二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中2〜従者たちの恋〜
- 日時: 2023/04/19 00:02
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: t7y4Iwob)
今回の舞台は、冬しか来なくなった小さな国。
この国には『四季水晶』と呼ばれる大きな水晶があり、その四季水晶に宿る精霊たちが春や夏、秋、冬を巡らせていた。しかし、精霊たちは数年前に冬の精霊以外突然姿を消してしまった。
それを隣の大国に『この国は精霊を蔑ろにしていたのだ』と言われ、あっという間に支配されてしまう。
大国の王と、小さな国の小さな王女……の従者である少女と青年は、そんな中に出会い、恋に落ち、密かな逢瀬をして愛を育んでいた。
しかし、少女にはある秘密があって……。
2人の恋と少女の秘密が、やがて大きな騒動へと発展していく。
そんなエリアを駆け巡るのは、25人の逃走者たち!
陰謀渦巻く中、120分間逃げ切れるのか!? それとも……!?
※注意事項※
・こちらの逃走中は柊の書く『綴られし日々〜作者とキャラの日常〜』の設定を多分に使用しております。
・そのため、クロスカプ、夢が含まれます。苦手な方はご注意ください。本当に。
・今回は特にクロスカプが多分に含まれます。ミニドラマのメインです。
・仲違い表現やとあるキャラの毒親評価などがあります。都度注意書きはする予定ですが、お気を付けて。
・何か不備やアドバイスございましたらご遠慮なくお願いします。
・計画性なんて皆無。
・投稿時間はまちまちです。
・突然更新が途絶える可能性が大です。
それでも大丈夫な方は、どうぞお楽しみください!
執筆開始 2023/04/10
逃走者一覧(五十音順、ジャンル名順不同、敬称略)
1 愛染国俊(刀剣乱舞)
2 秋田藤四郎(刀剣乱舞)
3 天城 雪子(Persona4)
4 イライ・クラーク(Identity_V)
5 ウサギゴケ(フラワーナイトガール)
6 エルメ(千銃士Rhodo knight)
7 円堂 守(イナズマイレブン)
8 鳳 えむ(プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク)
9 草薙 寧々(プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク)
10 国木田 花丸(ラブライブ!サンシャイン!!)
11 黒澤 ルビィ(ラブライブ!サンシャイン!!)
12 小泉 花陽(ラブライブ!)
13 里中 千枝(Persona4)
14 ジーグブルート(千銃士Rhodo knight)
15 十手(千銃士Rhodo knight)
16 杉田 努力(とっても!ラッキーマン)
17 染岡 竜吾(イナズマイレブン)
18 追手内 洋一(とっても!ラッキーマン)
19 津島 善子(ラブライブ!サンシャイン!!)
20 天悪(作者枠)
21 西木野 真姫(ラブライブ!)
22 巡音 ルカ(VOCALOID)
23 目立 たがる(とっても!ラッキーマン)
24 八雲(作者枠)
25 ラフィー(アズールレーン)
- Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜 ( No.5 )
- 日時: 2023/04/10 23:58
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: t7y4Iwob)
西木野 真姫 【Maki Nishikino】
出典:ラブライブ!
音ノ木坂学院の1年生でμ'sの一員。ツンデレでありながらも真面目で面倒見の良い性格。歌が非常に上手く容姿も良く、ピアノも演奏できるハイスペックガール。
両親は地元の総合病院を経営しており、お嬢様である。天が二物どころか三、四物ぐらい与えてると思う。
見た目は大人びており、実際クール(ツンデレ)だがサンタさんを信じており、別荘の暖炉を綺麗にしているという純粋かつ子どもっぽい一面を持つ。
賞金に興味はないものの、途中で捕まるのも自首するのも嫌。だから目指しているのは逃走成功だけだ!
