二次創作小説(新・総合)
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- 【Lunatic Play EPISODEⅧ】【完結】
- 日時: 2023/04/17 08:14
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【Lunatic Play(ルナティック・プレイ)】とは?
それは決められた時間内を3匹の狼から逃げ惑い、賞金を獲得する遊戯である。
今回の舞台は巨大迷路。そこで繰り広げられる、色々とハチャメチャな展開。
いつものゲームマスターとは違う者が主催する、このゲーム。
今回も逃亡者が狂暴で素早い狼から逃げ惑う。果たして、この巨大迷路で最後の一人になる者は一体誰なのか――?
※注意事項
・設定の少ないキャラ(サウスパーク,MUGENのキャラ等)はオリジナルの設定を含ませております。
・作者は原語版だけ見て、日本語版を見ない主義なので、海外キャラの一人称や口調は自分のイメージで決めております。なので公式邦訳とは違う恐れがあります。
それでもよろしい方はどうぞ。
~逃亡者~ ※【】内は作品名
レッド・マッカーサー(Red McArthur)【Southpark】{8}
カレン・マコーミック(Karen McCormick)【Southpark】{8}
ジェニー・サイモンズ(Jenny Simons)【Southpark】{8}
パウダー・ターナー(Powder Turner)【Southpark】{7}
エステラ・ハヴィサム(Estella Havisham)【Southpark】{3}
ミニリーナ(Minireena)【Five_nights_at_freddy's: Sister_Location】{8}
ジェフ・ザ・キラー(Jeff_the_killer)【Creepypasta】{8}
サリー・ウィリアムズ(Sally Williams)【Creepypasta】{3}
アンジェリカ・ピクルス(Angelica Pickels)【Rugrats】{6}
ソヌ・ミン(선우민)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{4}
ナ・ギチャン(나기찬)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{2}
ペク・ジュヨン(백주연)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{1}
イリザベス・ファウスト(伊麗莎白)【浮士德的噩夢(Fausts Alptraum)】{4}
ヤン・シャオロン(Yang Xiao Long)【RWBY】{2}
ブレイク・ベラドンナ(Blake Belladonna)【RWBY】{1}
ヘンリー・スティックミン(Henry_Stickmin)【Henry Stickmin】{1}
フィル・エッグツリー(Phil Eggtree)【Riddle Schol】{1}
アイザック(Isaac)【The Binding of Isaac】{2}
マーヴォ(Maavo)【MUGEN】{2}
マリッツァ(Maritza)【MUGEN】{1}
イヴェット(Ivette)【MUGEN】{1}
フレッタ(Fleta)【Pocket Mirror】{1}
アニカ(Anika)【Anika's Odyssey】{1}
ガール(Girl)【Friday Night Funkin' Twinsomnia Mod】{1}
水心子正秀【刀剣乱舞】
不動行光【刀剣乱舞】
カトラリー【千銃士Rhodoknight】
琴葉姫【応募枠】{6}
天悪【応募枠】{1}
柊【応募枠】{5}
わたげ【応募枠】{3}
GOOD LUCK, FUGITIVES.
△今回の舞台は巨大迷路!
△珍しくギャグ回!
△「Henry stickimin」「Riddle School」「Pocket Mirror」「Anika's Odyssey」など、今回も新規の作品のキャラが沢山初参戦!
△相変わらずどこでも眠っちゃうイリザベス・ファウスト!
△果たして、最後に生き残るのは誰だ――?
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅧ】 ( No.11 )
- 日時: 2023/02/16 18:19
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【Child and Women】
エステラ「元に戻れてホント良かったですわ……赤ちゃんになってた時、結構動きづらかったんですもの」
赤ちゃん時は筋肉が弱くなり、上手く動けなくなる。
エステラ「元に戻れたから余韻に浸りたいところですけれど……狼に警戒しませんと」
狼に噛まれてしまうと賞金はゼロ。全ての努力が水の泡となる――!
アイザック「……?」キョロキョロ
その頃、アイザックは狼がいないか確認しながら迷路の中を歩いていた。確認したところ、狼はいなかったので安堵する彼。
アイザック「♪」
狼「……」
しかし、突如彼の遠くに現れる、一匹の狼――。アイザックはそれに気づいていない。
狼「ガルルルル……」
アイザック「……?」ゾワッ
アイザックは嫌な予感を覚え、すぐに逃げ出す。
狼「……」
狼はアイザックに気づかないまま、何処かへ去って行った。
アイザック「はあ、はあ……;」タッタッタ
命拾いした、5歳の子供なのであった――。
マリッツァ「狼は……よし、いないっと! ――あれ、あそこにいんの……」
少し遠くの方にヤンがいた。ヤンを見つけたマリッツァはヤンのところに向かう。
マリッツァ「ヘーイ!」
ヤン「あら、マリッツァ!」
マリッツァ「さっきは色々ありがとう! 刺客捕まえたり、皆を元に戻してくれたり!」
ヤン「いいのいいの!」
マリッツァ「そんでさ、刺客どんな奴だった?」
ヤン「めっちゃ小っちゃかった、ペットボトルのキャップと同じくらいかそれ以下の大きさ」
マリッツァ「良く捕まえられたね。そんだけ小さいと捕まえにくかったんじゃない?」
ヤン「そいつが喋ってる途中で踏みつぶしてやった。喋ってる時動き止まってたから」
マリッツァ「なるほど」
ヤン「まあそれはそうと、あんた狼に気を付けるのよ、いつ出てくるか分からないからね。それじゃあ、私もう行くよ」
マリッツァ「おう、気を付けてー!」手フリフリ
ヤンはマリッツァと別れ、去って行った。
マリッツァ「さーて、アタシも気を付けますか!」
{残りゲーム時間 97:00}
レッド「――ガール、私達のお世話ありがとうね」
カレン「ガールお姉ちゃんありがとー! 赤ちゃんになっちゃったから不安で……ガールお姉ちゃんの子守歌、すっごく安心したんだ」
パウダー「o_o」
どうやら子守歌も歌ってあげた模様だ。
