二次創作小説(新・総合)

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作者生誕特別逃走中【完結!】
日時: 2020/02/09 21:20
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

新作も引き続きこのスレで行います。ご了承ください。
普通の街で行われる逃走中をしたいと思いますが、今回は私の誕生日が近い事もあり、特別企画です!
作者の皆様に逃走中の参加者を5名、選んでもらいたいと思います!
空いているリクエスト枠のところに皆さまが選んだキャラが入ります。

尚、ネタに関してですが作者は英語や中国語、音楽系のネタが不得意です。
ライダーは平成作品は殆ど知りません。


参加者一覧
ねこ娘(ゲゲゲの鬼太郎)
愛野美奈子(美少女戦士セーラームーン)
青木れいか(スマイルプリキュア)
小泉花陽(ラブライブ!)
花形満(巨人の星)
リクエスト枠 近江彼方(ラブライブ! サンシャイン!)
リクエスト枠 レジーナ(ドキドキ! プリキュア)
リクエスト枠 美琴(オリキャラ)
リクエスト枠 西木野真姫(ラブライブ!)
リクエスト枠 ジャスティスマン(キン肉マン)
作者枠 桜木霊歌
作者枠 クロノスエボル
作者枠 ネクスタ
作者枠 konakun
作者枠 エイジア

Re: 作者生誕特別逃走中 ( No.33 )
日時: 2020/02/09 19:04
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

今回の逃走中のルール。
ハンターに確保されたら牢獄送りとなる。
全滅したら負け。
エリア内には行き止まりがあるので注意が必要。
ハンターと戦闘してもいいが、気絶すると脱落する。
呂布を疲労させるまで逃げるか、武力で倒すかが攻略の鍵となる。

モンブラン博士「はじめ!」

作者の号令により、遂に逃走中の幕が開けた。

呂布「どこだ雑魚共ォ!」

方天戟を豪快に振り回し、赤兎馬を走らせる猛将。
見つけたのは。

れいか「足を高く上げる。腕を大きく振る」

れいかだ……

馬の蹄の音と土煙が近づいてくるが、れいかは集中して気付かない。
そして。

れいか「キャッ」ポンッ

青木れいか 確保

残り14人

手足を動かしたはいいが、前進していないのが確保の要因となった。

れいか「なおに指摘されたミスをまた繰り返してしまうとは……逃走中の道は険しいです」


呂布「どこに隠れた雑魚、姿を現せ」

早くも苛立ちを隠せない呂布。次に視界に入ったのは我らがプリンス花形満だ。

花形「……来たな」タッ

花形は赤兎馬の狙いが自分にあると瞬時に理解し、走り出す。
日頃から野球で鍛えているだけあり、赤兎馬と言えど中々追いつけない。

呂布「赤兎よ。お前ならまだやれるはずだ」

激を飛ばして速度を上げさせようとすると、馬の四本足が光の鎖によって動きを封じられてしまう。

ヴィーナス「逃走者の味方、セーラーヴィーナス参上! 金星に代わって、愛の天罰落とさせて頂きます!」

ポーズを決めるヴィーナス(美奈子)に対し、呂布は睨みを利かせ。

呂布「こんな鎖で俺の赤兎馬を封じたとでも思っているのか?」
ヴィーナス「きゃー怖い」

鎖を引きちぎる赤兎馬にヴィーナスはわざとらしい怯えを見せる。
その態度が呂布の怒りに更なる火を付ける。

呂布「覚悟!」

Uターンし、方天戟を構え突進してくる鬼神。
ヴィーナスは人差し指と中指を突き出し、ニッと笑った。

ヴィーナス「クレッセントビーム!」

必殺の光線は呂布の肩に命中する。光の速さの攻撃は流石の呂布も躱すことは不可能だ。けれど、呂布は眉間に深い皺を寄せ。

呂布「それがどうかしたのか」

クレッセントビームは呂布の鎧の肩部分を僅かに焦がす程度に留まり、本人には全くダメージを与えられていないのだ。強烈な突進を食らい、吹き飛ばされる美少女戦士。頭から墜落するも、悲壮感は全くなかった。

ヴィーナス「肩を焦がせただけでも上出来ってところかな。それに、ちょっとだけだけど時間稼ぎにもなっただろうし。それじゃあ、私は牢獄でカラオケ大会でもしておきますか。もうっ、モンブランくんは何でいつも滅茶苦茶なハンターを出すのよ!」

