二次創作小説(新・総合)
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- 【エヴァ】シンジ「新型エヴァ、ですか?」
- 日時: 2022/12/31 12:07
- 名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)
エヴァ好きなので。
あてんしょんぷりーず!
・オリキャラが登場いたします
・オリジナル機体、敵等が登場いたします
・こちらはヱヴァンゲリヲン新劇場版破で、綾波が取り込まれず3号機の起動実験が行われなかった世界線です なお、第10の使徒は殲滅作戦にて殲滅されました
・息抜き程度なので、低クオリティですがご了承ください
以上の注意点を踏まえた上で、本編へお進みください
- Re: 【エヴァ】シンジ「新型エヴァ、ですか?」 ( No.8 )
- 日時: 2023/01/02 19:53
- 名前: ぷれ (ID: 5R9KQYNH)
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「結局、目標は逃がしたか...」
「現在、目標は月の衛星軌道に乗って漂っています。生体反応は認められません」
エヴァ全機の修復は開始されたものの、4号機のリペアパーツが無いため、大改修しなければいけないという深刻な状況に陥った。
「あの形態変化、資料にも載っていなかったはず...」
「...いずれ、あのシステムについて話さなければいけない時が来ると思っていました」
三角巾で腕を吊っているユウマが、クーラーの効いた会議室に入ってきた。
「システムの名称はHEAT、正式名称はエヴァ専用出力増幅システムHEAT。俺が設計した諸刃の剣的存在のシステムです。本来であれば、あの場で使うのは相当のリスクが伴っていました」
「リスク?」
「パイロットの死亡です。このシステムは生身の人間が扱えるような代物ではありません。そして俺もすでに、人間ではありません」
すると後ろのマヤがパソコンの画面を観て、驚愕していた。
「パ、パターン青を検出!」
「...アダムスの指先って、ご存知ですか?」
「まさか、あなたが...!?」
「この機体を扱う前提として強靭な肉体が必要だったらしく、俺以外はアダムスの肉片に順応できず死んでしまったそうです」
騒然とする一同を気にすることなく、ユウマは続ける。
「今までは使徒封印柱を体内に埋め込んでいましたが、どうやらHEATを起動させるとアダムスが覚醒してしまう仕組みみたいです。人格まで乗っ取られてしまうこともあるようですが、敵意は無いようなので大丈夫かと」
「...あなた、これからどうするつもり?」
ミサトの問いかけに一瞬だけ考えてから、答えを出す。考える必要なんてなかったのだろうけど、それでも即答するのは少し渋った。
「俺は、カイトを止めます。この命を賭けて、みんなを守ります」
ミサトとリツコはその回答に笑った。
「分かったわ。エヴァ4号機は、これより宇宙空間専用型へと改修をします」
新たな一歩を、踏み出すきっかけを。
- Re: 【エヴァ】シンジ「新型エヴァ、ですか?」 ( No.9 )
- 日時: 2023/01/03 12:19
- 名前: ぷれ (ID: 5R9KQYNH)
「とは言ったものの、改修作業で運営資金ほぼ飛ぶわよ...」
「センパイ!ロシア支部から、多額の支援金が!」
マヤが大急ぎで4号機格納庫に走ってきた。
「マヤ!転ぶわよ!」
「し、支援金が!」
「分かったから!...12兆!?他のエヴァの修復まで出来るわよ!?」
とてつもない額の支援金が舞い降りてきたこともあり、しばらくはエヴァの修理費は困らない。
「ユウマくん、ちょっといいかな」
「?うん」
シンジに誘われるがまま、ミサトの家に入った。
すると、テーブルには大量の料理があった。
「ちょっ、コネメガネ!それアタシの肉よ!」
「ひっひっひっひ、姫~甘いよ~?」
「シンジくんに河内くん、さぁ座りたまえ。僕の家じゃないけど」
「碇くんと居るとポカポカする...」
目の前の光景に、ユウマはただ唖然とすることしかできなかった。
「...ふっ、ははははは!!」
大声を上げて笑う。それがどんなことを思って笑ったのかは分からない。
「なーに突っ立てんのよ!さ、早く座りましょ」
「かわっち、君の分は残り少ないぞ~?」
「マリさんが食べたんでしょ...」
「偽装年齢JK...見苦しいわよ」
「ははは、ファーストも中々口が悪いね」
- Re: 【エヴァ】シンジ「新型エヴァ、ですか?」 ( No.10 )
- 日時: 2023/01/03 17:19
- 名前: ぷれ (ID: 5R9KQYNH)
「...っう!?」
狭さと寒さで、ここがどこか一瞬で分かった。
「プラグ内...そうか、飛ばされて...」
