二次創作小説(新・総合)
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- エイプリル企画 〜クロノスNEWゲーム〜【重大発表あり】
- 日時: 2023/04/01 09:17
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【これが……クロノス社の新ゲーム……!!】
2023年エイプリルフール企画&逃走中グレートミッション放送開始記念。
メイドウィン小説が贈る、全く新しいオリジナル○○中。
【注意】
2023年からのメイドウィン小説は地の文を『AIのべりすと』に書かせています。
- Re: エイプリル企画 〜クロノスNEWゲーム〜 ( No.3 )
- 日時: 2023/04/01 07:50
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ゴールド……やはりこのゲームにも特別スタッフがいるらしい。
「ゴールドの3人は既に説明を終えて待機をしているわ、後は貴方達だけ」
「では、あとはお願いします」
「たくっちスノー、俺達は準備があるからここで失礼する」
サトシとハンゾウはチラミに任せて、メインルームから去っていく。
「じゃあ、『出演中』のゲームルールを説明するわ、さっきも言ったようにこのゲームは全員協力型、蹴落とし合いも失格もない、全員でオーディエンスを盛り上げるのがコンセプト!」
気が付くと全員の手に台本のような本が握られていた、中は白紙で何も書かれていない。
「プレイヤーは運営が決めた舞台と題材を元に『役者』になる、そして制限時間まで演技をする!」
「あ、それなんか『つまらnight』に似てるな」
今宵もつまらnight、以前たくっちスノーも出演した番組で深夜から明方までどんな事でもいいから自由に面白い事をする、という番組だ。
「アレとは違ってこっちはお題みたいなのがあるみたいだが……」
台本を開いて中身を見る。
そこには、こう書かれていた。
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題目『大怪獣パルスザガ』
舞台:都会一帯
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「って……これだけ?」
「最初だし題目の軽い解説だけしておくと……突如、街に巨大な怪獣が現れた!って感じのシナリオね」
「この情報だけを元に演技をする、それだけよ」
「いや、役とかは決めないの?台本何も書いてねーし」
「……」
と、その時リカルドの台本が光った。
「あっ、内容付け足されてますね」
「リカルドお前なにやったの!?」
「いや…ボク演技とかよく分からないので簡単そうな『一般人』をイメージしただけですけど」
「これによって貴方は一般人役に決定したってわけ」
「そういうことか……で、俺達でドラマをするだけじゃゲームにはならないと思うが」
すると、チラミはニヤリと笑う。
そして、ホワイトボードに新たな文字を書き始める。
そのホワイトボードにはこう書かれていた。
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『制限時間30分、コマーシャル一切無し。』
『台本を覚えられるのはゲーム開始時まで』
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たくっちスノーは何となく意図が見えてきた。
どこのドラマに台本読みながら演じてる人がいるのだろうか。
このゲームはリハーサルも無しに短い時間で役を決めて、台本を読み、それらをぶっつけ本番で記憶して話を盛り上げる…だから全員協力型ゲームというわけだ。
制限時間30分も過去のゲームに比べると短く簡単そうに見えるが、これはかなり難しいゲームかもしれない。
- Re: エイプリル企画 〜クロノスNEWゲーム〜 ( No.4 )
- 日時: 2023/04/01 07:53
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
「では、各自台本を手に役を考えてちょーだい!オーディエンスは面白い絵を期待してるわ!」
「待てよ!アンタが選んだチームゴールド……多分3人だろ!?なんの役をしたのかくらい教えてくれよ!」
「そうね、今回はリハーサルだから特別に教えてあげるわ」
「1人はヒーロー、1人は一般人、1人はアナウンサーよ、じゃあまた本番で」
そう言ってチラミも去っていった……
……
