二次創作小説(新・総合)

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Lunatic Play EPISODEⅦ【完結】
日時: 2023/02/02 19:47
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【Lunatic Play EPISODEⅦ】


【Lunatic Play(ルナティック・プレイ)】とは?

それは決められた時間内を3匹の狼から逃げ惑い、賞金を獲得する遊戯である。
敵は狼だけでなく、「逃亡者の中の内誰か一人」も敵なのである。

今回の舞台は自然が綺麗な無人島。珍しくて美味しい果実がなるという噂があるが、この無人島には危険な生物が住んでいるという。
――そしてこの島を囲う海の深層には巨大生物が生息しているらしい。

今回も逃亡者が狂暴で素早い狼から逃げ惑う。果たして、この深夜の無人島で賞金を手に入れられる者は現れるのか。



※注意事項
・設定の少ないキャラはオリジナルの設定を含ませております。
・作者は日本語版を見ない主義なので、海外製のキャラの口調は自分のイメージで決めております。
・このシリーズの作風はホラーゲームを意識してるのでダーク・シリアスな要素が多々含まれております。
 苦手な方は閲覧や募集をお控えください。

それでもよろしい方はどうぞ。




~逃亡者~ ※【】内は作品名

レッド・マッカーサー(Red McArthur)【Southpark】{7}
カレン・マコーミック(Karen McCormick)【Southpark】{7}
ジェニー・サイモンズ(Jenny Simons)【Southpark】{7}
パウダー・ターナー(Powder Turner)【Southpark】{6}
ミニリーナ(Minireena)【Five_nights_at_freddy's: Sister_Location】{7}
ジェフ・ザ・キラー(Jeff_the_killer)【Creepypasta】{7}
アイレス・ジャック(Eyeless_Jack)【Creepypasta】{3}
Mr.ワイドマウス(Mr.Widemouth)【Creepypasta】{1}
ナ・ギチャン(나기찬)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{1}
チェス(체스)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{1}
アンジェリカ・ピクルス(Angelica Pickels)【Rugrats】{5}
ルビー・ローズ(Ruby Rose)【RWBY】{1}
ワイス・シュニー(Weiss Schnee)【RWBY】{1}
ヤン・シャオロン(Yang Xiao Long)【RWBY】{1}
ジェニー・ウェイクマン(Jenny_wakeman)【My Life as a Teenage Robot】{1}
マスターシェイク(Master Shake)【Aqua Teen Hunger Force】{1}
アイザック(Isaac)【The Binding of Isaac】{1}
マーヴォ(Maavo)【MUGEN】{1}
シャンティ(Shantae)【Shantae】{1}
バッター(The Batter)【Off by Mortis Ghost】{1}
グランフレア【夢職人と忘れじの黒い妖精】
ジーグブルート【千銃士Rhodoknight】
琴葉姫【応募枠】{5}
柊【応募枠】{4}
わたげ【応募枠】{2}






GOOD LUCK, FUGITIVES.



△今回の舞台はなんと無人島!
△サバイバル要素有り!?
△「RWBY」「My life as a teenage robot」「Aqua teen hunger force」「The binding of isaac」「MUGEN」「Shantae」など、新規の作品のキャラが沢山初参戦!
△危険な謎の生物・Mr.ワイドマウス!
△果たして、最後に生き残るのは誰だ――?

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.11 )
日時: 2023/01/31 23:28
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【Mr.WidemouthⅡ】



ワイドマウス「さあ、キッズ・キルの時間だ!!」シュバッ


彼は高速でアンジェリカに飛び掛かり、切り裂き攻撃を放つ。嫌な予感がしたアンジェリカは咄嗟に回避する。しかし躱し切れず、右腕に傷を負ってしまった。


アンジェリカ「ぐっ……! な、何よアンタ!」

ワイドマウス「アンジェリカ・ピクルス! お前はここで終わりだ!」

アンジェリカ「はあ!?」


アンジェリカは危機を覚え、咄嗟に逃走する。しかしあっという間にワイドマウスに追いつかれてしまう。


ワイドマウス「逃げてもむーーーーーーだっ!!」

アンジェリカ「ひっ!!」

ワイドマウス「終わりじゃ!!」ブンッ


ザシュッ!!


アンジェリカ「いぎっ……!!」ドサッ


アンジェリカは背中を大きく切られ、気を失った――。



【アンジェリカ・ピクルス     失格   ≪残りゲーム時間≫】
     残り  10人       {76:15}



ワイドマウス「やった……やったぞ!! これで子供は二人目だ!! ハハハハハハ……!!」


恐ろしい殺人鬼だ……。








ピコン!


マーヴォ「『アンジェリカ・ピクルスが撃破され、残り10人となった』」


シェイク「あの子やられたのか。まあワタシには関係のないことだが」













{残りゲーム時間  75:00}




ワイス「ふぅ……」


溜息をついている彼女の近くに、ヤン・シャオロンが笑顔で通りかかった。


ヤン「ワイス――! どうしたんだい、元気が無いじゃ――」

ワイス「……」

ヤン「――ごめん」


ワイスが元気無い理由を察したヤンは笑顔を止め、謝った。


ワイス「謝る事ないですわ。ただ……いつも一緒にいた人がいなくなると、寂しいものですわ……」

ヤン「……」

ヤン(ワイス……最初はルビーに突っかかって来てたのに……変わったなぁ)


