二次創作小説(新・総合)

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【Lunatic Play EPISODEⅡ】【完結】
日時: 2022/03/30 15:18
名前: ウィオ (ID: ryagdTnR)

【Lunatic Play(ルナティック・プレイ)】とは?

3匹の【狼】から逃げ惑い、賞金を獲得する遊戯である。
敵は狼だけでなく、逃亡者を見つけ次第襲いにかかる【フラウド】も存在する。

深夜、アメリカにある廃校になった大きな学校に集められた28人の逃亡者。
果たして、賞金を手に入れられる者は現れるのか。


【ルール】
・今回から時間内を逃げ切るのではなく、最後の一人になった者が賞金を獲得できる。
・狼は「逃亡者」を見つけ次第、襲い掛かってくる。狼に3回噛まれると「失格」となり、地下牢(逃走中で言う牢獄)行きとなる。
・狼に攻撃した者は即失格だが噛まれている者を助けることはOK。
・助けられても噛まれた回数はリセットされない(1回噛まれたら後2回で失格となる)。



GOOD LUCK, FUGITIVES.




※注意事項
・設定の少ないキャラはオリジナルの設定を含ませております。
作者わたしは海外の作品は英語版しか見ない主義なので、海外製のキャラの口調・一人称などは自分のイメージで決めております。なので公式邦訳とは一人称・口調が違います。
・このシリーズの作風はホラーゲームを意識してるのでダーク・シリアスな要素が多々含まれております。
 それらに地雷を持っている方は閲覧や応募をお控えください。

それでもよろしい方はどうぞ。




~逃亡者~ ※【】内は作品名

レッド・マッカーサー(Red McArthur)【Southpark】{2}
カレン・マコーミック(Karen McCormick)【Southpark】{2}
べーべ・スティーヴンス(Bebe Stevens)【Southpark】{1}
ジェニー・サイモンズ(Jenny Simons)【Southpark】{2}
ミリー・ラーセン(Millie Larsen)【Southpark】{2}
パウダー・ターナー(Powder Turner)【Southpark】{1}
バローラ(Ballora)【Sister_Location】{2}
ミニリーナ(Minireena)【Sister_Location】{2}
ビディバブ(Bidybab)【Sister_Location】{1}
フレイキー(Flaky)【Happy_tree_friends】{1}
ラミー(Lammy)【Happy_tree_friends】{1}
ジェフ・ザ・キラー(Jeff_the_killer)【Creepypasta】{2}
スレンダーマン(Slenderman)【Creepypasta】{1}
クロックワーク(Clockwork)【Creepypasta】{1}
ソヌ・ミン(선우 민)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{2}
シュエル(슈엘)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{1}
イリザベス・ファウスト(Elizabeth Faust)【Fausts Alptraum】{2}
ホムンクルス(Homunculus)【Fausts Alptraum】{1}
平安名 すみれ【ラブライブ! スーパースター!!】{1}
ステラ【フラワーナイトガール】{1}
不死川 玄弥【鬼滅の刃】{1}
ユニ【プリンセスコネクト!Re:Dive】{1}
メルラン・プリズムリバー【東方project】{1}
モンブラン博士【作者組】{1}
琴葉姫【作者組】{1}
エイジア【作者組】{1}
konakun.【作者組】{1}
武勝龍 景丸【作者組】{1}






△今回も参加者は全員海外のキャラオンリー!
△退屈な嫌いなイリザベスは今回も睡眠しちゃう!
△バローラさんに弱いミニリーナちゃん!
△怖いビディバブ!
△果たして、誰が賞金を手に入れるのか?

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.27 )
日時: 2021/10/31 21:23
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

私もkonakunさんも脱落し残り12人になりましたね。矢に狙われなかっただけマシなのかもしれませんね。狼を逆に倒したら不名誉ですし、抵抗せずに噛まれたので結果的に良かったかもです。
普段は噛みつく側ですが今回は噛まれる側の気持ちがよく分かった気がします。

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.28 )
日時: 2021/11/01 20:35
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

>モンブラン博士さん

モンブラン博士さんとkonakun.さんは残念ながら地下牢送りとなりました;
フラウドの賞金をプラスさせなかったので確かにフラウドにやられるよりはマシですね。

狼を倒すことはできないという設定です。

噛みつかれる側になると一気に恐怖感が出て来ますよね←


では!

