二次創作小説(新・総合)

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逃走中2〜従者たちの恋〜
日時: 2023/04/19 00:02
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: t7y4Iwob)

 今回の舞台は、冬しか来なくなった小さな国。
 この国には『四季水晶』と呼ばれる大きな水晶があり、その四季水晶に宿る精霊たちが春や夏、秋、冬を巡らせていた。しかし、精霊たちは数年前に冬の精霊以外突然姿を消してしまった。
 それを隣の大国に『この国は精霊を蔑ろにしていたのだ』と言われ、あっという間に支配されてしまう。
 大国の王と、小さな国の小さな王女……の従者である少女と青年は、そんな中に出会い、恋に落ち、密かな逢瀬をして愛を育んでいた。
 しかし、少女にはある秘密があって……。
 2人の恋と少女の秘密が、やがて大きな騒動へと発展していく。

 そんなエリアを駆け巡るのは、25人の逃走者たち!
 陰謀渦巻く中、120分間逃げ切れるのか!? それとも……!?

※注意事項※
・こちらの逃走中は柊の書く『綴られし日々〜作者とキャラの日常〜』の設定を多分に使用しております。
・そのため、クロスカプ、夢が含まれます。苦手な方はご注意ください。本当に。
・今回は特にクロスカプが多分に含まれます。ミニドラマのメインです。
・仲違い表現やとあるキャラの毒親評価などがあります。都度注意書きはする予定ですが、お気を付けて。
・何か不備やアドバイスございましたらご遠慮なくお願いします。
・計画性なんて皆無。
・投稿時間はまちまちです。
・突然更新が途絶える可能性が大です。

それでも大丈夫な方は、どうぞお楽しみください!

執筆開始 2023/04/10

逃走者一覧(五十音順、ジャンル名順不同、敬称略)

1 愛染国俊(刀剣乱舞)
2 秋田藤四郎(刀剣乱舞)
3 天城 雪子(Persona4)
4 イライ・クラーク(Identity_V)
5 ウサギゴケ(フラワーナイトガール)
6 エルメ(千銃士Rhodo knight)
7 円堂 守(イナズマイレブン)
8 鳳 えむ(プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク)
9 草薙 寧々(プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク)
10 国木田 花丸(ラブライブ!サンシャイン!!)
11 黒澤 ルビィ(ラブライブ!サンシャイン!!)
12 小泉 花陽(ラブライブ!)
13 里中 千枝(Persona4)
14 ジーグブルート(千銃士Rhodo knight)
15 十手じって(千銃士Rhodo knight)
16 杉田 努力(とっても!ラッキーマン)
17 染岡 竜吾(イナズマイレブン)
18 追手内 洋一(とっても!ラッキーマン)
19 津島 善子(ラブライブ!サンシャイン!!)
20 天悪(作者枠)
21 西木野 真姫(ラブライブ!)
22 巡音 ルカ(VOCALOID)
23 目立 たがる(とっても!ラッキーマン)
24 八雲(作者枠)
25 ラフィー(アズールレーン)

Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜【予想クイズ別スレにて】 ( No.10 )
日時: 2023/04/15 22:23
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: 4Sz5tcpQ)

逃走者たちの前日譚
フラワーナイトガール&アズールレーンの場合

柊「どうしてこうなった」
ラフィー「くぅ、くぅ……」
ウサギゴケ「すぅ、すぅ……」

 柊は現在、本丸の執務室にてラフィーとウサギゴケに膝枕をしていた。2人の手には先ほど渡した招待状が。それに参加する、と頷いたは良かったのだが……。



ラフィー「じゃあ、ラフィーは指揮官の膝枕でねんねする……」
柊「え?」
ラフィー「ウーちゃんも、ねんねしよ……」
ウサギゴケ「うんなの! 団長、膝枕してほしいの!」
柊「えっあっ、う、うん、いいよ?」



 少し混乱している間に2人はもそもそと膝を枕にして、目を瞑る。その顔の幸せそうなこと。
 微笑ましく見守っている間に2人は夢の世界にぐっすりすやすや、旅立っていたのである。が、柊にはまだ仕事がある。一応その場でできるものはその場で終わらせたはいいものの、他にも仕事があり、そして何より。

柊「(足、痺れてきた……!)」

 少し、ピリピリとした痛みが足を襲っている。このままだとしばらく立ち上がることもままならない。だが、穏やかに眠る2人を起こすのは忍びなかった。
 さてどうしたものか、と頭を悩ませる。そんな時だった。主、と呼ぶ声がして障子が開いた。

