二次創作小説(新・総合)

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逃走中01~夜明けのショッピングモール~
日時: 2023/12/04 00:00
名前: しのはや ◆Y9JSee4eSc (ID: ANX68i3k)

ここに、1つの扉が開く――
逃走劇の舞台は、池袋最大級のショッピングモール・サンシャインシティ。
5フロア構成の立体的なこのエリアを、20人の逃走者が100分間逃げ回る!


<逃走者>
新子憧
綾崎ハヤテ
市川京太郎
加藤恵
久保渚咲
後藤ひとり
桜島麻衣
椎名真昼
四宮かぐや
志摩リン
中野一花
錦木千束
比企谷八幡
福路美穂子
保登心愛
真壁政宗
三日月夜空
水原千鶴
宮永咲
吉井明久
(全20名・50音順)


<ゲーム概要>
時間:100分
賞金単価:1秒200円(MAX120万円)
ハンター:4体

Re: 逃走中01~夜明けのショッピングモール~ ( No.7 )
日時: 2024/01/09 00:10
名前: しのはや ◆Y9JSee4eSc (ID: ANX68i3k)

<司令室>


GM
「無事に始まったね」


助手
「あぁ、そのようだな」


GM
「初めてのゲームだし少しはド派手に行きたいんだけど、まだまだ刺激が足りないね」


助手
「開始10数分で2人確保、ここまではいたって普通の立ち上がりだな」


GM
「このままだと逃走者きみたちも退屈だろうし、そろそろ流れを変えようか」


助手
「どうやらここでミッションを発動するようだ」


GM
「最初のミッションはこれだ。早速発令と行こうか」ピッ


助手
「それは削除ボタンです」


GM
「あ、データがどこかに消えたわ」


助手
「これはポンコツゲームマスター」


GM
「まぁ慌てるなかれ、初回の開催に不測の事態は付きものだ。まだここには一部データが残っている」


助手
「そうだな。で、どうする気なんだ?」


GM
「強行。とはいえ未完成のまま発令するのもアレだから、今少し手を加える」


助手
「今から書き換えて、間に合うのか?」


GM
「終わりました」


助手
「手抜き工事はやめてください」


GM
「突貫工事と言います。今回のミッション1はこれで行こう」


助手
「果たしてどのような内容のミッションとなったのだろうか」


GM
「記念すべき最初のミッションだ。少しは楽しませてくれることを期待しよう」





▶︎[MISSION]







ゲームマスターにより、エリアに3つのハンターボックスが出現



逃走者たちに、最初の試練が襲いかかる!

Re: 逃走中01~夜明けのショッピングモール~ ( No.8 )
日時: 2024/01/13 00:00
名前: しのはや ◆Y9JSee4eSc (ID: ANX68i3k)

[88:10]



Prrrr! Prrrr!



真昼
「……何でしょうか?」


メールだ……!





「み、ミッションだって……!」



夜空
「【アルパ催事場・オフィスロビー・ソラリウムにハンターボックスが出現した】」




「【残り70分になると、中にいるハンターがエリアに解き放たれてしまう】」



千鶴
「【阻止するには、ボックスの横にあるレバーを2人同時に下ろさなければならない】」



八幡
「おいおい……いきなり3体追加とか、随分ハードモードだな」



リン
「現状でさえきついのに、余計なことするなよ……」






MISSION1 ハンター放出を阻止せよ!

地下1階のアルパ催事場・サンシャイン60ビル1階のオフィスロビー・3階のソラリウムにハンターボックスが出現した!
残り90分になると扉が開き、中にいるハンターがエリアに放出されてしまう!
ハンター放出を阻止するには、ボックスの横にあるレバーを2人同時に下ろなければならない!






渚咲
「このまま何もしなかったら、ハンターが7体になっちゃうってことだよね……?」




ココア
「えぇ~ヤバいじゃんこれ! ここは何としてもクリアしないと!」




明久
「そう簡単には逃走成功させないってわけか……やっぱり甘くはないね!」






ハンター1
「…………」


現在、エリアには4体のハンター




ハンター2
「…………」


数が増えれば、その分逃走が難しくなってしまう……!