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.29 )
日時: 2021/11/01 20:35
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「Fraud」


クロックワーク「姿を見せてくれてありがとうよ、フラウド。――いや」























クロックワーク「スレンダーマン」















スレンダーマン「バレてしまいましたか……」


今回のフラウドの正体は、スレンダーマンであった。


クロックワーク「紳士的な口調のあんたが人を襲うような真似をしていたとはね。驚きだよ。人様を4人も……」

スレンダーマン「何を驚いているのです? 私は怪人。襲うことに抵抗は一切ございません。幼き者を襲うのが私の仕事でございますので」

スレンダーマン「貴方は情緒不安定。大人しくしていると思えば、突然人を襲い出すことがある殺人鬼。私と似たような存在。貴方がたが咎める立場では無いと思います」

クロックワーク「あたしは情緒不安定な奴になりたくてなってんじゃないよ……あいつのせいで、あたしの彼氏は……」


クロックワークが手に持っているナイフが震えている。彼女の顔がみるみる内に険しくなっていく。


スレンダーマン「……彼氏のことを思い出しているのですか?」

クロックワーク「アハハ……そうだ。ああ、あたしは一体何なんだ、ゴミか? まともか? 何だろ?」


そしてどんどん狂っていく、クロックワーク。


ジェフ「なあアンタら、僕抜きで話し合うなよ」

スレンダーマン、クロックワーク「!」


そこにジェフ・ザ・キラーがやってきた。


ジェフ「殺人鬼同士の会話なら僕も呼んでくれていいだろ? ああ、悪いな、面白い話に割り込んじゃって」

ジェフ「――どうやら戦いが始まりそうな予感がするな。クロックワーク、そこのフラウドを殺すのか?」

クロックワーク「ああ……そうだ……殺す……彼氏のこと、思い出した、から……切り裂いてやる!!」


その時、クロックワークは左目を光らせた。すると彼女以外の全ての者の時がピタリと停止した。
彼女の左目は特別な目であり、時計の模様をしている。そしてその目を光らせると「時間停止」の特殊能力を発動できる。勿論停止させている間、彼女は好きなように動ける。

そしてクロックワークはナイフを持ったまま力を込めて、スレンダーマンの腹を切り裂く。彼の腹に大きな裂け目が現れる。だがそこから血は出ていない。


クロックワーク「――Your time is up.」


その言葉を発した瞬間、スレンダーマンの裂け目から血が噴き出した。先ほどの言葉は時間停止を解除するワード。彼女以外の時が再び再生されたのであった。


スレンダーマン「……流石は時間停止能力の持ち主でございます……」


スレンダーマンは腹を押さえながら、倒れた。




【スレンダーマン    失格    残り11人】




ジェフ「おお! もしかしてクロックワークお得意の時間停止攻撃かい? やるねえ!」

クロックワーク「はあ、はあ……ハハハハハ、ちょっと、落ち着けたよ、アッハハハハ……!」


やりたいことが行えて、気持ちがスッキリした彼女なのであった――。


ジェフ「……」

ジェフ(だけど、彼氏のことについては……ご愁傷様)









ピコン!


琴葉姫「『フラウドのスレンダーマンが失格となり、残り11人となった』」


ミン「フラウドってスレンダーマンって人だったんだ……一度も遭わなくて良かった……」











その頃、学校の5Fの廊下にて――。


琴葉姫「スレンダーマンって奴がステラちゃんを襲ったのか……許せん! ゲームが終わったらとっちめてやる!」


クロックワークに倒されたことを知らない、琴葉姫。そんな彼女の近くに――


ミン「ん、日本の人じゃん!」


ソヌ・ミンが通りかかった。


琴葉姫「えーっと、ミン、だっけ? フラウド、やられたよな?」

ミン「うん。これで敵は減ったね」

琴葉姫「だが私は許さん。ステラちゃんを撃破しやがって……」

ミン「ステラ?」


その時、一匹の狼が涎を垂らしながら二人に近づいてくる。その二人は気づいていない。狼が二人を睨んだ瞬間、ダッシュしてきた。


ミン「――ちょっ、狼が来てるよ!!」

琴葉姫「えっ!?」


二人は咄嗟に逃げ出す。狼の標的は――






































琴葉姫「くっ!」


ミンの後ろにいる、琴葉姫だ――。懸命に逃げ続けるも、あっという間に距離を詰められていく。


狼「ガルルルルルルル!!」

琴葉姫「止めろおおおおお!!」


抵抗も空しく、三度噛まれてしまった――。



【琴葉姫    失格    残り10人】



これで作者勢は全滅だ――。









ピコン!