長曽祢「先ほどの遠征の報告書を持ってきたぞ」
柊「っあ、な、長曽祢さん……ありがとうございます、置いてもらえますか?」
長曽祢「ああ。それにしても、ラフィーとウサギゴケは本当に主に膝枕してもらうのが好きだな」
柊「ですねぇ……足は痺れてきましたけど」
長曽祢「ははは、確かに2人同時はな。2人には悪いが、布団を敷いてそっちで寝てもらおうか」

 そう言い、長曽祢は仮眠用の布団を取り出して敷くと、まずはウサギゴケを起こさないようにそっと抱き上げる。少しんん、と身じろぎしたがまだまだ意識は夢の世界にあるようだ。
 ウサギゴケを布団に寝かせると、長曽祢は次はラフィーを抱き上げる。彼女は身じろぎすらせずにすやすやと眠り続けている。難なく2人を布団に寝かせると、そのままそっと掛け布団をかけてやれば、2人はもぞもぞと動き、最終的にぴったりとくっつく形で眠り続けた。
 そんな2人につい小さく笑う。足は痺れているが。

長曽祢「主も、足を伸ばしたらどうだ?」
柊「ですねぇ……あいったたた……!」
長曽祢「おっと、大丈夫か?」

 足を伸ばそうとすればビリビリビリ、と痺れが襲ってくる。いたた、と言いながらゆっくり伸ばしていく。そんな柊を長曽祢がそっと支えようとした、その時である。

イオノプシジウム「団長さん……至急……確認していただきたい資料が……」
柊「あ、イオノプシジウム」
イオノプシジウム「……」

 イオノプシジウムが見たもの:くっついてすやすや眠るかわいい兎な2人。柊を支えている長曽祢。距離が近い。
 ……あとは、分かるな?

イオノプシジウム「」
柊「わぁ、ウーちゃんとラフィーに配慮して究極進化した超絶早口」
長曽祢「まあ確かに可愛らしいからなぁ」
ラフィー「……んん、うるさい……」
柊「えっ嘘でしょ何にも聞こえないんだけどラフィー聞こえてんの???」
ウサギゴケ「むにゃ……ふぁあ……ウーちゃんも、目が覚めちゃったの……」
柊「ウーちゃんまで???」
イオノプシジウム「おやそれは大変失礼しましたこのお詫びは後で害虫をギッタギタのボッコボコのめっためたのけっちょんけちょんにして来ますそれはそれとして長曽祢さんあなたもですからね団長さんにめっちゃくちゃ近いですいいぞもっと近付いて下さいそのままくっついて下さい恋人的な意味でウサギゴケさんとラフィーさんは相変わらずの仲良しさんでほっこりドッキドキです姉妹ではないけど姉妹のようでいてそうでないからこその、ふぁあああん!!」
柊「イオノプシジウムぅううう!! 余計な!! ことを!! 挟むな!!!!」
ラフィー「イオノプシジウム……うるさい……」
ウサギゴケ「イオノプシジウムさん、ラフィーお姉ちゃんもウーちゃんもねんねしたいから、しー、なの」
イオノプシジウム「(永遠に静かにしておきますね)」
柊「脳内に直接語りかけるな!?」
長曽祢「相変わらずすごいな、イオノプシジウム殿は……」

 イオノプシジウムの登場によって、その場は一気にカオスになったのであった……。

逃走者たちの前日譚
フラワーナイトガール&アズールレーンの場合・終

Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜【予想クイズ別スレにて】 ( No.11 )
日時: 2023/04/18 23:59
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: t7y4Iwob)

逃走者たちの前日譚
第五人格+VOCALOIDの場合

●第五人格●

ウィリアム「ナイスサポートイライーっ!!」
イライ「ふふ、ありがとう。でも、そんなことはないよ。パトリシアさんが頑張ってくれたんだ」
パトリシア「いいえ、あの時あなたの使い鳥が助けてくれなかったら間違いなくダウンを取られていたわ。ありがとう、イライ。ウィリアムも、途中でタックル入れてくれて助かったわ。
それに、最後のサポートありがとう、戚十一」
戚十一ちーしーいー「……別に、礼を言われるほどのことではない」
ウィリアム「いやいや! シーさんの最後のあの、バキッてやるやつなかったらパトリシアだけ捕まってたと思うぜ! なっ?」
イライ「そうだね。あれがあったから全員で逃げられたんだ」
???「本当。憎たらしいくらいにね」

 声をかけてきたのは今のゲームのハンター、『夜の番人』イタカだ。他のハンターに比べると幼い彼はじとりと四人を睨んでいる。来たばかりの彼はまだロビー以外と馴染めていないらしい。現にサバイバーには刺々しい態度だ。
 そんな彼の後ろからロビーがおーい、と手を振って歩いてきた。最近、同じ少年のハンターが来たと言うことからか、「ぼく先輩なんだよ!」と張り切っていると言うから、迎えに来たのだろう。
 それは当たり、かえろー、とイタカの手を握った。

