二次創作小説(新・総合)

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それぞれの強者たちの冒険日々
日時: 2023/12/26 08:49
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんばんは。
訳あって、急遽新作を立ち上げる事にしました。

1章の世界観はオペラオムニアの世界です。

そこでは、デルムリン島育ちの最年少・ダイが別の世界から来たミュウラン ヒナタ・サカグチと再会しつつ…他の仲間たちを探しに行く物語となっています。

登場作品ですが、メインはダイの大冒険 転生したらスライムだった件 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 ポケモンシリーズ スマブラシリーズ DQHシリーズ ぷよぷよテトリス FFシリーズの9作品です。
更新する事に、半妖の夜叉姫とONE PIECE BLEACHも追加する予定ですので…宜しくお願いします。

それでは、物語開幕です。

第1章:仲間を求めて 一気に読む>>1-16
第2章:次元の狭間の冒険 前編 一気に読む>>17-30
第3章:離れ離れの仲間たち 一気に読む>>31-

21話>>31
22話>>32
23話>>33
24話>>34
25話>>35
26話>>37
27話>>38
28話>>40
29話>>42
30話>>43
31話>>44
32話>>45
33話>>46
34話>>47
35話>>48
36話>>49
37話>>50
38話>>51
39話>>52
40話>>55
41話>>57
42話>>58
43話>>
44話>>
45話>>
46話>>
47話>>
48話>>
49話>>
50話>>


今後の更新状況>>5 >>36 >>39 >>53
オペラオムニア用語集>>7
作者からのお知らせ>>8 >>15 >>20
あらすじ紹介>>11 >>54 >>56
元ネタ紹介>>23
仲間の居場所>>36
味方キャラ紹介>>21 >>41

スレッド誕生日:11月4日

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.1 )
日時: 2023/11/05 10:02
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第1話「目覚めた2人」


【オペラオムニアの世界 孤島】


・ミュウラン視点


「………。うっ………」


あれから、何日寝ていたのかしら。
少し前までヨウムたちと一緒にいたけど、私の放った魔法のせいで危険になりそうになった。
そしてヨウムたちを守る為に私は命を張ったけど、リムル様に寄って助けられたわ。
だけど、此処は本来いる世界ではないわ。


-----


『ザッザッザッザッザッザッ……』


「待ちなさい。今回復するわ…」

「黒い髪の人…。あなたは……、敵?」

「元敵よ。今はあなたたちを守る騎士の末裔でもあるわ!」

「あなた、回復魔法が使えるのね!」

「恐らく。『この世界』だからこそ、私にも『魔法』と言う力が自然と身に付いてくるわ!」

ミュウラン「………。紹介がまだだったわね、私はミュウラン」

ヒナタ「私はヒナタ。ヒナタ・サカグチよ、初めまして……と言った方がいいかしら!」


確かに、この世界だからこそ……敵意はないかも知れないわ。
だけど、この人が本当に敵ではないと断言は出来ないわ。
私の命を救ってくれたあの方を……、リムル様を殺そうとしていたのは知らなかったけど。
西方制協会の一員だとしたら、いつ私やヨウムたちに牙を向くか分からないわ。
今の所殺意はなさそうだから、このまま休戦と行くべきかしら。


-----


ミュウラン「……………」

ヒナタ「……。あなたの持つ羅針盤から、何かを見つけたの?」

ミュウラン「ええ。この先に小さな勇者様がいるわ、その彼にも羅針盤の気配を感じる」

ヒナタ「………ッ!!! まさか、その方は?!」

ミュウラン「そう。彼は真のドラゴンの騎士でもあり、デルムリン島育ちの最年少勇者・ダイ様よ!」

ヒナタ「つまり。この先にあの方が……、ダイ様がいらっしゃる……」


先程見せた羅針盤の中に、ヨウムたちの姿はなかった。
2人はこの世界にいないと言うことは、此処とは違う場所にいるかも知れない。
あの時、ヨウムは私に言ってくれた。
惚れてる女の前で、カッコ悪い姿を見せたくない!
こんな私の為にあなた自身の命をかけるなんて、本当にヨウムったら馬鹿ね。
でも……嬉しいわ、私も私で頑張ってみせるわ。
ヨウムと再び再開出来ることを願いながら、私は新しい世界の中を共にいるヒナタ・サカグチと一緒に歩き始めて行くことを。

