二次創作小説（新・総合）
■漢字にルビが振れるようになりました！使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例）鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 逃走中 逃走王決定戦！【完結！】
- 日時： 2020/06/17 21:21
- 名前： モンブラン博士 （ID: daUscfqD）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
今回の逃走中は王道を目指します！囮無し、自首無し、ラブライブ！シリーズのキャラ大集合です！
逃げ切り、賞金１００万円を手に入れることができるのは誰になるのでしょうか。
それでは、開催です！
参加者一覧
高坂穂乃果
園田海未
南ことり
小泉花陽
星空凛
西木野真姫
矢澤にこ
絢瀬絵里
東條希
綺羅ツバサ
統堂英玲奈
優木あんじゅ
高海千歌
桜内梨子
渡辺曜
黒澤ルビィ
国木田花丸
津島善子
黒澤ダイヤ
松浦果南
小原鞠莉
鹿角聖良
鹿角理亜
渡辺月
中須かすみ
桜坂しずく
天王寺璃奈
上原歩夢
宮下愛
優木せつ菜
朝香果林
近江彼方
エマ・ヴェルデ
澁谷かのん
唐可可
嵐千砂都
平安名すみれ
葉月恋
ウィオ
賞金１００万円
制限時間 無し
ハンター 高度知能かつ無音式
ハンター人数 秘密
ＯＰゲーム 無し
ミッション あり（クイズ形式）
エリア 架空の街
囮 無し
自首 無し
途中棄権 あり
主なみどころ
ほのことうみ
まきりんぱな
のぞえり
にこまき
りんぱな
ようよし
ルビまる
よしまる
以下、多数のカップリング
応募用紙>>1
- Re: 逃走中 逃走王決定戦！ ( No.18 )
- 日時： 2020/06/16 21:45
- 名前： モンブラン博士 （ID: daUscfqD）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
月さんの通知により問題を解かなくなったことを確認した主催者は次なる手を打ちました。
「肉まん最高ずら～」
「だね！」
「通知が来たずら」
「どれどれ……」
ルビィさんと花丸さんが通知を見ますと、次なるミッションが書かれていました。
『ミッション２ 裏切者が現れた！ 早々に裏切者を見つけ、全滅を阻止せよ！』
「大ピンチずら～」
「どうしよう、花丸ちゃん！」
逃走中では賞金目当ての為に逃走者を裏切り、居場所をハンターに伝える裏切者と呼ばれる役割があり、出る出ないは大会によって異なりますが、登場した場合は逃走者全体が危険に陥る存在です。それもあり、花丸さんとルビィさんの緊張は一気に最高度まで跳ね上がりました。何しろ、誰が裏切者なのか、まるで検討が付きませんし、そもそも横の繋がりが強いスクールアイドルにあって、裏切者が現れるという発想がありませんでした。
「逃走者の心理の隙を突いてきたずら。相手も中々やるずらね」
「関心している場合じゃないよぉ」
「ルビィ、花丸さん！」
息を切らせて現れたのは、ルビィさんの姉のダイヤさんです。
「お姉ちゃん！」
逃走中が開始されて初めての姉妹再開に泣いて喜ぶルビィさんでしたが、花丸さんが叫びました。
「ハンターが来てるずら～！」
「「ええっ!?」」
数人のハンター達が音もなく忍び寄っていましたが、花丸さんの位置からはそれがよく見えたものですから、危機を伝えることができたのです。急いで駆け出す３人を非情に追ってきます。途中、花丸さんの体力が切れ、足を止めてしまいました。
「花丸ちゃん！」
「ルビィちゃん、ダイヤさんと一緒に逃げるずら」
「でも！」
「立ち止まってたら３人とも全滅ずら。行って……さあ、行って」
「行きますわよ、ルビィ」
「うゆ！」
ルビィさんは涙を拭い、後ろを振り返ることなく駆け出しました。
迷ってしまえば友の気持ちを無駄にしてしまうと思ったのです。
走りながら、ダイヤさんが口を開きました。
「時には見捨てることが友情に繋がることもあります。
今の私たちにできることは、少しでも生き延びて、裏切者を探し出すこと」
「ルビィ、頑張る！ 花丸ちゃんのためにも！」
遠くで確保される音が響きました。
ﾎﾟﾝｯ!
