二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

逃走中〜希望の学園と絶望のハンター〜 (完結済み)
日時: 2018/09/26 23:49
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)

----------------------------------------------------------------------------------------

  〜WARNING! 注意!〜
・逃走中とダンガンロンパの二次創作小説です
・ダンガンロンパシリーズのネタバレ注意
・気を付けていますがキャラ崩壊の可能性あり
・ハンターの識別方法は名前や番号に基づかず適当にA・Bなどと付けています

  以上の点を踏まえてお読みください

----------------------------------------------------------------------------------------


逃走劇の舞台は、私立希望ヶ峰学園。様々な才能に秀でた高校生を集めるこの学園で、
アイドル、野球選手、プログラマー、御曹司など、その才能を認められた
「超高校級」の高校生たち15人が、逃走者として逃げ回る。
ゲーム中に発動するミッションに翻弄されながら、賞金への欲望や己のプライドのために
最後まで逃げ切るのか、それとも堅実に自首を選ぶのか。それぞれの戦略が試される。
逃走者たちの人間性がさらけ出される心理逃走劇!
90分間逃げ切り賞金108万円を獲得するものは、現れるのか!?


逃走者:15人
朝日奈葵(スイマー )/戦刃むくろ(軍人)/石丸清多夏(風紀委員)
大神さくら(格闘家)/大和田紋土(暴走族)/霧切響子(探偵)
桑田怜恩(野球選手)/セレスティア・ルーデンベルク(ギャンブラー)
十神白夜(御曹司)/苗木誠(幸運)/葉隠康比呂(占い師)
腐川冬子(文学少女)/不二咲千尋(プログラマー)
舞園さやか(アイドル)/山田一二三(同人作家) [50音順]

Page:1 2 3 4 5



MISSION2-② ( No.7 )
日時: 2018/09/12 23:25
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)


 [56:36]


朝日奈「宝箱…どこかな」



 朝日奈は、まだ一つも宝箱を見つけていない。



葉隠「この近くに宝箱があると、占いに出たべ!」



 その近くに、占いで宝箱の位置を探る葉隠。



朝日奈「…ん?あれかな」


宝箱「……」



 朝日奈の視線の先に、宝箱だ…。



朝日奈「地図入ってるかな?入ってますように!」



 果たして、この宝箱は当たりなのか…?



朝日奈「開けるよ!」ギィ
   「…なにこれ?地図?地図だ!」



 宝箱の中身は、装置の一つの場所を記す地図だ…!



朝日奈「やった、これで装置の場所がわかる!」


葉隠「ん?あっ、朝日奈っちと…宝箱だべ!」


朝日奈「葉隠!はい、地図まだあるから持って行って!」



 葉隠も、宝箱の中にある地図を獲得した。



葉隠「俺の占いは三割当たる!バッチリ当たったな!」


朝日奈「そうだ、セレスちゃんに電話しないと」



 プルルルル


セレス「もしもし、朝日奈さん。装置は見つかりました?」


朝日奈『装置はまだだけど、地図見つけたから場所はわかるよ!』


セレス「ありがとうございます。装置はどこにあると書かれていますか?」


朝日奈『えっとね、3階の美術倉庫の中みたい!』


セレス「わかりました、向かってみます」
   「それと朝日奈さん。私、大神さんとも連携を取っているのですが…」
   「大神さんへの連絡をお願いしてもよろしいですか?」


朝日奈『さくらちゃんとも組んでたの?わかった、連絡しておくね』


セレス「はい、お願いします。本当にありがとうございました」ピッ
   「…これで少しの間だけ、朝日奈さんの時間稼ぎになるはずです」
   「朝日奈さんは人がいいですね。役に立ちます」



 装置に指紋を認証できるのは1台につき6人まで。


 そのためセレスは、協力関係の朝日奈より先に、指紋を認証したいようだ…。



セレス「今のうちに美術倉庫へ向かいましょう。幸いここから近いですね」



 ハンターボックスのうち一つの場所知ったのは、朝日奈・葉隠・セレスの3人。


 果たして残りの7人は、ハンターボックスに辿り着けるのか?



