二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

夢の対決!
日時: 2020/02/05 11:54
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

色々なキャラを作品の垣根を超えてバトルさせようって企画です!

私の信条は「読者を興奮させまくる熱い試合を提供する!」この一点だけです!


それでは夢の対決をはじめましょう!!レッツ、ショーターイム!!


~試合一覧~
「幽霊」ドロンVS「戦闘機械」金竜飛
「μ'sの大和撫子」園田海未VS「スーパーロボット」キングジョ―
「aquasの守護神」黒澤ルビィVS「黄金の筋肉を持つ男」キントレスキー
「月夜の弓」キュアセレーネVS「鬼神」ガルオウガ
「宇宙№1根性」矢澤にこVS「心の隙間お埋めします」喪黒福造
「癒しの天使」キュアアンジュVS「カレーの伝道師」カレクック
「μ'sの大和撫子」園田海未VS「ヒットマン」ボーン・コールド





盛り上がって興奮して、日頃のストレスを大解放しちゃってください!

Re: 夢の対決! ( No.4 )
日時: 2020/01/30 20:15
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

黄金色の金属の肉体を持つロボは力こぶを見せつけるようなポーズを取ると、目と思われる部位から破壊光線を放った。光線が当たったビルは木っ端微塵となる。突如として秋葉原に現れた巨大ロボは何の予告もせず、いきなり街を破壊し出した。自衛隊が応援するもロボの無敵の金属ボディには弾丸も砲弾もまるで無力だった。テレビで街が破壊される様を観ていた園田海未は彼の暴虐に我慢できず、気が付いたら黒い長髪を風に靡かせながら、家から飛び出した。
胸が呼吸をする度に弾むのがわかる。息が苦しくなるが、彼女は歩みを止めない。
大好きな街が妙な機械に滅茶苦茶にされているのだから黙っていられるはずもない。自分に何ができるのかわからない。足手まといになるかもしれない。
頭ではそう考えたが、身体を、本能を止めることはできなかった。心の奥底で望んでいるのだ。決戦の地に向かえと。自衛隊が攻撃を中止し、撤退を開始する中、少女は大きく手を広げ、ロボ――キングジョーの前に立ちはだかる。
巨大ロボはほんの少し身体を屈め、視界に少女を捉えた。
55mの彼からすれば159cmの海未などアリ同然。
光線で消滅させるなり踏み潰すなりできるはず。しかし、彼はしなかった。
園田海未という少女に妙な親近感を覚えたのだ。海未は棒立ちになるロボを前に、毅然とした口調で言い放った。

「あなたは最低です! 大きな体を持ちながら弱き者を痛めつけるなんてあってはならないことです!」
「……」
「それでもあなたが街を破壊するというのでしたら、私がお相手します!」

凛とした表情でロボを見上げる少女。その瞳にキングジョーは何を見たのか、突然しゅるしゅると小型化していき、海未とそう変わらない背丈となった。

「これは……」

ほんの少しきょとんとする海未だったが、彼の意思を読み取り、にこっと笑う。

「分かりました。同じ高さで戦いたいということですね」
「ピポポポポポ……」

海未に電子音はわからないが、彼女の中ではキングジョーが「そうだ」と言っているように思えた。


後日。超満員の観客を前に海未は颯爽と入場口を駆けて行く。

「うーみ!」
「うーみ!」

スクールアイドルとして、μ'sのメンバーとしてその名を世間に知らしめていた海未は当然、ファンも多い。皆の期待に応える為、そしてジョーに破壊活動を止めてもらうため、少女は武を解放することを誓った。
青コーナーは海未、赤コーナーにいるキングジョーは手足を広げ今にも襲い掛からんと闘志をむき出しにしている。レフリーによるルールが説明させ、決戦の火ぶたが切って落とされた。コーナーから前に出た両者はじりじりと距離を詰め、向き合う。よく見ると些細なほどではあるが海未よりもジョーの方が小柄だった。片手を掲げ、掌を開けている。これは力比べをしようという意思だ。

