二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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逃走中〜希望の学園と絶望のハンター〜 (完結済み)
日時: 2018/09/26 23:49
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)

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  〜WARNING! 注意!〜
・逃走中とダンガンロンパの二次創作小説です
・ダンガンロンパシリーズのネタバレ注意
・気を付けていますがキャラ崩壊の可能性あり
・ハンターの識別方法は名前や番号に基づかず適当にA・Bなどと付けています

  以上の点を踏まえてお読みください

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逃走劇の舞台は、私立希望ヶ峰学園。様々な才能に秀でた高校生を集めるこの学園で、
アイドル、野球選手、プログラマー、御曹司など、その才能を認められた
「超高校級」の高校生たち15人が、逃走者として逃げ回る。
ゲーム中に発動するミッションに翻弄されながら、賞金への欲望や己のプライドのために
最後まで逃げ切るのか、それとも堅実に自首を選ぶのか。それぞれの戦略が試される。
逃走者たちの人間性がさらけ出される心理逃走劇!
90分間逃げ切り賞金108万円を獲得するものは、現れるのか!?


逃走者:15人
朝日奈葵(スイマー )/戦刃むくろ(軍人)/石丸清多夏(風紀委員)
大神さくら(格闘家)/大和田紋土(暴走族)/霧切響子(探偵)
桑田怜恩(野球選手)/セレスティア・ルーデンベルク(ギャンブラー)
十神白夜(御曹司)/苗木誠(幸運)/葉隠康比呂(占い師)
腐川冬子(文学少女)/不二咲千尋(プログラマー)
舞園さやか(アイドル)/山田一二三(同人作家) [50音順]

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MISSION3-① ( No.12 )
日時: 2018/09/18 23:41
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)

 舞園さやか・十神白夜の持つ復活カードを牢獄に持っていけば、抽選で1人ずつ復活させることが
 できる。復活した逃走者が賞金を獲得すれば、復活させた逃走者はその半額を獲得できる。



 [39:41]


大和田「行きたくてもカードキー持ってないから行けねー…」


霧切「私には関係ないミッションね」



 カードキーを持っていない逃走者は、牢獄の前に行っても意味がない。



舞園「牢獄まで行かないといけないんだ…」



 カードキーを持っている舞園。



舞園「行ってみましょうか。(確保者を)助けたいです」



 捕まった逃走者のため、果敢にミッションに挑む。



十神「……」



 一方、もう一枚のカードキーを持つ十神。



十神「(ミッションは)行かん」



 こちらは、牢獄には向かわない…。



十神「捕まった愚民のために、危険を冒して牢獄まで行くやつの気が知れない」


スタッフ「復活した逃走者が逃げ切れば、賞金の半額を獲得できますが」


十神「愚民からの施しなどごめんだ。自分が逃げ切ればいいだけの話だろう」



  牢獄


山田「舞園さやか殿は、来てくれるでしょうな。世間体気にしそうですからな」


苗木「山田くん、言い方に棘がある気がするよ…」


不二咲「舞園さんはいい人だから来てくれるよ、きっと」


セレス「舞園さんはともかく、十神さんは来ないかもしれませんね。彼が人のためにリスクを冒すとは
    思いません」


腐川「何言ってるのよ!」


セレス「あら腐川さん、反論ですか?」


腐川「〝かもしれない〟じゃなく〝絶対〟よ!白夜さまが、私たちなんかのために来るわけないじゃない!」


石丸「なんだ、その信頼の仕方は」




桑田「待てよ…。カードキーないから諦めてたけどさ」
  「十神がこのミッションに行くとは思えねーから、(カードキーを)オレが貰ってもいいんじゃね?」
  「あいつが人のためにリスク背負うわけねーからさ。ちょっと探してみるか」


