二次創作小説(新・総合)

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戦闘中 枕投げ王座決定戦【完結!】
日時: 2020/01/04 13:09
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

前回の最大トーナメントが好評でしたので、今回は枕投げバージョンで行いたいと思います。最大トーナメントでは32名でしたが、本大会は22名と数を絞った分、強者が揃っています。ほぼスクールアイドルとバキシリーズの怪物達ですが……
そしていつものボールとは違って枕なので面積も大きいですので命中率が更にアップしています! ボールよりは柔らかいので安全ですからそこは安心してくださいね。
作者応募は3人になりますが、抽選で行うので誰が出場できるのかは私にもわかりません。
賞金は無しですが、その代わりとして最強の称号が手に入ります。
22名の中で最強を手にするのは誰になるのでしょうか。

これまでと比べると更新は遅くなりますが、楽しく更新できたらなと思います。

参加者一覧

1 天王寺璃奈
2 優木せつ菜
3 花山薫
4 近江彼方
5 園田海未
6 ポーラマン
7 矢澤にこ
8 南ことり
9 琴爪ゆかり
10 クラッシュマン
11 スペック
12 桜内梨子
13 津島善子
14 ラオウ
15 リー
16 ガーレン
17 絢瀬絵里
18 郭海皇
19 闇野髑髏
20 桜木霊歌
21 ゆうき
22 新田

Re: 戦闘中 枕投げ王座決定戦 作者応募! ( No.12 )
日時: 2019/12/13 20:07
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

これで応募は締め切りとなります!みなさん、結果発表をお楽しみに!

Re: 戦闘中 枕投げ王座決定戦 応募締め切り! ( No.13 )
日時: 2019/12/13 20:36
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

投票の結果……ゆうきさん、桜木霊歌さん、新田さんに決定しました!
クロノスエボルさん、こなくんさん、ヘキサさんは残念ながら落選です!
出場が決定したみなさん、優勝目指してがんばってくださいね!

Re: 戦闘中 枕投げ王座決定戦 ( No.14 )
日時: 2019/12/14 10:38
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

アレクサンダー=ガーレンは祖国ロシアを何よりも愛する男である。
2mの長身と筋骨隆々の体躯、類まれな身体能力を駆使しレスリングにおいて無敗の帝王として君臨していた。その彼が枕投げ大会に名乗りを上げた理由は、自分が優勝しロシア人こそ最強であるという事実を満天下に示したかったからに他ならない。枕投げ大会が行われる地下核闘技場に足を踏み入れると、数えきれないほどの観客で埋め尽くされていた。だが、大勢の観客であろうとも彼は動じない。
ガーレンには観客の姿は見えていない。彼の頭にあるのは常にロシアへの愛だけである。本大会は対戦相手を自由に選ぶことができる。
選手一覧に目を通した彼が指名したのは――

「私を選んでくれて光栄よ。ガーレンさん」


ロシア人の血を引くクォーターの絢瀬絵里だ。金髪のポニーテールに碧眼、手足が長く大人びた印象の少女は微笑を浮かべた。ガーレンも彼女を血走った眼で見下ろし、口を開く。

「私も君とは1度戦ってみたかった。祖国ロシアの血を持つ君と。
怖がらなくても宜しい。勝負がはじまれば優しく、一瞬で決めてあげよう」

絵里の頭を軽く撫で、踵を返す。絵里も微笑んだままで元の位置に変える。緊迫する空気の中、第1試合を告げる鐘の音が高らかになる。
掴んだ枕を力任せに投げようとした途端、絵里は既に自分の眼下に到着していた。想定外の速度に一瞬怯んだ。刹那、少女の投げた枕が視界を遮る。絵里の枕が命中したのだ。まるで鯨のように大音響を盾て轟沈するガーレン。しばらくは立ち上がることはできないだろう。

「楽しかったわよ、ガーレンさん♪」

ウィンクをしてその場を去る。10秒にも満たない超短時間で決着が付いた。しかし、絵里から言わせれば勝負は最初から決まっていたのだ。ガーレンはその圧倒的な身体能力に絶対的な自信を持っていた。ロシア人ということで嬉しさはあれど、内心、絵里を見下しているところがあったのだ。こんな小娘に自分が負けるはずがない。その慢心と油断が隙を生み、惨敗に繋がったのだ。加えて、身体が大きいということはそれだけ当てやすいことを意味する。
勝負は蓋を開けてみるまでわからない。身体能力差も覆る。それが、今回の枕投げ王座決定戦なのだ。