大半の逃走者が思っていたことを代弁し、ヴィーナスもとい美奈子は転送される。

愛野美奈子 脱落

残り13人

Re: 作者生誕特別逃走中 ( No.34 )
日時: 2020/02/09 20:58
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

開始序盤に逃げ切り候補と言われたふたりの確保の通知を受け、逃走者達に激震が走る。

花陽「れいかちゃんも美奈子ちゃんも確保サレチャッタノォ!?」
美琴「それだけ今回のハンターは油断できないということですね」


その頃、クロノスエボルはジャスティスマンと対峙していた。
エボルは肩と腹部が露出した格好でスタイルが良いことを自慢に思っていた。けれど、普段その格好で歩くと男子が寄ってきて大変なので灰色のコートを羽織って自らの色気を制御していた。だが、ジャスティスマンは全ての感情を捨てた完璧超人始祖。エボルの服装を視ても特に気にする様子もなく淡々と喋る。
ジャスティスの仏頂面には内心エボルも呆れていたが、それは口に出さない。
代わりに彼の言葉に念を押す。

エボル「約束だよー?」
ジャスティス「正義(ジャスティス)の名において」
エボル「ジャスティスさんなら言われることは守りそうだもんね。じゃあ、アタシはこれで失礼しようかなー」
ジャスティス「……」
エボル「ハンターが遠くにいるから行くのは面倒だけど、たまにはこういうのも悪くないかもね」

ヒラヒラと手を動かし、歩き出すエボル。彼女とジャスティスは何を語っていたのか。


前回の出場者、こなくんとエイジアは今回も仲良く話をしていた。

こなくん「エイジアさん、呂布ってのはヤバ過ぎる相手なんじゃないか」
エイジア「アイツは最強キャラだからな。方天戟で全方位攻撃できるし、威力も洒落にならないほど高い。遠距離でも衝撃波を放って吹き飛ばせる……正直、マトモに戦闘になったら勝ち目は無いだろうな」
こなくん「やっぱり……?」
エイジア「前回のクリスタルボーイも相当に強かったが、今回は相手が呂布。しかも作者の誕生日企画だから恐ろしいほどの補正がかかっていると思って間違いない。俺達にとって困ったのは遠距離攻撃手段を持つヴィーナス(美奈子)とビューティ(れいか)が確保されたってことだな。拘束も弓もどっちもあった方が攻略はし易かったんだが」
こなくん「戦局は厳しい?」
エイジア「かなり。俺達の戦力が基本接近戦スタイルの時点で不利なんだよ。
だからここは真っ向勝負よりは違う角度から攻めた方がいい。それには、こなくんさんの協力が必要だ。やってくれるか?」
こなくん「当然。僕達は最強コンビだからね」

互いの拳を鉢合わせ、友情を確かめる。
その時。

呂布「見つけたぞ、虫ケラ共!」

目を血走らせ槍を振り回しながら迫ってくる呂布の姿が。

こなくん「ヤベェ。俺、急にトイレ行きたくなってきた……あの怖さ、不動仁王以上かもだぜ」
エイジア「チィ……ハンターが来た。今は撤退だ。急いで逃げるぞ!」タッ
こなくん「OK!」

超高速で迫ってくる赤兎馬と全力で逃げるこなくんとエイジア。
最強の作者コンビは武将を撒くことができるか。

Re: 作者生誕特別逃走中 ( No.35 )
日時: 2020/02/09 21:04
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

呂布「逃げ場は無い」

逃げ回っている内に、こなくん達は行き止まりに来てしまった。
後ろには逃げられず、前は呂布と赤兎馬が塞いでいる。通常ならゲームオーバー。
けれど背水の陣とはよく言ったもので極限まで追いつめられた影響が、2人に新たなる策を芽生えさせた。勝利を確信した呂布は方天戟を振り下ろす。地は抉れ土煙を発生させるが、標的の姿は無い。ふっと上を見上げると四本の足からジャンピングキックが放たれていた。甲板に食らい、赤兎馬から落下する。
こなくんは赤兎に跨り、エイジアは呂布と対峙する。

呂布「飛び蹴りは撒き餌だったか」
エイジア「お前の相手は俺だぜ、呂布。こなくんさんは今の内に逃げろ」
こなくん「恩に着るぜ、エイジアさん」

ふたり共生き残るのは難しいかもしれない。けれど、どちらか1人なら逃げ切れるかもしれない。エイジアが思いついたのは呂布の赤兎を奪う事だった。
1人が囮になり、もう1人が逃げる。犠牲無くしては成立しない。けれど、未来へ希望を託す策だった。手綱を握り、駆け出そうとする。
自慢の愛馬を失いそうになっているが呂布は喉を鳴らして笑っている。

