二次創作小説（映像）※倉庫ログ
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- 王様ゲーム
- 日時： 2017/08/20 18:52
- 名前： GENE （ID: 2WPGd65I）
ある日、突然ダンス部全員に来たメール
from：王様
件名：王様ゲーム
これはダンス部全員で行ってもらうゲームです
途中放棄をすることはできません
24時間以内に従わなかった場合は罰を与えます
白濱亜嵐と藤井萩花はキスをする
＊王様の命令は絶対です
こんな簡単な命令だった
ここから、命を懸けたゲームが始まる・・・・・。
- 王様ゲーム ( No.27 )
- 日時： 2017/10/19 19:49
- 名前： GENE （ID: 2WPGd65I）
夜７時
服従確認メールは来なかった
萌絵「亜嵐、大丈夫かな・・・」
つぶやいたと同時に
家のインターホンが鳴って
萌絵「亜嵐・・・」
亜嵐「へへへ。服従確認来ねえわ」
力なく笑って立っていた亜嵐
かける言葉が見つからなかった
亜嵐「ねえ、約束。あと５時間、俺と一緒にいて？」
萌絵「い、いいけど・・・なんで？」
亜嵐「俺の最後のお願いだよ？あと少しで死ぬかもしれないんだから、お願い」
そんなこと言われたら断ることもできなくて
いいよって言ったら私の手を取って歩き出して
どこ行くの？って聞いたら
近くの公園って
何するんだろう
萌絵「ねえ」
亜嵐「うん？」
萌絵「何で私を呼んだの？命令は諦めたの！？」
亜嵐「もし死ぬって分かった時、萌絵なら誰と一緒にいたい？」
普通自分が死ぬって諦めてるなら
家族とか大切な人と一緒にいたいはず
そう、私なら涼太とか・・・。
大切な人といたいから・・・。
萌絵「え？亜嵐・・・」
亜嵐「そーゆーこと」
亜嵐の大切なものは
私？
亜嵐の命令は大切なものを失う
ってことは・・・？
萌絵「亜嵐、もしかして・・・私を・・・殺す気・・・？」
亜嵐「うん。そのつもりで呼んだんだ」
- 王様ゲーム ( No.28 )
- 日時： 2017/10/20 16:22
- 名前： GENE （ID: 2WPGd65I）
萌絵「待って・・・やめて・・・」
亜嵐、どうしちゃったのかな？
こんな子じゃなかったはずだよ？
自分が死ぬかもしれないってなったら人間ってこんなことまでしちゃうわけ？
亜嵐「俺の大切なものになってよ」
萌絵「やだ・・・死にたくない・・・やめて・・・」
笑顔でそんなこと言いながらじりじりと迫って来て
あー、もう死んじゃうのかなーって思った
亜嵐「でもやっぱ、無理だな！」
萌絵「え？」
亜嵐「やっぱもう、大切すぎて無理だ！」
首にかかりそうだった亜嵐の手が離れて
キラキラのいつもの顔が向けられた
でも、なんかすごい無理してる感じで
萌絵「亜嵐・・・殺さないの？」
亜嵐「え？殺してほしいの？」
萌絵「いや、そういうわけじゃ・・・」
亜嵐「もの壊しても全然メール来なくって、ふと頭に出てきたのが萌絵だったんだ。
ごめんな、身勝手なこと言って」
萌絵「いいよ、全然・・・」
なんかもう、泣きそうだった
亜嵐が、私のこと大切って思ってくれるのはうれしい
でも、私のせいで亜嵐が罰を受けるのは
とてつもなくつらい
でも、やっぱり死にたくない
こんな身勝手なこと考えてる私でも
亜嵐は大切って思ってくれてるのかな
亜嵐「俺さ、もう罰決定じゃん？メール来ないし」
萌絵「うん」
亜嵐「だからさ、最後のお願い」
亜嵐「俺が罰受けるまで一緒にいて？」
- 王様ゲーム ( No.29 )
- 日時： 2017/10/21 12:04
- 名前： GENE （ID: 2WPGd65I）
萌絵「いるよ。当たり前じゃん」
亜嵐「へへ。ありがとう」
公園にあったベンチに腰かけて、２人で話す
学校の事とか、王様ゲームの事とか、いろいろ
亜嵐に残された時間は３時間
その間、私にできることは、亜嵐と一緒にいること
それだけでいいのなら、いつまでも一緒にいるよ
亜嵐「死ぬの怖いなぁ」
萌絵「わ、分からないよ？死なない罰かもしれないし・・・」
亜嵐「そうだといいな。ま、萌絵が近くにいてくれるなら、それでいいや」
萌絵「うん・・・」
そのまま亜嵐と一緒にいると
