二次創作小説(新・総合)

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結局カオスだったありふれた日常
日時: 2020/05/23 20:23
名前: HAL (ID: Fm9yu0yh)

皆さん、初めまして。HALと申します。過去に別名義の方で2度も挫折したにも関わらず、尚も懲りずに執筆を再始動する事になりました。初めてカキコで筆をとってから5年経っており、今回は今までとは少し違った形式になるかもしれませんが、どうか長い目で見てくださると嬉しいです。

※この小説は前作とは異なり、過去作の影響が殆どありません。


 〔 アーカイブ 〕

プロローグ >>1-6

短編配信
・モンスト編
 0-6、始まりのストライクショット! >>11-17

自己紹介
・オリキャラ編 >>7

  ー 注意事項 ー

・この小説はクロスオーバーが発生します。
・この小説では、独自解釈によるキャラ設定(キャラ崩壊率????%)がいくつか施されていますので、どうかご了承下さい。また、設定変更の可能性もあります。
・圧倒的文章力(の少なさ)、徹底的誤字数(の多さ)
・キャラ貸し出しも可能です。その際はコメントで許可をお願い致します。
・荒らし相手にはそれ相応の処置を取るのでそのつもりで。
・更新は壊滅的に遅いです。下手すると数ヵ月掛かることもあるので、よほど暇な方のみが読まれることを推奨致します。
・これは人によっては制限されてない様ですが、こちらの小説ではマナーを守った投稿をお願いします。



〔登場ジャンル(メイン/サブ)〕
オリキャラ、東方Project/モンスターストライク


─彼らの物語を、配信画面の外と内から見てみますか?─

プロローグ ( No.3 )
日時: 2020/05/13 22:37
名前: HAL (ID: Fm9yu0yh)

動画。それは幻想郷では割と最近流入してきた文化であり、まだまだ世間に普及しているとは言い難いものだった。
動画投稿自体は、興味を持った一部人間や妖怪達が既に何度か実施しているようだが、いずれも個人の趣味の域を超えない程度のものであった。配信、いわゆるリアルタイム撮影の動画に関しても、認知自体はされているが挑戦された形跡はほぼ皆無であった。
そんな未開のコンテンツに対して、急遽“職業”となる配信者の求人情報が出たのである。画期的な発案とも思われそうだが、やはり殆どの人々は果たして上手くいくものなのだろうかと疑念を抱かずにはいられなかったようだ。



では実際、主人公にあたる者達はどう思っていたのだろうか。まずは最初にその情報を手にした王牙から見てみよう。

王牙(えっ、仕事に変えられる配信者!? 確かに配信って事自体、文武が出来なきゃ務まらないようなイメージあるし…俺ならもしかして出来たりしないかな?)

外来本をひたすら読み漁っている王牙が最新情報である動画に疎いはずもなかった。配信者という存在には憧れたりはしていたものの、何処か非現実的な為なのか将来の選択肢として候補に浮かぶ事は今まではなかった。だが、何の因果なのか急に転機が訪れた。
これはもしかしたら何かあるのかも知れない。直感的にそう感じた王牙は、家に戻ると直ぐに親に相談を持ちかけた。いきなりの発言に流石に親も始めは反対したのだが、だからといって王牙の将来案が他に何かあるのかというとまだ無かったために、一応応募の許可は下りたのであった。


次に新聞を手に取ったのは悠だった。昼下がりの仕事の休憩合間に記事を読んだ悠は、その内容に思わず笑みを零した。

悠「へぇ…面白そうな事始めようとしてんじゃん? 日雇いの仕事もそろそろ頭が回らなくなりそうだったし、ちょっと考えてみますかねぇ…」

日雇いの仕事を受け続けている悠からすれば、応募内容にある面接なんてお茶の子さいさいなものであった。的屋としての顔だけでない表向きの職業を手にすべく、悠は面接、作戦案を午後の内から考え始めたのであった…