過去の事を思い出しているヤン。寂しがっているワイスを元気つけようと試みるのであった。


ヤン「ワイス! 逃げ切ろう!」

ワイス「!」

ヤン「逃げ切るんだよ! このゲームをクリアしてお金貰って、ルビーに分けてあげよう! やられちゃったルビーの分まで頑張ろう!」

ワイス「……」

ワイス「そうですわね……! 分かりました」


ルビーの分まで頑張ろうと決めた、ワイス・シュニーなのであった――。


ヤン「それじゃあ私はもう行くね! 狼には気を付けるんだよ!」

ワイス「そちらこそやられてはいけませんわよ」

ヤン「うん!」


ワイスと別れたヤン・シャオロン。果たして、二人は逃げ切れるのか――。









その頃、琴葉姫は森の中で木の陰に隠れていた。


琴葉姫「狼には見つかりたくないなぁ……;」ドキドキ


そんな彼女の近くに忍び寄る、一匹の狼……。狼は不気味な笑みを浮かべながら彼女をじっと見つめている。彼女は狼に気づいていない。


琴葉姫「狼来るなよ……やられちゃったグランさんやジーグブルートさんの分まで頑張りたい……」ドキドキ

狼「グルルルル……」

琴葉姫「ひっ!? まさか狼……?」タッ


嫌な予感がした彼女は逃げ出す。必死に逃げ続ける彼女。果たして、狼に噛まれずに済むのか……。


琴葉姫「ぜえ、ぜえ……」





















シーン……

狼は追ってこない。


琴葉姫「? 来てない!? 来てないね……うん。良かった……!」


無事に狼に噛まれずに済んだ――。


琴葉姫「いや、ほんと良かった……ん? あそこにいるのは……! もしや!」


遠くにいるのは――























カレン「お姉ちゃん、狼さんはいない?」

レッド「大丈夫、さっき調べて来たけどいなかったわよ」


レドカレだ――。


琴葉姫「!!(・∀・)」


琴葉姫は目を輝かせながらレドカレに走り寄る。


琴葉姫「レッドちゃんにカレンちゃん!!」

レッド「? 初めて会うわね。誰かしら?」

琴葉姫「私、琴葉姫って言うんだ! レッドちゃんとカレンちゃんのファン! ああ!! レッドちゃんもカレンちゃん可愛い!!(*´▽`*)」

カレン「私達のファンなんだ! ありがとう! 嬉しいなぁ~♪」

琴葉姫「いえいえー!」

レッド(なんかすっごくテンション高い人ね)


推しを目の前にすると興奮する、カキコ作家――。


琴葉姫「今まで画像でしか見てこなかったけど、実物は画像で見るより可愛い!(*´▽`*)」

レッド「あ、ありがとう?」

琴葉姫「それじゃあね! 二人とも頑張って!」タッタッタ


琴葉姫は走って去って行った。


カレン「ふふふ、ファンと会えて嬉しかったなぁ~」

レッド「あの人何しに来たのかしら……(;・∀・)」







{残りゲーム時間 73:00}





ジェフ「ワイドマウスの奴、何処へ行った……」


その頃、ジェフは逃してしまったワイドマウスを捜索していた。そんな彼の近くに、一匹の狼が忍び寄る――。


狼「グルルルル……!!」


狼はジェフを睨みつけながらゆっくりと近づいて来る。そして――突如彼に向かってダッシュした! ジェフはそれに全く気付いていない――!


ジェフ「見つけたら絶対に始末を――なっ!?」


後ろから迫って来ている狼にようやく気付くも、遅すぎた――。彼は逃げる暇も無く背中を噛まれてしまった。


ジェフ「くっ……!!」ドサッ



【ジェフ・ザ・キラー     失格   ≪残りゲーム時間≫】
     残り  9人      {71:11}











ピコン!


レッド「『ジェフ・ザ・キラーが狼にやられ失格となり、残り9人となった』」


カレン「ジェフお兄ちゃんが……!」


琴葉姫「ジェフ君がやられちゃった!;」


ワイドマウス「あの野郎狼にやられたのか! オイラ様が始末したかったのに何やられてんだ!」









シェイク「何処に隠れようか……」


隠れ場所を探している彼の近くに、一人の少年が通りかかった――。


マーヴォ「おお、あんたは確か……マスターシェイク!」


その少年とは、マーヴォだ――。


シェイク「マーヴォか」

マーヴォ「あんたなんか頬のとこ青いけどどうしたんだ」

シェイク「ああこれか? アンジェリカにちょっとな」

マーヴォ「アンジェリカって確か幼女だよな。その幼女を怒らせることをあんたはしたのか?;」

シェイク「通行の邪魔だったからあしらってやったら殴られた」

マーヴォ「いやーシェイクに非があると思うぞ;」

シェイク「いいやワタシは悪くない! ワタシの邪魔する方が悪いのだ!」

マーヴォ「何だこいつ……;」


やはり自己中なシェイク――。


シェイク「それよりワタシは隠れられそうな場所を探してるんだ。行かせてもらうぞ」

マーヴォ「あ、おい!;」


シェイクは走って去って行った。


マーヴォ「悪いやっちゃなぁ;」










バッター「狼は……いないよな……」


その頃、バッターは森の中で狼に警戒していた。


バッター「ここまで生き延びて来たんだ、逃亡成功したい……!」


逃亡成功すれば多額の賞金をゲットできる。しかし狼に噛まれてしまえば、賞金はゼロ。全ての努力が水の泡と化す――!!