国木田花丸 確保
その後も次々と謎の裏切者の手により、以下の逃走者が確保されてしまいました。
小泉花陽
星空凛
絢瀬絵里
東條希
中須かすみ
桜坂しずく
優木せつ菜
エマ・ヴェルデ
澁谷かのん
嵐千砂都
平安名すみれ
確保
- Re: 逃走中 逃走王決定戦！ ( No.19 )
- 日時： 2020/06/17 17:55
- 名前： モンブラン博士 （ID: daUscfqD）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
お嬢様結びが印象的な女の子、桜内梨子さんは、次々と逃走者が見えない裏切り者によって確保されていく現状に恐怖を覚えたのか、先ほどから身体が少し震えています。時刻は午後５時、逃走中が開始されてから７時間近くが経過しています。間違いなく、これまでで最も長い逃走中です。次第に暗くなり、夜が近づく景色に不安を覚える梨子さん。いつ、自分が確保されるかもしれないという未知への恐怖が彼女に纏わりつきます。
「千歌ちゃん、怖いわ」
「だいじょうぶだよ。私が梨子ちゃんをハンターから守るっ！」
拳を固めてガッツポーズをする千歌さんが梨子さんにはとても頼らしく思えました。周りには誰もいません。完全にふたりだけの世界となっています。
「千歌ちゃん！！」
大きな声で親友の名前を呼びますと、徐々にその距離を詰めていきます。
「どうしたの梨子ちゃん？ 顔が近いよ？」
小首を傾げながら、何も知らない千歌さんは自動販売機の壁際まで追いつめられてしまいました。そこで壁ドンをされてしまいます。
うっとりとした目で千歌さんを眺め、彼女の細い顎を片手で掴んで持ち上げます。そして、徐々に顔を接近させていきます。
「いただきます」
互いの唇が触れ合おうとした刹那、声が飛んできました。
「そこまでです！」
梨子さんが振り返りますと、そこには黒のマッシュボブに同色のパーカーを羽織った、この大会で唯一の男性参加者、ウィオさんがいました。
彼の背後には渡辺月さん、黒澤ルビィさん、黒澤ダイヤさん、鹿角聖良さん、鹿角理亜さんが続いています。彼らを見た梨子さんは冷たく鋭い目つきを向けます。
「あなたは確かウィオさんだったわね。悪いけど、私と千歌ちゃんは取り込み中なの。用があるなら後にしてほしいわ」
「残念ですが、そうはいきません。桜内梨子さん、いえ……真っ赤な偽物さん」
「何を言っているのかしら、私は正真正銘の桜内梨子よ」
声に若干の苛立ちを含めて語る様に、千歌さんは困惑するばかり。
わけもわからぬままに月さんとダイヤさんに連れられ、ウィオさんの背後に立たされます。ウィオさんは淡々とした口調で言い切りました。
「あなたは梨子さんではありません。瓜二つに化けた偽者です」
「失礼な人……皆は、彼を信じるというの？」
梨子さんの問いに、千歌さん以外は全員頷きます。
そして鹿角聖良さんが一歩前に出て、口を開きました。
「確かに、最初は私もウィオさんの言葉を信用できませんでした。
ですが、決定的な証拠を見てしまい、彼の発言は全て真実であると納得してしまったのです」
「決定的な証拠？ 何を言っているのかしら」
「まだわからないみたいですね。それでは、教えてあげましょう。あなたが本物ではない、真の理由を」
「教えてもらおうじゃない」
挑戦的な口調で語る梨子さんでしたが、次の瞬間、彼女の表情が固まりました。
皆をかき分けて目の前に現れたのは――
「今までよくも私の姿と名を奪って、好き勝手してくれたわね！！」
眉を吊り上げ、怒りの形相で睨んでいるのは、もう１人の桜内梨子さんでした。
服装から声、髪型まで瓜二つで、まるで双子のようです。鏡合わせのような両者に千歌さんは叫び声をあげました。
「梨子ちゃんがふたりいるうううううっ!?」
- Re: 逃走中 逃走王決定戦！ ( No.20 )
- 日時： 2020/06/17 21:20
- 名前： モンブラン博士 （ID: daUscfqD）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
驚愕の光景に、ウィオさんが謎解きをはじめました。
「まず怪しいなと思ったのは今回の男女の参加者の数です。これまではある程度均等でしたのに、今回は男子は僕だけです。偶然と言われればそれまでですが、他にもあります。参加している女子全員がスクールアイドルだということです。