イタカ「……ロビー、僕一人で帰れるよ」
ロビー「でもぼく、イタカの先輩だもん!」
イタカ「……ふふ、そうだね。ありがとう、ロビー先輩」
ロビー「えへへー! どういたしまして! あっ、そうだ! イライお兄ちゃん、今度はイライお兄ちゃんがとーそーちゅーに出るんだよね? 頑張ってね!」
イライ「うん、ありがとう。頑張るよ」

 イライの肩に乗ったフクロウが心なしか胸を張る。「私がいるので問題ありません」と言ったような態度だが……。

イライ「えっと、張り切っているところ悪いんだけれど、キミはお留守番だよ?」

Σ🦉<!?

イライ「いつものゲームほどではないにしろ危ないし、キミの力使ったら反則になってしまうよ。だから、連れて行きはするけどお留守番。いいね?」

🦉<……。

 非常に不服そうにイライを見る。何だったら顔の前にフクロウも顔を出し、なんで、なんで、と言わんばかりに動いている。

ウィリアム「なあなあー、どうせならフクロウだけこっちに居させてくれよー、そんで自動的に守るとかどうだよー」

 瞬間、ウィリアムを攻撃し始めるフクロウ。冗談だって! という言葉も聞こえないのか無視しているのか。そんなウィリアムたちのやりとりに苦笑いしたり、呆れていたり、ロビーは混ぜてー! とはしゃいだり。

イタカ「……変なの」
イライ「そうだね、確かに変かもしれないけれど……私は、この日々が大好きだよ。いずれ、キミもそうなってくれると嬉しいな」
イタカ「……」

 そう言いながら、フクロウを宥め始めたイライの背を、イタカは終わるまで見ていた。

●VOCALOID●

 ルカはとあるカフェの窓際の席で、紅茶とケーキを楽しみながら本を読んでいた。店内には静かで穏やかな曲が流れ、客の話し声もルカにとっては好ましく、長年お気に入りのカフェだ。

少女「あ、あの、VOCALOIDのルカさんですか……!?」
ルカ「あら? あなたは……そうだ、前に握手会に来てくれた子ね?」
少女「えっ!? お、覚えて……!?」
ルカ「ええ。初めてのお顔で、とっても緊張してたのがちょっと可愛くて覚えてたの」
少女「っ、か、感激です……! あの、さ、サインとか……いただけませんか!?」
ルカ「それは構わないんだけれど……ここだと他のお客さんに迷惑がかかっちゃうから、一度お外に出ましょう?」
少女「あっ、そ、そうですよね、ごめんなさい……!」

 少女がぺこぺこと周りに頭を下げる。だが周りも少女にほっこりとした笑顔を向けて大丈夫だよと返していた。
 2人で外に出て、少女が使っていると言う手帳にサインを書いて渡す。

少女「ありがとうございます! わぁあ……一生大切にします!」
ルカ「ふふ、嬉しいわ。ねえ、良かったら写真も撮らない?」
少女「いっ、いいんですか!? 是非!!」
ルカ「ありがとう。じゃあ、手をこう、手のひらを上に向けて……できれば、肩くらいがいいわ」
少女「? こ、こうですか?」

 少女が手を横にして手のひらを上に向ける。ちょうど、何かを紹介するような、そんな感じに。ルカはそう、と言って……なぜか顎を手のひらに乗せた。

少女「!!!!?!?!?!??!?」
ルカ「さあ撮りましょ……あっ、この体勢だと撮りづらいわ……」
リン「ルカ姉……」
ミク「ルカちゃん……」
ルカ「あら、リンちゃんにミクちゃん……そうだわ、ねえ、写真を撮ってもらえないかしら?」
リン「いやいいけど……なんで顎乗せ?」
ルカ「犬ちゃんや猫ちゃんがこうしていて、可愛らしかったから……」
ミク「る、ルカちゃんも可愛いけど、なんかこう……違う気が……」
リン「まあいいや、撮るよー、はい、チーズ」

 ミクとリンの登場に少女が喋る間もなく写真が撮られる。少し話をして、4人は改めてカフェに入り、少女は別の席へ、3人はルカが座っていた席に着く。

リン「ルカ姉、あれだからネットで『プライベートだと距離感バグってる』って言われるんだよ」
ルカ「え? そうなの?」
ミク「あはは……。それにしても、もうすぐでルカちゃんもリンちゃんも逃走中だね!」
リン「どーーーーしてあたし逃走者じゃないのーーーーーー」
ルカ「ふふふ、きっと次出られると思うわ」
リン「くぅう……出られなかったら柊さんにタンスの角に小指ぶつける呪いかけてやるー……」
ミク「すっごく痛いやつだ……」

