二次創作小説(新・総合)

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逃走中 ~混迷のWブッキング~[完結]
日時: 2022/07/21 21:00
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

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~まえがき~

こんばんは。オレンジペコでございます。
前作のあとがきで言及した予定よりも大分早いですが、第2回逃走中をスタート致します。
リアルの都合上前作ほど頻繁に更新できないとは思いますが、それでもよろしければお楽しみくださいませ。

ゲームに先立ちまして、下記の注意事項をご一読ください。前作から一部変更されている点もございますので、前作をお読み下さった皆様も今一度ご確認をお願い致します。

〈注意事項〉
・元作品のネタバレはできる限り避けるようには致しますが、不可避な部分も多々ありますのでご注意ください。仮に予期せぬネタバレを喰らってしまっても、当方は一切の責任を負いかねます。
・基本的に近年放送されているゲームをモデルとしているため、エリア内ドラマ・未来ドラマの類はございません。ただし、今回はドラマではないものの、エリア内で起こる出来事がゲームに関わってきます。精一杯執筆は致しますが、初の試みゆえクオリティについてはお察し下さいますようお願い申し上げます。あとオープニングゲームはやります。
・参加募集につきましては今回も見送らせて頂きます。
・感想・ご意見等は大歓迎です! ……が、作者のメンタルが豆腐なため、お手柔らかにお願い致します。当然ながら荒らし・誹謗中傷の類は厳禁です。

お待たせいたしました。それでは、今回も皆様にお楽しみいただけますよう頑張って参ります。

                             令和4年5月24日 オレンジペコ

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今回の舞台は、東京・江東区の大型ショッピングモール!
前回以上にクセの強い22人の逃走者たちが、130分間逃げ回る!
……ところが、同日このショッピングモールでは、地元の人たちが施設を借り切り、地域の子どもたちを対象としたある大型レクリエーションイベントを開催しようとしていた。そのイベントの名は……なんと『逃走中』!?
1つのエリアで2つの逃走中が同時に開催されるという異常事態が、逃走者たちを大混乱に陥れる!
果たしてこの混乱を乗り越え、賞金78万円を手にする者は現れるのか!?

~逃走者リスト(「下の名前の」50音順、作品横の数字は参加回数)~

イケP 【Caligula -カリギュラ-】初

日暮香奈ひぐらしかな 【きんいろモザイク】初

谷川景たにがわけい 【明日あけびちゃんのセーラー服】初

秋月紅葉あきづきこうよう 【ブレンド・S】初

半田真一はんだしんいち 【イナズマイレブン】初

スイートP 【Caligula -カリギュラ-】初

スペクター 【サルゲッチュシリーズ】初

池口千里いけぐちちさと 【逃走中 オリジナルストーリー】初

宇治松千夜うじまつちや 【ご注文はうさぎですか?】初

ディーノ 【ブレンド・S】初

神崎かんざきひでり 【ブレンド・S】初

ブンビー 【Yes!プリキュア5/Yes!プリキュア5GoGo!】初

松原穂乃花まつばらほのか 【きんいろモザイク】初

戸鹿野舞衣とがのまい 【明日ちゃんのセーラー服】初

条河麻耶じょうがまや 【ご注文はうさぎですか?】2

沖田湊おきたみなと 【逃走中 オリジナルストーリー】初

奈津恵なつめぐみ 【ご注文はうさぎですか?】2

工藤結愛くどうゆあ 【逃走中 オリジナルストーリー】2

大城幸也おおしろゆきや 【逃走中 オリジナルストーリー】初

四条璃生奈しじょうりおな 【明日ちゃんのセーラー服】初

染岡竜吾そめおかりゅうご 【イナズマイレブン】初

水上みなかみりり 【明日ちゃんのセーラー服】初

以上、22人

逃走中 ~混迷のWブッキング~ ( No.40 )
日時: 2022/07/15 20:33
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

プツッ!


プツッ!


