二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ひとまず完結】戦闘中 〜ボクらの絆〜 ※オリキャラ
日時: 2018/06/23 17:20
名前: フウ (ID: fDoLpxww)

はじめまして! この度小説を投稿いたしましたフウと申します。
カキコ初心者でお見苦しい所も多々ありますが、少しずつ慣れていこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします(*^^*)

今回は先月放送の戦闘中で再熱しましたので、個人戦復活祈願も兼ねて数年前にエタった二次小説を短編へと編集し直しました。
他の方が投稿なさっているクロノス系小説と大分毛色が違うので、諸注意を必ずご一読ください。



※諸注意※
・他作品のキャラクターは出ません(重要)。登場人物はオリキャラのみです。
・近年放送されているチーム戦の戦闘中ではなく、第零陣〜第五陣あたりの個人戦メインだったころの戦闘中を踏襲しています。
・大枠は本家のルールと同一ですが、独自ルールもぼんぼこ出てきます。
・内容は「同一ゲームに参戦している3人のオリキャラプレイヤーと、それぞれの忍との交流」を描いた(つもり)の短編3本です。作者は忍好きです。
・pixivにも同作品を投稿しています。



※Menu※
○battle for fight 連携中
>>1 >>2 >>3

○battle fou you 誓約中(微メカバレ注意)
>>5 >>6 >>8

○battle for money 激闘中
>>10 >>11 >>12

○各話あとがき&登場人物設定&舞台設定
>>14

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Re: 戦闘中 〜ボクらの絆〜 ※オリキャラ ( No.10 )
日時: 2018/06/21 20:08
名前: フウ (ID: fDoLpxww)



○battle for money 激闘中



【エスケープ情報】
イエローがエスケープを宣言。これより5分間撃破されなければ、エスケープ成功時点での所持金を持って戦線から離脱する。なお、これより特殊ミッションを発令する。

【ミッション】エスケープを阻止せよ
これより5分間、プレイヤーの所持金は1秒500円ずつ減少していき、エスケープ者へと自動送信される。所持金が0円となったプレイヤーは強制失格。
阻止するにはエスケープ者を撃破しなければならない。





「イエローさんがエスケープ……!?」


 メールを読み、ブルーはたまらず絶句した。送信されてきた文面には、イエローの位置情報がレーダーによりリアルタイムで確認できるという旨も記されている。彼の左後方に立つ納屋内では、彼の忍が命令通りブルーの死角を見張っていた。
 まとまった金額が手に入ったらタイミングを見計らって戦線離脱を考えていたブルーにとって、イエローのエスケープ宣言は完全に予想外だった。
 “戦闘中”でエスケープを敢行するプレイヤーはほぼいない。このゲームにおける賞金総額は、プレイヤー全員の所持金総額に等しい。己の所持金の持ち逃げ行為であるエスケープは賞金総額減少に直結するため、他のプレイヤーに蜂の巣にされることが目に見えているのだ。
 だからこそ、ブルーはエスケープを宣言しても逃げ切れるよう、ある“秘策”を用意してその時を狙っていた。
 ————なのにまさか、プレイヤーが9人も残っているこの状況で、あのイエローに先を越されるとは! 戦闘狂な彼のことだ、最後まで残って戦うとばかり思っていた。
 
「なんで……。金に執着しているような人には見えなかったのに……」

 言いながら、「イエローの目的が賞金ではないのでは」という仮説に行き当たる。
 現時点で、イエローのもとへ転送されている金額は1秒500円×9人分で4500円、1分で27万円、5分間逃げ切ったとなれば135万円にもなる。
 それだけの超高額が差し引かれるとなって、他のプレイヤーが黙っているはずがない。
また裏を返すと、イエローを撃破出来れば大金が手に入るということでもある。



「まさか、自分から餌になりにいった?」



 青メンバー全員が忍契約解除装置に集結した時、最近誰も相手してくれなくて寂しいと、冗談交じりに言っていなかったか。
 そして、援護に駆け付けた時に見た鬼神もかくやといった笑み。まるで心の底からバトルが楽しくてしょうがない、とでもいいたげな。