2話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.2 )
日時: 2023/11/06 08:40
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第2話「勇者の不安」


【オペラオムニアの世界 孤島】


・ミュウラン視点


BGM設定:FF6よりセリスのテーマ


「……………」

『ダイ様!!』

「ミュウラン…それにヒナタ、無事だったんだね!」

ミュウラン「はい。ダイ様も、ご無事でなによりです」

ダイ「うん。2人もね………」

ミュウラン「…………。ダイ様…………」

ヒナタ「ダイ様…。元気がないようにお見受けしますが、一体何があったんですか?」

ダイ「うん。やっとマァムと再会出来たと安心出来たんだ、でも……」

『…………?』

ダイ「マァムがさ。何か探さなきゃいけない物があると言って、おれの静止も聞かずに飛び出して行っちゃったんだ!」

ヒナタ「ダイ様。その時の経緯いきさつを詳しく聞かせて下さい、その方が少しは安心出来ますよ」

ダイ「うん。おれが目を覚ました時、近くにマァムと黒い帽子を被った背の高い男の人がいたんだ。だけど……、いきなりマァムがあんな事を言い出したのが予想外だったんだ!」

『………………』


その当時に起きた経緯を、ダイ様は私たちの為に話してくれた。
要するに彼の恋人でもあるそのマァムさんにも、やらなきゃいけない事があるからかも知れないわ。
こちらの世界に飛ばされても、私たち2人の記憶は一向に消えていなかった。
ヒナタが言うには、その世界を旅した者たちのみ記憶がすり替えられているかも知れないと。
此処とは違う場所にリムル様たちがいるとしたら、近い内に再会出来るかもしれませんね。


-----


【回想:孤島 中心部】


・ダイ視点

『ごめんなさいダイ。やっとあなたに会えたのに、こんなことになってしまって』

『仕方ないよ。でもね、おれは信じているよ!』

『えっ?!』

『マァムが探したい物、それはおれの為でもあるんだって分かってるからさ』

『ダイ……。ええっ、私はあなたを守る為にも更に強くならなきゃいけないの』

『マァム……。じゃあ、此処からは別行動だね…』

『そうね。あのお墓の最深部で私、ダイが来るのを待っているわ!』

『1人で大丈夫かい?』

『心配はいらねぇよダイ。それまでマァムは俺とリムルが守るからよ』

『いきなりだなぁスノウ…。まあ、おれに乗り掛かった舟でもあるからね。ダイ、必ずダリルの墓に来てくれよな?』

『うん。バラバラになってる仲間と再会したら、必ず行くから!』


それからだったんだ、俺たちが別行動を取るようになったのは。
おれの中ではマァムのガードはスノウだけだと思っていたけど、まさか『あの人』まで一緒にいるとは思わなかったよ。
その人はね、ミュウランが探していた人物だったんだ。
初めてお目に掛かれたけど、凄く優しい人に見えたんだ。
それ以降おれは今に至り、おれ自身が招いてしまった結果を後悔していたんだ。


-----


【現在:孤島】


・ヒナタ視点


ミュウラン「まさか、そんな事が……」

ダイ「ああ。今頃マァムたちは一足先に例の場所に行ってる気がするんだ……」

ヒナタ「ダリルの墓。はっきりとは聞いていませんが、私はその件についての話をロック殿から少しだけ聞いた事があります」

ダイ「ロック?! ねえヒナタ、あの人は……ロックは本当に無事なんだよね?」

ヒナタ「はい。ミュウランさんの持つ羅針盤を見ると、ブリッツボールらしき物を持っている方や1本の鬼の角がある青い髪の男と一緒にいる姿が映っています!」

ダイ「つまり。ワッカやソウエイたちも近くにいるって事になるのかい?」

ミュウラン「ええ。更に鬼殺隊のような格好をした黒い髪の青年も、そこにいる可能性がありますね!」

ダイ「黒い髪の青年…。もしかすると、無一郎もロックたちと一緒にいるんじゃないかな?!」

ヒナタ「はい。彼の名はかすみ柱・時透無一郎、19歳と言う若さではありますが…あの頃より更に逞しくなっているかと」

ダイ「……。良かった、本当に良かったよロック……。無一郎……」

『………。ダイ様………』

これらに関しても私は、同じ位置にいるピンクの髪形をしている恋柱の女性から話を聞いた事があるわ。
彼に関しての過去を知る者は、一部に限られているらしいと。
ならば私たちがその一部の者たちと再会しながら、時透殿に起きた過去の経緯いきさつとやらを片っ端から聞き出すしかないわね。
この私…元西方制協会の団長でもあるヒナタ・サカグチが自ら、あなたたち柱の1人1人に時透殿の過去を教えて貰わなきゃいけないと言うことにね。