ミニリーナ「『琴葉姫が狼に三度嚙まれ失格となり、残り10人』となった」


ミン「さ、さっきの日本の人やられちゃったんだ……ごめん……」





---------------------------------------------------------------------------------


その頃、Lunatic Playのゲームマスターは学校の周辺にある森を散歩していた。


ゲームマスター(……フラウドがやられたか。では、新たな敵を追加しよう)


ゲームマスターは自身の特殊能力である「監視」で、現在のゲームの状況を完全に把握できる。ゲームマスターは、新たな情報を逃亡者たちのスマートウォッチに送信した。






その時、学校の運動に無数のドロドロとした謎の液体が出現した。その液体がどんどん変形していき、人の形になった。それは片目が空洞であり、口は耳元まで大きく裂けている。身体中からドロっとした体液が出ている。


ゾンビ「うう……あああ……」


そう、それはゾンビなのであった――。


---------------------------------------------------------------------------------





ピコン!


ミニリーナ「なんだよ、立て続けに……『お知らせ』?」



パウダー「『学校の運動場に大量のゾンビが出現した』。ゾンビぃ!?」



ユニ「『逃亡者を襲うために徘徊しており、逃亡者を見つけ次第襲いにかかってくる』」



レッド「『ゾンビに襲われても失格になることは無いが、数が異常に多く、そして群れる習性があるのでゾンビの群れに一度囲まれると抜け出せない』」



ジェフ「『ゾンビはゲーム終了までエリアを跋扈している。気を付けたまえ』」



クロックワーク「『因みにゾンビに攻撃しても大丈夫だ、何のペナルティも科されない』」





-----------------------------------------------------------------------------


【学校の運動場に大量のゾンビが出現した。
 逃亡者を襲うために徘徊しており、逃亡者を見つけ次第襲いにかかってくる。
 ゾンビはゲーム終了までエリアを跋扈している。
 因みにゾンビに攻撃しても何のペナルティも科されない】



----------------------------------------------------------------------------





ユニ「狼だけでなく、ゾンビも……? 一体どういった特性を持っているんだ?」





ミン「わ、私怖いよ~!!」









その頃、レッドとカレンは今も体育館の中で休憩していた。


レッド「ゾンビね……」

カレン「レッドお姉ちゃん……」


カレンはより不安になって、レッドに抱き着く。


レッド「安心しなさい。ゾンビが来たら私が守ってあげるわ」

カレン「うん……ありがとう」


その時、体育館の扉が勢いよくバンッ! と開いた。それに驚くレッドとカレン。誰かが体育館に入ってくる――。





















パウダー「あーっ、レッドー! 元気ー!?」


パウダー・ターナーであった。


カレン「よ、良かった……ゾンビじゃないんだ」

パウダー「あ、ごめんね、驚かせちゃって……ところで、ここで何してたの、二人とも?」

レッド「休憩中よ」

パウダー「ほうほう。運動場にはゾンビがいるから気を付けたほうがいいよっ!」

レッド「知ってる」

パウダー「がびーん!」

カレン「……ところでさ、思ったんだけど……なんだかパウダーお姉ちゃんって、レッドお姉ちゃんに凄く似てるよね」

パウダー「え、そうかなー?」

レッド「見た目だけよ。私の性格はこんな単純すぎる子とは違うっていう自負があるわ」

パウダー「むー! 単純すぎるとは酷いよー!」

レッド「酷いかしら?」










その頃、ユニはゾンビのことを気にかけながら、学校の6Fの廊下を歩いていた。


ユニ「今運動場に出現したばかりだから、まだ学校の中までは来ていないはず……」


ゾンビを気にするのはいいが、狼も気にするべきだ。彼女に一匹の狼が近づいてきている。彼女はそれに気づいていない。


ユニ「ゾンビ……一体どんな風に襲い掛かってくるんだ?」


その瞬間、狼がユニに飛び掛かってきた。


ユニ「!?」


突然の出来事だったため、ユニは逃げる暇も無く襲われてしまう。


ユニ「うがああっ!!」


必死に抵抗するが、結局は三度嚙まれてしまった――。




【ユニ    失格    残り9人】











ピコン!