エイジア「何が可笑しい」
呂布「お前は怒らせると強いそうだが、俺の怒りを視ても同じ事がほざけるか」

赤黒いオーラを放出させ、方天戟を地面に置く。武器を使うまでもないと判断したのだ。格下扱いされ、苛立ちを覚えたエイジアは果敢に向かって行く。
拳が顔面に命中する刹那、呂布は寸勁で彼の身体を後方へ吹き飛ばす。
大きく滑るも何とか堪えるエイジア。しかし、防御姿勢を取ったが服の袖は破れ、腕は傷らだけとなり、口からは吐血してしまう。

エイジア「なんて威力なんだ」
呂布「散れ、雑魚ッ!」

振り下ろされた踵落としはエイジアのガードを崩し、そのまま脳天に命中。
ぐるんと白目を剥き、舌を出して昏倒する。四肢の力は全て抜け切っていた。

呂布「作者であろうと俺の前では一匹の虫に過ぎぬ」


エイジア 脱落
残り 12人

こなくん「え……ッ」

エイジア脱落の通知とこなくんが赤兎馬から振り落とされるのは同時だった。
跨ってから10秒も経過しない内に地に身体を投げ出され、尻を強打。
頼れる相棒はおらず、赤兎馬は自分の指示を聞かない。

こなくん「何で。どうして」
呂布「冥土の土産に教えてやろう。赤兎は一定の経験値を有する者でないと乗りこなす事ができぬ」
こなくん「!?」

完全なる誤算。経験値などこなくんは知る由も無かった。

呂布「お前達は敗れていたのだ。俺から赤兎を奪った時からな」
こなくん「畜生……美琴ちゃん、後は任せた――」

その言葉を最期にこなくんは牢獄へ転送された。

こなくん 確保

残り11人


作者2人を確保した後、再び赤兎馬へと跨ろうとする呂布。
すると彼に声をかけてくる者があった。


エボル「貴方、私を捕まえて~」
呂布「自分から現れるとは探す手間が省けるわッ」

殺気剥き出しの目で襲い掛かり、作者のクロスエボルを捕まえる。

クロノスエボル 確保

残り10人


エボル「……はい。これで準備は全て整ったよ」
呂布「何ッ」


呂布が訊ねると、エボルは転送されてしまった。
妙な胸騒ぎが起きた。何故、今の女は自分から確保されに来たのだ。どの逃走者も賞金が欲しく逃げるのに全力を尽くすはず。どうして自分から現れるという愚をしてまで確保される必要があったのか。違和感を覚えたが、元来、あまり深く物事を考える性格ではない。なので早々に忘れることにした。どうせ単なる気まぐれだろうと考えて。
だが、自分の選択を後に呂布は激しく後悔する羽目となる。

Re: 作者生誕特別逃走中 ( No.36 )
日時: 2020/02/09 21:15
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

花陽「ダレカタスケテー!」ポンッ!
美琴「ああっ、花陽さん」ポンッ!

小泉花陽 確保
闇野美琴 確保


残り8人


呂布は怒りを爆発させていた。己の強さを満たせるほどの強敵に出会えていないことと、逃げ回る逃走者を確保するのに飽きてきたというのが主な理由だ。
どれほど逃走者が足に自信があろうと赤兎馬にかかればすぐに確保できる。
武力で勝負を挑まれたとしても自分を脅かす存在には決してなれない。そのような虚しさが怒りと変換されたのが今の彼の心の状態だった。
花形に手四つを挑まれた際は素直に応じたものの、幾らプロレスラー並に鍛えた花形とて遥か昔の時代より鬼神と謳われた伝説の武将と力比べをするのはあまりにも無謀だった。当初こそ互角だったが、呂布が少しでも力を出すとあっという間に戦局が覆り、花形を押していた。暫くの間、花形はブリッジで耐えていたが、やがてその人間橋も呂布の超パワーの前に敢え無く敗れ去った。
けれど、花形は不敵に笑い呂布に告げた。

花形「呂布君、次は負けないからな!」
呂布「フン。何度挑まれたとて結果は同じ……」

花形満 脱落

残り7人

呂布は多少の不満を見せたものの、怒りは先ほどよりは収まった。ほんの少しの間だけだったが、戦えたことがストレス発散に繋がったのだろう。しかし、彼は握った方天戟に視線を落とす。