改めてたくっちスノーと特別スタッフ6人は配役を考えながら今回の題目を確認する。
第本のタイトルにも『大怪獣パルスザガ』が加えられている……電撃のような怪獣のイラストからして、怪獣特撮物だろうか。しかも舞台は都会のど真ん中、ビルが立ち並ぶ街中が舞台である。
これならどんな演技をしてもオーディエンスを楽しませられるだろう、完璧な演技が即座に出来るならの話だが。
「既に決まってるのはヒーロー1人、アナウンサーが1人、一般人がリカルドを含めて2人か」
「ボクは基本的に怪獣が出たら逃げればいいみたいですね」
「………」
「どうした?アサル」
「いえ、基本的にクロノスゲームってアンドロイド使うのに、今回はそれっぽいのが見えないような……と思いまして」
「どうやらそうでもないみたいだぞ」
出演中の裏に書いてあったルールのおさらいを見る。
出演中はどんな内容のストーリーでも『主人公』を演じることは出来ない、主人公はクロノス社の新作アンドロイド『エンターテイナー』が演技する……と書いてあった。
「とすると今回の主役って……」
「怪獣パルスザガだろうな、怪獣モノの主役なんて怪獣以外有り得ん」
「それなのにヒーローはOKなのか……」
「まぁそれよりどうするよ、カノ達」
「俺は正直なんでもいいな……なんでも出来るし」
「といっても怪獣物なんてどういう役があるんだ?」
「あっカノアレやりたい、怪獣出た時対策会議とか立ててめっちゃ騒ぐやつ」
「あの……僕は一般人の方がいいです」
「じゃあアサルは一般人役で決定として」
「えっ、ちょっと待ってくださいたくっちスノーさん!俺もヒーローがしたいです!」
「小学校の学芸会じゃないんだからヒーロー2人は無理に決まってんだろ!」
「そんなぁ〜」
「いえ、どうやらそうでもないみたいですよ」
大地の台本は気がつくとヒーロー用の物に変わっていた、どうやら重要な役が被っても問題ないように出来ているらしい。
「………決めたからには責任持ってやれよ?」
「勿論!俺こういうの初めてなのでちょっと楽しみです」
「で、後決まってないのは俺、赤塚、水星ちゃんか……いきなり難しい題材にしやがって、ここはお化け屋敷とかだろ……」
「わ、私…演目とかやったことが無くて……」
「……俺はこれが通るのかは分からないが……ナレーションでいこうと思う」
「確かにナレーターならセリフを読むだけだから動きは問題無いけど……セリフ全部覚えなきゃだろ?」
「問題ない、覚えればいいだけだ」
- Re: エイプリル企画 〜クロノスNEWゲーム〜 ( No.5 )
- 日時: 2023/04/01 07:57
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
「いよいよもって後俺たちになっちまった……ちなみに俺は最適解見つけちゃったから頑張って考えて水星ちゃん」
「と、と、と言われましても………」
スレッタはガチガチに震えている。
「ヒロイン余ってるしヒロインでよくね?」
「怪獣物のヒロインって何やればいいんだよ!?1番ヒロインいらない題材だぞ!?」
スレッタの台本はいつの間にか変わっており、ヒロインの所にスレッタの名前が書かれている。
どうやら相手が提案しても強制的に決定になるらしい。
スレッタは突然のことに慌てるが、台本の修正は出来ないようだ。
チラミの声が聞こえる。
「はいっ!配役が決定したわね〜!じゃあ10分間時間をあげるからしっかりやる事やセリフを覚えておくように!」
「本番にはカットもCMも休憩もないから頑張って演技するように!」
「おい待て!」
通信が切れた。特別スタッフのメンバー達はそれぞれの持ち場につき、各々で演技の練習を始めた。
カノコとスレッタとリカルドはアサルと赤塚に演技指導を受けている。
大地は台本を読み直しながら、何度も繰り返し台詞を呟いていた。
そして、10分が経った。
「はい、本番始まるわよ〜!」
「と……いよいよか。」
遂に『出演中』が始まる。
視聴者の前でいかに面白く演技が出来るか、話を盛り上げられるか……
そこが問われる。
果たして、たくっちスノー達は新ゲームを上手く遂行できるのか………
そして、たくっちスノーにデータが受信される、月村サトシからだ。
『出演中特別スタッフチーム・ゴールドのメンバーを貴方に伝えておきます』
と、書いてあったのは………
ーーーーーー
その1
『浮世英寿』
ーーーーーー
(浮世英寿……聞いたことがある、確かデザイアグランプリでずっと出演し、無敗の王者として君臨している人気の仮面ライダーだ)
(しかも以前、願いを1つ叶えて大スターになったからテレビ的注目も抜群……)
(そんな凄い人がチームゴールドのリーダー!?)
