二次創作小説(新・総合)

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逃走中マスターライジング~UnlimitedBeat~完結
日時: 2022/03/23 23:30
名前: Sビート ◆tm1pVTQmqw (ID: u4ehXYUD)

Sビート版逃走中 ここに完結・・・!

史上最大規模のゲーム「逃走中マスターライジング」が遂に開催!
ゲームマスター・江月ビートは 長年の夢だった今回のゲームを成功させるべく入念な準備をしていた。

しかし そこへウラノスグループ会長・闇月レイドが 「逃走中の中で勝負を仕掛ける」と宣言。
ビートはやむを得ず 危険を承知で勝負に乗りつつ ゲームを開催することを決意する。
だが レイドは秘書・江月ジルートの力も借りて ビートの想定外の一手を次々に繰り出していく。
更に レイドはその中で 未来世界を大きく動かす 恐るべき計画を進めていた!
果たしてビートはレイドの野望を阻止出来るか!? そして 無事にゲームを終えることが出来るか!?

今回ゲームに挑むのは 過去に逃走成功を果たした者や 自首に成功した者、
ゲーム終了目前で確保された者など 過去に活躍を見せた者はもちろん、
身体能力や戦略性に優れた者や 注目すべき初参戦の者など
Sビート作品史上最多となる 100人の逃走者。
彼らが織りなす 恐怖や欲望、信頼といった 様々な感情が渦巻く逃走劇に注目だ。

更に今回のゲームでは Sビート作品では初となる予選を開催!
予選を勝ち抜かなければ 本選に進めないという過酷なルールで ゲームが行われる。
そして その中でかつてないミッションの数々とハンターが 逃走者に立ちはだかる!

果たして史上最大のスケールにして Sビートが開催する最後の逃走中を制し
史上最高金額の賞金を獲得し 伝説となる者は現れるのか!?
Sビート版逃走中 激動のフィナーレを見逃すな!



~Aブロック逃走者~
赤松楓(ニューダンガンロンパV3)
天ヶ瀬冬馬(アイドルマスターSideM)
有栖川ひまり(キラキラ☆プリキュアアラモード)
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ)
春日未来(アイドルマスターミリオンライブ!)
茅野カエデ(暗殺教室)
来海えりか(ハートキャッチプリキュア!)
サトシ(ポケットモンスター)
塩田スズ子(サザエさん)
シャル(募集参加)
田井中律(けいおん!)
野原しんのすけ(クレヨンしんちゃん)
博麗霊夢(東方Project)
浜千鳥(募集参加)
藤崎佑助(SKET DANCE)
星空凛(ラブライブ!)
松野チョロ松(おそ松さん)
モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)
ゆうき(募集参加)
ルイージ(マリオシリーズ)


~Bブロック逃走者~
秋山澪(けいおん!)
朝日奈みらい(魔法つかいプリキュア!)
円堂守(イナズマイレブン)
菊地真(アイドルマスター)
黄瀬涼太(黒子のバスケ)
霧雨魔理沙(東方Project)
剣城あきら(キラキラ☆プリキュアアラモード)
佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ)
島田美波(バカとテストと召喚獣)
椿佐介(SKET DANCE)
鶴屋さん(涼宮ハルヒの憂鬱)
ばいきんまん(それいけ!アンパンマン)
翡翠煉(募集参加)
日向創(スーパーダンガンロンパ2)
PHANTOM(募集参加)
舞浜歩(アイドルマスターミリオンライブ!)
松野十四松(おそ松さん)
ゆうやん(募集参加)
両津勘吉(こちら葛飾区亀有公園前派出所)
リリカ(#コンパス)


