二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 偽名リレー合作逃走中〜ルシードランド〜 リレー開始!
- 日時: 2017/02/13 01:09
- 名前: ゲームマスターGa. ◆DsB6yYTNZY (ID: apcZh59o)
逃走中小説史上初!リレー合作×偽名投稿の新感覚逃走中が始まる!!
舞台はルシードランド!
まるで夢のような幻想的な遊園地だが、この遊園地にはとある秘密が……?
今回このエリアで数十人の逃走者が逃げ回る!
果たしてハンターの脅威から逃げ延び、130分間逃げ切り、賞金78万円を獲得するものはあらわれるのか!?
そして主人公の正体とは………
舞台、逃走中の基本ルールとローカルルール >>1
偽名リレー合作逃走中ルール >>4
現在明らかになっている逃走者 >>5
現在参加している偽名作者 >>6
- Re: 偽名リレー合作逃走中〜ルシードランド〜 リレー開始! ( No.36 )
- 日時: 2017/02/15 18:23
- 名前: MMS.ai ◆1v6bsvyZ9E (ID: apcZh59o)
【123:30】(39000円)
ルシード城付近を探索する、主人公
主人公
「ここに自首電話があるのか…ふむふむ」
みゆき
「あれ?主人公さん?」
自首電話をある程度見つめた彼は試しにドアを開けてみる。
そこには俗に言うガラケーが装置に繋がれて置いてあった。
主人公は黙って閉めた。彼?曰く多分、使う機会はないから、と。
ただ彼女?も、内心葛藤していたのであった。
いや、葛藤というか"""他の誰かと考えを共有しているみたい"""といえば良いのか?わからない。
みゆき
「はぁ…よかったです」
【123:00】
その刹那。
主人公
「メール?」
携帯の音が鳴る。
みゆき
「ミッション1…ミッションって」
ゲーム中に訪れる試練。ミッション。
これには3つの種類がある。
訪れる危機を回避するもの。報酬のために頑張るもの。そして、仲間の為に頑張るものである。
主人公はメールをクリックした。
主人公
「ミッション1」
ミッション1
ルシード城内にハンターが置かれた檻が設置された。
残り105分になると檻内にいるハンターが放出される。
阻止するためには、エリア内3箇所(ノンレムシティサーキット、深夢密林駅、レム市街地ゲームコーナー)にある指紋認証装置に逃走者の指紋を20人認証しなければならない。
主人公
「ちょっと待てよ……20人もいるのか!?…ん?」
なお、檻内に置かれたハンターの数は
"""""特定の逃走者の特定の行動の数で決められる。"""""
現在の檻内部のハンターの数は、3体である。
みゆき
「これは…」
主人公
「何なんだこれ…………とにかく酷いことにならない内に」
口で何なんだこれと言いつつ、主人公は何故だか、罪悪感を感じていたのだ。
特定の行動で変わるハンターの数。これは一体何なのか。
それは………………
・ハンマーブロス・あんどうりんご・星空みゆき
主人公が確認した逃走者の数だ…………………
【122:22】(45,800円)
ばいきんまん
「あれレム市街地のゲームセンターって……」
ばいきんまん
「ここじゃねーか!!!!!!!」
ピッピッピッピーン♪
【放出阻止まで残り19人】
次の人お願いします!!!!!
- Re: 偽名リレー合作逃走中〜ルシードランド〜 リレー開始! ( No.37 )
- 日時: 2017/02/15 18:33
- 名前: MMS.ai ◆1v6bsvyZ9E (ID: apcZh59o)
ミッションクリアするために必要な人数は、現在明らかになっている逃走者と同じ人数にする予定でした。遅れてごめんなさい。
- Re: 偽名リレー合作逃走中〜ルシードランド〜 リレー開始! ( No.38 )
- 日時: 2017/02/16 03:13
- 名前: 金剛アサギ ◆MFKn59eM9c (ID: Id2v7qO.)
