二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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プリキュアオールスターズ!聖杯争奪編【完結!】
日時: 2017/06/05 17:09
名前: モンブラン博士 (ID: tVUhmmv0)

どんな願いも叶うと言われる聖杯を巡り、100人のキャラが争奪戦を繰り広げます!プリキュアも多数登場します!

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Re: プリキュアオールスターズ!聖杯争奪編 ( No.21 )
日時: 2017/05/29 20:02
名前: モンブラン博士 (ID: tVUhmmv0)

ベスト8選手一覧


1 シャイニールミナス
2 キュアハート
3 キュアマカロン
4 キュアショコラ
5 タイガーマスク
6 キングタイガー
7 タイガー・ザ・グレート・ザ・サード
8 ミスター?

Re: プリキュアオールスターズ!聖杯争奪編 ( No.22 )
日時: 2017/05/30 06:13
名前: 広村伊智子 (ID: E24Dg9ts)

意外とヤりますね。
ルミナス。

Re: プリキュアオールスターズ!聖杯争奪編 ( No.23 )
日時: 2017/05/30 15:02
名前: モンブラン博士 (ID: AUaokgCu)

ルミナスは不戦勝が続いていますので……どうしてなのかは後程明らかになります。コメントありがとうございます。

Re: プリキュアオールスターズ!聖杯争奪編 ( No.24 )
日時: 2017/05/31 19:24
名前: モンブラン博士 (ID: tVUhmmv0)

くじ引きの結果。準々決勝戦のカードは以下のように決まった。
1 キュアショコラVSキングタイガー
2 キュアマカロンVSミスター?
3 シャイニールミナスVSタイガーマスク
4 キュアハートVSタイガー・ザ・グレート・ザ・サード

「チョアァ!」

第1試合はキュアショコラVSキングタイガー。
キングタイガーは総合格闘技で培われた強力な打撃のラッシュと超上空から繰り出す必殺の踵落としのコンボで伝説のパティシェを追い詰めていく。
奇声を発しながら猛攻で圧倒していく虎の穴の四天王に彼女は防戦一方だ。
彼女もプリキュアである以上常人離れした身体能力は備わってはいるのだが、『伝説のパテシェ』というその立場上とクリームエネルギーを主体とした攻撃方法故に素手の格闘は不慣れであった。
しかし何でも願いを叶える聖杯を手に入れ妹の病気を治すためには諦める訳にはいかない。

「止めだキュアショコラ!」

最後の一撃とばかりに飛び上がり踵落としの体勢に入ったキングタイガー。

「そうはさせない!」

敵を追い自らも飛び上がり、キャンディロッドを取り出す。そして——

「キラキラキラルン! キラキラル! ショコラ・アロマーゼ!」

ドリル状に猛回転した液体チョコレートを放出しキングタイガーをこれでもかとばかりにリングに叩き付けた。その衝撃でキングタイガーは白目を剥いて失神。キュアショコラが準決勝1番乗りを果たした。

Re: プリキュアオールスターズ!聖杯争奪編 ( No.25 )
日時: 2017/05/31 21:16
名前: モンブラン博士 (ID: tVUhmmv0)

「ウフフ……次は私の番みたいね」

観客席でショコラの試合を観戦していた琴爪ゆかりは悪戯っぽく微笑み席を立ち、自分の控室へと行く。ゆかりはマカロンに変身して部屋を出ると悠々とした足取りでリングに上がった。
対戦相手のミスタークエスチョンは先にリングに上がっており、彼女の到着を待っていた。
第1回戦でミスターノーを病院送りにし、キュアロゼッタ戦ではビックタイガーと協力して反則をしていたブラックタイガーを返り討ちにした実力者。
その様を見せつけられているマカロンには背筋に寒気を感じていた。
これまでの闘い——悪の妖精の1人であるマキャロンヌやジュリオとは違う底知れぬ不気味さがミスタークエスチョンには漂っている。だからこそ攻略し甲斐があるのではないかと気持ちを改め、彼女は相手を見据える。

「あなた、なぜこの闘いに参加したの?」
「私を倒せば明らかになろう」
「面白そうね。私を楽しませてくれるかしら」
「フフフフフフフ……」

試合開始前から互いに見えない火花を散らす両者。
そしてついに試合開始を告げるゴングが高らかに鳴り響いた。
最初に飛び出したのはキュアマカロン。猫の如き俊敏性を生かしてコーナーポストの端から端へひとっ跳び。その跳躍力を生かし、蹴って蹴って蹴りまくる!