~Cブロック逃走者~
赤司征十郎(黒子のバスケ)
宇佐美いちか(キラキラ☆プリキュアアラモード)
小野寺小咲(ニセコイ)
輝木ほまれ(HUGっと!プリキュア)
倉橋陽菜乃(暗殺教室)
クレア・スチーブンソン(白猫プロジェクト)
獄原ゴン太(ニューダンガンロンパV3)
櫻木真乃(アイドルマスターシャイニーカラーズ)
ジャスダーク(募集参加)
スイレン(ポケットモンスターサン&ムーン)
DDデビル(募集参加)
天道輝(アイドルマスターSideM)
ドラえもん(ドラえもん)
長月早苗(侵略!イカ娘)
松野カラ松(おそ松さん)
澪田唯吹(スーパーダンガンロンパ2)
緑川なお(スマイルプリキュア!)
緑谷出久(僕のヒーローアカデミア)
ユウキ(募集参加)
吉井明久(バカとテストと召喚獣)


~Dブロック逃走者~
オーロラ(募集参加)
小野田坂道(弱虫ペダル)
各務原なでしこ(ゆるキャン△)
上条当麻(とある魔術の禁書目録)
神崎有希子(暗殺教室)
キラ星シエル(キラキラ☆プリキュアアラモード)
ギロロ伍長(ケロロ軍曹)
狛枝凪斗(スーパーダンガンロンパ2)
坂上あゆみ(プリキュアオールスターズシリーズ)
紫吹蘭(アイカツ!)
島村卯月(アイドルマスターシンデレラガールズ)
迅宗(募集参加)
戦場ヶ原ひたぎ(物語シリーズ)
高海千歌(ラブライブ!サンシャイン!!)
野々はな(HUGっと!プリキュア)
野原みさえ(クレヨンしんちゃん)
骨眼鏡(募集参加)
松風天馬(イナズマイレブンGO)
松野トド松(おそ松さん)
ルパン三世(ルパン三世)


~Eブロック逃走者~
相田マナ(ドキドキ!プリキュア)
天海春香(アイドルマスター)
イカ娘(侵略!イカ娘)
伊藤誠(School Days)
笛吹和義(SKET DANCE)
気まぐれ(募集参加)
クラッシュ・バンディクー(クラッシュ・バンディクーシリーズ)
琴爪ゆかり(キラキラ☆プリキュアアラモード)
最原終一(ニューダンガンロンパV3)
Ga.c=evo.(募集参加)
潮田渚(暗殺教室)
剣城京介(イナズマイレブンGO)
土間うまる(干物妹!うまるちゃん)
西木野真姫(ラブライブ!)
星宮いちご(アイカツ!)
前川みく(アイドルマスターシンデレラガールズ)
松野一松(おそ松さん)
湊友希那(BanG Dream!)
薬師寺さあや(HUGっと!プリキュア)
ゆうろ(募集参加)


(各ブロック50音順・敬称略)


※この作品は元々旧版で執筆していましたが
旧版の方が閉鎖され執筆が不可能になったため、こちらの方に移植して参りました。
こちらの作品では執筆中だったFブロックの続き、及び本戦を書きます。
A~Eブロック、Fブロックの途中までを読みたい方は、過去ログの中にある前編をご覧ください。

Re: 逃走中マスターライジング~UnlimitedBeat~後編 ( No.170 )
日時: 2021/12/15 21:37
名前: オーロラ ◆k.JUpmA3kg (ID: 18CkmatM)

トロピカってるー!どうも Official髭ロラリズムです(やめい)

(恐らくラストの)さんご回、素晴らしかったです……!
さんごの可愛さと魅力が全部出し切れた集大成にふさわしい回でとても感動しました!
特にライバルたちを助けるシーンや迷いを振り切って皆のもとへ駆けつけるシーンは
さんごの優しさとこの1年で身につけた強さを見せてもらえました…!

モデルのオーディションは辞退することになっても、さんごが自分で進みたい道を見つける事が出来て、本当に良かった
これ見てからだったらもうちょいさんごの順位上がってたなぁ…惜しい(ぇ

今回の助演女優賞のローラ
宛名を書き忘れてオーディション参戦ならずといういつも通りのお笑い的な展開かと思ってたら
さんごの応援に回っていいリーダーシップを発揮してくれましたね
さんごが抜けた戦いになっても、絶対4人で何とかする!と力強く約束した時は本当に少しだけ女王様に見えました(おい)

おっと まなつがさんごのいいところを100言うシーンも忘れちゃいけませんね!
ただ宿題と弁当はちゃんとやって持って来いよw


さて

やったぜ!やりました!!ミッションクリア!!
イカちゃんや姐さんたちを…救うことができたぞー!!感無量だぜ!!