ガール「いいのいいの。ジブンは好きでやってるんだから! それじゃあ、ジブンはもう行くね」
レッド「ありがとう」手フリフリ
カレン「ありがとー!」
パウダー「o_o」
ガールは去って行った。
レッド「――元の姿に戻ってから思ったけど、10代の身体ってこんなに動きやすいのね」ブンブンッ
レッドは今の自分の身体の動かしやすさを実感する為に腕を軽く振り回したり、その場で足踏みしたりする。
カレン「そりゃ赤ちゃんと10歳の人じゃあ筋肉が違うもん」
レッド「確かに……」
パウダー「o_o」
レッド「それで……パウダー、あんたいつまで真顔なの;」
レッドはパウダーの身体をユサユサと揺する。するとパウダーは我に返ったのであった。
パウダー「!? あれ、あたし……」キョロキョロ
レッド「気が付いたようね」
パウダー「あっ、この身体……あたし元に戻ってる! 良かったぁ~!!(≧▽≦)」ピョンピョン
身体が元に戻って動きやすくなったことに喜びを嚙みしめるパウダーはピョンピョンと飛び跳ねる。そしてそのままどっか行った。
カレン「パウダーお姉ちゃん、どっか行っちゃった……;」
レッド「まああの子はほっときましょう」←冷たい
レッド「そういうことより狼はいないのかしら……――っ!? カレン、逃げるわよ! 狼が来てるわ!」
カレン「!!」
狼「グルルルル……」
なんと一匹の狼が近づいて来ていたのであった。それに気づいたレッドはカレンを連れてすぐさま逃げ出す。が、しかし――
狼「!!」ダッ
見つかってしまった――。
カレン「お、狼さんが……!!」タッタッタ
レッド「そんな……!!」タッタッタ
一生懸命に逃げ続けるも、一瞬で距離を詰められてしまった。最早、逃走不可能――。
狼「ガルルルル!!」ガブガブッ
カレン「うあっ!!;」
レッド「ぐっ……!!;」
【カレン・マコーミック 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 11人 {95:25}
【レッド・マッカーサー 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 10人 {95:25}
ピコン!
ギチャン「『カレン・マコーミックとレッド・マッカーサーが狼に噛まれて失格となり、残り10人となった』」
ヤン「えっ! あの子らやられたの……!?;」
ガール「さっき赤ちゃんになってた子たちだよね……失格になったんだ;」
ギチャン「……よし、狼はいねえな!」コソコソ
狼に警戒しながら慎重に迷路を歩いている彼の近くを――ヤン・シャオロンが通りかかった。
ヤン「お、ギチャンじゃないか。元に戻って良かった!」
ギチャン「! 金髪のねーちゃん――いや、ヤン! 捕まえてくれたお陰で助かったぜ」
ヤン「礼を言えてえらいえらい~w」
ギチャン「うっせえ、助けてもらったら流石のおれでも礼は言うw」
ヤン「まあ、折角元に戻してやったんだから近いうちに狼に噛まれたりなんかしないでよ。助けた意味がなくなるからね」
ギチャン「へっ、言われなくても噛まれないように頑張るよ」
ヤン「そっか、まあ頑張るんだよ」
ヤンは優しい笑顔を浮かべながら、ギチャンに向かって手を振りながら去って行った。
ギチャン「……そっちこそ狼なんかに噛まれんじゃねーぞ!」
ギチャン、もしかしてツンデレ説←
{残りゲーム時間 90:00}
ヘンリー「……あと90分……」
スマートウォッチでタイマーを見ているヘンリーの近くに――なんと一匹の狼。彼はその狼に全く気付いていない。狼が怖い目つきで彼をしばらく見つめた後、彼に向かってダッシュした。
狼「ガルルルル!!」
ヘンリー「!!?」
ヘンリーは驚愕するも、初めのお知らせで手に入れた俊足の薬を急いで取り出し、それを飲んで自身の走るスピードを増加させる。
ヘンリー「はあっ!」タタタタタタタタ
狼「!」タッタッタッタ
そしてヘンリーは狼より速いスピードで逃走し、狼を撒いたのであった――。
ヘンリー「ふぅ!」タタタタタタタ
---------------------------------------------------
その頃、???はモニターでゲームの様子を監視していた。
???「さーて、アイデアが思いついたしそろそろお知らせ、発動すっか!」
???「おーい二人とも、仕事の時間だぞ! 行って来てくれ!」
中性的な子供「うん!」
ポニテのお姉さん「逃亡者の皆と楽しい時間を過ごしたいわね!」
シュンッ!
子供とお姉さんの二人はワープ能力を使って迷路に向かったのであった――。
-------------------------------------------------
{残りゲーム時間 90:00}
ピコン!
マリッツァ「『お知らせⅣ』だー!」
ヤン「『黄色いドアの部屋の中に行って、その中にいる子供とお姉さんの二人と一緒に』」
ギチャン「『お菓子を10個完成させよ。残り70分までに10個完成させたら』」
ミン「『残りゲーム時間が30分に短縮される』。えっ、マジ!?」
エステラ「『ただしその部屋のドアには鍵がかかっている』」
パウダー「『部屋に入るには、ドアの前に5人の逃亡者が集まらなければならない』」
ガール「『5人集まれば自動的に鍵が開き、入れるようになる』」
----------------------------------------------------
{お菓子を10個完成させよ}
黄色いドアの部屋の中に行って、その中にいる子供とお姉さんの二人と一緒に
お菓子を10個完成させよ。残り70分までに10個完成させたら、
残りゲーム時間が30分に短縮される。
ただしその部屋のドアには鍵がかかっている。
部屋に入るには、ドアの前に5人の逃亡者が集まらなければならない。
5人集まれば自動的に鍵が開き、入れるようになる。
----------------------------------------------------
パウダー「お菓子作りなんて楽しそう! 行こうかなー!」
ヘンリー「お菓子作りか……どうしよう」
マリッツァ「ゲーム時間短縮とかめっちゃいいじゃん! 行こうかな、これ!」
果たして、どうなる――!?
---------------------------------------------------
残り逃亡者……パウダー、エステラ、ミン、ギチャン、ヤン、ヘンリー、アイザック、マリッツァ、
フレッタ、ガールの10人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅧ】 ( No.12 )
- 日時: 2023/02/17 18:46
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【Sweets making room】
パウダー「よーし、お菓子作り行っちゃうぞー!」タッタッタ
パウダー・ターナー、黄色いドアの部屋に向かうことに決めた!