「とりあえず、ソラリウムに行くわ」




ハヤテ
「オフィスロビーに行きます。 ここから一番近いので!」




千束
「おっ、アルパ催事場ってこのフロアじゃん! ぼっち、行こう!」


ぼっち
「ふえっ!? わ、わわ私は……その……」


千束
「そんなとこで縮こまってないで、ほら早く!」


ぼっち
「あっ……はい」


続々とミッションへ動き出す逃走者たち!






ハンター3
「…………」


しかし、ミッションに動けばその分ハンターに見つかる危険も高まる!




ハンター4
「…………」


果たして、彼らの捜索をかわしミッションをクリアすることはできるのか!?








[86:30]



麻衣
「オフィスロビーなら、すぐ近くね」


1階にいる桜島麻衣は、サンシャイン60ビルにあるオフィスロビーを目指すようだ……!




麻衣
「でもまだ時間はあるから、焦らず慎重に行きたいわね」







「えっ、アルパ催事場……って、もしかしてあそこ?」


ちょうど催事場に隣接するアルタ内部に隠れていた、宮永咲……





「じゃあ、あそこにハンターボックスがあるってこと?」


だが、彼女が現在隠れている場所からハンターボックスは見えない……!





「……この中にあるなら、ちょっと探しに行ってみようかな……」


立ち上がり、ボックスを探しに向かう咲……





「……ひっ!!」サッ










ハンター4
「……………」


近くを通りかかるハンターを目撃し、Uターン……!







「こ、怖い……いきなり出てきたよ……!」






ハンター4
「…………」


ハンターは神出鬼没
いつどこから出てくるかは、分からない……!










【ミッションは行く?】



八幡
「ミッション? もちろん、俺は行かないぞ」


ミッションに動かない姿勢の、比企谷八幡……



八幡
「『働いたら負け』が俺の信念だからな。 俺は如何なる権力にも屈服しないつもりだ」


断固として、動く気はないようだ……!




八幡
「『働かざる者食うべからず』という言葉がある。 これは労働した者にしか報酬は与えられないという意味だが、これは裏を返せば同時に万人に労働を強制する圧力でもある。 労働というものは差し詰めギブアンドテイクの関係の上に成り立つ営みであり









「ハンターボックスは地下1階・1階と3階に1つずつ……2階にはないんだね」


ハンターボックスが設置されていない2階にいる、加藤恵……





「だったら、私があえて行く理由はないかな……もっと近くにいる人、絶対いるだろうし」


移動距離を考え、今回は他人任せにするようだ……!









[105:30]



千鶴
「一旦ソラリウムに行って、ハンターボックスを探してみるわ」


3階にいた水原千鶴は、ソラリウムのハンターボックスへ向かうようだ……!




千鶴
「レバーを下ろすだけなら簡単だものね。 2人揃わないといけないのが少し厄介だけど……」










ハンター3
「…………」


そんな千鶴の近くに、ハンター……!






千鶴
「でも、きっと私以外にも行ってくれる人はいるはずだから、もし私1人でもしばらくは待ってみるわ」






ハンター3
「…………」
















[________]















[MIZUHARA]




千鶴
「えっ……ちょっ……!?」ダッ




ハンター3
「…………!」ダッ


千鶴、逃げ切れるか!?






84:50
182,000円
残り18人
新子憧 綾崎ハヤテ 市川京太郎 加藤恵 久保渚咲 後藤ひとり 桜島麻衣
椎名真昼 志摩リン 錦木千束 比企谷八幡 福路美穂子 保登心愛 真壁政宗
三日月夜空 水原千鶴 宮永咲 吉井明久

Re: 逃走中01~夜明けのショッピングモール~ ( No.9 )
日時: 2024/01/18 00:00
名前: しのはや ◆Y9JSee4eSc (ID: ANX68i3k)

[84:50]



千鶴
「えっ……ちょっ……!?」ダッ






ハンター3
「…………!」ダッ


ハンターに見つかった、水原千鶴!






ハンター3
「…………」タッタッタッ






千鶴
「ま、マズいわ……まさかあんなところから出てくるなんて……!」タッタッタッ










京太郎
「何だ……って追われてんじゃねぇか!」ダッ


逃げた先に、市川京太郎……!






千鶴
「ハァ、ハァ……」タッタッタッ






ハンター3
「…………」タッタッタッ










[MIZUHARA]






千鶴
「も、もう……ダメ……」ポン





84:32
水原千鶴 確保
残り17人





千鶴
「速い……やっぱり、見つかったら終わりだわ……」


一度ハンターの視界に入れば、振り切るのは至難の業だ……!