 そう話しながらルカは少し冷めた紅茶を飲む。

リン「まあ、なんにせよルカ姉頑張ってね!」
ルカ「ありがとうリンちゃん。ふふふ、とっても楽しみだわ」
ミク「そうだねー、でも、結構ハンターさんが……」
ルカ「ピンク髪同盟のみんなとの写真……うふふ」
リン「ピンク髪同盟?」
ミク「ああ、あのえむちゃんたちと作ったっていう?」
ルカ「ええ! みんなと写真が撮れるの、とっても楽しみなの!」
リン「ふーん、どんな人がいるの?」
ルカ「まずえむちゃんと私でしょ? それから染岡くんに真姫ちゃん、りせちゃんにライク・ツーさんに……」
リン「えっ、ライク・ツーさんいるの」
ミク「あの人、入るんだね……!?」
ルカ「でもまだ声かけてないの」
リン「声かけてないのに同盟入り……???」

 リンですら思わず疑問の声を上げるのに、ルカは気にせずルンルンと楽しみにしている。
 ……いろいろ、大丈夫なんだろうか。そう思わずにはいられない、ミクとリンであった。

逃走者たちの前日譚
第五人格+VOCALOIDの場合・終

Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜 ( No.12 )
日時: 2023/04/20 21:57
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: UxbhFITm)

逃走者たちの前日譚
千銃士Rの場合

カトラリー「……って感じかな。分かった?」
十手「ああ、もちろん! 分かりやすく話してくれてありがとう、カトラリー君」
カトラリー「べ、別に。これくらいしてあげないと分からないと思っただけだよ」
八九「って言ってもわりと飲み込み早かったし、これなら大丈夫だろ。あとは十手次第だな」

 ザクロ寮、談話室にて。十手はサブカルに詳しい八九と前回の逃走中にて逃走成功を果たしたカトラリーから逃走中について学んでいた。
 途中、分からなそうな横文字は八九が解説したり、カトラリーが仕方ないなぁと言いながら解説していた。他にも周りの貴銃士が何をしているのかと覗き込んできたり、時々何か騒動が起こったりとなかなか進まなかったが、なんとか逃走中が開催される前にルールを頭に入れることができた。
 柔和な笑みを浮かべて2人に礼を言い、後は端末だなぁ、とついボヤく。

八九「ま、こればっかりはな。一応俺も当日そっち行くから、端末の使い方は教えられると思う。それにスタッフもいるだろうから、ゲーム中、分からなきゃそいつらに聞け」
十手「そうだね、ありがとう」
カトラリー「そういえば、さっき柊来てたよね? あの人、何しにきたわけ?」
十手「ああ、そういえば俺以外にもエルメ君とジーグブルート君にも渡しに行くって言ってたな」
エルメ「俺がどうかした?」
八九「ヒュッ」

 噂をすれば、エルメである。しかもよりにもよって八九の後ろから、八九の耳元に近づいていた。
 非常に顔面偏差値の高いエルメは、八九にとって苦手ではないものの、話すのはしどろもどろになってしまうのである。そそっと離れ、目を逸らす。

カトラリー「あ、エルメ。その手紙って」
エルメ「ああ、ついさっき君たちの話に出ていた彼女からだよ」
八九「あっ、ソウナンスネ……」
エルメ「……まあ、選ばれた以上は成果を出さないとね? ところで八九。君はまた俺の目を見ないんだね? そろそろ本格的に鍛え直した方がいいかな?」
八九「ヒェ……」
十手「あ、あー! エルメ君! ところで柊殿はどこに行ったのかな!?」
エルメ「彼女かい? ジグの部屋に向かったよ。まだジグには渡せていないらしいから」
十手「そ、そうかい」
八九「(ナイッス十手ぇえ!! マジありがてえ感謝しかねえ、こんな顔面直視するのマジで無理ゲー!!)」

 エルメから上手く話を逸らした十手に感謝している八九。だが、また先ほどの話に戻されるのは今からたった5秒後のことである。






 ジーグブルートの自室。部屋の中でできる筋トレをしている彼の顔から汗が1つ滴り落ちる。

柊「ジーグー、あーけーてー」
ジーグブルート「……」

 無視。

柊「ジグー、無視してるのは分かってるぞー、ちなみに今私無視されて10分経ったんだけどそれについて何か一言」
ジーグブルート「……」

 無視。

柊「ジーグー、ジグジグジグー。これ以上無視すると私ギャン泣くぞー? いいのかー? いい年した女がギャン泣きするとか見るに耐えないだろー? 大人しく開けなさーい」
ジーグブルート「……」