プツッ! ……


「え、なんか電気消えてない?」

「あれ、なんで?」





「ママー!! こわいよー!!」

「大丈夫大丈夫、電気消えただけだから……」





【30:30】


【30:30】


結愛
「なんなのよ一体……あ、また時間が止まってるわ!」


♪帝国学園との死闘♪ 【イナズマイレブン】


結愛
「って何この曲!?」





谷川
「あ、音源あのラジカセかな……?」


黄色いスーツのおやじハンター
「マイク入ってますよね? じゃあ、始めます!」


「「「はい!!」」」


ピンポンパンポーン♪


アナウンス
『それでは、最後のミッションを……』
キィ―――――ン!!!
黄色いスーツのおやじハンター
『ちょーっと待ったぁーーー!!』


黄色いスーツのおやじハンター(放送)
『あ、あ、あ…………よし。……ワーッハッハッハ! 〇〇区の子どもたちよ、今日の逃走中は楽しんでもらえているかな? 俺はハンターボス! 今いる黒いハンターどもを束ねるボスである!!』





「ハンターボス?」

「……じゃあ!」

「おまえがハンターのおやだまか!」


ブンビー
(ノリいいねぇあの子たち……)





ハンターボス
『さぁて、あと子どもたちはどのくらい……何ぃ? まだ半分近く残っているだとぉ!? 何をやっているのだハンターども!!』


おやじハンターの皆さん
「「「申し訳ございません、ハンターボス様ぁ!!」」」


四条
「すごい、息ピッタリ……」

穂乃花
「相当練習したんだろうね、これ……」


ハンターボス
『まあ、お前たちではこの程度が限界なことなど想定内……子どもたちよ! ここからのおよそ25分間は、ハンター5体をSPハンターに入れ替えてやる! 覚悟するがいい!!』


「えすぴーハンター?」

「多分、今までより強いハンターってことじゃないかな?」

「えー!?」


ハンターボス
『さあ出てこい! SPハンターどもよ!! 子どもたちよ、吹き抜けから1Fが見える子は見るがいい! あ、保護者の皆さん落ちないようにしっかり見ててくださいね』


プシュー!!





SPハンター赤(演:アカオーニ【スマイルプリキュア!】)
「ウハハハハ! 泣き虫ども、どこにいるオニィ!!」


SPハンター黒(演:ステルケンブルク・クラナッハ【ロロナのアトリエ~アーランドの錬金術士~】)
「さあ、この私に勝てるか……!?」


SPハンター青(演:イリス【ざくざくアクターズ】)
「ヘイボーイズアンドガールズ! この私を出したこと、心の底から後悔させてヤル!!」


SPハンター紫(演:天々座理世てでざりぜ【ご注文はうさぎですか?】)
「私たちは強いぞ! どこまで逃げられるかな……!!」


SPハンター白(演:砂木沼治さぎぬまおさむ【イナズマイレブン】)
「25分もいらん……3分で決着をつけてやる!!」





千夜
「あの紫の子リゼちゃんよね……?」


ハンターボス
『というわけだ! 残る約25分間、せいぜいSPハンターの強さにおびえながら逃げるがいい……!』

アナウンス
『くっ……こうなったら皆さん! 緊急のミッションを発動します! これでSPハンターたちを追い返してください!!』





ー指令室ー

オレンジペコ
「じゃあ、っと……!」ポチッ!





シュン!

「緊急のミッションってなんだろう……あれ? これタブレット?」

「すげー! 本物だー!!」


アナウンス
『今、未来の月世界から皆さんの手元に小さなタブレットを転送してもらいました! これで、今9人残っている紫ゼッケンの逃走者の胸に書かれた番号を本部に電話で伝えて下さい!』


秋月
「は!? 胸の番号って……あ、なんか浮き出てきたな」

スイートP
「これが番号……ってことは、まさか……!」


逃走者達の紫のゼッケンに、番号が出現……


アナウンス
『最初は1人、その後は2人通報するごとに、SPハンターを1人追い返すことができますので頑張ってください!』


ブンビー
「……つまり何だね? キッズ達全員が通報部隊に早変わりってことかね!?」


アナウンス
『ただし! 紫ゼッケンの逃走者たちは時間がたつと電話の回線を切っていってしまうので、その前に通報してください! 分かりましたか?』


「「「はーーーーーい!!!」」」


アナウンス
『それでは、ゲーム再開です! 電気つけますね!』


パチ!


【30:30】


【30:29】





SPハンター黒
「では皆行くぞ!」

SPハンター×4
「「「おぉ!!」」」


タイマーが再び動き出し、同時にエリアにキッズを狙うSPハンター5人が放出……そして、彼らを追い返すべく、キッズ達が逃走者の番号を狙う通報部隊と化した!!