京太郎
「うっわ……誰かと思ったらアイツじゃねぇか……!」


千鶴が確保される様子を目の当たりにした京太郎……!




京太郎
(水原千鶴……常に評価オール5の一流レンカノらしい。 こうもあっさり捕まるとは、実にいい気味だ)








Prrrr! Prrrr!



夜空
「水原千鶴確保……これで3人目か……」



麻衣
「確保者が増えると、人手が足りなくてミッションも難しくなりそうね……」









ハヤテ
「あった、ここか!」


綾崎ハヤテが、1階のオフィスロビーに到着!




ハンター(BOX)
「…………」



【14:12】



【14:11】



【14:10】



ハヤテ
「結構早く着いたな……まだ時間には余裕ありそうだ」


ハンターボックスには放出までの時間を示すタイマーが取り付けられており、逃走者たちはそれを見ることでもミッションの残り時間を確認できる……!




ハヤテ
「これがレバーか……でもボックスを封印するには2人揃わないといけないんだよな……」






渚咲
「あっ、もう誰かいる!」


ハヤテ
「久保さん!」


そこへ、久保渚咲……




渚咲
「これがボックスか~……うわ、ホントにハンター入ってる!」


ハヤテ
「僕も今来たところなんです。 早速レバーを下ろしましょう!」


渚咲
「そうだった、下ろそう!」


すぐさまレバーに手をかける2人……




ハヤテ
「じゃあ、いいですか?」


渚咲
「いいよ! せーのっ」




ガコン!














【13:47】



【13:46】



【13:45】





渚咲
「あ……あれ?」


ハヤテ
「これ、もしかしてロックされてない……?」


レバーを下ろすも、カウントダウンが止まらない……!




渚咲
「何でこれ止まってないの? 今2人で下ろしたのに……」


ハヤテ
「タイミングがずれたのでしょうか……? 久保さん、もう1回やってみましょう!」


渚咲
「オッケー。 せーのっ!」


ガコン!








【13:36】



【13:35】



【13:34】




ハヤテ
「やっぱりダメか……」


渚咲
「えぇ~……じゃあどうすればいいんだろう……?」


ボックスがロックされず、戸惑うハヤテと渚咲……






美穂子
「あったわ。 これがボックスね」




ハンター(BOX)
「…………」


一方、地下1階の催事場には福路美穂子が到着!




美穂子
「やっぱりまだ誰も来てないみたいね……」


ハンター放出阻止の条件は、ボックスの横で2人同時にレバーを下ろすことだ……!




美穂子
「2人いないとどうにもならないわ。電話をかけてみようかしら」


他の逃走者に電話をかけ、ボックスの元に呼び寄せるようだ……!




美穂子
「…………」




美穂子
「電話って、どうやってかければいいのかしら……?」


機械音痴な、風越のキャプテン……!




バチッ!



美穂子
「きゃっ!」


果たして、無事に電話をかけることはできるのか……?









[83:00]



【ミッションはどうする?】



リン
「いや、私はパス。 これ、別に行っても行かなくてもいいんだろ?」


2階の店舗に隠れる志摩リンは、ミッションに動かないようだ……!




リン
「ここから別に近いわけでもないし……変に動いてハンターに見つかったりしたら冗談じゃないからな」


ここは安全策を貫く作戦のようだ……!








夜空
「ボックスをロックするには2人で同時にレバーを下ろす必要があるのか……実に不快なミッションが来たものだな」


ミッションになぜか不快感を感じている、三日月夜空……!




夜空
「ミッションは2人組で、しかもそれがトモちゃんにできない仕事なんて……これでは私にこのミッションをやるなと言っているようなものではないか!」


ミッションのパートナーは、エア友達であることが前提のようだ……!




夜空
「まぁ、もとより私はミッションにそこまで執着があるわけでもない。 ここは他の奴らに任せるとしよう」


他の逃走者と手を組む発想は、頭にないようだ……!








ココア
「……ここ、どこ……?」


ミッションに参加すべく、3階のソラリウムを目指すココア……




ココア
「どうなってるのこれー!? 地図の通りに進んでるはずなのに、全然ボックスが見つからないよー!」


しかし、完全に道に迷ってしまったようだ……!







「騒々しいわね……一体どうしたっていうのよ」


ココア
「あっ、憧ちゃんだ!」


そこへ、ミッションへ向かう新子憧……!