「受けて立ちます!」

断る理由は何も無いとばかりにペダン星人が制作したロボと真っ向から手四つとなり力比べがはじまった。金属の腕と細腕の一歩も譲れない押し合い。
パワーに関してはジョーが有利であり、怪力で海未を押し倒すとマウントをとる。首に手をかけ、そのまま締め上げる。冷たい金属の手が首に食い込み、視界がぼやけ、口からは白い泡が噴き出してくるのが分かった。試合早々、大ピンチだ。うかうかしていては絞め落とされ、失神KОが宣言されてしまう。何もできずに敗北しては今後はマケミちゃんと呼ばれても不思議ではない。海未は思った。それだけは嫌です。でも、どうすればここから脱出できるのでしょうか。
ロボの無機質な瞳が怪しく光り輝く。無慈悲かつ堅実な攻め。引き離そうとするが力で対抗しようにも意識が薄れてくる。審判が顔を近づけ、訊ねる。

「ギブアップ?」
「ノー……!」

懸命に声を出し、敗北を否定する。負けを認めるのは己の弱さを肯定するのに等しい。園田流の跡取りとしてここで倒れることは許されない。自由に使えるのは両足と両腕、そして胴。ならばどうするか。両足と両腕に力を込め、胴を浮き上がらせ、人間橋を完成させる。リングから足が浮いたことで不安定となり、ジョーの絞首が若干ではあるが緩んできた。ならばと首から手を放すと、跳躍。
海未橋を破壊しようと膝でアトミックドロップを打ち込んできた。腹に食らえば、先ほどと同じ結果になるのは見えている。咄嗟に転がって回避すると、標的を失ったジョーの膝がリングに激突。その衝撃でドロップが当たった箇所のマットが破れていた。もしもまともに食らっていたら骨は砕かれ臓器が胴体から飛び出していたかもわからない。立ち上がって素早く構えをとる。

「あなたは恐ろしい相手です。ですが、私はあなたに教えなければなりません。
人間を敵に回すとどうなるかを」

Re: 夢の対決! ( No.5 )
日時: 2020/01/31 07:07
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

海未は繰り出されるキングジョーの打撃を全て手の甲で弾いている。
キングジョーは攻撃力も防御力も申し分ないのだが、動きが鈍い。
なので園田流の手ほどきを受けている海未にとって彼の拳なら難なく捌けるのだ。蹴りも足の長さを計算して後退することで、回避している。序盤こそ先手を取られたが持ち前の冷静さと武術の腕で劣勢を覆していく。

「はあっ!」

強烈な蹴りをロボの頭部に食らわせるが、効いていない。装甲が堅いのだ。
キングジョーは背中のブースターを発射すると推進力に変え、体当たりで己の頭部を海未のどてっ腹にめり込ませる。口から数粒の唾を吐き出し目を白黒させるが、どうにか彼の胴を掴んで、プレーンバスターで投げようとした。けれど、相手は超重量級。そんな芸当ができるはずもなく、バスターは失敗に終わる。
腕を掴み合気で投げようと試みるも、体重差が大きく無効化されてしまう。
海未の額に薄らと汗の玉が浮かんできた。疲労が蓄積されていきているのだ。
特訓が大好きなことで知られる海未だが、身体を鍛える特訓とは違い、実践は集中力も精神力も大幅に消耗する。対するキングジョーは機械であるが故にスタミナ切れという言葉はなく、相手を完全に破壊するまで動き続けられる。無敵の肉体に無尽蔵なスタミナがあるからこそ彼は非常に強いのだ。
今度はネックハンギングツリーで高々と少女の身体を宙吊りにする。
剛力で圧迫され呼吸が苦しくなる。足で腹を蹴って反動をつけ、どうにか脱出成功。しかし、これまでの攻防で海未はジョーを相手に掠り傷ひとつ与えることさえ叶っていない悲しい現実があった。彼女は迫りくるジョーの突進を闘牛士のように躱しつつ、思案する。このまま試合が続いても私は彼を倒すことは難しいでしょう。もしかすると私の体力が先に尽きるかもしれません。このロボットは強いですが異星人とはいえ人間が作ったもの。完璧なものなど存在しません。
どこかに弱点があるはずです。どこかに……
ここまで考えた後、海未の視界はプツリと消えた。
暗闇の中、光も分からず、声も聞こえない。
漆黒の空間に自分だけがいるのだ。何か起きたのか彼女にはわからなかったが、観客は目撃していた。キングジョーは両手を挙げる仕草をすると目から必殺の破壊光線を海未に炸裂させたのだ。まともに食らい、悲鳴もなく倒れ伏す。
袴は焦げており、顔や腕も埃や傷だらけで、袴からはスパークが時折、発生する。
その瞳は虚ろで完全に戦意を喪失しているのは誰の目にも明らかだった。
だがキングジョーは既に意識を失った彼女の長髪を掴むと、怪力で無理やり立たせる。抵抗する力は無い。腕はぐったりとし、足はズルズルと引きずっている。
……みちゃん
暗闇の中、何者かの声が聞こえた気がした。
耳を澄まし、声に集中する。