結愛
「ちょ……っと何よそれ……!?」





「紫の逃走者いたー?」

「ううん、見てない……待って、いるいるいる!」


SPハンター紫
「どうしたそこの2人? よそ見している場合じゃないぞ!」


「「わぁー!!」」





谷川
「電話線を切るって言ってたけど、どうすれば……!」





ー指令室ー


オレンジペコ
「もちろん、逃走者側にも勝ち目はあるわよ! 相応の難易度ではあるけど!」ポチッ!


そして、逃走者側への最後のミッション……逃走者VSキッズの、全面対決が幕を開ける……!





【30:10】 残り9人
谷川景 秋月紅葉 スイートP 宇治松千夜 ブンビー
松原穂乃花 奈津恵 工藤結愛 四条璃生奈

逃走中 ~混迷のWブッキング~ ( No.41 )
日時: 2022/07/16 18:00
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

ー指令室ー


オレンジペコ
「もちろん、逃走者側にも勝ち目はあるわよ! 相応の難易度ではあるけど!」ポチッ!


ゲームマスター・オレンジペコが発令した最後のミッションにより……





ハンターボックス
「」


シュン!


回線遮断装置
「」


最初のミッションで使用した5つのハンターボックスが、それぞれ赤・黒・青・紫・白の回線遮断装置に姿を変えた!





Prrrr! Prrrr!

メグ
「あ、メール……」


「いた?」

「ううん、こっちには来てないっぽい」


メグ
「わわっ! メール読む間も胸のとこ隠さなきゃ……『ミッション5』」


ブンビー
「『現在、放送にあった通りキッズ逃走者たちがSPハンターを追い返すべく、君たちのゼッケンに表示された番号を通報しようとしている』」


スイートP
「『通報は本部にある5つの電話で受け付けており、キッズが通報を行うとその位置情報が君たち側のハンターにも伝わり、通報を受けたハンターが一斉に確保に動き出す』やっぱり通報部隊よね……」

秋月
「んでこっからが本題か。『一方、最初のミッションで使用した5つのハンターボックスが、それぞれ赤・黒・青・紫・白の回線遮断装置に姿を変えた』」


千夜
「『残り5分までに各装置に対応する色のSPハンターの指紋を認証させることで装置1つにつき本部の電話1つの回線を遮断し、キッズ達から本部への通報を繋がりにくくすることができる』なるほど、通報の受付窓口を閉じちゃうってわけね!」


四条
「『ただし、キッズの通報によりSPハンターがエリアから除外されると、対応する色の装置は消えてしまう』」

穂乃花
「『SPハンターは最初は逃走者1人、以降は2人が通報されるごとにエリアから除外される。気を付けたまえ』本格的にミッションvsミッションってことだね……!」





MISSION キッズ達の通報を妨害せよ!

キッズを狙うSPハンターを追い返すべく、キッズ達が逃走者の番号を狙う通報部隊と化した!

通報は本部にある5つの電話で受け付けており、キッズが通報を行うとその位置情報がハンターにも伝達! 通報を受けたハンターが一斉に確保に動き出す!

阻止するには、ミッション1のハンターボックスが変化した5色の回線遮断装置に対応する色のSPハンターの指紋を認証させ、本部の回線を落とさなくてはならない!





谷川
「『装置位置情報まとめ』……これ最初の(ミッション)メールにも付いてたファイル!」





装置の色と位置情報は逃走者に通知されており、その場所は……

・1F西側、イエローエレベーター前 → 赤(アカオーニ)
・2F西側、スターバックスコーヒー店内 → 黒(ステルク)
・2F東側、LOFT店内 → 青(イリス)
・3F西側、ハローズガーデン(ゲームセンター)内 → 紫(リゼ)
・3F東側、ブルーエレベーター(明治通り側)前 → 白(砂木沼)

の5か所となっている!





ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


しかし、エリアには4体のハンターと……





「あ、あれそうじゃないかな……ヤバい!」ダッ!


50人近くに及ぶキッズ通報部隊……!


SPハンター青(演:イリス【ざくざくアクターズ】)
「イッツトゥーレイト!」ダッ!





ポン……


SPハンター青
「1丁上がりット……ヤレヤレ、とんだイージータスクだナ」

「くっそー! 今に見てろ! おれの友達が紫のやつらを通報すればお前らなんて……!」


さらに、キッズが奇数人の逃走者を通報するごとに、SPハンターと装置は数を減らしてしまう! ハンター追放と通報阻止、2つのミッションが正面から激突する……!!