パウダー「楽しそー!」タッタッタ
フレッタ「お菓子作りかぁ……作った後は食べてもいいのかな?」
お菓子好きな少女・フレッタもこのお知らせに興味がある模様。
フレッタ「行ってみようかな!」タッ
マリッツァ「面白そうだし、ゲーム時間短縮できるし、行くかっ!」タッ
マリッツァも向かう――!
マリッツァ「お菓子食べれたらいいな~!」ウフフ
エステラ「お菓子作り……まあつまらなくは無さそうですわね」
エステラ・ハヴィサムも興味を示す――。
エステラ「ゲームの時間も短くできることですし、行ってみましょうか」タッ
ミン「楽しそうなんで行く!」タッ
ソヌ・ミンも例の部屋に向かうことに決めた――!
一方で――
ヤン「お菓子作り? あんま興味ないしいいかな……」
ギチャン「お菓子つくりとか別に好きじゃねーし行かねー!w」
ヘンリー「自分、向かう気になれないな……;」
ガール「ジブン、ベビーシッターだからお菓子作りは専門外なんだよね……だからジブンは行かない;」
アイザック「……;」 ←お菓子作れる知識がないから行きたくないっぽい
お菓子作りに興味がない者や、お菓子を作れない者は行かなかった。
{残りゲーム時間 88:00}
フレッタ「お菓子、お菓子!」タッタッタ
お菓子と聞いてテンションが上がっているフレッタ。しかし向かう途中で狼に噛まれてしまえば、お菓子は作れなくなる――!
ミン「えーと、狼は……よし、いないね!」コソコソ
ミンは狼に警戒しながら黄色いドアの部屋を探す。
ミン「見つかりたくないなぁ……狼に;」コソコソ
狼に噛まれてしまったら賞金はゼロ。全ての努力が水の泡と化す。
ガール「とりあえずこのお知らせは他の人にお任せする……」
お菓子つくりは専門外なベビーシッターちゃんの近くに――一匹の狼が現れた。狼は涎を垂らしながらこちらを凝視している。彼女はその狼に気づいていない。狼がしばらく彼女を見つめた後、急にダッシュして彼女に飛び掛かったのであった――!!
狼「ガルルルル!!」シュバッ
ガール「――!? 嘘――」
ガールは逃げようとしたが時すでに遅し。襲われてしまった――。
狼「ガブッ!!」
ガール「あうっ!!;」ドサッ
【ガール 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 9人 {86:50}
ピコン!
ヤン「『ガールが狼に噛まれて失格となり、残り9人となった』」
アイザック「!!?;」 ←自分の世話をしてくれた人が捕まって驚愕している
マリッツァ「ガールって人が捕まっちゃったのか~!」
パウダー「狼に見つかりませんように……」ドキドキ
パウダーは例の部屋を目指して慎重に迷路の中を歩く。
狼「ガルルルル……」
そんな彼女に忍び寄る、一匹の狼――。狼は怖い目つきで彼女を睨み据えている。その狼に彼女は気づいていない。
狼「ガアアア!!」ダッ
パウダー「!?」ビクッ
その狼が突如彼女のところに向かって走り出した! パウダーは驚きつつも、序盤のお知らせで手に入れたスロウポーションをその狼に向かって投げつけ、鈍足状態にさせたのであった――。
狼「っ――!」ノロノロ
パウダー「イエイ! パウダーちゃん生存!」ピョンピョンピョン
狼を鈍足状態にできて喜んでいる彼女はスキップしながら逃げて行った。
{残りゲーム時間 83:00}
マリッツァ「お、このドア……お菓子の部屋かな?」タッタッタ
マリッツァ、黄色いドアを発見! 一番最初に例の部屋の前に到着できたのだ――。
マリッツァ「ここであと4人が来るまで待ってればいーんだよね? そうしないと鍵開かないもんね?」
その通り、鍵を開けるには4人が来るまでそこで待機しなければいけない――!
ミン「例のドア、何処だろ……?」キョロキョロ
それを探している彼女の近くを――ナ・ギチャンが通りかかった。
ミン「ギチャン!」
ギチャン「何だよ?」
ミン「あんた例の部屋に向かってる?」
ギチャン「いいや? お菓子作りとか興味ないし、クイズ大会の時みたいに金がかかってるわけでもないし、参加はしないぜw」
ミン「そーかそーか、まあギチャンにはあんまり期待してなかったからいいけどw」
ギチャン「あーそうかいw そんで聞きたいことはそんだけか? ならおれはもう行くぜ」
ミン「おーけーおーけー、안녕히 가세요!」
ギチャン「안녕히 가세요~」
ギチャンは去って行った。
ミン「ギチャン、相変わらずアレな奴ね……w」
{残りゲーム時間 81:00}
フレッタ「ええと、例の部屋は……あっ、マリッツァ!」
マリッツァ「あっ、フレッタじゃん! キミもお菓子作りにキョーミあるの?」
フレッタ「うん! それでここが例の部屋みたいだね。見つけられて良かった……」
マリッツァ「あと3人来るまでここで待ってよーね!」
フレッタ「うん! お菓子作り楽しみだな~~~」
ドアの鍵開放まで、あと3人――!
エステラ「例のドア、中々見つかりませんわね……」キョロキョロ
それを探している彼女の近くに、一匹の狼が現れる。狼が怖い目つきでしばらく睨みつけた後、彼女に向かって走り出したのだ――!
狼「ガルルルル!!」
エステラ「! 狼ですわ! なら――」ヒョイッ
エステラは序盤のお知らせで手に入れた丸太を盾にし、それで狼の攻撃を防いだのであった――! 狼は丸太に齧り付いたまま離れない。――いや、牙が丸太にとても深く突き刺さっているため中々牙が抜けず、丸太から離れることが出来ないのであった。
狼「グウウウ!!」
エステラ「中々離れませんわねっ……! ――! はあっ!;」ダッ
それを察した彼女は丸太をその場に捨て、逃げ出した。狼が丸太から牙を抜くことに苦戦しているうちに逃走したのであった――。
エステラ「危なかったですわ……アイテム手に入れておいて本当に良かったですわ……;」タッタッタ
{残りゲーム時間 79;00}
パウダー「んーと、例の部屋は――あ、あったー!」タッタッタ
パウダー・ターナーも、黄色いドアの部屋の前に到着――!
