二次創作小説(新・総合)

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ポケモン不思議のダンジョン 虹の探検隊
日時: 2020/08/21 18:01
名前: ルビー ◆OkvzCxnsU. (ID: ADRuIPKx)

ある日、すべてを失ったイーブイはルカリオのカナタに助けられる。
それをきっかけに、イーブイの運命は大きく動き出す。
――
☆作者名をルビー→カーネリアンに変更しました。今後はカーネリアン表記になりますので、よろしくお願いします。

☆ストーリーを変更してます。

初めまして、カーネリアンと申します。
こちらはポケモン不思議のダンジョンシリーズを元にした二次創作です。


※注意事項
・数年前のリメイク作品です

・原作にない、捏造や独自解釈を多分に含みます。またタイトルは探検隊ですが、救助隊の要素が多めになっています

・登場ポケモンは、ガラル地方までに登場したポケモン

・ポケモンの喋り方は、作者のイメージです

・メガシンカ、Z技等の要素はでません

・不定期更新です。

それでは、お楽しみ頂けると幸いです。

Chapter1 色違いのイーブイ
>>12

Re: ポケモン不思議のダンジョン 虹の探検隊 ( No.16 )
日時: 2020/10/29 20:41
名前: カーネリアン ◆14iGaWqIZs (ID: 66mBmKu6)

>>謎の女剣士さん
 お久しぶりです!
 ルカリオ、イーブイの気持ちを波導で読み取っていますが敵対心に満ちているので辛いところだと思います。
 イーブイは相当なひねくれ者です。
 親しくなるまで時間を要しますが、その過程を楽しんで頂けると嬉しいですね。

 それでは、コメントありがとうございました!

Re: ポケモン不思議のダンジョン 虹の探検隊 ( No.17 )
日時: 2020/11/26 20:03
名前: カーネリアン ◆14iGaWqIZs (ID: 66mBmKu6)

「ああ、そうだ。木の実を持ってきた。お腹が空いていると思ってな」

 話題をそらすように、リオルは持ってきた皿を差し出した。
 中には蜜で煮込まれ、柔らかい形状となったモモンの実がある。蜜色のそれからは、甘い香りが漂いイーブイの鼻腔をくすぐった。
 イーブイは興味がなさそうに視線をそらしたが、白銀の耳はピクピク動いている。
 正直言えば、長いこと絶食状態にあったイーブイにとってこのモモンの実は魅力的だ。
 しかし、何が入っているか分からない以上口にしたくはない。
 育て親には、いたずら半分で何度薬を盛られかけたことか。

「モモンの実を、ミツハニーの甘い蜜で煮詰めたものだ。栄養たっぷりだ。解毒効果のあるモモンの実に、毒は入れられないな」
(……解毒の効果がある、モモンの実を入れる馬鹿はいないか)

 リオルの言うことにも、一理あると考えたイーブイは不服そうに振り向いた。
 あくまでリオルとは、視線を合わせず。目の前に出された、モモンの蜜煮の匂いを嗅いでみる。しつこいくらいに嗅ぎ終えると、イーブイはようやく一口だけモモンの蜜煮をかじった。

(これは……)
 
 口いっぱいに広がる蜜の濃厚な甘さと、桃の甘酸っぱさ。確かに一口食べれば、全身にエネルギーが回りそうな美味しさである。
 しかめ面が一瞬、驚いた顔になり。
 イーブイは前足で皿を手繰り寄せ、リオルに背を向けいそいそと食事を始めた。
 安全な食べ物だと分かり、食欲に負けたイーブイは食べ始めたが。リオルは、まだ信頼できないのだった。
 
 当のリオルは、イーブイに食欲があるのを見て安心しているようだ。

「思ったより食欲があるようで、安心した。これなら、元気になるのも早そうだな」

 ゆっくり、噛みしめるように食べ。イーブイは、モモンの蜜煮を完食していた。
 その後、リオルが皿に水を入れて出すとそれも飲み干していた。

「……で、何が目的なのよ」

 相変わらず警戒気味なイーブイに対して、リオルはなんて事のないように笑う。

「目的も何もない。怪我人がいたら、看病するのは当然だろう」
「見知らぬポケモンなのに?」
 
 知らぬ他者に親切にできるとしたら、何かしら下心があるか逆にお人好しかのどちらかだろう。このルカリオは、どちらなのだろうか。

「さすがの私もお人好しではない。誰彼構わず、看病したりはしないな。けれど、イーブイ。君は違うんだ。波導的にピンと来たと言うべきか……多分、理屈では説明できない」

Re: ポケモン不思議のダンジョン 虹の探検隊 ( No.18 )
日時: 2020/11/26 19:11
名前: あおい (ID: 66mBmKu6)