まあ格納庫にハンターいる以上 まだ油断は出来ない…のかな?
あと前回言い忘れたけど凛ちゃんが捕まる前に浄化が間に合ってすごく良かったです
あぁそうか 苗字は佐藤鈴木に気づけてれば…

そして気がつけばいよいよこのゲームもあと30分ちょいなわけですね…
これまでの参戦で何度も確保だらけで涙を流して流してきた俺も
ついに制覇が見えてきたんだなあ…

ただ多分まだ恐るべき敵が出てくるだろうからね
レイドの手によって全滅というバッドエンドに抗う覚悟を持って読みすすめたいと思います

まあたったひとつ確かなことがあるとするのならば
格納庫で見たイカちゃんの寝顔は綺麗だ(結局それか)

というわけで それでは!

Re: 逃走中マスターライジング~UnlimitedBeat~後編 ( No.171 )
日時: 2021/12/16 21:12
名前: Sビート ◆tm1pVTQmqw (ID: 4I.IFGMW)

To.Official髭ロラリズムさん
今日は都合が良くなかったので ツケになります・・・申し訳ない

(2021/12/16 追記)
ラストさんご回 さんごの全てに意味があるよう編み上げた完璧な集大成でしたね・・・!
自分の可愛いが出せなくて悩んでいたさんごが この一年の出会いと経験を経て
可愛いを振りまくことで自分がそうされたように勇気を与えるという やりたいことを見つけられましたね!
オーディションを抜け出してきたのを見た時には mktnやきららの悲劇が呼び起こされてしまいましたが
ちゃんとスタッフの人に事情を話して 改めて辞退する旨を話したようでよかった

それにしても 仲間がプリキュアとしての活躍について語るシーンは今までありそうでなかったな
タンクとしての役割が 自分のやりたいことと重なっていたということですね
戦闘中のペケを5つ作って仲間それぞれに付与する強化ギミックは熱かったですし
しかもその手が可愛いものを包み込むような形になってるのがまたエモかったですね!

ローラは前述の宛名の件だったり プリキュアらしからぬ補習を受けたり(リコ先輩談)
相変わらずのお笑い要員としての活躍だけでなく
オーディションに落ちるや否やさんごの応援に切り替え
プリキュアとの兼ね合いに悩むさんごの背中を押す 女王としての器の大きさが見えました
自分が目立てばそれでよかった頃から本当に成長したなぁ・・・ホロリ

まなロラとはまた違った まなさんの友達感もよかったです
ただ宿題と弁当まで依存するのはどうなんだw
あと ヤラネーダに対する返答「やらせねーだ!」で吹いたw


さて

20分以上かけて ついに全てのクローンを追い払うことに成功しました!
クローンはひとまずクロノス社に預けられて これから本体を助けるために手段を探すところです。
オーロラさんら3人は ハンターが1体いる上逃げづらい格納庫から脱出したいですが・・・

ミッションの最中にはクローンに襲われそうだった凛ちゃんを間一髪救う一幕もありました。
こういう巡り合わせも逃走中の醍醐味・・・かな?

苗字のクイズは法則に気付いてから更に考える必要がある難問でした。
作っておいてなんだけど これはちょっと失敗臭いな(ぇ

長い第4ミッションの戦いを終え マスターライジングもあと30分というところまで来ました。
ここまで残った10人はクローンの攻撃の回避で大幅に消耗した体力を回復し 最後の戦いに備えたいですが
ここから新たな敵が襲い掛かる可能性も捨てきれないので 最後まで油断は出来ません。
オーロラさんは初登場以来となる最終決戦に駒を進め 悲願の初制覇となるのでしょうか!?

そしてイカ娘をはじめとした予選敗退者70人を救う術はあるのか・・・?