ココア
「聞いてよ憧ちゃん……私ソラリウムに行きたいんだけど、全然見つからなくて!」



「ソラリウム? 私も今そこへ行くところだけど、何でこっち来たの?」


ココア
「だって、地図に書いてあるんだもん! この辺にあるって!」



「ココア……アンタ地図が逆さまよ」


ココア
「ふぇ? うぇぇぇホントだこれ反対じゃん!」


地図を逆に持つ、まさかの失態……!




ココア
「じゃあ、私今まで真逆の方を目指してたってこと!? ダマされたーー!!」



「アンタが勝手に自滅してるだけでしょ……そんなことより、早く行くわよ」


ココア
「はっ、そうだね! 急がなきゃ!」


憧との合流で、今度こそソラリウムへ!










[81:40]



美穂子
「地図に操作方法が書いてあったわ……この電話帳から探せばいいのね」


格闘の末、何とか電話帳に辿り着いた美穂子……




美穂子
「そうね……錦木さんとか、来てくれそうだわ」ピッ







Prrrr! Prrrr!



ぼっち
「……っ!?」


千束
「あー電話来た。 誰誰~?」


ぼっち
「……ホッ……」


電話の相手は、錦木千束……!




千束
『もしもし美穂子? 私に何か用?』



美穂子
『あっ、錦木さん……今、どこにいるかしら?』



千束
『地下1階! 噴水んとこだよ~』



美穂子
『あっ、近いわ! 私今地下1階のボックスにいるから、錦木さんに来てくれないかと……』



千束
『あっ、美穂子も同じとこ行ってるんだ! 私も今行くよ~』



美穂子
『本当? 助かるわ……それじゃあここで待ってるわね』



千束
『任せろ!』ピッ






美穂子
「錦木さんもここに来るらしいわ。 これでここは大丈夫そうね」






千束
「お待たせ~、じゃあ行こうかぼっち!」


ぼっち
「……あっ……」


千束
「? ぼっちどこ行くの?」


ぼっち
「あっあの……人数、人数が足りてるみたいなので……」


通話を終えた千束と、吉井の存在を知り隠れに戻ろうとするぼっち……







ハンター4
「…………」


そんな2人の近くに、ハンター……!






千束
「えぇ~ぼっち帰るの? せっかくここまで来たんだし、2人で行こうよ~」


ぼっち
「でっでも……わっ私がいても、足、足手まといになりますし……」






ハンター4
「…………」












[________]










[NISHIKIGI]




ハンター4
「…………!」ダッ


2人の運命は!?






80:40
232,000円
残り17人
新子憧 綾崎ハヤテ 市川京太郎 加藤恵 久保渚咲 後藤ひとり 桜島麻衣
椎名真昼 志摩リン 錦木千束 比企谷八幡 福路美穂子 保登心愛 真壁政宗
三日月夜空 宮永咲 吉井明久

Re: 逃走中01~夜明けのショッピングモール~ ( No.10 )
日時: 2024/01/22 00:00
名前: しのはや ◆Y9JSee4eSc (ID: ANX68i3k)

[80:40]



ハンター4
「…………」






ハンター4
「…………!」ダッ


ハンターに見つかった……






千束
「足手まといなんて、そんなことないって! ほらぼっち、早く


ぼっち
「…………っ!?」ダッ


千束
「ちょっ!? ぼっちどこに――ってハンター!!」ダッ


錦木千束と後藤ひとり!






ハンター4
「…………」タッタッタッ






ぼっち
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ



千束
「空気読めなさすぎでしょハンター! 今から一緒にミッション行くとこだったってのに!」タッタッタッ


果たして、逃げ切れるか!?








ぼっち
「ハァ……ハァ……」タッタッタッ








ハンター4
「…………」タッタッタッ




千束
「って走り方キモ! あんなんに絶対捕まりたくないわ!」タッタッタッ


ハンターの標的は、出だしが遅れた千束……!






ハンター4
「…………」タッタッタッ






千束
「ハァ、ハァ……」タッタッタッ








ハンター4
「…………」タッタッタッ










[NISHIKIGI]
















[________]








ハンター4
「…………?」


階段を利用し、ハンターを振り切った!