CV:Pile
真姫「お金に興味はないけど、どうせ目指すなら逃げ切りよね」
巡音 ルカ 【Ruka Megurine】
出典:VOCALOID
見た目は大人びたクールなスタイル抜群の美女だが、こちらではわりと天然。ぽややん。
また、こちらでは大人気アイドル【VOCALOID】の一員として活動をしている。
ミクに続いて逃走中に招待されて「あらまあ」と喜んでいる。
一応目標は逃走成功だが、一番はのんびりまったり楽しむこと。……逃走中でのんびりまったりしていられるかどうかはともかく。
何にせよ、終わったらピンク髪の子たちと『チームピンク髪』で写真を撮りたいらしい。なお、チームピンク髪のことを知っているのは今のところ鳳えむだけである。大丈夫なのかそれ。
CV:浅川悠
ルカ「精一杯頑張るわ、その方がきっと写真もよく写れると思うの!」
【シークレット枠!】
目立 たがる 【Tagaru Medathi】
出典:とっても!ラッキーマン
日本一目立ちたがりな中学生。とにかく目立ちたい。とりあえず目立ちたい。なるべくカッコよく目立ちたい。一応、スーパースターマンというヒーローに変身はできるがヒーローとしての能力は皆無。
キザでわりと自己中心的。杉田努力及び努力マンとは顔が合えば喧嘩ばかりである。だが、弟と妹をとても大切にしている良い長兄でもある。
家は超貧乏。幼い頃から借金取りから逃げるためにひっそりとした生活を送っており、今の目立ちたがりな性格はその反動。
逃走成功で目立つ!! ……と、思いきや少しだけながら自首も視野にあるらしい。家庭環境考えれば……無理もない話である。
CV:岩永哲哉
目立「逃走成功して目立ーつ!! ……自首もまあ……うん……視野には」
八雲 【Yakumo】
作者枠
前回の予想クイズで1位となり、参加権を手にした作者さん。現在『逃走中5 春のハンター祭り』の他にも、上記の作品以外にも戦闘中、密告中などこちらも多種多様な作品を手掛けている。
また、取り扱うジャンルも多岐に渡っている。すごい。
普段は心優しく温厚な性格で、少し心配症な面も。ブチギレるとかなりヤバいとか……。後で1人で愚痴りまくると元に戻る。普通にキレるとキレた相手にはネチネチしてくる。
目指すは満額。基本的には自首はしない方向のようだ。
逃走成功なるか!?
八雲「逃走成功を目指して頑張っていこうと思います!」
是非とも頑張ってください…!*\(^o^)/*
ラフィー 【Laffey】
出典:アズールレーン
いつでもどこでも眠たそうなベンソン級駆逐艦のKAN-SEN。テンションは常に低い。何気にバーサーカー。
ウサ耳は本物ではなく、付け耳。
花騎士のウサギゴケとは非常に仲が良く、『ラフィーお姉ちゃん』『ウーちゃん』と呼び合い、姉妹のような関係。よく一緒にねんねしている。
ウサギゴケを始めとするウサギ耳関係のメンバーと(勝手に)ウサウサ同盟を組んでいたりする。
今回の逃走中、がんばる。でも、ねんねはしたい。できれば指揮官(柊)の膝枕で。悩ましい。悩まないで、後でやってあげるから……!
CV:長縄まりあ
ラフィー「ん……ラフィー、がんばる……Zzz……」
以上、25名による逃走中、開幕!
- Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜【予想クイズ別スレにて】 ( No.6 )
- 日時: 2023/04/11 22:06
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: cvsyGb8i)
逃走者たちの前日譚
刀剣乱舞の場合
きらきら。きらきら。そんな輝く目で、二振は封がされたままの招待状を見ていた。愛染国俊と秋田藤四郎は顔を見合わせて頷き、そっと封を開けた。中には招待状と書かれた紙と、アンクレットが入っている。
秋田「招待状です……!」・:*+.\(( °ω° ))/.:+
愛染「招待状だな……!」・:*+.\(( °ω° ))/.:+
秋田「逃走中です……!!」
愛染「逃走中だな……!!」
噛み締めるように呟き、ぎゅう、と目を瞑り、やったぁ、と飛び上がる。
前回からそうだったが、二振は実を言うとずいぶんと前から逃走中に出てみたいと考えていた。が、柊は逃走中にあまり関わることがなかった上に、関わり始めて応募の際に連れていきたい人物を選んでもほとんどが短刀ではない。本人曰く「短刀くんたちってみんな足速いしゲームが崩壊する恐れがあってな……」とのことだ。
事実、柊は応募する際にリクエストキャラの項目があってもあまりに足が速すぎるメンバーはできる限り除外している。(特定の条件下で足の速さが上がるメンバーはしていない)ゲームバランスは大事だろう、という考えの元だ。だからこそ、二振も無理は言えなかった。
何せ、通常の短刀男士ならまだしも二振はとうに極のための修行に出て、極となっている。その上、二振は数多くなった極の刀剣男士の中でもかなり練度が上がっている。ゲームバランスが崩壊するのは火を見るよりも明らかだった。
もちろん、逃走中に出られないという理由だけで修行に出たことを後悔などしていない。それでも、少し羨ましいと思っていた中での柊主催の逃走中が開催されたことは二振にとっては大きな好機だった。
思わずキラキラした目で出てみたい、と訴えれば「ヴッカワイイ」と呻かれてあれこれ試行錯誤があって。条件はあれど、二振に今回の逃走中の招待状が手渡されたのであった。
逃走中の招待状だよ、と言われた時、嬉しくて顔を見合わせてから柊にぎゅっと抱きついて。(言うまでもないが柊はkawaii、とキュン死にした)
こうして、粟田口の部屋にて二振で招待状を眺めるに至った。そこにひょこりと顔を覗かせたのはとある事情により柊本丸に住む艦娘の白露型5番艦の艦娘、春雨と秋田と同じく粟田口吉光の手によって打たれた短刀の短刀男士、五虎退だ。
春雨(艦これ)「あれ? 秋田くんと愛染くん、どうしたんですか?」
秋田「あっ、春雨さん!」
五虎退「なんだか、二振とも嬉しそうです……!」
愛染「見てくれよこれ! 逃走中の招待状だぜ!」
春雨「わぁ! 良かったですね、出てみたいって言ってましたもんね!」
五虎退「すごいです、ねっ、虎くん」
そう言って五虎退は側にいた虎を撫でる。まだ成体ではないものの、かなりそれに近い白い虎はびゃう、と一声鳴いた。
春雨「この輪っかは何ですか?」
愛染「これを足首に付けて、走るんだ。これが足の速さを抑えてくれるんだってさ」
秋田「最終調整も終わっているようなんですが、念のために使用して試してほしいって言ってましたね! さっそく使ってみましょう、愛染くん!」
愛染「おう!」
二振はすぐに靴を履いて庭に出て、アンクレットを付ける。そわそわした二振の様子に春雨や五虎退のみならず、見かけた刀剣男士たちはなんだなんだと集まってきた。
まずは愛染が行くぜー、と手を挙げた。そして姿勢を低くして、いつものように走り出す。が、その速さはいつもよりも遅い。なのに、違和感は全くなかった。
愛染「すっげー! これすげえ! 遅い!」
秋田「本当ですー! 違和感ありますか!?」
愛染「ない! すげー!!」
秋田「わぁー! じゃあ、次は僕が走りますね!」
秋田も走り出す。だが愛染と同じく、その速さは遅い。
秋田「本当だ、遅いのに違和感がありません!」