朝日奈「さくらちゃんに電話します」



 朝日奈はセレスに言われた通り、大神にハンターボックスの場所を教える。



 プルルルル、プルルルル


大神「電話だ。朝日奈から」


朝日奈『さくらちゃん!(ハンター)ボックスの一つの場所わかったよ!』


大神「そうか。その場所を教えてはもらえんだろうか」


朝日奈『もちろん!場所は、美術倉庫だよ』


大神「すまない。我ももう一つの場所がわかり次第、朝日奈に連絡しよう」


朝日奈『うん、お願いね!』



 大神もハンターボックスの場所を知ることができた。



ハンターボックス1「……」



 美術倉庫のハンターボックスに向かっているのは4人。


 1つのボックスにつき指紋を認証できるのは、6人までだ。


 最初にボックスに辿り着いたのは…。



霧切「ここは八方ふさがりだし、怪しいわね」



 なんと、ボックスの場所を知らない霧切だ…!



霧切「…あったわ」



 ボックス横の指紋認証装置に指紋を認証すれば、残り45分になると


 このボックスから放出されるハンターに追われることはなくなる。



霧切「……」ピッ、ピッ、ピッ



 霧切響子 指紋認証成功



霧切「これでいいのね」



 推理が当たり、地図を手に入れずともミッションをクリアした…。



霧切「2つともクリアすることを見越しているのなら、もう1つもそう遠くにはないはず。急ぎましょう」



十神「宝箱だ」ギィ
  「空。これも外れか…」



 ミッション終了まで、残り9分。美術倉庫のボックスの場所を知る逃走者は4人いるが、


 もう一方のボックスは、まだ誰もその場所を知らない。



舞園「全然見つからない…」


宝箱「……」


宝箱「……」


舞園「…あっ、宝箱ありました!しかも2つ!」



 舞園が、2つ並んだ宝箱を見つけた。



舞園「どっちかに入っててほしいな」



 果たしてその中身は…。



舞園「まず右側から開けます」ギィ
  「…カード?地図ではないですね」



 右の宝箱に入っていたのは、十神も獲得した謎のカードキー。



舞園「左側は…?」ギィ
  「…地図です!当たり!」



 舞園、もう一方のボックスの場所が書かれた地図を獲得!



舞園「場所は…5階。遠いですが頑張ります」
  「そうだ、セレスさんに連絡しないと」


セレス「…ハンターの気配がします」


ハンターA「……」



 セレスの近くに、黒い影…。



セレス「……」


ハンターA「……」


セレス「…移動しましょう」


 プルルルル、プルルルル


セレス「!」


ハンターA「……」


セレス「今かかってくるのは…」ピッ


舞園「あれ、切られました」


ハンターA「……」



 ハンターには気づかれなかったようだ。



セレス「…電話は舞園さんでした。ボックスの場所でしょうか」
   「今は美術倉庫に向かって、あとでかけ直してくるのを待ちましょう。こちらからは折り返しません」


舞園「…ハンターが近くにいたのかもしれませんね。余裕のできた時にあっちからかかってくると思います」



 セレス、ボックスの場所を知るチャンスをつぶしてしまった…。



朝日奈「美術倉庫、到着!」



 ようやく美術倉庫へとたどり着いた朝日奈。



朝日奈「ボックスあった!指紋認証します!」
   「1、2、3…」ピッ、ピッ、ピッ



 朝日奈葵 指紋認証成功



朝日奈「よし、次のボックス行こう!」



 すぐに次のボックス探しへと動き出す。まだまだ体力には余裕があるようだ。



 この後…。



葉隠「よっしゃ、指紋認証だべ!」



 葉隠康比呂 指紋認証成功



セレス「間に合いましたわ。それでは、上の階の安全そうな場所へ行きましょう」



 セレスティア・ルーデンベルク 指紋認証成功



 葉隠とセレスが指紋認証成功。


 これで美術倉庫内のハンターボックスで指紋を認証できるのは、あと2人となった。


 指紋を認証する残りの2人は一体誰だ!?