 重ったるいため息をはいて頭を押さえる。むちゃくちゃなことをする人だとは感じていたが、随分荒っぽい策に出たものだ。
 幸いにも、ブルーは強制失格の条件から外れている。ひとりあたり減らされる所持金総額は最大15万円、ブルーの所持金はミッション発動直前で100万円。差し迫った状況にいるわけではないからか、最初の衝撃が抜けかけている今、ブルーは存外落ち着いていた。これが所持金40万円のままだったなら、また気の持ちようは違ったかもしれない。やはりあの時の60万円が……。




『律儀なんだね。こんなの“戦闘中”ではよくあることだよ。ラッキーだと思ってもらっとけばいいのに』
『だけど』
『じゃあ、忍を助けてくれたお礼ってことで。お礼がゲンナマ?ってのもどうかと思うけど』




 閃くように、先ほど交わした会話が脳裏をよぎった。彼女が隻眼の忍と並び立ちながら自分に向けた、恥ずかしそうな苦笑いも。
 慌ただしくホルダーから携帯を取り出して、プレイヤーごとの所持金額を調べる。エネルギーパックは1個30万円だったはず。そんな額を支払っておきながらミッションの報酬を受け取らなかった、あの子の所持金は————!?

Re: 戦闘中 〜ボクらの絆〜 ※オリキャラ ( No.11 )
日時: 2018/06/22 20:16
名前: フウ (ID: fDoLpxww)

 操作画面が切り替わり、液晶に各プレイヤーのバストアップ写真と所持金額が映し出される。ミッション発動からまだ2分も経たないのに3人が撃破されていた。
 それぞれの所持金はイエローを除いて刻一刻と削られ続けていたが、たった今、あるプレイヤーの所持金がかすかに増額した。同時に、所持金残額が4万を切っていた女性プレイヤーの写真がふっと消失する。



「え」



 死角から聞こえた短い悲鳴と、仰々しい撃破音。
 顔を引きつらせ首をねじると、納屋の陰から半分ポリゴン化している桃色ベストの女が転がり出てきた。ブルーの姿を見とめ、ごてごてしたネイルを施した人差し指を向ける。

「!」
「ああ〜もう、クソッたれ!! ブルー、てめえいつの間にそ、」

 乱雑な言葉尻は桃の姿と共に掻き消えた。恨み節をぶつけられたことよりも、数秒前まで狙われていたという事実に、ブルーの肌は粟立った。

(……そうか、そうだよな……! この状況だと、おれもイエローさんと同じくらい狙われる……!!)

 もうすぐイエローと逆転するだろうが、実は今最も所持金が多いのはブルーなのだ。ブルー、イエローの次の高額保持者となると一気に20万を切ってくるほど、プレイヤーの所持金額は二極化している。百戦錬磨のイエローと直接対決をするよりも、無名のブルーを倒してその場をしのごうとするプレイヤーは多いだろう。もしかすると、ほとんどがそうかもしれない。
 あの子がこのミッションを切り抜けられるかわからないし、力になってあげたいが、自分が傍に行ったところで彼女が巻き添えを食うだけかもしれない。そしてやはり、不特定多数から狙われているという事実はどうしようもなくブルーを及び腰にした。
 内心でごめん、とレッドに謝ってから、

「このミッションが終わるまで、どこかに隠れるぞ! 見つかりにくい場所探すの手伝」



 右。



 殴りつけるようなイエローの投球を、すんでのところで間に滑り込んだ月光がキャッチした。飛び込みざま、体全てで包むようにしてバトルボールを受け、地面を転がる勢いを逆利用して立ち上がる。ブルーは反応すらできない。そんな彼の脚を狙ったイエローの二球目は旋転してマスターを抱え跳んだ月光に阻まれ、ボールは嘘のような球速で彼方へとすっ飛んでいった。
 後ろ手に抱え込んだマスターを地へ下ろすと、月光は足を開き身をかがめ、威嚇の如き面差しで敵を凝視する。対するイエローはへえ、と感心した面持ち、両者の間に割って入り、盾を構えているのは彼の忍である大盾忍だ。互いの間合いのわずか外で、出方を計り合うような数秒が過ぎる。

「ほお〜、あれを避けるなんてなあ。いい動きすんのな、お前の忍!」
「……イエローさん、なんでおれを? あんたのことだ、たまたま通りかかったわけでも金目的でってわけでもないんだろ?」

 ちょっと意外そうに眉を持ち上げるイエロー。その表情は、たちまちのうちに不敵な薄笑いに取って代わる。相手は丸腰だというのに、その笑みだけでブルーは気圧されそうになる。

「大当たり。こんな搦め手使ったところで、残ったプレイヤーのほとんどは俺と戦いたがらない。俺以外の敵との潰し合いが激化するのが関の山だろうな」

 倒せば強制失格を免れる、高額賞金保持者がいる限りは。

「だから奴らの選択肢を、俺と戦うか失格になるかの二択に絞らせる。そのためにはどうしても、俺はおまえを倒さなきゃなんねえんだよ、ブルー」
(そういうことか……!)

