二次創作小説(新・総合)

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食事と戦闘~白と黒のハーモニー~
日時: 2021/09/18 13:54
名前: モンブラン博士 (ID: e1WTIp3A)

食事と戦闘が大好きなモンブラン博士です。
この作品には私が愛するキャラ達の美味しく食べる光景や迫力のある戦闘を存分に詰め込んでいこうと思います。
時に甘々、時に激辛。全く異なる作風の白と黒のハーモニーを堪能ください。

食事
>>1>>11>>12>>13>>14
>>15>>16>>21


戦闘
>>2>>3>>4>>5>>6
>>7>>8>>9>>10>>17
>>18>>19>>20




Re: 食事と戦闘~白と黒のハーモニー~ ( No.2 )
日時: 2021/09/16 20:55
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

「かすみちゃん、負けないわよ」
「果林先輩も可愛いところありますけど、世界でいちばん可愛いのはかすみんですからね」
「お黙り」

中須かすみは自らを最も可愛い存在と自負していた。他のものならば負けてもいい。けれど、可愛さに関してだけはどこの誰にも譲るわけにはいかない信念がある。
対する朝香果林はかすみの2歳上で、セクシーで刺激的なパフォーマンスを魅力としているアイドルだ。胸にある3つ並んだホクロをトレードマークにしている。
可愛いとセクシー、背反するふたりの対決が始まる――
中須かすみVS朝香果林

Re: 食事と戦闘~白と黒のハーモニー~ ( No.3 )
日時: 2021/09/16 21:08
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

中須かすみの身長は155㎝、朝香果林は167㎝と身長差にかなりの開きがある。
しかも、果林は見た目通りに手足が非常に長い。果林はフッと口角を上げて笑い、手招きをした。かかってこいと挑発しているのだ。年長者であるが故の大人の余裕と言ったところか。
しかし、かすみにとっては嘲笑されたように感じ、怒り心頭で突進していく。

「ムッキー!」

左右の打撃を放つが、果林は柔軟性を活かして上体を反らすことにより、全て躱す。
かすみは無策で幾度となく打撃を放つが一撃もヒットしない。やがて、肩が上下に揺れた。
両腕はだらりと下がり、荒い呼吸を吐き出している。試合開始序盤から飛ばしたのだ。スタミナのロスはかなりのものだ。一方の果林はかすみの打撃を掌で受け止め、妖艶に微笑む。

「スタミナ配分を考えないとダ・メ・よ」

Re: 食事と戦闘~白と黒のハーモニー~ ( No.4 )
日時: 2021/09/16 21:26
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

軽くウィンクをしてからガラ空きとなっているかすみの腹に膝を叩き込む。

「うげぇっ」

直角に曲げられた膝が腹に食い込み、かすみは唾を吐き出した。体勢が前のめりになったのを見計らい、果林は鎌のようなしなやかな動きでかすみの側頭部に蹴りを打ち込んだ。
悲鳴も無く、かくんと崩れ落ちるかすみの身体。両膝を地に突き、上半身こそ起きているが、まるで糸の切れた人形のように反応が無い。たったの2発で負けてしまうのか。相手のあまりの弱さに失望を覚えたのか、果林は嘆息し、踵を返そうとする。勝負はついたのだから長居は無用。その時、背後に気配を覚えた。慌てて振り返り、目を大きく見開く。
KOされたと思い込んでいたかすみが立ち上がってきたではないか。
そして震える手で果林の肩を掴み、告げる。

「まだ勝負は終わっちゃいませんよ、果林先輩!」
「ウフッ、面白くなりそうじゃない」

Re: 食事と戦闘~白と黒のハーモニー~ ( No.5 )
日時: 2021/09/16 21:35
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

果林は後輩の戯れに少しばかり付き合うことにした。彼女にとってかすみは可愛い後輩だ。
まるで子犬のように優しく接してこそ大人というものではないか。それに、その方が自分らしい。
果林は無防備で構えた。子犬がじゃれているのを防ぐ大人はいないという考えからだ。
実際、体格で勝る果林にとってかすみの打撃など全く効果がない。リーチに差があるので、威力は随分と異なり、拳の大きさも違うので幾ら殴られても平気だった。
猪突猛進のかすみの打撃。先ほどと何も変化はない。相変わらず学習能力が低いのね。
でも、そこがたまらなく可愛いのよ。一生懸命頑張ってもおばか王の学力。大人の私とは、比べるまでもない。果林はかすみの腕をとって、ロープに放り投げる。
四方を三本のロープで囲んだリングで戦っているので、どこへ投げてもロープがある。
かすみの小柄な体は背からロープに当たると、反動で飛んできた。果林は目を光らせる。
足を前蹴りの状態で伸ばして待機。予想通りかすみは足に衝突し、ダウン。
果林はカウンター蹴りを食らわせたのだ。
倒れ伏すかすみに止めの踏みつけ。しかし、かすみは寸前で回避し、ゴロゴロと場外まで転がっていく。予想外のかすみの反応に一瞬呆気に取られていた果林だが、すぐに笑った。

「成程。あの子、リングアウトを狙っているのね」

Re: 食事と戦闘~白と黒のハーモニー~ ( No.6 )
日時: 2021/09/17 05:17
名前: モンブラン博士 (ID: e1WTIp3A)

リングから外に出て20カウントが経過すればリングアウトが確定する。もちろん、その間に戻れば無効となるが、かすみのダメージは深い。しかし、果林は警戒を解かない。
自分は何もせずにリングで佇んでいればいい。セクシーなポーズを取れば、観客の受けも上々だろう。そうしている間に時間が経過すれば、かすみは自動的に負けが決まる。
だが、もしも――
頭の中に微かな予感がよぎり、果林は汗を流した。
まさかね。あの子がそんな知恵があるとは思えない。
カウントは進み、早くも10となった。
かすみはフラつきながらも立ち上がると、自分の両頬を指でつついたお決まりのポーズをして、口を開く。

「ここからは、かすみんの可愛い反撃だよ~?」


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