 無 視 で あ る 。
 突然来てノックして開けないところだけは褒めてやってもいいが、正直開けたいと思わない。というかそもそも士官学校にどうやって入ったこいつ、と思いながら筋トレを続ける。
 そうしているとようやくドアの前が静かになる。はぁ、とため息を1つ吐いた。

ジーグブルート「やっといなくなりやがった」

 大体、いきなり来て逃走中とやらに出ろだとか意味が分からない。そんなものに、出てやる義理はない。

柊「ジグ……下だ……」
ジーグブルート「あ?」

 そう言われて下を見る。……ペラッペラでドット絵になった柊が、そこにはいた。

ジーグブルート「ぎゃああっ!?」
柊「がふっ……ふふ……ドアの隙間は……予想、しない、でしょ……!」
ジーグブルート「てっめ、つかなんだそれ!?」
柊「ペパマリ化……ペラッペラに、なれる……!」
ジーグブルート「……お前、なんかつらそうじゃねえか?」
柊「いや正直これ代償がないっちゃないんだけど実を言うと結構無理やりペラペラになってるから内臓がががが……」
ジーグブルート「バカじゃねえのか!?」
柊「ジグに逃走中に出てもらうまでは私は粘る……」
ジーグブルート「たかがそんなことで命削るな!!」

 とりあえず引きずり入れて、元に戻らせる。元に戻った柊はだいぶ顔が青いし、体が小刻みに震えている。バカここに極まれる。

ジーグブルート「とりあえず、なんか飲めんのか? あとそこのソファに横になってろ」
柊「やさしい……」
ジーグブルート「ただしそのソファは俺のお気に入りだから汚したら殺す」
柊「きびしい……」

 柊がころりとソファに転がる。少しして、ジーグブルートがペットボトルの水を差し出してきた。

柊「ふふ……ジグ優しいねぇ……そのまま逃走中の招待状も受け取っ」
ジーグブルート「いらねえ」
柊「即答」
ジーグブルート「んなもん出てる暇ねえよ」
柊「出てよ〜! もうジグが出る前提でいろいろ決めてるんだよ〜!」
ジーグブルート「断る。もう十手は出るんだろ」
柊「いやまあ、それはそうなんだけど」
ジーグブルート「……もしかして、もう1人必要なのか?」
柊「……じ、ジグ含めて3人……」
ジーグブルート「はあ? なら俺はいいだろ。どうしても必要だってんならチビ(在坂のこと)とかカールにしろ。お前の招待ならカールも無碍はしねえはずだ」
柊「……その……」
ジーグブルート「チッ、はっきりしねえな……なんなんだよ」
柊「……」
ジーグブルート「つかあと1人が誰なんだよ」
柊「……エルメです」
ジーグブルート「……は?」
柊「もう、出てくれるって」

 言いかける柊の手からひったくるように招待状を奪う。

ジーグブルート「そういうのは先に言え。エルメが出んなら話は別だ。あいつより逃げて、いや、逃げ切って認めさせてやる」
柊「(エルメの名前出せば出るとは思ったけど、あまりしたくなかったんだよなあ……仕方ないか……)
とりあえず、出るの?」
ジーグブルート「出てやるよ」
柊「……ありがとう」
ジーグブルート「礼とか言う必要ねえだろ」
柊「そーれーでーもー。じゃ、私帰っ、ごふ!!」
ジーグブルート「お前ほんとバカだな」

 しばらく、ジーグブルートに介抱される柊なのであった。

逃走者たちの前日譚
千銃士Rの場合・終

Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜 ( No.13 )
日時: 2023/04/22 23:55
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: t7y4Iwob)

逃走者たちの前日譚
とっても!ラッキーマンの場合

 それは不可思議な邂逅とも言えた。日本一ついていない少年、追手内洋一は日夜ヒーローであるラッキーマンとして地球を時には重い理由で、時には羽以上に軽い理由で侵略しに来る宇宙人らと戦って……うん、戦っていた。
 今日も今日とて不幸な目に遭って、みっちゃんこと奇麗田見代宛のラブレターが不幸によって不細工です代に渡って、不幸な目に遭って、みっちゃんから嫌われてです代から好かれて、宇宙人が来た際についでと言わんばかりについてなくて、ラッキーマンに変身した後、ラッキーで撃退して。そしてまた不幸な目に遭って。そんな普通でない普通の日だったはずなのだ。
 体育の授業中、何やら謎の鳥のような動物──彼らは知る由もないが、ポケモンの【ネイティオ】がぶつかって来なければ。

洋一「うぎぇーっ!?」
努力「師匠ー!!」
目立「な、なんだぁこの鳥!? 鳥のくせにこの目立たがるよりも目立ちやがって……!」
ネイティオ「トゥートゥー」<●><●>
洋一「て、ていうか、僕にピンポイントでぶつかってくるとか……ついてね〜っ……!」