朝日奈「十神、ミッション行かなそうだし、(カードキー)貰えないかな」



 桑田と朝日奈は、十神からカードキーを貰い、ミッションへと動きたいようだ…。



舞園「…いますね」


ハンターA「……」



 動けば、ハンターに見つかる危険が高まる…。



葉隠「このミッションは俺には関係ねーから、賞金上がるのを待つだけだべ」



 ミッションに興味のない、葉隠。



葉隠「賞金が80万円になるのは、残り23分くらいか?まだまだ先だなぁ」



 既に目標賞金額が、当初の目標賞金額より上がっている…。



霧切「…足音がするわ、そっちから。隠れて様子見しましょう」


ハンターD「……」


霧切「…あのハンターは、さっきのミッションで放出したハンターね。つまり私を見つけても追わない」



 自身を追わないハンターも、エリアを歩き回っている。



大和田「今のうちに体力回復しておきてーところ…」



 先ほどミッションで走り回った影響で、体力の限界が近い大和田。



大和田「ただ、こうして休んでるときに限って———」


ハンターC「……」


大和田「ほら来た」ダッ



 ゲーム中に、ゆっくり休んでいる暇はない…。



大和田「ったく、油断も隙も———」


ハンターD「……」


大和田「うおおっ!?」



 鉢合わせだ…。



ハンターD「……」スタスタ


大和田「…お、おお?」



 このハンターは、大和田の情報が登録されていないため、大和田を追うことはない。



大和田「あー…さすがに終わったと思った。焦った…」


舞園「ここら辺、ハンター多いですね」



 舞園の見据える先に…。



ハンターB「……」



 ハンター…。



舞園「間に合うかな…」



 ミッションは残り30分まで。時間を過ぎた後、復活カードを持って行っても意味がない。



桑田「十神マジでどこよ」



 十神を探す桑田。その近くに…。



十神「…話し声が聞こえる」



 お目当ての、十神だ…。



桑田「さっきここら辺に———ん?あっ、いた!」


朝日奈「おーい、十神!」



 朝日奈も、十神を見つけた…!



十神「なんだ、愚民どもが群がるな」


桑田「ひでー言い草!」


朝日奈「いいよ、言い方とかそんなのは」
   「十神さ、ミッション行く気ある?」


十神「ない」


朝日奈「じゃあ、そのカード頂戴!」


桑田「待て!俺だってほしい!」


十神「このカードが目当てか」



 御曹司にたかる高校生たち…。



ハンターA「……」



 そこに接近する、1体のハンター…。



十神「人に頼むのなら、それ相応の態度を示せ」


桑田「こいつ…」


朝日奈「あー、もう!お願いします、そのカードをください!」アタマサゲ


桑田「お願いします!」アタマサゲ


十神「それでいい。俺もケチではない、それくらいで許してやろう」


朝日奈「えっ、結局どっちにくれるの?」


十神「そうだな…。頭を下げたのが早かった方にやろう。朝日奈、手を出せ」


朝日奈「やった!」


桑田「はあ!?そんな決め方かよ!?」



 朝日奈 復活カード獲得



ハンターA「……!」ダッ


桑田「オレ頭下げ損じゃん———ハンター来た!!」ダッ


朝日奈「ええっ!?」ダッ


十神「!」ダッ



 逃げ切れるか…!?



残る逃走者:7人
朝日奈葵 大和田紋土 霧切響子 桑田怜恩 十神白夜 葉隠康比呂 舞園さやか

MISSION3-② ( No.13 )
日時: 2018/09/18 23:51
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)

 [33:56]


桑田「オレ頭下げ損じゃん———ハンター来た!!」ダッ


朝日奈「ええっ!?」ダッ


十神「!」ダッ



 ハンターに見つかった、桑田・朝日奈・十神。



ハンターA「……」タッタッタ…


桑田「ハア、ハア、ハア」タッタッタ


朝日奈「カード貰ったところなのに…!」タッタッタ



 別々の方向に逃げる3人。


 ハンターが視界に捉えたのは…。



十神「こっちに来たか…」タッタッタ



 十神白夜…。



十神「なっ、想定以上のスピードだと…!?」



 LOCK ON 【BYAKUYA TOGAMI】
 ピ————————————



十神「…!」



 ポン!
 33:25 十神白夜 確保
      残り6人



十神「な、なんだと…!?」



 〝超高校級の御曹司〟でも、ハンターには敵わなかった…。



十神「桑田と朝日奈だ…。奴らが来なければ、もっと早く気付けていたはずだ」




  牢獄


 プルルルル、プル


山田「確保情報…あーっと!!」


石丸「ど、どうしたんだ!?」


山田「十神白夜殿、確保です!!」


一同「「「ええっ!?」」」


腐川「びゃ、白夜さまが…捕まった…!?」


石丸「逃げ切る候補だったと思っていたのだがな…」


戦刃「じゃあ、復活できる人が1人減ったの…?」


山田「そういうことかもしれませんな…」




朝日奈「取り合えずカードは貰えたから、これを牢獄に持っていこう!」



 十神が持っていた復活カードは、朝日奈が譲り受けている。朝日奈が牢獄へたどり着けば、


 確保者を抽選で1人復活させることができる。



舞園「(ミッション終了まで)あと3分切ってる。急がないと…!」



 ただし、残り30分までに復活カードを牢獄へと持って行かなければ、確保者は誰も復活できない…!