本戦その69 ( No.172 )
日時: 2021/12/15 23:31
名前: Sビート ◆tm1pVTQmqw (ID: 4I.IFGMW)


===========

サクラ
『全員分のクローン こちらに転送されました!
 これより解析を開始し 有効な情報があれば報告します!』


ビート
「了解した! こちらからもデータを送る!」


逃走者達によりクローンが全てクロノス社に転送され 解析が始まった!




ビート
「あまり長居は出来ないから 素早く終わらせなければ・・・」


そして ビートも格納庫に入り 本体が眠る装置のデータを集めようとしていた・・・




ビート
「全ての装置のデータを小型メモリーに入れるには少々時間がかかる・・・
 その間に他に何か役に立つものがないか探してみよう」




ビート
「色んなところに書類や装置があるな・・・ここは昔は研究施設だったのだろうか?」










ビート
「・・・ん? 何だこれは・・・」


【レポート】ピピ!




『〇〇年 □□月 ××日
 私達はこの日アイディアを出し合った
 地球が人が住めない環境となり 人類はみな月に移住してきたが
 やはり地球を失ったショックから立ち直れない人々が数多くいるのが現状だ
 ブルト、レイドと共に一生懸命考えていた』


ビート
「ブルトとレイド・・・ということは これは・・・」




『この日私は言った ゲームをエンターテインメントショーとして人々に見せようと
 この案にブルトもレイドも大いに賛同してくれた』


ビート
「やっぱり・・・父さんが今のクロノス社の雛形となる会社を作った時のレポートだ!」





『レイドとは大きく意見が対立してしまった
 彼は生死を懸けたゲームにすることで より人々の心に刻み込むゲームにしたいと主張していた
 確かに刺激は必要だが 人の命を奪うのは流石に度が過ぎている
 結局その日はブルトが仲裁に入る形となり 意見がまとまることはなかった』




『私達の力強いビジョンに感銘を受け 仲間も最初に比べ増えてきた
 資金集めも順調であり この調子なら開発に取り掛かれるだろう
 しかしながらレイドは私達に一向に波長を合わせようとしない
 だが私は諦めない いつか3人でコロニーの人々を幸せにしようと考えているから』




『レイドはなお意志を曲げず ついに私は堪忍袋の緒が切れてしまった
 仲間たちが私に賛同してくれたことで ゲームで命は奪わない方向で決まった
 レイドを追い出す形になって皆は安心していたが 私の心にはわだかまりが残った
 どうすれば彼を受け入れられたのだろうか? 何かいい方法はなかったのだろうか?』




ビート
「父さんと社長、そしてレイドは本当に一緒になってゲームを開発していたのか
 しかし レイドはデスゲームに強いこだわりを持っていたようだな・・・ホークを部下として採用したわけだ
 そんな奴を受け入れようだなんて・・・父さんは優しかったんだな」










『いよいよ明日は人々に向け始めて作ったゲームを公開する日だ
 レイドはあの日以来姿を現さないが
 明日のゲーム公開が終わってから 改めて話をしようと思う
 好評だったら彼に考え直すことを勧め 駄目だったら彼の意見も取り入れる姿勢を取るつもりだ
 生まれたばかりの私の息子のビートに いつか作ったゲームを見せるためにも
 明日は絶対に成功させてみせる』

 








ビート
「・・・・・・」ピピ・・・ピピ・・・




ビート
「いよいよゲーム開催というところでレポートが途切れている・・・
 父さんに何かあったのはこの日だろうか・・・」




















「知りたいか?」


ビート
「・・・っ!?」


























ビリィッ!


ビート
「ぐああっ!! う、動けない・・・」


背後から攻撃を受け ビートはその場に倒れこんだ!