{残りゲーム時間  68:00}


その頃、レッドとカレンは海にいた。


カレン「綺麗なお月さまだねー」

レッド「そうね、久しぶりに見た気がするわ。……Lunatic Playの時間じゃなかったら、ここでゆっくりと月を眺めてたわね。自然も綺麗だし、ゆっくりとこの島を歩き回っていたと思うわ」

カレン「無人島だけどね」

レッド「そんなの関係無いわ。カレンもLunatic Playじゃなかったらそうしてたでしょう?」

カレン「うん……私も! Lunatic Playが終わったらまた今度この島に行きたいなぁ……」

レッド「そうね、その時は私と一緒に行く?」フフ

カレン「うん!」ニコッ


仲良く会話している少女二人の近くに――



































ワイドマウス「おいお前ら……」ニヤニヤ


殺人鬼のMr.ワイドマウスが通りかかってしまった――。


レッド「? あんた何よ……」

カレン「!」ビクッ


カレンはワイドマウスの持っているナイフを見て、レッドの後ろに隠れる。


ワイドマウス「ああ、大した用じゃないんだ。ちょっとお前ら子供を殺しに来ただけなんだよオイラ様は」

レッド「大した用でしょ……殺そうってんなら歯向かわせてもらうわよ」


その瞬間、ワイドマウスがレッドに高速で飛び掛かる。それを見たレッドは瞬時に銃を取り出して彼に弾を撃つ。――しかし、彼の身体が小さくて当たらない。彼は一瞬でレッドに近づき、ドスッ!!――とナイフで彼女の肩を刺す。


レッド「うっ……!!」

カレン「お、お姉ちゃん!! お姉ちゃん!!」


泣きながらオロオロとレッドの心配をするカレン――。


ワイドマウス「身体が小さいってほんといいことだらけだなぁ。さて、次は茶髪のお前だ!」

カレン「ひっ! だ、誰か助けて……!」


彼はカレンの額を貫こうとナイフをゆっくりと構えた。それを見たカレンは恐怖で動けなくなる――。


ワイドマウス「ここでさよならだァ!!」
































ガシッ


ワイドマウス「あ?」


ワイドマウスがカレンに飛び掛かろうとした瞬間、後ろから誰かに腕を掴まれた。腕を掴んでいるのは、偶然ここを通りかかった金髪の少女――そう、ヤン・シャオロンであった。ヤンは怒りで頬の血管がふくらんで浮き出ている。


ヤン「殺人鬼君に質問です。今からその子をどうすんの?」ピキピキ

カレン「ヤンお姉ちゃん!!」

レッド「……!」ピクピク

ワイドマウス「何だお前。このMr.ワイドマウス様の邪魔をすんな! 子供を殺したくてしょうがないんだ!」

ヤン「何だと……ねえあんた、お昼のワイドショーとか言ったか? 一発殴ってやるから大人しくしな!」

ワイドマウス「ハハハ! ワイドしかあってねーじゃねえか! 面白いぜ。でもお前はどっか行け!」


ワイドマウスはヤンに向かってナイフを振り下ろすが、ヤンはそれをサッと掴み、そして思い切り力を入れて握りつぶした。その際、彼女の手が血だらけになる。


ワイドマウス「へっ!? 嘘だろ……!?」

ヤン「幼い女の子を襲うな!! この畜生!!」


ドゴオオンッ!!


ワイドマウス「グブウアアアアッ!!」


そして彼女はフルパワーのパンチでワイドマウスを大きく吹っ飛ばした。吹っ飛ばされた彼は海へと落ちて行った――。



【Mr.ワイドマウス     撃破   ≪残りゲーム時間≫】
     残り  8人       {65:58}



ヤン「海に沈んで反省しな殺人鬼君」









その後、ヤンはレッドの傷に包帯を巻いて手当し、安静にさせた。


ヤン「とりあえず包帯巻いといたけど……大丈夫?」

レッド「腹や心臓をやられたとかじゃないんだし平気よ。ただ、あまり激しい動きは出来ないかも……」

ヤン「そりゃその傷じゃあね……;」

カレン「ごめんねレッドお姉ちゃん……私が後ろに隠れたせいで……」グスッグスッ

レッド「何言ってんの、貴方は何も悪くないわ」

ヤン「あんたその傷でこれからどうすんの」

レッド「とりあえず狼に見つかりにくそうな場所を探すわ……カレン、行くわよ」


レッドはカレンを連れて、身を潜められそうな場所を探しに行った。


ヤン「大丈夫かなぁ……」






-------------------------------------------------------


その頃、ゲームマスターはモニターでゲームの様子を見ていた。


ゲームマスター「さて、そろそろお知らせⅢを発動するか……」


ゲームマスターはモニターを操作し、発動させた――。



-------------------------------------------------------




{残りゲーム時間  63:00}



ピコン!


バッター「何だ……『お知らせⅢ』」


琴葉姫「『この島を囲っている海の深層に巨大生物が潜んでいる』。巨大生物?」


ワイス「『残り30分までにその巨大生物の身体についている』」


シェイク「『銀色のコインを手に入れなければ、狼が5体追加される』。5体!?」






マーヴォ「『これをクリアするには海に潜らないといけないわけだが、深層にたどり着くまでに息が続かなくなるだろう』」


ヤン「『なのでこの島の森の中心に装置を置いた。その装置を起動すれば全員が海の中でも普通に息ができるようになる』。ほんと!?」




-------------------------------------------------------


【巨大生物のコインを獲得せよ】

この島を囲っている海の深層に巨大生物が潜んでいる。
残り30分までにその巨大生物の身体についている
銀色のコインを手に入れなければ、狼が5体追加される

これをクリアするには海に潜らないといけないわけだが、
深層にたどり着くまでに息が続かなくなるだろう。
この島の森の中心にある装置を起動すれば、逃亡者全員が海の中でも普通に息ができるようになる。


-------------------------------------------------------


琴葉姫「深海かぁ……;」


ヤン「巨大生物か……一体どんなのなんだろ?」



果たして、巨大生物からコインを取れるのか――?