 雀の涙程度の所持金しか持たない敵プレイヤーを倒したところで、差し引かれる15万円分を稼げなければゲームから排除される。撃破数を重ねられればよかろうが、この広いエリアに散らばっている敵に、5分で何回会敵できるというのか。誰を倒しても強制失格から逃れられないとなれば、だめ元でもプレイヤーは位置情報がわかるイエローと戦わざるを得ない。その状況を作り出すために、イエローはブルーと向かい合っているのだ。

「くっ、……」
「おおっと! 逃げ道はないぜえっ!」

 後ずさり、納屋に視線を向けた瞬間にイエローは動いた。助走をつけて地を蹴り、なんと大盾忍の盾の縁に落下、再び跳躍する。呼吸を忘れるブルー、対して月光は動ずることなく、太陽を背に負う敵へと素晴らしい速球を投げ打った。
 ガツン、と鈍い音。

「「!?」」

 ブルーも、月光さえも瞠目した。牙を剥いてイエローは笑う。あろうことか、イエローは月光の速球を真っ向喰らいついて受け止めたのだ。着地点はブルーの背後、何とか身をよじったブルーの瞳に、目をらんらんと輝かせてボールを振りかぶるイエローの姿がいっぱいに映った。
 時間が粘り気を帯び、目に見えるイエローの挙動がひどく緩慢になる。


 ここか。
 ここまで来ておいて、おれはこんなところで終わるのか。


Re: 戦闘中 〜ボクらの絆〜 ※オリキャラ ( No.12 )
日時: 2018/06/23 17:01
名前: フウ (ID: fDoLpxww)



◇ 



『閉じ込められた!?』
『あと数十分薬を飲み遅れていたら』
『山村さんがいなければ今頃……』



 普段があまりにも元気だったから。
 小さい頃から、薬を飲みそびれたことなんて一度もなかったから。
 長いこと一緒に暮らしていながら、彼は姉の病気の恐ろしさを毛ほども理解していなかった。
 父と同僚に支えられて仕事着のまま帰宅した、見たことないくらい白くなった姉の細面を、今でもはっきり思い出せる。
 それ以降、今まで行った行ってないの確認しかしていなかったのに、定期検診のあった日は診察結果について家族で情報共有されるようになった。彼自身も授業中やバイト中に、薬の服用時間が近づくと時計を見る癖ができた。少し前まで何気なく過ごしていた日常に、常に薄く緊張の膜が張られているようだった。
 その膜を一度、彼は愚かにも破ってしまったことがある。

『姉ちゃんの病気って、そんなに難しい病気なの?』

 ある日さりげない体を装って聞いた一言で、母はひとたまりもなく泣き崩れた。むせぶ母の背をさすりながら聞いた一言が、そのままブルーの“戦闘中”への参加理由になった。



『ごめんね、ごめんねえ。うちにお金があればねえ……』








「お、あああぁあああぁあああぁああぁああああ!!」





 腹の奥底から、吠えた。
 イエローが目を丸くする。
 まだだ、まだ諦めない!! ほとばしる激情の為すままに、ブルーはその名を絶叫した。








「撃て!! 日光!!」








 ぎょっと目を見開いたイエローの手から、バトルボールが投擲された。
 ブルーの胴を打ち抜く直前、予想外の方向から投げ込まれたバトルボールがイエローのそれを弾き飛ばす。間髪入れない第二投は、土くれを蹴散らし割り入った大盾忍に防がれた。
 今度はイエローが距離を取る番だった。大盾忍に前を守らせ、柄にもなく焦りに顔をこわばらせながら、座り込むブルーの傍らへと見参したそれらに視線を送る。




 右に銀の。
 左に金の“契約の腕輪”を身に着けた忍を従えて、ブルーはゆらりと立ち上がる。
 伏せていた顔が、上向く。
 風に揺れる前髪の隙間から覗く鋭利な双眸が、白刃のような光をたたえてイエローを見据えていた。




 双龍の忍————!!