千束
「あ~もう! ハンターのせいでぼっちとはぐれるわボックスは遠くなるわ、踏んだり蹴ったりだよ!」






ぼっち
(よ、よかった……やっと1人になれた……)










ハンター(BOX)
「…………」


ミッション終了まで残り10分
果たして、逃走者たちはミッションの方法を理解しクリアにつなげることはできるのか!?











「ミッション……あと10分だけど、やっぱり私も行った方がいいのかな……?」


ここまでミッションに動かず、同一地点にとどまり続けている宮永咲……





「できることなら動きたくはないけど……でも、みんなが必死でやってくれている中で私だけ何もしないのは申し訳ないというか……」


ミッションの参加は任意だが、どこか後ろめたさを感じているようだ……!





「……様子だけ、見に行ってみようかな……?」


ついに、重い腰を上げた……!





「…………」











「うぅ……やっぱり無理……!」


しかし、恐怖でUターン……!










ハヤテ
「ダメか~……本当にどうすればいいんだこれ……」


渚咲
「あっ、誰か来たよ!」




麻衣
「あら、もう2人来ていたのね」




ハヤテ
「桜島さん!」


そのオフィスロビーには、ハヤテ・渚咲に加え桜島麻衣が到着……!




麻衣
「どう? ボックスはロックできたかしら?」


渚咲
「それが、どうしても上手くいかなくて……」


ハヤテ
「一応2人で何回か試してみたんですが、どうにもならなかったんです」


麻衣
「なるほど……どうやら一筋縄ではいかないみたいね」


未だにミッションクリアへの糸口はつかめていないようだ……!




ハヤテ
「まいったな……時間だけが過ぎていく」


渚咲
「このままじゃハンターが増えちゃう……何とかしないと……!」


麻衣
「落ち着いて、まだ時間はあるわ。 何か方法がないか、じっくり考えてみましょう」









[79:00]



ココア
「ねぇ憧ちゃん、ソラリウムってまだー?」



「もう着いたわよ。ほら、ここ」


ココアと憧の2人は、ハンターボックスのある3階ソラリウムに到着!




ハンター(BOX)
「…………」




ココア
「あっ、ボックスあったよ!」



「レバーもちゃんとあるわね。 ココア、下ろすわよ」


ココア
「うん!」


すぐさまレバーに向かう2人……






憧・ココア
「「せーのっ!!」」




ガコン!








【08:43】



【08:42】



【08:41】



ココア
「あれ、タイマー止まってないよ!」



「どっ……どういうこと……!?」


だが、タイマーは止まらない……!




ココア
「何で~? 今ちゃんと下ろしたはずなのに!」



「待って、誰か来たみたい」






政宗
「おっ、もう2人揃ってたのか」





「真壁!」


そこへ、真壁政宗が到着……!







政宗
「何だ? まだロックしてなかったのか」



「さっきココアと下ろしてみたんだけど……ダメだったわ」


ココア
「そうだ! ねぇ、試しに私と一緒に下ろしてみて!」


政宗
「俺が? あぁ、別に構わないが」


今度はココア・政宗の組み合わせでロックを試みるも……




ココア
「せーのっ!!」




ガコン!








シーン……




ココア
「やっぱりダメか~……」


政宗
「確かに、こりゃクリアできてないみたいだな……」


結果は同じ……!





「まぁ、誰がやっても同じでしょうね」


ココア
「ねぇ、何でだと思う?」


政宗
「今気づいたんだが……このレバー、色がおかしくないか?」


ココア・憧
「「色?」」


政宗が指摘したのは、片方のレバーの色だ……!




政宗
「このボックスとこっちのレバーは青なのに、このレバーだけ黄色なのは不自然な気がするんだ」


ココア
「ホントだ~! 全然気づかなかったよ!」



「言われてみれば、確かにそうね……」


ソラリウムのボックスは青色
左にあるレバーはボックスと同じ青色だが、右にあるレバーは黄色となっている……!




政宗
「なるほど……フッ、ボックスをロックする方法が分かった」


ココア
「えっ、本当!?」



「一体、どうするっていうのよ?」


政宗
「はぁっ!!」




スポン!




ココア・憧
「「取れた!?!?」」


黄色のレバーが、装置から外れた……!




政宗
「このボックスをロックするには、青のレバー2本を使う必要があるんだ。 だから他のボックスから青のレバーを持ってきて、ここにはめ直せばいいんだ」


ココア
「なるほど~そういうことか!」



「じゃあ、その黄色のレバーは黄色のボックスに持って行けばいいってことね?」


政宗
「あぁ、そういうことだ」


ついに、ミッションの全貌が明らかになった!