夕刻になると、子ども達を見送った後に帰路についた涙が帰り際にふらっと鈴奈庵に立ち寄り、新聞を手に取っていった。その記事を読んだ涙は、ふとある仮説を思い浮かべたのであった。

涙(配信を続けていくには個性だとかネタが必要になってくるはず。化学を題材にした動画配信とか出来たりしないかなぁ?そうなれば設備とかも整えやすそうだし…)

実のところ、涙はコミュニケーションを取るのが苦手であり、面と向かい合って子ども達の相手をするのも本当は精一杯だったりした。化学への没頭のためにも、涙はそろそろ新たな道を開こうかとゆるく決意したのであった。


そして夜。迅は阿求に呼び出されていた。実は夕方の頃から稗田邸周域では既に配信者募集の話は広まっていた。中には数人、迅のような才ある人がやったら面白いのではという話もしていたらしいが…

阿求「…ところで迅。貴方、配信者に興味はありませんか?」
迅「……!? わ、私がですか?」
阿求「えぇ。皆にも色々と言われていたじゃないですか。私も貴方なら出来るのではと思うの」
迅「あれは冗談交じりだと思ってましたがねぇ… まぁ興味が無いのかと言われれば嘘にはなりますが…」

結局周囲の熱意と少しの好奇心に押され、迅もまた応募する事となった。この4人の選択が、いずれ彼らの運命を大きく揺るがす事となるのを、この時はまだ知る由もなかったのであった…

プロローグ ( No.4 )
日時: 2020/05/13 22:40
名前: HAL (ID: Fm9yu0yh)

ここで、今回の配信者応募の選考基準について話をしておこう。今回の応募では二段階の審査が想定されている。一次審査では書類審査と10分前後のPR動画、二次審査で代表者と直接立ち会っての面接となっている。

ここで大切になってくるのはやはりPR動画だろう。面白さを兼ね備えた自分らしさをたった10分で遺憾なく発揮する必要があるのだ。これには応募を受ける事にした多くの候補者が頭を悩ませたようだ。そんな中、例の4人だけは特段深く考える事も無くさっさと動画を作ってしまったそう。一体どんな動画を作ったのかというと…



迅:※ご視聴の歌唱メドレーは正常です。
王牙:錆クシャソロ10分討伐、実演!
悠:10分しか活動できない男のPUBG(10分後起爆)
涙:メントスコーラを幻想郷の素材だけで再現してみた



…少々何をしでかしたのか分からない動画もあるが、1つずつ少し説明させていただこう。


始めに、迅が作成したのはいわゆる歌ってみた動画であった。編纂活動以外にも実は音楽が趣味だった迅は、予てより一度は挑戦したかった歌唱動画を勝負の場に持ち込んだ。10分も猶予があると1曲では明らかに紹介量が足りないという事でメドレーにしたあげく、やりたい事をとことん詰めようとピッチ変更やBPM変化のようなエフェクトをガンガン詰め込んだのである。
もしこれだけだったならば、折角の迅の声色に多様な加工をしてしまったせいで、他の歌唱動画と異なり正確な評価はされにくかっただろう。しかし怪我の功名か、迅の音声加工技術はまだまだ未熟なものだった為、加工音声と迅本来の音声の違いはかなり分かりやすい方だった。すると気づいてくるのだが、実は迅は歌唱中、一部加工ではなく地声でピッチをなめらかに変更している部分があったのである。これは簡単にできる事ではなく、圧倒的なまでの音域の広さや幅広い選曲センスが反って評価されるポイントとなった。

次に、王牙が作成したのはいわゆる実況攻略動画であった。読書や武芸だけでなくゲームもよくやっていた王牙は、幻想入りを果たしていたアクションゲーム「MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G」における高難度モンスター”錆びたクシャルダオラ”をソロで10分以内に討伐するという動画に挑戦した。実は王牙、以前から趣味の範囲とはいえ動画編集に挑戦した事があり、その編集技術は相当なものであった。
だが、もしそれだけだったならば只の上手なプレイヤーの攻略動画にしかならなかっただろう。ここからが王牙のオリジナリティーである。武芸にも通じていた王牙は、なんと討伐中に自身が操作したハンターの動きを実際に完コピして動画と一緒に再生してきたのである。ゲームセンスは勿論の事、洗練された実際の動きと驚異の一致率を実現させた編集技術においても、王牙は高い評価を手にしたのであった。