ー2F西側ー
(当ミッション中のみ再びエリア表記を行います)

メグ
「えーっと、じゃあスターバックスが近いのかな?」





ー3F西側ー

四条
「ハローズガーデンが近い……あ、でも紫のSPハンターさんを見つけないといけないんですよね……」

穂乃花(パーカーの上からゼッケンつけ直した)
「とにかく、近くから誰かしらSPハンター探していこう!」





ー2F中央ー

千夜
「2Fだと……黒か青のSPハンターさんね。スタートがフードコートからなら、まだそう遠くには行ってないんじゃないかしら?」


一斉にミッションに動き出す、逃走者たち!





ー1F東側ー

谷川
「数字が一応手で隠せる大きさなのが救いだけど……でも、気を抜いたらすぐ手離しちゃいそう……」


数字は手で隠せる大きさ、かつ体の前面にしか表示されていないため、その場で静止する限りはキッズ達にバレることはない……





ー1F中央ー

スイートP
「番号は体の前側だけ……なら、2人で向かい合わせになって動けば比較的安全よね! 行きましょう秋月ちゃん!」

秋月
「向かい合わせ…………分かりました! したら、SP(ハンター探しつつ)ひとまず赤の装置目指して……」


「あ、お兄さん番号見せてー!」

「そっちのお姉さんもお願い!」


スイートP
「見れるものなら見てごらんなさい!」

秋月
「あぁ、そう簡単にクリアされてたまるかよ!」


「えー!?」

「ケチ!」





ー2F東側ー

「見せろ見せろー!」

結愛
「お断りよ! ここまで来てあんた達に通報なんてされちゃたまらないわ!」


各所で、逃走者とキッズの争いの火蓋が切られる中……





ー1F・運営本部ー

スタッフ保護者
「もしもし? はい正解です! ご報告ありがとうございまーす!」


誰かが、通報された……!





【28:35】 残り9人
谷川景 秋月紅葉 スイートP 宇治松千夜 ブンビー
松原穂乃花 奈津恵 工藤結愛 四条璃生奈

通報済み逃走者:0人
SPハンター人数:5人(赤、黒、青、紫、白)
認証済み装置:0/5台

逃走中 ~混迷のWブッキング~ ( No.42 )
日時: 2022/07/20 18:03
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

ー1F・運営本部ー

スタッフ保護者
「もしもし? はい正解です! ご報告ありがとうございまーす!」


通報されたのは……




















ー2F中央ー

「よし……! 覚悟しろイナバ!」

千夜
「しまった……!」


宇治松、千夜……!





ハンター
「……!」ダッ!


通報を受けたハンターが、すぐさま確保に動く……!





千夜
「とにかく離れなきゃ……!」ダッ!





千夜も動き出すが……





ハンター
「……!」
[UJIMATSU]ピ―――――





千夜
「ダメ、速い……!」





ポン……


時、既に遅し……


【28:14】
宇治松千夜 確保 残り8人


「あー! お前何イナバ通報してるんだよ! さっき一緒にミッションやってもらったじゃん!」

「そんなこと言ったって、こうしなきゃSPハンター消えないだろ!」

千夜
「ふ、2人ともケンカはダメよ……ほら、これをあげるから仲直りしてちょうだい?」

「? これって……」

「もなかだー!」

「オレのは栗ようかん!」

千夜
「うちのお店、甘兎庵の一押しよ。もし良かったら今度お店に来てちょうだい?」


確保されてもなお、商魂たくましい看板娘……





ー2F西側ー

Prrrr! Prrrr!

メグ
「メールだ……『キッズの通報により宇治松千夜確保、残り8人』千夜さーん!?」


ー1F中央ー

秋月
「『なお、キッズが1人目を通報したため、黒のSPハンターと装置が消滅した』」

スイートP
「こうやって減っていくのね……私たちも見られてないわよね?」





ー2F西側・スターバックス店内ー

装置(黒)
「」シュン!





ー1F西側ー

ピンポンパンポーン♪

アナウンス
『SPハンター1人追放、残り4人です!』


スタッフ保護者
「あ、すみません出番終了です」

SPハンター黒(演:ステルケンブルク・クラナッハ【ロロナのアトリエ~アーランドの錬金術士~】)
「何だと!? まだ、何もできていないというのに……!」


千夜がキッズの通報で確保され、回線遮断装置は4つに減少……SPハンターも1人減り、4人となった!