「どうしたのかしら。反撃できないみたいだけれど」

目を細めてニヤッと笑うマカロン。
彼女に翻弄されミスタークエスチョンはきりきり舞い。ふらつきながら回転し、倒れ伏した。当然ながらこの隙をマカロンが逃すことなく、彼に覆いかぶさりフォールを取る。

「1……2……」

カウント2までレフリーが数えた直後、両手でマカロンの身体を弾き飛ばして起き上がる。強力な蹴りを幾度となく食らったにも関わらず、ミスタークエスチョンにはノーダメージであった。
吹き飛ばされた衝撃でコーナーポストに後頭部を打ち付けたキュアマカロン。頭部を抑え痛みをこらえながらも立ち上がる。

「やるわね。でも、私の取柄は俊敏性だけじゃないのよ」

マカロンはスイーツパクトを取り出し小さな泡だて器でクリームエネルギーをまぜまぜする。エネルギーをすくいとって、相手にビーム状に投げつけた。
クリームの光線を片手で受け止め、横に弾いて無効化する。

「成程ね」

彼女は全てを察したかのような笑みを浮かべ、今度はキャンディロッドを構える。

「マカロン・ジュリエンヌ!」

マカロン型のヨーヨーが放たれクエスチョンを襲うが、彼に紙一重で避け蹴りを見舞ってくる。マカロンも持ち前の身体の柔らかさでそれを回避し、猫の手ポーズをした。

「にゃーお!」

するとヨーヨーの円部分が円手裏剣に変化し、彼の白い衣服を切り裂いた。

「中々やるではないか。子猫のお嬢さん」
「よく言われるわ」
「手合わせから察するに君はあらゆる物事のコツを見極める天才肌のようだ」
「勉強、スポーツ、茶道……どれをとっても完璧と言われるわね」
「だが、格闘技は子猫に真似できるほど甘くはない」

クエスチョンはヨーヨーの紐を腕に絡ませマカロンを一気に引き寄せると、彼女の腹に膝蹴りを打ち込んだ。これぞ胃袋破り、通称キッチンシンクだ。
三本ロープまで一気に吹き飛ばされ跳ね返ってきたところに再度キッチンシンクで倒れさせる。この時、2回のダメージが原因でマカロン・ジュリエンヌが消滅してしまった。自らを縛るものがなくなったクエスチョンは起き上がろうと手を付くマカロンに非情にもエルボードロップ、二—ドロップの雨あられ。
うつ伏せに倒れているので急所が多くある腹は守られているものの、背中へのダメージはかなりのものがあった。苦痛に整った顔を歪ませる美少女。
間髪入れずにクエスチョンの腕が首元に入れられチョークスリーパーでぐいぐいと締め上げる。

「フフフフ……このまま絞め落とされるか降参するか、どちらを選ぶかね」
「それを選ぶのは私自身。あなたじゃないわ」
「それで君は何の為にこの大会に参加したのかね」
「友達の願いを叶えるためよ」
「キュアショコラの変身者は君の同級生で同じ菓子屋で働く仲間であろう。彼女の願いを叶えるべく自ら援護射撃を買って出て参加選手に少しでも負傷させようと考えるとは、君なりの不器用な優しさと言う訳か」
「さあ。それはどうかしら」
「君の頑張りは賞賛に値する。だが、この闘いは君のような少女が挑んで良いものではない。君達は若く、未来がある。その未来を奪わせぬために私はこの闘いに参戦したのだ」
「えっ——」
「少々お喋りが過ぎたようだ。君は控室でゆっくり寝ているといい。目を覚ました時には全てが終わっているだろう」

不意に攻撃の手を休めスリーパーを解いたマカロン。
そして最後の足掻きと彼の顔面に拳を打つ。
しかしそれを受け止められ、あっという間に卍固めに極められる。

「わっはっはっはっはっはっは!」

クエスチョンのしゃがれた笑い声が会場全体に反響し、観客を凍り付かせる。水を打ったように静まり返った会場には全身の関節が軋む音しか聞こえない。

「ギブアップするかね?」
「冗談言わないで。あなたに屈した覚えはないわ」
「身体は悲鳴をあげても心は折れぬということか。そこまで言うなら仕方あるまい」

卍固めを解き、既に半分気絶しているマカロンの身体をロープに振る。

「この会場のどこかにいるキュアショコラよ、受け取るがいい友達を!」

言うなりマカロンのラリアートで腕を首にめり込ませ、フッ飛ばした。
マカロンの身体は三本ロープを軽々と超えてリングの鉄柵へと落下していく。このまま鉄柵に激突すればマカロンの命は危ないだろう。
剣城あきらはすぐさまショコラに変身し、鉄柵に友達が激突する直前にお姫様抱っこで受け止め、声をかける。

「マカロン、しっかりするんだ!」
「フフフフ……あなたの援護射撃を買って出たけど、ミスタークエスチョンには勝てなかったわね。世の中上には上がいるものね」
「何を言うんだ。君はよく頑張ったじゃないか!」
「フフ……そうかしら。ショコラ、みくちゃんのためにがんば……っ…て…」

がっくりと首と腕を垂らすマカロン。尻尾も弱々しく垂れさがっている。激戦の末にキュアマカロンは敗退。だが彼女の奮戦はショコラのハートに熱い炎を植え付けた。


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