パウダー「『ユニが狼に三度嚙まれ失格となり、残り9人となった』」


ジェフ「ゾンビにやられたんじゃないんだな……」










クロックワーク「……ほう、こいつらがゾンビか」

ゾンビ「ウウウ、アアアアア……」


興味本位で運動場に行ったクロックワークが、無数のゾンビが遅いスピードで運動場を徘徊している場面を発見する。


クロックワーク「中々に汚い奴らじゃないか。攻撃しても問題無いなら始末させてもらうよ」


彼女はナイフを取り出し、ゾンビの無数の群れに特攻する。そして彼女は左目を光らせた。彼女以外の時が停止する。


クロックワーク「時を止めてしまえばリスクはほぼ皆無」


彼女はナイフで手際良く、ゾンビの頭を次々と切り裂いていく。


クロックワーク「……そろそろ引き返さないとまずいね」


永遠に時間を停止させられるものではない。時間停止のタイムリミットが近づいてきたため、群れの中から抜け出した。彼女が抜け出した瞬間、時が動き出す。


ゾンビ「ウウウ、アアアアア……」

クロックワーク「……あんまり減ってないようだね、まあ、こんだけいれば当然か。逃げよう!」


時間停止は連続では使えず、しばらく間を置かないといけない。また使えるようになる時が来るまで、彼女は逃げることに専念することに決めたのであった。











イリザベス「……なんか変な声がするわね……」


砂場で寝ていた彼女が、ゾンビの呻き声で目を覚ます。無数のゾンビが運動場を徘徊している光景を見て目を見開く。


イリザベス「あら、何かしらこれは……」

ジェフ「メール見てないのかい? 敵が増えたんだよ」


そこにジェフ・ザ・キラーが通りかかる。


ジェフ「あいつら、逃亡者を見つけたら襲いにかかってくるんだ。あいつら、走ることを知らないのか逃亡者を見つけても歩きで追いかけてくる」

ジェフ「現にほら、ゾンビが歩きでこっちに向かってきているだろ?」

イリザベス「ほんとね……どうする?」

ジェフ「倒す」


ジェフがナイフを取り出して、ゾンビの群れに特攻する。ゾンビを殺さないように、次々と肩だけを切り裂いていく。


ジェフ「ハッハッハ!! 何かを切るってのは楽しいな!!」

イリザベス「……狂ってるわね」










ミン「うわっ、あれ、全部ゾンビ……!?」


その頃、ミンは学校の最上階である8Fの廊下にいた。その廊下の窓から運動場を覗いている。


ミン「うえっ、気持ち悪……集合体恐怖症の人には地獄じゃん、あれ……見ないようにしよ」









一方、体育館にて。


パウダー「ところでさ、二人ともどうするの? ゾンビいるけどさ」

レッド「体育館に籠っていくわ。大人しくしていたら見つからないかもしれないから……」

カレン「私も……」

パウダー「そうだね……ねえ、あたしもこの中にいていい?」

レッド「いいわよ。ただし変な行動を起こさないようにね」

パウダー「勿論です!」


その時――



























狼「ガルルルルルルル!!」

レッド、カレン、パウダー「!?」ビクッ


突如、二匹の狼が体育館の中に突入してきた。


パウダー「狼ぃ!?」

レッド「くっ、逃げるわよ!」


レッド、カレン、パウダーの三人は2階へ逃げようと、階段を目指す。しかし、その途中でパウダーが転んでしまう。


カレン「パウダーお姉ちゃん!!」

パウダー「ひっ……!!」


パウダーは起き上がろうとするが、その前に二匹の狼に襲われてしまった。


パウダー「ひぎゃあああああ!!」





【パウダー・ターナー    失格    残り8人】





レッド「パウダー!! ――ごめんなさい!」


レッドはカレンと共に急いで二階へ逃げ込んだ後、二階へ続く扉のカギを閉める。二匹の狼が何度も何度もその扉を物凄い勢いで叩く。