朝日奈「ちょっと急がないとダメかな」タッ



 軽やかな足取りで牢獄へと向かう朝日奈。先ほどハンターに追われたが、体力はまだ残っているようだ。



霧切「残っている人は6人。誰か復活してくれれば、ハンターの目も散るんだけれど…」


ハンターC「……」


ハンターD「……」


朝日奈「あった、牢獄!意外と近かったー」



 先に牢獄に来たのは、朝日奈だ…。



山田「おお、朝日奈葵殿!どうしたのですかな?」


朝日奈「復活カード持ってきたよ!」


不二咲「えっ、なんで!?朝日奈さんはカードを持ってないはずじゃ」


朝日奈「さっき十神からもらった」


舞園「…あっ、朝日奈さんがいる」タッ



 少し遅れて、舞園も到着した。



戦刃「舞園さんも来たよ」


大神「朝日奈も舞園も、心優しいのだな」


腐川「人のために動くなんて、そんなわけないでしょ。金のために決まってるわ」


朝日奈「違うよ!誰かを復活させたかったんだよ!」


セレス「取り合えず、ハンターが来る前にそこの装置にカードを挿入してはいかかですか?」


舞園「装置…?」



 牢獄の隣には、復活カードを挿入する装置と、確保者の名前が書かれたルーレット、


 そして停止ボタンがある。


朝日奈「ここに(復活)カード入れるの?」


舞園「朝日奈さん、先にどうぞ」


朝日奈「じゃあ、お言葉に甘えちゃおう」
   「復活カード、セット!」カシャン


ルーレット[====]グルグルグル…


石丸「おお!動き始めたぞ!」


舞園「そこの(停止)ボタン押せばいいのでは?」


朝日奈「うん、押すね」ポチッ


ルーレット[====]グル…グル…グル…



 果たして、復活するのは…?



ルーレット[====]グル……グル……




ルーレット[ 苗木誠 ]




朝日奈「苗木だ!」


苗木「えっ、ボク!?」



 苗木誠 復活



不二咲「苗木くん、頑張ってねぇ」


朝日奈「苗木、よろしく!」


苗木「う、うん。出来る限り頑張るよ」



 苗木が賞金を獲得すれば、朝日奈はその獲得賞金の半額を獲得できる。



舞園「苗木くん復活ですか、良かったです。じゃあ時間ないので私も」カシャン


ルーレット[====]グルグルグル…


山田「復活させてくれぇ〜」


舞園「ストップ」ポチッ


ルーレット[====]グル…グル…グル…



 次に復活するのは、誰だ…?



ルーレット[====]グル……グル……




ルーレット[腐川冬子]




舞園「腐川さんですね」


腐川「は?」



 腐川冬子 復活



山田「あちゃー、ダメでしたかー」


戦刃「これでもう復活できないんだね」



 復活カードを使い切ったため、もう確保者は復活できない。



舞園「よろしくお願いします、腐川さん」


腐川「ちょっと…なにしてくれてるのよ?」


舞園「え?」


腐川「白夜様がこれから牢獄に来るって時に、あたしを連れ出すなんて…嫌がらせが過ぎる!」


舞園「そう言われても…、適当にボタン押しただけなので」


腐川「実は目押ししてたんでしょ!?」


舞園「してませんよ!出来ないくらい早く回ってたじゃないですか!」


山田「あの2人の絡みは珍しい気がしますね」


石丸「苗木くん、腐川くん!頑張りたまえ!」



 プルルルル、プル


葉隠「『ミッション3 結果|朝日奈により苗木が復活、舞園により腐川が復活した』」
  「あれ?十神っちが(復活)カード持ってたんじゃねーのか?まあいいか」


桑田「…オレが復活させてたかもしれないのに」



 ミッションの結果、苗木と腐川が復活し、逃走者は残り8人となった。




残る逃走者:8人
朝日奈葵 大和田紋土 霧切響子 桑田怜恩 葉隠康比呂 舞園さやか 苗木誠 腐川冬子

後半戦 ( No.14 )
日時: 2018/09/19 23:13
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)


