二次創作小説(新・総合)
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- 最強フードファイト!【完結!】
- 日時: 2019/12/10 20:39
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
食べることに自信のある者が集結し、最強の大食いを決める大会がスター流主催で行われることとなった!
ギブアップするまで様々な食べ物を食べ続ける究極の戦い……
横一列に並んでの対決。意地と誇りを懸けた限界を超える白熱バトル!
脱落するのは、そして優勝者は誰だッ!!
参加者一覧
小泉花陽
国木田花丸
星空凛
エマ・ヴェルデ
宮下愛
関林ジュン
石川五ェ門
次元大介
ヨハネス=シュークリーム(オリキャラ)
ウィオ
こなくん
- Re: 最強フードファイト! ( No.13 )
- 日時: 2019/12/08 15:06
- 名前: 名無し (ID: VE2U2Ers)
こんにちは、今はこの名前で失礼します・・・(まあ誰か分かると思うのでw)
関林には笑いましたw執筆頑張って下さい!
- Re: 最強フードファイト! ( No.14 )
- 日時: 2019/12/08 17:17
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
名無しさんへ
感想ありがとうございます!関林が笑えたそうで嬉しいです!!
- Re: 最強フードファイト! ( No.15 )
- 日時: 2019/12/08 17:24
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
寿司の後は餃子だった。1皿に6個載せられた餃子が10皿、合計60個の餃子を参加者達は一心不乱に食べまくる。ラー油と酢と醤油のタレが食を進め、満腹のはずなのに箸が止まらない不思議。あっという間に食べきる。その次は肉厚の特大ステーキが5枚出てきた。餃子にも肉は含まれているので肉が連続で登場したことになる。しかし、参加者達はフォークとナイフを起用に使って、幸せそうな顔で頬張っていく。と、ここで、宮下愛の箸が僅かに遅れを取り始める。
フードファイトが開始され、早1時間。炭水化物や肉類など高カロリーな食べ物が続く中で、彼女の脳にとうとう満腹が到来してしまったのだ。
軽く手を上げ、宣言する。
宮下「ギブアップね。でも、最高に楽しかった!」
常にポジティブな宮下愛。脱落しても前向きである。
宮下愛 脱落
ここまで参加者達の前に挑んできたメニューは。
キャベツの千切り山盛り
白いご飯大盛り 2杯
山盛りミートソーススパゲティ
ラーメン 4杯
寿司 百貫
餃子 60個
特大ステーキ 5枚
スター「諸君、今のところ序盤戦だが調子はどうかね」
こなくん「マジかよ。これで序盤なのか!?」
スター「うん。君達にはもっとたくさん食べて貰いたいね」
ウィオ「俺達は常人なんですが……」
スター「今のうちにたくさん食べておかないと厳しい冬は越せないよ」
ウィオ&こなくん「冬眠させる気(ですか)!?」
- Re: 最強フードファイト! ( No.16 )
- 日時: 2019/12/08 17:26
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
花陽はかなりの大食いで、朝食を食べても高校の1時間目には空腹になるほど燃費が悪い。なので予備の弁当を持ちこむほどだったが、今日は別だった。出された料理を好きなだけ食べていいのだから。星空凛が脱落し、俄然闘志を燃す。
ハンバーグ→フライドポテトの山盛り→顔ほどの大きさのおにぎり5個→焼餅と大好きな炭水化物のメニューが連続で現れるが、花陽はペロリと平らげる。