ー3F東側ー

ブンビー
「おぉっとお嬢さん方、そう簡単に私の番号は見せんぞ?」

「むー……」

「なら……『プリキュア・プリズムチェーン』!」

ブンビー
「ぷ、ぷぷプリキュアぁ!? っと危ない危ない……技を打つフリで私を油断させようったってそうはいかんぞ! ……それよりホラ、私にばかり気を取られてていいのかね?」

「「え……っ」」
ポン……ポン……


SPハンター赤(演:アカオーニ【スマイルプリキュア!】)
「捕まえたオニ!」


「「あーー!!」」

ブンビー
「ねぇ? 言ったじゃないの……さ、牢獄に行った行った」

「そんなー……」

「いい案だと思ったのに……」


SPハンター赤
「おかげで助かったオニ!」

ブンビー
「なぁに、礼を言うのは私のほうだよ……それはさておき、少し協力して欲しいんだが、今から1Fのイエローエレベーターまで一緒に来てくれるかね?」

SPハンター赤
「オニ? そこに何かあるオニ?」

ブンビー
「君たちSPハンターを守るための装置がそこにあってだね……だから、頼む!」

SPハンター赤
「オレ様達を守る……? よく分かんないけど合点承知オニ!」


まずは、逃走者とSPハンターのコンビが1組結成された!
赤の装置は1F西側のイエローエレベーター前にあるため、ほぼエリアの端から端まで移動することになるが、果たして……!?





ー2F東側ー

結愛
「あ、チャット……っていつの間に復活してたのよ? ブンビーさんからね。『3F東側で赤のSPハンターを見つけたから、今から装置に連れて行くよ』よし……あたしもうかうかしてられないわ!」





ー1F中央ー

秋月
「マジか……どうします? 赤はブンビーさんに任せて他探します?」

スイートP
「そうね。ひとまず他のSPハンター探しに切り替えましょう!」 


逃走者たちの士気が上がる中……





ー3F西側ー

SPハンター白(演:砂木沼治【イナズマイレブン】)
「遅いっ!」


「待って待って速い速い……!」
ポン……


「捕まっちゃった……。速すぎるよSPハンター……あたしも足の速さは自信あったのに……」

SPハンター白
「悪くない走りだった……だが! この程度ではまだまだ物足りないぞ!」


白のSPハンターを……





穂乃花
「あ! あれそうじゃない?」

四条
「本当です……!」


テニス部コンビが目撃……!





SPハンター白
「む? お前たちは……例の紫の逃走者という奴らか」

穂乃花
「はい! ちょっと協力して欲しいことがあって、子どもたちの通報を阻止したいんです」

SPハンター白
「通報を阻止?」

四条
「その、今エリアにある装置に皆さんの指紋を読み込ませると、通報を妨害できるんです……! そうすれば、皆さんがゲームから追い出される危険も減らせるんで、その……」

SPハンター白
「つまり、お前たちは我々SPハンターの味方というわけか。良かろう! その装置とやらに案内してもらおうか!」

穂乃花
「ありがとうございます!」


こちらも、交渉成立! 白の装置は3F東側・ブルーエレベーター前にあるため、比較的難易度は低い……!




















ハンター
「……」


しかし、その近くにハンター……





ハンター
「……」
[]ピ―――――


3人の、運命は!?





【24:40】 残り8人
谷川景 秋月紅葉 スイートP ブンビー 松原穂乃花
奈津恵 工藤結愛 四条璃生奈

通報済み逃走者:1人
SPハンター人数:4人(赤、青、紫、白)
認証済み装置:0/4台

逃走中 ~混迷のWブッキング~ ( No.43 )
日時: 2022/07/19 00:00
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

ハンター
「……」


ハンターが……





ー3F西側ー

穂乃花
「え、じゃあ中学3年生だったんですか!? ごめんなさい、私てっきり大人の方かと……」

SPハンター白(演:砂木沼治【イナズマイレブン】)
「む……まあ、老けて見えるとはよく言われるが……」

四条
「……気持ち、ちょっと分かります……」


白のSPハンターを連れた2人に迫る……!





ハンター
「……」
[]ピ―――――




















ハンター
「……!」ダッ!
[MATSUBARA、SHIJO]ピピ!