呂布「まだコレを使う強者に会えていない。モンブラン博士は嘘を突いたのか」

刹那、闇のエネルギー波が呂布に飛んできた。方天戟で防ぎ、弾き返す。
そこにはミラクルドラゴングレイブを得物とした赤い大きなリボンに青い瞳、長い金髪にゴスロリを纏った美少女、レジーナがいた。

レジーナ「呂布、アンタ、クロノスエボルを確保したそうじゃない。お礼はたっぷりとしてあげる!」
呂布「貴様は魔族のようだな。だが魔族とて砂利は砂利。到底俺を満足させるに値する戦闘力を備えているとは思えぬ」
レジーナ「そんなの知らない」

あっけらかんと答え、指先からエネルギー弾を連射する。呂布は槍を軽々と振り回し、エネルギーの塊を払い落としていく。
このまま1対1の戦いに突入すると思われたが。

???「ちょっと待った!」

颯爽と電柱の先端から現れたのはねこ娘だ。続いて、作者の桜木霊歌とジャスティスマンも現れる。

ねこ娘「アンタにだけいいカッコウはさせないわよ!」
レジーナ「何、アンタ達も協力したいって訳?」
ジャスティス「無論だ。戦闘に渇望したこの男を倒すのは1人では困難だろう」
霊歌「一緒に倒そう。レジーナ!」

皆の顔を見たレジーナは一瞬だけ耳元まで赤潮し、頬を膨らませてから。

レジーナ「ああ、もうっ! わかったわよ! あんた達も協力させてあげる!
感謝しなさい!」
ねこ娘「素直じゃないわね。でも、ありがとう」

完璧超人始祖陸式 ジャスティスマン
キングジコチューの娘 レジーナ
みんな大好き猫姉さん ねこ娘
多彩な技を持つ不死身の作者 桜木霊歌

個性もバラバラ、けれど正義の心と強い力を持った4人が揃い踏みし。
夢のアイドル超人軍が誕生した!

呂布「面白い。虫ケラ共、まとめて返り討ちにしてくれる!」
ねこ娘「みんな、行くわよ!」

Re: 作者生誕特別逃走中 ( No.37 )
日時: 2020/02/09 21:19
名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)

レジーナは身体中に力が漲っている感覚がしていた。エネルギー弾もいつも倍の大きさのものが連発できる。しかも疲労がない。

レジーナ「何でだかわからないけど嬉しいっ」
ジャスティス「クロノスエボルがお前に触れた際、魔力を増幅させたのだ。彼女は最初からそれが狙いだった」
レジーナ「フーン」
ねこ娘「私が活路を開く!」

先陣を切って飛び出したねこ娘は十指から鋭利な爪を全開に伸ばして、スパークを発するほどの威力の斬撃を呂布に食らわせる。猫特有の俊敏さで翻弄しつつ、確実に引っ掻きを与えていくが、呂布は顔こそ負傷すれ、鎧は強固で浅い傷しか付けられない。

呂布「吹き飛べ!」

槍で地を叩いて衝撃波を放つと、ねこ娘を下から上に槍で突き上げる。
赤いワンピースが破れ、腹から流血するが辛うじて体勢は維持する。ダメージと連続で攻撃を繰り出した疲労により彼女の息は上がっている。

霊歌「ねこ娘。私に任せて」

霊歌は心接続という魔法を発動し、ねこ娘の肩に触れる。すると、見る見る彼女の傷が治癒し、ワンピースも修復されていく。霊歌は仲間を回復させられるのだ。

ねこ娘「ありがとう」
霊歌「うん、頑張ってね」

霊歌はにっこり笑うと、その場に倒れ、転送された。今回のエリアは呂布の補正が強く魔力も通常以上に体力を消耗する。時にねこ娘ほどの傷を治すにはかなりの魔力を消耗する必要があったのだ。