残る逃走者:10人
朝日奈葵 戦刃むくろ 大神さくら 大和田紋土 霧切響子 桑田怜恩
セレスティア・ルーデンベルク 十神白夜 葉隠康比呂 舞園さやか

MISSION2-③ ( No.8 )
日時: 2018/09/14 00:18
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)

 [53:08]


戦刃「宝箱…どこ?」



 宝箱を探す戦刃。



戦刃「どこを探しても、宝箱見つからない」



 まだ一つも宝箱が見つからない…。



大神「早く美術倉庫へ向かわねば」



 美術倉庫へと向かいたい大神の見据える先に…。



ハンターB「……」



 ハンターだ…。



大神「もう他の誰かが指紋を認証しているかもしれんな」


ハンターボックス1「……」


??「あったぞ、ハンターボックス」



 美術倉庫のハンターボックスの前に現れたのは…。



十神「よし、まだ認証できるらしい」



 十神白夜…。


 さかのぼること、数分前。





十神「おい、霧切」


霧切「…何かしら」


十神「ハンターボックスは見つけたか」


霧切「珍しいわね、あなたから誰かに頼ろうとするなんて」


十神「黙れ。聞かれたことだけに答えればいい」


霧切「見つけたわよ」


十神「なに!?(ハンターボックスの)場所を教えろ!」


霧切「…どうしようかしら」


十神「貴様…!」


霧切「冗談よ。美術倉庫にあったわ」


十神「…フン。礼を言ってやろう」ダッ


霧切「…なぜ人に尋ねるのにあれほど偉そうにいられるのかしら。不思議ね」





 十神は、霧切からハンターボックスの場所を聞いていた…!



十神「これでクリアだ」ピッ、ピッ、ピッ



 十神白夜 指紋認証成功



大和田「宝箱すら見つからねーぞ!」



 その近くに、大和田…。



大和田「…ん?十神と…装置か、あれ」



 なんと、偶然にも装置を発見した…!



十神「ん?なんだ貴様、まだ認証していないのか」


大和田「ああ。偶然見つけられて助かったぜ」ピッ、ピッ、ピッ



 大和田紋土 指紋認証成功



大和田「やったぜ、まだ宝箱一つも見つけてねーのに」



 逃げ切るには、運も必要だ…。


 そして大和田が指紋を認証したことで、美術倉庫のハンターボックスで指紋の認証はできなくなった。



 プルルルル、プル


大神「メールだ。…間に合わなかったか」


朝日奈「『ミッション2途中経過|美術倉庫のハンターボックスで6人が指紋を認証したため、
     このハンターボックスの指紋認証装置が停止した』…。もうそこ(美術倉庫)の
     ボックスでは指紋やっても意味ないんだ」


桑田「うわ、マジか…。めっちゃ先越されてんじゃん」



 残るハンターボックスは、5階の生徒指導室にある。その場所を知っているのは、舞園ただ一人。



舞園「この地図に載ってない方はダメでした。こっち(5階のハンターボックス)は
   是が非でもクリアしないと」


戦刃「あと7分切った。早く見つけないと…!」



 ミッション終了までの時間が迫り焦りだす、まだ一度も指紋を認証していない逃走者たち。



葉隠「あともう一つ行くか、自首するか。そこが悩みどころだべ」



 一方、片方の指紋認証を終え、余裕がある葉隠。



葉隠「…おっ、いいこと思いついた!」



 何やら企んでいるようだ。



宝箱「……」


朝日奈「あっ、宝箱だ!」


宝箱「……」


大和田「やっと(宝箱)見つけた…」



 別々の場所で宝箱を発見した、朝日奈と大和田。


 どちらかに、ハンターボックスの場所を示す地図は入っているのか?