大地が驚きながら台本に目を通すと、そこには英寿について色々書かれていた。
(だ、大丈夫か同じヒーロー役として……)
一方たくっちスノーもちょっと焦っていた。
(マジかよ……)
ーーーーーーー
2人目
『フィーネ・フォルテ』
3人目
『ライチ・ペパー』
ーーーーーーーー
(2人揃ってある意味俺の身内……)
(というか、フィーネ姫もライチもなんで特別スタッフになってるんだよ………)
様々な思いの中、遂に出演中が始まる……!
出演中はセット等は一切使用しない、今いるのも本物の街並みだ。
当然普通の人間も数多くいるし、これが撮影されていると知っているものも居ない。
完全なるリアリティが究極のエンターテイメントを作るというチラミの考えからだ。
プレイヤーは配役に合わせ、各自自動的に持ち場に置かれる。
「じゃあ、皆準備はいいかしら〜?」
「あ……まずい!このゲームボーッとしてる暇ない!!特に俺の役はすぐ始まるんだ!」
慌てるたくっちスノーは急いで配置につく。
「アクション!」
『30:00』
【大怪獣パルスザガ】
- Re: エイプリル企画 〜クロノスNEWゲーム〜 ( No.6 )
- 日時: 2023/04/01 08:01
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
チラミの言葉と共に共演中が始まり、ドラマの撮影が始まる。
たくっちスノーが『ずっと決めていた』というこの話の役は……科学者。
怪獣物で偶然にも怪物を生み出してしまう、言わば全ての元凶役、怪獣物の次に大事な存在だ。
(科学者役の出番は最初と最後だけ……さっさと俺の役終わらせておきたい!)
そう考えた彼は自分の持ち場であるビルの屋上へと駆け足で向かう。
しかし、その道中、突然空に巨大な影が現れた。
それは彼が生み出した怪獣…今回の主役パルスザガだった。
……既に異常が発生している。
「いやちょっと待てよ!台本だと科学者がトカゲに数万ボルトの電気を浴びせた結果異常進化して怪獣になるんだろ!」
「まだ俺何もしていな……」
困惑している中でもパルスザガはお構い無しに叫び、周囲のビルを破壊。
その衝撃によってたくっちスノーは吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。
そして、その隙を逃さず、パルスザガはたくっちスノーを掴むようにして拘束した。
「えぇ……もう初っ端から話がめちゃくちゃだよ……」
たくっちスノー達は甘かった、これはドラマでは無い、デザイアグランプリとクロノス社の共同で作られたゲームだ。
ただぶっつけ本番で演技するものを用意してくるはずがない
……『台本』は罠だった。
そして別のところでも。
「……これどうするの?今更アドリブとか無理ですよ?」
「台本見た感じボクら一般人はやることは変わりませんよ」
「………本当にやるんですか、アレ」
「ゲームマスターも言ってたでしょう、一度役を演じるからには貫き通せと」
リカルド、アサル……そして先程から喋らないライチ達一般人役も迫り来る出番に向けて準備を始めていた。
「り、臨時ニュースをお伝えします!今日TKO街に謎の……謎の巨大生物が!」
フィーネ演じるアナウンサーのニュースの声が聞こえたら一般人役が動く合図だ。
怪獣作品の一般人役と聞くと、暴れる怪獣をバックに逃げ惑うシーンが印象深いかもしれない。
だが、このゲームにおいては……
「ほら、このマスク付けてください」
「くっ……数秒でコレはキツいな」
「貴方それでも企業スパイなんですか」
パルスザガの背中の棘が青く光り、口から電撃を帯びた光線が発射される、その光は斬るように建物を通過し、瞬く間に瓦礫と化す。