桜木霊歌 脱落

ねこ娘「霊歌。アンタの分まで頑張るからね」
呂布「回復要員を失ったお前達は惨めな敗北しか道は残されていない」
ジャスティス「まずはお前の飛び道具を裁くとしよう」

淡々と告げ、赤兎馬の横腹を蹴りで貫く。
赤兎馬は倒れ、消滅してしまった。

呂布「赤兎……おのれ、貴様ら。許さんッ」

漆黒のオーラを更に膨張させて方天戟を振るい、無双乱舞を発動。
レジーナもミラクルドラゴングレイブを巧みに操り対抗する。

レジーナ「レジーナ流・無双乱舞!」
呂布「な……」

流石の呂布もど肝を抜かされるが、動きは止まらない。全く同じ動き、武器の性質も互角。なれば差を分けるものは筋力と骨格。呂布は少女のレジーナと比較しても圧倒的なほどの筋肉と骨格に恵まれていた。レジーナも気力で応戦するが、やがて息が荒くなり、遂に動きが止まった。どうにか呂布の乱舞を凌ぎ切ったが、その瞳は虚ろで肩で息をしている。呂布は再び乱舞を発動すべく、溜めの時間に突入する。

レジーナ「隙を作ってやったんだから、アンタ達、感謝しなさい」
ジャスティス「少女も見上げたもの」

レジーナ 戦闘不能


呂布「かああああああッ」

完全にゲージは溜まっていない状態なので通常の突きをジャスティスに繰り出す。自慢の槍はジャスティスの脳天に直撃したが、彼は平然としている。

ジャスティス「私の脳はダイヤモンドパワーに匹敵する硬度がある。お前の槍など硝子同然」

方天戟に亀裂が走り、遂に根本から完全に砕け散ってしまった。
狼狽する呂布にジャスティスは薄く笑い。

ジャスティス「ねこ娘、あとの始末はお前に任せる」
ねこ娘「アンタはどうするのよ」
ジャスティス「私は私の道を行くだけだ。クロノスエボル、約束は守った」

それだけ言い残し、瞬間移動で消えてしまった。
クロノスエボルと会った際、ジャスティスマンは彼女と約束をしていた。
レジーナに力を分け与える代わりに自分が西木野真姫を守ると。
約束通り、呂布との決戦前に真姫をゴミ箱の影に隠れているように指示を出し、彼女を守ったのだ。そう、呂布はクロノスエボルがレジーナに出会っていた時点で負けていたのだ。全てはエボルとジャスティスの掌の上。
自分は逃走成功できずとも真姫が成功できればそれで良し。
その策を徹底的に練り、準備を全て終えたから確保されたのだ。

ねこ娘「あんたの負けよ!」

ヴィーナスが負傷させた傷口を切断し、ダメージを負わせるねこ娘。
体勢を崩しかけるが、まだ失神とはいかない。

ねこ娘「呆れた不死身さね。妖怪も驚きだわ」
呂布「俺はここで倒れるわけにはいかぬ。俺は常に最強でなければ――」

その時、意外極まる人物が呂布の背後をとった。

彼方「君は彼方ちゃんと夢の世界に行こうねー?」

スリーパーを完璧に彼方に極められる。外そうともがくが、細腕が気道を塞いでおり外す事はできない。

呂布「ぐぎぎぎぎぎ……」

顔を真っ赤にしながらも彼方の技に耐える。彼方は嘆息し。呂布の腕を背中から手羽固めに極め、足を内側からクラッチ。身動きを取れない関節技に呂布の巨体を捉えた。

呂布「こ……この術はなんだ~!?」
彼方「ウォーズマンが得意なパロスペシャル~。彼方ちゃんも習ったんだ~」

のんびりとした口調ながら、呂布がどれだけもがこうともビクともしない完璧な技の体勢だった。無敵の猛将の全身の骨が軋み、最後には枯れ木のような音を出して折れ、ぐにゃりとした体勢で意識を失ってしまった。
手をはたき、柔らかな笑顔を向ける。

彼方「たっぷり寝たから元気いっぱいだよ~」
ねこ娘「そ、そう……」

4人がかりでも苦戦した呂布に付け入る隙を与えず簡単に仕留めた彼方に、ねこ娘は戦慄を覚えていた。この子の強さ、底が見えない。


ねこ娘「呂布が倒された……ってことは!」
モンブラン博士「逃走成功おめでとう!」

ねこ娘
近江彼方
西木野真姫
ネクスタ

逃走成功! 賞金獲得!

真姫「イミワカンナイ!」
ネクスタ「まさかの逃走成功? 最高に嬉しいですよ!」

ネクスタは1度もハンターに遭遇していない。というのもゴミ箱の中に隠れ、呂布がきたら奇襲してやろうと考えていたからだ。だが、結果として呂布は来ず。
動かないという選択が功をなし、最後まで生き残ることができた。

おわり。


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