朝日奈「中身は!?」ギィ
   「…何もない!」



 朝日奈の方は外れ。



大和田「頼む、入っててくれ!」ギィ
   「…地図だ!(装置は)5階だってよ!」



 大和田は、地図を獲得した。



桑田「やべーって、1つもクリアできないのはさすがにやべー」


大和田「セレスに電話しねーと」


桑田「…お」


大和田「お」



 大和田と桑田が鉢合わせだ。



桑田「なあ、大和田。地図見っけた?」


大和田「…そりゃ答えられねーな」


桑田「ああ?なんでだよ」


大和田「テメーに教えると、先越されて俺が間に合わなくなる」


桑田「…それ、ボックスの場所知ってるってことナチュラルにバラしてんぞ」


大和田「…あ、ああ?あれだ、言葉の綾だよ!」


桑田「テメー、知ってんなら教えろって!このモロコシ———」


大和田「待て待て!そっちに地図あるからもってけ!」


桑田「え?どこだよ」


大和田「そこの宝箱だよ」


桑田「マジか、サンキュー!」


大和田「…モロコシって聞こえた気がするが、今はスルーしてやる」



 桑田も、地図を獲得した。



桑田「大和田、あんにゃろー。場所隠そうとしやがって!」


スタッフ「桑田さんに嘘をつこうとした理由は?」


大和田「誰かは切り捨てないといけねーだろ、ルール上。あいつは走力あるし、まだいいと思ってよ」


戦刃「どこにあるの…?」



 旧校舎にいる戦刃は、まだ宝箱が見つからない…。



宝箱「……」


戦刃「…これ?」



 ようやく宝箱を発見。


 果たして、その中身は…?



戦刃「地図入ってるかな?」ギィ


宝箱「ブーーーーーー!!!」


戦刃「!?」



 この宝箱は、開けるとアラームが鳴る仕組みだ…。



セレス「…なんですか、この音?」


大神「なんだ、この音は?今まで静かだっただけに、これだけうるさいと悪目立ちするな…」


ハンターC「……」ダッ



 近くにいたハンターが、音に反応し、直ちに戦刃の確保へと動く…!



 戦刃、逃げ切れるか!?



残る逃走者:10人
朝日奈葵 戦刃むくろ 大神さくら 大和田紋土 霧切響子 桑田怜恩
セレスティア・ルーデンベルク 十神白夜 葉隠康比呂 舞園さやか

MISSION2-④ ( No.9 )
日時: 2018/09/15 00:33
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)

 [50:23]



宝箱「ブーーーーーーー!!!」



 偽物の宝箱を開き、アラームを鳴らしてしまった戦刃。



戦刃「嘘、どうしよう…!」バタン



 宝箱を閉じ、その場を離れる。



ハンターC「……」



 しかし、ハンターは既に近くに来ている…!



戦刃「あの騒音だと、近くにハンター来てるかも」



ハンターC「…!」ダッ


戦刃「いた!」ダッ



 踏んだり蹴ったりだ…!



 LOCK ON 【MUKURO IKUSABA】
 ピ————————————



セレス「…誰か走ってきます」タッ



 戦刃が逃げた先に、セレスだ…。



戦刃「セレスさん、逃げて」タッタッタ


セレス「戦刃さん…!」タタタ



 足の遅いセレスを、戦刃が追い抜いた…!



ハンターC「……」タッタッタ…



 LOCK ON 【TAEKO YASUHIRO】
 ピピッ



 ハンターの標的が、戦刃からセレスへと変わった…!



セレス「マズい…」



 近くの教室に隠れるセレス。



ハンターC「…?」



 ハンターの視界から外れたようだ。



セレス「……」


ハンターC「……」



 しかし、まだハンターは近くにいる…。



セレス「……」


ハンターC「……」


 プルルルル、プルルルル


セレス「!!」


ハンターC「…!」


セレス「…そうですか」



 ポン!

 49:29 セレスティア・ルーデンベルク 確保
             残り10人



セレス「…運がなかったようですね」
   「電話は…大和田くんです。協力関係を作ったのが仇になるとは」ピッ



 策士策に溺れる…。



大和田「あ?電話切られた」


 プルルルル、プル


大和田「かけ直し…じゃねぇ。メール?」
   「…マジかよ、セレス確保」


戦刃「ハア、ハア、危機一髪だった…」



 なんとかハンターをまいた戦刃。



ハンターA「……」



 しかし、またしてもハンターが迫る…!



戦刃「ミッションしないといけないのに、もう時間ないし…。どうしよう」


ハンターA「…!」ダッ


戦刃「…えっ!?」ダッ



 ここは、一本道だ…。



ハンターA「……」タッタッタ…


戦刃「ち、近すぎる…」



 ポン!
 48:41 戦刃むくろ 確保
       残り9人



戦刃「ハア、ハア、ダメだった…」



 戦場では生き残れても、逃走中では残れなかった…。



戦刃「ハンターに対して攻撃していいなら勝ってた」



 ミッション終了まで、残り3分30秒。まだ生徒指導室のハンターボックスには、誰も到着していない。



舞園「もう時間がない…!」


大和田「体力が…。間に合わねーかも」


桑田「…やべ」ダッ


ハンターB「……」


桑田「ハンターそこら中にいるじゃん」



 現在、ハンターボックスに向かっているのはこの3人。


 残る6人はボックスの場所を知ることが出来るのか?