  牢獄DEトーク


不二咲「復活できなくて残念だったねぇ」


石丸「しかし仕方がない。苗木くんと腐川くんを応援しよう」


大神「苗木は早く捕まったが、復活のタイミングで運を使うとは…」


セレス「彼は一応〝超高校級の幸運〟で通ってますからね。ここで運を使っておかないと名が廃りますから」




 [29:51]


苗木「復活できたけど…追ってくるハンターは他の人より多いんですよね」



 復活した苗木と腐川を追うハンターは、2人共ミッション2で指紋認証をしていないため、


 エリアを動き回る5体すべてだ。



苗木「かなり厳しい戦いですよね…。逃げ切れるかな」
  「復活させてもらったから、朝日奈さんに賞金渡したいんだけど」


腐川「最悪だわ…。白夜様がいないゲームに興味はないのに」



 ゲームに復活したにもかかわらず、ひどく落ち込む腐川…。



腐川「…こうなったらもうアイツに変わって、あたしは休んでもいいかしら」



 おもむろにポケットからコショウを取り出した。



腐川「これを使って…へ、へ、ヘーックショイ!!」


ジェノサイダー翔「邪邪邪邪〜ん!」



 なんと、二重人格のジェノサイダー翔へと体を明け渡した…!



ジェノ「ん?今どういう状況?」



 腐川とジェノサイダーは記憶を共有しないため、ジェノサイダーはゲーム中であることを知らない。


 突然のゲームに対応できるのか…?



霧切「あと28分と少し…。ミッションは多くてもあと1つかしら」



 ゲームも終盤となり、緊張感を高める霧切。



ハンターA「……」



 その近くに、ハンター…。



霧切「…来た」タッ



 慌てず距離をとる。



ハンターB「……」



 さらに、向かう先にもう1体…。



霧切「…あれは?私を追う方と追わない方、どちらかしら?距離が遠くてわからない…」



 行く手のハンターにも気づき、動けない…。



霧切「…後ろからも来る。迷っている暇はなさそうね」



 一か八か、勝負に出る…!



霧切「どちらに見つかっても追われないよう、全速力で…!」ダッ


ハンターB「…!」ダッ



 2体のうち1体に見つかった…。



霧切「…追って来てる」タッタッタ


ハンターB「……」タッタッタ…


霧切「…隠れるわ」ガラッ



 近くの教室に隠れる。



ハンターB「…?」



 ハンターの視界から外れたようだ。



霧切「……」


ハンターB「……」



 しかし、ハンターは霧切の近くを捜索し続ける…。



霧切「……」


ハンターB「……」


霧切「…ここもすぐ捜索される」


 霧切の隠れる教室に、ハンターが接近…。


ハンターB「……」ガラッ


霧切「……」ダッ



 教室へ入ろうとするハンターの隙をつき、別の出入り口から逃げる。



ハンターB「…!」ダッ



 しかし、見つかった…。



霧切「…駄目そうね」



 諦めた…。



 ポン!
 27:17 霧切響子 確保
       残り7人



霧切「逃げ切りたかったのだけれど…簡単にはいかないわね」



 プルルルル、プル


大和田「おいおい、慎重そうな霧切まで捕まったのか」


舞園「霧切さんまで捕まるなんて…。逃げ切れるか不安になってきました」


葉隠「もうすぐ80万円行くべ。自首用電話の前に待機する!」



 もうすぐ目標金額を迎える葉隠。自首用電話へと向かう。



葉隠「ギリギリまで金額釣りあげて、ハンター来そうになったら自首するべ!」


朝日奈「緊張感保っていかないと」



 その近くに、朝日奈と…。



ハンターA「……」



 ハンター…。



葉隠「実は自首用電話、すぐそこなんだよな!位置取り完璧だ!」


朝日奈「2体とか来られたらさすがに厳しいよね…」


ハンターA「…!」ダッ



 見つかったのは…。



朝日奈「…うわっ!」ダッ



 朝日奈だ…。



葉隠「…ん?朝日奈っちだ。追われてる!」



 遠くに追われる朝日奈を見た葉隠。



葉隠「ハンター連れて行った今のうちに自首用電話にダッシュだ!」ダッ


朝日奈「ハア、ハア、ハア」タッタッタ


ハンターA「……」タッタッタ…



 スイマーだが、陸上競技の経験もある朝日奈。



朝日奈「ハア、ハア、ハア」タッタッタ


ハンターA「…?」



 持ち前の俊足で、ハンターを振り切った…!