愛染「だろだろ!?」
太鼓鐘「なあなあ! それ俺もやってみていいか!?」
今剣「ぼくもやりたいですー!」
乱「あっ、ボクもー!」
秋田「いいですよー!」
三日月「はっはっは。短刀らは元気が良いな。ふむ、石切丸も着けてみてはどうだ?」
石切丸「ははは、私が付けたらすろーもーしょんみたいになってしまうよ三日月さん」
稲葉江「……(くだらんが、あれを敵の足の速い槍などに付ければ優位に立ち回れるな)」
篭手切「(はっ! 稲葉先輩が、速度制限あんくれっとに興味を示している……もしかすると、逃走中に興味が!?)」
鶯丸「うん、八丁。後でお前もやってみたらどうだ?」
八丁念仏「うぇ、俺!? え、えーと……やってみよっかなぁ!?」
大包平「八丁念仏、嫌なら嫌と言っておけ」
柊「……むっちゃん、庭で刀剣男士たちが速度制限アンクレットで遊び出してるんだけどどうしたらいい?」
陸奥守「減るもんでもないしそのままでえいろ」
柊「まあ、それはそう。……ふふ、足が遅くなってるのに楽しそうにしちゃって」
柊はそう呟きながら微笑む。陸奥守もそれにつられて優しく笑った。
柊「さって、癒されたことだし残りの仕事も片付けますかねぇ」
陸奥守「お、次は長曽祢じゃ」
柊「長曽祢さんっ!?!?!?!??!?」
陸奥守「早い」
あいも変わらない柊に今度は呆れたように笑う陸奥守であった。
逃走者たちの前日譚
刀剣乱舞の場合・終
- Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜【予想クイズ別スレにて】 ( No.7 )
- 日時: 2023/04/12 22:17
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: cvsyGb8i)
逃走者たちの前日譚
ペルソナ4の場合
男子生徒「天城さん頑張ってね!」
女子生徒「千枝も頑張って〜!」
千枝「あはは……花村たちの時もそうだったけど、やっぱすごいね」
雪子「うん。すれ違う人、みんな応援してくれてるなんて」
千枝と雪子は少し疲れたような、それでも嬉しそうに笑う。学校はもちろんのこと、町中から頑張れ、応援してる、と声をかけられていたのだ。どうやらどちらの母親もついうっかり町の人に話してしまったらしく、朝からこの調子だ。
昔から稲羽市に住んでいる2人だからか、実を言うと花村たちよりも応援の声が多いのは誰も知らない事実である。
陽介「よっ! 大人気だなぁおふたりさん!」
悠「俺たちの時もすごかったけど、2人もすごいな。来る途中、会えなかった人たちから応援してるって伝えて欲しいって何人にも言われたぞ」
千枝「えっ、ほんとに!?」
雪子「ふふ、こんなに嬉しいものなんだね」
後から登校してきた陽介と悠を交えて会話をする間にも次から次へと登校してくるクラスメイトたちが応援の言葉をかけてくる。それに思わず笑っていると、失礼しゃーす、と聞き慣れた1年生の声がした。
そちらを見れば予想通り完二がいる。クラスメイトたちももう完二には慣れたのか怯えることも動揺することもなかったが。完二もそれに慣れたのか普通に中に入ってきてどもっす、と頭を下げてきた。
雪子「どうしたの完二くん?」
完二「あー、その、悪いんスけど天城先輩、里中先輩、次の逃走中でこれ、えむと寧々のやつに渡しといてくれません? 頼まれたんスけど、しばらく会えそうになかったんで……」
千枝「え? えむちゃんと寧々ちゃん?」
完二「えむがすっげえはしゃぎながら連絡してきたんで……りせとか直斗にも連絡してたみたいなんで、多分先輩たちにも来ると思いますよ」
容易に想像が着く。鳳えむは他の世界にいる天真爛漫な高校1年生で、多分、繋がっている世界の人々の中で最も友人が多いのではないだろうか。
となると、えむとその友人であり同じショーユニットの草薙寧々は確定で出るのだろう。
千枝「りょーかい、渡しとくね! っていうかこれ何?」
可愛らしくラッピングされたその袋の中身は見えない。それぞれピンクと淡い緑の小さな袋に同じピンクと緑のリボンが付けられていた。
完二「……あー、編みぐるみの、ストラップ」
