二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- テイルズオブメロディーア
- 日時: 2018/02/11 18:27
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
偶然会った人物とはもしかすると必然的出会いだったら…。
旅に出ることが、戦うことが必然的だったら…。
first. 出会いは始まりのスタートライン
1.少女は出会う >>01
2.魔術師エルフ >>02
3.氷結のカテラ >>03
4.向かう先は情報屋 >>04
5.情報屋、ダール >>05
6.プリンセス・ローザ >>06
7.青年の過去 >>07
8.四人目の仲間 >>08
9.エレメンツ >>09
10.考えすぎた前世 >>10
キャラ紹介 >>11-12
second. 次へステップアップ
11.連れていかれた少年 >>13
12.倒れる少年、助けた少女 >>14
13.レイダ参戦 >>15
14.敵の狙い >>16
15.パラドスvsイーズ >>17
16.パラドスの覚悟 >>18
17.
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.4 )
- 日時: 2018/02/10 14:53
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
氷の竜はカテラに巻き付きアリアへと目を向けた。
「君も僕が射貫く…」
カテラは弓矢をつっかえ放とうとした。同時に炎の柱が立ち上がる。
「燃え盛れ烈火の如く!炎竜の昇り!」
「ア…アア…」
カテラはその場に座り込み炎に飲み込まれた。
■
事が終わり辺りを見れば真っ暗になっていた。
「さっきの子、何だったんだろう?」
「…エレメンツ、と言っていたところにいる子でしょう」
「エレメンツ?」
アリアは歩きながら説明する。
「グリアスだけではないと思いますが時折、種族などで差別を受ける人がいます。
エレメンツにいる子はみんな差別されたり親がいなかったり暴力を振るわれた子たちです。
その子どもたちはそれぞれエレメント、つまり自分の得意分野を磨いた子がいます」
「つまりさっきのカテラは氷属性の専門家、という感じか」
「…もしかして属性以外でもあるの?さっきの子の弓は隙が無かったような…」
ステラの考えにアリアは頷いた。
「えぇ、視力がずば抜けていたり、身体能力がずば抜けていたりと属性以外でも
特徴があるんですよ。気を付けなければ私たちでもやられてしまいます」
「…強さでダメなら人数で勝負?」
「まぁそうするしかないな」
ダルクもアリアも賛成する。
「なら情報屋さんに行くぞ!」
ステラは踵を返し、走っていく。
その後をアリアとダルクが追っていく。
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.5 )
- 日時: 2018/02/10 16:29
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
看板には情報提供reunirと書かれている。
それを確認しステラは扉を開けた。
「よぉステラ、久しいな」
ステラの身に着ける色のバンダナよりも暗い青色のバンダナをハチマキ風に結んだ
青年は言い放った。
「ダールさん、久しぶり」
彼はダール・レウニール、この辺りだけでなくこの国一の情報屋だ。
そしてステラの従兄に当たる人物だ。
「…なるほどな。仲間なら隣のノイモント区に行けば多少見つかるだろう、あっちは
剣術の一家、弓術の一家…行けば分かる。それとエレメンツとかいう輩のことも
知りたいんだよな?ちょっと待っていろ、俺が長々と話すよりちゃんとした資料が
あった方が良いだろう」
ダールは椅子から立ち上がり奥へと進んだ。
「そういえばダール、ステラのバンダナと似たようなバンダナを付けてたな」
「そりゃあ従兄関係だからね。それに短剣の扱いもすっごいんだよ」
ステラが言い終わるとダールは数冊のノートを持ってきてステラたちに見せた。
「これが今ある資料だ。まだ一冊分しか情報が手に入っていない」
ダールはノートを開き説明する。
「そこのエルフの譲さんがたぶん少しぐらい教えてくれただろ?子どもを集めてんのは
小さいうちに教育した方が裏切りはないから、それに差別などの暗い過去を持つ奴なら
世界を恨んだり憎まずにはいないだろうから利用しやすいんだ。だがお前も知ってる通り
ここらじゃもう差別はねえ。それに優しい人達ばっかりだろ?ならそのエレメンツの子どもを
ここに住まわせちまうってのが俺的には最善の策だと思う、違うか?」
一息つきダールは続けた。
「…まぁその辺はお前らに任せる。頑張れよ、戦いは避けられそうもないが戦うことで
分かることもある」
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.6 )
- 日時: 2018/02/10 18:34