時はミッション前に戻り、上条当麻と正体不明の逃走者の二人に視点を当てよう。
当麻「全く・・・起こしたらいきなり殴られるとは・・・不幸だ」
アサギ「やっぱり、私はあんたみたいなやつは嫌いだから」
寝ていた逃走者はアサギ。主人公を目指している彼女だが、残念ながらこの作品でも主人公になることができなかった。
当麻「上条さんも殴ってきた人と一緒にいたくはないんですけどね」
二人の仲は良くなく悪いように思えるが、現段階では二人で行動を行っている。
理由は簡単。逃走中での二人行動、特に序盤では利点が多い。
まず、人数が多ければその分複数の視点でハンターを見つけることができる。
さすがに集まっている逃走者が多ければハンターがより安いというリスクもあるが、数十人もいる中で二人ならば一人とそこまで変わらない。
また今回は違うが、ミッションに関しても最初のミッションは逃走者が合流してリスクを回避するミッションであることが多い。
もっとも、これは一つの見方であり、別の見方で見たり状況が変われば逆に欠点が多くあらわれることになるが・・・
たとえば・・・
「上条当麻、朝霧アサギ ルシード城と深夢密林エリア付近にいます」
通報されてしまえばハンターを見つけることの利点が無くなってしまう。
総統(鷹の爪)「うおおおおお!! なんで4体しかいないハンターが2体もわしを追ってくるんじゃー!?」
総統を追うハンターは2体。もちろんこれは偶然ではなく・・・
「あれ? 違う人追いかけてる。えーっと・・・あれは誰だったっけ?」
通報に巻き込まれた・・・!
アサギ「誰か来たわね・・・あいつもあまり好きになれそうにないわ」
当麻「うう、また不幸なことになりそうだ。もしあれが逃走者ならきっと・・・」
総統「ハンターが来てる! 逃走者ならば逃げるんじゃー!」
当麻「やっぱり!」
3人はハンターから逃げるために、深夢密林エリアへと向かう。
りんご「そろそろミッションが始まりそうですね」
杏「・・・そうだね」
逃げる先には二人の逃走者。
5人の逃走者の運命は!
ゲーム情報
正体不明の逃走者はアサギ(世界一ソフトウェア)でした。逃走者に追加されます。
総統(秘密結社鷹の爪)が逃走者に追加されます。
うらなり一夫以外にも通報者またはそれに似た役職を持つ逃走者がいるかもしれません。
現在ミッションが発動される前の話なので時間は動いていません。
メール音にご注意ください。ハンターを呼びよせる場合があります。
- Re: 偽名リレー合作逃走中〜ルシードランド〜 リレー開始! ( No.39 )
- 日時: 2017/02/16 18:47
- 名前: Cream (ID: B0dMG1jJ)
〜?????〜
『———っ、ここ、は———』
———男は固い床の上で目を覚ます。
クレアとパステルくんが意を決し街を歩きだした、少し後の話である。
彼は上手く頭が回らない状態で身体を起こし、周りをきょろきょろと見回してみた。だが———普通の参加者がいる場所とは『どこかが違う』。何も知らされずに気絶させられたうえ、ここがどこか分からない状態でもそれだけは分かった。
『ここは異常だ』。そんな言葉が頭に浮かんだ。
彼の話を少ししておこう。
彼の名は『グレン・アルニド・ルブラム』。連邦の属国となった国の皇子である青年である。
彼は最近まで記憶喪失であった。その過去は———彼が自分を『否定』している材料と足り得ている。
グレンもクレアと同じく、謎の黒服に気絶させられた『クロスセイバー』のうちの一人だった。
最も、一番最初に気絶させられたのはクレアであることは事実である。彼はクレアが気絶させられているところを目の前で見ていたのだから。『大切な仲間を守れなかった』それだけでも、彼の後悔を産むには十分すぎた。
「……おや?お目覚めのようですね。おはようございます、『狂皇子グレン』様」
「…何故その名を知っているんだ」
「そんな。そう睨まなくても。我々は『逃走中』というゲームを運営している係のものでして」
ふと、後ろから声がする。振り向いてみると、そこには黒いTシャツを着た数人の男達が並んでいた。
何故自分の呼ばれている忌名を。そう思ったが、彼らに敵意がないことが分かると幾分か警戒を解いた。
自らの行動が相手に伝わったのか、最初に彼に声をかけた男は不気味な笑顔を更に深めた。
「ここはどこだ。仲間は———クレアは、チタは、無事なのか」
「大丈夫です。彼らは『参加者』としてゲームに参加してもらっているだけですから。こちらから危害を加えるようなことは致しませんよ」
「質問に答えろ。『ここはどこ』なんだ。返答次第によっては、貴殿を斬らせてもらう」
「おお怖い怖い。せっかくの綺麗なお顔が台無しですよー?まぁ…斬られるのも勘弁ですし、ここは答えておいた方が吉というものですね。ここは『逃走中』ゲームを仕切っている運営本部です。で、そこのモニターから見えるのが『ルシードランド』ですよ」