レイド
「お前の推測通り ここは俺達のはじまりの場所だ・・・
 初めてのゲームのために ここで色んなものを作り出したものよ
 もっとも 俺が作ったものはあいつの独りよがりのお陰で一つも採用されなかったがな」


ビート
「レイド・・・!」





レイド
「やはり来たな クロノス社のゲームマスターよ
 俺が捕まえた逃走者どもを助けにここまで来てご苦労なことだ だが残念だったな!」


ビート
「くっ・・・」




レイド
「それよりお前 このレポートを見ていたということは消えたお前の親父について気になるようだな?」


ビート
「そ、それは・・・」


レイド
「結論だけ先に話すと お前の父を消したのはこの俺だ!
 事故という形ではあるが 俺が作ったものによってあいつは消えたのだ」


ビート
「!!? レイド 貴様・・・僕の父さんに何をした!?」




レイド
「いいだろう 冥途の土産に教えてやろう! お前の親父が消えた日の真相をな!」

本戦その70 ( No.173 )
日時: 2021/12/18 23:30
名前: Sビート ◆tm1pVTQmqw (ID: nS621nup)


ブルト
『僕らは人を楽しませるエンターテインメントを作りたいんだ
 見知らぬ誰かとはいえ 死という悲しみを届けたい想いはないよ』


ビートの父
『ゲームは命を奪わない方向で進めるぞ』


レイド
『チッ・・・好きにしろ』


俺達3人はコロニー全体に発信するゲームを企画していたが そこに俺の案はなかった。




レイド
『・・・・・・』スタスタ


ビートの父
『おい どこへ行くんだ?』


レイド
『俺は邪魔なんだろう? プロジェクトを成功させたいなら俺は抜けるさ』


ブルト
『ま、待てレイド! 僕らは3人でゲームを・・・』










レイド
(あいつらめ 今に見ていろ・・・その甘い考えを叩きなおしてやるからな)


俺は考えを理解できない2人に腹を立て プロジェクトを離れる素振りを見せた。
だが それは後にあいつらに分からせるためのブラフにすぎなかった。


























そして ゲーム開催当日・・・


プレイヤー
『なんだなんだ!? 急にこんなことになるなんて聞いてないぞ!?』


プレイヤー
『誰か助けて・・・死にたくない・・・』




スタッフ
『装置の暴走が更に過激になってます!』


スタッフ
『このままではゲームどころじゃ・・・!』




ブルト
『レイド・・・やはり君なのではないか? 急にここに姿を現すなんて 何か企みがあってのことだろう?』


レイド
『監視カメラの様子はチェックしたのか? 俺じゃなくて見知らぬエンジニアが映っていたはずだ』


ブルト
『くっ・・・それは・・・!』


レイド
(まあ 俺の差し金ではあるけどな・・・!)


そのハッカーは昨夜ゲーム会場に忍び込んで装置に細工をした。
そしてそのハッカーに細工をするよう指示を出したのは俺だった。
奴は俺に相当心酔していた様子で 俺のためなら全てを差し出す覚悟を見せてくれた。
だが ここまでゲームをかき乱す存在になるのは予想外だった。無論いい意味でな・・・!













スタッフ
『あっ ゲームマスターが来ました!』


レイド
『・・・!』





ビートの父
『これが暴走した転送装置か・・・!』


転送装置
『・・・』ギュイイイン・・・




ビートの父
『どんどんパワーが強くなっている・・・急がなければ』ピピピピピピ・・・




スタッフ
『プレイヤー全員の避難には成功しましたが・・・装置が追い付くのも時間の問題です!』


ブルト
『頼むぞ・・・』




ビートの父
『ゲームマスターとして・・・プレイヤーは一人残らず守ってみせる・・・!』ピピピピピピ・・・


転送装置
『・・・』ギュイイイン・・・




配信を見ている人
『頑張れ! 生き残ってくれ!』


配信を見ている人
『この状況でも絶望しないなんて なんて強い人たちなんだ・・・』










ビートの父
『これで・・・どうだ!!』ピッ!











シュン・・・


ビートの父
『・・・やったか!?』































ピシッ!


ビートの父
『!?』









ギュオオオオオオ!!


