二次創作小説(新・総合)

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最強フードファイト!【完結!】
日時: 2019/12/10 20:39
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

食べることに自信のある者が集結し、最強の大食いを決める大会がスター流主催で行われることとなった!
ギブアップするまで様々な食べ物を食べ続ける究極の戦い……
横一列に並んでの対決。意地と誇りを懸けた限界を超える白熱バトル!
脱落するのは、そして優勝者は誰だッ!!

参加者一覧

小泉花陽
国木田花丸
星空凛
エマ・ヴェルデ
宮下愛
関林ジュン
石川五ェ門
次元大介
ヨハネス=シュークリーム(オリキャラ)
ウィオ
こなくん

Re: 最強フードファイト! ( No.18 )
日時: 2019/12/10 20:02
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

ヨハネスは勝利を得る為なら正攻法だろうと卑怯だろうと手段は選ばない。この試合もメリケンサック、鎖での首絞め、口から火炎放射や毒霧を吐きつけての目潰し、机、ハイプ椅子、竹刀、靴に仕込んでいた小型ナイフによる蹴り上げなど武器を多用した戦法の数々で関林を攻め立てるが、関は鍛え上げた強靭な肉体で耐えきる。その結果として身に忍ばせたものや場外で入手したものも含め、ヨハネスは得物の全てが使い物にならなくなってしまった。関林のダメージは深く、血塗れだ。けれども彼は立っていた。


関林「もうヒールはお終いかい」

ヨハネス「驚いたよ。まさか君がここまでタフだったなんてね。でも、僕の攻撃手段は凶器だけではないんだよ」

関林「さっきの髪の毛ならもう見たぜ」

ヨハネスは軽く顎に手をあて、思案する。髪の毛も凶器も通じない相手。そうなると、戦法は限られてくる。少年は掌の上に火の玉を生み出す。

ヨハネス「秘儀・火炎弾!」

二発の炎が食らうが、関林は軽く呻くだけで効果は無い。
黒煙に包まれるリング。煙が晴れるとヨハネスはコーナーポストの最上段にいた。彼は跳躍し、真っすぐ膝を関林に向けてくる。

ヨハネス「冥府ニードロップ!」

技が炸裂する刹那に両腕でキャッチするとマットに投げつけた。
背中を打ち付けながらも起き上がるヨハネスに関林が告げた。

関林「なんでお前の技が俺に効果がないと思う?」

ヨハネス「君がタフだから……だけではないだろうね」

関林「お前の技は全部、他人からの借り物だからだよ」

ヨハネス「!?」

思ってもみない言葉を告げられ、美少年は怯んだ。

関林「さっきの火炎弾も冥府ニードロップの同門の得意技だろ?」

ヨハネス「そうだよ」

関林「出してみろよ。お前の最大の得意技を」

ヨハネス「まさか君が僕をここまで追いつめるとは思わなかったよ」

ヨハネスは嘆息し瞼を閉じると、インバネスコートを勢いよく脱ぎ捨てる。

関林「やっと重いコートを外しやがったか。これで本気が見られるな」

ヨハネス「そうだね」

花陽「空気が変わった……?」ハンバーガーをモグモグ

ウィオ「ヨハネスの本気ですか。楽しみです」フライドポテトをパクパク

Re: 最強フードファイト! ( No.19 )
日時: 2019/12/10 20:25
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

髪の毛や飛び道具もスター流の奥義を通じない。自分の引き出しを封じられる戦局にヨハネスは喜びを覚えていた。大半の相手ならそれら3つで対処できるからだ。ここまで追いつめられたからにはアレしかない。ヨハネスは覚悟を決め、腕を後ろに組む。そして笑った。関林は突っ込み、逆水平。
けれど、ヨハネスには当たらない。彼が一歩後退していたからだ。
次なるパンチも初動を掴まれてしまう。蹴りも同様だった。
試合開始当初は関林の攻撃は確実に命中していた。だが、今は違う。
殴る、蹴る、投げる。技という技が繰り出す前に対処されてしまうのだ。
微笑を浮かべるヨハネス。彼は自分から反撃はしない。関林の攻撃を止めたり、受け流したり。たったのそれだけで攻撃力は0なのだが、関林は疲弊を覚えた。