「…………」
言われるがままにグレンはモニターに目を通す。
そこに映っていたのは、まるで『夢の島』とでもいうような幻想的な世界。だが、ところどころ不気味な印象を彼に与えた。
彼が目線をTシャツの男に戻すと、男は『さて』とグレンに語りかけた。
「ところでグレン様。貴方には『ミッションの引き立て役』として参加していただきたいのですが、よろしいですかね?」
「『ミッションの引き立て役』———?」
「はい。こちらを見ていただくだけでよろしいので」
「? ——————っ!!!」
そう言い男は小さなパッドを取り出し、とある映像を見せる。
途端、グレンの肩が小さく震え顔がこわばり出す。目の前に恐怖しているような、そんな表情だった。
しばしの刻を流したのち——————彼は『想像』に耐え切れず、倒れた。
「さて。準備完了です。『来るべきミッション』の時まで待つとしましょうか」
運営本部と名乗った男はくつくつと笑い、部下と思われる男達にグレンを運ぶよう指示した。
男が持っていたパッドには———『白と黒の不気味な熊のぬいぐるみ』が映っていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【122:18】
『マジヤベェって……!!未だにワケ分かんないんですけど』
男はそんなことを呟きながら、街の中を走っていた。
彼の名は『チタ』。革命軍に所属している、チーターの半獣である。少年のような姿をしているが、年齢はまだ明かされていない。
彼もクレアと同じく、黒服に気絶させられて連れてこられた『クロスセイバー』のうちの一人であった。
チタ・チタ(from『白猫プロジェクト』)
目覚めてすぐ『逃走中』というゲームに参加してくれという言葉が彼の耳に聞こえてきた。
危害は加えない、最後まで参加したら仲間は助かる。その言葉に彼が迷う暇はなかった。仲間が傷付くのを嫌う彼に『否』という答えは存在しなかった。
———そんな折、ミッションが発令された。
チタは地図を頼りに『ノンレムシティ』という場所に向かっていた。ミッション通知によると、そこにハンターを封じるための装置が置かれているらしい。
このゲームを逃げ切ると決めたからには、自らに不利になるものは全て取り除きたい。そういう思いを抱き、彼はひたすら走り続けていた。
「ハンターってヤツ、速いって聞いてたけど…。オレのチーター的な速さとどっちが速いんかな?」
ふと、走りながら彼はそんなことを思っていた。
仲間を救うことは勿論第一優先だったが、彼がこのゲームに乗った理由はもう一つある。
『ハンター』。驚異的な速度と超人的な体力を持つアンドロイド。彼は、そのハンターと『どちらが速く走れるか』勝負をしてみたかった。
自分の足の速さに自信があるチタは、どこかのチャンスを利用しハンターを捲いてみたかったのだ。なんとも無謀である。
そんな彼が歩みを続けていると、ふと物陰に隠れている悪魔の羽を見つけた。彼はその影に見覚えがあった。
近付き話しかけてみると、『彼』は大げさにリアクションを取った。
「チョリーッス!お取込み中失礼しやすけど、何やってんの?」
「ひぃぃぃぃぃぃひぇぇぇは、はははは、は、ハンターっ?!
ち、違った……。なんだチタさんか…」
物陰に隠れていた『彼』———。先程全速力でハンターから逃げてきたゼロキスその人だった。
ハンターの不意打ちに戸惑い、しばらく身を隠していたのだそうだ。…羽が隠れられていない時点で全く以て意味が無いのではないだろうか。
チタはそう思ったが、彼があまりにも本気で驚愕していた為追及するのをやめた。
「そいや今ミッション来てるの知らねっすか?」
「いや知ってるけど!!ここの草むらから出たらいきなり『ハンターと鉢合わせました』なんてのは嫌だから動けないんじゃないか!!
素敵な女の子とかアイリスさんだったら全然歓迎するんだけどね」
「んじゃ一緒に動きません?ジブン足の速さには自信あるんで、もしハンターにロックオーンされてもトンズラ出来る自信あるっすよ」
「えっ、本当なの?……まあ、一人は心細いし一緒に行ってもいいよ。装置探しに行くんだよね?」
「マジあざまし!お礼にゲーム終わったらオールでサテンにでもいかね?」
「お、おーる?さてん?」
心強い仲間を得た。チタはそう思った。ゼロキスの足が速いのは知っている。そうなれば、ハンターからまた狙われたとしても捕まる可能性は低いだろう。彼はそう確信していた。
かくしてチタとゼロキスは装置を探しにノンレムシティのサーキット場へと足を運んだ。
【121:24】
「装置…これっすね」
「思いっきり分かりやすいところに置いてあったね…」
ピピッ!