カレン「レッドお姉ちゃん……っ!」

レッド「大丈夫よ、カレン……」


しばらくした後、その二匹の狼は諦めて体育館を出て行った――。


カレン「うう……怖かったよ……」グスン

レッド「もう大丈夫よ、カレン、狼はいなくなったから……泣かないで」


レッドはカレンを安心させようと優しい言葉をかけて、抱きしめたのであった――。














一方、ミニリーナとビディバブは学校の2Fの廊下を歩いていた。窓から運動場を覗きながら歩いている。


ビディバブ「すっごい数だね。見て、あの群れを相手してる人がいるよ」

ミニリーナ「おお、マジだ……。大丈夫か、あいつ……」

ビディバブ「なんか順調に倒して行ってるみたいだし、心配はいらないんじゃない?」

ビディバブ「ゾンビも結構厄介そうだし、あいつらに見つからないようにしよう」

ミニリーナ「既に厄介なやつが私の隣にいるわい……ずっと付き纏ってくるヤンデレ女より、時々来るバローラのほうがマシだわ」

ビディバブ「?」


その時、ペタ、ペタと足音が聞こえた。ミニリーナが何だ、と疑問に思った後、前方にある曲がり角から6体のゾンビが現れた。


ミニリーナ「げっ、ゾンビかよ!? チッ、邪魔だな、倒すぞ!」

ビディバブ「うん」


そして彼女たちの後ろから10体のゾンビが現れた。


ミニリーナ「――って、後ろからも来てんのかよ!」


合計16体のゾンビが呻き声を上げながら、ミニリーナとビディバブを包囲する。ミニリーナとビディバブはゾンビに抗うが、ゾンビの数の暴力であっという間に二人は身動きが取れなくなってしまった。


ミニリーナ「くそっ、放しやがれ!! クソ共がァ!!」

ビディバブ「邪魔……!! ゾンビ邪魔だよ!!」


その時、16体のゾンビの呻き声を聞いた一匹の狼がミニリーナたちの元にやってくる。その狼が大きく口を開けながら、ゾンビの群れの中に突入する。


ミニリーナ「げっ、こいつ狼――いぎゃああああ!!」

ビディバブ「いた、痛いよぉ!!」


ゾンビに襲われているため抵抗も出来ず、二人共、三度噛まれてしまった――。



【ビディバブ    失格    残り7人】


【ミニリーナ    失格    残り6人】











ピコン!


レッド「『ビディバブとミニリーナが狼に三度噛まれ失格となり、残り6人となった』」


カレン「二人同時にやられたの、これで二回目だね……」






----------------------------------------------------------------------------------------


残り逃亡者……レッド、カレン、ジェフ、クロックワーク、ミン、イリザベスの6人。




続く

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.30 )
日時: 2021/11/01 22:25
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「Fourth sheet of paper and the end result」



カレン「ねえお姉ちゃん……しばらくここにいようよ」

レッド「ええ、そうね……扉には鍵をかけたし、誰も入ってこれないでしょう……」


体育館の2Fに留まることに決めた二人であった。


レッド「……あら? 紙が落ちてるわ」


レッドの近くに落ちてあった4枚目の紙。それをレッドは拾う。その紙には「The vampire brought the zombie with him. We will never forgive that vampire.」と書かれてあった。