マリッツァ「お、三人目!」
フレッタ「どんどん集まって来てるね!」
パウダー「あと二人来たらドア開くのかな?」
マリッツァ「うん、それまでここで待機しよう!」
ドアの鍵を開けるには、後二人必要だ――!
アイザック「……」キョロキョロ
その頃、アイザックは辺りを見渡していた。狼が近くにいないか確認しているのだ。彼が確認していると――少し遠くの方で歩いている一匹の狼が視界に入ったのであった。
狼「……」テクテク
アイザック「!!」ダッ
それを見た彼はすぐさま逃げ出す。しかしその狼が彼に気づき、彼に向かって猛スピードでダッシュしたのであった――!
狼「ガルルルル!!」ダダダダダ
アイザック「うああ!?;」タッタッタ
アイザックは必死に逃げるも、あっという間に距離を詰められてしまう。最早、逃走不可能――。
狼「ガブリ!!」
アイザック「ぶあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!;」ドサッ
【アイザック 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 8人 {77:44}
ピコン!
パウダー「『アイザックが狼に噛まれて失格となり、残り8人となった』」
ミン「アイザックって子、失格か……;」
ヤン「なんかさっき、誰かの悲鳴が……通知のタイミング的にアイザックか?」
実はアイザックが噛まれた地点から近いところにいた彼女。そんな彼女の近くに――
狼「!!」ダッ
今しがたアイザックを失格にした狼が猛スピードで走って来た――!
ヤン「!!? えっ、ちょっと、待ってよ!!;」ダッ
それに気づき咄嗟に逃げだす彼女。一生懸命逃げ続けるが、すぐに距離を詰められてしまう――。
狼「ガルルルル!!」ダダダダダ
ヤン「ちょ、やだっ、私もうアイテム持ってな――ぐええええ!!;」ドサッ
そして、背中を噛まれてしまった――。
【ヤン・シャオロン 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 7人 {76:40}
ピコン!
エステラ「『ヤン・シャオロンが狼に噛まれて失格となり、残り7人となった』」
マリッツァ「えっ、あの人やられちゃったんだ……!;」
ギチャン「おいおい、ヤン! 何失格になってんだよ……; 噛まれんなって言ったのに!」
{残りゲーム時間 76:00}
ヘンリー「……よし、狼はいない」
その頃、ヘンリーは狼に警戒していた。
ヘンリー「ゲーム短縮、頼む……!」
あと二人黄色いドアの前に来れば、鍵が開く。果たして、無事に鍵を開けられるのか――!?
フレッタ「後二人、誰か来ないのかな?」キョロキョロ
マリッツァ「後6分しかないから、誰でもいいから来てほしいな……」
パウダー「ここで待機している内に狼が来るかもしれないしね……;」
マリッツァ「ちょっと怖いこと言わんといてよ……;」
ドアの前で待機している三人の近くに――
ミン「皆!」タッタッタ
ソヌ・ミンがやってきた!
パウダー「ミン!」
ミン「ここに集まってるということは……ああ、やっぱり黄色いドアか!」
マリッツァ「これであと一人来れば鍵が開くね!」
フレッタ「早く誰か来てー!;」
ドアの前で待つ4人の近くに――
エステラ「皆さん!」タッタッタ
エステラ・ハヴィサムがやってきた――。
パウダー「エステラ来た! これで5人だ!」
エステラ「ようやく着きましたわ……;」ハアハア
ずっと走っていた為、息が切れているエステラ。
ミン「エステラ、大丈夫?」
エステラ「ええ、気にしないで下さいまし……それより5人いるから鍵が開くはずですわ」
ガチャンッ!
逃亡者が5人集まった為、ドアの鍵が自動的に開いたのであった――!
ミン「あっ、入れるようになったよ!」
鍵が開いた瞬間、エステラ、ミン、パウダー、フレッタ、マリッツァの5人が一斉に部屋の中に入ったのであった――。
{残りゲーム時間 74:02}
{残りゲーム時間 74:01}
{残りゲーム時間 74:00}
{残りゲーム時間 74:00}
{残りゲーム時間 74:00}
5人が部屋の中に入った瞬間、タイマーが停止した。お菓子作りに成功すればゲーム時間が短縮された後、タイマーが再び動き出す。失敗すれば短縮されずに再び動きだす――。
マリッツァ「――わお!」
5人が部屋の中に入ると、薄い青色の壁、薄いピンク色の床、ハートマークがついた冷蔵庫、そして淡いピンク色のキッチンが視界に入った。因みに部屋の中心には木製の横長のテーブルが置かれてある。
フレッタ「何だか可愛らしい感じの部屋だね!」
ミン「メルヘンな雰囲気を醸し出してるね~」
部屋の様子に見とれている5人の近くに、中性的な子供とポニテのお姉さんの二人が歩いて近づいて来た。
中性的な子供「キッチンへようこそ!」
ポニテのお姉さん「待ってたわよ!」
パウダー「? 貴方たち、誰ですか?」
中性的な子供→メロディー(Melodii)【出典:Scratchin' Melodii】「自分の名前はメロディー!」
ポニテのお姉さん→ジャムタイン(Jamtine)【出典:Scratchin' Melodii】「アタシはジャムタインよ、よろしくね!」
ミン「あっ、はい、よろしくお願いしますっ!」
マリッツァ「――失礼だけどメロディーは性別どっち?」
メロディー「性別? 自分はノンバイナリーだからどっちでもないよ。それよりお菓子作り始めようよ!」
エステラ「この子サラッと凄いこと言いましたわね……;」
ジャムタイン「さあさあみんな! アタシたちと一緒に楽しくお菓子を作りましょう!」
果たして、無事にお菓子10個を作れるのか――!?