 二体一組で動く、最もレア度が高い特殊忍。これをブルーは闘技場の対決に勝利し、早い段階で手に入れていた。
 入手直後、日光と名付けた双龍の片割れにブルーが命じたことはふたつ。
 他のプレイヤーに存在を気づかれないよう、常に隠れて自分に付くこと。
 バトルボールなど、使用できそうなアイテムが転がっていたなら、適宜回収すること。
 日光ではなく月光を連れていた理由は、ある程度マスターの意図を汲み取り柔軟に対応する月光に比べ、日光は命令された通りにしか動かないためだ。指示に忠実だというべきか、気が利かないというべきか。
 なんにせよ、ブルーにとって、どちらも頼もしい従者であるには違いなかった。


 かき集めた闘志を精一杯押し出して、ブルーはイエローを睨みつけていた。
 愕然としていたイエローの表情が、何の前触れもなく緩む。頭がぐらりと揺れ、顔が見えないほど深くうつむいた。両肩が、ぶるぶると小刻みに揺れている。
 それが武者震いだと気づいたのは、大音量の笑い声が天を衝いてからだった。花火の連続玉みたいに、爆発する歓喜をすべて声に変えてイエローは笑う。

「え、ええ?」
「!? !?」
「だっはっははははははは、わーっはっはっはっはっは!! ……あ〜〜!! ブルー、やってくれたなこいつう!!」

 子供みたいな笑みを弾けさせてイエローは言う。その場で踊り出してしまいそうなほど嬉々としているイエローに毒気を抜かれ、ブルーは所在なげに佇むしかなくなってしまう。
 この、ある意味緊張感を失くした空気を変えたのは、頭上から落ちてきた少女の声だった。



「いたっ、イエローさん!! と、……ええぇええ!? ブルーくん、あなた双龍持ちだったの!?」
「レッド!」



 忍に腰を支えられ、レッドは高木の茂みから軽やかに着地した。双龍の存在に加えて、渦中のふたりが激突しているとは思わなかったらしく、動揺を抑えきれない様子である。
 ————それぞれが等分に距離を取って立ち並ぶさまは、まるで三すくみ。それに気づいてか気づかずか、やにわに場の空気が刃のような鋭さを増していく。
 ブルー、レッド、イエロー。歳も故郷も目的も違う三者がそれぞれ、己のパートナーに指示を与える。





「月光が先行しろ、日光がサポートだ。何が何でもイエローさんの先手を取れ!」
「まずはふたりの出方を見る。忍、攻撃に備えておいて」
「先に仕掛けてきた方から迎撃するぞ!! 構えろ、大盾!!」





 戦闘アンドロイドたちは、全く同じタイミングで首肯した。







 ここからが、本当の“戦闘中”の始まりである。

【読了感謝】

Re: 戦闘中 〜ボクらの絆〜 ※オリキャラ ( No.13 )
日時: 2018/08/14 07:02
名前: フウ (ID: fE.voQXi)

と、いうわけで、戦闘中のオムニバス小説はひとまず終了です!
このゲームの後日談「戦後のいとま」の構想もあるにはあるのですが、いかんせんリアルが忙しいのでいつ執筆に漕ぎつけるか……(汗)。とりあえず、完結小説図書館に登録するのはもう少し考えてからにしようと思います。

そして、予告していた通り、次スレはpixiv版よりちょっと情報量多めな「各話あとがき&登場人物設定&舞台設定」語りです。完全自己満の上独自設定特盛なので、苦手な方はご注意ください。

Re: 戦闘中 〜ボクらの絆〜 ※オリキャラ ( No.14 )
日時: 2018/06/23 17:17
名前: フウ (ID: fDoLpxww)

【battle for fight 連携中】
 個人戦時代の戦闘中踏襲と銘打っておきながら、のっけにチーム戦をやらかす(-_-;)
 「声の違いで人数を数える」シーンが思い浮かんだ時、さっと物語の流れが見えたような気がしました。


