二次創作小説(新・総合)

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結局カオスだったありふれた日常
日時: 2020/05/23 20:23
名前: HAL (ID: Fm9yu0yh)

皆さん、初めまして。HALと申します。過去に別名義の方で2度も挫折したにも関わらず、尚も懲りずに執筆を再始動する事になりました。初めてカキコで筆をとってから5年経っており、今回は今までとは少し違った形式になるかもしれませんが、どうか長い目で見てくださると嬉しいです。

※この小説は前作とは異なり、過去作の影響が殆どありません。


 〔 アーカイブ 〕

プロローグ >>1-6

短編配信
・モンスト編
 0-6、始まりのストライクショット! >>11-17

自己紹介
・オリキャラ編 >>7

  ー 注意事項 ー

・この小説はクロスオーバーが発生します。
・この小説では、独自解釈によるキャラ設定(キャラ崩壊率????%)がいくつか施されていますので、どうかご了承下さい。また、設定変更の可能性もあります。
・圧倒的文章力(の少なさ)、徹底的誤字数(の多さ)
・キャラ貸し出しも可能です。その際はコメントで許可をお願い致します。
・荒らし相手にはそれ相応の処置を取るのでそのつもりで。
・更新は壊滅的に遅いです。下手すると数ヵ月掛かることもあるので、よほど暇な方のみが読まれることを推奨致します。
・これは人によっては制限されてない様ですが、こちらの小説ではマナーを守った投稿をお願いします。



〔登場ジャンル(メイン/サブ)〕
オリキャラ、東方Project/モンスターストライク


─彼らの物語を、配信画面の外と内から見てみますか?─

プロローグ ( No.1 )
日時: 2020/05/13 22:28
名前: HAL (ID: Fm9yu0yh)

 ~ プロローグ ~


幻想郷。それは世界から忘れ去られた存在が流れ着く場所。そこには人だけでなく、妖怪や悪魔といった幻想、空想的な生き物が棲んでいる。日本の何処かに在ると言われているが、幾つもの結界が張り巡らされており基本的には往来は出来ないようになっている。だが、稀に結界に不具合が生じてなのか、外の世界の人がここに迷い込むこともあるようだ。この事象を人々は幻想入りと呼んでいる。異世界転生とは似て非なるものと言えよう。

本作品もそんな幻想郷が物話の舞台であり、本作品オリジナルの主人公が存在する。私の前作をご存じの方からすると分かりやすいのだが、東方が関与するオリキャラ混じりの作品は大抵幻想入りから始まる事が多かったりする。…が、今回に関してはその例は当てはまらない。

そもそも幻想郷に住まう人間の殆どは、昔からこの地に住んでいた人達の子孫である。実際幻想入りの頻度は大抵1日に1人いるかいないか位のものなのだが、幻想入りの後に平穏な生活を手にできるのは年に十数人くらいしか出てこない。大半は妖怪に襲われるかのたれ死んでいるのだ。この物語は、そんな物騒さを感じることなく幻想郷で生まれ育った4人の男達の物語である。



先述したように妖怪は人間を度々襲ってくるのだが、なぜ人間は普通に住まうことが出来るのか。その理由は実に明快なもので、ちゃんとした人間達の居住区が存在するからである。人里と呼ばれるこの場所で、幻想郷内の殆どの人間が暮らしている。


─そんな人里の中でも、かなり広めの敷地で生活をしている一人の少女がいた。
彼女の名は稗田阿求。幻想郷に住まう人々のために「幻想郷縁起」という書物の編纂を繰り返すために1000年以上に渡って9度の転生を繰り返している。転生を繰り返すような存在を果たして人間と呼んでも良いのか疑問には思うが、まぁそこは気にしてはいけない。

広大な土地を所有してるという事でなんとなく想定はつくと思われるが、稗田家はこの人里の中でも相当有力な家柄であり、使用人や小作人も多く抱えている。…そんな大勢の使用人の中に、迅という一人の男がいた。彼の一家は稗田家に長く仕えており、当主からの信頼も非常に篤かった。

阿求「…ふぅ。朝の儀礼も終わりましたし、今日も編纂を始めましょうか。迅、資料の準備をお願い致します」
迅「かしこまりました。…まぁ、とっくに手筈は済ませてましたけどね」

幼い頃から今になっても、迅はこの編纂という活動を気に入っていた。少しでも手伝えたら、そして多くの事が知れたなら。そう願っては、物心ついた頃から家内にあった蔵書を頻繁に読むようになっていた。その飽くなき知識欲が教養となったのか、迅は使用人にしておくだけにはもったいないと阿求ですら思う程、学業面について言えば非常に優秀な存在となっていた。


─こちらは人里にある貸本屋、鈴奈庵。本の種類としては、外来本や妖魔本などを主に取り扱っている。しかし妖魔本というのは妖怪達が綴った本であり、普通の人間には読めないものである。まともに読む事が出来る人間というのは、この店の店番である本居小鈴くらいだろう。

そんな貸本屋に頻繁に訪れては、小鈴に勝るとも劣らぬほどに本を読み漁る男が居た。彼の名は王牙。実家は人里でもちょっと有名な道場を経営しており、彼もまた武芸に励んでいるのだが、同時に書物を読み漁るのも大好きな多彩な男であった。