ビートの父
『うっ・・・うわああああああっ!!?』シュウウウウウ・・・




転送装置
「」












スタッフ
『て・・・転送装置が止まった・・・』


スタッフ
『でも・・・ゲームマスターの・・・生体反応が・・・!』


スタッフ
『そんな・・・ゲームマスターあああっ!!』




ブルト
『うっ ううっ・・・必ず生きて帰るって 言ったじゃないか・・・っ!』


レイド
『・・・・・・』


どうやらハッカーの方にミスがあったらしく バグが発生していたようだ。
最後にそれが作動し 奴の精神と身体をデータと化し取り込んだ・・・

プレイヤーは全員無事で 運営の手腕もあり演出の一つとしてごまかされた。
俺は奴らから逃げるように離れていった・・・







レイド
『ふふ・・・奴の犠牲は無駄じゃなかった お陰でいいデータが取れた・・・
 やはり生きるか死ぬかのゲームこそ 人々の心に響く!
 ゲームの開催権は一旦ブルトらに預けよう・・・少し様子見だ
 そして現状を分からせたところで 俺が喰らってやるのだ!』


俺はウラノスグループを立ち上げ そして今に至る・・・


























ビート
「お前・・・よくも父さんを・・・!」


レイド
「だが奴の犠牲のお陰でクロノス社の精神もさらに強くなったそうだろう?
 お前の今の地位もあの事件あってのことだ 少しは感謝すべきじゃないのか?」


ビート
「美談でごまかそうとするな! お前がやったことは立派な犯罪だ!」


レイド
「フン その状態で大した威勢だな・・・」










ビート
「レイド・・・どうしてゲームに人の命を懸けることにこだわるんだ?」











レイド
「分からんのか? それは人類の強さを取り戻すためだ」


ビート
「人の命を懸けることが人類のため・・・だと!?」




人類が地球を追われ 月で暮らさざるを得なくなってから早50年近くにもなる。
そこでは人類の叡智が集まり 様々なものが著しく発展を遂げ
日常的なインフラから このコロニーを統括する政府に至るまで
あらゆるものが便利かつ効率的になった結果 人々の安全は保障されていると言えよう。

だが それは人々から戦う力や緊張感を奪ったとも言える。
安全になりすぎたことで 人はAIや機械さえあれば自分は何もしなくていいという思考に陥った。
コロニーを守るのも軍事兵器頼みで 自ら戦う意志は徐々に薄れている。
この広い宇宙の中では 人類がまだ経験したことのない危機が迫ってくるか分からないにもかかわらず
こんな退廃的な暮らしを続けていたら やがて人類は滅んでしまうだろう!

俺はこう考えた 人類の復権のため緊張感を取り戻すべきだと!
そこで肉体的な死など何でもありの過酷なゲームを用意し
更にゲームを見ている人にも様々な形による破滅のリスクを与えることで
自分が危険な状況と隣り合わせになる可能性を再認識させ
そして絶望的な状況にも負けず立ち向かうプレイヤー達を見せることで
ゲームを見た人々が ゲームの中のプレイヤーの勇姿に奮い立ち
再び戦う意志と緊張感を蘇らせる そんな計画を立ち上げた。

しかし その計画は誰からも支持されず 俺は追い出される身となった・・・
俺はウラノスグループを立ち上げ 少しずつクロノス社に対抗する力を付けていった。
そして今 クロノス社を喰らうことで俺の理想とするゲームをコロニー中に発信することが出来る!




レイド
「分かったか・・・これは人類の力を取り戻すための戦いなんだ」


ビート
「・・・・・・」


レイド
「生きることは戦うこと・・・それなのに戦う意志を失くしてはそれは死も同然だ!
 まさか人々の死を望んでいるわけじゃあるまいな?」










ビート
「・・・・・・確かに お前の言う通りだ」


レイド
「・・・やっと俺の考えが理解できたか」











ビート
「だけど・・・それでもお前のように命を軽々しく奪うやり方には賛成できない!」


レイド
「!? 何だと・・・!?」




ビート
「お前は計画の成功のために邪魔な人間を何人殺してきた!?
 その人達に大切な家族や仲間がいることと 殺すことで悲しむ人がいることは分かっていたのか!?」


レイド
「・・・愚かなことだな 奴らは緊張感がなかったが故に死んだんだ」


ビート
「やっぱり分かっていないな・・・人が死ぬことの悲しさを!
 そしてそれは残された者に憎悪を生み落とし 悲劇が連鎖されていくんだ!

