二次創作小説(新・総合)

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GOD RAT BLOOD『短編集』
日時: 2023/07/16 16:28
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

マッドラットデッド×うち設定のexe

この作品は前者のちょっとしたネタバレ、後者の独自解釈が含まれた一レス完結型の超短編です。

そういえば全部書き終わったのに投稿してなかったので一気に投稿です

Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.6 )
日時: 2023/07/16 16:44
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

『雑食』

Sonic.exe「おい神、一応質問で聞いておくが」

ネズ神「質問する側にしては上から目線じゃない?」

Sonic.exe「それは分かってる……ただ」


Sonic.exe「お前が相手する野生のネズミって何食ってるんだ」

ネズ神「えっ」

知らん!エサの事なんて興味無いし!

ネズ神(適当にミミズとか答えてお)

ネズ神「!!」


ネズ神「こっちからも聞いてどうするの?」

Sonic.exe「遂に予算が底に付いたから1ヶ月それを食べようと思って」

ネズ神「げろげろげろげろ!!!」ドバーっ

Sonic.exe「うおっ、マジで吐くと虹色みたいになるんだ」

ネズ神「蟲出てきたかも」

Sonic.exe「俺の体から出てきてるわけではないがな」

ネズ神「なんか生理的に無理……」

Sonic.exe「お前一体何を想像したんだ………」


ネズ神「えーーと……ちょっと待って」



ネズ神「ネズミってなんでも食べるって聞いたけど」


ネズ神「あ、生ゴミならいけるわよ」

Sonic.exe「お前の中で生ゴミありなのかよちょっと前腹壊したくせに………ますます何を想像して吐いたんだ」

Sonic.exe「てかゴミ袋で残飯漁るのやめろ、お前はともかく俺がそれをやったらいよいよまずい!


Sonic.exe「味じゃなくて社会的にな!」

ネズ神「ネズミが社会性とか気にするの?」

Sonic.exe「クソっダメだコイツ倫理観がネズミと同レベルだ!」

………

プルルル

Sonic.exe「ティー起きてるか」

『いや、俺寝ないから当たり前だろ、どうした?』

Sonic.exe「念の為聞いておくがジーカが無くなって生ゴミ食わなきゃやってられん生活したことあるか?」

『お前また金無くなったのか………エグゼ杯で全部使い切ったって言い方が正しいと思うが』

『まさか俺より働く適正無いやつが居るとは思わなかったよ、一日バイトすらろくに出来てないんだろ?』

『……てか、俺と違って仕事選べるんだからもっといい仕事選べよ、トンネル破壊とかゴミ処理とかお前の力を使える奴あるだろ』

Sonic.exe「いや、アレって実は俺でも力加減をコントロール出来ないんだ……」

『よく何日も雪のボディーガード出来たなお前………』

Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.7 )
日時: 2023/07/16 16:47
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