------------------------------------------------------
残り逃亡者……パウダー、エステラ、ミン、ギチャン、ヘンリー、マリッツァ、フレッタの7人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅧ】 ( No.13 )
- 日時: 2023/02/18 17:13
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【Sweets making roomⅡ】
ジャムタイン「さあ楽しいお菓子作りの始まりよ!」パチン
ジャムタインが指を鳴らしたと同時に、メルヘンな感じの音楽が鳴り始めた!
ジャムタイン「さー皆、楽しく作って行きましょう!」
ジャムタイン「逃亡者のために、お菓子を作りましょう!」
メロディー「逃亡者のために、お菓子を作りましょう!」
マリッツァ「それはチョコレート? ビスケット? マスカット?」
ジャムタイン「お菓子なら~オールOK!」シュッ ←ボウルと泡だて器用意
パウダー「じゃあ適当にビスケット!(*´▽`*)」
ジャムタイン「それなら取ってきて、薄力粉を!」
パウダー「おういえ!」シュバッ ←一瞬で取って来た
メロディー「薄力粉だけじゃなくて、他にも色々必要だよ!」
エステラ「色々って何ですの?」
メロディー「何だと思う~?♪」
フレッタ「無塩バター、粉糖、牛乳の三つ!」
メロディー「だいせいかい!」ウインク
パウダー「いえ~い♪」ウインク
エステラ「では、三つお出しいたしますわっ!」シュバババ ←高速で用意
メロディー「ナイス!」←親指立てる
ジャムタイン「じゃ~~このボウルに薄力粉、粉糖を入れて~!」
パウダー「入れまーす!」パッパッ ←その二つ入れた
ジャムタイン「ミックスするわよ! 程よく混ぜ合わせたら~無塩バター!」カシャカシャ
マリッツァ「バターなのだ!」ポトッ
ボウルに薄力粉、粉糖を入れ混ぜ合わせ、無塩バターを加えて泡だて器でほぐしながら混ぜ合わせる。
ジャムタイン「そしてよーくミックス、ミックス!」ニコニコ
ミン「そしてこのタイミングで~~、牛乳! 牛乳だって必要なはずでしょ?」ドボドボ ←牛乳投入
メロディー「ナイスナーイス!♪」
フレッタ「早くお菓子食べたいな、食べたいな♪」←フォーク持ちながら椅子に座って待機
エステラ「貴方も作りやがれですわw」ヒョイッ ←フレッタ持ち上げる
フレッタ「OH!(´・ω・)」
メロディー「ヘーイ、誰か自分のほう手伝って?」
エステラ「そーれ、フレッタ!」ポイッ
フレッタ「あわわわわ!(;゚Д゚)」ドサッ
メロディー「君たちは何食べたい?」
フレッタ、エステラ「「チョコレートマカロン!」」
エステラ「ですわ!」
メロディー「じゃあ一緒にメイク!」
ジャムタイン「十分混ぜ終わったら~~~冷蔵!♪」ガチャッバタン ←冷蔵庫に寝かせた
パウダー「れいぞう!♪」
ミン「あれ、ちょっと待って確か1時間冷蔵しなきゃいけないんじゃ?;」
ジャムタイン「この冷蔵庫は特別製で急速で冷たくするの!」
ミン「そりゃ凄い!」
ジャムタインは冷蔵庫から無塩バター、牛乳、薄力粉、そして粉糖を混ぜ合わせたものが入ったボウルを取り出す。
ジャムタイン「これを予熱して~~~、型抜きよ! みんなはどんな形にしたい?」
ミン「星形!♪(≧▽≦)ノ」
パウダー「丸形!♪(≧▽≦)ノ」
マリッツァ「新潟!♪(≧▽≦)ノ」
ジャムタイン「それはジャパンの都道府県~~~♪(;・∀・)」
マリッツァ「冗談! 四角型!(≧▽≦)ノ」
ジャムタイン「星形丸形四角型~~~♪」ストンストンストン ←その形に抜いていく
ジャムタイン「型抜きして模様もつけて~~そしてオーブンでベイク!」ガチャッバタン ←型抜きしたビスケットをオーブンに入れる
チーンッ♪
ジャムタイン「完成! コンプリート!♪」
ミン、パウダー、マリッツァ「コンプリートっ!(≧▽≦)ノ」キャッキャ
【お菓子5個完成 残り5個】
ジャムタイン「さあさあ、後5個作ればゲーム時間は短縮~~♪」
シュバッ ←何者かがビスケット5個を奪い取った
ジャムタイン「!?(;゚Д゚)」
パウダー「あれっ、ビスケットが全部消えた!;」
ミン「何なの一体?;」
奪い取ったのは――なんとナ・ギチャンだった。
ギチャン「このお菓子いただくぜw」※ほんとに食べるつもりはありません
ミン「ギチャン! お菓子つくりには興味ないんじゃなかったの!?;」
ギチャン「そうだけどお菓子自体に興味ないわけじゃありませーんw」タタタタタ ←ビスケット5個持ったまま逃げる
ミン「ヘイ、ストップ! ギチャン!(# ゚Д゚)」 ←ギチャンを追いかける
ギチャン「やだね! それ、パス!w」ポイッ
ヘンリー「キャッチ!」パシッ ←ビスケット5個キャッチ
なんとヘンリー・スティックミンも来ていた!
パウダー「ヘンリー! あなたも来てたんだ!」
ヘンリー「なんか急に腹減ったんで」アーン ←ビスケット食べようとする
パウダー「Stop fucking eating it!(# ゚Д゚)」ブシャーッ ←余った牛乳ぶっかける
ヘンリー「」ビチャビチャ
顔面に牛乳をぶっかけられて邪魔されたヘンリーが――
ヘンリー「ホアアアアアアアーッ!!(# ゚Д゚)」
キレた。
ヘンリー「よくも自分の邪魔をしたな……(# ゚Д゚)」ゴゴゴゴゴ
パウダー「!!」
ミン「うわっ、凄まじい逆ギレ!;」
ヘンリー「ボコボコにしてやる……(# ゚Д゚)」ゴゴゴゴゴ
パウダー「ボコボコになるのはヘンリーのほうだよ!(# ゚Д゚)」ゴゴゴゴゴ
マリッツァ「あわわw」
ヘンリー、パウダー「「いざ、勝負!!(# ゚Д゚)」」
ドゴオオオオオン!! ←謎の爆発
ジャムタイン「はーい、ストップ♪」ニコニコ
パウダー、ヘンリー「」 ←顔面ボコボコにされて気を失った
ギチャン「何でおれまで~~~……(;゚Д゚)」ガクッ ←ギチャンもボコボコに
ジャムタインが二人をボコボコにして戦いを収束させた♪
ミン「そりゃギチャン、お菓子奪ったんだから罰与えられるに決まってるよね~wwwww」
ジャムタイン「勝負は~この場において~禁止!♪」ニコニコ
フレッタ「チョコレートマカロン5個~、完成しましたっと!」
エステラ「ですわっと!」
一方、フレッタとエステラとメロディーはマカロンを完成させていたのであった!