3話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.3 )
日時: 2023/11/07 08:37
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第3話「仲間探し、開始」


【オペラオムニアの世界 孤島 最深部】


・ロック視点


「……。ミュウランたち、どうやら無事にダイと再会出来たみたいだな」

無一郎「良かった。ダイ君は無事だったんだね?」

ロック「ああ。今頃こちらに向かってる筈だ、出迎えてやろうぜ!」


俺もダイと同じように目を覚ました時、最初はバッツも少しだけ一緒にいてくれたんだ。
ティナも無事だと言うことは、エアリスも近くにいる可能性があるな。
その先の光を信じながら待っていると、敵と遭遇してしまったんだ。
コイツら……ジタンの世界と、ライトの世界からの敵のようだな!
ダイたちがこちらに来る前に倒そうとしたその時、魔法と物理攻撃の音を感知したんだ。
この気配の主には……、敵意はなさそうだな。


-----


『パンパンッ』


「ふぅ〜。間一髪だったみてーだな、ロック!」

ロック「ポップ! それに、ヒュンケルとベニマル」

ベニマル「ご無事でなによりです、ロック様!」

ロック「そうだ。あんたたち、どうやって俺たちを見つけてくれたんだ?」

ポップ「この羅針盤さ。俺たちも目が覚めたら最初はバラバラだったんだけどよ、少し経ってからベニマルとヒュンケルが来てくれたんだわ」

ベニマル「ああ。一瞬リムル様がそこにいると思っていたが、違ったようだ……」

ロック「ベニマル。リムルは無事だ、今はスノウやマァムと一緒に行動している」

ヒュンケル「そうか……。つまりスノウたちは例の場所に行ってる頃だろうな……」

ポップ「後は……。レオナやクラウドたちが見つかればいいけどよ……」

ベニマル「ポップ様。お気を強くお持ち下さい!!」


少し前にすれ違ったハクロウ爺さんの話によると、ベニマルたちの故郷・オーガの里はオークの奴らによって滅ぼされてしまったらしい。
リムルたちの世界でも似たような闘いがあったらしいけど、オークキングを倒した事によってベニマルたちは正式にリムルの仲間になったと言うわけか……。
現時点でリムルたち側と再会したのは、ソウエイとベニマルのみだ。
後見つかっていないのは、ハクロウの爺さんとシオン シュナ クロベエの4人だな。


-----


・ポップ視点


「ロック、皆!!」

ロック「ダイ、それにミュウランたち!」

ダイ「良かった。ロックたちも…、無事だったんだね」

ロック「ああ。ダイ……、君も無事でよかった…」

ミュウラン「……。折角の貴重なお2人の再会を私たちが邪魔をしてはいけないので、少しの間だけ席を外していましょうか?」

ポップ「そうだな。ヒュンケルとミュウランはこの場に残ってくれ、残りは俺と一緒に辺りを見回りに行くぞ!」

ヒナタ「勿論です、ポップ様!」


誰かに『様』付けされると、嫌になる奴もいるけどなぁ。
まあ、パプニカの兵士たちも殆どはダイの事を『様』付けで呼んでいたけどな。
あの光景は、忘れられなかった。
1度はダイの奴が俺を庇っていなくなっちまったけど、あの頃は師匠とダイの声が聞こえた気がしたんだ。
さっきはカッコ付けてあんな事を言ってしまったけど、おれの持つ羅針盤にはレオナが何処にいるかが分かる。
辺りは墓みたいな光景ということは、レオナはダリルの墓の何処かにいると言うわけか!