王牙「こんにちは、小鈴さん!この前借りた書籍3冊全部面白かったよ!」
小鈴「あっ、王牙さん。いつもご来店有り難うございます。今日もまた何か借りていくんですか?良ければオススメの本とかもあるんですけど…」

正しく文武両道を地で行く男なのだが、彼はこの先の将来について悩んでいた。道場には自分よりも優れた門下生が複数人おり継ぐつもりはあまりなかったのだが、なればこそ文武両道を為した上で何がしたいか。相談は既に何件かしていたのだが、未だに答えは出ずにいた…

プロローグ ( No.2 )
日時: 2020/05/13 22:34
名前: HAL (ID: Fm9yu0yh)

─ここで一度外に出て、人里の大通りを一望してみよう。大通りには鈴奈庵の他にも、飲食店や商店などが数多く建ち並んでおり、毎日活気づいている。

こういった里では人付き合いが非常に重要視されやすいわけだが、ここに一人、数多くの人々から慕われ続けている男がいた。彼の名は悠。普段は何かやってるでもなく日雇いバイトなどに明け暮れる幻想郷内では割と珍しいごく普通の一般人なのだが、縁日になると話が変わってくる。実は彼の実家は的屋であり、縁日の際に出店しては毎度大盛況になる。おまけに人が良い性格をしてるものだから、子ども達や妖精、その伝で数多くの人達とも良好な関係を築いてきたのだ。

華扇「あら、悠さんじゃないですか。今日も日雇いで働いてるのかしら?」
悠「あぁ、華仙さん。どうもです。今日はちょいと酒屋の方で運び出しの手伝いをしてまして」

現在悠と対話しているのは茨木華扇という女性。修行中らしいものの、その身分は仙人と強者の風格が見え隠れする。悠の人気はこうしたいわゆる有名どころの方達にも届いており、当初は対話するだけでもガチガチに緊張していたんだそう。流石に今ではすっかり慣れてしまった様だが。


─そして最後に、子ども達が賑やかに集っている場所を紹介しよう。ここは寺子屋。子ども達に勉強を教える場であり、現代で言うところの学校に相当する場所である。ここで教鞭を取っているのが上白沢慧音という半人半妖である。基本的に非常に優しく、生徒達に対しては親身になって話を聞いてくれる良い女性だ。反面、授業に関しては難解かつ退屈になりがちなものが多い上に、宿題を忘れたり真面目に話を聞かないと頭突きを見舞わせられたりと、先生としては評価に欠ける部分も多かったりする。

そんな寺子屋で子ども達は本当に伸び伸びと成長できるのだろうか、とお思いになる方も多いのではないだろうか。実際慧音自身もそこは気にしていたのだが、最近はある一人の男がこの流れを少し変えている。彼の名は涙。魔法の方が発展している幻想郷にしては珍しく、科学、それも河童達が発展させている物理工学ではなく化学に対しての好奇心が非常に強いのが特徴だろうか。

涙「そうそう、だからここは…こうやって解けるわけだね」
子ども達『なるほど…ありがとう涙せんせー! それじゃあまたねー!』
涙「うん、またね」
慧音「いつも助かっているよ、涙。私一人では教えるにも限度があるものでな…」

かつては涙もこの寺子屋で学んでいた。その頃から化学に強い興味を示していたのだが、幻想郷には化学用品がそれなりに揃っている場というのはそうそうなかった。その為、研究がしたくなっては卒業後も幾度となくここを訪れていた。長年教師を務めてきた慧音もこういった事は初めてだったようで、始めは困惑していたのだが、副担任のような手伝いもしてもらうという条件を付け加えた事で在中を許可したのであった。



各々が平穏な日々を過ごしている中、ある日の事だった。舞台は再び鈴奈庵の方に戻る。
この日も王牙は本を借りに午前中からやってきたのだが、レジの方には小鈴ともう一人、新聞を手に持って注視する女性が立っていた。

王牙「どーもーっと…あれ、文さんじゃないですか。こんな時間に何しに来たんです?」
文「あやや、誰かと思えば王牙君じゃないですか。久々に新聞が発刊できましたんで」

彼女の名は射名丸文。天狗という割かし高位な妖怪の一人で、おもに人里の人間達をターゲット層にした文文。新聞を発刊している。ただ、そのままの文面では妖魔本同様読みづらいらしく、鈴奈庵に訪れては人里版に再製版しているのだ。そして完成したものが店頭に立ち並び、愛読者がそれを取っていくのだそう。かくいう王牙も読者の一人だったりする。

文「…はい!こちらで大丈夫です!いやぁー毎回刷らせてもらって有り難うございます!」
小鈴「いえいえ、こちらこそいつも有り難うございます!」
文「…あっ、最後に王牙君。今回の記事は是非とも君にも読んで欲しいなぁ、なんて」
王牙「……えっ、俺ですか?」

そう言い残して、文はさっさと店を出てしまった。一体あの言葉の意味は何だったのかと思いつつも、王牙は本数冊と出来たての新聞を手に、小鈴に会釈してから店を後にした。その後昼以降も、度々客がやってきては新聞を手に取っていった。一晩が経った頃には、ある小さな求人情報が人里中に知れ渡る事となった……



『幻想郷初の企業系動画配信者を募集する』


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