朝日奈「はぁ〜、危ないところだった。やっぱ上の階は行くのダメだよ、道中ハンターだらけだもん」



 この終盤に来ても、まだ体力には余裕があるようだ。



葉隠「よし、(自首用)電話あった!」



 一方、葉隠は自首用電話に辿り着いていた。



葉隠「今のうちに番号だけ入れておくか」


ハンターA「……」



 朝日奈を追ったハンターが、葉隠の近くに戻ってきた…。



葉隠「……」


ハンターA「…!」ダッ



 今度は、見つかった…。



葉隠「…え!?ちょ、ちょっと待ってくれって!もう繋がるところ…!」



 ハンターとの距離はおよそ50メートル…!



ハンターA「……」タッタッタ…



葉隠「あ、あああ…!」
  「あ、葉隠です!自首しま」



 ポン!
 24:50 葉隠康比呂 確保
       残り6人



葉隠「す…」
  「…え?ダメ?間に合ってない?」



 自首は、間に合わなかった…。



葉隠「……」
  「うわああああ!!俺の80万円返せぇぇぇぇ!!!」



 プルルルル、プル


桑田「葉隠確保。自首もできず…」


苗木「霧切さんも葉隠くんも、(追う)ハンターは3体でしたよね?それでも逃げ切れないのか…」



残る逃走者:6人
朝日奈葵 大和田紋土 桑田怜恩 舞園さやか 苗木誠 ジェノサイダー翔

MISSION4-① ( No.15 )
日時: 2018/09/20 22:03
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)

 [24:27]


大和田「バイクとかの運転と同じでよ…。事故起こらないよう、常に周囲に気を配らないといけない
    ゲームだから、俺が長く残れてるのかもしれねーな…」



 足はそこまで速くないものの、ここまで逃げ延びている大和田。



大和田「暴走族と言えども、事故起こしたらいけねーからよ…。身に染みてんだ」


舞園「もうすぐ大きなミッション来る気がします。なんとなくですけど」


桑田「まだミッションあるよな?そこが俺の最大の見せ場だ…!」
  「ここまで何にも出来てねーから…絶対次こそは!」


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その頃、ゲームマスターのモノクマは…。



モノクマ「ハートフルな展開になるミッションのつもりだったんだけど?十神くんさぁ…」
    「むしろこっちがちょっとギスるのかよ…。全然予想できない展開じゃん」


??「ねえ、ほんとに大丈夫なの?」


モノクマ「でもまあ、予想できない展開だからこそ、絶望的でいいんじゃない?」


??「…そう。まあ、私は視聴率さえ取れればいいよ」


モノクマ「大丈夫だって。トゥイッター見てる?反響すごいでしょ?」
    「うぷぷ…。次のミッションでもっと盛り上げるよ!」ピッ



装置「……」ピュン!



 エリアに、巨大な装置と…。



ハンター×30「……」ピュン!



 エリア外に、30体のハンターが出現した。

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 [22:59]



 プルルルル、プル


苗木「メールだ。…『ミッション4』」


大和田「『現在エリアに30体のハンターが』…30体!?…『学園に向かって進行中』」


桑田「30体!?マジで!?」


朝日奈「嘘でしょ、30体も!?」


舞園「30体ですか…多いですね」


ジェノ「へぇ〜、イケメンが大量に来んの」
   「『このままでは、残り10分に学園へと到着し、エリアに解き放たれる』だってさ」


舞園「『阻止するには、学園の玄関前に設置された学園の門をロックする装置を起動する必要がある』」


苗木「『装置を起動する方法は、装置の前に行けばわかる』…」




 ミッション 30体のハンター投入を阻止せよ!
残り10分に30体のハンターがエリアへと到着し、解き放たれる。阻止するには、学園の門をロックする装置を起動しなくてはならない。装置を起動する方法は、装置の前に行けばわかる。