ココア
「でも、残り2つのどっちに青のレバーがあるのかな?」


政宗
「それは実際に行かないと分からないな。だから――



「マズい、ハンターが来るわ!」







ハンター2
「…………」


3人に迫る、黒い影……!




ココア
「ハンターって……ここ行き止まりだよ! どうするの!?」


政宗
「あわてるな。 とにかく、みんなどこかに隠れてやり過ごすんだ!」


ソラリウムは袋小路となっているため、反対方向に逃げることはできない……!






ハンター2
「…………」








「ここでいいかしら……?」



ココア
「あちゃー……本当に入って来ちゃうよ……!」




政宗
「何が何でも、やり過ごすしかない……!」






ハンター2
「…………」


絶体絶命の3人、やり過ごせるか!?






77:30
270,000円
残り17人
新子憧 綾崎ハヤテ 市川京太郎 加藤恵 久保渚咲 後藤ひとり 桜島麻衣
椎名真昼 志摩リン 錦木千束 比企谷八幡 福路美穂子 保登心愛 真壁政宗
三日月夜空 宮永咲 吉井明久

Re: 逃走中01~夜明けのショッピングモール~ ( No.11 )
日時: 2024/01/24 00:00
名前: しのはや ◆Y9JSee4eSc (ID: ANX68i3k)

[77:30]



ハンター2
「…………」








ココア
「これ、結構ピンチかも……!」




政宗
「ここは辛抱の時間だな……」


ソラリウムに集まった3人に、ハンターが迫る!






ハンター2
「…………」







「ハンター……やっぱ近くで見ると圧が違うわね……」




政宗
「まだ見つかってないみたいだな……このままやり過ごせればいいんだが……」


果たして、やり過ごせるか!?






ハンター2
「…………」








ココア
「早くどこかに行ってよ~……!」





「これ以上奥に来られるとマズいわね……!」






ハンター2
「…………」






[________]
















ハンター2
「…………」






ココア
「うわわ、こっち来ちゃったよ~……!」


ハンターは、ココアの隠れる場所へ……!





ハンター2
「…………」






ココア
「どうしよう、どうしよう!? ヤバいよこれ……!」






ハンター2
「……………」










明久
「よっしゃ、ボックス発見! ん?」




ハンター2
「…………!」ダッ




明久
「うおぁぁぁぁぁ!?!?」ダッ


無警戒に入り込んできた明久が、ハンターに見つかった!





ココア
「……た、助かった……?」





「今の、何だったのかしら……?」




政宗
「何はともあれハンターはいなくなった……さぁ、ミッションの続きだ!」










ハンター2
「…………」タッタッタッ






明久
「ヤバいヤバいヤバいヤバいーーー!!!」タッタッタッ


3人の代わりにハンターの標的となった、吉井明久……






夜空
「な、何だアイツ……」


明久
「うおぁぁぁぁぁーーー!!!」タッタッタッ


夜空
「全くうるさいな……ってハンターじゃないか!」ダッ


吉井の逃げた先に、三日月夜空……






ハンター2
「…………」タッタッタッ






明久
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ




夜空
「おっ、おい……待て……!」タッタッタッ


吉井に抜かされた夜空……






ハンター2
「…………」タッタッタッ










[MIKAZUKI]










夜空
「ハァ……ハァ……ハァ……」タッタッタッ



ハンター2
「…………」タッタッタッ





ポン





76:25
三日月夜空 確保
残り16人





夜空
「ハァ、ハァ……捕まった……何で私が……!」


ハンターを擦り付けられ、不運なリタイアとなった……!








明久
「うわぁぁぁぁぁ!!!」タッタッタッ





「吉井くん……どうしたの?」


明久
「はっ、加藤さん逃げて! 僕の後ろにハンターが!!」



「いないけど」


明久
「えっ?」




シーン……




明久
「本当だ……僕、いつの間に振り切ってたのか」



「何もないのに叫びながら走って来るから、頭おかしい人かと思ったよ」


明久
「いや、まさか僕にこんな力があったなんて! 僕意外とやれるかもしれない!」


1人の犠牲を生んだことに、気づいていない男……!