海未ちゃん!
自分の名前を呼ぶ声だ。その声の主を彼女は知っていた。否、忘れるはずがない。


「穂乃果!」

親友の名を呼ぶと、海未はカッと目を見開いた。意識が戻ったのだ。
キングジョーから視線を逸らすと、リング傍に穂乃果がいた。

「海未ちゃん、諦めちゃダメだよ! 海未ちゃんだったら、そんなポンコツロボットなんてエイヤッ!って倒せるよ!」
「穂乃果……そうですね。やってみましょう!」

闘志を再燃させたが、キングジョーは背を向け、リング下へと身を隠す。

「こら。逃げるなんて卑怯者のすることですよ」

思わず説教をするとひょっこりキングジョーが顔を出す。その両手にはブリキで作られた特大の船の模型が握られていた。無言でリングに上がる。
彼が何をするのか察した海未はダラダラと冷や汗を浮かべ、口元は引きつった笑い顔となる。

「あなたまさか――」

訊ねるよりも早く、相手の攻撃が炸裂した。
ジョーはブリキの船で海未の脇腹を殴ったのだ。

「反則だッ!」

レフリーがカウントを取るが、それを押し倒し。キングの攻撃は止まらない。
少女の頭を目掛けて船を振り下ろす。噴水のように流血する海未。血が付着し、使い物にならなくなった船を放り投げ、倒れる海未を蹴る。

「あああああッ」

海未は肋骨を先ほどの攻撃により折られていた。そこを完璧に狙われたのだから、たまらない。痛みには慣れている彼女が声をあげるほど、その痛みは強烈の一語だった。七転八倒する少女を無言で見下ろすスーパーロボット。
決着の一撃を加えるべく、コーナーポストの最上段に昇り、例のポーズを披露する。光線は出さないが、代わりにもっと恐ろしいことを企んでいた。
コーナーを思い切り蹴って大ジャンプ。盛大に手足を広げて降ってくる。
ジャンピングボディプレスを発動させたのだ。
決まれば命の保証は無い。逃げるしか選択肢は無い。
だが海未は全く別の選択を試みた。

「ラブアローシュート!」

自分目掛けて突っ込んでくるジョーに対し、高速で一本拳を見舞ったのだ。
カウンター。それも錐揉み回転を加えた一本拳の威力は強固な装甲を誇るジョーの顔面を貫いた。地に足を付け、前傾姿勢だったキングジョーは体勢を立て直すと「気をつけ」のポーズをして、ゆっくりと後方に倒れていき、轟音と共にマットに沈むと、火花を散らして機能停止した。

「勝者、園田海未!」

レフリーに高々と勝利の手をあげられる海未。強敵に勝利した高揚感で頬が赤く染まる。嬉しさで抱き着いてきた穂乃果にも何も言わず。彼女は勝利の幸せを噛み締めた。


余談 海未の声を務める三森すずこさんは怪獣娘というアニメでキングジョーの声を務めた経験があります。

Re: 夢の対決! ( No.6 )
日時: 2020/01/31 10:42
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

今夜の対決は黒澤ルビィVSキントレスキー!
アイドル大好きなピギィな少女は黄金の筋肉男にどう立ち向かうのか。こうご期待!!

Re: 夢の対決! ( No.7 )
日時: 2020/01/31 21:00
名前: ウィオ (ID: DxRBq1FF)

ウィオです!

ドロンと金竜飛の戦い、ドロンが勝利しましたね!
激しい戦いで緊迫感がありました!
ポリシーを持った者同士の戦いはカッコよくて好きです!

金には悲惨な過去があったんですね……。
極限状態だったとはいえ、命を奪うのはいけませんね……。

海未とキングジョーの戦いも激しかったです。
あんなに戦闘能力の高いキングジョーに勝利した海未は凄いです!


次はルビィとキントレスキーの戦いですね。楽しみです!


次回も頑張ってください! では!

Re: 夢の対決! ( No.8 )
日時: 2020/01/31 21:34
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

ウィオさんへ
感想ありがとうございます!金とドロンはポリシーの戦いでした!
キングジョーはあのセブンも倒すことができなかった超強敵ですから
それに勝利した海未は大金星です!
ルビィとキントレスキーの試合は間もなく更新します!


Page:1 2 3