実は悠も、王牙と同じくゲーム実況動画を作成していた。彼が挑戦したのは「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」通称PUBGと呼ばれるFPSゲームだった。的屋である悠にとって、こういった狙撃能力、いわばエイム力が試されるゲームは紛れもない得意分野であった。
しかし、現在の幻想郷に於いてFPSゲームというのは実況動画としては1番人気なジャンルであり、最も競争率の高い分野となっていた。その分問題点もかなり明確になっており、本来なら10分前後で動画を切り上げなければならない所なのだが、FPSゲームに限っては途中で死にでもしない限り10分では終わらないという問題点があった。これに対して悠はどう手を打ったのかというと、10分以内にトップクラスのキル数を叩き出していようが、10分経った瞬間に手持ちの手榴弾で自爆して爆発オチに変えるという、FPSプレイヤーならまずやらないであろう暴挙に出たのであった(爆弾爆発)。そんな意外性とインパクトを詰め込んだオチ要素と、道中で繰り広げられる幅広い人脈を物にしてきた圧倒的なトークスキルが、悠の強みとなったのであった。

最後に、涙が作成したのは実験・検証系動画であった。化学者を目指すとはいえ、配信者になるならばネタ性や衝撃は必要不可欠だと重々承知していた涙は、その条件に見合った第1弾の企画を探していた。すると、外の世界で一時人気を博した”メントスコーラ”なる化学の力が為せる動画映えの例を発見したのであった。
勿論それをただ再現するだけではつまらないと考えた涙は、幻想郷独自の素材だけで再現しようとした。化学者を目指して子ども達に勉強を教えていた事もあってか、涙の説明は非常に丁寧で分かりやすいものになっていた。おまけに本人のふわふわした性格が非常に独特であり、実際にメントスコーラ現象が成功した際に見せた驚き方もギャップがあってとてもいいと評価されたのであった。

プロローグ ( No.5 )
日時: 2020/05/13 22:46
名前: HAL (ID: Fm9yu0yh)

PR動画の締め切り日から1週間後、一次審査の合否判定が届いた。結果は4人とも無事に合格だったものの、まだまだ油断は出来ないと全員が判断していた。二次審査では代表者と直接面接になるのだ。動画を普及させようとする風雲児を相手にする以上、緊張して望む必要があると誰もが感じ取っていた。

面談は人里北部の外れにある最近建てられたと思われる少し大きな建物で行われた。どうやらここが本社予定地となっているらしい。4人は指定された期日に目的地に集まった。

悠「あれ?迅と王牙と涙じゃん。久しぶりだなー、一同に逢うのは寺子屋ぶりか。お前らも受けてたのか?」
迅「! 久しぶり、悠も受けていたのか。しかし王牙、お前の将来この職にして大丈夫なのか…?」
王牙「何言ってんのさ、覚悟はとっくに出来てるって!けど涙がいたのは驚いたなぁ…」
涙「まぁね。でも、やりたい事実現させるならこの位はしないと…」

実はこの4人、かつては寺子屋で共に勉学に励んだ仲であった。修了以降は稀に個人で連絡を取る程度になっていたのだが、こうして久々に4人が揃う事となった。



積もる話もあったが、生憎今はそんな事を抜かしている場合ではない。全員が真剣な表情をして、建物内の面接室へ入室した。そこでは、自分達と近い年齢層であろう男が1人待っていた。自分達のような羽織とは異なる先進的な服装をしていた事から、ただ者でない、或いは外来人だと想像するには難くなかった。