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
ダールの話を聞き三人で電車で隣の町へ移動する。
三人で二、三日が過ぎた。
「…割と早く着いたな」
ダルクは辺りを見回す。
スピカ区とはまた違った雰囲気が漂うノイモント区。
そこに三人は足を踏み入れた。
■
人混みの中を行く三人を二人の青年が後を追っていた。
「不安か、レイダ?その両腕のこと…」
銀髪の青年はレイダという青年の顔を覗く。
「まぁ…だがあの方に言われては仕方ない」
二人はやっとステラたちに追いつき声をかけた。
ステラたちは振り返り首を傾げる。
「えっと何か御用ですか?」
「ローザ様の使いの者です。ローザ様がステラちゃんの話を聞いて君たちに来て欲しいと…
来てくれないかな?」
アリアは少し屈みステラの耳元で囁いた。
「流石に上の方の言葉を無視するのは良くないですし行きましょう」
「そうだね…」
■
城に案内された。
そこには長い水色の髪をした女性がいた。
「お待ちしていましたステラ、そして仲間の方も…私はローザと申します」
「あ、えっとありがとうございます。あの私のことは一体どこで?」
ステラの投げかけにローザは少し微笑んだ。
「貴方の従兄に当たる方にですよ。ダールさんには私も色々お世話になっていましたし…
そうだレイダたちは席を外してくださる?彼女たちと話がしたいの」
二人は一礼して部屋を出た。
その時のレイダの心境はとても複雑なモノだった。
ローザが何の話をするのかなどは分かっていた。
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.7 )
- 日時: 2018/02/10 20:42
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
彼の両腕はエメラルドグリーンの鉱石で出来ていた。
母は人間、父は人間ではなく体の一部が鉱石で出来ているエルツという種族だ。
その両腕のせいで彼は酷い差別を受け、孤独だった。
父も母も彼が10の時に他界していて支えてくれる者など一人もいなかった。
そんな雨の日だった。
「あら、貴方ビショビショじゃない。風邪引いてしまいますよ?」
彼とローザ、カルドはその日に出会った。
ローザはふと彼の腕を見て、目を細めた。
「貴方、ツラかったのね…」
「…」
「そうだ、貴方が良かったら私のところに来なさいな。歓迎するわ」
ローザの笑みに彼は心を射抜かれた。
そしてゆっくりとローザの手を取った。
■
「…そんな過去があったんだ…」
「えぇ、彼レイダが手袋を付けているのはその腕を隠すためなの…」
ローザは少し悲しそうな顔をする。
それはきっと彼女は彼にもっと素直になってほしいのだろう。
「あ、そうだった。貴方達、エレメンツと戦ったのでしょう?それで仲間が必要だったのよね?」
全員が頷く。
人数が必要なくらい強かったとローザはすぐ悟った。
「なら町を色々回って見なさい。そうすればきっと良い仲間が見つかるわ」
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.8 )
- 日時: 2018/02/11 08:40
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
アリアは歩きながら何かを考えていた。
「どうしたのアリア?」
ステラの声に少し驚いた様子を見せた。
それほどまでのめり込んでいたらしい。
城から出てずっとこの調子で考え込んでいた。
「…私は魔法で遠距離攻撃、それと二人のサポートが得意です。ステラは剣術も並に使えて
足りない部分は魔術などで補えますね。ダルクは剣術です、間合いをうまくとることが鍵に
なるような戦闘手段ですよね」
「そう、だな…そうれがどうしたんだ?」
アリアは顎に手を当てその場で立ち止まった。
「剣術も確かに近接ですが少々火力に物足りなさを感じませんか?」
「確かに…弱いモンスターとかなら剣で火力は十分足りるけどこの先は不安かも…」
アリアは笑顔で頷いた。
「ですから剣術とはまた違う近接戦闘をする人が望ましいと思います。もちろん協力してくれる方
ならば手を借りますが…」
「そうだな、その辺もゆっくり考えよう」
全員が頷き改めて町の中を歩いていく。
「おい嬢ちゃん、これ落としたぞ」
「へ?」
頭を傾げ異変に気付いた。
頭につけていたバンダナがなくなっていた。
後ろを見るとひとりの青年がそのバンダナを持っていた。
「ほらよ、このバンダナ大事なんだろ?」
「なぜそれを?」
「みりゃあ分かるさ。肌身離さず持ってるってことぁそんだけ大事ってことだろ」
ステラはバンダナを付け青年に頭をつける。
「お前ら旅でもしてるのか?なら俺も同行させてくれよ」
ステラたちに青年はそう申し出てきた。
彼も旅をしているらしい。
「なら…一緒に行こう、よろしく」
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