『実験』

ネズ神「とりあえず、そのジーカというものが欲しいわけね」

Sonic.exe「そうだ、俺はネズミと同等の生活を送るつもりは無い」

Sonic.exe「かと言って雪に頼るのも情けないしティーやマガイモノ王国やりりすた革命団に頼るのも俺のプライドが許さん!」

Sonic.exe「だがこのままでは生活水準最底辺ヒーローになってしまう!!」


ネズ神「…………」


ネズ神「私に任せて!」

Sonic.exe「何?」


ネズ神「貴方の不健康は私の不健康に繋がる、それは嫌」

ネズ神「誰もがご褒美をかじる権利を持っているの!」

Sonic.exe「………つまり、お前が稼いでくれるのか?」


Sonic.exe「もうこの際なんでもいい、どんな手段でもいいからアレをいっぱい持ってこい、盗む以外でな」

ネズ神「そんなの簡単よ」


Sonic.exe「模造もするなよ」

ネズ神「大丈夫だって!」




ネズ神「ちょっと体の主導権を借りるだけだから」



…………


ネズ神「やっぱりネズミと言えば改造実験モルモットね!」

Sonic.exe「治験にしても限度があるだろ!!」

ネズ神「大丈夫!ちゃんと話を付けて改造したり薬を飲めばいっぱい紙くれるって」

Sonic.exe「やっぱネズミ頭に頼った俺が狂ってたんだ!」


Sonic.exe「というかこれのどこが治験だ!!治験というものは新しい薬を飲んで結果を確かめるものであって!!」


Sonic.exe「両手両足を拘束して丸鋸やボコボコしてる薬や注射器を使うものじゃない!!」

Sonic.exe「アンブレラにでも交渉したのかお前は!!」


Sonic.exe「というか俺は本来解剖される側じゃなくてする側だったな!!これが因果応報か!もうオープンゲットなり活け造りだの好きに」


Sonic.exe「いやちょっと待て」




Sonic.exe「マガイモノの俺はどんなに実験しても変化ないんだから意味ないぞ?」

ネズ神「え?」

Sonic.exe「あ、むしろお前の方が実験に最適じゃないのか、ハカイモノはまだ未知だし薬も効くし」


ネズ神「え???」






ネズ神「いやあああああああああ!!」ギュイイイイン

Sonic.exe「凄っ これで200万か」

Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.8 )
日時: 2023/07/16 16:49
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

『住処』

Sonic.exe「っし」

Sonic.exe「これぐらいあればホテルで何回も泊まれるな」

ネズ神「へー………ニンゲンってこんな所で生活してるのね」

ネズ神「確かに図体は大きいけど、住むには大きすぎるんじゃない?」


Sonic.exe「図体は大きいって、お前も人間と同じぐらいの身長だろ」

ネズ神「それは貴方と共生する事になったからこのサイズになっただけで、野ネズミくらいなのが基本よ」


………

ネズ神「ねえ、一つだけ聞いていい?」

Sonic.exe「どうした?」

ネズ神「ずっと引っかかってたんだけど、貴方って1度死んだ……わけないわね」

ネズ神「今まで散々不死身って聞かされているし」

Sonic.exe「それが何か問題でもあるのか?」

ネズ神「死なないならいつ私は貴方の体に入り込んだのだろうって思って」

ネズ神「神さまとしての私の仕事は死んだネズミに願いと猶予を与えることだから」

ネズ神「例えば………何か変なものでも食べた?」


Sonic.exe「変なものか………そうだな」


Sonic.exe「あ、そういえば近所の野良犬野良猫とキャベツの取り合いになって、俺が丸呑みしたら俺の腹こ中に入り込んでいったことが」

ネズ神「絶対それだ!!!」

Sonic.exe「………すぐ出ていったから大丈夫と思ったが、本当に寄生虫みたいな生態してるな、ハカイモノは」



Sonic.exe「ネズミの相手ばかりしてジワジワとなぶり殺すっていうのが、ハカイモノにしては大分レベルが低いとは思うが」


ネズ神「うるさいわねー」

………

Sonic.exe「キッチン……風呂場……トイレ……そして何より寝室……」


Sonic.exe「雪と居た頃は当たり前のように思っていたものが、まさかここまで有難みを感じられるとはな……」

ネズ神「大袈裟ね」

Sonic.exe「ネズミは分からないだろうさ」


Sonic.exe「どうせお前なんて水チューチュー吸うアレと回し車あれば満足するんだろ!!」

ネズ神「私をハムスターか何かと同じに思ってない!?そんなので」



ネズ神「ジュルルルッ!!ズッ!!ズゾゾゾッ!!」

Sonic.exe「その割には必死に飲むじゃん水道水」

ネズ神「公園の水よりは健康にいいから………」ズゾゾゾ

Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.9 )
日時: 2023/07/16 16:55
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