ジャムタイン「わああ! これでお菓子10個出来たわね!♪」
メロディー「やったー!♪」
エステラ「ですわ!」
{CLEAR}
------------------------------------------------------
{残りゲーム時間 74:00}
↓
{残りゲーム時間 30:00}
クリアしたことによりタイマーが動き出し、時間も短縮されたのであった――!
-----------------------------------------------------
{残りゲーム時間 29:00}
ミン「二人とも、色々とありがとうございました!」
メロディー「(*´▽`*)」
ジャムタイン「いいのよ~~~」
クリアしたので部屋から出る逃亡者達。作ったお菓子はジャムタインから分けてもらった。お菓子をもらったのはミン、パウダー、エステラ、マリッツァ、フレッタの5人。
ギチャン「お菓子欲しかった……(;´・ω・)」
ヘンリー「自分も……(;´・ω・)」
ギチャンとヘンリーは妨害した罰としてお菓子無し♪ ジャムタインとメロディーは自身の仕事を終えたため、ワープ能力で???の元に戻って行ったのであった。
パウダー、フレッタ、マリッツァ、ミン、エステラ「「「「「さよなら~!」」」」」
エステラ「ですわ!」
ミン「――チョコレートとビスケット1個ずつ貰っちゃったね!」
フレッタ「わーい! 楽しかったなー! ゲーム時間も短縮できたし、一石二鳥だね!」
マリッツァ「そうだね~!♪ めっちゃ得した気分!」
パウダー「うんうん! お菓子! お菓子♪」
ギチャン、ヘンリー「「お菓子……;」」←物欲しそうに見ている
エステラ「妨害した貴方たちはお菓子無し……いい気味ですわ!wwwww」
ギチャン、ヘンリー「「ぐぬぬぬぬぬ(#^ω^)」」
逃亡者7人の近くに――
狼2匹「「グルルルル……」」
2匹の狼がやってきた――。
パウダー「お菓子、お菓子! ――って皆! 狼が2匹も来てる!!;」
パウダー以外「「!!!?;」」ビクッ
ギチャン「マジじゃねーか!;」
狼2匹を見て逃げ出すエステラ、パウダー、ミン、フレッタ、マリッツァ、ギチャン、そしてヘンリー。狼は二匹いるので二人が標的にされる。標的にされた二人とは――
パウダー「ひゃあああ!!;」タッタッタ
パウダー・ターナーと――
ミン「あたし~~~!?;」タッタッタ
ソヌ・ミンだ――!
狼2匹「「ガルルルル!!」」ダダダダダ
パウダーとミン、必死に逃げ続けるもあっという間に距離を詰められてしまう。最早、逃走不可能――。
狼2匹「「ガブッ!!」」
パウダー「あぎゃあっ!!;」ドサッ
ミン「うひいいっ!!;」ドサッ
【パウダー・ターナー 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 6人 {28:40}
【ソヌ・ミン 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 5人 {28:40}
ピコン!
フレッタ「『パウダー・ターナーとソヌ・ミンが狼に噛まれて失格となり、残り5人となった』」
マリッツァ「パウダーとミンが~!!;」
ギチャン「あの二人やられちまったのか……;」
---------------------------------------------------
その頃、???がモニターでゲームの様子を監視していた。
???「さて、ジャムタインとメロディーは元の世界に帰ったし……次のお知らせを発動するか!」
???「ククク、こいつは驚くだろうな……!」ピッ
モニターを操作して、新たなお知らせを発動させたのであった――!
----------------------------------------------------
{残りゲーム時間 25:00}
ピコン
エステラ「『何ですの? ――『お知らせⅤ』!?」
マリッツァ「『サイレンヘッドが出現した。』……サイレンヘッドって何?」
ギチャン「『サイレンヘッドは逃亡者を発見次第』」
フレッタ「『サイレンを鳴らして位置情報を狼に知らせる』」
ヘンリー「『因みにサイレンヘッドの画像はこれだ』。うお、怪物だ……!;」
エステラ「何ですの……なっ、怪物ではありませんか!」←画像見た
----------------------------------------------------
{サイレンヘッドの出現}
サイレンヘッドが出現した。サイレンヘッドは逃亡者を発見次第
サイレンを鳴らして位置情報を狼に知らせる。
-----------------------------------------------------
サイレンヘッド(Siren head)【出典:Cryptid】「……」ヨロヨロ
サイレンヘッド出現! 果たして、逃亡者の運命やいかに――!?
-----------------------------------------------------
残り逃亡者……エステラ、ギチャン、ヘンリー、マリッツァ、フレッタの5人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅧ】 ( No.14 )
- 日時: 2023/02/18 19:01
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
【End】
{残りゲーム時間 23:00}
サイレンヘッド「……」
サイレンヘッドが出現した。サイレンヘッドは逃亡者を発見次第サイレンを鳴らして位置情報を狼に知らせる。見つかってしまえば、生存は絶望的だ――。
エステラ「あと23分……頑張りましょう!」
イギリス人の少女であるエステラ・ハヴィサム――。
ギチャン「ここまで来たら絶対に逃げ切りたいぜ……!」ドキドキ
やんちゃな韓国人少年のナ・ギチャン――。
ヘンリー「集中……!」ドキドキ
アメリカ人の泥棒で棒人間であるヘンリー・スティックミン――。
マリッツァ「サイレンヘッドとやらが来たけど、頑張るのだ!」
赤髪ロング&萌え袖が特徴的な少女・マリッツァ――。
フレッタ「うん、お菓子美味しい~!」モグモグ
そして、お菓子好きな少女・フレッタ――。
フレッタ「――うん、お菓子食べたら元気出て来た! 頑張るぞー!」
果たして、エステラ、ギチャン、ヘンリー、マリッツァ、フレッタの運命やいかに――!?
