二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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[広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア
日時: 2017/05/05 12:30
名前: 顔無し (ID: soX7LJez)

 ・・・はい、ポケ破再の初コメをしていただいた方がプリキュア好きだったのを記念して投稿する初のプリキュア作品です。
まぁぶっちゃけ広村伊智子さんに捧ぐ作品です。もちろんほかの方々も楽しんでいってください。
(1話完結です)

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Re: [広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア ( No.8 )
日時: 2017/05/07 11:18
名前: 顔無し (ID: JIJN1d2I)

「はぁぁぁ!!」
薫は右手に出現させた剣で怪人を切り伏せる。だが・・・
「液体の俺に、斬撃がきくかぁぁ!」
怪物はその斬撃をものともせず、鋭い爪の付いた手を振り上げる。
「しまった!!・・・なんてね。」
そのとき、不思議なことが起きた。手を振り上げる構えをしていた怪物が、手を振り上げる前の、薫に切られたときのような体勢をした。もちろん、怪物自身は、構えを変えた覚えはない。怪物が動揺した隙に5mほど距離をとる薫。激しい戦いだが、行き交う人も建物も幻。何の影響も受けない。ただそこにあるだけ。
「な、何が起きた?な、何をしたぁぁ!?」
「手を振り上げたという出来事を・・・“無かった事”にしたの。私は3秒前までの動作や出来事を無かった事にできるの。忘れたの?私達は時空操作局の職員よ?」
「そろそろいくよ薫。倒そうか。そいつには悪いけど。空間固定!!
「ぐぐ、っぁあ!」
焦った怪物が殴りかかろうと全身に力を込めるが、1mmも動かない。
「だめよ、もう空間固定したもの。お前はもう動けない。私は空間を操れるの。時間は操れないけど。」
そう言って薫を見つめる誉。二人協力すれば、時空そのものを操れる。そう言いたいのだろう。右手を突き出す薫。その右横で左手を突き出す誉。それぞれの手の間にひとつの大きな紫の光球が発生する。
「っあぇ!や、やめてくれ!」
怪物は、力を振り絞り命乞いをするが、光球は轟音を立て、無慈悲に、まっすぐに、放たれる。
「ぴぎゃぁぁぁ!!」
着弾と同時に発生した爆音は、怪人の断末魔を包み込んだ。
「あとは、契約者の説得だけだね、誉。」
二人は幻想の街を後にした。

Re: [広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア ( No.9 )
日時: 2017/05/07 14:29
名前: 顔無し (ID: JIJN1d2I)

 「こんなところにいたんだ。」
薫は視界に入った“それ”を見つめてそんな言葉を口にする。公園のベンチに腰掛けた契約者の少年。怪物を倒して後に、三人はこの少年を探していた。。平行世界を消去するには、プレジャーファントムを倒すだけではいけない。どんな世界だろうと、その世界を望んでいる人間が1人でもいればその世界は消えない。だから、平行世界でしか生きられないプレジャーファントムを倒すだけでなく、その世界を望んでいる契約者を説得しなければならないのだ。
「時間があと4分しかありません。お二人とも急いでください。」
時計を見て焦るサポーター。だが二人は悠然と構える。
「分かった。説得してくる。」
二人は少年に近づく。
「ねぇ、こんな所にいつまでいる気?帰ろうよ。」
「いやだ・・・」
「どんな世界を望んだの?聞かせて。」
「僕が・・・自殺した世界。」
二人はその言葉を聞いて動揺する。いままでたくさんの契約者を説得してきた。だがそのほとんどは欲を満たすだけの世界だった。
「どうしてそんな世界望んだの?戻ろうよ。」
「いやだ。戻ったってあるのは苦しみだもの。ここはいい。勉強も仕事も家事も無い、理想郷だよ。」
「確かに苦しみは無いね。でも楽しみも無い。これも確かなこと。いいじゃん。勉強も仕事もほっといて遊べばいいじゃん。生きてさえいれば人間はOKなんだよ・・・ねっ?行こうよ。」
「その・・・僕と・・・」
「ん?」
「僕と・・・その・・・」
「友達に・・・かな?推測だけど。」
「うん。」
そういって少年は笑う。そしてさしのべられた二人の手を握る。
「どうやら間に合ったようですね。他の局員からも、平行世界の消去が完了したという知らせが届きました。皆さん、僕の手に掴まって。」
4人の姿が消え、要らなくなった虚無の世界は砂のように崩れていった。


・・・少年がもといた世界・・・

「ふぅ、着きましたね。あ、お二人に本部から連絡があります。」
サポーターの発言を聞き、二人は僅かに動揺した。
「何?聞かせて。まぁ異動指示だろうけど。」
「ええ、そうです。ワールド000015に行けとの指示です。ここはもうプレジャーファントムの気配が無いですからね。」
「000015って、局員じゃないプリキュアがいる所よね。」
「そうです。健闘を祈ります。」
新しい友達ができたから、異動したくないのだろうか。二人は残念そうに笑う。
「まぁいっか。ごめんね。お姉ちゃん達、当分の間、君に会えない。」
「いいよ。仕方ないもん。」
ニコッと悲しそうに笑う少年。だがその顔にはこれからは懸命に生きようとする意志が表れていた。
「名前聞いてなかったね。何て言うの?」
「桜井説道。お姉ちゃん達は?」
「私は島津薫。プリキュア。」
「同じく六道誉。じゃあまたね。」
3人の姿が消えた。しばらくして、少年の足元にため息がこぼれる。
「まぁ、いっか。」
少年はゆっくりと前へ歩みだした。幻想の世界ではなく、現実の世界を、力強く踏みしめながら。


           ー完ー



あ、ワールド000015→15→いちこ→伊智子さん ってことです。



あとがき 作者の言葉 ( No.10 )
日時: 2017/05/07 15:35
名前: 顔無し (ID: JIJN1d2I)

いやー、なかなか大変でした。単発は初めてだったから、話まとめるのにいろいろ思案しました。新しいのを書くのはもうこりごりです。面白かったですか?広村伊智子さん。感想をお聞かせください。なんでか知らないけど、主人公2人より、契約者の少年に愛着が湧いてしまいました。あ、そうだ、もしよかったら、この作品の続編書かれませんか?このまま終わるより主人公2人も喜ぶと思います。あるいは、プリオルif物のほうで2人を出すのはいかかでしょう?時空を行き来できるから使い勝手がいいと思います。
あ、もちろんお書きにならなくても結構です。

Re: [広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア ( No.11 )
日時: 2017/05/08 07:04
名前: 広村伊智子 (ID: RjGXEztJ)

ありがとうございます!!

ぜひ、使わせてください!

Re: [広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア ( No.12 )
日時: 2017/05/12 07:13
名前: 広村伊智子 (ID: 1SUNyTaV)

それじゃあ書きます。

お話まとまったので。


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