【放出阻止まで残り17人】
———同時刻。
「クレアさん、どうしたの?」
「……今、私の知っている人が見えたような気がして…。気のせいでしょうかね」
———クレアとパステルくんも、装置を探してノンレムシティまで足を運んでいた。
NEW!!【逃走者情報】
『チタ・チタ』(from『白猫プロジェクト』)
職業:革命軍の斥候
得意なこと:走ること。異常なコミュ力。
目的:仲間を見つけ、逃走中を逃げ切る。ハンターと脚力勝負をする。
※グレンに関しては、後々のミッションで(キャラ崩壊しない程度に)煮るなり焼くなりご自由にいじってあげてください。
※ご指摘がありましたら是非お願いします。
- Re: 偽名リレー合作逃走中〜ルシードランド〜 リレー開始! ( No.40 )
- 日時: 2017/02/16 22:05
- 名前: チキン野郎 (ID: okEdKXH3)
120:03
レイン
「チッ……どこだよ、指紋認証装置は……!」
サザエ
「まあまあ」
市街地を歩き回り指紋認証装置を探す、悪魔と主婦。
主婦はまだしも、随分と協力的な悪魔だ……!
レイン
「聞こえてるぞ、天の声」
サザエ
「まあまあ」
レイン
「アンタはまあまあしか言わねえのか?」
サザエ
「私はあなたのママじゃないわよ?」
レイン
「一言も言ってねえよ!」
案外、良好な関係を築いているのかもしれない。
そして、そんな2人の近くに……。
商人
「うぷぷぷ、まいど〜!」
小さな屋台を設けて何かを売っている、クマのぬいぐるみ……
レイン
「……なんだ?アイツ」
サザエ
「何か売っているみたいね」
レイン
「ぬいぐるみが商売していることに関して疑問はねぇのか」
商人
「ちょっと、聞こえてるよ!!僕はたぬきじゃないしおかっぱの女の子でもないよ!!」
レイン
「だからそんなこと一言も言ってねえよ!」
サザエ
「あの、ここでは何を売っているのですか?」
サザエが商人に質問をする。
すると、商人は上機嫌に笑いだす。
商人
「うぷぷぷぷ!ここではね、『逃走中』で生き残る上で」
レイン
「別に生死はかかってねえけど」
商人
「うるさいな!もう!相方しかテニスに誘われなかった悪魔め!」
レイン
「後で覚えてろよ」
商人
「三歩歩けば忘れますよーだ!……そうそう、ここでは逃走中で生き残る上で絶対役に立つグッズを売ってるよ。ショーケースに入っているやつ全部がそうだよ。ちなみに、展示品のやつで在庫全部だからね。現品限りってやつ」
そう言って、商人は自分がテーブル代わりに肘を置いていたガラス張りのショーケースを指(?)さす。
2人はそこに入っているものを眺める。
劣化版冷凍銃(2つ)…ハンター一体を5分間停止させられる 22ゴールド
網鉄砲(2つ)…ハンターに向かって放つと、一定時間足止めが出来る 20ゴールド
馬小屋の鍵(2つ)…どこかの馬小屋の鍵。エリアにその馬小屋があるのかも謎 10ゴールド
復活カード(1枚)…確保された逃走者1人を復活させることが出来る 50ゴールド
商品の近くに丁寧にポップがついているため、商品の概要と値段がよくわかる。ゴールド、とはこのエリアで使われている金銭の種類であろうことも理解出来た。
ただ一つ。2人にはよくわからないものがあった。
サザエ
「すみませーん、これってなんですか?」
サザエがショーケース越しに、商品に指をさす。
指の先にあったものは、一つの押しボタンだった。
これだけポップがなかったため、2人はこれが何かを判断出来なかった。
商人
「おっと、奥さん!お目が高い!こちらはですねー、
な、な、なんと!『逃走者強制失格ボタン』となります!」
サザエ
「逃走者、強制失格ボタン……?」
商人
「使い方は簡単!そのボタンの電源をつけてから、ボタンに付いてるマイクに強制失格させたい人の『フルネーム』を3回唱え、そしてボタンを押せば終了!一瞬にしてその逃走中はゲームから消えてしまうのです!ちなみに1回しか使えないよ!」
レイン
「……なんだよ、それ」
商人
「およよ?悪魔も真っ青?でも、たかだかゲームだよ?生死はかかってないよ?」
はて、と商人が首をかしげる。
悪趣味なものだと2人は思った。自分の意志と関係なしに、ゲームから外される可能性に恐怖すら感じる。
商人が、気味の悪い笑い声をこぼす。
商人
「うぷぷ……でも、安心してね。これ、100ゴールドするから簡単には買えないよ。ちなみに聞くけど、これ買う?」
レイン
「……買わねえよ。行くぞ」
サザエ
「え、ええ……」
2人は商人の元を離れていく。
こんな奴と、これ以上は話したくない。本能的に感じてしまったのだ。
うしろで商人が、2人に声をかける。
商人
「お二人さん、注意してね。みんながみんな、君たちと同じ考えじゃないからね!