関林「ど、どうなってやがる」

ヨハネス「君は僕にラリアートを放つ」

ヨハネスが口を開いたほんの2秒後に、関はラリアートを放ってきた。

ヨハネス「次はタックル」

関のラリアートを上体を反らし、ロープの反動を活かした高速タックルを開脚飛びで躱す。着地すると、前蹴りが飛んでくる。が、ヨハネスは人差し指と中指で関のビックブーツを抑えてくる。足を抑えられているので完全に伸び切らず、中途半端な体勢となってしまっていた。指をヨハネスが放すと蹴りを再開。
けれど少年は十字ブロックで甲板や顔面への命中をさせない。威力を半減させているのだ。

関林「だったらよぉ、こうだ!」

大きく振りかぶった頭部が迫る。
それを跳躍で空振りさせ、踵落としを決める。ダウンする関。見下ろすヨハネス。
カウントが取られるが、どうにかカウント8で立つ。
荒い息を吐きながら、関林は考えた。
この小僧、明らかに前と動きが違う。
俺の攻撃パターンを見切った?
だが、それにしては対応され過ぎている。
そして奴の発言はまるで事前に俺が何をしてくるのかわかっているかのような口ぶりだった。そこから導き出される答えは一つしかない。あまりにも非現実的過ぎるので事実とは思いたくはないが。
関は一呼吸置いて答えた。

関林「テメェ、俺の心を読んだな?」

ヨハネス「違うよ。僕は未来を視たんだ。未来を視ればこれから君が何をしようと対処ができるんだよ」

スター「驚いたかね関林君。これこそがヨハネス君の最大の奥義。未来透視!
彼には300年先の未来まで全て見通すことができる!!」


Re: 最強フードファイト! ( No.20 )
日時: 2019/12/10 20:39
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

ヨハネスは未来を視る能力の持ち主である。これを知略に応用し、これまで数々の戦いにおいてスター流に勝利をもたらしてきた。先読みができるからこそ、相手がどのような手を打とうとも冷静に飄々と対応していけるのである。
戦いに使えばまさに無敵と評しても過言ではないが、この能力は一つだけ欠点があった。それは。

ヨハネス「普段はどれだけ使っても大丈夫なんだけど、戦闘で使うと……体力を凄く消費しちゃうんだよね。ハアハァ……」

ヨハネスの額にはびっしょりと汗が浮かんでいる。相当の疲労の色だ。

スター「ヨハネス君は戦いにブランクがあるのも作用して、いつもより体力を消耗しちゃったみたいだね」

ヨハネス「僕の体力は残り少ない。迫るなら今だよ」

関林「条件は五分か。だったらここは男らしく殴り合おうぜ」

ヨハネス「その案も、悪くないね」

ヨハネスが手刀、関林は鉄拳。各々の両手を使った打撃合戦は10分間も続いた。
そして両者は倒れ込み、動かなくなる。

スター「2人共頑張ったけど、ここまでみたいだね」

スターが戦闘不能を宣言し、両者痛み分けに終わった。

ヨハネス=シュークリーム 脱落
関林ジュン 脱落

残るはウィオと小泉花陽の一騎打ち。なのだが。

スター「どうやら君達、試合観戦に夢中で出された品をいつの間にか完食していたようだねえ」

そうなのだ。本人たちも無意識のうちに出された料理をぱくつくうちに、スター流の食糧庫の食料を全て食いつくしてしまっていたのである。

花陽「これってまさか――」

ウィオ「嘘、でしょう?」

スター「いいや、嘘じゃない! 小泉花陽ちゃん、ウィオ君、優勝おめでとう!」

花陽&ウィオ「やったああああああああああああ!!」

小泉花陽 優勝 
ウィオ 優勝

おわり。


Re: 最強フードファイト!【完結!】 ( No.21 )
日時: 2019/12/10 20:41
名前: クロノスエボル (ID: IxtPF2j4)
参照: http://クロノスエボル

こんばんは。クロノスエボルです。完結、おめでとうございます。

Re: 最強フードファイト!【完結!】 ( No.22 )
日時: 2019/12/10 20:45
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

クロノスエボルさんへ
ありがとうございます!


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