『睡眠』


ネズ神「ここが寝床?」

Sonic.exe「そう、今の俺には充分すぎるくらいのベッドだ」

Sonic.exe「しかも2人寝れる」

ネズ神「でも私達共に睡眠はいらないでしょう?」

Sonic.exe「そう言うな、気分の問題だ」

ネズ神「………」

Sonic.exe「どうした?」

ネズ神「オスとメスのネズミが、こんな狭い寝床で1晩を過ごす……」

ネズ神「何も無いと思う?」

Sonic.exe「………?」


Sonic.exe「でもお前ネズミじゃないだろ」

ネズ神「あーー!!はいはい!ちょっとした冗談も通用しないんだから!」

ネズ神「面白くないオスは人気者になれないんだから」

………


ネズ神「Zzzz………」

Sonic.exe「いやガッツリ寝てるじゃんコイツ」


Sonic.exe「さて、布団に入ってもいいが深夜を普通に過ごすのも暇だな」

Sonic.exe「こういう時は夜景を見ながらティータイムしてカッコつけるのが1番……」


「zzzZZ」神ズネ

Sonic.exe「は!?」


Sonic.exe「いやこいつなんで電灯にぶら下がって逆さまに寝てるんだよ、尻尾器用か!?」

Sonic.exe「なんか気になるから体勢直しておくか」


………


『5分後』


ネズ神「………Zzzz」


Sonic.exe「体制治ってもぶら下がってる!!!」

Sonic.exe「どこかの死刑囚かお前は!!」

Sonic.exe「普段から飛んでるが、そこまでやるか…」


Sonic.exe「………」


Sonic.exe「やりたいが絶対天井に穴あけるな」


Sonic.exe「せっかく手に入れたお金を無駄にしたくない、普通に寝るか」


ネズ神「おはよう!!」

Sonic.exe「何!?もう起きたのか!?」


ネズ神「ん?何知らないの?ラットの睡眠時間はたったの6〜13分ぐらいよ」

Sonic.exe「少なッ!それもう寝てないのと同じだろ!」

Sonic.exe「お前寝方凄かったぞ」

ネズ神「それが私には合わないのね」

Sonic.exe「合わないのレベル通り越してるというか体勢が生物の域を超えていたぞ」


Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.10 )
日時: 2023/07/16 16:53
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

『一日』

ネズ神「貴方ってヒーローになるとかよく言うけど」

ネズ神「具体的には何してるの?」

Sonic.exe「何って……そりゃお前、ヒーローなんだから 」

Sonic.exe「街を歩いて平和かどうか確認したり、悪党が現れたら、音速で飛び出してぶっ倒すとか、その辺だ」


ネズ神「ふーーん」





ネズ神「つまり基本は何もしてないのね」

Sonic.exe「」


Sonic.exe「ニートや無職みたいに言うのやめろ!」

ネズ神「ニートって何?」

Sonic.exe「…………」


Sonic.exe「ちゃんとした仕事をせずにダラダラと毎日過ごしている人」

ネズ神「じゃあ貴方はニートじゃないの?」

Sonic.exe「違う!!雪のボディーガードという仕事がある!!」

ネズ神「してないじゃん」

Sonic.exe「む……昔から雪に守って欲しいと言われる時に守るようにしている」


ネズ神「やっぱり何もしてないじゃない」

ネズ神「というかそれ、ジーカ手に入れてないんでしょ?」

Sonic.exe「………」



Sonic.exe「俺は……ニートなのか……!?」

Sonic.exe「さらに言えば………昨日お前に金を用意するように頼んだ俺は……ヒモなのか……!?」

ネズ神「……なんだかよく分からないけど勝手に落ち込むこと多いのね、貴方」



Sonic.exe「何がヒーローだ、何が神だ!夢を追いかけてこうして失敗して……顔向けできんぞ!!」

Sonic.exe「俺は一体どこで何を間違えてしまったんだ………!!」


ネズ神「いつからそんな一日送ってるの?」



Sonic.exe「……………」


Sonic.exe「考えたくもない」


Sonic.exe「そうやって現実から逃げる内に日が暮れていく」


ネズ神「落ちぶれた物ねー」

Sonic.exe「これは落ちぶれたと言わない」



Sonic.exe「新しい方向性に向かおうとして失敗したと言うんだ………」

ネズ神「こういうことで悩むネズミもいるのねー」


ネズ神「もうちょっとワタシの為にメリットもあって助けられることをしたら?」


Sonic.exe「見返りを期待したら!!!」


Sonic.exe「それはもう正義ではない!!!」


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