後ろから、来た……!





穂乃花
「……待って! ハンター!」

四条
「!」


2人も、やや遅れて気づく……!


穂乃花
「一旦分かれるよ!」

四条
「はい!」





ハンター
「……!」


ハンターが視界に捉えたのは……




















穂乃花
「こっち、来てるね……っ!」


穂乃花だ……


穂乃花
「お願いカレンちゃん、力を貸して!!」

九条カレン(穂乃花の幻聴)
『任せるデース!』

穂乃花
「はぁぁぁぁっ!!」ビュン!!


穂乃花、ユニオンジャックパーカーで注入した気合を胸に、フルスロットル!





ハンター
「……!」
[MATSUBARA]ピ―――――




















ハンター
「……?」
[]


見事、ハンターを振り切った……!





穂乃花
「や、やったぁ……! ありがとうカレンちゃん……!」


金髪パワー、恐るべし!


穂乃花
「よし……いなくなったら上に戻って……!」





「見えた! えーっと、8、3、4……?」

「だね……よし、電話電話……!」





ー1F・運営本部ー

スタッフ保護者
「もしもし? ……はい、はい正解です!」


しかし、逃げた先で番号を見られていた……!





ー3F・イトーヨーカドー店内ー

ハンター
「……!」


先ほど撒いたハンターも、位置情報を受け再び動き出す……!





穂乃花
「えっ、えっ!? また来た!?」



ハンター
「……!」
[MATSUBARA]ピ―――――





ポン……


【22:41】
松原穂乃花 確保 残り7人


穂乃花
「どうして……あ!」


「やったあ! できたできた!」

「ごめんねお姉さん! でも私達も負けられないの!」


穂乃花
「番号隠すの忘れてた……」


全力で走れば、胸の番号を隠すのが疎かになり通報のリスクが高まる……!





ー牢獄ー

Prrrr! Prrrr!

千里
「『キッズの通報により松原穂乃花確保、残り7人』!」

全員
「「「あぁ~……」」」

香奈
「まあでも、良く頑張ったよ穂乃花! ……そういえば、忍ちゃんが作ってくれたあのパーカー着たのかな?」

千夜
「あのパーカー?」

香奈
「うん、あの子カレンちゃん……あ、同級生のイギリス人の女の子なんだけど、その子のことがすごい好きで、それで友達が今日の為にその子が着てるのにそっくりのパーカー作ってきてくれてたんだ」

マヤ
「へー、すごいじゃんその友達!」

店長
「って言うかそれ、いわゆる『彼シャツ』ってやつじゃないデスか! そんなものを忠実に再現してくれるなんて、そのお友達も相当穂乃花さんのこと大切に思ってるんデスね!」

香奈
「大切……まあ、それもそうですしある意味同志みたいなものなんで……」

ひでり
(同志……てか、彼シャツはちょっと違いません……?)


半田
「これで通報2人目か……なかなか厳しい状況じゃないか?」

水上
「なんせ50近くの通報部隊、オマケに向こうもミッションでやっとるワケですしね……」

幸也
「うぅ、なんか……意地悪なミッションですよね……」

戸鹿野
「同感。……だからって、残ってる皆さんがこのまま終わるとも思えないけど」

染岡
「だな。そんでもって、今俺たちにできることは残ってる連中を全力で応援することってワケだ!」

イケP
「っしゃ! 頑張れよみんな! 通報部隊なんかに負けんなー!!」


「結愛ちゃーん! と、他の皆さんもファイト―!」

千里
「行け行け行けー!!」


スペクター
「……単純な連中だねぇ……最も、オレ様もああいう人間に負けてきたわけだが……ね」





ー3F中央ー

四条
「牢獄の人たちの声が聞こえる…………行きましょう、白SPさん! 松原先輩のためにも、私が必ず装置まで連れて行きます!」

SPハンター白
「フフフ……魂が震える展開ではないか!」


一方、難を逃れた四条は、白のSPハンターを連れ装置へ急ぐ!