HAL「お待ちしておりました、迅さん、王牙さん、悠さん、涙さん。初めまして。私は天狗情報株式会社から新しく発足された動画配信者団体GLG(Gensokyo Liver Groupの略)代表のHALと申します。まずは一度お座りくださいませ」

4人は代表と共に移動し、揃って席に着いた。面接の割にはかなり改まった場のように感じられたものの、直ぐさま気を切り替えるようにした。そして、代表が話を切り出す─


HAL「それでは、ただいまより面接の方を開始させて…いただく筈だったんですけどねぇ……」

真剣な表情をしていた筈の代表者の顔が、何故か少しずつやるせなさを感じさせるような笑みを浮かべはじめた。当事者の4人からすれば一体何があったのかと思わず身構えたのだが、次の瞬間、代表はとんでもない発言をしたのであった…















HAL「…実は、一次審査を無事に合格したのは、あなた達4人だけでした。その為、こちらの都合として二次審査は致しません。皆様が宜しければ、是非とも我々と共に動画配信に協力してくれませんか?」
4人『……………………へっ????』



…そう。身構えていた4人を相手に、面接は行わないと発言したのである。続けて勧誘と思われる言葉が並んだ事を踏まえると…?



王牙「…えっ?ちょっと待ってください…?」
涙「二次審査を…取りやめた、という事でいいんですか?」
迅「それに、後続の発言から致しまして…」
悠「…そう解釈しても、良いんですか?」



HAL「─はい。問題ございません。我々GLGは、あなた達4人を採用させていただきたいのですが…」

4人『…! 是非とも、宜しくお願い致しますっ!!!!』



─かくして、ここに幻想郷初の企業系配信者が誕生した。

ちなみにどういう経緯でこうなったのかを話しておくと、実は今回の一次審査には30件程しか応募が集まらなかったのである。応募前に記述した説明のように、今回は初回応募という事もあって不安や疑念を拭いきれず、応募まで踏み切れなかった人が続出したのが根底にある。更には投稿された30件近くの動画を見ても、特にFPS実況や歌動画のジャンル被り率の高さ、動画尺の条件無視が目立っていた。そこに、単純な動画の面白さといった条件等も含めてふるいにかけた結果、無事に一次審査に合格できたのは迅、王牙、悠、涙の4人だけだった、という事である。二次審査を放棄したくなるのも頷けてしまう。

プロローグ ( No.6 )
日時: 2020/05/13 22:53
名前: HAL (ID: Fm9yu0yh)

…さて、読者諸君には申し訳ないが、プロローグはもう少しだけ続く。

採用を見事に勝ち取った4人は、配信環境等の説明をある程度受けた後に、代表から最後にある課題を言い渡された。

王牙「うーん、どうしよっか。【配信で使用する名義】に【ライバー方針】って」
涙「別に方針はさっき皆で直ぐに決めたし大丈夫なんじゃない?コラボ配信も視野に入れると情報が混雑しそうな感じだったけど…」
迅「やっぱ問題は名義のほうか。呼称を急に変えるのしんどいんだよな…下の名は最悪変えなくても良いとは言われたけど」
悠「それ考慮すれば、詰まるところ苗字の再考案だろ?一旦各自で考えて、後でまた相談しようぜ?」

そう、ライバー方針と配信者名義の決定である。方針は決めてる様なのでここでは突っ込まないにしても、正直幻想郷というローカルな閉鎖空間で独自の名義など果たして必要なのだろうか…?まぁ当人達は気にしていなかったようだが。結局この場で悩んでも埒があかないという事で、一度その場は解散する事となった。



─その日の夜の事だった。採用を知った各々の家庭では小さな祝宴が開かれた。それぞれが少々浮かれていた夜更け時、ふと課題があった事を思い出す。


基本早寝な迅は特に困っていた。眠気を覚ますべく外に出てみると、普段よりも空が暗いように感じた。光が邪魔をしてくる事が滅多にない幻想郷の夜空は、晴れた日だと満天の星が見える。それを眺める内、迅はいつもならそこにある筈のものが無い事に気づいた。

