二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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[広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア
日時: 2017/05/05 12:30
名前: 顔無し (ID: soX7LJez)

 ・・・はい、ポケ破再の初コメをしていただいた方がプリキュア好きだったのを記念して投稿する初のプリキュア作品です。
まぁぶっちゃけ広村伊智子さんに捧ぐ作品です。もちろんほかの方々も楽しんでいってください。
(1話完結です)

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Re: [広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア ( No.3 )
日時: 2017/05/05 16:17
名前: 顔無し (ID: soX7LJez)

その言葉が聞きたかった。(ブラックジャック風)

Re: [広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア ( No.4 )
日時: 2017/05/05 22:17
名前: 広村伊智子 (ID: q6B8cvef)

嬉しいです!



Re: [広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア ( No.5 )
日時: 2017/05/06 11:29
名前: 顔無し (ID: soX7LJez)

 「はぁ、つまらないな」
少年の口からため息がこぼれた。ここは少年、桜井説道ときみちの私部屋。先ほどの薫や誉の明るい顔とは対照的な暗い表情。虚ろな瞳に映るのはパソコンの向こうの電子の世界。まぁ、世間一般でいうところの引きこもりなのだろう。突然、赤い火の玉が部屋の壁から染み出るように飛び出す。奇怪な現象だが、説道は動揺などしない。大物なのではない。どうでもいいのだ。何が起きようと・・・どうでもいいのだ。火の玉が説道の胸に近づき、溶けるように消える。
(お前はどんな世界で生きたい?)
そんな言葉が説道の心の中から聞こえる。話されるのではなく、精神に直に訴えるような声の響き。説道は表情をまったく変えずに、目線すらも向けずに、呟くような小さい声で返答する。
「・・・が・・・した世界。」
非常に小さい声だったが、心の中に生きる“それ”には十分に聞き取れる声だった。フフフと“それ”は高らかに笑う。
(承知した。契約・・・成立!)
説道はぐったりと体を倒した。

Re: [広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア ( No.6 )
日時: 2017/05/06 12:02
名前: 顔無し (ID: soX7LJez)

 一方、薫たちは学校で授業を受けていた。
「あっ!しまった。」
手を滑らせて消しゴムを机から落としてしまった薫。だが消しゴムは空中で静止した。薫は一瞬動揺するが、気を取り直して拾う。
「時間が止まった・・・」
そう、動かなくなったのは消しゴムだけではない。先生、2人以外の生徒、その他あらゆるもの全て。突然教室のドアが開き、警官のような服装をした男が入ってくる。操作局のサポーターだ。時を止めたのはこの世界の住民に見られないための一時的な措置だ。
「失礼します。操作局から出動要請が出ました。緊急事態です。この世界でプレジャーファントムがパラレルワールドを創造しました。他の世界でも同時多発的に起きていて、他の局員達が戦っていますが、苦戦していて・・・15分以内に一つでもパラレルワールドを壊さないと、世界の基盤が崩れます。なので・・・」
「操作局のエース、私達が頼りってことね。分かった。一番近いパラレルワールドに連れてって。」
操作局のエースの称号、プリキュアは伊達ではない。2人はとても高い戦闘力をもっている。聞くところによると、他の世界にもプリキュアを名乗る者たちがいるというが、2人がいた世界ではプリキュアは操作局のエースの称号であり、2人を指す言葉である。
「俺の手を握ってください。」
薫と誉、サポーターの3人の姿が湯気のようにぼやけて消えた。

Re: [広村伊智子さんに捧ぐ]メモリーファントムプリキュア ( No.7 )
日時: 2017/05/07 10:36
名前: 顔無し (ID: JIJN1d2I)

 ・・・少年の望んだ世界・・・
 「ここが契約者の望んだ世界なの?まぁ何を望んでも勝手だけど。」
誉は天を仰ぐように見つめる。雲一つない晴天。だが、青空ではない。灰色の晴天。太陽も出ていない。まるで、太陽も雲もやる気を失くしたような活力を感じない空。それに反して笑顔で楽しそうにビル街を行き交う通行人達。作られた世界は契約者の心中が反映されるという。もちろん、ここは虚無の世界だから、この者達も虚無の存在だが。
「きっと、契約者には、自分以外の人は全員幸せに生きているように見えていたんじゃないかな。」
薫は辛そうにそう呟く。サポーターの男は腕時計を見て、焦っている。
「急いでください。時間がないです。あいつを倒してください。」
男の指さした先には異形の姿をした怪物がいた。水のような透明の体、細い肢体、まるで契約者の少年の精神を具現化したような姿。存在感がまるでなく、薫も誉も、男に言われるまで気づかなかった。あちらも3人の存在に気づいたのか、こちらにに目を向ける。
「行くよ、誉!変身!」
2人の姿が眩しい光に包まれる。目を瞑る怪人と男。
「チッ!操作局か!」
光が消えて怪物の視界が回復する。見えたのは戦闘服を着た2人の姿。
「メモリーファントム・・・プリキュア!!出る!」
澄んだ叫び声が虚無の世界に響いた。




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