レッド「「吸血鬼がゾンビを連れてきた。私たちはその吸血鬼を絶対に許さない」って書いてあるわね」

カレン「吸血鬼……? ゾンビ? 今運動場にいるゾンビさんが吸血鬼さんと関係あるのかな?」

レッド「それは分からないわ……一体何なのかしら?」










その頃、ジェフは今も一人で運動場でゾンビの群れと相手していた。


ジェフ「倒しても倒してもキリが無いな……」


長いこと戦い続けて来たため、息切れしてきた彼。そんな彼の近くに、一人の女性がやってきた。


クロックワーク「ジェフ!」

ジェフ「クロックワーク! 何でここに!」

クロックワーク「ゾンビを倒しに来たに決まってるだろ! 加勢するよ!」


クロックワークは得意の時間停止技で次々とゾンビをナイフで倒して行く。しかし、やはり数は中々減らない――。


ジェフ「なあ……ゾンビ全員倒すの諦めた方がいいような気がするんだ」

クロックワーク「……あたしもそう思った。もう逃げに徹するしかないね」


二人がそう決めた瞬間、一匹の狼が雄たけびを上げた。ジェフとクロックワークを発見したのだ。


ジェフ「!! 狼かよ……不運だ!」

クロックワーク「全く、どいつもこいつもうざいんだよ!」


ジェフとクロックワークはすぐさま逃げ出す。しかしあっという間に距離を詰められていく――。狼はジェフに嚙みついた。


ジェフ「クソが! 噛むんじゃねーや!!」


腕を1度噛まれた後、すぐに狼を振り払い、逃走する。その狼はジェフを睨み据えながら停止している。振り払われた狼は10秒間停止するという仕組みになっている。


クロックワーク「今の内に逃げるよ!」


そしてジェフとクロックワークは、急いで学校の中に逃げ込んだのであった――。















一方、体育館の中に籠っているレッドとカレン。


レッド「こっちにゾンビが入ってこなきゃいいんだけど……」

カレン「うん……」


その願いも空しく、大量のゾンビが呻き声を上げながら体育館に入ってきた。


カレン「あれ、ゾンビさんじゃ……」

レッド「大丈夫よ……扉のカギは閉めてあるし……!」


50体ほどのゾンビが体育館の中にいる。その中の10体が2Fへ続く扉を叩く。


カレン「ひっ!」


10体が強い力で扉を叩き続けると、その扉は壊されてしまった。その10体が2Fに入り込んでくる。


レッド「逃げるわよ!」

カレン「でも、逃げ道が……!」


1Fへ続く階段は大量のゾンビがいるため、使えない。レッドがどうやって逃げようか考えていると、一つのアイディアが思い浮かんだ。レッドはカレンを背負う。突然背負われたカレンは困惑する。


