二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 東方双魔使
- 日時: 2018/09/15 11:51
- 名前: レヴァニラ (ID: 9Mczrpye)
※注意!※
・東方project二次創作
・駄文
・やや原作崩壊
それらが許せる方のみ閲覧して下さい
プロローグ
∟ >>1
第1話 博麗の巫女と魔法使い
∟ >>2-3 (vsルーミア)
∟ >>4-5 (博麗霊夢と会話)
∟ >>6-7 (寺小屋にて)
∟ >>8-9 (永遠亭へお見舞い)
∟>>10-11 (vs鈴仙・優曇華院・イナバ)
- Re: 東方双魔使 ( No.7 )
- 日時: 2018/08/16 23:36
- 名前: レヴァニラ (ID: Ya3klDgh)
「此処だ、入ってくれ」
慧音に部屋に案内され「失礼します」と愛染が先に入り、次に緑髪の少女……後に聞いたが大妖精という名前らしい……とチルノに手を引かれながら混世が入り、最後に慧音が入った。
混世は気絶から復帰後、自分を見下ろす2人に大丈夫か聞かれ立ち上がったものの足元がおぼつかなく、大妖精とチルノに手を引かれていた。
「……随分懐かれたね」
「何の話だ……」
混世が座れは大妖精とチルノが膝の上にちょこんと座り、混世はその2人の頭を撫でていた。
「……その子達に変な事をしでかしたら……」
「分かってるから落ち着け……まだ頭が痛えんだよ……」
慧音の頭突きが予想より遥かに強かったからかしかめた面で言いつつ、代わりに愛染から話を切り出した。
「えっと……実は僕達、昨夜ルーミアという子に襲われまして……それを混世が過剰な反撃を与えて大怪我をさせてしまいまして……」
「……日が跨ぐ頃にボロボロのルーミアが私の所にやってきたのはそういう事か……」
ちらりと横目で混世を見れば、その混世はチルノに首にしがみつかれ、大妖精は顔を赤くしながら混世の体に背を預けていた。
「「……」」
「……助けろ」
「……実は今、ルーミアは永遠亭と呼ばれる場所にいて「えっ、無視?」そこで暫くは安静にするようになっているんだ」
愛染と慧音は混世を無視して話を進め、愛染は一度考えてから「じゃあ」と話を切り出した。
「ルーミアちゃんを怪我させたのは僕達が悪いですし、お見舞いに行っても大丈夫でしょうか……?」
「ふむ……まあ見たところ君は礼儀を弁えていそうだから大丈夫だろう……地図を書き記すから待っていてくれ」「いや無視ってオイ」
「何から何まですみません……」「助けろって言ってんの聞こえてました? あっ、冷え……」
慧音が一度部屋を出て行き、愛染は溜息を零して混世の方へ向き直った。
「大人しくしてなさい!」
「この現状を見てよく言えたな!?」
猫のようにじゃれつくチルノと胸板にぐりぐりと頭を押し付ける大妖精、そんな2人に懐かれた混世は愛染の言葉にツッコミを入れるのだった……。__
__地図を手に入れた愛染と混世は途中八百屋に寄り(何故か幻想郷の金に換金されていたが)果物をいくつか買い、人里を出てから永遠亭へと飛ぶ事にした。
「ルーミア元気でいるかなー?」
「ルーミアちゃん元気だといいねチルノちゃん」
「「……」」
……何故かついていくかのようにチルノと大妖精が愛染と混世と並んで飛んでいるが。
「……ついてこなくてもいいんだぞ?」
「えー? こんせーおもしろくて気に入ったから最強のあたいと大妖精もついていくよ!」
「よ、よろしくお願いしますね……」
2人の言葉に混世は額に手をやり「oh……」と呟き、愛染は「未来のお嫁さん候補かな?」と混世をからかった__
- Re: 東方双魔使 ( No.8 )
- 日時: 2018/08/19 21:00
- 名前: レヴァニラ (ID: IAQru7qe)
混世、愛染、チルノ、大妖精の4人(厳密には2人と2体)は永遠亭にいるルーミアのお見舞いに行く途中、眼下に竹林が見えればそこに降り立った。
「なーこんせー、ルーミアのお見舞いなら空から行った方が早くないかー?」
「いや……慧音から此処にいる『妹紅』って奴に会うように言われているんだよ」
チルノの質問に混世は答えて竹林の入り口前でじっとして待つと、暫くして正面から袴に似た赤いズボンのポケットに両手を入れた、銀髪に赤い目の少女が歩いてきた。
愛染は慧音から聞いた妹紅の特徴を思い出し、その少女が妹紅であると判断して声をかける事にした。
「あの……藤原妹紅ちゃん?」
「あん?」
愛染が声をかけると顰め、やさぐれた態度で妹紅と思わしき少女が反応した。
「誰だ……私を知ってるとしても、私はあんた達を知らないよ」