{残りゲーム時間 21:00}
ヘンリー「サイレンヘッドは……いない!」
サイレンヘッドに警戒しながら迷路の中を歩く彼。
ヘンリー「絶対見つかりたくない――!」コソコソ
通報されて狼に噛まれてしまえば、賞金はゼロ。これまでの努力が無駄となる――!
{残りゲーム時間 20:00}
ギチャン「あと20分……すっげええええ緊張するぜ……;」ドキドキ
あと残り20分しのげば、多額の賞金が手に入る――!
ギチャン「絶対に見つかってたまるか――!」ドキドキ
狼3匹「「「……」」」キョロキョロ
サイレンヘッド「……」ズシンズシン
逃亡者を捜索する、狼とサイレンヘッド――。
{残りゲーム時間 18:00}
フレッタ「あと18分……頑張らなきゃ!」
タイマーを見ている彼女の近くに――
サイレンヘッド「!」ウーーーーー!!
フレッタ「!!?」
サイレンヘッドがやってきた。サイレンヘッドに見つかってしまった彼女は通報されてしまったのであった――! フレッタはすぐさま逃げ出す。
フレッタ「や、やだ……やだっ!;」タッタッタ
狼3匹「「「!!」」」ダッ
位置情報を伝えられた狼は、すぐさまフレッタのいる場所へと向かう――!!
フレッタ「ど、どうしよう――えっ、行き止まり!?;」
運悪く行き止まりに来てしまった彼女。そんな彼女の近くに3匹の狼が来た。この状況では彼女はどうすることもできない。最早逃走不可能――。
狼3匹「「「ガルルルル!!!」」」ガブリッ
フレッタ「キャアアアア!!;」ドサッ
【フレッタ 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 4人 {17:11}
ピコン!
マリッツァ「『フレッタがサイレンヘッドに通報され、残り4人となった』」
ギチャン「ぎ、犠牲者が出てやがる……;」
ヘンリー「OH……;」
エステラ「そんな……! サイレンヘッドに見つかりたくありませんわね……;」
{残りゲーム時間 16:00}
マリッツァ「あと16分……;」ドキドキ
辺りを見渡して狼やサイレンヘッドがいないかどうか確認している彼女。
マリッツァ「――うん、誰もいない……! 失格になっちゃったマーヴォやイヴェットのために頑張るぞ!」ドキドキ
ギチャン「ああ、マジで怖え……;」ドキドキ
狼やサイレンヘッドに恐怖する少年。
ギチャン「マジで誰にも見つかりたくねえぜ……!; おれは逃げ切って学校の皆に自慢してえんだよ!」
エステラ「あともう少しで、賞金が手に入りますわね……!」
狼やサイレンヘッドに警戒しながら迷路を歩く彼女。
エステラ「狼なんてケダモノが私のところに来ないことを祈りますわ……勿論サイレンヘッドとやらにも来てほしくありませんが……;」
エステラ「私は逃げ切って超高級レストランで優雅な食事を堪能したいんです! なので失格になりたくなんかありませんわ……!」
{残りゲーム時間 14:00}
ギチャン「誰もいないよな……?」キョロキョロ
辺りを見渡すと――サイレンヘッドが歩いているのが視界に入った。それを見て驚いたギチャンはすぐさま逃げ出すが……
サイレンヘッド「!!」ウーーーー!!
ギチャン「!! くそっ!!;」タッタッタ
見つかってしまった――!
狼3匹「「「!!」」」ダッ
位置情報を伝えられた狼は、すぐさまギチャンのいる場所へと向かう――!!
ギチャン「畜生!! ここまで来たのに!!;」タッタッタ
狼3匹「「「ガルルルル!!」」」ダダダダダ
ギチャンは必死に逃げ続けるも、あっという間に距離を詰められてしまう。最早逃走不可能――。
狼3匹「「「ガアア!!」」」ガブリッ!
ギチャン「ぐへええっ!!;」ドサッ
【ナ・ギチャン 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 3人 {13:10}
ピコン!
マリッツァ「『ナ・ギチャンがサイレンヘッドに通報され、残り3人となった』」
エステラ「またサイレンヘッドによる犠牲者が……!;」
ヘンリー「怖い……;」
ヘンリー「逃げ切りたい……」ドキドキ
狼に警戒している彼の近くに――3匹の狼が忍び寄る。実はヘンリーはギチャンが噛まれた場所の近くにいたのであった――。
狼3匹「「「ガルルルル!!」」」ダダダダダ
ヘンリー「えっ!?;」ダッ
その3匹に気づき咄嗟に逃げだすも、あっという間に距離を詰められてしまう――。
狼3匹「「「ガルルルル!!」」」ガブリッ!!
ヘンリー「っ――!!;」ドサッ
【ヘンリー・スティックミン 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 2人 {12:30}
ピコン!
マリッツァ「『ヘンリー・スティックミンが狼に噛まれ失格となり、残り2人となった』」
エステラ「あら、ヘンリーが……! ――メールの文章を見た感じ、サイレンヘッドに見つかったわけではなさそうですわね」
サイレンヘッドに通報されて失格になった場合は、「〇〇がサイレンヘッドに通報され、残り〇人となった」という文章となる。
マリッツァ「……」ドキドキ
エステラ「……」ドキドキい
残るは、エステラ・ハヴィサムとマリッツァの二人のみ――!
{残りゲーム時間 9:00}
マリッツァ「あと9分……!!」
エステラ「あともう少しで逃亡成功ですわ……!;」ドキドキ
{残りゲーム時間 7:00}
狼3匹「「「……」」」キョロキョロ
サイレンヘッド「……」ズシンズシン
今も逃亡者を捜索している、狼3匹とサイレンヘッド――。彼らに見つかって襲われてしまったら、賞金はゼロとなってしまう――!