--------------------------------------------------------







その頃、海の深層にて――。






???「……」


例の巨大生物が泳いでいた。この生物から、コインを取るのだ――。





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残り逃亡者……レッド、カレン、ワイス、ヤン、シェイク、マーヴォ、バッター、琴葉姫の8人。





続く

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.12 )
日時: 2023/02/01 19:08
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【Let's go to the deep sea.】





{残りゲーム時間  60:00}





バッター「海に行かなければいけないのか……まあ5匹追加はキツイ、やるか……!」


バッター、コイン取得に挑む――。





マーヴォ「巨大生物!? なんか面白そうじゃねーか! 一体どんなんなんだろ! よーし、やるぞ!」


巨大生物を見たいがために挑む彼。





ワイス「5匹も狼追加されたくありませんわ……やりましょう!」


ワイス・シュニーも参加……!





ヤン「よーし、やってみるとしよっか!」


ヤン・シャオロンも挑むようだ――。





琴葉姫「やってみようかな……思い返してみれば、私全然何もしてないし……;」


活躍したいために挑む、琴葉姫――! マーヴォ、ヤン、ワイス、バッター、そして琴葉姫の5人がコイン取得に挑む――!







一方で――


レッド「コインね……こんな傷が無かったら行ってたんだけどね」

カレン「止めとくの?」

レッド「ええ、こんな状態で無茶はしたくないし……」


海に入ったりすれば、傷口にしみる――。手負いの状態で海に潜ってはならない。


カレン「なるほど、そうだよね……」






シェイク「コイン? 誰かがやってくれるだろう」


相変わらずマスターシェイクは他人任せだ――。







{残りゲーム時間  58:00}




琴葉姫「装置何処だろ……」タッタッタ


装置を探している、琴葉姫――。


琴葉姫「ちょっとぐらい活躍しておきたい!」タッタッタ


果たして、クリアに貢献出来るのか――。








ヤン「おーい、装置は何処ー? いたら出てきてー!」キョロキョロ


ヤンも探し中。


ヤン「……まあ装置が自分から動くわけ無いか」









バッター「装置、装置……ん? あそこにいるのは……マスターシェイクか?」タッタッタ

シェイク「狼追加は嫌だな……おお、バッターか。君は装置は探しているのか?」

バッター「勿論だ、狼追加なんて嫌だからな」

シェイク「ワタシも絶対嫌だ。まあ、頑張って装置起動してコイン取って来てくれたまえ、ワタシは隠れさせてもらう」

バッター「嫌ならお前もコイン探ししたらどうだ」

シェイク「断る! 動いたら狼に見つかってしまうだろう! ワタシは自分の身が惜しいんでな!」

バッター(自己中)

シェイク「そっちで勝手にやってくれたまえ!」

バッター「ああそうか、勝手にやらせてもらう、それじゃあな」

バッター「――あ、後お前足元に蜘蛛いるぞ」


バッターはそう言いながら去って行った。


シェイク「ん? うおっ!!;」シュバッ ←蜘蛛からバックステップで逃げた

シェイク「いつの間に蜘蛛なんかが……!;」











マーヴォ「装置は何処だー!」タッタッタ


装置を探しているマーヴォの近くに、一匹の狼が――。狼は涎を垂らしながら彼を睨みつけている。その狼の視線に感づいた彼は嫌な予感がし、逃げ出す。


マーヴォ「なんか狼がいそうな気がしたぁ……!」タッタッタ


彼は逃げ続ける。狼は――追って来ていなかった。


マーヴォ「来てない……よし!」


狼に噛まれてしまえば、賞金はゼロ。全ての努力が水の泡となる――!













レッド「何処かに隠れられそうな場所……無いわね」


その頃、レッドは身を潜められそうな場所を探していた。肩の傷をおさえながら――。それを見て心配するカレン。


カレン「お姉ちゃん……その傷、ほんとに大丈夫?」

レッド「大丈夫よこんなもの……それより、早く身を隠さないと」

カレン「う、うん……」


果たして、身を潜められるのか――。






{残りゲーム時間  55:00}




バッター「早く装置見つけたい……!」タッタッタ


装置を探している彼の近くに、一匹の狼が忍び寄る。バッターは装置を探すのに夢中で、狼に全く気付いていない。狼がしばらく彼を睨みつけた後、彼に飛び掛かった――!


狼「ガルルルル!!」ダダダダダ

バッター「!?」


狼の声でようやく気付いた彼。逃げようとするが、時すでに遅し。逃げる暇も無く、背中を噛まれてしまった――。


バッター「ぐっ……!!」ドサッ



【バッター     失格   ≪残りゲーム時間≫】
   残り  7人     {54:02}










ピコン!


ワイス「『バッターが狼に噛まれ失格となり、残り7人となった』」


琴葉姫「ああっ、バッターさんが!;」


マーヴォ「マジか、あいつやられたのか……もっと長く生き残ってほしかったんだけどなぁ」













ヤン「装置、装置……!」タッタッタ


装置を探している彼女に、誰かが近づいて来た――!


マーヴォ「お、あんたは確か……ヤン・シャオロン!」タッタッタ

ヤン「! ええと、マーヴォ……だっけ? 何かしら?」

マーヴォ「装置探しやってるか?」

ヤン「今やってる!」

マーヴォ「良かった! オレも探してたんだよ。頑張って見つけようぜ! あ、見つけたら起動よろしく!」

ヤン「当然! マーヴォも頑張ってね!」

マーヴォ「おう!」


ヤンはマーヴォと別れ、装置探しを再開した。


ヤン「――なんか元気いい子だったねぇ~、ああいうタイプ、嫌いじゃないかも」ハハ











ワイス「装置は何処ですの……」タッタッタ


狼「……」


装置を探している彼女に忍び寄る、一匹の狼――。その狼は怖い目つきで彼女を睨みつけている――。


ワイス「……!! 殺気……!」タッ


それに感づいたワイスは逃げ出す。狼に噛まれてしまえば終わりだ。果たして、追われずに済むのか――?