大和田「これは行かないとダメなヤツだろ。30体も来たら確実に全滅だ!」


朝日奈「ミッション行きます!30体来たら逃げ切れない!」


桑田「んだよ、30体ってさぁ…。でも、これクリアしたらヒーローだよな」



 30体のハンターが到着すると、逃げ切るのはほぼ不可能だ。


 ミッションクリアのために、続々と動き出す逃走者たち。



ジェノ「ぶっちゃけるけどさ、別にこのゲームに興味ないんだよね」



 そんな中、ただ一人動かないジェノサイダー翔。



ジェノ「いい男目当てで、ハンター眺めるだけでいいわ」


苗木「玄関か…反対側来ちゃった。いや、でも行かないと」


ハンターE「……」


苗木「!」ダッ



 ハンターには、気づかれていない…。



苗木「一度捕まってから、すごくハンターが怖くなりました」


桑田「ほら、もう(玄関)すぐそこじゃん!ラッキー!ヒーローなれるぞ!」



 玄関の近くにいた桑田。ミッションに一番乗りだ。



装置「……」


桑田「あれが装置か。なんか画面にスロットみてーな感じのが…おっ、なんか説明書いてある…」




 〈レバーを引きスロットを回し、出たアイテムを装置前のカメラに映せば、門はロックされる。

  スロットは何度も回すことができるが、画面に表示されていないアイテムを映しても

  門はロックしない。〉




桑田「…なるほど?取り合えず、装置回せばいいのか」



 スロットを回してみるようだ。



桑田「スタート!」ガシャン


スロット[====]グルグル


桑田「アイテムって、どんなの出るんだろう」


スロット[====]グル…グル…


スロット[つるはし]


桑田「…つるはし?つるはしなんてどこに…」
  「あっ、植物庭園にあったあれか!」



 スロットのアイテムは、学園内のどこかにある。学園を知り尽くしている逃走者ほど、


 アイテムの場所がわかる仕組みだ。



桑田「植物庭園は遠すぎるな…。もっかい回そうか」


舞園「桑田くんがいる」


朝日奈「おーい!」



 そこに、舞園と朝日奈が到着。



桑田「おっ、舞園ちゃん!オレ頑張ってるよ!」


舞園「はい。…アイテム?画面に映ってるつるはしですか」


朝日奈「そういう意味ね、分かった」


舞園「つるはしって、植物庭園の…」


桑田「そう、多分あれ持ってこいってことだと思う」


ハンターC「……」



 3人に近づく、ハンター…。まだ3人共、ハンターには気づいていない。


 見つからず、凌げるか…?




残る逃走者:6人
朝日奈葵 大和田紋土 桑田怜恩 舞園さやか 苗木誠 ジェノサイダー翔

MISSION4-② ( No.16 )
日時: 2018/09/21 23:01
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)


 [19:41]



舞園「植物庭園は、ちょっと遠いですよね」


朝日奈「もう一回(スロット)回してみたら?そうしたら、もっと近いアイテム出るかも」


桑田「そうだな…」


ハンターC「……」



 ミッションに挑む3人に、ハンターが迫る…。



舞園「これ、ここに3人固まらない方がいいかもしれません」


朝日奈「どういうこと?」


舞園「他の2人は散らばって、連絡とりながらスロットで出たアイテムの回収に行くとか…
   役割分担したほうがいいかと」


桑田「さっすが舞園ちゃん!」


ハンターC「…!」ダッ


桑田「んじゃオレアイテムの方———」


朝日奈「ハンターだ!!」ダッ


舞園「!」ダッ


桑田「ええ!?」ダッ


ハンターC「……」タッタッタ…


舞園「……」



 その場で隠れてやり過ごした舞園。


 ハンターが視界に捉えたのは…。



桑田「くっそぉ!」タッタッタ



 桑田だ…。



大和田「…ん?桑田———追われてる」ダッ



 逃げた先にいた大和田も逃げる。



ハンターC「……」タッタッタ…


桑田「チクショー…!」タッタッタ


ハンターA「……」



 逃げた先に、別のハンター…!



