに気づいたネロは目を逸らす。
「とにかく、喧嘩は止めろ。兄貴とその相棒の死体処理を可愛い弟にさせるなよ」
「…驚いた。ダンテって冗談が上手になったのね」
「そう言うアンジーは心底驚いたような顔を作るのが上手くなったな」
先程まで殺伐とした環境だった筈なのに、何故か空気は軟化した。そんな中、ポムニットが異変に気付く。
「…皆さん、来ます!」
地面から湧き出てきたのは悪魔だった。まるで壊れたレコードのように鳴くそれは、不愉快が一周回って愉快に感じられる程であった。
「…どうやら、一時中断せざるを得ないな」
「もう、不本意!」
「仕方ねーな…さっさと済ませるかね。なあ坊や?」
「坊や呼ぶな」
坊やと呼ばれる程、幼くはないと怒るネロ。そんな彼をダンテはチェシャのように笑って見ていた。
「私はダンテさん達をご支援しますね」
「大丈夫なのかよ、メイドさん」
「はい!伊達に長年、メイドをやってませんから♪」
ポムニットもレースの手袋をぎゅっとはめ直す。そんなポムニットをバージルは訝しげに見つめていた。
「ちょっとバージル。私という相棒がいるというのに、他の可愛い娘に目移りしてどうしたの?」
「ハァ…すぐに済ませる。いいな?」
「はいはい…」
アンジェラの戯言など露知らず。バージルは閻魔刀を確かめるように、握りしめる…どのような状況だろうと、悪魔は切り捨てるのみだ。
「さあ、スタイリッシュにいこうぜ!」
プロローグ5【悪魔達の恐宴】
- Re: Project X Party【キャラ募集準備中】 ( No.14 )
- 日時: 2016/09/06 01:03
- 名前: 伊那谷ユウナ (ID: rn3pvd6E)
アンジェラは瞬時にブル・ロッサを装填する。勿論…我儘な彼に煙たがらないよう魔力を込めて。
「ほら、バーンといきなさい!」
「喧しい。」
バージルは魔力で具現化した剣『幻影剣』を展開し、敵に突き刺す。悪魔はそのまま裂かれ、地に堕ちる。
「俺たちも行くぜ、坊や!」
「坊や言うなつってんだろ…オッさん!」
ネロはというと文字通り悪魔と化した右手で手を伸ばし、敵の悪魔を引き寄せる。それを地面に叩きつけたと思いきや、ダンテがトドメにドロップキックを食らわせたのだ。
「ギシャアア…!」
「おいおい鳴くなよ。啼くのは女で十分間に合ってる!」
「相変わらず節操ないなアンタは!?」
「あはは!でもさ、女運はないんでしょう?知ってる♪」
「アンジー…」
だが、否定は出来なかった。彼が今まで出会った女達は形はどうであれ自分は銃殺斬殺圧殺刺殺轢殺等々、精神的なアレを問われるような方法で殺されかけたのだ…ほら、否定は出来ないだろう?