 死と隣り合わせの状況を共有して人々に緊張感を生む・・・
 過酷な状況を乗り越えていく人々の輝かしい姿を見せて勇気を与える・・・
 そう言えば聞こえはいいかもしれない

 だけどそうすることでプレイヤーの死がどれだけの悲しみと憎悪を生むか
 見ていた人々が欲に目が眩んだり 周りを信じられなくなったり 犯罪を平気で冒すようになるか
 そんなリスクを考えていないのか!?
 人の命を懸けたゲームで戦う意志も緊張感も生まれるわけがない!
 生まれるのは人の負の感情が渦巻く世界だ!!」


レイド
「・・・っ!?」


ビート
「そもそも世界が一つになって文明が発展したのも これ以上悲劇を繰り返さないためだ・・・
 お前は思うほど このコロニーの人達は頑張っていないわけじゃない
 地球が廃れたという悲劇から立ち上がってきたからな・・・!」










レイド
「ふふふ・・・はははははははははっ!!」


ビート
「何がおかしい・・・!」




レイド
「高慢な演説 ご苦労だった!
 やはりお前はあいつの息子だけあって 俺とは分かり合えないようだな・・・
 ならばここで始末するしかないようだ」


ビート
「ぐっ・・・!」ビリビリ


レイド
「人類は俺が更に強くしてやる・・・やがて宇宙一の種族となるのだ」


ビート
「そ、そんなこと 僕が・・・!」











レイド
「・・・・・・さらばだ」


バキュウン!!

本戦その71 ( No.174 )
日時: 2021/12/21 23:33
名前: Sビート ◆tm1pVTQmqw (ID: nS621nup)














































レイド
「なっ・・・!?」


ビート
「い、今のは誰の銃撃だ・・・!?」


レイドの構えていた銃が 何者かの銃撃によって弾かれた・・・!


























ブルト
「そこまでだよ レイド」


ビート
「社長! ・・・とその隣にいるのは・・・?」


謎の少女(演:戦刃むくろ(ダンガンロンパ))
「・・・・・・」




ブルト
「観念するんだ レイド・・・君の今起こした悪事は既に様々なところへ送信したよ」


レイド
「馬鹿な!! 監視カメラは全て壊してきたはず・・・!」


ブルト
「君は研究施設にあまり入ったことがなかったから知らなかったと思うけど
 この施設には万が一壊された時のために 予備の隠しカメラがあるんだ」


レイド
「ぶ、ブルト 貴様・・・!」




ブルト
「僕はね 悲しくて悔しいんだ・・・
 君がここまで堕ちてしまって あの時僕達の頑張りが足りなかったせいでこうなって
 そう思うと自分が情けなくて仕方ないんだよ・・・」




ブルト
「警察もこちらに向かっている ここに到着するのもそう遅くないだろう
 レイド・・・今からでも遅くない もう一度やり直して・・・」










レイド
「うるさい!! 俺はもう止められないんだよ!!」ヒュン!


ビート
「あっ 待て!!」










ブルト
「逃げられたか・・・しかし 君が無事でよかった」


ビート
「クロノス社の方は大丈夫なんですか?」


ブルト
「僕以外の重役に頑張ってもらっている 心配することはない」


ビート
「申し訳ございません・・・危険なことをしてしまったばかりに・・・」


ブルト
「いや レイドが後を追うことは想像がついていたからね
 それに今度ばかりは君の父のようなことがないよう 僕も行こうと決めていたのさ」




ビート
「ところで 隣の女の子は・・・?」


謎の少女
「・・・・・・」


ブルト
「あぁ 君の父さんのデータから作ったアンドロイドさ」


ビート
「父さんのデータ!?」




ブルト
「どうやら君は知ってしまったようだね・・・
 君の父さんが事故によってデータになって装置に取り込まれたことを」


ビート
「はい・・・」


ブルト
「僕は彼のことを諦めきれなくて ゲームが終わった後装置を回収して
 彼のデータだけでも取り出す研究を長い間続けていたんだ
 そして苦心の末 彼の精神データを取り出すことに成功して
 開発中だったアンドロイドと組み合わせて出来たのが彼女だ」