ー1F東側ー

谷川
「四条さんからだ……! 『今3Fで白のSPハンター連れて行ってます』これで2人目……あとは青と紫だね」


1FでSPハンターを探す谷川景……


谷川
「ん? あれって……」


見つけたのは……





おやじハンター
「ハァ、ハァ……見つけたぞ!」


「うわ! 忘れてた……!」
ポン……


1人のキッズを捕らえた、おやじハンター……






谷川
「そっか、まだおやじハンターさんも5人残ってるんだよね……」


10人のおやじハンターのうち5人がSPハンターと交代した一方で、5人のおやじハンターは未だエリアを捜索している……キッズ達はSPハンターはもちろん、彼らにも警戒しなければならない!







ー2F中央・グリーンエスカレーター付近ー

「どう? いる?」

「ううん、(グリーン)エスカレーターの周りはいなさそう」

「じゃあ、もう少し東の方探してみよっか」





メグ
「東……じゃあ、あの子たちこっち来るよね……」


一方、キッズ達を目撃した、奈津恵……





「え、ねえあそこハンターいない? 逃げたほうがいいかも!」

「本当だ! 逃げろ逃げろ!」

「あ、待って待って……あだぁっ!」ドテッ!

「え、ちょっと大丈夫!?」





メグ
「あ、転んじゃった! き、君大丈夫?」


目の前で転倒したキッズを見かけ、思わず駆け寄る……





「メグセンパイ胸! 隠して!」





メグ
「はっっ!」バッ!


背後からの声に、慌てて手を番号にやる……!


「あー惜しい! 左端が『3』なのは分かったのに! お前分かった?」

「ゴメン、隠すのが早かったから見えなかった……」

「ちょっと! せっかく私が転んだのに失敗しないでよ!」

メグ
「え、君たち今のワザとだったの!?」


結愛
「だろうと思ったわ……向こうにおやじハンターなんて見えないもの」


メグ
「あ、結愛ちゃん!」


声の主は、工藤結愛……!


結愛
「ずいぶん手の込んだことやろうとするじゃないアンタ達……」


「くっそー! 行けると思ったのに!」

「そうよ! 私転び損じゃない!」

「ま、まあほら……もう失敗したんだから素直に謝ろう? ね?」

「「「ごめんなさーい!」」」


結愛
「ったく……行きましょ、メグセンパイ! センパイもセンパイでもうちょっと危機感持って下さいよ……」

メグ
「うん! ありがと結愛ちゃん! 今日は2回も助けてもらっちゃったね!」


キッズが仕掛けた罠を、見事に回避した……!




















???
「……」


だが、グリーンエスカレーターを上がってくる、1つの人影……


???
「……」


ハンターか、それとも……?





【19:25】 残り7人
谷川景 秋月紅葉 スイートP ブンビー 奈津恵
工藤結愛 四条璃生奈

通報済み逃走者:2人
SPハンター人数:4人(赤、青、紫、白)
認証済み装置:0/4台

逃走中 ~混迷のWブッキング~ ( No.44 )
日時: 2022/07/20 14:48
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

ー2F中央ー

結愛
「それで、SPハンター見かけました?」

メグ
「ううん、2Fの西側は大体見たけど、見つからなかった……」


キッズの罠を回避し、SPハンターを探す前回経験者コンビに迫る……





???
「……」


1つの人影……





メグ
「あれ? 結愛ちゃん、あれって……」

結愛
「……!」




















SPハンター青(演:イリス【ざくざくアクターズ】)
「ッタク……もうちょっと骨のあるキッズはいないもんカネ……」


青のSPハンターだ……!





メグ
「すみませーん!」

SPハンター青
「ハン? ユー達は……アレか。キッズたちが私たちを消すための生贄にされてる哀れな子羊どもか」

結愛
「言い方……っ!」

SPハンター青
「事実ダロ。で、その子羊連中が私に何の用ダ?」

メグ
「えっと、実はその通報をジャマできる装置を動かす為に、SPハンターさんたちの指紋が必要なんです!」

SPハンター青
「……そう来たカ……さしずめあのオネエマスターのヤツがユー達用に別のミッションを用意したってところカ?」

結愛
「そういうことです……なんで、LOFTの装置まで一緒に来てくれませんか?」

SPハンター青
「……マア、キッズとの追いかけっことも呼べないハイドアンドシークにも飽きてきたところだしナ。付き合ってやるヨ」

メグ・結愛
「「ありがとうございます!」」

SPハンター青
(バット、こいつらとキッズをミッションの名の下に正面からぶつけ合うとは……あのオネエ、腰低いクセして発想が悪魔のそれダナ……)





ー1F西側ー

スイートP
「結愛ちゃんからチャットだわ! 『2Fの東側に青のSPいました!』これで後は紫だけってワケね……」


これで、残る4人中3人のSPハンターが発見!そして……!




