雪子「そうなんだ。ふふふ、きっとえむちゃんたち喜ぶね」
千枝「だねー! これってえむちゃんと寧々ちゃんの分だけ?」
完二「っすね。神代先輩と天馬先輩の分は何も聞かされてねえんで」
悠「でも、中身見たらきっとねだってきそうだな」
陽介「あー分かる分かる。『すっごくかわいいね! 司くんと類くんの分も作って欲しいな!』って」
完二「……今のうちに2人の分も見繕っとくか」
そうボヤく完二に小さく笑い、袋を見る。一体どんな編みぐるみが入っているのだろうか。少しだけ気になる。だがこれはえむと寧々に渡す物だ、勝手に見ることはできない。
気になるなぁ、とつい呟くと、完二はそれなら、とケータイを取り出す。そして画面を見せてきた。
そこにはピンクと淡い緑の猫の編みぐるみが映っており、どちらもえむと寧々がショーの時に着るドレスを着ていた。ピンクの猫はたい焼きを、緑の猫はネネロボを操作する時に使っているリモコンを持っている。
千枝「かわいい〜!!」
完二「好きな動物で作っていいって言われたんで、猫っす。えむはたい焼き好きだし、寧々はまあ……あのロボット」
雪子「ネネロボちゃんのリモコンだね。結構小さいし、カバンとかにも付けられそう」
完二「そうなんスよ。カバンに付けたいって言ってきました」
千枝「いいなぁ、あたしも欲しいかも」
悠「いっそみんなで付けるか?」
雪子「あっ、いいかもそれ」
完二「へへ、本当に作る時には言ってください! これ以上に仕上げてみせるっス!」
そう盛り上がっていると、チャイムが鳴った。完二がやべ、と慌てながら教室を出ていく。
完二「じゃ、すんませんけどお願いします!」
雪子「うん、ちゃんと渡しておくね」
千枝「じゃーね!」
完二が見えなくなると、千枝と雪子はこの袋をどちらが保管しておこうか、という話になった。
千枝「って言ってもあたし忘れるかも……それにムクがなー……」
千枝と雪子が、里中家の飼い犬であるムクを思い出す。袋の状態でも、取り出して玩具にしてしまう可能性がある。
雪子「ああ、確かにおもちゃにしちゃうかも……じゃあ、私が預かっておくね」
千枝「ごめんね、ありがと!」
雪子が千枝から袋を預かり、カバンにしまう。それとほぼ同時にクラスの担任である柏木典子が入ってきた。いつものように色っぽさを含めた話し方で出席を取っていく。(大体の生徒はドン引きである)
そんな柏木が途中で千枝と雪子に逃走中のことを話し出して、彼女らに頑張ってね、と言ったのは思わず全員が驚いてしまった。失礼だと分かっているが。
……ただまあ、その後に「私が出ちゃったら、みんな私に釘付けになっちゃうものね♡」と言っていたので相変わらずな柏木典子なのであった。
逃走者たちの前日譚
ペルソナ4の場合・終
- Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜【予想クイズ別スレにて】 ( No.8 )
- 日時: 2023/04/13 22:35
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: 4Sz5tcpQ)
逃走者たちの前日譚
イナズマイレブンの場合
雷門中、グラウンド。そこでサッカー部は練習をしていた。だが、もう練習は終わりだ。キャプテンである円堂がそう声をかければ各々練習を止める。
風丸「円堂、染岡、もうすぐで逃走中だな」
円堂「ああ!」
染岡「直に渡された時はなんか間違いじゃねえかと思ったけどな……」
半田「返す素振り見せただけでスライディング土下座してきたもんな、柊さん……」
一之瀬「そうそう、『お願いします!!』って綺麗なくらいのね」
土門「中学生に土下座する成人した女の人って分かるっちゃ分かるけど訳分からない構図できてたよな……」
豪炎寺「……そうだな」
直接渡しに来た柊のことを思い出す。護衛の水心子正秀と共にやって来た彼女はそれはそれは良い笑顔で二人に招待状を差し出した。が、「何かの間違いではないか」と思わず考えてしまった二人はとりあえず一旦返そう、そう思ってぴくりと動いた瞬間に柊がそれはそれは綺麗なスライディング土下座を披露したのだ。