ビート
「ということは 彼女は父さんの生まれ変わり・・・」


ブルト
「万が一の事態に備えて 今日まで秘密兵器として温存していたんだ
 名前は"江月ソディア"という 仲良くしてやってくれ」


ソディア
「江月ビート様 よろしくお願いいたします
 レイドの野望を必ず阻止しましょう」


ビート
「あ、あぁ・・・よろしく・・・」




ブルト
「では クロノス社に戻るとしよう」


ビート
「そうですね・・・」































=クロノス社 司令室=


ウィーン・・・


サクラ
「!! ゲームマスター ご無事でしたか!」


ヒナギク
「よかったです・・・お怪我はありませんか?」


ビート
「少々痺れが残っているが 問題なくゲームを続行できる
 それより 皆に話したいことがある」


ビートは レイドの野望を語り始めた・・・


























サクラ
「人々を強くするためにデスゲームを敢行だなんて・・・!」


ヒナギク
「そんなの 許せません! もう人々が傷つけあうのはゴメンです!」


ビート
「レイドもいよいよ最後の手段に出ようとしている・・・
 ここで何としてでも食い止めて 奴の野望を阻止するんだ!」


ソディア
「万が一の時には 私も出動します」


ビート
「あぁ 頼んだぞ」


ブルト
(皆の心が一つになっている・・・彼らならきっと大きな絶望にも立ち向かえるだろう)















ブルト
(あえて懸念があるとすれば・・・ソディアにビート君の父の精神データしか入ってないということだ)




ブルト
(僕が彼女を作り上げた時 いくら探してもビート君の父のデータの全てを見つけることは出来なかった)




ブルト
(まさか 見つからなかったデータは・・・!?)


























一方 ウラノスグループのビルでは・・・


レイド
「クソ・・・クソクソクソクソクソ!! あいつら どこまでも俺の邪魔ばかりしやがって!」




レイド
「もう容赦しないぞ・・・勝負の体裁なんて関係ない! 何もかも壊してやる・・・!」




レイド
「俺には・・・装置に取り込まれた奴のデータを利用したアンドロイドがいるんだ!」











【通信が入りました】ピッ!


レイド
「・・・誰だ?」




『もしもし レイド様ですか?』


レイド
「おぉ その声は!!」

























ジルート
「私です ジルートです・・・クロノス社から逃げ出して参りました
 搭載されたビームで瞬殺でしたよ」




警備員
「うぅ・・・」ビリビリ


ジルートが収監されていた部屋には穴が開いており 警備員は痺れて動けなくなっていた・・・





レイド
『まったく 捕まったと聞いた時には心配したぞ』


ジルート
「私があの程度で終わるとお思いですか? なめてもらっては困ります」


レイド
『間もなく最後の仕掛けを発動するから お前もこっちに来い!』


ジルート
「承知しました お土産を用意してすぐ行きます」


レイド
『お土産だと? まぁいい 遅れは取るな』




ピッ!


レイド
「ふふ・・・使えん奴だと思っていたが その考えは改めなければいかんな・・・
 ジルートが戻ってくればこっちのもの・・・あいつの精神以外のデータを搭載しているからな!」


























ジルート
「捕まったのはわざとさ・・・最初から『これ』を手に入れるのが目的だったんだよ」


一方 ジルートの視線の先には・・・




ジルート
「こんなお土産持ってきたら どんな顔するだろうね・・・うぷぷぷぷぷ!!」


ゼロ・ハンター
「」


かつてゲーム及びクロノス社を危機に陥れた ゼロ・ハンターがいた・・・!


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