・イエロー (本名:花垣ヤスナガ)
 実家は代々続く花火師の家系で、大学卒業後は跡を継ぐ予定。作中ではかっとばしている彼ですが、遊園地や球場といった特殊な場所で羽目を外す大人と一緒で、普段は至って普通の学生です。
名前の由来は初代半蔵こと服部保長と、出身地である花垣村から。“戦闘中”のゲームマスター、高月ハンゾウの血筋ですが、直系の先祖ではありません。名前に「月」に関するワードが含まれていないのはそのためです。

・大盾忍
 自由奔放なマスターに頑張ってついていきました。ややヘタレですがやるときはやる。マスターとのコミュニケーションに積極的な個体です。



【battle fou you 誓約中】
一番最初に書き終え、最もノリノリで書いた作品。執筆途中は人外との絆を書く楽しさでいっぱいでしたが、脱稿後読み返した時には、忍を抱きしめ笑うレッドと、ぬいぐるみにおしゃべりする子供に違いはあるのだろうか、と意地悪なことを考えてみたり。


・レッド(本名:城ヶ崎ツバナ)
 歳は中学生くらい。実力は並ですが、正義感が強く純粋です。その気質と若さゆえに「誰かがしなければならないこと」と「自分にできること」を比べる前に行動することが多々あり、少し無謀な一面があります。
 苗字の由来は中国版かぐや姫、嫦娥から。あと局繋がりでちびまる子ちゃんの城ヶ崎さん。

・忍
 名誉の負傷。振る舞いが無機質な分、行動で語るタイプの個体です。初期案ではマスターに名前を付けられてましたが、その辺は無個性の方がいいかなと思い没りました。
その胸に去来せしものの名は……。



【battle for money 激闘中】
ミッションの説明に文字数割きすぎたー! 最後の一文は「戦闘中:初陣」でのハンゾウさんの台詞から取ったのですが、ラストシーンの展開と相まって打ちきりエンドみたいな締めに。月光と日光の描写、初見の人はわかりづらかったと思います。申し訳ないです。
悔いは多いですが、ブルーが日光の名を叫ぶシーンは割とお気に入りです。

・ブルー(本名:水無月レン)
 高校生。「逃走中23:沈黙の巨大迷宮2」のドラマパートに登場した水無月アカネの弟です。シスコn、ではなく姉思い。純粋に賞金目当てで参加してました。
 名前の由来はハンゾウの部下で忍の開発担当、水無月ユリエと花繋がりで。候補にはアオイもありましたが、後述の忍の名前とも関連付けられる方がいいかなと思いこちらに。

・月光、日光
 もうちょっとマスターに絡ませたかった……! 月光の方が先輩で、日光はちょくちょく行動をまねているようなフシがある、という設定でしたが、書けずじまいでした。
 名前の由来はラノベ「猫の地球儀」に登場する人型ロボット、ならびに薬師如来の左右に控える日光菩薩、月光菩薩から。



○舞台設定
・忍の個性について
 経験値の積み重ねによって個体差が出てきます。稼働時間が長い個体ほど癖があり、実践投入されて間もない個体ほどロボロボしいです。
 今回登場した忍を稼働時間順に並べると、大盾忍>忍≧月光>日光です。あんなですけど実はベテラン、大盾忍。
・契約の腕輪について
 今作の腕輪は、一部を除きプレイヤーのテーマカラーと揃えてあります。誓約中でレッドが忍に巻いた布は、この腕輪の余り布を破いたものです。
 マスターと忍が装着する一対の腕輪は互いに引き合っているため、忍はどれだけ離れてもマスターの場所がわかります。忍を偵察に向かわせ「○分後に自分の所に戻ってこい」と命令しても、奴らは難なく従います。
・エリアについて
 現代のレジャー施設内に月世界の技術で特殊なバリアを張り、その内部でだけ空中への文字表示や所持金移行などのギミックが使えます。ゲーム中はバリア外に出ることは不可能です。
・プレイヤーについて
 初参戦者は一般から無作為に選ばれ、その中で目を引く動きをしたプレイヤーが次回ゲーム以降にも呼ばれます。
 月世界側からの一般参加者も少なからずいます。
・誓約中での通達、ミッションの矛盾について
 実は2つのメールの間にとある通達が送信されていますが、何者かの妨害にあいプレイヤーに着信されていません。ヒントは『逃走中21:ラストミッション編』。




最後になりましたが、ここまで読んで下さった皆様に心からの感謝を!
お付き合いいただき、誠にありがとうございました!
フウ


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