状況の把握と整理は、カイトにとってそれほどパニックを起こすようなことではなかった。
「機体の損傷が激しい...僕はこれで終わってしまうのか...?」
____望みはあるよ。
「!?誰だ!?」
____まあ、リリンが言うインフィニティってやつかな。はっきり言おう、私を君の肉体に住まわせてほしい。
「住まわせる...?」
____もちろんタダでとは言わない。この機体を、神に近い存在にする。
その瞬間、Type.Bの顎が開いて起動した。
____機体の修復は始まっている。
「...ふふふ、乗った。あなたを僕の肉体に住まわせよう」
人間とは貪欲で傲慢だ。目的の遂行のためならば、手段を選ばない。
それはカイトも同じだった。
「ヴォォォォォ!!!」
獣のような咆哮が、暗闇に響いた。
「Type.B再起動!...!?人工衛星のレーダーで感知できません!」
「ステルス機能まで...!」
「Type.Oを出してください」
プラグスーツ姿のユウマが、管制室に入る。
「無茶よ。単機で大気圏を突破するのに出力が足りないし、大質量の機体を宇宙まで運ぶ技術力だってないのよ?」
「俺にはできます。HEATを稼働させて、出力を無理やり増幅させます」
「ブースター出力安定。ウイングユニット改接続完了。リアクター稼働確認。エントリープラグ挿入。プラグ深度90で固定、シンクロ率68%。システムオールグリーン」
機体の状態は最高。
今は集中する。目の前のことに集中するだけだ。
ディスプレイに「VISOR OPEN」と表示され、起動した。
「HEATフェーズ1を起動」
灼熱感が走るが、その内慣れることを信じる。
「ブースター点火」
『いいわね?...エエヴァンゲリオン4号機、発進!』
ブースターの凄まじい音が、射出口から辺りに響き渡る。
ディスプレイに「WARNING BLOOD TYPE BLUE」と表示され、戦いのゴングを意味していた。
- Re: 【エヴァ】シンジ「新型エヴァ、ですか?」 ( No.11 )
- 日時: 2023/01/04 17:45
- 名前: ぷれ (ID: 5R9KQYNH)
4
「目標を肉眼で確認」
『...あっ、が...作戦か...-通信エラー-』
通信を妨害され、本部との連絡が一切取れなくなった。
「ジャミングか...フェーズ2」
-DANGER PHASE 2-
高エネルギースナイパーライフルをユニットに接続させ、狙撃を試みる。
-VISOR CLOSE MODE:SNIPER-
バイザーが降りたことにより高感度狙撃用カメラに切り替わる。
呼吸を整え、目標に照準を定めた。
「...っ!」
初弾は回避され、第2射準備中に気付かれてしまった。
-VISOR OPEN MODE:ACTIVE-
「速い...!ぐっ!」
Type.Bの方が明らかに速かった。
直後、機体が白く光り、咆哮を上げた。
「ヴォォォォォ!!!」
ワームホールがType.Bを取り巻くように出現した。
「...!オールレンジだと!?」
無数の槍のような物が一斉に飛びかかる。
「避けきれない...!うっ!!!」
ユニットに槍のような物が当たり、体制を崩す。爆発しなかったのが、不幸中の幸いだ。
しかし、これでほとんどの武装が使えなくなってしまった。
「ほんと、ついてないなぁ...」
ユニットを切り離し、近接武器のみを装備した。
HEATの強み。それは近接戦闘に特化していること。
「全パワーリミッターをカット。フェーズ3、起動」
-PHASE 3 STAND BY-
身体が灼熱感に襲われ、少しでも気を抜けば意識を失ってしまう。
「クソッタレのカイトのせいで、こんな地獄のようなシステム使っちまったよ...。悪いな姉さん、しばらく付き合ってくれよ...!」
「ヴオァ...!ヴォォォォォ!!!」
-WARNING 2ND VISOR OPEN-
凄まじい咆哮と衝撃波が辺りに広がる。
エヴァ4号機Type.O帯熱第3形態、最強で最凶の形態。
- Re: 【エヴァ】シンジ「新型エヴァ、ですか?」 ( No.12 )
- 日時: 2023/01/04 22:30
- 名前: ぷれ (ID: 5R9KQYNH)
「ぐあっ...!ふふ、お前を殺すぐらいなら余裕でできる機体だよ...!Type.Bには搭載されてないんだよ」
痛みに必死に耐えながらも、決して弱気な場面は見せない。
プログレッシブ・ビームソード改「阿修羅」とプログレッシブ・ショートビームブレード「沙駒羅」を装備し、バッテリーコンデンサーに接続させ高エネルギー刃を展開させる。
「ブースター、点火...!」
直後、轟音を立てブースターに火がつく。
時速はマッハ2に到達している。それなのに、避けられてしまう。
『インフィニティには勝てないようですね、ユウマ』
「!?て、めえ...どういうことだ!」