カレン「お、お姉ちゃん?」

レッド「はあっ!」


そしてなんと、2Fの廊下から1Fへ飛び降りた――。レッドは無事に着地し、カレンを背負ったまま、体育館を脱出した。


レッド「カレン、大丈夫?」

カレン「う、うん、大丈夫! それにしてもお姉ちゃん凄いなぁ……2Fから飛び降りるなんて……」

レッド「大した高さじゃなかったからね」










その頃、ジェフとクロックワークがゾンビと狼との距離を離すために、懸命に学校の1Fの廊下を走り続けていた。


ジェフ「ここまで来れば、もう来ないだろう……」

クロックワーク「あんな汚い奴らに捕まるのはごめんだよ……勿論、狼にも」


息切れしている二人の近くに、一人の少女が通りかかった。


ミン「ふ、二人とも……? 大丈夫?」

ジェフ「? ああ、女の子か……。さっき狼に追われてな……死にもの狂いで逃げて来た」

ミン「狼から!? あんな速い敵からよく逃げられたね……」

クロックワーク「ジェフが狼を振り払ったんだ。それはそうと、1Fは危ないよ。ほら、ゾンビが入ってきている……」


クロックワークがミンの後ろを指さす。ミンが後ろを振り返ると、確かにゾンビがいた。30体ほどのゾンビだ――。


ミン「ひいっ!」

ジェフ「上階へ逃げるぞ!」


ジェフ、クロックワーク、ミンの三人は上の階へ逃げて行った。











レッド「何処に逃げましょうか……隠れられる場所を探さないと」

カレン「お姉ちゃん、無理しないでね……ずっと私なんかのことを気にかけてるでしょ……」

レッド「言ったでしょ、「守る」って。私は大丈夫だから、心配しないで」


レッドはカレンを安心させようと、軽く微笑んだ。


カレン「お姉ちゃん……」


その時、一匹の狼がレッドとカレンを発見し、彼女たちの背後から襲い掛かってきた。


狼「ガルルルルルルル!!」

レッド「!」

カレン「ひいいっ!!」


レッドは咄嗟にカレンを遠くへ投げ飛ばす。


カレン「いった……レ、レッドお姉ちゃん!!」

レッド「行きなさい!!」

カレン「でも――」


カレンが躊躇している間に、レッドは何度も狼に噛まれる。


レッド「っ――」ガクッ



【レッド・マッカーサー    失格    残り5人】



カレン「あ、ああ……」


レッドはカレンを逃がさせようと、自ら囮になった。その気持ちを察したカレンはすぐさま逃げ出した。


カレン「お姉ちゃん、ごめん……ごめん……ごめんね……!!」









その頃、ジェフとクロックワークとミンは最上階の8Fまで逃げ込んでいた。


ジェフ「ぜえ、ぜえ……ここまで来れば、流石に今度こそ大丈夫だろう……」

クロックワーク「でも油断は出来ないよ」

ジェフ「分かってるさ……」

ミン「……」

クロックワーク「? 何だいミン、目見開いちゃって」

ミン「いやあ、白い顔の人見てて思ったんだけど……」

ジェフ「僕?」

ミン「うん……貴方って見かけによらず、結構いい人なんだなって思ったよ。初対面の私をこうやって助けてくれたから……」

ジェフ「いい人、か……その言葉は嬉しいけど、僕はいい人なんかじゃないんだ」

ジェフ「僕は殺人鬼だ。「殺し」をしている時点で僕は「いい人」なんかじゃないさ」

ミン「でも、私を助けてくれたじゃない? 私、貴方が殺人鬼でも嬉しいよ」

ジェフ「……変わった子だね、君は。まあ、嬉しいんだけどさ」

ミン「でも、やっぱ殺人鬼ってだけで怖いわぁ~……」

クロックワーク「あたしも殺人鬼なんだけど……」

ミン「え? マジ? え? このゲーム、殺人鬼多くない?」



因みにスレンダーマンも殺人鬼だ。ジェフ、クロックワーク、ミンの三人が話し合っているところに、一匹の狼が近づいてくる。その狼に気づいたジェフ。



ジェフ「!? 狼が来ているぞ!」

狼「ガルルルルルルル!!」


一匹の狼が恐ろしい目つきで、更に猛烈なスピードでこちらへ走ってくる。


ジェフ「ミン! 僕が囮になるからその間に逃げるんだ!」

ミン「え!? 逃げるなんて、そんなこと――」

クロックワーク「あたしも囮になるよ。最後は誰かの役に立って終わりたいんだ」

ジェフ「僕も同じだ。さあ、行ってくれ!」

ミン「……ごめんなさい!」


ミンは悩んだ後、ジェフとクロックワークの気持ちを無駄にできないと思い、逃げ出した。


ジェフ、クロックワーク「来い、クソ野郎!!」

狼「ガルルルルルルル!!」


そしてジェフとクロックワークは狼に襲われ、何度も嚙まれてしまった――。



【ジェフ・ザ・キラー    失格    残り4人】


【クロックワーク    失格    残り3人】











ピコン!


ミン「わわっ!『レッド・マッカーサー、ジェフ・ザ・キラー、クロックワークの三人が狼に三度噛まれ失格となり、残り3人となった』。ジェフさん、クロックワークさん……」

ミン「レッドって人もやられてたんだ……」









一方、カレン・マコーミックは一人で学校の3Fにある教室の中に隠れていた。


カレン「うう……お姉ちゃん……ごめんなさい……私のせいで……お姉ちゃんが……」


教室の隅で蹲りながら悲しんでいた。しかし彼女はレッドの気持ちを無駄にするわけにはいかないと、気持ちを切り替える。


カレン「……ううん、泣いてたらダメだよね……私、最後の一人になれるまで頑張るよ」








ミン「ていうか、もう残り3人……カレン、イリザベス、そして私ってことか……」

ミン「ここまで生き延びて来たからには、絶対に狼なんかに噛まれたくないなぁ……」

ミン「勿論、ゾンビにも襲われたくないよ……」


果たして、彼女の運命はいかに――。









一方、イリザベス・ファウストは――。


イリザベス「ふああああ……安全に寝られそうな場所は無いのかしら……」


こんな状況でも、安全に睡眠できる場所を探している最中であった。そんな彼女の近くに、一匹の狼が――。


イリザベス「眠たいわ……」


しかし彼女は気づいていない。その狼がどんどん彼女に近づいて行く。


狼「ガルルルルルルル!!」

イリザベス「えっ? いだ、いだあああっ!!」


逃げる暇も無く、三度噛まれてしまった。




【イリザベス・ファウスト    失格    残り2人】












ピコン!