ここまでは順調であったが、苺のショートケーキがホールごと登場した辺りから、彼女の胃に異変が起きる。
「美味しいけど、ちょっとお腹が膨れてきたかも?」
生クリームを口につけつつ甘いケーキを頬張る花陽。時折、腹をさすっている。
そしてケーキを食べきった後、小さく息を吐き出した。それは満足と幸せの証であり、胃袋に限界が迫ってきていることを知らせるものでもあった。けれど、花陽は負けられないのだ。今は亡き師であるミスタークエスチョンのためにも。
優勝はできないまでも、せめてせめて関林ジュンとは相打ちに持ち込みたい。
自分が完食できるのは恐らく次で最後だろう。だったら次に懸けるしかない。
普段の温和な垂れ目が一変し、狩人のように鋭い目つきになると関林に睨みを飛ばす。温厚な花陽が挑戦を叩きつけたのだ。意味を察した関林は口角を上げ。
「面白いじゃねぇか。この勝負、真っ向から受け切ってやるよ」
空中で激しく火花を散らす両者。そんな彼らの前に現れた次なる料理はみんな大好きカレーライス。並盛であるが、スター曰く、大鍋にある量全部を全員で平らげる必要があるという。
スプーンを持ち、構える両者。
「……はじめぇい!!」
関林の掛け声でスプーンを掬ってルーを口に含んだ花陽は顔が耳まで赤くなり、涙目になる。辛い、辛い、辛い。舌が辛さで痺れ、熱量で溶けてしまいそうなほどの激辛カレーだ。涙と汗が止まらない。しかし、彼女は大粒の涙を流しながらも、胃の中に激辛カレーを流し込んでいく。条件は同じ。
差が付くのは意思の強さ。
ダレカタスケテー
心の中で祈りながらも助ける者は誰もいない。
頼れるのは自分だけなのだ。
カカカカカカカカカカカッ
ガツガツガツガツ
ムシャムシャムシャ
モグモグ
猛烈な勢いでカレーをかきこむ花陽と関林。
2人を邪魔するものは誰もいない。
体格と身長差が10cm以上もあるエマ・ヴェルデは辛い物に食べられていないこともあってか、スペック的には有利にもかかわらず、ここで脱落。
エマ「激辛系は苦手だよ。まさかここで辛いのが出てくるなんて想定外だったな」
にっこりと笑うエマ。初登場ながら猛者たちを相手に大いに健闘した。
エマ・ヴェルデ 脱落
こなくん「このカレー、いくらなんでもハード過ぎるだろ。チーズとかトッピングがあれば良かったんだけど」
スター「良かったら、チーズをどうぞ」
スターから粉チーズを渡され、瓶を空にする勢いで中身をかける作者。
チーズで辛み成分を抑えて攻略を試みる。
が。
こなくん「ギブアップ! やっぱ辛すぎ! チーズでも無力化できないとか、どんだけ辛いんだよ。このカレーは!」
こなくん 脱落
ウィオ「じゃあ、こなくんさんの分は俺が食べますね」
こなくんの皿をとると、ウィオは嬉しそうに激辛カレーを食べる。
カレーが大好きなウィオにとって激辛でも好物に違いはなかった。
花陽、関林が1皿ずつ、ウィオが2皿食べても鍋の中のカレーは減らない。
少女とプロレスラーは汗を額に流し、満身創痍。ウィオも好物とはいえ、これまで沢山の食べ物を食べたので入る気配はない。
ここで、ヨハネスが薄く笑って言った。
ヨハネス「あまりこういうことはしたくないのだけれど、仕方がないよね」
席から立ち上がり、白い手袋をはめた手で大鍋をしっかりと掴むと、それを傾け、口の中に流し込んでいく。まるでジュースのようにゴクゴクと飲み干し、口を拭いたヨハネスはにっこりと笑って。
ヨハネス「この大会が始まる前にレストランを数軒はしごしてきたから、ある程度満腹できるだろうと思っていたのだけれど、僕の胃袋はまだまだ食べたりないみたいだね」
残り人数 小泉花陽 関林ジュン ウィオ ヨハネス=シュークリーム
- Re: 最強フードファイト! ( No.17 )
- 日時: 2019/12/09 06:58
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
