二次創作小説(新・総合)
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- GOD RAT BLOOD『短編集』
- 日時: 2023/07/16 16:28
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
マッドラットデッド×うち設定のexe
この作品は前者のちょっとしたネタバレ、後者の独自解釈が含まれた一レス完結型の超短編です。
そういえば全部書き終わったのに投稿してなかったので一気に投稿です
- Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.1 )
- 日時: 2023/07/16 16:31
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
『遭遇』
ネズ神「………」
ネズ神「You is GOD?」
Sonic.exe「 I AM GOD」
Sonic.exe「初めてだよ受け答えの形でこの台詞言うの」
ネズ神「………え?本当に?本当にネズミの神さまなの?」
ネズ神「神を名乗ってるなんちゃって系ネズミしじゃなくて?」
Sonic.exe「それに関しては俺から見たお前もそういう風に見えるぞ」
Sonic.exe「まあ、俺は神を名乗っていたというのも正解ではあるし、今はそんな事名乗ることもそんなに無いんだが」
ネズ神「わ……私は本当に神さまなんだから!」
Sonic.exe「………なら聞いておきたいんだが、ネズミの神さまって何が出来るんだ?」
Sonic.exe「俺なんてこの世の全てを破壊し尽くすことしか出来ないから神を名乗るにしても少々不安でな………」
ネズ神「貴方どっちかと言うと邪神じゃないの?」
………
Sonic.exe「一日をやり直す?」
ネズ神「そう、簡単に言うと時間逆行?ネズミ達の時を戻して、一日だけ夢を叶える機会を与えるの」
Sonic.exe「直接叶えるわけじゃないんだな」
ネズ神「どう生きるかはネズミ次第だから」
Sonic.exe「なるほど…」
Sonic.exe「まあいい、俺も最近はアイツの真似をして旅をするのにも疲れた、お前みたいにネズミの導きでもやらなきゃヒーローにでもなれん」
ネズ神「えっ、ヒーロー?」
Sonic.exe「ああ、最近の目標は時空ヒーローだ」
ネズ神「神→ヒーローってどんな経歴なの……逆にこっちが興味湧いてきたかも」
Sonic.exe「まあいい、今回は神さま待遇で好きなように導かれてみるか」
Sonic.exe「時はもう戻ってるのか?」
ネズ神「うん、何かやりたいことはある?」
<タスケテー!
Sonic.exe「………」
ネズ神「……」
ネズ神「決まったようね」
Sonic.exe「ああ、ティーや雪だったら何をするかは決まってる」
ネズ神「………」
ネズ神「行ってらっしゃーい」
ネズ神【最高で最期の一日を楽しんでね!】
Sonic.exe「アディオス!」
ネズ神「………」
ネズ神「ウフフフフ」
- Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.2 )
- 日時: 2023/07/16 16:33
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
『最強』
Sonic.exe「おお、何かと思えば」
Sonic.exe「ライオンがこんな公園に白昼堂々と………」
Sonic.exe「ライオンは動物園かサバンナにでも帰れ!!」ゴッ
ドサッ
Sonic.exe「…………」
Sonic.exe(止まった?殴ったが牽制にしては大袈裟に倒れたな、感触も肉に当たったようには感じな)
(「・ω・)「ガオー
Sonic.exe「2匹目ェ」
バクッ
………
Sonic.exe「胃の中狭ッ」
ネズ神「ネコに食われるのはよくあるけどライオンって……」
Sonic.exe「……なんでお前がここに居るのかはこの際いい、逃げといた方がいい」
ネズ神「逃げる?最期まで添い遂げることが神さまとしての……いえ、私の仕事だから」
Sonic.exe「神さまってのは随分アフターケアが充実してるんだな」
Sonic.exe「まあ心配はいらん」
ネズ神「心配はって……もうネコに食われて消化するだけなのを待つアナタに何が」
Sonic.exe「それは『普通のネズミ』の話だろう」
Sonic.exe「俺は違う」
ブチッ!
Sonic.exe「不死身だ」
ザッパァァァ!!