美穂子
「あっ……誰か来たみたい」




真昼
「見つけました……ボックスです」


地下1階のアルパ催事場に、椎名真昼が到着!




美穂子
「そういえば、錦木さんはどうしたのかしら……?」


真昼
「何の話ですか」


美穂子
「あっ、ごめんなさい……2人揃ったことだし、レバーを下ろしましょうか」


すぐさまレバーを下ろしに向かうも……






ガコン!








シーン……




真昼
「……? おかしいですね……」


美穂子
「これで、いいのかしら……?」


真昼
「全然よくないです。 このボックス、ロックされてないですよ」


美穂子
「えっ? だって今、確かにレバーを――」


真昼
「はぁ……タイマーを見てください」



【05:52】



【05:51】



【05:50】



美穂子
「動いてるわ……これじゃあクリアにならないってことかしら?」


このままでは、クリアとはならない……!




真昼
「どうりで単純すぎると思ったんです……何か裏があるみたいですね」


美穂子
「椎名さん、考えすぎじゃないかしら? もしかしたらタイマーが止まってるだけかも――


真昼
「貴方は状況を楽観視しすぎです」


美穂子
「ごめんなさい……機械って、よく分らなくて……」






ハンター(BOX)
「…………」



【05:31】



【05:30】



【05:29】



このままボックスをロックする方法が分からなければ、残り90分にハンターが放出されてしまう!











「真壁、レバーは持ってる?」


政宗
「あぁ、もちろんだ!」


取り外した黄色のレバーを持って1階のボックスに移動する真壁政宗と新子憧……





「こっちでいいのよね――ってハンター!」


政宗
「戻れ新子!」






ハンター1
「…………」


ハンターを目撃し、思うように動けない……!





「厄介ね……ここに来てまたハンター……」


政宗
「こっちから行くぞ、付いてこい!」



「回り道だけど……仕方ないわね」


速さより、安全重視だ……!










ココア
「はぁ~、早く誰か来ないかな~?」


3階ソラリウムには、ココアただ一人……




ココア
「3人もいらないのは分かってるけどさ~……私も2人と一緒に行きたかったよ~」


レバーを運ぶ2人の代わりに、ボックスでの待機役を命じられたようだ……!




ハンター(BOX)
「…………」



【05:02】



【05:01】



【05:00】



ココア
「あっ、ていうかあと5分でこのハンター出ちゃうじゃん! ヤバいよ、早く青のレバー持ってきてくれないと!」


ハンター放出まで、残り5分となった!










ハヤテ
「ダメだ……一体どうすればいいのか、全く見当もつかない……」


渚咲
「何回やってもびくともしないし……本当にどうすればいいんだろう?」


麻衣
「そろそろ時間がなくなってきたわね……」


1階オフィスロビーのボックスでは、未だに3人が頭を悩ませていた……!




渚咲
「麻衣さん、何か分からないですか?」


麻衣
「残念ながら、私にもまだ……左右でレバーの色が違うのは少し気になったけど……」


ハヤテ
「それ、僕も怪しいと思ってました! この青のレバー、どうも他の色に合わないというか……」


1階のボックスの色は赤
2本のレバーは1本が赤・もう1本は青であり、後者は3階ソラリウムのボックスのロックに必要なレバーだ……!




渚咲
「本当だ、レバーの色が違う!」


麻衣
「でも、その先が何も分からないのよね……」


ハヤテ
「そうですね……ここからどうすればいいのかがさっぱり……」






ハンター2
「…………」


考えをめぐらす3人に忍び寄る、黒い影……!






渚咲
「このレバーの色、変わったりしないかな?」


麻衣
「何か、隠しコマンドみたいなものがあるのかしら?」


ハヤテ
「色々いじってはみたのですが、全然変わる気配はありませんね」






ハンター2
「…………」
















ハンター2
「…………!」ダッ


見つかった……!






渚咲
「はぁ……一体どうすれば――


麻衣
「待って、ハンター来たわ!」ダッ


ハヤテ
「逃げてください!」ダッ


果たして、3人の運命は!?






74:30
306,000円
残り16人
新子憧 綾崎ハヤテ 市川京太郎 加藤恵 久保渚咲 後藤ひとり 桜島麻衣
椎名真昼 志摩リン 錦木千束 比企谷八幡 福路美穂子 保登心愛 真壁政宗
宮永咲 吉井明久


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