迅「…あぁ、なるほど。今日は新月だったか。そりゃあ月光が無きゃとことん暗いわな…ん、新月?」


普段はごく普通の家庭である悠の家は、就寝時間もまぁ普通な方だった。ところが悠自身はというと、日中あれ程働いているというのに実際は夜にとても強かった。勿論今日も今日とて深夜まで遊んでいた。

悠「あーらら、気づけばもう丑三つ時(午前2時)か。決めなきゃいけない事あるってのに…いや待てよ?」


王牙はというと、真剣に名前を決めようとしたまでは良かったのだが、頭を使いすぎてしまい、気づけば寝落ちしてしまったようだ。気づいて起き上がった時には、刻は既にA.M.4:00を示していた…

王牙「や、やらかした… もうどうするのこれ…暁の時間帯ってさ…あれ、暁?」


寺子屋によく駆けつけているにも関わらず、化学者を志す涙にとって何故か徹夜は日常茶飯事だった。今日も今日とて考え事と研究に没頭していると、気づけば空はすっかり明るくなっていた…

涙「ん、もう日の出か。流石にそろそろ眠らないと…いや、その前に…」



その後はというと、綿密な日程の調整や配信環境の最終確認など忙しい日々が絶えなかった。無事に初配信が出来るようになった頃には、GLGに所属してから1ヶ月が経とうとしていた。文文。新聞でも初配信予告が紹介されており、幻想郷周囲の人々の関心は少し高まり始めていた。

─配信当日。初回は各々の配信環境の不十分さや集合したいからという理由で、本社内のスタジオで撮影される事となった。ライバー方針を明確にすべく衣装も決まっており、迅は燕尾服、王牙は袴に木刀、悠は中が派手な柄の黒スーツ、涙は白衣を身に纏っていた。確かに涙が気にしていたように、一見非常に異質である。



…そして、始まりの時が来た。



迅「…あっ、あぁーっ。…聞こえてますかね?」
悠「大丈夫そうじゃない?」
涙「ん、OK出てるみたいよ?」
王牙「よっし、じゃあ早速始めよっか!」

迅「えぇ、皆様初めまして。今回から、おはようからお休みまであなたの何気ない時間をサポートさせていただく事になりました、一流執事を目指すライバー『新月迅にいづきじん』と申します。以後宜しくお願い致します」

悠「皆さん、どうも初めまして。昼夜問わずに依頼受けるも人だけ殺せぬヒットマンライバー『丑三悠うしみつゆう』です。宜しくお願い致しまーすっ」

王牙「えぇと、初めまして!やりたい事を探して何月か、流浪の侍ライバー『暁王牙あかつきおうが』って言います。宜しくお願い致します!」

涙「はい、皆さん初めまして。化学の楽しさを体感し、伝え、広めにきた見習い化学者ライバー『日之出涙ひのでるい』です。どうぞ宜しくお願い致します」

迅「さてと、一応個人の簡潔版自己紹介は終わったわけですけども。我々4人のグループについても一応紹介させていただきたいと思います」
涙「僕ら4人ってGLG、というか幻想郷では本当に初めての企業系配信者になったわけです」
王牙「今後って基本的には個人配信になるんだけどさ、中にはやっぱり今みたいに一緒になって配信する事も想定されているんだよね」
悠「それで、俺達4人集団の所謂グループ名?みたいなのを作ったってわけよ」
迅「その名も【0-6(ぜろろく)】。我々4人が各自で名前を考案した際に、見事に深夜帯から明け方までの時の名が揃い踏みしてしまった事が由来だったりします」
王牙「こんな事ってあるもんなんだねぇ…(遠い目)」



─こうして、この幻想郷では新たに小さな活動が始まった。しかし、この時はまだ誰も本気では想定していなかっただろう。後にこの活動は、幻想郷内外の様々な要因が巻き込まれ、大きな変革に変わっていく。これは、そんな怒濤の未来を、0-6の4人を主軸に置いて辿っていく“日常物語”である─!