「もこー、この2人外来人だよ」
チルノの言葉に顰めていた顔が更に険しくなり、愛染と混世の2人を上から下まで見てからはん、と笑った。
「外の世界の今時の服装ってのは、案外洒落てたりするんだな」
「いや、それは愛染だけだからな?」
妹紅の言葉に混世が返し、愛染は顎に手を添えふうむと唸った。
「まあ妹紅ちゃん宛に慧音先生から伝言と届け物があるよ」
「慧音から? それはまた御苦労なことで……どんな伝言?」
「『たまには寺小屋に遊びに来てほしい。 お前の元気な姿が見たいんだ』との事です」
「恥ずかしい伝言だなオイ」
「それとこれ肉じゃがです、慧音先生手作りとの事です」
「今のタイミングで渡すのか!? 恥ずかしいんだけど!?」
ぶつぶつと文句を垂れながらも肉じゃがの入った箱状の容器(外の世界あっただろうタッパー)を受け取った妹紅は「折角だから竹林の中を案内してやる」と4人に道案内を始めた。
混世だけは歩いている途中液状金属を地面に垂らしてみたが彼方此方へ拡散しそうになった為小瓶に戻してから全員の後をついていった。__
__暫く竹林の中を歩き続け、途中チルノと大妖精が疲れ始めた為混世が2人まとめて抱き抱えながら歩き、建物が見えてくると妹紅が立ち止まった。
「彼処が永遠亭だ……見えるかい危ないお兄さん」
「極自然に変態扱いするんじゃないよ、全く……」
既に日が沈み始めて辺りが暗く、混世の腕の中ですやすやと眠る2人を微笑ましく見ている愛染と不審者を見る妹紅に頬を痙攣らせる混世が静かにツッコミを入れた。
「んじゃ、私は帰るぞ」
「一緒に来ないのかよ?」
混世の言葉に「ああ」と短く返した妹紅は愛染と混世に背中を向け適当に右手を上げて振りながら答えた。
「其処の我儘な引きニート姫と一緒に居たくないからね」
「「……?」」
そのまま去っていく妹紅の背中が見えなくなるまで2人はその場で立ち尽くし、だんだんと竹林の中がより暗くなってきた為永遠亭へと足を運ぶ事にした__
- Re: 東方双魔使 ( No.9 )
- 日時: 2018/08/25 08:30
- 名前: レヴァニラ (ID: rLJ4eDXw)
愛染は永遠亭の玄関の前に立つと「インターホン何処だろう?」と呟き探していた。
「……こんな立派な建物なのにインターホンがないな」
「此処が別段立派なだけであって、俺達のいた世界のようなちとばかし便利な機材とかはないんじゃないか? ……取り敢えずごめんくださいとでも言えよ」
「それもそうか。 ごめんくださーい!」
混世は永遠亭をそう評価し、愛染は中に人がいるか確認する為に声をかける。
……しかし人が来る気配がせず、混世はチルノと大妖精を抱えたまま戸に手をかけてみるとガラガラ、と戸が開いた。
「……不用心だな……」
「若しくは気付いてないか、かなあ」
呆れた声を出しながらも混世と愛染は靴を脱ぎ廊下を歩き始めた。
ギシギシ、と軋む音が鳴りながら奥へと進んでいると「カチッ」と何かの音が聞こえた。
「……愛染、お前何をした?」
「僕じゃないよ、混世こそどうして足元の床が少し沈んでいるんだい?」
どうやら踏んで作動する罠が設置されていたらしい。 混世を狙い放たれた矢の雨が何処からか降り注いだ。
混世は魔法生物を使い防ごうとしたが小瓶に戻していたのを思い出し舌打ちし、2人だけはと身を呈して庇おうとした。
だが愛染はコートから何かの棒と頭部がやや大きめで顔がないのっぺらとした人形を複数体取り出すと、棒を振るい人形は4人を守るように仕込み刃を体内から出して矢の雨を切り落としていく。
これこそが愛染の魔法。 混世が『金属のスライム状の魔法生物』を操るなら愛染は『人形に魔力を吹き込み操作する』高度な技術を持っている。
全ての矢を切り落とした愛染は指揮棒と人形をコートに戻すと得意げな表情を浮かべ混世に言った。
「ま、これが年上の実力ってわけさ」
「煩え」
「まさかあの矢の雨を切り落として突破するだなんて……」
愛染の得意顔に内心腹が立った混世は頬を引きつらせながらも目が笑っていなかった。
そんな2人の遣り取りが行われていると、廊下の奥から誰かがやってきた。
その人物は学校の黒いブレザーに薄桃色のスカートを履き、頭部にヨレヨレの兎耳を持つ少女だった。
「「……コスプレ?」」
「いきなり失礼ですね!?」
2人揃ってコスプレ扱いされた少女は心外だと言わんばかりに怒り、指を銃のような形にしてその指先を2人の間に向けた。
「此処は永遠亭……侵入者にはお引き取り願います」
「いや、この子達の友達の見舞いしn「えっ!? こんな幼い子供を……このすけべ! 誘拐犯!」オイ!? 話は最後まで聞けって産みの親に言われなかったか!?