 三者三様の反応を見せる中、ネイティオは少しボーとした後、羽で器用に掛けていた黒い鞄から3枚の手紙を取り出した。それを洋一、杉田努力、目立たがるに渡し、そのまま他の2枚を見代とです代に渡す。
 ぺこりとお辞儀をした後、ネイティオは飛び立った。なんだったんだろあれ、という生徒たちの声など聞こえずに。
 さすがにその場で確認するわけにも行かず、放課後、3人に加えて厚井友情あついゆうじょうこと友情マン、磯野勝利いそのしょうりこと勝利マン、生月天才うまれつきてんさいこと天才マンらと共に確認することになった。(友情マンと勝利マンは努力マンの兄である)封を開ければ、そこには各々に宛てた『逃走中への招待状』が入っている。

洋一「逃走中? 何それ?」
努力「聞いたことありませんね」
天才「フッ……。逃走中とは、異世界、及び未来にあるバラエティ番組だ。逃走者となった者はハンターと呼ばれるアンドロイドから制限時間まで逃げ回り、時にミッションをクリア、あるいは失敗することでルールが変動する。
これを時間まで逃げ切ることができれば賞金が獲得できる……要するに、賞金の出る鬼ごっこ、と考えれば良い」
目立「異世界ぃ?」
友情「なんで異世界のこと知ってるのさ?」
天才「フッ……それは、私が天才だから」
勝利「理由になってねえな……。だが、こいつが言うなら間違いはないんだろうな」
洋一「でもこれ柊主催ってなってるんだけど。番組?」
天才「フッ……確かに番組ではあるが、この場合は小説カキコというネットのサイト内にて盛り上がっている方なのだろう。
だが、根本的にルールは変わらない。この天才が予想するに、制限時間は120分。賞金の単価は1秒につき200円。つまり、賞金は7200秒×200円で総額144万円となるはずだ」
「「「144万円!?」」」

 招待状が来た3人はその金額に驚愕している。それは当然だろう。中学生がそんな額を見る機会はそれこそテレビの向こう側だ。(です代の家が超絶お金持ちではあるが)
 それを手にできるかもしれない。ただ逃げ切るだけで。そんな夢みたいな話に洋一と目立は浮かれ、努力は何かを考え込んでいる。

友情「努力? どうしたんだい?」
努力「ああいえ……逃げ切るだけでそんな大金は頂けないと思っていて」
勝利「何言ってんだ。これも一種の『努力の賜物』だろ!」
努力「!! 努力の……賜物っ!?」
友情「確かに。努力して逃げ続けた結果と考えればそう言えますね兄さん」
努力「た、確かに、言われてみれば……!! ならば、努力あるのみ! 参加し、必ずや逃げ切らねば!!!!」
勝利「まあどうしても賞金がいらないなら俺たちが管理してやるから」
友情「兄さん、これ幸いとばかりに自分の物にする気ですか? 一枚噛ませてください」
洋一「うわあ悪どい」
目立「そんなの、絶対に目立つじゃないか!! ならばこの目立たがるは逃げ切ってめだーつ!!」
天才「ちなみにおそらく自首も可能。自首はその時点での賞金を手にできるはずだ」

 天才がそういうと目立がぴたりと止まる。なお、努力は全く何も聞いていない。誰が何を言おうと自首の文字すら聞こえていない。

目立「賞金……いや目立ちたい……でも賞金、いやでも」
洋一「こっちはこっちで聞いてないし。ってちょっと待てよ? 確かみっちゃん、とついでにです代もあの招待状受け取ってたっけ……。
!! ならみっちゃんと逃げ切って、祝福の中ラブレターを渡して、それを読んだみっちゃんは『なんて素敵なの、洋一くん、好きっ♡』なーんちゃってぇー!!
よっしゃあ逃走中に参加して、今度こそ不幸な人生とおさらばだー!!」

 と、洋一が教室の窓を開け放った瞬間。うっかり3人に『逃走中のルールブック』を渡し忘れたネイティオがまた洋一にぶつかって入ってきた。

洋一「ぎぇえええっ!?」
ネイティオ「トゥートゥー」<●><●>
友情「ああはいはいご苦労様。キミ仕事熱心だねー、僕と友達にならない?」
ネイティオ「トゥートゥー」<●><●>
友情「えー? なってくれるって? ありがとー!」
天才「どう見ても首を横に振っているが」
勝利「友情はそういうやつだ」

 ネイティオは いやな よかんが した!
 ネイティオは にげだした! ▼

友情「あ、行っちゃった」
天才「フッ、賢明だな」

 こうして、友情が受け取った3人分のルールブックを渡して、3人はそれぞれ参加に丸をしてポストに投函し、当日を待つばかりであった。

逃走者たちの前日譚
とっても!ラッキーマンの場合・終

Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜 ( No.14 )
日時: 2023/04/24 00:44
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: t7y4Iwob)