悠「まぁまずは冒頭説明をここで切り上げるって事で。それでは皆さん、改めて本日より…」
0-6『宜しくお願いしますっ!!!!!!!!』



…プロローグはこれにて終わりますが、初回更新はもう少しだけ続きます。

自己紹介 ( No.7 )
日時: 2020/05/13 22:58
名前: HAL (ID: Fm9yu0yh)

ここで、本作の主人公にあたる4人のオリキャラの自己紹介だけは先にさせてもらいます。



新月迅

本作の主人公その1。赤髪に金色の瞳を持つ男。実家は人里内でもかなり有名な稗田家の小作人兼使用人で、九代目当主である阿求からもかなり信頼をよせられている。幼い頃から阿求の編纂に興味を示しており、稗田家にある大量の蔵書をこっそりと読み耽っていた。そんな事もあってか勉学の成績が非常に優秀である。幼い頃は家事の手伝いが多かったものの、寺子屋を卒業してからは編纂の手伝いを担うようになった。執事系配信者になってからは更に堅苦しいイメージが付きやすくなってしまったのだが、実際は気さくな一面もあり普通に男の子である。また、4人の中で唯一歌配信もやっている。
非常識をよく知るが故なのか、カオス耐性が高い。
好きなものは音楽ゲームや頭を使うもの、辛い食べ物。嫌いなものは理不尽に世間の闇、そしてそれに飲まれてしまう自分自身。



暁王牙

本作の主人公その2。金髪碧眼の大柄な男。実家は人里で少し有名な道場を経営しており、彼もまた武芸に励んでいる。その割には動画編集や読書も好きで、鈴奈庵に頻繁に通っては本を借りており多彩さが窺い知れる。武芸に励んでるはずなのだが、何故か体重や体形を気にしている。侍系配信者になったものの、侍らしさは現状全く無かったりする。また、4人の中で唯一加工系切り抜き動画も作っている。
よく小鈴が持ち込む厄介事に巻き込まれる不憫体質でカオス耐性はそこそこ。
好きなものはアクションゲームや勝負事、素直に楽しい事。嫌いなものは単純な否定や規制の強いもの、不幸。



丑三悠

本作の主人公その3。オレンジ色の髪をした青縁眼鏡の青年。本当に一般家庭で育っている一方で、縁日では射的屋を開いており、妖精や子ども達からの評判が高い。また主人公組の中では一番人里の皆に顔が利くため、茨木華扇を始めとした多くの有名どころとも物怖じなく話が出来るようだ。ヒットマン系配信者というよく分からないジャンルになったものの、伝があるからなのか現状一番配信者人気は高かったりする。また、4人の中で唯一ASMR配信をしている。
迅と涙が自由過ぎる上、王牙はあまり当てにならない事からツッコミ役や苦労人に回る事もしばしば。カオス耐性は王牙と同等なのだが、煽り属性が非常に高い。
好きなものはFPSや推しの存在、日々の何気ない会話。嫌いなものは差別や怨み籠った対立、自分が乗れない程収拾のつかないカオス。



日之出涙

本作の主人公その4。銀髪黒目の理系男子。学問に目ざとい事もあり、寺子屋で助教授を担当していた。その為オリキャラ内随一のサブカル知識を持つ。化学者系配信者となり白衣を身に纏うようになった事からクールっぽく見えがちだが、実際はとにかくゆるいキャラで異常事態が起こっても大抵は動じなかったりする。特定のゲームに対してのやり込みが異常で、実は一番何をしでかすか分からない奴だったりする。また、4人の中で唯一授業配信をしている。
カオス耐性は迅同等なかなか高い。恐らく4人の中で最も怒らないタイプなのだが、調子に乗るとゆるい口調のまま煽ってくる事も。
好きなものは化学実験や未知体験、クソゲー。嫌いなものは理解しがたい事象やウザ絡みしてくる人、いじめ。



あと少し続きます。


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