「黙りなさい! 今貴方を撃ち抜いてその子達を助け出します!」
「この女郎……ッ!」
少女の標的が混世に固定されると混世はチルノと大妖精を愛染に任せ、ポケットから取り出した小瓶の中の液状金属を床にぶち撒けて臨戦体制をとった__
- Re: 東方双魔使 ( No.10 )
- 日時: 2018/09/01 08:46
- 名前: レヴァニラ (ID: 3pCve.u0)
永遠亭の廊下に戦闘音が響き渡る。
片や手を銃の形にして指先から妖力を弾丸にして放ち、片や液状金属が渦を巻き弾丸を防いでいた。
「無駄だ無駄だ、お前程度じゃこの守りを超える事は出来ないぞ?」
「くっ……この侵入者、予想以上に強い!」
「もう終わりか? なら……俺の番だな」
少女が怯み攻撃が止むと、混世は手を前に出し渦を巻いていた液状金属が床を這い今度は鋭利な牙を持つ生物ーー鮫の頭部を作り出し、少女を噛み砕かんと迫った。
「くっ!」
少女は後ろに退がりつつ金属の鮫を撃ち続けるが鮫は少女の弾幕を物ともせず素早い動きで少女へ接近し、その顎を閉じる。
だが偶然にも少女は更に後ろに下がっていた為牙の餌食にはならなかったが、巨大な鮫の頭部に腹部を殴られ肺の中の空気を吐き出してしまった。
「ガハッ!? う、ぐ……」
「……諦めろ、そして俺の話を聞け」
「だ、誰が侵入者の話を聞くもんですか……!」
噎せながらも混世を睨み付けながらフラフラと立ち上がり、少女は痛みに体を震わせながらも指先を混世へと向けた。
「……とにかく、俺達はルーミアって奴の見舞いに来ているだけで、お前と戦うつもりはないんだが……」
混世は頭を掻き溜息を吐くと、鮫の頭部を今度は己の身の丈を超える槍へと形を変えた。
「話し合いに応じるくらいには痛めつけてやるか」
「お師匠様や輝夜様の為、侵入者は倒します……!」
「ルーミアちゃんのお見舞いに来ていた筈が、何故このような事に……」
遠い目をした愛染は、いつのまにか起きていたチルノの「こんせー頑張れー!」と混世を応援する声やアワアワとしている大妖精と共に少女と混世の戦いを観戦する事となった……__
- Re: 東方双魔使 ( No.11 )
- 日時: 2018/09/15 11:50
- 名前: レヴァニラ (ID: 9Mczrpye)
混世達が入った玄関の戸が吹き飛び、そこから勢いよく混世が出る。
弾幕を張りながら少女は混世を追いかけて外へ飛び出し、宙へと浮かべばより苛烈な弾幕を打ち続けた。
「無駄だな……一見隙間なく張られているようだが、一部薄いところがあるぞ。 このようにな!」
しかし弾幕の薄いところを見極めた混世は隙間を掻い潜り、お返しとばかりに手にしていた槍を少女に向かって投擲した。
「そちらこそ! どうやらその液体は攻撃も防御も強烈だけど、片方にしか使えないようね!」
「チッ……気付かれていたか……」
蛇のような軌道を描いて飛ぶ槍を避けた少女は隙だらけの混世へと指先を向け妖力の弾を撃つ。
舌打ちを一つ漏らした混世は地を走り竹林へ身を隠すとあぶり出す為か四方八方に妖力弾を撃ち続ける少女。
既に投擲した液状金属は混世の足元へ戻ってきているが、攻撃をするとしても少女に避けられる可能性がある以上どうしても一撃で仕留めたい。
「さてどうしたものか……そうだ!」
少女をどうやって仕留めようか考えた混世は液状金属がボコボコ、と泡立ち宙へと細かい針を幾つか作り出した。
本当なら攻防両方を同時に行う事は可能だったが、質量や脳内処理の問題でやるつもりがなかった。
『ならば攻撃を小分けにすれば負担はそこまででもなくなる』と考えた混世は宙に浮かべた針を少女を標準にし、竹林の中を走りながら射出した。
少女は風切り音に気付き、針を片っ端から撃ち落としていくが数が多く何よりも速い。 慌ててその場から逃げるが幾つか掠り少女の白くきめ細やかな肌を傷がはしり、更に衣服も若干ながらボロボロになる。
混世は効果ありと判断しそのまま竹林の中から針を撃ち続けてじわじわと少女を追い詰める……しかし、その状況もこれまでだった。
「スペルカード! 『幻波「赤眼催眠」』!」
「おっと! ……何!?」
先程同様弾幕をばら撒く少女に馬鹿の一つ覚えかと思いながら隙間を走り抜けようとした、その時妖力弾が分裂し、混世を捉え着弾、爆発した。
「! そこでしたか!」
着弾して上がった煙に気付いた少女はその場に向かい降り立つと……。
「……球体?」
……其処には、銀色の球体だけが佇んでいた……__
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