仲間が1人でも減ってくれた方が好都合だって思う人もいるかも、だからね。うぷぷぷぷ……」
気味の悪い笑い声は、2人の脳裏に嫌という程にこびりついた。
121:01
クレア
「あっ!指紋認証装置って、これじゃないですか?」
パステル
「うん!きっとこれだよ!」
クレア、パステルが指紋認証装置を発見。
クレア
「指紋認証、やりましょう!」
パステル
「そうだね!早くやらないと……!」
ピピッ!
【放出阻止まで残り15人】
クレア
「あとは、ミッションが成功するのを祈るだけですね!」
パステル
「成功するといいねー!……って、あれ?」
パステルが、何かを見つける。
パステルの視線の先にあった……いや、いたのは……
??
「お嬢様ー!どちらにいるのでしょうか!お嬢様ー!」
何やら綺麗な服を身にまとった男性であった。
どうやら、人を探しているようだ。
困っている人を放っておけない性分のクレアとパステルが、その男性に近寄る。
クレア
「何か、お困りでしょうか?」
??
「あの、人を探していて……」
パステル
「どんな人?探すの手伝うよ?」
??
「!!本当ですか!?」
クレア
「はい!私たちでよければ!」
??
「ありがとうございます!」
クレア
「いえいえ!それじゃあ、特徴を教えてください!」
??
「あっ、はい。えっと……赤くて長い髪の毛、ポニーテールをしてて、紫の瞳。あと、ファッションの系統は……クラシカルロリータ?でしょうか?それと……お嬢様の名前は『マヤ』です」
パステル
「……わかった!とりあえず、そんな感じの人がいたら手当り次第聞いてみるよ!」
??
「ありがとうございます!それでは、お嬢様にあったらこう伝えてください。
『メルヴィンが城の前で待っている』と」
メルヴィン・ブラックウェル(From 白猫プロジェクト)
クレア
「わかりました。マヤさんに会ったらそう伝えておきます!」
メルヴィン
「ありがとうございます!本当にありがとうございます!」
メルヴィンが、感激を体現するかの如くクレアの手を力強く握る。
しばらくしてからその手を離すと、メルヴィンがパステルとクレアの両手に金貨を握らせた。二人の手には、1ゴールドが7枚。
2人がきょとんとした様子でいる間に、メルヴィンは2人の前から姿を消した。
ガチャッ……
ジー、ジジ……ジー……
『こちらメルヴィン。どうぞ』
『こちらマヤ。どうぞ』
マヤ・ヘレフォード(From 白猫プロジェクト)
『二人の逃走者と接触いたしました。どうぞ』
『流石よ、ありがとう。どうぞ』
『約束通り、GPSの搭載されたコインを1枚渡しました。どうぞ』
『ええ、マップにちゃんと2人の位置情報が出ているわ。どうぞ』
ところ変わって、ここは逃走中のエリア外。メルヴィンは、探していた女性……マヤと連絡をとっていた。マヤが応答する。メルヴィンが自分の指示したとおりに動いたことに、賞賛する。
しかしながら、メルヴィンはどうにも腑に落ちないのだ。逃走者と接触し、GPS機能を搭載したコインを渡せという指示は、この機械でマヤに言い渡された。
マヤと機械越しに会話し始めてから、何か引っかかるものがあった。
そして、メルヴィンはその違和感を、マヤにぶつけてみる。
『お嬢様、一つ質問よろしいでしょうか。どうぞ』
『……ええ、構わないわ。どうぞ』
『何故、声を震わせているのでしょうか。どうぞ』
そう。機械越しに聞こえる彼女の声は、彼自身がいつも聞く声ではなかった。か弱く、なにかに怯えるような声色だったのだ。
少しの間、沈黙が続いた。
ーーマヤが応答する。
『気の所為、よ。……切るわね』
ーーブツリ。
「……これで、どうかしら」
マヤが、怯えるように背後にいる人間に問う。
「……」
背後の人間は、何も答えない。
ただ、『マヤの首筋にあてがった短剣』を下ろしただけであった。
この掲示板は過去ログ化されています。