ー3F東側・ブルーエレベーター前ー

四条
「ここです! お願いします!」

SPハンター白(演:砂木沼治【イナズマイレブン】)
「よし!」


ピッ、ピッ、ピ―――――!


装置(白)
【CLEAR】


四条
「良かった……! 本当にありがとうございました!」

SPハンター白
「礼には及ばん! この先も、先ほど通報された松原……さん、とやらの分まで、互いに全力でゲームを楽しもうではないか!!」

四条
「……はい!!」


四条璃生奈が、白の装置の認証に成功……! 電話回線が1つ遮断され、通報の成功率が、100%から80%に低下した!





ー1F東側ー

Prrrr! Prrrr!

ブンビー
「あー、また確保情報かね……違う! 『四条璃生奈の活躍により白の回線遮断装置が起動』!」

SPハンター赤(演:アカオーニ【スマイルプリキュア!】)
「本当オニ!?」


谷川
「『キッズ達の通報の成功率が100%から80%に低下した』! 四条さんすごい……!」


ブンビー
「……ん? そこにいるのは谷川くんかね?」

谷川
「あ、ブンビーさん! と、そっちの鬼みたいな人が……」

ブンビー
「お気付きの通り、赤のSPハンターだよ」

谷川
「じゃあ、私も装置まで一緒に行きます。お互い番号をガードし合えば、片手が塞がることもないですし」

ブンビー
「成程……よし、よろしく頼むよ谷川くん!」


さらに、赤のSPハンターを連れたブンビーに谷川が合流! ミッションクリアに向け、徐々に逃走者側の態勢も整っていく……!





ー1F西側ー

秋月
「くっそ……どこだ紫!」

スイートP
「焦っちゃダメよ秋月ちゃん……落ち着いて行きましょう!」


まだ、SPハンターを発見できていないスイートP・秋月コンビ……




















ハンター
「……」


その近くに、ハンター……





秋月
「ヤバい! スイートPさん、左いるぞ!」

スイートP
「! ありがと秋月ちゃん! そしたら、このまま1度2Fに上がっちゃいましょ!」


先に気づいた2人、イエローエスカレーターを2Fへ駆け上がる……!





ー2F西側ー

おやじハンター
「……いた!」ダッ!


上がった先に、おやじハンター……!?





秋月
「おわっ!? っておやじハンターじゃねえか! 俺たち紫のゼッケンですよ!」


おやじハンター
「あ」ピタッ


スイートP
「もう! 挟まれたかと思ってビックリしちゃったじゃない!」

おやじハンター
「すみません……」


間違えて逃走者を追おうとしたおやじハンター……
人間が75分もの間ハンターを演じるのには、かなりの気力と体力が必要になる……!





ー3F東側・ハローズガーデン内ー

「ふぅー……」

スタッフ保護者
「ミッション行かなくていいの?」

「だって、もう疲れたし……それに、あちこち動き回るよりこうしてるほうが安全な気がして……」


SPハンター白
「それも1つの作戦ではあるが……100%安全というものでは無いぞ?」


「えっ……」
ポン……


SPハンター白
「そういうことだ! 覚えておくといい少女よ!」


キッズ、おやじハンター、そして逃走者それぞれに疲労が見える中……




















ー2F東側・LOFT店内ー

SPハンター青
「存外すぐ近くだったナ」

メグ
「はい、でも助かりました!」

SPハンター青
「デ? コイツに指を押し当てればいいのカ?」


ピッ、ピッ、ピ―――――!


装置(青)
【CLEAR】


メグ
「やったあ!」

結愛
「これで2つ目……ですよね?」

メグ
「うん!」

SPハンター青
「まだ逃げ切ったわけでも無いのに偉い喜びようだナ……ま、グッドラック、ガールズ!」


メグと結愛が、青の装置の認証に成功! 残る装置は2つとなり、通報成功率は60%まで低下した……!
ミッション終了まで、間もなく10分……!





【15:05】 残り7人
谷川景 秋月紅葉 スイートP ブンビー 奈津恵
工藤結愛 四条璃生奈

通報済み逃走者:2人
SPハンター人数:4人(赤、青、紫、白)
認証済み装置:2/4台


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