-----


【ダリルの墓 中心部付近】


・レオナ視点


「ティナ。大丈夫かしら…?」

シオン「はい。バッツ様の気配を感じるといって捜索に出たまま、中々お戻りになりません」

レオナ「そうね。こんな時こそティナにもう少し強く言って置けばよかったのに、何だか……悔しいわ!!」

シオン「レオナ女王殿下……」

暗闇の雲「駄目じゃ。わしと時の魔女もこの辺り全てを探しては見たが、魔導の娘の居場所は分からん!」

レオナ「そ……、そんな……」

アルティミシア「あっけないものね。後は、あちらから訪れる騎士一行がこちらに来る事を信じるしかないでしょう!」

レオナ「……………」

シオン「レオナ女王殿下………」

BGM設定:FF5より暁の戦士

レオナ「………。このような大失態を、ポップ君やベニマルたちの前では絶対に知らせたくないわ!!」

アルティミシア「そうね。このような失敗をしてしまったと白状すれば、ガードを任された私たちにどんなお仕置きが待っているのやら」

シオン「確かに。ポップ様は普段は滅多に怒ることはありませんけど、今回の失敗は流石に弁解する余地もない気がします……」

『……………(汗)』

暗闇の雲「……。レオナ姫よ、此処でわしから1つ提案があるんじゃが」

レオナ「何っ?」

暗闇の雲「ポップがお主を助けると見せつけるように、ワシと時の魔女が一瞬だけお主を捕らえると言うのはどうじゃ?」

レオナ「成程。ポップ君があたしを助ける代わりに、ヒュンケルたちがあなたやアルティミシアと闘うという光景をロックさんたちに見て貰うと言う作戦ね?」

アルティミシア「そうです。滅多にない絶好のチャンスでもありますし、悪い話ではないと思いますよ?」

レオナ「……。いいわ、今回ばかりはあなたたち2人の提案に乗りましょう!!」

シオン「レオナ女王殿下。それまではこの私が女王殿下の臨時護衛として、しっかりガードをさせて頂きます!!」

レオナ「シオン……。ええっ、その間はしっかり頼んだわよ?」

シオン「はいっ、お任せ下さい♪」


後は、アルティミシアも言っていたように。
ポップ君たちがこちらに来るのを、待つしかない。
あたしたちがこの作戦を遂行すれば、ティナが何処かで姿を見せる時も充分にある筈だわ。
あの子の中から感じる魔法力の中には、優しい光が幾つかある気がするの。
その光そのものを守る為に、ヒュンケルたちには闘って貰わなきゃいけないわ。
さあ、早速作戦行動開始よ! 少しでもあたしたちが動いて、ポップ君たちの負担を軽くしてあげなきゃいけないわ!!

4話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.4 )
日時: 2023/11/08 08:31
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第4話「レオナ救出作戦、開始」


【オペラオムニアの世界 孤島 最深部】


・ダイ視点


「マァムたち。無事だといいね…」

「そうだな。いくらスノウがいるとはいえ、何があるか分からないもんなぁ!」

「ダイ様、ロック様!!」

ダイ「ソウエイ。その後どうなったの?」

ソウエイ「はっ。目的地と思われる場所で、何やら闘いが行われているようです」

ダイ「……。闘いということは、アルティミシアと暗闇の雲が闘っている可能性がありそうだね」

ソウエイ「既にポップ様たちが向かっているという情報です、我々も急ぎましょう!」

ダイ「うん。行こう、早くマァムたちと再会しなきゃ!」

ロック「ダイ……。ああ、そうだな!」


よかった、ソウエイに会えたよ。
一瞬だけど、ソウエイの側にガビルたちもいた気がするんだよね。
おれがロックと話をしている時、ドワーフ国の王様……ガゼル・ドワルゴン国王様直々にリムルのことを任されてしまったんだよね。
確かに、あの方の話に嘘の証言は1つもないけどね……。
もしだけど、父さんやハドラーも『この世界』に来ているとしたら……何処かで再会出来るよね。
きっと会える、おれは何となくそんな気がすると思ったんだ。