何の間違いでもないですお願いします参加してください!! と。
こちらも動揺したし護衛の水心子も動揺し過ぎて「どっ、どうしたの我が主とりあえず顔を上げよ!」と若干素が出ていた。
間違いではないのは分かったし、出てみたいと思っていたのも事実だったからすぐにそう告げればとりあえず顔を上げてくれたのも思い出せる。
円堂「まあ確かにあれはびっくりしたけど、出られるなら絶対に逃げ切ってみせる! なっ、染岡!」
染岡「おう、当たり前だ」
壁山「頑張ってくださいっス〜!」
栗松「オレたち応援してるでやんす!」
円堂「ありがとうな! 立向居たちも応援してるって連絡くれたし、やる気出てくるな!」
宍戸「そういえば、他の参加者ってまだ分からないんですか?」
染岡「あー、鳳さんと草薙さんは確定してる」
少林寺「? その2人が参加するって、なんで知ってるんですか?」
染岡「……俺、鳳さんになんか『ピンク髪同盟』とか言うのに入れられてんだよ。で、鳳さんに連絡もらった」
鬼道「ピンク髪同盟……」
半田「断らなかったのか……」
染岡「断らなかったっつーか、断れねえっつーか……」
ここでも現れる鳳えむ。\わんだほーい/
染岡たちが思い浮かべた彼女は、年上であるにも関わらず年下、あるいは同年代を相手にしているようで、あのキラキラとした目で言われたら確かに断りづらい。現に何人かはあー……と声を溢していた。
宍戸「……逃走中も気になるけど、そのピンク髪同盟のメンバーも気になってきた……」
染岡「本人がOKしてるかどうかはともかく、覚えてる限りだと久慈川さんと、巡音さんと、西木野さん、秋田に、村雲さん、宗三さん、北谷菜切、ライクツーさんって言ってたな」
影野「……確かに全員、ピンク……」
一之瀬「でもライクツーさんはOKしてなさそう」
一之瀬の言葉にほぼ全員が頷いた。あのストイックな彼ならえむのキラキラした目を回避できそうだし、できなくてもきっぱり断りそうだ。
秋「みんな〜!」
遠くから駆けてきたのはマネージャーの木野秋、音無春奈、雷門夏未だ。それぞれおにぎりや飲み物を持っている。
春奈「お待たせしました、差し入れのおにぎりとスポーツドリンクです!」
夏未「……あなたたち、手は洗ったの? なんだかまだ汚れているように見えるけれど?」
夏未の言葉に何人かが目を逸らす。彼女はため息を吐いて、手を洗ってらっしゃい、とだけ言った。
全員が手を洗うために歩き始める。そんな中、夏未は円堂だけを呼び止めた。
夏未「円堂くん、少しいいかしら?」
円堂「ん? なんだ?」
夏未「……その。逃走中のことは聞いているわ。……が、頑張ってきて」
円堂「おう、ありがとうな!」
些細な応援の言葉に、円堂は満面の笑みで返す。それを見た夏未が微笑んだ。彼の背中を見送り、夏未は秋、春奈と共にサッカー部のメンバーが戻ってくるのを待った。
逃走者たちの前日譚
イナズマイレブンの場合・終
- Re: 逃走中2〜従者たちの恋〜【予想クイズ別スレにて】 ( No.9 )
- 日時: 2023/04/14 22:28
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: 4Sz5tcpQ)
逃走者たちの前日譚
ラブライブ!&ラブライブ!サンシャイン!!の場合
●ラブライブ!●
凛「真姫ちゃん、かよちん! もうすぐで逃走中だにゃ〜!」
花陽「まさかわたしたちが呼ばれるなんて思わなかったよ……うぅ、大丈夫かなぁ……」
凛「大丈夫だよかよちん! かよちんなら逃走成功できちゃうにゃ!」
真姫「逃走成功できるかどうかは置いておくけど、今から心配してたって仕方ないでしょ。わたしはわたしなりにやるだけよ」
花陽「真姫ちゃん……そうだね、やれるだけやってみなくちゃ!」
小泉花陽、西木野真姫、星空凛は1つの教室で話していた。今日は練習が休みだ。放課後の予定は特にはない。
凛「あーあ、凛も逃走者で出てみたかったなぁ〜……」
花陽「でも、凛ちゃんも凄いよ。ミニドラマに出演するなんて……!」
そう。凛だけはミニドラマの演者として呼ばれたのである。故に今回は逃走者としての参加はできなかったのだ。
しょんぼりとした顔はすぐにまた明るい笑顔に戻った。