カレン「『イリザベス・ファウストが狼に三度噛まれ失格となり、残り2人となった』。イリザベスお姉ちゃん、やられちゃったんだ……」


ミン「これで残ってるのはカレンと私だけだね……」







学校中に跋扈しているゾンビと、運動場を歩いている狼。果たして、どちらが逃亡成功者になるのか――。











ミン「狼、来るな……ゾンビも……!」









カレン「……私、やられたくない……」










狼「グルルルルルル……」













































狼「!」


狼が逃亡者を発見した。その逃亡者とは――


















































































カレン「このまま狼さんが来ませんように……」


カレン・マコーミックだ――。狼が雄たけびを上げながら、彼女のいる教室に突入してきた。


カレン「えっ!? キャアアアアア!!」


突然襲い掛かられたため、逃げる暇も無かった。カレンは抵抗するが、それも空しく終わった――。











カレン「ごめんなさい……レッドお姉ちゃん……」











【カレン・マコーミック    失格    残り1人】

















ピコン!


ミン「え、何々……『カレン・マコーミックが狼に三度嚙まれ失格となり、残り1人となった』……」

ミン「『最後の一人になったソヌ・ミンが逃亡成功者だ』。え、マジで!? オッシャアアアア!!」






≪ソヌ・ミン   逃亡成功   賞金200万円獲得≫





----------------------------------------------------------------------------------------




{地下牢}


ミンとスレンダーマン以外の逃亡者「おめでとー!」

ミン「ありがとう、皆!」

ジェフ「僕たちが囮になった甲斐があったな……!」

クロックワーク「あたし嬉しいよ……!」

ミン「ジェフさん、クロックワークさん……! うん、私、逃げ切った……」

ミン「――ところでさ、牢の隅で伸びてるやつは一体何なの?」

スレンダーマン「ウウウ」ピクピク ←顔面ボコボコ

琴葉姫「この私がフラウドに制裁しておいた。よくも私のステラちゃんを……(#^ω^)」

ステラ「ボクは止めたんですけど……;」

ミン「へ、へえ……;」

琴葉姫「まあとにかく、ミンちゃん、逃亡成功おめでとう!」

ミン「うん!」




ミン「賞金200万円、획득(獲得)!」


ミンとスレンダーマン以外の逃亡者は大きく喜んだ――。




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ゲームマスター「……」


その頃、Lunatic Playのゲームマスターは次のゲームのアイデアを考えていた。


ゲームマスター(……次のゲームも楽しみだな)







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翌日、アメリカにあるとある町にて、二人の少年が雑談をしていた。


少年A「なあ、こんな噂知ってるか? この町の外れにある廃校にゾンビと狼が出たらしいぜ」

少年B「何だよそれ、どこ情報よ~」

少年A「ネットに書いてあったよ」

少年B「おいおい、ネットの情報を鵜呑みにしてんのかよ。ネットの噂なんて信憑性無いぞ」

少年B「――てか、外れに廃校とかあったのかよ。なんて廃校よ?」

少年A「それはだな……」




























少年A「このメリメントタウンにあるディザス高等学校って場所だよ」



















今回のLunatic Playの舞台は、ウィオ版逃走中の第16回「MERIIMENT TOWN AND PARTY」で復活ゲームが行われた廃校なのであった――。


















【THE END】

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.31 )
日時: 2021/11/01 22:27
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

~あとがき~

【Lunatic Play】、完結致しました!
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

明日には第3回のLunatic Playを出す予定です。
次回も作者さんやリクエストキャラを募集します! お楽しみに!



改めてありがとうございました!



では!


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