ワイス「はあ、はあ……」タッタッタ






























狼は追って来ていない。彼女は助かった――。


ワイス「……ふう、来てませんわね。良かったですわ……!」タッタッタ











琴葉姫「早く装置起動したい……ん!?」


琴葉姫、いつの間にか森の中心に来ていた。そしてそこにはコンテナのような形をした装置があった。


琴葉姫「あったあ! えーと、どうやって起動すんだろ……あ、これかな?」ポチッ





――ピカッ!!


コンテナについているボタンを押した彼女。その瞬間、コンテナから赤い光が5秒間放たれた――。




琴葉姫「眩しっ!; ――あ、おさまった……これでもう海にいけるのかな?」











ピコン!


ワイス「『琴葉姫が装置を起動した。安心して海に潜りたまえ』。ありがとうございます……!」


ヤン「おっしゃ! 助かったよ!」


マーヴォ「よし、これで準備完了ってワケだな!」


シェイク「よくやった! さあ他の奴らは急いでコインを取ってきてくれたまえ!」







{残りゲーム時間  50:00}






琴葉姫「海に行くぞー!」タッタッタ



ヤン「コイン取りに行かないと……!」タッタッタ



ワイス「海は何処らへんにあるんです?」タッタッタ



マーヴォ「巨大生物、楽しみだぜ!」タッタッタ



あとは深海に行って、巨大生物からコインを取ってくるだけだ――。










{残りゲーム時間  49:00}




レッド「装置起動出来たようね……」


スマートウォッチで通知を見ていた彼女。


カレン「良かった……!」

レッド「コイン、頑張って取ってきてほしいわ……え」


前方から狼がこちらに走ってきているのが見えた。


レッド「カレン! 狼よ! 逃げましょう!」

カレン「う、うん!」


二人はすぐに逃げ出す。しかしレッドは傷を負っているせいで上手く走れない。あっという間に距離を詰められてしまう――。


狼「ガルルルル!!」ガブッ!!

レッド「あうっ……!」ドサッ



【レッド・マッカーサー     失格   ≪残りゲーム時間≫】
     残り  6人       {48:30}



カレン「お姉ちゃん!!」

狼「ガルルルル!!」ダッ


狼、今度はカレンに襲い掛かる――。


カレン「嫌――」

ガブッ!!



【カレン・マコーミック     失格   ≪残りゲーム時間≫】
     残り  5人       {48:25}



カレン「うああ……」ドサッ












ピコン!


マーヴォ「『レッド・マッカーサーとカレン・マコーミックが狼に噛まれ失格となり、残り5人となった』」


ヤン「えっ、あの子らやられたの……!? ショック……!」


琴葉姫「ああっ! レドカレがぁ……!;」












その頃、マーヴォは走って海を目指していた。


マーヴォ「巨大生物、一体どんなんだろうな、楽しみだ……! お、海だ!」


マーヴォ、海に到着――。


マーヴォ「よーし、準備体操だ!」


海に入る前には、入念にストレッチや準備運動を行うことが大事だ。そうすることで足がつりにくくなる。


マーヴォ「いちに、いちに……よーし、行くぞ!」タッ


ドボオン!! 準備体操を終えた彼は海に飛び込んだ――!








{残りゲーム時間  45:00}




琴葉姫「あった! 海だ!」


琴葉姫も海に到着。


琴葉姫「……深海って何か怖そうだけど、行くしかないよな。やらなきゃ狼追加されちゃうんだし……それっ!」シュバッ


彼女も海に飛び込んだ。






{残りゲーム時間  44:00}






ヤン「よーし、海に到着ぅ! ――ん!」

ワイス「ヤン! ここにいるってことはもしかして?」

ヤン「うん、コイン取りに行く! ワイスも?」

ワイス「ええ! 狼追加なんて嫌ですもの!」

ヤン「だろうね。じゃあ……行くか!」


ヤンとワイスは同時に海に飛び込んだのであった――。











一方、マスターシェイクは森の中にいた――。


シェイク「……みんなもう海に行ったのだろうか?」


今残っている逃亡者の中で唯一海に潜ってない者――。


シェイク「まあ行ってるだろうな、装置起動までしたんだし……頼むぞ、皆!」












狼「……」


他人任せな彼の近くに、一匹の狼が忍び寄る。狼は彼を睨みつけながら彼に走り寄って来た。


シェイク「ん、誰か来て――狼ではないか!!;」


シェイクは逃げようとするが、あっという間に距離を詰められてしまう。そして――


狼「ガルルルル!!」ガブッ

シェイク「ぐほあっ!!」ドサッ


身体を噛まれてしまった――。



【マスターシェイク     失格   ≪残りゲーム時間≫】
     残り  4人      {42:56}





------------------------------------------------------




その頃、海の中にて――。



ヤン「ん……『マスターシェイクが狼に噛まれ失格となり、残り4人となった』」


マーヴォ「ああ、あいつやられたのか……大分長く生き残ってたなコイツ」


※因みにスマートウォッチは防水性を持っています。あと装置を起動すれば水の中でも喋れるようにもなります。










巨大生物「……」


コインが身体にくっついている巨大生物。果たして、コインを取ることが出来るのか――?