※毒親表現あり

逃走者たち+αの前日譚
プロジェクトセカイの場合

えむ「逃走中だよーっ!!」
えむ、ミク(ワンダショ)「「わんだほーい!!」」
KAITO(ワンダショ)「あはは……2人は本当に元気だね」

 ここは、現実ではないセカイ──ワンダーランドのセカイ。空飛ぶ汽車やメリーゴーランド、大きな観覧車にとっても長いジェットコースター。見た人はきっとワクワクしてしまうようなセカイだ。
 ここに来られる天馬司、神代類、そして寧々とえむの4人、ワンダーランズ×ショータイムのメンバーはここに現れたバーチャルシンガーの面々と共に、次のショーを考えたりするのだが今日は違っていた。逃走中に参加するえむと寧々への激励の会を行なっていたのである。と、言ってもいつもとあまり変わらないのだが。

MEIKO(ワンダショ)「でも、逃走中ってなんだか楽しそうね!」
ルカ(ワンダショ)「ええ、そうよね〜……くぅ」
リン(ワンダショ)「いいなぁ〜! リンも出た〜い!」
レン(ワンダショ)「ボクも!」
ミク(ワンダショ)「あっ! じゃあみんなでぬいぐるみさんたちも入れてセカイでやってみよ⭐︎」
リン、レン「「さんせーい!!」」
KAITO(ワンダショ)「やるとしても怪我しないようにね」
「「「はーい!!」」」

 返事するや否や、ぬいぐるみたちに集合をかけた3人はさっそく逃走中……というか普通に鬼ごっこを始めた。それを見ていたMEIKO(ワンダショ)やえむも混ざり始めている。

司「あれではただの鬼ごっこじゃないか」
類「ふふふ、でも、あれでいいんじゃないかな? あ、でも逃げる時に使える大砲なんかを用意してあげてもいいかもしれないね」
寧々「絶対やめて」
KAITO(ワンダショ)「ふふ、寧々ちゃんもえむちゃんも逃走中、頑張ってね。でも、転ばないように気を付けるんだよ?」
寧々「はい、ありがとうございます」
えむ「司くーん!! 司くんも一緒にやろー!」
ミク(ワンダショ)「やろやろー!」
司「うわっ、ちょ、分かった、やるから引っ張るなってうわああああいきなりオレを集中狙いしてくるなーっ!!」

 全員が何故か司を追いかけ始める。それをKAITO(ワンダショ)が苦笑いしながら見守って、類は何かソワソワし始め、寧々はため息を吐いて。賑やかないつもの光景だ。

ミク(ワンダショ)「ねえねえっ、えむちゃん!」
えむ「なーにー!?」
ミク(ワンダショ)「えむちゃんと寧々ちゃんの他には誰が来るの!?」
えむ「あのね、染岡くんとー、別のルカさんとー、あとね!」
寧々「って、えむなんでそんなに把握してるの?」
えむ「みんなに教えたらみんなも出るんだって!」
寧々「い、いいのかな、そんなに教えちゃって……」
類「まあ、いいんじゃないかな? そのついでに、僕と司くんもミニドラマの演技指導で行くことになっているんだ」
寧々「ええっ!?」
えむ「ほんと!?」
ミク(ワンダショ)「いいなぁ〜!!」

 あっさり教えられた情報に、寧々は少し頭を抱えた。一応、出ることはあまり触れ回らないようにしているのにこんなに緩くていいのだろうか。
 ……まああの人のことだし、いいんだろうなぁ、と基本的にゆるっゆるな柊を思い浮かべたのであった。


─────────────


 白。時折黒。どこを見渡しても、あるのはいくつか地面に刺さった鉄骨や、無機質な何かだけ。時折小さな階段はあれど、それくらい。どこを見渡してもどこまで続いているのか分からない。
 誰もいないセカイ。それがここの名前だった。しかし、今はそこに何人かの人がいた。
 宵崎奏よいさきかなで、朝比奈まふゆ、東雲絵名しののめえな暁山瑞希あきやまみずき。その側でそっと寄り添っている白い髪のミクやレン、リンと言ったバーチャルシンガーたちである。