「ふん、いい年してそれか…」
「そういうバージルだってその歳で色々やらかしてんだろ!大体今回この依頼ってのは…」
「ーーーッ!ダンテさん、後ろです!」
控えていたポムニットがダンテを守るべく飛び出す。悪魔の攻撃を受け止めた彼女の手からは…ミシミシと、痛いほどの音が聞こえた。
「不意打ち、しないで下さいまし…!」
「!?この力…やはり!」
バージルは気づいていた。彼女の正体に…けれど、確信がなかったのだ。でもこれではっきりと分かった…彼女は、間違いなく。
「はあああああーーっ!!」
途端に彼女の姿は変貌する。結膜は黒となり、人の肌は痣のように青黒い肌となり、背中は血のように赤い翼が広がる。そして…渦巻くような黒い角が、彼女の全てを語っていた。
「悪魔、だったの…!?」
「悪魔では、ありませんよ…私は半魔。人間でも、悪魔でもない…出来損ないです」
「出来損ない、か…」
そんな彼女の想いが分からない者達は、少なくともこの場にはいなかった。どちらでもないというのは曖昧で、故に人はそれに苛つきを覚え、迫害する。それは分からないでもないけど、八つ当たりじみた考えをぶつけるのは勘弁して欲しいものだ…というか。
「しんみりする暇、ないみたいだぜ?」
やはりここは本拠地だからか、悪魔が惹かれるように際限無くやってくる。ぶっちゃけ、一体一体相手にするのは面倒くさい。ここは…
「逃げの一手、です!!」
「ちょっ…!?」
ポムニットは力の限り地面を蹴る。するとこれまた綺麗に地割れが起き、悪魔達はそのまま谷底へ落ちていった。
「なんつー馬鹿力…」
「女の子に馬鹿力で例えない!ほら、逃げましょう!」
「お、おい…っ」
ネロはそのままアンジェラに引き摺られていく。他の者たちも急いで逃げた。暫くしてやっと脚を止めた瞬間、騒がしい音は止んだ。
「…蒔いたな」
「ポムニット、助かったわ」
「いえ。寧ろ勝手な事を…」
「どの道、あの悪魔達を相手にするのは骨折り損だ。謝る必要はないぜ」
それに、悪魔とやり合う気は最初からないからな…とダンテは愚痴をこぼす。
「…で、ダンテ?依頼内容は何なの」
「過去のお前らに会いに行け。それだけさ」
「は?」
それは、依頼と呼べるのか。ダンテに続いてポムニットが言った。
「ちなみに、私は本来の依頼人の代理でして…その意味はよく分からないのです」
「なら、どうやってこの過去へ来たんだ」
「……これだよ」
ネロが差し出したのは時計のペンダントだった。
「複数回は使えないけど、その行きたい時間と戻りたい時間を設定すれば自由に行けるんだと。まあ、設定自体は依頼人がしてくれたみたいだが」
「とにかくこれで仕事完了だな。長居するのもなんだし…帰るぞ、二人共」
「あ、帰るんだ」
「いや、帰るに決まってるだろ」
これ以上未来の人間が過去に存在すれば何らかの影響を与えるかもしれない…ネロはダンテのアイコンタクトを素直に受け取り、時計を振りかざす。
「またいつか会おうぜ、バージル」
「ふん。誰が会うか」
「では、失礼します」
「ええ。じゃあね、皆……ッ!?」
アンジェラは気付く。何かが、広がっていないか…?
「皆、逃げてッ!」
「えっ、ええっ!?」
「これは…まさか、」
ーーーゴオ…ッ!!
☆
「……オゥ、少し遅かった〜のネ」
割れた大地、というよりは残骸がばら撒かれたようなその現場は無茶苦茶そのものだった。
「共食いしていたハーフデビルとハーフエンジェルの死体回収、失敗しちゃったのネ〜…これではドクターがプンプンデース」
青いジャケットと奇天烈な口調で言い放つバニーガールはそう言いながらも悲観していなかった。つまり、まだ終わりではないという事だからだ。
「兎にも角にも連絡入れなきゃデース…正直言って、彼に頼るのは気が乗りマセンが」
それでも自分の元相棒だ。うまくやってくれるはず…そう信じて、彼女は通信機を取り出したのであったーーー
☆
はい、プロローグ終了しました!遅くなってすまんね!備考です。
なにせゴッドイーターリザレクションを進めるのに四苦八苦…急いでクリアしてこの作品に組み込みたいです。現在はバースト編クリアしてリザレクション編プレイ中です。余談ですが、当初ゴッドイーターからはアリサのみこの小説に出す予定だったんですけど…予定変更し、うちの主人公達とあるキャラ達を出します。誰が出るかは私の最近のツイートでお察し。お楽しみに。多分2ペアかな?