{残りゲーム時間 5:00}
エステラ「あちらに狼は……よし、いませんわね」
前方に狼がいないことを確認できたエステラの背後に忍び寄る――
サイレンヘッド「!!」
サイレンヘッド――。
サイレンヘッド「……」ウウーーーーー!!
エステラ「!!? そ、そんな……!;」タッ
通報されてしまった、エステラ・ハヴィサム――!
狼3匹「「「!!」」」ダッ
位置情報を伝えられた狼は、すぐさまエステラのいる場所へと向かう――!!
エステラ「くっ……!;」タッタッタ
スカートの裾を両手でつまみながら走る彼女。そんな彼女を追いかける狼3匹――。
狼3匹「「「グアアアアア!!!」」」ダダダダダ
彼女は必死に逃げ続けるが、一瞬で距離を詰められてしまう。最早逃走不可能――。
エステラ「――っ!」タッタッタ
狼3匹「「「ガルルルル!!」」」ダダダダダ ガブリッ!!
エステラ「FUCK……ですわ」ドサッ
【エステラ・ハヴィサム 失格 ≪残りゲーム時間≫】
残り 1人 {3:58}
ピコン!
マリッツァ「『エステラ・ハヴィサムがサイレンヘッドに通報されて失格となり、残り1人となった』……えっ、ということはもうアタシだけじゃん!!;」
これで現在生き残っている逃亡者は、マリッツァただ一人のみとなった――!
{残りゲーム時間 2:30}
狼3匹「「「……」」」キョロキョロ
サイレンヘッド「……」ズシンズシン
今も逃亡者を捜索している、狼3匹とサイレンヘッド――。
{残りゲーム時間 2:00}
マリッツァ「あと2分……あともうちょっと、もうちょっと……!」
後2分しのげば、多額の賞金をゲットできる――!!
狼3匹「「「……」」」キョロキョロ
サイレンヘッド「……」ズシンズシン
{残りゲーム時間 1:00}
マリッツァ「頼むから誰も来ないでほしいよ……」
そう願う、マリッツァ――。
狼3匹「「「……」」」キョロキョロ
サイレンヘッド「……」ズシンズシン
{残りゲーム時間 0:40}
マリッツァ「逃げ切りたいな……」
そう思う彼女の近くに――
サイレンヘッド「……!!」ウウーーーー!!
マリッツァ「!!」ビクッ
サイレンヘッド――!! 通報されてしまった彼女はすぐさま逃げ出す!
マリッツァ「うそマジでほんとヤダァアア!!;」タタタタタ
狼3匹「「「!!」」」ダッ
位置情報を伝えられた狼は、すぐさまマリッツァのいる場所へと向かう――!!
マリッツァ「ほ、ほんとにヤダ!!;」タタタタタ
狼3匹「「「グアアアアア!!!」」」
必死に逃げ続けるマリッツァ。このままでは狼に噛まれてしまう。
マリッツァ「――ん!?」
彼女は逃げている途中、床に落ちている俊足の薬を発見した。それはゲーム序盤で狼に見つかって退場してしまった不動行光が落としたものだ――。
マリッツァ「何これ!?」シュバッ
それを急いで拾い上げる。
マリッツァ「――これ、やっぱり俊足の薬だ! マーヴォが持ってたのと同じ!」ゴクゴクゴク
そしてそれを飲み、自身の走る速度を上昇させた。狼より速く走れるようになった彼女はそのまま逃げ続ける――!
マリッツァ「バイバーーーイ、狼さん!!」シュバババ!!
狼3匹「「「……!?」キョロキョロ
マリッツァ、狼を撒くことに成功――!
{残りゲーム時間 0:15}
マリッツァ「あと15秒……!」
10
マリッツァ「10……!」
9
狼3匹「「「……」」」
8
サイレンヘッド「……」キョロキョロ
7
マリッツァ「誰も来ないでよ……!;」ドキドキ
6
狼3匹「「「……」」」
5
サイレンヘッド「……」キョロキョロ
4
狼3匹「「「……」」」
3
マリッツァ「3……!」
2
マリッツァ「2……!」
1
マリッツァ「1……!!」
0
{END}
≪マリッツァ 逃亡成功 200万円獲得≫
マリッツァ「や、やったあああああ!! 賞金ゲットだああああ~~!!(*´▽`*)」ピョンピョンピョン!!
嬉しさのあまりジャンプしまくるマリッツァ。
マリッツァ「へへへ、マーヴォとイヴェットに自慢しよっと!(*´▽`*)」
マリッツァ、無事に賞金を獲得することが出来たのであった――!
-----------------------------------------------------
その頃、???はその様子をモニターで監視していた――。
???「ふぅ、ゲームは無事に終了っと……さてと……おーい!」
ゲームが終わったので、休んでいるゲームマスターを呼びに行った???。
(数秒後)
ゲームマスター「逃亡成功者が一人出たのは本当か?」
???「おう、マリッツァってやつだ。ほら、このモニター見てくれよ」
マリッツァ『ヒャッホオオオオ!!(*´▽`*)』キャッキャッ
賞金をもらって歓喜しているマリッツァがモニターに映っている。
ゲームマスター「おお、確かに……!」
???「な? それで一つ頼みたいことがあるんだけどよ。次のゲームはお前に任せたいんだわ。俺はちと休みたいの」
ゲームマスター「ああ、いいぞ。休んでいる間暇だったからな……」
???「あんがとよ! そんじゃ俺は部屋でゆっくり休んでくるわ」テクテク
???は去って行った。
ゲームマスター「……」
ゲームマスター「逃亡者よ。平和なLunatic Playはこれで終わりだ。次からはいつものLunatic Playに戻す――!」
不敵な笑みを浮かべる、ゲームマスターなのであった――。
【THE END】
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅧ】 ( No.15 )
- 日時: 2023/02/18 19:04
- 名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)
~あとがき~
【Lunatic PlayⅧ】、完結致しました!
ここまで読んでくださった皆様、そして応募して下さった皆様、
本当にありがとうございました!
初のギャグ回で色々不安なところがありましたが、
楽しんでいただけたのであれば幸いでございます<m(__)m>
明日には第9回Lunatic Playを投稿致します。お楽しみに!
次回からはいつものルナプレ(シリアスやバトルあり)に戻ります!
それでは、また!