時間がたつのはあっという間で
気づけば１２時まであと５分
亜嵐「はあ・・・」
萌絵「亜嵐・・・大丈夫・・・？」
亜嵐「はあ、うん・・・大丈夫」
なわけないでしょ？すっごい震えてる
死ぬかもしれないって思ったら、誰でも怖いよね
それくらい、私だってわかるよ
亜嵐「萌絵・・・？」
萌絵「亜嵐、ごめんね・・・。亜嵐の大切なものになれなくて・・・」
亜嵐「いいよ全然。俺、いま幸せだから」
こんな綺麗な心の持ち主が死んじゃうの？
お願いだから、死なない罰にして
目の前でなんて・・・嫌だよ
萌絵「亜嵐・・・死んじゃやだ・・・」
亜嵐「なんで？萌絵には涼太がいるでしょ？」
萌絵「違う、そういうことじゃなくって」
亜嵐「俺は、涼太がいるのにそうやって思ってもらえるだけですごい嬉しいんだよ」
そうやって亜嵐がきれいに笑ったとき
王様メールを知らせる着信音
from：王様
件名：王様ゲーム
命令に従わなかったため、白濱亜嵐に永遠の闇を与える
私はダンス部の中にいる
見つけ出す方法は１つ
憎しみあえ
- 王様ゲーム ( No.30 )
- 日時： 2017/10/23 00:08
- 名前： GENE （ID: 2WPGd65I）
永遠の闇・・・。
萌絵「あ！亜嵐！生きてる！？ねえ！？」
亜嵐「萌絵？どこ、何も見えない」
萌絵「亜嵐？私はここにいるよ」
何を言ってるの
私が見えないの？
まって
永遠の闇って・・・。
萌絵「目の前にいるよ！亜嵐、ここ！」
亜嵐「はは・・・。俺、目が見えなくなったんだ・・・」
萌絵「亜嵐・・・ごめんなさい。本当に・・・」
亜嵐「なんで？俺、死ななかった。生きてるじゃん。またこれで、いつでも萌絵に会える！」
まったく違うところを向いてピースする亜嵐
私はこっちだよ
本当に目が見えなくなっちゃったの？
そして、立て続けに2個目の王様メール
from：王様
件名：王様ゲーム
これはダンス部全員で行ってもらうゲームです
途中放棄は認められません
２４時間以内に従わなかった場合は罰を与えます
命令７
米澤萌絵は１人の生徒を殺せ
＊王様の命令は絶対です
萌絵「な、なに、この命令・・・」
また私？
私に人殺しになれっていうの？
誰を殺せばいいの？
無理だよ・・・。
亜嵐「なに、次の命令。萌絵が指名されたの？」
萌絵「あ、いや、違うよ。大丈夫だから」
亜嵐「本当に？」
萌絵「亜嵐は、何も心配しないで。大丈夫だから」
うそうそ。全然大丈夫じゃないから
どうすればいいの？
自分の命のために、誰かを犠牲にする？
それとも、偽善者ぶって死ぬ？
どうすればいいの・・・？
- 王様ゲーム ( No.31 )
- 日時： 2017/10/27 19:17
- 名前： GENE （ID: 2WPGd65I）
次の日
朝、起きると亜嵐がいなかった
公園のベンチで
寝っちゃって
そのままどこへ・・・？
目が見えないのに
萌絵「あ、涼太」
涼太「やっと出た。どこにいんの？」
萌絵「公園」
涼太「は？何してんの？」
萌絵「公園、来て。亜嵐がいないの。どうしよう・・・？」
涼太「わっかったから、待ってて」
しばらくすると涼太が来て
安心して涙が出てくる
すると涼太が抱きしめてくれる
涼太「どうしたどうした」
萌絵「亜嵐が、大切なものに私を選んで、罰を受けて目が見えなくなったのに、
どっか行っちゃった」
涼太「うんうん」
萌絵「しかも次の命令、私だし、誰か殺さないといけないし、分かんない。どうしよう」
涼太「とりあえず、亜嵐くん探そ？」
萌絵「うん」
涼太「それと、萌絵も命令実行して」
萌絵「は！？何言ってるの？人殺さないといけないの！？無理だよっ！」
涼太「萌絵は死んでもいいの？」
萌絵「もちろん、死ぬのは嫌だよ。でも、人を犠牲にしてまで生きようとか思わない」
涼太「俺は萌絵に生きてほしい。だから、実行してほしい。嫌いな奴ぐらいいるだろ？」
萌絵「涼太なんて・・・」
人ってこんなに変わるんだ
こんな涼太、嫌だ
人殺すとか、怖いし
涼太「早く亜嵐くん、探そう」
萌絵「うん」
涼太「萌絵は誰殺すか考えて」
萌絵「涼太・・・」
涼太「考えて」
殺したい人なんて
いないよ
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