そこで僕は考えました。主催者が男子を呼ばなかった理由が、スクールアイドルをひとり占めしたいからではないかと考えました。男子を招待すれば、逃走中を行う内にカップリングが誕生するかもしれない。だから最初からその可能性を徹底的に排除したかったんです。自分だけが彼女達を囲む為に。男を出さなければ、恋愛展開になることはまずないですからね。でも、僕だけを招待したのには理由があります。梨子さんの偽者さん、あなたは最後に僕に見せつけたかったんですよね？ 自分がスクールアイドルを手中に収めた姿を。男子に屈辱を与える為に僕を最後に残そうと考えたんでしょうが、それが仇になりましたね」
ここで一息ついて、ウィオさんは千歌さんに視線を向けます。
「千歌さん、梨子さんがあなたの傍を離れたことはありましたか」
「うーん……あっ、トイレに行くっていった時にあったよ」
「その前後で、何か梨子さんに違和感はありませんでしたか？」
「言われてみれば、犬を異様に怖がっていたような……」
「それは不自然ですね」
「どうしてなのよ！ 私が犬が苦手なの、ルビィちゃんもダイヤさんも、千歌ちゃんも知っているでしょう！ あなた達の目の前に立っているそいつが偽者よ！」
相手を指さし、声を荒げるもう１人の梨子さんに、ウィオさんは指を振り。
「まだ分かっていないみたいですね。梨子さんは犬嫌いを克服しているんです」
「!?」
「それを見抜けずに、犬嫌いを過剰に演出したことが違和感を出してしまったんです」
「……」
ここで月さんが自分たちの側にいる梨子さんの両肩を掴んで笑顔を見せました。
「僕はミッション１で皆に危機を伝えた後で、トイレに行ったんだよ。そしたら、縄で腕と口を縛られ、洋式トイレに放り込まれている梨子ちゃんがいたんだ！
僕は早速、彼女の縄を解き、ウィオさんと協力して千歌ちゃん以外の全員に異変を伝え、もう１人の梨子を追い詰める作戦を練ったってわけさ」
謎解きが終わると、目を伏せていたもう１人の梨子さんは高笑いをして、自らの髪を掴み、外してしまいました。するとそこには虹色の髪をした若い女性の姿がありました。
「ウフフフフ。さすがね、スクールアイドルのみなさん」
女性は顎に手を当て、微笑を浮かべます。
「やはり、あなたでしたか……」
「ウィオさん、あの女性を知っていますの!?」
「……はい。以前から様々な地域で現れては女子高生に恐怖を与え、その怯える様を見て喜ぶのを何よりの生きがいにしている奴です」
「最低」
ウィオさんの解説に理亜さんが吐き捨てるように言いました。
女性は頬を赤く染め、うっとりとした顔で少女達を眺めます。
「逃走中を利用して、スクールアイドル全員を私のコレクションに加えるつもりだったけど、そう簡単にことを運ばせてくれないわね。あと一歩で千歌ちゃんの唇を奪えるところだったのに、惜しかったわ」
その言葉に恐怖で顔を青くしながらも、勇気をふるって千歌さんは訊ねます。
「どうして、そんなことをするの？」
「私はこの世で何よりも可愛い女の子が怯える姿が大好きなのよ。
そのためなら、なんだってしちゃう」
女性の血走った眼を見た、千歌さん、梨子さん、ルビィさん、ダイヤさん、聖良さん、理亜さんは、その目の奥に心底恐ろしいものを感じ取りました。
謎の女性は踵を返して呟きます。
「遠くでサイレンの音が聞こえるわね。ウィオさん、あなたの仕業ね。私は逃げも隠れもしないわ。今回も捕まってあげる。でも、忘れないで。スクールアイドル、私の可愛いコレクション達。あなた達が光なら私は影。あなた達が希望を与えるなら、私はそれより多くの少女達を絶望させてあげるわ」
悪魔のような高笑いを残し、パトカーの中へ押し込められる若い女性。
それを見届けた少女達の心に、逃走成功の達成感など芽生えるはずもありませんでした。
高海千歌、桜内梨子、黒澤ダイヤ、黒澤ルビィ、渡辺月、ウィオ 逃走成功。
おわり。
- Re: 逃走中 逃走王決定戦！【完結！】 ( No.21 )
- 日時： 2020/06/17 21:33
- 名前： ウィオ （ID: fYNkPhEq）
ウィオです！
完結おめでとうございます！
千歌を守ろうとする梨子がカッコイイです！ まあ偽物だったんですけど←
そしてｷﾏｼﾀﾜｰな展開になったと思ったら、俺が現れましたか！
俺が推理して偽物の正体を暴きましたか！ 気持ちよかったです！←
最後は千歌、梨子、ダイヤ、ルビィ、渡辺、そして俺が逃走成功しましたか！
面白かったです！ では！
- Re: 逃走中 逃走王決定戦！【完結！】 ( No.22 )
- 日時： 2020/06/17 21:48
- 名前： モンブラン博士 （ID: daUscfqD）
- 参照： http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ウィオさんへ
感想ありがとうございます！
そうです、最後はウィオさんが美味しいところを持っていきました！逃走成功おめでとうございます！