さて!やっと募集出来ます。後日募集要項を投稿しますのでそれまでお待ち下さい。作者自身が作品に参加してもいいのよ???つーか特殊的な状況に陥っているとはいえ、伊那さんも出ますし。感想もお待ちしております。
- Re: Project X Party【キャラ募集準備中】 ( No.15 )
- 日時: 2016/09/06 17:28
- 名前: 伊那谷ユウナ (ID: KZRMSYLd)
*募集要項(※必読)
募集の部門ですが三つあります。二人一組となって戦う【ペアユニット】とそのペアユニットを支援する基本単独な【ソロユニット】。そしてそのままの意味である【敵ユニット】。
ペアユニットだけ参加するのもいいですし、ペアとソロ、敵の三つの部門に参加するのもオッケーです。作者本人、オリキャラ歓迎。寧ろ是非作者本人やオリキャラで参加して頂きたい。楽しそうだし。気紛れでそのオリキャラのイラスト描いちゃうかもしれないし。それなりに詳しく書いて下さると助かります。
ただしペアは一組、ソロや敵もひとりずつでお願いします。募集人数が少ない場合はこの制度を無くして人数制限を解禁するかもしれませんが…期限は特に設けていません。様子見って事でよろしくお願いします。
【ペアユニット】
☆一人目
・名前
・性別
・一人称など
・容姿
・性格
・武器
・関連のある登場作品、キャラクター(無くてもいいです)
・バトルスタイル
・詳細
・サンプルボイス(3〜4程)
☆二人目
・名前
・性別
・一人称など
・容姿
・性格
・武器
・関連のある登場作品、キャラクター(無くてもいいです)
・バトルスタイル
・詳細
・サンプルボイス(3〜4程)
・使用する技(原作通り通常技が5つ、奥義が1つ)
【ソロユニット】
・名前
・性別
・一人称など
・容姿
・性格
・武器
・関連のある登場作品、キャラクター(無くてもいいです)
・バトルスタイル
・詳細
・サンプルボイス(3〜4程)
・使用する技(こちらはソロなので技はひとつでお願いします)
【敵ユニット】
・名前
・性別
・一人称など
・容姿
・性格
・武器
・関連のある登場作品、キャラクター(無くてもいいです)
・バトルスタイル
・詳細
・サンプルボイス(3〜4程)
・使用する技(敵なので単独技と複数技ひとつずつあっても良いかと)
以上です。長くてすいません…でも皆様のキャラクターを借りるにあたってイメージとか従来の性格とか出来ればあまり崩したくないのでご了承ください。
ちなみに、技名など思いつかない場合は書かなくても構いません。その代わりバトルスタイルなどを詳しく書いて下さると伊那さんが勝手にイメージして技でも作っちゃうかもしれない。わからない場合は質問下さい。よろしくお願いします。
- Re: Project X Party【キャラ募集中】 ( No.16 )
- 日時: 2016/09/08 16:24
- 名前: いっちゃん (ID: xZ7jEDGP)
早速参加します!
オリキャラです!
【ソロユニット】
・名前:風見一樹(かざみ いっき)
・性別:男
・一人称:僕
・二人称:あなた、○○さん【相手が歳上の時】/君、○○(呼び捨て)【相手が歳下の時】
・三人称:○○さん【相手が歳上の時】/○○【相手が歳下の時】
・容姿:ハンチング帽を被り、眼鏡をかけている。
服装は、長袖のシャツにコート、ジーンズ。
・性格:ツッコミキャラ。甘い物好き。気分が良いと鼻歌を歌う。ツッコミ時以外は冷静。
・武器:二本の短剣
・バトルスタイル:急所を的確に狙って攻撃。一撃離脱とまでは言わないが、あまり執着しない。
・詳細:バリアを張れる。某海賊と違い、「バリアの合計の面積」が制限されている。
・サンプルボイス
「初めまして。風見一樹と言います。」
「いつも飴ちゃん持ち歩いてるんですよ。いります(いる)?」
「バリアにはこんな使い方もある(あります)!」
「ダンスパーティの始まりだ(です)!」(技発動時)
・使用する技:閉じられた舞踏会
跳び蹴り→袈裟斬り、返し斬り、斬り上げ→背後にまわって連続刺突、からのサマーソルト→敵の周囲に複数の小さなバリア出現→バリアを蹴って高速移動しつつ連続攻撃→ドロップキックでトドメ。
こんな感じでいいでしょうか?