そんなヨハネスの様子に関林が提案をした。
関林「なあ兄ちゃん。俺と一勝負しないかい」
ヨハネス「それは食後の運動ってことかな」
関林「お前はスター流の卒業生なんだろう? 見た目は女みたいな小僧だが、名門のスター流出身となれば相当な使い手なことは間違いない」
ヨハネス「スターさんが許可してくれるのなら僕は構わないよ」
花陽「あの、2人共喧嘩は……」
スター「ここに観客もいることだからね。認めよう」
ウィオ「観客って俺達のことですか!?」
関林「そうに決まってんだろうが!」
花陽「ええっ!?」
スター「ウィオ君と花陽ちゃんは観戦しながら食べてもいいから、気にしなくていいよ。ちょっとしたアトラクションみたいなものだから」
関林「フードファイトに本物のファイトを持ち込めば、少しは盛り上がるだろ?」
ヨハネス「考えたね。でも真剣勝負となったら僕も手を抜くわけにはいかないよ」
スター「ヨハネス君、時間は大丈夫だったかね」
ヨハネス「心配ないよ。むしろ僕より彼の方を心配した方がいい」
スター「そっか。一応、確認だけどどっちかが負けたら脱落扱いだからね」
関林「望むところ」
ヨハネス「楽しみだね。君がどんなファイトをするのか」
こうしてヨハネスと関林は白いマットの四角いリングに上がり、戦いを行うことになった。
関林「入場シーンが無いのはちょっと盛り上がりにかけるかもだが、まあいいや。
おい、姉ちゃんよ!」
花陽「は、はいっ」
関林「俺が姉ちゃんに見せてやるぜ。本物のプロレスって奴をな」
試合開始のゴングが鳴る。関林は突進し、ヨハネスの細い身体に逆水平を打ち込む。
バシィィン!
強烈な打撃音が響き、ヨハネスはよろめくが踏ん張りを利かせてダウンをせず、鉄拳を見舞ってきた。関林は胸部に食らうが、微動だにしない。
ヨハネス「鍛えているんだね」
関林「当たり前だろッ!」
関林のラリアートを屈んで回避すると、スライディングからのカニ挟みで転倒させる。そこから足関節に移行しようとするが、関林は足蹴りで反撃。
ヨハネスは素早く身を翻して着地。関林が起き上がるのを待つ。
関も負けずに立ち上がると、タックルでヨハネスを前屈みにさせると、巨体に似合わぬ動きで背後をとると、両腕をがっちりとクラッチしてのジャーマンスープレックス! 見事な弧を描きヨハネスの頭はマットにめり込む。だが、関林は追撃せず、背後を向いて腕を組んでいる。完全な無防備である。
ヨハネス「ドイツ人である僕にジャーマンをかけるなんて、味な真似をするね」
関林「日独ジャーマン対決でもするかい?」
ヨハネス「それもいいけどさ。僕はこういう攻撃方法を選ぶね」
ヨハネスの長髪の一本一本が細剣のように鋭くなり、関に襲い掛かる。
ザクザクザクザクッ
細い髪は関の肉体に刺さり、ポタポタと流血させるが関は動じない。
関林「へへッ、少しステーキを食い過ぎちまってな。血が滴っているんだよ」
ヨハネス「君、僕の髪の毛を見ても驚かないの?」
関林「髪くらいでいちいち驚いてられるかよ。この、女野郎ッ!」
髪の毛が刺さった状態から鉄拳をヨハネスの顔面に叩き込む。衝撃を受け、髪は身体から離れ、ヨハネスの身体も紙のように吹き飛ばされる。
関林「場外乱闘かい? それとも、自分から進んでリングアウト負けか?」
ヨハネス「僕はそんな情けない真似はしないよ。リング外に落ちたのは計算通り。
僕はコレを探していたんだ」
美少年の握りこぶしにはメリケンサックが装着されていた。
関林「お前、悪役だったのか」
ヨハネス「僕は他のスター流の人達みたいにお人よしじゃあない。勝つ為なら手段は選ばないよ」
関林「上等だ。上がって来いよ」
花陽「この戦い、いつまで続くんだろう……」
ウィオ「俺に聞かないでくださいよ」
花陽「あ、ごめんなさい。今のは独り言なんです」
ウィオ「そうですか」