朝日奈「宝箱どこ?」


大神「…下の階に行ってみるか」


葉隠「頼む、頼むぞー」


ハンターボックス2「……」


??「ここか…」



 ハンターボックスの前に、最初に現れたのは…。



舞園「良かった、間に合いました」



 〝超高校級のアイドル〟舞園さやかだ。



舞園「危ない所でした…」ピッ、ピッ、ピッ



 舞園さやか 指紋認証成功



大和田「ハア、ハア、ハア…着いた」



 続いて、大和田が到着。



桑田「よっしゃ、間に合ったぁ‼」



 そして、桑田も到着した。



大和田「休みてぇ…」ピッ、ピッ、ピッ



 大和田紋土 指紋認証成功



桑田「やべー、一つも認証できないところだった」ピッ、ピッ、ピッ



 桑田怜恩 指紋認証成功



 これで認証できるのは、あと3人。ゲーム残り45分まで、あと2分30秒を切った。


 果たして、間に合うのか…!?



残る逃走者:8人
朝日奈葵 大神さくら 大和田紋土 霧切響子 桑田怜恩 十神白夜 葉隠康比呂 舞園さやか

MISSION2-⑤ ( No.10 )
日時: 2018/09/15 23:38
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)

 [47:20]



十神「くそっ、全然見つからん」



 ミッション終了の時間が迫り、追い詰められる逃走者たち。



朝日奈「もう(装置の場所を)知ってる人に電話するしかないよー!」



 プルルルル、プルルルル


舞園「朝日奈さんです」


朝日奈『もしもし、舞園ちゃん?(ハンター)ボックスの場所知ってる?』


舞園「知ってますよ」


朝日奈『ほんと!?教えて!!』


舞園「5階の生徒指導室前です」


朝日奈『ありがとうー!後でドーナツ奢るね!』


舞園「あはは、お願いします。では」ピッ


朝日奈「やった、5階に走ろう!あとさくらちゃんにも電話!」


桑田「おっ、舞園ちゃん!こっちに装置あったよ!」


舞園「あっ、ありがとうございます!知ってます!」


桑田「あ、そうなの…」


葉隠「おいおい頼むぞ、霧切っち!俺はお前に賭けてんだ!」



 葉隠は、霧切の後をつけ、指紋認証装置が見つかるのを待っているようだ。



霧切「…5階はまだ行ってないわね」


葉隠「(装置)あってくれー!」



 階段を上がる霧切と、それを追うドレッドヘアの男…。



霧切「…あっちが騒がしいわ」タッ


葉隠「あっ、待てって霧切っち!」ダッ


桑田「またあとでミッション来たら、俺に頼って!」


舞園「はい、お願いします」


霧切「舞園さん、桑田くん」


舞園「あ、霧切さん」


桑田「どしたん」


霧切「この近くに装置がない?」


舞園「ありましたよ!そっちの生徒指導室に」


霧切「ありがとう」タッ


桑田「へー、霧切が急いで走ってんの、なんか珍しいもの見た感じ」


葉隠「霧切っち待って…」タッタッタ


桑田「葉隠?ストーカー?」


葉隠「うるせー!」


霧切「…あった」



 霧切、時間ギリギリで到着!



霧切「これでいいわね」ピッ、ピッ、ピッ



 霧切響子 指紋認証成功



葉隠「焦ったべ…」ピッ、ピッ、ピッ



 葉隠康比呂 指紋認証成功



 続いて、葉隠も指紋を認証した。



霧切「…葉隠くん」


葉隠「え?なんだ?」


霧切「さっきから私をつけていたでしょう」


葉隠「あー…ああ、まあな」


霧切「そう。もう二度とついてこないで」


葉隠「はい…」



 ミッション終了まで、残り1分



朝日奈「さくらちゃんも急いでね!」ピッ
   「時間ない!行った先にハンターいたらもう仕方ない!」ダッ



 階段を駆け上がる朝日奈。間に合うか!?