-----------------------------------------------------

残り逃亡者……ワイス、ヤン、マーヴォ、琴葉姫の4人。



続く

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.13 )
日時: 2023/02/02 17:24
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【Deep sea】



コインを取るために、海を深く深く潜り続けている4人の逃亡者達――



ワイス「すっごく暗いですわ……」



ヤン「うわ、この魚怖っ……! 歯鋭すぎでしょ!」



マーヴォ「巨大生物、巨大生物ー!」



琴葉姫「巨大生物、何処にいるんだろ……?」








巨大生物「……」









マーヴォ「早く巨大生物に会いてえなぁ。どんな見た目してんだろ。クトゥルフみたいな感じかな? それともクラーケンみたいなのか?」


色々とイメージさせる彼。


マーヴォ「ところで、狼だけど……あいつら海の中まで来んのか?」


狼は海の中までは来れない――。









ヤン「そういや狼って海の中までやってくるのかな? ……来るわけ無いか、だって陸の動物だもん!」ハハハ


そう、確かにルナプレの狼は海の中を潜ることは出来ない――。







---------------------------------------------------


その頃、ゲームマスターはモニターでゲームの様子を監視していた。


ゲームマスター「そろそろ、敵を送り込んでやろうか……」ポチッ


ゲームマスターはモニターを操作して、ゲーム用に作り出した3匹の狂暴な鮫を送り込んだ。


ゲームマスター「鮫にも警戒するがいい……」










そんなゲームマスターの近くに――






???「よぉお前、ゲームの調子はどうだ?」


謎の者がやってきた。その者はゲームマスターと同じく漆黒のローブを身に纏っており、フードを被っているため他の人から顔が見えない――。


ゲームマスター「おお、久しぶりじゃないか……」

???「ちょっと仕事で忙しくてな、中々戻ってこれなかったんだわ。んでゲームの調子は?」

ゲームマスター「良い感じだ。逃亡者同士の激戦も拝めた。あれには感服したよ」

???「なーるほどな! 俺も見たかったぜ、その激戦! ――っと、それはそうとお前何さっき送ったんだ?」

ゲームマスター「鮫だ。地上にいた狼と同様に狂暴だ。その鮫は逃亡者を見つけ次第、襲い掛かる――」

???「何で鮫だ?」

ゲームマスター「逃亡者達は今海の中にいるんだ。お知らせを送って海へ潜るようにした」

???「へえ、なんか面白そうな感じになってんじゃねーか! ちょっと俺にもゲームの様子見させてくれよ」

ゲームマスター「構わんぞ」


???は一体何者なのか――。



-----------------------------------------------------






ピコン!



ヤン「何? ……『君たちが今いる海に3匹の鮫を送り込んだ』。鮫?」


ワイス「『鮫は逃亡者を見つけ次第、襲いにかかってくる』」


マーヴォ「『鮫に襲い掛かられて噛まれてしまえば、強制失格となる』。マジかよ!;」


琴葉姫「あわわ、狼みたいなやつが海の中にもいんのね……;」


鮫に噛まれてしまえば賞金はゼロ。全ての努力が水の泡となる――!







マーヴォ「鮫か……ただでさえ深海は怖えのに、鮫まで出て来たらマジ恐ろしい」


現在、唯一生き残っている男性の逃亡者であるマーヴォ、鮫に警戒し始める――。


マーヴォ「鮫来んなよ、鮫……! こっちは巨大生物を拝みたいんだ! ――勿論コインも取りてえけど」








{残りゲーム時間  38:00}








琴葉姫「あと残り8分……さっさと巨大生物見つけないと!」


彼女は今も深層を目指して泳いでいる。


琴葉姫「でも鮫にも警戒しないと……」キョロキョロ


幸いスマートウォッチに海の中では自動的に懐中電灯のような光を放ってくれる機能がついているお陰で、暗い海の中でも辺りを見渡すことが出来る。


琴葉姫「鮫どっから来るんだろ……」









鮫「……」ユラユラ


鮫に警戒している。彼女の近くに――先程送り込まれた鮫が一匹やってきた。鮫は恐ろしい目つきで彼女を睨みつけている。――しばらく睨みつけた後、泳ぎのスピードを急加速し彼女に襲い掛かった――!!


鮫「ガアアアア!!」

琴葉姫「へっ? うわあああっ!!?」ビクッ


鮫に気づき逃げようとするが、あっという間に距離を詰められてしまう。そして――。


鮫「ガブッ!!」

琴葉姫「ぐあっ!!」ガクッ


身体を噛まれ、気を失った――。




【琴葉姫     失格   ≪残りゲーム時間≫】
   残り  3人     {36:55}



これで応募枠は全滅だ――。













ピコン!



ヤン「『琴葉姫が鮫に噛まれて失格となり、残り3人となった』」


ワイス「鮫の犠牲者が出てしまいましたわ……!」


マーヴォ「早速噛まれた奴が出て来てんじゃねーか……! 鮫怖え~……」ビクビク














マーヴォ「巨大生物、何処だ~?」キョロキョロ


鮫に警戒しつつ、巨大生物を探す彼。


マーヴォ「てか海ってめっちゃ広いだろ、見つかんのかこれ……」


巨大生物は「海にいる」という情報しかない為、海の中を闇雲に探すしかない――。











ワイス「見つかりませんわ……」


頑張って巨大生物を探しているワイスの近くに――



























ヤン「ワイス!」


ヤン・シャオロンがやって来た。


ワイス「ヤン!」

ヤン「巨大生物見つけた?」

ワイス「いいえ、全然ですわ……デカいらしいからすぐ見つけられると思ってましたけど……中々ですわね」

ヤン「ヒントとか全然無いしね……ったく、何処にいるんだか――」









グオオオオオオ……


ワイス、ヤン「「!?」」


その時、遠くから咆哮が聞こえて来た。それに戦慄するワイスとヤン――。


ワイス「な、何ですの……?」

ヤン「……!? ちょっと、何か近づいて来てる!」


咆哮した者がこちらにゆっくり、ゆっくりと泳いで近づいて来る。――それは例の巨大生物であった。


ブループ(Bloop)【出典:Creepypasta】「グオオオオオ……!」


その巨大生物とは、青クジラ(30m)の約6倍ほどの大きさ(約215m)を持つ未確認生物である魚のブループであった――。ブループは二人を丸呑みにしようと口を大きく開ける――。