『イヤァァァ!!ライオンが真っ二つに裂けたーー!!』
『バケモンがいるぞ!』
Sonic.exe「なっ……違う!!バケモンみたいな見た目だが俺は時空ヒーロー(予定)だ!!」
ネズ神「………え?」
ネズ神「え?え?え?」
ネズ神「なんで生きてんの????」
Sonic.exe「まあ、俺何やっても死なない生物だからな」
Sonic.exe「食われてもどうにもならんし人体がバラバラになったところで即座に再生する」
Sonic.exe「そして」
Sonic.exe「俺は」
Sonic.exe【全 て を 破 壊 で き る】
ネズ神「ヒエッ」
Sonic.exe「今までの流れからライオンの内蔵まで覗きに来て俺が怪しまないと思ったか?」
Sonic.exe「一つだけ質問に答えろ、お前は時空犯罪者なのか?違うか?」
ネズ神「……………ち、チガイマス…………」
- Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.3 )
- 日時: 2023/07/16 16:37
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
『食事』
Sonic.exe「なるほど」
Sonic.exe「お前はアレでアレがアレする為の存在ということで時空犯罪者では無いが」
Sonic.exe「要はハカイモノの仲間か」
ネズ神「………生き為に行動に移したら、一生死なない体にくっついてしまったわ」
Sonic.exe「いいだろ別に、お前も不老不死だぞ」
ネズ神「それよく聞くけど有難みあるの?」
Sonic.exe「さあな、死なないってだけでも楽だぞ」
Sonic.exe「………生き物って簡単に死ぬからな」
Sonic.exe「溶岩に顔面沈められたり蜘蛛に生命吸われたり体と頭が分離するだけで……」
ネズ神「逆にそれやって死なない生物の方が珍しくない?」
Sonic.exe「………」
………
Sonic.exe「が、なんか腹減ったような気分だ」
ネズ神「お腹空いたんじゃなくて空いたような【気分】なのね」
Sonic.exe「食わなくてもいいからな、もっぱら趣味だ」
ネズ神「ふふ、なら私に任せて!」
ネズ神「ネズミはみんなこれ好きなんだから!」ポン
Sonic.exe「…………」
Sonic.exe「全てのネズミがチーズ好きだと思ったら大間違いだぞ……」
ネズ神「え!?チーズ食べないの!?」
Sonic.exe「いや、食うには食うが好みの範疇じゃない……」
Sonic.exe「販売店やるくらいにはチリドッグを食いたいと思っているが、予算を考えるととても食えんくなってきた」
Sonic.exe「こんな事なら普通にホットドック売っとけば良かった」
ネズ神「………で、何食べるつもりなの?」
Sonic.exe「付き合うか?」
ネズ神「え?何を言っているの、私は神さまだから食事の必要は……」
Sonic.exe「上位存在にとって食事は娯楽だ」
Sonic.exe「神だって貢物で飯は堪能するぞ」
…………
卵かけご飯__
普通盛りのキャベツ___
貝の味噌汁__
肉の塊__
Sonic.exe「ゴキゲンな昼食だ……」
ネズ神「………」
人間の食事は見たことないけど何となくわかる
ネズ神(裕福じゃないこいつ………)
- Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.4 )
- 日時: 2023/07/16 16:39
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
『資金』
ネズ神(満たされたのか満たされなかったのかも分からない……)ガジガジガジ
Sonic.exe「自給自足か?」
ネズ神「ネズミはチーズかじるものでしょ」
Sonic.exe「俺の知ってるネズミ誰もチーズ食わんぞ」
Sonic.exe「ケチャップ食ってたりとかレタスとか食ってるぞ」
ネズ神「そうなの!?」
Sonic.exe「うん」
ネズ神「流行に乗遅れた神……」
ネズ神「それはそれとして貴方のごはんなんだけど」