桑田「曲がり角あったぁ!」タッタッタ


ハンターA「…!」ダッ


桑田「これ、もうまいたっしょ?」



 後ろから来ているのに、気づいていない…。



 LOCK ON 【REON KUWATA】
 ピ——————————



桑田「…あああ!?」



 ポン!
 18:56 桑田怜恩 確保
       残り5人



桑田「嘘ぉ!?まいたと思ったのに!!距離あったろ!?」



 一瞬の油断が確保を招く…。



桑田「…あー!結局今日なんもいいトコねー!!」


大和田「ふう…」



 大和田は逃げ切れたものの、装置から遠ざかってしまった…。



 プルルルル、プル


ジェノ「桑田確保だって。どーでもいいわ」


朝日奈「(装置から)離れちゃったけど、舞園ちゃん走ってなかったと思う。連絡待とう」



 朝日奈はあえて装置の前へ戻らず、舞園からの連絡を待つ。



舞園「…スロット回します」ガシャン



 舞園は1人、スロットを回すようだ。



スロット[====]グルグル


舞園「知ってるアイテムで近い場所の、出て…」


スロット[====]グル…グル…


スロット[ ハズレ ]


舞園「…!?ハズレって!」



 スロットには、全部で16のアイテムと4つのハズレが書かれている。


 どれが出るかは、回す逃走者の運次第だ。



舞園「もう一回!」ガシャン


スロット[====]グルグル


舞園「……」


スロット[====]グル…グル…


スロット[キラーキラー2巻]


舞園「本…でしょうか。図書室にはありそうですけど、見たことないですね…」
  「念のため一斉メール送ります。ついでにミッションの概要も書いて」


苗木「もう少しで玄関だ…」


 プルルルル、プル


苗木「…メールだ。舞園さんから?」



メール〈舞園さやかです。玄関前の装置は、スロットで指定されたアイテムを装置前に持ってくると

    いいようです。スロットは何度でも回せます。今は「キラーキラー2巻」が指定されています。

    図書室のどの本棚にあるか知ってる人は、すぐに私に電話ください。

    30秒以内に電話がなければもう一度スロット回します〉



大和田「スロット…。キラーキラー2巻?知らねぇ」


朝日奈「図書室あんまり行かないんだよねー」


苗木「どこだったかな…。漫画の棚にあったっけ?見覚えないよ」


ジェノ「あっ、これアタシの同業者を描いた漫画じゃん。読んだことないけど」



 残っている逃走者は、誰もこの漫画のありかを知らない…。




  牢獄


不二咲「こんな漫画あった?」


山田「ありましたぞ、確か昨日新刊の所に入れられていたはず」


石丸「昨日入った本では、皆存在自体知らないかもしれないな…」




舞園「…電話が来ないので、もう一度回します」ガシャン


スロット[====]グルグル


舞園「そろそろアイテム確定しないと…」


スロット[====]グル…グル…


スロット[動くこけし]


舞園「…知らないアイテムです。一応皆さんにメール送ります」
  「こんなことなら、つるはしにしておけば良かった…」



ハンター×30「……」ザッザッザッ



 30体のハンター到着まで、残り6分30秒。


 30体のハンター投入を防ぐには、スロットで指定されているアイテムをカメラに映さなければならない。



舞園「…動くこけしも、皆さんの反応なし。もう一度回します」


苗木「ここ…?舞園さん、いる?」


舞園「あっ、苗木くん!」


苗木「近くまで来たから様子見に…」


舞園「そうですか…」
  「…苗木くん、このスロット回してくれませんか?」


苗木「えっ、ボクが?」


舞園「苗木くんって、〝超高校級の幸運〟じゃないですか。私がやるよりいいアイテムが出るんじゃ
   ないかって」


苗木「ええ…?でも、ボクすぐ捕まってるよ?それで運あるかな」


舞園「復活したじゃないですか。運はありますよ」


苗木「んー…わかった、やってみるよ。こういう時こそ前向きに…」


ハンターB「……」



 同じ場所に留まり続けると、ハンターが近づいてくる…。



苗木「回れ!」ガシャン


スロット[====]グルグル


舞園「お願い、いいの出て…」



 苗木は、幸運を呼び寄せられるのか…?




残る逃走者:5人
朝日奈葵 大和田紋土 舞園さやか 苗木誠 ジェノサイダー翔


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