-----


【ダリルの墓 中心部】


・ポップ視点


「レオナ!!」

「ポップ君、キミなら必ずあたしを助けに来てくれると信じてたわ!」

ポップ「ああ。レオナも、無事でよかったよ……」

暗闇の雲「ファファファ……。上手く行ったようだな、時の魔女よ!」

アルティミシア「ええ。たまには暗闇の雲、あなたの作戦に乗るのも悪くはないわ!」

ポップ「……。要するに、さっきまでの2人の闘いは俺たちに見せつける為のフェイクって事か?」

暗闇の雲「そうじゃ。やはりポップ、そなたの勘は鋭いのう!」

ポップ「勘弁してくれよ。作戦内ならまだしも、本気で潰し合ってたらマジで止めていたからな!」

アルティミシア「ふふふっ。ええっ、今後は以後気を付けましょう!」

暗闇の雲「そうだな。確かにこやつの……ポップの言う通り、わしらは少々やり過ぎたようじゃな……」

アルティミシア「ええ。流石は勇気の意志を持つ大魔道士、金輪際は彼の機嫌を損ねないようにしましょう!」

暗闇の雲「ああ、それもそうじゃな……」


ったくよぉ、本当に頼むぜお2人さん。
とは言うものの、此処が本当に…例の墓なんだな。
少し進んだその奥から、仲間の気配を感じるぜ。
この気配の正体は、ノヴァとクラウドだな。
よしっ、まずはそいつらを探しに向かうとしますか!
すると背後から付いてくるはずのミュウランが突然、足を止めてしまったんだ。


-----


「……………」

ポップ「ミュウラン……、どうしたんだよ?」

ミュウラン「やはり、私が2人の為に余計な気を遣わせてしまったせいでしょうか……」

ポップ「……。ヒュンケル、頼まれてくれるか?」

ヒュンケル「ああ。ダイたちと再会次第後を追う、心配するな!」

ポップ「へへっ。じゃあそれ以外の皆、俺について来てくれ!」

レオナ「ポップ君……。さあ皆、今はポップ君の意思に従って行きましょう!」

『はい(うん)っ!!』


とにかく、此処まで来ちまったからにはとことん進んで行くしかねーんだ。
でもなぁミュウラン、あんたがダイとロックの為に気を利かせたのは悪い事でもないんだわ。
おれだってあの頃、バランに頼まれたんだよ。
レオナと結婚し子を育て、新たなドラゴンの騎士の歴史を作っていくのだってね。
そんな事急に言われてもおれは…、小さな村にある武器屋の1人息子なんだぞ……バラン。


-----


【ダリルの墓 最深部】


・ティナ視点


『カキィン…… カキィン……』


「ティナ。かなり連携が取れて来たな♪」

「……。多分だけど、バッツの教えがいいからだと思うわ!」

ハドラー「確かに。だがこちらとては中々真似は出来んぞ……」

バラン「済まない。あの時は、私がお前の危険な賭けに出てしまったせいだな……」

ハドラー「いや。死神の言う通り、あの時はオレ自身に時間がなかったからな!」

バッツ「えっと。ハドラーの言うその『死神』ってさ、キルバーンの事を指してんのか?」

ハドラー「ああ。奴自身も似たような事を言っていたかもしれないが、オレはアイツに背中を押されたくなかったんだ!」

バッツ「その気持ち……、俺にはよく分かるよ…」

ハドラー「……。バッツ………」


バッツもバッツで、辛い旅だったかも知れないわ。
私がこちらに来て少しした後に、ファリスとシュナさんにあったの。
当時の頃のバッツについての話をファリスから聞いた時は、驚きを隠せなかったわ。
逆に私の時は闘う力を失っていたけど、セリスたちと再会して……彼女たちのピンチに駆け付けた事がきっかけで闘う力を取り戻せたわ。
だけどセリスは、このエリアにはいなかった。


-----


ティナ「………。向こうから、暖かい気配を感じるわ」

ハドラー「だが。この気配の主はダイやポップたちではない、武闘家娘の気配だ!」

『まさか、マァム(ちゃん)?!』

バラン「ああ。ディーノ……いや、ダイを1番理解してくれる頼もしいお嬢さんだ!」

バッツ「つまり。レオナは、ダイではなくポップを選んだ…という事になるのか?」

ハドラー「そういう事になるだろう。ポップやその女には、迷える仲間の背中を押す力があるからな!」

『………………(汗)』


此処にも、クラウドはいなかった。
私たちが来る少し前に到着しているとしたら、かつて私やロックが乗った事がある飛空艇の最終チェックをしているかも知れない。
それに、ファリスが私の為に他の事を正直に言ってくれたわ。
クラウドの仲間の中にも、発明品とかに詳しい女性がいるって。
伝説のパイロット・シドさんに負けない位の持ち主だとしたら、その彼女に会うのは遠くはないかも知れない。
だからファリス……ハクロウさんたち、私たちが行くまで待っていてね!

5話に続きます。


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