Sonic.exe「」
ビュンッ
ネズ神「ヒエ」
Sonic.exe「言いたいことは分かる」
Sonic.exe「でもお金が無いんだよ!!!!」
Sonic.exe「逃走中に出ようとすればいつも事件で賞金は有耶無耶になることも珍しくないし!!」
Sonic.exe「雪の護衛は善意でやってるから給料なんか貰えねえし!!」
Sonic.exe「ティーみたいにせめて一日バイトはとやってみたがこの能力のせいで一日どころか半日も持たずクビになる!!」
Sonic.exe「俺の今月の予算はたったの400ジーカしかないんだぞ!!」
ネズ神「400……ジーカ……それって少ないの?」
Sonic.exe「少ない!!おやつ買ったらすぐ消える!!」
ネズ神「じゃあさっきのは?」
Sonic.exe「拾った……卵も米もキャベツも肉も味噌も……」
Sonic.exe「もしかしたら腐ってたかもしれないが俺達は不死身なので問題なし!!」
ネズ神「はうっ」ゴロゴロゴロ
Sonic.exe「慣れろ!腹を壊しても2秒で再生するし俺達は特殊だから糞は出ない!」
ネズ神「不死身じゃなかったらもう1回殺すように仕向けたかった 」
…………
Sonic.exe「金がねえよ」
Sonic.exe「ティーですらいい感じに一日バイトをこなして稼いでるというのに、俺なんてホームレスもビックリの最底辺生活よ……」
Sonic.exe「こんな姿恥すぎてとても雪の所に帰ることも出来ん……」
ネズ神(案外どういう生物にも天敵や欠点はあるのね……)
Sonic.exe「なんて惨めな時空ヒーローなんだ俺は……」
ネズ神(ヒーローどころか不審存在にしか見えないんだけど………)
- Re: GOD RAT BLOOD『短編集』 ( No.5 )
- 日時: 2023/07/16 16:42
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
『住居』
Sonic.exe「うっ……夜になってきた」
ネズ神「貴方って自分の巣は持たないの?」
Sonic.exe「公園にある」
ネズ神「結構いいところじゃない」
Sonic.exe「ネズミ基準ならな!!知能生命体においては惨めなんだよ!!」
ネズ神「ネズミが低知能みたいに言うのは失礼よ、カラス並には賢いんだから」
Sonic.exe「カラスは賢すぎるだろ鳥類にしては……」
……
ネズ神「ふーん」
ネズ神「巣としての公園は数える程しか見てないけど」
ネズ神「結構快適じゃない?」
Sonic.exe「ネズミ基準ならな!!(2回目)」
Sonic.exe「雨風はしのげないし時期によっては寒いし暑いし虫は飛ぶし人々の見る目はアレだし」
Sonic.exe「普通の家やネカフェって何故あんなに高いのだ!!」
Sonic.exe「クソッ……また時空最速レースやりたい……こんな事なら殿堂入り扱いで引退とかやらなければ良かった………」
ネズ神「贅沢ねー」
ネズ神「巣なんていい感じに寝れてエサが確保出来ればそれでいいんじゃないの?」
Sonic.exe「お前さっきから見た目ファンシーなくせに基準がドブネズミとかそこら辺なんだが?」
ネズ神「貴方みたいなネズミがイレギュラーなのよ」
Sonic.exe「公園って言えば聞こえがいいが、リアルワールドでもよく聞くように遊具がある程度撤去されてるせいであるのは土と、出来る事が何も無い禁止事項の多さだ」
Sonic.exe「まあ住み込むのも本当はダメなんだが、金も家も無い社会地位的にはカスなのでな」
Sonic.exe「そろそろティーのこと馬鹿に出来なくなってくる」
ネズ神「いつからそんな生活してるの?」
Sonic.exe「一人暮らししてから何ヶ月経っただろうか……如何せん結末の無い世界だ、歳も取らないので月日という概念は瞬く間に絶滅した」
Sonic.exe「だから、俺に無いのは金だけだ」
ネズ神「………」
Sonic.exe「お前ちょっと神なら俺の為に金出してくれない?」
ネズ神「私ネズミ基準の願いしか叶えられないから」
Sonic.exe「俺なんでハリネズミの体として作られたんだろ」