勝者 絢瀬絵里 

アレクサンダー=ガーレン 敗北

残り 21人

天王寺璃奈 優木せつ菜 花山薫 近江彼方 園田海未 ポーラマン 矢澤にこ 南ことり 琴爪ゆかり クラッシュマン スペック 桜内梨子 津島善子 ラオウ リー 絢瀬絵里 郭海皇 闇野髑髏 桜木霊歌 ゆうき 新田

Re: 戦闘中 枕投げ王座決定戦 ( No.15 )
日時: 2019/12/14 22:11
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

「3人だ」

控室で腕組をしていたリーは呟く。テンガロンハットにベスト。
茶色を基調としたお洒落な賞金稼ぎは銃に生きるアメリカ西部の男である。金次第でどんな相手でも仕留める凄腕の彼は眼光鋭く、全参加者のこれまでのプロフィールを見て、注文を付けた。
彼は枕投げなどした事はない。但し、長年の賞金稼ぎ生活で培った確かな眼力を有していた。彼は確信していたのだ。今回の大会で3人は参加資格のない者が出場していると。

「ヨハネ、降臨!」

いつものポーズで自己紹介をする堕天使ヨハネこと津島善子。

「にっこにっこにー。あなたのハートににこにこにー♪ 笑顔届ける矢澤にこにこー。にこにーって呼んで、ラブにこ♪」

どんな状況でも変わらない矢澤にこ。

「ホッホッホ。3対1とは勇気のある若者じゃわい」

初参戦で146歳の中国武術の達人である郭海皇だ。
中国最強の郭、戦闘中優勝経験者の善子、ジャギに勝利したにこ。
自分達を参加資格無しと断言するとはどれほど傍若無人の奴なのだろうか。彼らは怒りを覚えてきた。そんな彼らを気にする素振りもみせず、洒落た服装で現れた荒野の男。

「こんなオッサンがにこの相手なわけ? 汗臭いのは嫌よ」
「オッサンで悪かったな」

軽く笑い、クールな声で言ったリー。腕組を解くと、まず善子とにこを指差し。

「お前達のような砂利が参加していることが俺には理解できん。
この大会は真剣勝負なのでな。勘違いしているようなら、早めに帰った方がいいぞ」
「ぬぁにが砂利よ! 私は宇宙№1アイドル矢澤にこよ」
「そして私はヨハネ!」
「帰らないのか。だったら仕方がない。論より証拠を見せるとしよう」

試合開始。

パァン!パァン!

破裂音に似た音が炸裂し、にこと善子が後方に倒れた。
目にも止まらぬ早業でにこを仕留め、返す刀で善子の顔面に命中させたのだ。落ちた枕を拾うため、歩みを進めるリー。その態度には微塵の恐怖も見られない。146歳の超達人を前にしても堂々とした態度に郭はニヤリと笑った。車椅子から立ち上がる。皺だらけで骨と皮だけの外見。どこをどう見ても強くは思えないこの老人だが、理合いを極めており、細腕で楽々と巨漢を投げ飛ばすこともできるのだ。
そんな彼が最も得意とするのが消力。言葉通り、力を消す、つまりリラックスすることで相手の攻撃の威力を受け流せるのである。
だが、それが仇となってしまった。
リーが投げた枕を郭はいつも通り脱力して受ける。
そう、受けてしまったのだ。
通常なら打撃を受けても威力を分散させたり受け流したりで、次の相手の技に対処するか自分から攻撃にいくか、選択肢はできる。
しかし、今回の枕投げ王座決定戦は命中した時点で負けなのだ。
戦闘での癖が抜けきれず、大会のルールに対応できなかったことが郭の敗北要因になってしまった。郭はがっくりと肩を落とし。