「わ、私はただの派遣社員ですって!あぁああ!!」
一般人役のアサルとリカルドが走って逃げる、それを追うようにパルスザガが追いかけ、地面を揺らしながら迫ってくる。
「いいですか、失敗したらボク達揃って終わりですよ」
「終わりって命の危機って意味じゃ……」
と、その瞬間2人の真上に瓦礫が……
カメラの前では遠近法で真上に瓦礫が落ちるように見せて背後に回り回避する。
その隙にアサル達は顔のマスクを変える。
そう…一般人役とは、マスクを何枚も使い、怪獣が暴れて倒される市民を何十にも使い回す物だったのだ。
「通勤中に怪獣に襲われる役は終わりました、次は仕事中に襲われる役です、ビルに急ぎますよ」
「これ下手したら僕らが1番忙しいなぁ!?」
「文句言わないでください、お互い面倒で適当に選んだ」
「それはそうなんだけどさ……」
2人は急いでビルの中へと入る。
ライチは……別の所に。
- Re: エイプリル企画 〜クロノスNEWゲーム〜 ( No.7 )
- 日時: 2023/04/01 08:06
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
一方、日本政府。
プレイヤー以外の人間からすれば、突如謎の怪物が現れ街を破壊している状況なので大騒ぎ以外の何物でもなかった。
「こ、今度はなんだあれは!」
「化け物です!巨大な怪物が現れたんですよ!」
「一体どこから現れたというんだ……」
「とにかく避難させろ!急げ!」
「シャラップ!」
大騒ぎの議員達を、総理大臣が一喝する。
いや、正確には……
政府の人間こと内閣総理大臣役のカノコだ。
「むん!」
(なんでよりによってあいつが総理大臣の役なんだよ!!)
アサルは遠くから心の中でツッコミした。
「四葉花音総理大臣!」
「この事態どうされますか!」
「カノはしっかりもう考えてあるもんね………ここは!」
「「「ここは!?」」」
国会議員達が一斉に声を上げる。
カノコが出した答えは……
ズバリ、こうだ。
・街にいるヒーロー達に出動を要請。
・自衛隊も出撃。
・街を守る為に戦う。
・その代償で消費税15%
「おい最後だけおかしいぞ!」
「ものどもー!!さっさとあのパル……パルス……ぱりゅ」
「怪獣イガイガの変な電撃ヤローをぶっ殺してこーい!!」
「名前言えなくてこの世のものとは思えない名称になった!!」
………
『20:00』
番組は遂に盛り上がり所に入った。
ヒーロー役もいつでも出れるようにスタンバイしている。
「ほう……どうやら良くない風が吹き始めたようだな。」
英寿は高台からコインを投げて掴み、暴れるパルスザガを眺める。
よくある『謎の男が人知れず世界を救うムーブ』だ、スターオブスターは始まりの時点で、既に主人公らしい。
「あの……カッコつけているところ悪いのですが……」
そして大地は後ろにいる。
ヒーローを選んだはいいが大事な事に気付いた。
モーションキャプチャー的なものは一切使わないし相手は超巨大な怪物だというのに自分達は巨大になれない、どうやって活躍シーンを作ればいいのか分からないことに今になって気付いた。
「台本だともう2〜3分もすればヒーローの戦闘シーンだけど……どうすれば」
「なんだ、そんな事を気にしていたのか」
「なら見ているといい、俺が手本になってやる」
そう言うと英寿はベルトを取り出した。
そのベルトは……
本来デザイアグランプリで使用するギーツのIDとデザイアドライバー。
「こんな悪夢は忘れるに限る、いつもの事さ……また新しい世界を作りに行こう」
「…………」
(これ英寿さんだけで充分じゃん!1人喋ってるだけで話が成立してるし喋る所無いじゃん!)
(分かっていたけどヒーロー2人も要らないよこの作品!)