お初。
不思議のダンジョンシリーズが好きなので来ました!
イーブイがポケダンの主人公とは思えないほど、人嫌いですね。これからどうなるか楽しみ!

Re: ポケモン不思議のダンジョン 虹の探検隊 ( No.19 )
日時: 2020/11/26 21:40
名前: カーネリアン ◆OkvzCxnsU. (ID: 66mBmKu6)

「……変なリオルね、あなた」
「そうだな。自分でも、よく分からないな」

 と、リオルははっとした顔になる。

「イーブイ。君には帰る場所はあるのか?」
「ないわよ」

 イーブイは大したことがないように返事をするが、リオルは仰天する。目を大きく見開き、ひっくり返りそうな勢いであった。

「これから、どうやって生活していくつもりなんだ!?」
「さあ、適当に生活するわよ。別にあなたには関係ないでしょ」

 会話をするのも面倒だと言わんばかりに、イーブイはぷいと横を向いた。しかし、リオルとまためげない。わざわざイーブイの前に回り込むと、顔を近づけてきた。

「君をこのまま放っておけば、また無謀なことをしかねないだろう。心配なんだ」
「……好きにすれば」

 しつこいリオルに根負けしたイーブイは、面倒くさそうに返事をする。それを肯定的に受け取ったらしく、リオルはイーブイの前に座り込んだ。

「そうだ。行く先がないなら、私と探険隊をやってみないか?」

 イーブイの耳がピクリと動く。

「探険隊ですって?」
「探険隊は知っているか?」
「ポケモンを助けて金を稼ぐ、偽善者の集まり」
「そんな言い方はないだろう」

 あんまりな言い方をするイーブイに、リオルはむっとして反論する。

「ここ最近、世界は災害に溢れ困っているポケモンが多く存在している。そんなポケモン達を助けるのが、探険隊。偽善のポケモンも確かにいるが、優しさや正義感で行っているポケモンがほとんどだ」

 興味がないのか、イーブイはしかめ面をしている。

「探険隊は未知の土地を冒険する、開拓者でもあるんだ。洞窟、海、滝……そこには未知の出会い、ひょっとしたらお宝があるかもしれない。この世の中溢れているたくさんの不思議、それを求めるのもまた探険隊だ」
「お宝ねぇ。しょせんは、夢物語でしょ」

 キラキラと瞳を輝かせるリオルと対照的に、イーブイは冷めた態度をとっていた。彼女は、宝などに夢を見る性分ではないらしい。

「確かにな。でも、世の中には解明できない謎が確かにあるんだ。私の父でも解明できなかった、な」
「あなたの父親、探険隊なの?」
「ああ。ルカリオのレオンと言えば、それなりに名が通った探険家だった。……私が幼い頃に、病で亡くなったがな」

 それだけ言うと、リオルは部屋の隅にあるテーブルの上から何かを持ってきてイーブイの前に置いた。
 見た目は鍵のような形をしていた。アメジストを削り作られた鍵らしい。イーブイが前足で触れるとひんやりとしているが、微かに熱を感じる不思議な代物だった。しかも、上部には何かを装着するような突起もついている。

「何なの、これ」
「私の父、ルカリオが探険家をしていた時に見つけたアイテムらしい」

Re: ポケモン不思議のダンジョン 虹の探検隊 ( No.20 )
日時: 2020/11/26 22:43
名前: カーネリアン ◆OkvzCxnsU. (ID: 66mBmKu6)

!あおい様
 コメントありがとうございます。確かにイーブイはポケダンの主人公らしくないですよね;;人嫌いですが、徐々にポケダンらしくリオルと信頼できるパートナーにしていく予定なので楽しみにしていてください。


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