「わしゃ、できることなら心臓を止めてしまいたいよ……」

本気とも冗談ともとれぬ発言を口にして、会場を後にした。
リーは敗北者となった善子とにこを一瞥すると、靴音を鳴らして出口に向かう。彼にとって今の試合は単なる通過点に過ぎないのだ。

矢澤にこ 敗北
津島善子 敗北
郭海皇 敗北

残り18人



天王寺璃奈 優木せつ菜 花山薫 近江彼方 園田海未 ポーラマン 南ことり 琴爪ゆかり クラッシュマン スペック 桜内梨子 ラオウ リー 絢瀬絵里 闇野髑髏 桜木霊歌 ゆうき 新田

Re: 戦闘中 枕投げ王座決定戦 ( No.16 )
日時: 2019/12/15 18:36
名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)

「うぬと戦えることを心待ちにしておったぞ」
「わ、私もです……」

引きつった笑みで汗をダラダラと流しているのは桜内梨子。彼女の目の前には凄まじい筋肉質の巨漢が君臨していた。男の名はラオウ。
北斗四兄弟の長男であり、主人公のケンシロウの最大の敵である。
威圧感たっぷりの目で睨まれ、梨子は完全に委縮していた。
先ほど試合をしていたガーレンよりも更に偉丈夫なのである。
平凡な女子高生の梨子が圧倒的恐怖心を抱くのは当然であり、誰も彼女を責めることはできない。愛馬・黒王号に跨るラオウも今日ばかりは地に足をつけ、相手と対峙しなければならない。基本的に圧倒的な剛力でもって相手を粉砕する戦法を主とする彼が、どうして一介の少女に過ぎない梨子を選んだのか。

「このラオウ、お前がスクールアイドルとして相応しいか否かを、枕投げでもって問うてみようと思う!!」
「え、ええ……」
「よいか! 頂点に立ちたくばこの俺を超えてみせよ!!」
「無理無理無理無理」
「最初から決めつけるでない!!」

剛拳がいきなり振るわれる。
梨子は頭を抱えてしゃがみこむと、ラオウの極太腕が頭の真後ろを通過し、地面を抉っていた。その光景にラオウはニッと笑い。

「中々やるではないか、梨子とやら」
「いやいやいや。単なる偶然ですから!」

手を振り全否定する梨子に眉間に深い皺を刻む拳王。

「自分の実力を過小評価してはいかぬ」

放たれた闘気に圧倒され、大きく後退する梨子。
ラオウが発する闘気は彼女にとっては台風も同然だった。
私はこんな怪物みたいな人と戦って本当に勝てるの?
この人を倒して次の試合を戦って、最後には優勝?
絶対に無理だけど、この場を切り抜けるには勝つしかない。
勝てる見込みはないけど、攻撃しなきゃ。
梨子は目を瞑り、力いっぱい枕を投げた。

ポフッ

間の抜けた音がして、ふかふかの枕がラオウの胸部に命中。

「勝者・桜内梨子!」

アナウンスが流れると同時に大歓声が巻き起こる。
大会優勝候補とも言われるラオウを梨子が撃破したのだ。
会場全体が驚嘆に包まれる中、当の梨子はぽかんと口を半開きにして。

「嘘。私、勝っちゃったの!?」
「そうだ。梨子、うぬは俺に勝ったのだ。そのことを胸に、前へ進むが良い」

北斗四兄弟の偉大なる長男は大きな足を動かし、悠然と梨子の横を過ぎ去る。そして、梨子にしか聞こえない声で一言。

「あとは、任せる」
「はいっ!」

ラオウがいなくなった後、梨子の瞳から涙が溢れ出た。
本当はあのラオウという人は私に自信をつけてもらいたくてわざと負けたのではないか。そう考えると、彼の無言の優しさが身に染みてきたのだ。

「ラオウさん、ありがとう……」



余談
蓬田梨香子さんは内海賢二さんが創設した事務所に所属しているので、声優ネタとして今回の夢の共演を執筆してみることにしました。

残り17人

天王寺璃奈 優木せつ菜 花山薫 近江彼方 園田海未 ポーラマン 南ことり 琴爪ゆかり クラッシュマン スペック 桜内梨子 リー 絢瀬絵里 闇野髑髏 桜木霊歌 ゆうき 新田


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