真姫「レッスンは今日からだったかしら?」
凛「うん! と言っても今日は顔合わせだけなんだって。今まで会ったことがない世界の人も呼ばれてるって聞いたから、楽しみにゃ〜!」
花陽「凛ちゃんも頑張ってね、わたしたちも頑張るから!」
凛「かよちん……! ありがとにゃー!」
花陽「きゃっ」
凛が花陽に抱きつき、頬擦りをし始める。花陽はそれに小さく笑いながらくすぐったいよ、と言うが止めも剥がしもしない。
そんな2人に真姫は小さく息を吐いた。けれどすぐにそれは小さな笑みに変わる。
真姫「そういえば、柊さんが露骨に『これは独り言なんだけど実はもう1グループスクールアイドル招待してるんだよなぁ楽しみだなぁ』って言ってたけど」
花陽「思ってるよりずっと露骨だね!?」
凛「でも独り言なのに真姫ちゃんに聞こえちゃうくらいの声なんて、すっごく楽しみなんだね!」
真姫「……多分、あれを独り言とは言わないわよ凛。
で、花陽は心当たりある?」
花陽「うーん……どのグループだろう……? あっ、もしかして!」
少し考え込んだ花陽だが、すぐに思い当たる節があったらしい。花陽は、そのグループ名を口にする。
花陽「もしかするとそのグループは……
Aqoursかも!」
───────────────
所変わって内浦にある『浦の星女学院』。そこの1つの教室で、黒澤ルビィ、国木田花丸、ヨハネ……否、津島善子はそれぞれの手にある招待所を睨むように見ていた。開くずら、と花丸が言い、そっと封を開けて……。
善子「ちょーっと待ったぁ!」
ルビィ「ピギィッ!」
花丸「善子ちゃん、その待った、もう4回目ずら!」
善子「し、仕方ないじゃない! あと善子じゃなくてヨ! ハ! ネ!」
花丸「だけどこれを開けないと何の招待状なのか分からないまま、それはよくないと思うずら!」
ルビィ「る、ルビィも、何の招待状なのか知りたいな……」
善子「分かってる、分かってるからもう少し時間をちょうだい、心の準備を」
花丸「えーいっ!」
善子の言葉を遮り、花丸は思い切り封を開けて中の手紙を取り出した。ひゃ、と短い悲鳴を上げた彼女を気にすることなく、その手紙に目を通す。
花丸「えーと、なになに? 『国木田花丸様 貴女を柊主催逃走中に、逃走者として招待します』……?」
善子「とっ、逃走中ッ!?」
ルビィ「と、逃走中って、有名なあの逃走中だよね……? 柊さん、って人が招待状をくれたのかな……?」
花丸「『ご参加の場合は、参加に丸を付けて切手は貼らずにポストに投函頂くか、こちらの紙を紙飛行機に折って飛ばしてください。(高い所からですと成功率が高まります)』……?」
ルビィ「ポストはともかく、紙飛行機で届いちゃうのかな?」
善子「っふ、ふふふ」
善子の声が少し低くなる。何も知らなければ驚くかもしれないが、ルビィと花丸にとってはいつもと変わらないものだ。
どこか怪しげな笑みを浮かべ、彼女は顔を上げた。
善子「どうやらこの柊という人も、堕天使とは行かずとも特別な能力を持っている人なのね……。でも、このヨハネを呼ぶと言うことは、リトルデーモン、ということかしら?」
花丸「善子ちゃん、マルとルビィちゃんも呼ばれてるよ」
善子「それはそれこれはこれっ! ……ふふ、良いでしょう。堕天使ヨハネ、リトルデーモンの期待に応えてあげるわ!」
花丸「じゃあ善子ちゃんは参加に丸しておくずら〜」
ルビィ「花丸ちゃんは参加する?」
花丸「うん、マルも参加したい!」
ルビィ「なら、ルビィも!」
善子「わ、私抜きで着々と進めないでよー!」
そうして3人は、今いる階よりもう少し上の階からその紙で紙飛行機を折って、窓からそっと飛ばした。紙飛行機は綺麗に飛び、それに少しだけ感動していると、急に紙飛行機の前に水色に輝く穴が開かれた。
ルビィ「ピギャッ!?」
善子「な、何!?」
花丸「ま、まるでファンタジーずら〜!」
紙飛行機はそこへ消えていってしまう。3人が驚いている間にその穴は消え、元の青空だけが広がっていた。
逃走中に関する資料などが送られてくるのは、3日後のことであった。
逃走者たちの前日譚
ラブライブ!&ラブライブ!サンシャイン!!の場合・終