奏「うん、今日はこれくらいかな」
絵名「あれ? 今日は少し早くない?」
瑞希「まだ絵名知らなかったっけ? 奏、今度逃走中でミニドラマの主演の1人なんだよ」
絵名「ええ!? 聞いてない!!」
奏「ご、ごめん。言おうと思ってたんだけどちょっといろいろあって……」
絵名「あっ、怒ってるとかじゃないから大丈夫! でも、まさか逃走中のミニドラマなんてね……あれ、だよね? ずいぶん前の招待状出してきた人が主催の……」
奏「そう。柊さんって人が主催の逃走中で、ミニドラマをするって、星乃さんにその人が手紙を渡してくれたんだって。わたし宛に」
瑞希「ボクたち、あの招待状来てから一回もハザマセカイってところに行ってないもんね〜。無理もないか」
ミク(ニーゴ)「……とうそうちゅう、って、何?」
瑞希「ボクたちの世界じゃ大人気のバラエティ番組だよ! ハンターっていうのから捕まらずに逃げ切れたらすっごい賞金をゲットできちゃうんだ!」
リン(ニーゴ)「ふーん……」
レン(ニーゴ)「それに、奏ちゃんも呼ばれてるんだね」
奏「……『も』?」
まふゆ「……私も行くの」
絵名「ええっ!?」
瑞希「まふゆも!? その、よくお母さん許してくれたね?」

 まふゆの母は、所謂『毒親』で、まふゆを異常なまでに縛り付けている。言動はそこまでではないものの、さりげなく友達を選別するように言い、自分の価値観を押し付けているのだ。
 ただでさえ先日、少し前からまふゆのパソコンをまふゆが不在時に勝手に調べていたまふゆの母にナイトコードが見つかってしまい『ニーゴ』としての活動をしないように言われ、まふゆは母が不在時にこっそりセカイで活動をするしかなくなっているほどなのに。

まふゆ「……本当は、逃走者として呼ばれてたみたい」
絵名「みたい、って? ……まさか!」



─────────────

まふゆ『ただいま、お母さん』
まふゆの母『おかえりなさい、まふゆ。部屋、掃除しておいたわよ』
まふゆ『……ありがとう、お母さん。じゃあ、私、ご飯まで勉強するね』
まふゆの母『ふふ、まふゆはお医者様になるんだものね。ああ、クッキーをいただいたんだけど、後で持っていくわね。紅茶、何がいい?』
まふゆ『えっと……ダージリンがいいな』
まふゆの母『ええ、分かったわ。ああ、そうそう。あとね、まふゆに【逃走中の招待状】が届いていたんだけど……』
まふゆ『えっ? 逃走中……?』
まふゆの母『ええ。でも、そんなものに参加している時間はないだろうから、不参加に丸をして、もう一度封筒に入れてポストに入れておいたわ』
まふゆ『あ……うん。そう、だね……』

─────────────


絵名「っ、何それ! 勝手に娘宛の手紙開けたってことじゃない! ほんとありえない!」

 絵名が思わずと言ったように怒ってしまう。しかし、無理もない。『もう一度封筒に』という言葉が確かなら、絵名の言う通り、わざわざ娘宛の手紙を開けて中身を確認したことになるのだから。
 そうでなくてもまふゆ本人の意思を聞かないまま、勝手に返送までしている。奏と瑞希も思わず顔を顰めていた。

奏「で、でもそれならどうして……?」
まふゆ「……日野森さんが、医療スタッフの手伝いを主催の人が探してるって。だから、私に声をかけてくれた」
絵名「雫が?」
瑞希「あっ、そっか! 前の逃走中に雫ちゃんも出てたんだっけ! その時に聞いたんじゃないかな?」
まふゆ「うん。私以外にも、医師志望の高校3年生の人が来るって言ってた。それを話したら」
絵名「……なんか、出来すぎてる気もするけど……」
レン(ニーゴ)「でも、まふゆちゃんも行けるのはいいこと、なのかな?」
ミク(ニーゴ)「多分」
奏「そっか……。じゃあ、当日会えるかもしれないね」
まふゆ「どうだろう。私は裏方だから」
絵名「そこは分からなくてもそうだね、とか言いなさいよ」
まふゆ「事実だから」
絵名「そうだけど……!」

 少し騒がしくなる奏たち。そんな彼女たちを、少し離れたところからMEIKO(ニーゴ)が見守っている。

ルカ(ニーゴ)「メイコは混ざらなくていいのかしら?」
MEIKO(ニーゴ)「……ルカ」
ルカ(ニーゴ)「ふふ」
MEIKO(ニーゴ)「……構わないわ」
ルカ(ニーゴ)「あら、そう? なら私は行こうかしら?」
MEIKO(ニーゴ)「余計なことは言わないようにして」
ルカ(ニーゴ)「うふふ、うっかりしないように気を付けるわね」

 掴みどころのない笑みを浮かべながらルカ(ニーゴ)は彼女たちに歩み寄っていく。そんな背中を見送りながら、MEIKO(ニーゴ)はため息を吐いた。

逃走者たち+αの前日譚
プロジェクトセカイの場合・終


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