大神「行きたいのは山々だが…」


ハンターC「……」


大神「…ハンターがすぐそこにいる。無理そうだ」



 朝日奈から電話でハンターボックスの場所を聞いた大神。しかし、諦めた…。



朝日奈「生徒指導室ってどっちだっけ!?」


霧切「朝日奈さん、こっちよ」



 朝日奈の走る先に、霧切だ…!



朝日奈「響子ちゃん!!」


霧切「装置はそこ」


朝日奈「ありがとー!!」タッ
   「装置あった!認証!」ピッ、ピッ、ピッ



 朝日奈葵 指紋認証成功



朝日奈「やったー!」



 朝日奈が認証成功。そして…。



 5

 4

 3

 2

 1

[45:00]



ハンターボックス1「……」プシューッ、バタン!


ハンターD「……」


ハンターボックス2「……」プシューッ、バタン!


朝日奈「うわっ!?」


ハンターE「……」



 ハンター放出…。



朝日奈「わ、ハンターが…!」


霧切「大丈夫よ、このハンターは私たちを追わない」


朝日奈「あっ、そっか。焦っちゃった」


ハンターE「……」タッタッタ…



 プルルルル、プル


葉隠「『ミッション2結果|ゲーム時間残り45分を切ったため、2体のハンターが放出された』」


十神「『残る逃走者のうち、美術倉庫のハンターボックスで指紋認証したのは、
   霧切響子・朝日奈葵・葉隠康比呂・十神白夜・大和田紋土』」


大和田「『生徒指導室のハンターボックスで指紋認証したのは、
    舞園さやか・桑田怜恩・大和田紋土・霧切響子・葉隠康比呂・朝日奈葵』」



 2か所クリア・ハンター3体 朝日奈 大和田 霧切 葉隠

 1か所クリア・ハンター4体 桑田 十神 舞園

  クリアなし・ハンター5体 大神



桑田「(クリアした人が)すげー偏ってる!つーか大和田、もう片方もクリアしてんなら
   場所教えんの渋るなよ!」


舞園「4人も両方クリアがいる…。すごいですね」


大神「一つもクリアしていないのは我だけか…」



 ミッションの結果、大神のみが5体のハンターに追われることとなってしまった。


 ゲーム時間も残り半分。逃げ切る者は現れるのか…!?




残る逃走者:8人
朝日奈葵 大神さくら 大和田紋土 霧切響子 桑田怜恩 十神白夜 葉隠康比呂 舞園さやか

中盤戦 ( No.11 )
日時: 2018/09/17 23:12
名前: TDR (ID: B5mnT9uz)

 [44:28]


大和田「運だけはすげーいい今日」



 大和田・朝日奈・霧切・葉隠の4人を追うハンターは、先ほどのミッションの結果、3体のままだ。



大和田「どっかで運尽きなきゃいいんだがな」


桑田「どうしよ…、1体追ってくんの増えたってことっしょ?」



 桑田・十神・舞園を追うハンターは、1体増え合計4体となっている。



桑田「3体でもやっとだったのにさぁ」


ハンターD「……」


桑田「ほら来た!見計らって下の階降りよ」ダッ



 追加されたハンターは、サングラスに登録された逃走者のみを認識し追う。



桑田「休む暇もねー」


葉隠「これ、かなり順調なんじゃねーか?」



 ミッションをクリアし、余裕が出てきた葉隠。



葉隠「賞金は、今…56万円。目標の70万円まではあと少しだべ」
  「つっても、俺を追うハンターは3体のままだし、もうちょっと額上げてもいいんじゃねーかな」



 欲望が抑えられない…。



大神「どこが安全だろうか」



 一方、大神を追うハンターは5体。安全な場所はほとんどない…。



ハンターC「……」


ハンターA「……」


大神「…む」


葉隠「75…いや80万?それくらいならいけるか?」



 遠くに葉隠を見つけた。



大神「奴は(追うハンターが)3体のみだったな。羨ましい限りだ」


ハンターE「……」


葉隠「よし、決めた!目標は80万円に変更だべ!」


ハンターE「…!」ダッ



 見つかった…。



葉隠「…え?わ、ハンターだべぇ!!」ダッ


大神「!」ダッ


ハンターE「……」タッタッタ…


葉隠「や、やめてくれぇ!!」


ハンターE「……」タッタッタ…


葉隠「うわああああ!!」


ハンターE「……」タッタッタ…



 ハンターは、葉隠を追い抜き走っていく…。



葉隠「…あれ?」



 このハンターは、葉隠が指紋認証で登録を解除したハンター。葉隠を見つけても追うことはない。



葉隠「えっ?じゃあ誰を———あっ、オーガ(大神)か?今前走ってたもんな」


ハンターE「……」タッタッタ…



 このハンターが追うのは、大神だ…。



大神「なかなか速い」タッタッタ


ハンターC「……」



 正面から、別のハンター…!