ヤン「!! 危ないワイス!!」グイッ

ワイス「わっ!」


食われると思ったヤンはワイスの腕を掴んだまま横に避けた。ブループは急に方向転換出来ないため、口を開けたまま通り過ぎて行った。


ヤン「な、何あれ……!」

ワイス「あれは……ブループですわ! ほんとにいたなんて……」

ヤン「知ってんの?」

ワイス「身体が異常にデカい未確認生物って言われてるらしいですわ……それよりコインの方を!」

ヤン「ええ、ブループだかブルーアーカイブだか知らないけどコインは手に入れないと!」


ヤンとワイスはブループに気づかれないように、慎重に近づいて行く――。


ブループ「……」


ブループに気づかれてしまえば、飲み込まれてしまう――。










{残りゲーム時間  34:00}



マーヴォ「あと残り4分じゃん……くっそー、巨大生物見つかんねえ~!」


中々見つからず、焦る彼。そんな彼の近くに、鮫が一匹やってくる――。


鮫「……」

マーヴォ「……ん!?」


嫌な予感がした彼は急いで逃げる。鮫は逃亡者を見つけ次第、物凄いスピードで追ってくる。果たして、気づかれずに済むのか――。


マーヴォ「こえええ~……」


必死に泳いで逃げる彼。果たして――


































――鮫がマーヴォを追ってない。彼は助かった。


マーヴォ「……来てないよな?」










{残りゲーム時間  33:00}




ワイス「コイン、コインは……あっ、これですわね!」


ブループの身体にひっついているコインを発見した彼女は急いで取ろうとする。


ワイス「ヤン! わたくしが今からコイン取りますわ!」

ヤン「気を付けてね!」

ワイス「はい!」


ワイスはブループに気づかれないように慎重にコインに近づく。


ワイス「……」ドキドキ

ヤン「……」ドキドキ

ブループ「……」


果たして、気づかれずにコインを取れるのか――?


ワイス「……」





























サッ!


ヤン「!」

ワイス「やった……取れましたわ!」


コインをサッと素早く取ったワイス――。


ヤン「おっしゃ……! ナイスワイス!」ガッツポーズ

ヤン「――おっと、韻踏んじゃった」


ルビーと同じようなこと言ったヤンであった。











{残りゲーム時間  31:00}







ピコン!


マーヴォ「『ワイス・シュニーがコインを獲得し、狼追加は無しとなった』。おおっ! Gracias、ワイス!」


彼女のお陰で、無事にクリア出来た――。













コインを取った後、ワイスとヤンは早急にブループから離れた。


ワイス「ブループの姿が見えなくなりましたわね……」

ヤン「ふー、良かった……! あれに食われてたらどうなってたことやら……」



その時――








ピコン!


スマートウォッチに通知が来た。



ワイス「何でしょう……『最後の通知だ。これからは島にあがった瞬間、強制失格となる』。えっ!」



マーヴォ「『ゲーム終了まで、海の中に居続けたまえ』。マジ!?」



ヤン「なるほどね……これから鮫に怯え続けろってことか」











{残りゲーム時間  25:00}






3匹の鮫「「「……」」」


鮫は今も逃亡者を捜して泳ぎ続けている。果たして、逃亡者達は一体どうなるのか――!?



------------------------------------------------------

残り逃亡者……ワイス、ヤン、マーヴォの3人。



続く

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.14 )
日時: 2023/02/02 19:44
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【The END】





{残りゲーム時間  23:00}



ゲーム終了まで、残り23分……!








マーヴォ「コイン、無事に取れて良かったぜ! ワイスって人に感謝!」


モンスター討伐や金色の果実取得に貢献したペルソナ5好きの少年・マーヴォ。







ワイス「それじゃあヤン、いつまでも固まっていては鮫に狙われた時一網打尽にされてしまいますし、別れましょう」


レムナント世界最大手のダスト企業「シュニー・ダスト・カンパニー」の令嬢であるワイス・シュニー。


ヤン「うん! ワイス、気を付けてね」


レッド、カレンを何度も助けた面倒見の良いお姉さんのヤン・シャオロン。現在残っているのは、この3人だけだ――。


ワイス「ええ」


ワイスはヤンと別れた――。


ヤン「さーて、後は鮫に襲われないように警戒するだけだね!」


もう、お知らせは来ない。










{残りゲーム時間  20:00}




マーヴォ「鮫来んなよ、鮫来んなよ……!」


辺りを見渡しているマーヴォ。


マーヴォ「ここまで生き残ったんだからぜってー逃亡成功したいぜ!」


鮫に噛まれてしまえば、賞金はゼロ――。噛まれてしまえば、全ての努力が水の泡となる――!!









ヤン「やばい……いつもよりドキドキしてきた……」


ゲーム終了が近づいてきた為、いつもより緊張している彼女。


ヤン「逃げ切りたい……!」









ワイス「鮫来ませんように……」


警戒している彼女の近くに――一匹の鮫がやってきた。鮫は怖い目つきで彼女を凝視している。――しばらく見続けた後、ワイスに襲い掛かる――!


鮫「ガアアアア!!」

ワイス「!? ひっ――!」


鮫の叫び声で気づき、咄嗟に逃げるがあっという間に距離を詰められてしまう――。


鮫「ガアアアア!!」

ワイス「や、やだ……!」


そして――身体をガブリと噛まれてしまった。


ワイス「ぐっ……!!」ガクッ



【ワイス・シュニー     失格   ≪残りゲーム時間≫】
    残り  2人       {17:02}













ピコン!


マーヴォ「『ワイス・シュニーが鮫に噛まれて失格となり、残り2人となった』。ああっ、コイン取った人が……!」


ヤン「そんな! ワイス……! やられちゃったのね……!」










{残りゲーム時間  15:00}






三匹の鮫「「「……」」」


逃亡者を捜し続けている鮫。鮫に見つかって噛まれてしまえば、終わりだ――。











マーヴォ「やべえ、マジで怖え……!」ドキドキ








ヤン「鮫来ないでよ……いや、ホントに来てほしくない……」







-----------------------------------------------


???「おうおう、皆顔が険しくなってるねえ」

ゲームマスター「ゲーム終了が近づいてきたらそうなるさ」

???「確かに。さあ、これからどうなんのかなぁ。楽しみだわ俺」

ゲームマスター「見ていたら分かるさ。それはそうとお前、さっき仕事とか言っていたが……一体何をしていたんだ?」

???「ああ、それ? 話せば長くなるからまた今度話すわ」

ゲームマスター「そうか」



-----------------------------------------------





{残りゲーム時間  12:00}





マーヴォ「あと12分……頑張るぞ!」








ヤン「12分、頑張ってしのがなきゃ……!」








三匹の鮫「「「……」」」


果たして、マーヴォとヤンは逃亡成功出来るのか――?















{残りゲーム時間  10:00}















マーヴォ「あと10分……!」


スマートウォッチで残りゲーム時間を確認している彼の近くに――


鮫「……」


1匹の鮫が近づいて来る。マーヴォはそれに気づいていない。


マーヴォ「――!」


その鮫に感づいた彼は急いで逃げる。


鮫「……」


鮫は彼に気づいていない。マーヴォは助かった――。


マーヴォ「よし、来てない……!」


























だが――!







鮫2「ガアアアア!!」

マーヴォ「!?」


突然前方からやってきた、もう一匹の鮫に襲い掛かられてしまった。マーヴォはまた逃げるも、あっという間に距離を詰められてしまう。


鮫2「ガアアアア!!」

マーヴォ「うげえええ!!」


そして――身体を噛まれてしまった。


鮫2「ガブリ!!」

マーヴォ「Oh……」ガクッ



【マーヴォ     失格   ≪残りゲーム時間≫】
   残り  1人      {8:32}















ピコン!



ヤン「『マーヴォが鮫に噛まれて失格となり、残り1人となった』……えっ、ていうことはもう私だけ!?」


これで残っている逃亡者は、ヤン・シャオロンただ一人となった――!














三匹の鮫「「「……」」」


逃亡者を捜し続ける、3匹の鮫――。














{残りゲーム時間  7:00}








ヤン「あと7分……!」


あと7分しのげば、多額の賞金が手に入る――!












三匹の鮫「「「……」」」










{残りゲーム時間  5:00}









ヤン「――! あっちに鮫いる……!」


遠くにいる鮫に気づき、すぐに逃げる彼女。その鮫は、彼女に気づいていない。


ヤン「……うん、来てないわね。良かった……!」


果たして、無事に逃亡成功出来るのか――?











{残りゲーム時間  4:00}







三匹の鮫「「「……」」」


刻々と近づく、今回のゲームの終焉……!









{残りゲーム時間  3:00}







ヤン「あと3分……頼むから来ないでよ、鮫……!」


鮫「……」


険しい表情をしている彼女の近くに、一匹の鮫がいる――。ヤンはそれに感づいてすぐに逃げ出す。


ヤン「……」ドキドキ

















鮫「……」


鮫は彼女に気づいていない。彼女は助かった――。





ヤン「あぶな―……!;」















{残りゲーム時間  1:30}









ヤン「あと1分半……!」















三匹の鮫「「「……」」」










{残りゲーム時間  1:00}






ヤン「1分……!」


スマートウォッチでタイマーを見ている彼女。


ヤン「59……58……57……1分が長く感じる……!」










三匹の鮫「「「……」」」


果たして、逃亡成功出来るのか――!?













{残りゲーム時間  0:30}






鮫「……」



ヤン「!? あっちに鮫が……!」



遠くにいる鮫に気づき、すぐさま逃げる。鮫は彼女に気づいていない。










{残りゲーム時間  0:12}




ヤン「あともう少し……!」







10


































































{END}





≪ヤン・シャオロン  逃亡成功   200万円獲得≫




ヤン「おっしゃああ!! 賞金ゲットぉ!!」



ヤン「ふう……ルビー、ワイス、ブレイク! 元の世界に帰ったらお金分けてあげるからね!」




ヤン・シャオロン、無事に最後まで逃げ切り、賞金を手にすることが出来たのであった――!





ヤン「マジでずっとしんどかった……でもこれで終わりなんだね、元の世界に帰ったらゆっくり身体休めよっと……」





















------------------------------------------------------




???「おお、逃亡成功か! すげえなあの女」

ゲームマスター「モンスター討伐したり、ワイドマウスを倒したり、逃亡成功したり……大した者だ。さて、次のゲームの内容を考えるか」

???「ああそれなんだけど……」

ゲームマスター「何だ?」

???「次のゲーム、俺に主催させてくんねぇか?」

ゲームマスター「何でだ」

???「いやぁ、俺全然そういう仕事してねえからさ。今回のゲームの様子見て思ったけど、なんか面白そうだし! それにお前、いつもそういう仕事してるから疲れるだろ?」

ゲームマスター「まあ……確かに疲れはするな」

???「だろ。なあ、次のゲーム、俺にやらせてくれよ」

ゲームマスター「――分かった。時々少し身体を休ませたいと思っていたからな。次のゲームはお前に任せる」

???「ありがとよ! 次のゲームは今までにない感じのゲームにしてみせるぜ!」ヘヘヘ


果たして、次回は一体どうなるのか――!?










【THE END】

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.15 )
日時: 2023/02/03 19:32
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

~あとがき~

【Lunatic PlayⅦ】、完結致しました!
ここまで読んでくださった皆様、そして応募して下さった皆様、
本当にありがとうございました!

近いうちに第8回Lunatic Playを投稿致します。
お楽しみに!

因みに次回はなんとギャグ回でございます! それでは、また!


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