大神「…もう1体!」ダッ


ハンターC「…!」ダッ


大神「階段で別の階に…」タッタッタ



 挟み撃ちされないために、脇の階段へ…。



ハンターC「……」タッタッタ…


ハンターD「……」



 しかし、降りた先には3体目…。



大神「…なに!?」


ハンターD「……!」ダッ


大神「ウガアアア!!」



 ポン!
 41:09 大神さくら 確保
       残り7人



大神「複数を相手取るのは難しかったか…」



 大神さくら、ここに散る…。



 プルルルル、プル


朝日奈「…あ〜〜〜!!さくらちゃんが…」


桑田「あの大神でもダメとか、やべーなハンター」


舞園「…これ、何なんでしょうね」



 舞園が持っているのは、先ほどのミッション中に獲得した謎のカードキー。



舞園「何かに使えるんでしょうか」


十神「下らん紙切れだ。本来なら今すぐにでも捨ててしまいたいところだが…」



 十神も同様に、先ほどのミッションで謎のカードキーを獲得している。



十神「役に立たんものをいつまでも持っているのは間抜けのすることだ。だがこれ(カードキー)は、
   何かに使えるはずだと確信している」



-----------------------------------------------------------------------------------


 その頃、ゲームマスターのモノクマは…。


モノクマ「…全然ギスギスしなかった。協力体制築いてたねぇ」
    「もっと争えよ!ボクはもっと人間関係ドロドロなのが見たかったの!」
    「朝日奈さんとか霧切さんとか、割と他の人にボックスの場所教えまくってたし…」
    「あー、やっぱ学園での記憶は消しておくべきだったかなぁ」


??「大丈夫なの?予定狂ってない?」


モノクマ「それに関しては大丈夫だから安心して」
    「やっぱり一回目だからね、色々勉強になる部分はあるよ。改善案もいくつも出てくる」


??「…次回以降は未定だよ?」


モノクマ「知ってる。でも頭の回転が止まらないんだ。アドレナリン、ブシャー!」


??「…そのモノマネ、流行りはとっくに過ぎてると思うよ」


モノクマ「さて、次はあえてハートフルな展開になるミッションを用意したよ」ピッ


-----------------------------------------------------------------------------------



 [40:22]



 プルルルル、プル


朝日奈「またミッションだ…。多いね」


  牢獄

山田「ミッションですぞ」


山田「『ミッション3|確保者を復活させるチャンスだ』…キター!!」


苗木「えっ、ほんと!?」


戦刃「やった…!」


大和田「『先ほどのミッションで、あるカードキーを獲得した者は、それを残り30分までに
    牢獄へ持っていけば、抽選で1人復活させることができる』」


霧切「そんなものがあったのね…」


桑田「『カード1枚につき確保者1人を復活させることができ、復活した逃走者が賞金を獲得すれば、
   復活させた逃走者はその半額を獲得できる』」


舞園「『現在カードを持っているのは、舞園さやかと十神白夜の2人だ』…」


十神「やはりただの紙切れではなかったようだな」



  ミッション3 確保者を復活させよ!
舞園さやか・十神白夜の持つカードは復活カード。これを残り30分までに、寄宿舎近くの牢獄へ持っていけば、抽選で復活カード1枚につき1人ずつ復活させることができる。復活した逃走者が賞金を獲得すれば、復活させた逃走者はその半額を獲得できる。



山田「舞園さやか殿!十神白夜殿!助けてくださーい!!」


石丸「二人とも、来てくれ!」



 牢獄の逃走者にとってはまたとないミッション。


 舞園と十神は、確保者の復活に動くのか…!?



残る逃走者:7人
朝日奈葵 大和田紋土 霧切響子 桑田怜恩 十神白夜 葉隠康比呂 舞園さやか


Page:1 2 3 4 5



この掲示板は過去ログ化されています。